◆評 価 5.0点
◆おススメ度 B(マコーレーとイライジャの演技は見る価値あり)
「つぐない」の原作イアン・マキューアン脚本作品。
二人の子役の演技自体は素晴らしい。
プロットも悪くはないが、深みがまるでないのが問題だ。
単なるホラーモノの仕上がりであり、これでは殺し屋を子どもに置き換えただけではないか。
やはり、マコーレーの内面を描かなければ、意味がない作品だと思う。
単純に「母親の愛情を独り占めしたい」という欲求からの行動と思いながら鑑賞していたが、そういうニュアンスを醸し出しながらも一歩踏み出してはいない。
これでは、ただの悪戯のエスカレートという見方しかできない。
本作の内容ならば、動機や心理的な面に触れないと、個人的には高い評価はしたくない。
作者が狙ったのかどうか分からないが、非常に後味も悪い幕引きとなっている。
(嘘ではあるが)「I LOVE YOU」と叫ぶ実の子どもを見殺しにして、他人の子どもを助けるというオチの付け方はなかなかショッキングなものだ。
作中では軽く触れられていたが、まさか「母親の霊が乗り移った」わけでもないだろう。
甘い仕上がりとなるが、最後の最後で悪人が善人になるというパターンでもよかったか。
マコーレーが「I LOVE YOU」と母に告げて、自ら手を放すようなオチにすると、後味はぐっと良くなる。
マコーレーも実は寂しい子どもだったと観客にイメージさせることもできる。
「オーメン」のようなホラーならば、“悪魔のような子ども”というイメージでもよいが、そういう趣旨とは思えない作品だ。
大人が殺し屋の場合、突然の更生には違和感を覚えることもあるが、子どもの場合には更生する機会を与えてもおかしくないだろう。
「危険な遊び」DVDレビュー 【映画】
「七人の侍」DVDレビュー 【映画】
◆評 価 10.0点+
◆おススメ度 S(黒澤映画を敬遠している人も早めに見た方がいい)
子どもの頃に数本見たような記憶があるが、実質的には初めての黒澤映画の鑑賞となった。
評価は極めて高く、その影響力も高いとは分かっているものの、黒澤映画は神格化されており、「黒澤映画は敷居が高い」「自分とは関係のない映画」「自分には合わない」と思いこんでおり、今まで敬遠してきたところがあった。
また、自分の専門分野がアメリカ映画であり、邦画は基本的に好んで観ないという理由もあった。
このたび「椿三十郎」がリメイクされたことに伴い、せっかくの機会だから黒澤映画でも見ておくかと借りてみたが、今までこの映画を見なかったことを後悔させられるほどの神映画であった。
というか、我々が知っている“映画”の次元を超えている。
昔の映画は、現代の映画に比べて、技術・演技・製作資金の面ではるかに劣っており、盲目的に古い映画を崇拝する者を嫌悪してきたが、それは自分の間違いだと気付かされた。
本作以上に素晴らしい作品は、現代の映画にも存在しないといっても過言ではない。
セリフの聞き取りにくさはあるが、それは「字幕付」でカバーすればよい。
それにしても、恐ろしいほどのリアリティを感じさせる映画だ。
自分があの場所にいるかのような錯覚に陥らされる演出・撮影・演技には脱帽だ。
3時間を超える映画であるが、これほど短く感じた3時間映画はないだろう。
撮影方法に関しては、個人的にそれほど拘らないのだが、あまりの素晴らしさに感嘆させられるシーンが多数見られた。
カメラワークの巧みさや、面白いカットにも注目できる。
ストーリーとしても、単なる合戦モノに留まらず、「百姓」の表と裏を炙り出している点が秀逸だ。
彼らは、単なる助けられるべき「可哀相な存在」というわけではなく、「談合を行うしたたかさ」「心の奥に秘める憎悪」「侍に対する不信感と信頼感」「自己の村を守った誇り」「百姓であることの喜び」などを描きこんでいる。
決して「可哀相な存在」などではなく、どんなに踏みつけられても“生きようとする”強い存在だ。
