ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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「ラストワルツ」DVDレビュー

☆点数 7.5点☆

スコセッシ監督が、ウッドストックフェスティバルやボブディランを題材とした音楽関係の映画に携わっているのは知っていたが、そういった作品にはまったく興味がなく観る気もなかった。
ボブディランって名前は聞いたことあるけど、音楽は聴いたことないのレベルだから当然だろう。

「ラストワルツ」がそういった作品だとは知らず、借りてしまってやや後悔しつつ観たが、後悔なんてとんでもなかった。この映画を観れて本当に良かったというレベルの作品である。

本作は、THE BANDというバンドの解散コンサートを映したものだ。彼らの演奏と彼らのために駆けつけたミュージシャンのセッションと彼らのインタビューなどで構成された映画だ。
スコセッシの音楽に対する情熱と熱意によって、このコンサートが上手く捉えられている。

当然、自分はこのバンドのことは一切知らない。出てくるミュージシャンもまったく知らない。
だけど、彼らの音楽に引き込まれた。音楽がここまで力強いものなのかと驚かされた。音楽の深さを堪能しまくった。我々が音楽に魅了される原点を見た気がした。
そして、彼らが音楽に没頭する理由も分かる気がした。さらに、彼らがバンドを解散する理由も少し分かる気がする。音楽は麻薬のようなものだ。いったん深みにはまったら、普通の生活には戻れない。死ぬまで演奏するしかなくなってしまうのだろう。
恐らく音楽に関わることについて止めることはないが、幕をひかなくてはならないという気持ちが伝わってきた。

圧巻だったのが、DVDの特典映像だ。
何人かのミュージシャンが即興で音楽を奏でていく。さらに次々とミュージシャンが加わり、このセッションは12分以上延々と続く。
テープが切れても終わることのなく音楽だけは続く…。

70年代の音楽が好きな人、THE BANDやボブディラン、ニールヤングなどが好きな人には絶対おススメの映画だ。
知らなくても、音楽好きな人ならば、是非見てもらいたい一本だ。

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「アリスの恋」DVDレビュー

☆点数 8.0点☆

1月20日にスコセッシ監督の「ディパーテッド」が公開されることから、公開までにいままで未見だったスコセッシ監督作品を何本か見てみようと思う。

「アリスの恋」は1974年に公開された作品で、アリスを演じた主演のエレンバースティンがオスカーをゲットしている。スコセッシ監督の長編4本目で、「タクシードライバー」の作成前に当たる作品。

スコセッシ監督の作品は良作が多いけれども、なかなかストレートに訴えてくるようなものではなく、やや感じるのに難しい作品が多いと思う。「タクシードライバー」も二回位観ないとその良さが伝わらなかった。
しかし、本作はかなりストレートだ。
アリスという一人の女性を通して、女性の「夢」「自立」「現実」「絶望」「希望」を見事に描き出している。すんなりとアリスに感情移入できるのが本作の良さだ。
また、本作の素晴らしさは、非常に生々しいところではないか。フィクションというよりも、ドキュメンタリーに近いものがある。各キャラクターも悩みや苦悩を抱え、生き生きと描き出されている。

【三人の男性とアリスの関わり方】
アリスは本作で三人の男性と出会う。事故死した旦那と、歌手時に知り合ったハーベイカイテルと、ウェイトレス時に知り合ったデービッドである。

アリスは旦那に依存している。歌手を辞めろと言われれば、そのように旦那に服従し、旦那の命令を聞き、そして旦那の顔色を窺い、相手にされないと涙する日々だ。旦那とはほとんど会話もなく、旦那は苛立ってばかりだ。そんな父親と母親に対して息子トミーは不満を持っている(冒頭に大音量で音楽を聴くのもその現われ)。旦那との関係においては1%の「自立」もない。

ハーベイカイテルとの出会いにおいても、アリスはあまり変わらない。確かに最初は拒否し続けるものの、一度その決壊が崩れると、またまた男性に依存するようになってしまう。しかも、依存する相手の本質が全然見えていない。苛立っていた旦那よりも酷い働きもしないDV男だ。
歌手になって稼ぐという「夢」と「自立」が少しは見えたかもしれないが、全くのまやかしということが分かる。

しかし、デービッドとの出会いによって、彼女も変わる。
デービッドは彼女のくだらない話にも付き合うし、トミーにも比較的優しく、仕事もしっかりとしている真の男である。依存するにはもってこいの人物である。
しかし、人間である以上、喧嘩もするし、暴力も振るう。そういう彼の本質を見極めた上で、「愛している」けれども、「夢」も捨てられないという葛藤の後に、「自立」する道を歩もうとするのである。今までの「依存」人生から解き放たれたのだ。

普通の映画ならば、デービッドを捨ててトミーと二人でモンテレーを目指すか、モントレーを諦めて、デービッドとこの街で過ごすかということになるだろうが、この映画は素晴らしいウルトラCを描いている。
デービッドがこの街を捨てて、アリスとともに歩むという道だ。本作の趣旨はこの描き方をすることによって「依存」でも「自立」でもなく「共存」ということになるだろう。じっさいはモンテレー行きは「夢」に終わり、この街でデービッドと暮らすことを選んだようだが。

【トミーの成長】
トミーのデービッドに対する評価もよい。「音楽の趣味は悪いけど、いい人だ。」とアリスに言っている。恐らく母親から殴られたことはなかったであろうトミーは、最後には自分を殴ったデービッドを評価するようになっている。
デービッドによって、トミーも大きく大人になっていくのではないかと思わせる。恐らく本当の父親からしつけられることはなかったから(音楽の音量を下げさせるのも母親のアリスに言っている)、今後はデービッドという新たな父親からのしつけを学んでいくのではないか。
また、「喧嘩しても上手くいくんだね」とトミーは言っている。このような母親の姿をみて、彼もまた人生的に大きく成長していくのが見て取れるようになっている。

スコセッシ作品といえば、「タクシードライバー」や「レイジングブル」のようにやや暗めのラストが特徴的と思っていたため、本作のような明るく、前向きなラストにはやや驚いたが、これはこれでとてもよい締めくくりだったと感じさせた。

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国内 映画興行収入ランキング(12月4週目)

「硫黄島からの手紙」は3週連続1位で、一人勝ち状態が続く。
恐らく1月20日の「ディパーテッド」まで1位が続くものと思われる。アカデミー賞に絡んでくるようならば、2月いっぱいまで上位をキープできそうだ。

2位には新作「大奥」が入っている。
それほど期待もされていなかったと思われるが、相手関係に恵まれてなかなかの健闘という印象だ。15億円程度は稼げるのではないか。仲間由紀恵は6月に公開された「トリック2」もヒットし、ドラマや大河に出演しても比較的好視聴率を稼いでおり、一応トップ女優の地位を確固なものにしつつある。

よく分からないのが「NANA2」だ。この3週間の推移は「4→7→6」と、評判が悪かったわりには粘り腰をみせている。固定ファンが多いこと、地上波で放映したこと、相手に恵まれたことによるものだろう。
邦画が時代劇の「大奥」と「武士の一分」、ミステリーの「犬神家の一族」といずれもジャンルが被らなかったことも一つの要因といえる。洋画にもラブストーリーやいわゆる青春ものがなかったのも良かったのだろう。ジャンルはちょっと違うが、「涙そうそう」のような作品があったら、間違いなくヤバかっただろう。
「NANA」も「犬神家」も「涙そうそう」も同じ東宝系なので、そういうことは起こらないが。他のライバル会社もこういうときに狙い打てばよかったのに。

7位の「シャーロットのおくりもの」も9位の「ライアンを探