主役は「7人の侍」かもしれないが、真の主役と勝利者は「百姓」ということが分かる仕組みになっている。
ラストのセリフは軽く口にしていたが、重みのある言葉だ。
確かに、侍の戦には勝ち負けがないのかもしれない。
形式的には勝ったとしても、ボロボロに傷つき、大切な者を失ってしまっては勝ったとはいえない。
争いというものは、結局のところ負け戦でしかないというのが深みのある言葉だ。
また、各キャラクターがそれぞれ本当に存在しているかのような精彩を放っているのが素晴らしい。
彼らの性格がそれぞれきちんと描かれているだけではなく、彼らのバックグラウンド、思想、生き様までをも感じ取れるようになっている。
さらに、それぞれがそれぞれのことをどのように思っているかも分かるようになっている。
演技においても、志村、三船の存在感は異常に高い。
他の俳優もかなりのレベルだが、彼らはずば抜けている。
現在の日本の俳優に彼らのような演技ができる人がいないのは寂しいことだ。
本作をリメイクしたいという話をよく聞くが、「完璧なもの」をどうして作り直す必要があるのかが分からない。
100点満点の作品にどうやって手を加えることができるのだろうか。
◆おススメ度 S(黒澤映画を敬遠している人も早めに見た方がいい)
子どもの頃に数本見たような記憶があるが、実質的には初めての黒澤映画の鑑賞となった。
評価は極めて高く、その影響力も高いとは分かっているものの、黒澤映画は神格化されており、「黒澤映画は敷居が高い」「自分とは関係のない映画」「自分には合わない」と思いこんでおり、今まで敬遠してきたところがあった。
また、自分の専門分野がアメリカ映画であり、邦画は基本的に好んで観ないという理由もあった。
このたび「椿三十郎」がリメイクされたことに伴い、せっかくの機会だから黒澤映画でも見ておくかと借りてみたが、今までこの映画を見なかったことを後悔させられるほどの神映画であった。
というか、我々が知っている“映画”の次元を超えている。
昔の映画は、現代の映画に比べて、技術・演技・製作資金の面ではるかに劣っており、盲目的に古い映画を崇拝する者を嫌悪してきたが、それは自分の間違いだと気付かされた。
本作以上に素晴らしい作品は、現代の映画にも存在しないといっても過言ではない。
セリフの聞き取りにくさはあるが、それは「字幕付」でカバーすればよい。
それにしても、恐ろしいほどのリアリティを感じさせる映画だ。
自分があの場所にいるかのような錯覚に陥らされる演出・撮影・演技には脱帽だ。
3時間を超える映画であるが、これほど短く感じた3時間映画はないだろう。
撮影方法に関しては、個人的にそれほど拘らないのだが、あまりの素晴らしさに感嘆させられるシーンが多数見られた。
カメラワークの巧みさや、面白いカットにも注目できる。
ストーリーとしても、単なる合戦モノに留まらず、「百姓」の表と裏を炙り出している点が秀逸だ。
彼らは、単なる助けられるべき「可哀相な存在」というわけではなく、「談合を行うしたたかさ」「心の奥に秘める憎悪」「侍に対する不信感と信頼感」「自己の村を守った誇り」「百姓であることの喜び」などを描きこんでいる。
決して「可哀相な存在」などではなく、どんなに踏みつけられても“生きようとする”強い存在だ。
主役は「7人の侍」かもしれないが、真の主役と勝利者は「百姓」ということが分かる仕組みになっている。
ラストのセリフは軽く口にしていたが、重みのある言葉だ。
確かに、侍の戦には勝ち負けがないのかもしれない。
形式的には勝ったとしても、ボロボロに傷つき、大切な者を失ってしまっては勝ったとはいえない。
争いというものは、結局のところ負け戦でしかないというのが深みのある言葉だ。
また、各キャラクターがそれぞれ本当に存在しているかのような精彩を放っているのが素晴らしい。
彼らの性格がそれぞれきちんと描かれているだけではなく、彼らのバックグラウンド、思想、生き様までをも感じ取れるようになっている。
さらに、それぞれがそれぞれのことをどのように思っているかも分かるようになっている。
演技においても、志村、三船の存在感は異常に高い。
他の俳優もかなりのレベルだが、彼らはずば抜けている。
現在の日本の俳優に彼らのような演技ができる人がいないのは寂しいことだ。
本作をリメイクしたいという話をよく聞くが、「完璧なもの」をどうして作り直す必要があるのかが分からない。
100点満点の作品にどうやって手を加えることができるのだろうか。
「波止場」DVDレビュー 【映画】
◆評 価 8.0点
◆おススメ度 B+(傑作というほどではないが、なかなかの良作だ)
エリア・カザン作品の暑苦しさがやはりたまらない。
何もかも失って苦労して法廷で証言したにも関わらず、単純にハッピィーエンドとならないところが、彼らしいところだ。
正しいことをしたはずなのに、慕われていた少年からは「裏切られた」と思われ、周囲の労働者からも「あの野郎、余計なことをしやがった」としか思われていないところが見事に現実を捉えている。
一人が立ち上がれば、皆いっせいに立ち上がるというのは夢物語だ。
それほど現実は甘くはない。
労働者たち自身は、搾取され、脅されていると分かっているのに、現在の環境を変えることに対して臆病になってしまっている。
納得していないはずなのに、慣れ親しんだ因習やルールを変えることは難しいようだ。
法律や常識には沿っていないが、その地域ごとの独自のルールがあり、物事はそれほど単純ではないことを描いている。
こういった現象は、昔のアメリカに限らず、古今東西あらゆる場面に該当することだろう。
食品偽装問題や、防衛省不正契約問題などは、職員たちは悪いとは分かっていながら、甘い汁を吸っているトップを告発し、現状を変えようとは誰も思わなかったはずだ。
しかし、人々は簡単には変われないが、変えようと思えば、やはり変われるのだ。
立ち上がることは難しいが、誰でも立ち上がることはできる。
現実を直視しなかったり、現実から逃げたりするのではなく、きちんと戦うことを本作では熱く説いている。
テリーがボクシングで落ちぶれたのも決して八百長のせいだけではない。
八百長に同意して、目先の金銭に目が眩んだことによって、戦うことを放棄したからではないか。
神父の役割も絶妙だ。
基本的にはあまり役に立ってはいないように思われる。
黙っていれば誰かが助けてくれるわけではない。
解決しなくてはいけないのは自分自身であり、立ち上がらなくてはいけないのは、自分自身だということを伝えようとしているのだろう。
「神父」はあたかも「神」のように暖かく見守っているというメッセージだと思う。
その他にも、「労働者たち」を「鳩」、「ギャングたち」を「鷹」になぞらえたりと、暗喩が多く用いられているのも特徴となっている。
メッセージが強く、とても熱いものを感じられる映画だ。
計算されたような演出も目に付き、マーロン・ブロンドも演技も必見だ。
◆おススメ度 B+(傑作というほどではないが、なかなかの良作だ)
エリア・カザン作品の暑苦しさがやはりたまらない。
何もかも失って苦労して法廷で証言したにも関わらず、単純にハッピィーエンドとならないところが、彼らしいところだ。
正しいことをしたはずなのに、慕われていた少年からは「裏切られた」と思われ、周囲の労働者からも「あの野郎、余計なことをしやがった」としか思われていないところが見事に現実を捉えている。
一人が立ち上がれば、皆いっせいに立ち上がるというのは夢物語だ。
それほど現実は甘くはない。
労働者たち自身は、搾取され、脅されていると分かっているのに、現在の環境を変えることに対して臆病になってしまっている。
納得していないはずなのに、慣れ親しんだ因習やルールを変えることは難しいようだ。
法律や常識には沿っていないが、その地域ごとの独自のルールがあり、物事はそれほど単純ではないことを描いている。
こういった現象は、昔のアメリカに限らず、古今東西あらゆる場面に該当することだろう。
食品偽装問題や、防衛省不正契約問題などは、職員たちは悪いとは分かっていながら、甘い汁を吸っているトップを告発し、現状を変えようとは誰も思わなかったはずだ。
しかし、人々は簡単には変われないが、変えようと思えば、やはり変われるのだ。
立ち上がることは難しいが、誰でも立ち上がることはできる。
現実を直視しなかったり、現実から逃げたりするのではなく、きちんと戦うことを本作では熱く説いている。
テリーがボクシングで落ちぶれたのも決して八百長のせいだけではない。
八百長に同意して、目先の金銭に目が眩んだことによって、戦うことを放棄したからではないか。
神父の役割も絶妙だ。
基本的にはあまり役に立ってはいないように思われる。
黙っていれば誰かが助けてくれるわけではない。
解決しなくてはいけないのは自分自身であり、立ち上がらなくてはいけないのは、自分自身だということを伝えようとしているのだろう。
「神父」はあたかも「神」のように暖かく見守っているというメッセージだと思う。
その他にも、「労働者たち」を「鳩」、「ギャングたち」を「鷹」になぞらえたりと、暗喩が多く用いられているのも特徴となっている。
メッセージが強く、とても熱いものを感じられる映画だ。
計算されたような演出も目に付き、マーロン・ブロンドも演技も必見だ。
「クライング・ゲーム」DVDレビュー 【映画】
◆評 価 8.0点
◆おススメ度 A(アカデミー賞脚本賞受賞は伊達ではない)
「ブレイブ ワン」のニール・ジョーダン監督作品。
事前情報を全く知らずに鑑賞したため、かなり驚かされることとなった。
ファーガスがジョディ(ウィテカー)に「(ディルと)結婚しているのか?」と問い掛けたときのジョディの返答から、確かに違和感を覚えたが…。
鑑賞中は「写真よりも実物は意外と大したことないなぁ」と思っていたが、その直感は間違いではなかったようだ。
単なる驚きを与えるばかりではなく、「性を越えた恋愛」、「人間の性(さが)」などをきちんと描いた傑作だ。
ジョディはファーガスが「カエル」だと分かっていたのだろう。
だからこそ、ファーガスにディルを託したのではないか。
ディルは「サソリ」だ。
「カエル」がいなければ、人生という名の川を渡れない。
もし、ディルの秘密が分かったとしても、ファーガスは自分の背中からディルを振り落とすような真似はしないと、ジョディは分かっていたのではないか。
ファーガスは「カエル」だが、ただの「カエル」ではない。
「サソリ」に刺されても、「サソリ」とともに川の底に沈むのではなく、「サソリ」も生かして、自分も生きようとする「カエル」だ。
この「サソリ」と「カエル」のカップルは、肉体的には結び合えないかもしれないが、感情面においては、強く結び合っているのが、よく分かるラストだ。
誘拐した側と誘拐された側ですら、分かり合えたのであるから、ファーガスにとってはディルと分かり合うことなど難しいことではない。
それがファーガスの性(さが)だろう。
一番分かり合えなかったのが、自分の同志というのが、皮肉な結果となっている。
それにしても、フォレスト・ウィテカーが凄い。
「ラストキングオブスコットランド」でアカデミー賞主演男優賞を獲得できたのは伊達ではないようだ。
「ラストキングオブスコットランド」の演技よりも、本作の方がインパクトがあり、印象に残る素晴らしい演技だった。
◆おススメ度 A(アカデミー賞脚本賞受賞は伊達ではない)
「ブレイブ ワン」のニール・ジョーダン監督作品。
事前情報を全く知らずに鑑賞したため、かなり驚かされることとなった。
ファーガスがジョディ(ウィテカー)に「(ディルと)結婚しているのか?」と問い掛けたときのジョディの返答から、確かに違和感を覚えたが…。
鑑賞中は「写真よりも実物は意外と大したことないなぁ」と思っていたが、その直感は間違いではなかったようだ。
単なる驚きを与えるばかりではなく、「性を越えた恋愛」、「人間の性(さが)」などをきちんと描いた傑作だ。
ジョディはファーガスが「カエル」だと分かっていたのだろう。
だからこそ、ファーガスにディルを託したのではないか。
ディルは「サソリ」だ。
「カエル」がいなければ、人生という名の川を渡れない。
もし、ディルの秘密が分かったとしても、ファーガスは自分の背中からディルを振り落とすような真似はしないと、ジョディは分かっていたのではないか。
ファーガスは「カエル」だが、ただの「カエル」ではない。
「サソリ」に刺されても、「サソリ」とともに川の底に沈むのではなく、「サソリ」も生かして、自分も生きようとする「カエル」だ。
この「サソリ」と「カエル」のカップルは、肉体的には結び合えないかもしれないが、感情面においては、強く結び合っているのが、よく分かるラストだ。
誘拐した側と誘拐された側ですら、分かり合えたのであるから、ファーガスにとってはディルと分かり合うことなど難しいことではない。
それがファーガスの性(さが)だろう。
一番分かり合えなかったのが、自分の同志というのが、皮肉な結果となっている。
それにしても、フォレスト・ウィテカーが凄い。
「ラストキングオブスコットランド」でアカデミー賞主演男優賞を獲得できたのは伊達ではないようだ。
「ラストキングオブスコットランド」の演技よりも、本作の方がインパクトがあり、印象に残る素晴らしい演技だった。
「デビルズ・バックボーン」DVDレビュー 【映画】
◆評 価 7.0点
◆おススメ度 B+(一風変わった趣向の怖くないホラー作品)
「パンズ・ラビリンス」が公開されているギレルモ・デル・トロ監督作品。
「デビル」というタイトルからこれは間違いなく悪霊モノだと思って観ていた。
序盤から「幽霊」がどうのこうのという説明があり、恐ろしい顔をした少年の幽霊が登場する。
きっと、これは「呪怨」並の危険なホラーだと震えていた。
スペインの孤児院のような舞台で危険な幽霊が少年たちを恐怖のどん底に叩き込む姿を楽しみにしていたが、一向にそういうストーリーに向かわない。
恐怖というよりも、どことなく懐かしさを感じさせるようになり、どんどんと予想に反する方向に向かい始めるのは、面白い裏切りだ。
少年の成長、少年の団結、少年の淡い恋、金板を巡るサスペンス、超常現象、スペイン内戦?など、多くの要素が盛り込まれており、なかなか面白い映画に仕上がっているのではないか。
テンポが緩く、ストーリーが大きそうで小さく、少々盛り上がりにも欠けるかもしれないが、なかなか斬新さが感じられる。
「シックスセンス」に近い個性的なホラー作品だと思う。
◆おススメ度 B+(一風変わった趣向の怖くないホラー作品)
「パンズ・ラビリンス」が公開されているギレルモ・デル・トロ監督作品。
「デビル」というタイトルからこれは間違いなく悪霊モノだと思って観ていた。
序盤から「幽霊」がどうのこうのという説明があり、恐ろしい顔をした少年の幽霊が登場する。
きっと、これは「呪怨」並の危険なホラーだと震えていた。
スペインの孤児院のような舞台で危険な幽霊が少年たちを恐怖のどん底に叩き込む姿を楽しみにしていたが、一向にそういうストーリーに向かわない。
恐怖というよりも、どことなく懐かしさを感じさせるようになり、どんどんと予想に反する方向に向かい始めるのは、面白い裏切りだ。
少年の成長、少年の団結、少年の淡い恋、金板を巡るサスペンス、超常現象、スペイン内戦?など、多くの要素が盛り込まれており、なかなか面白い映画に仕上がっているのではないか。
テンポが緩く、ストーリーが大きそうで小さく、少々盛り上がりにも欠けるかもしれないが、なかなか斬新さが感じられる。
「シックスセンス」に近い個性的なホラー作品だと思う。



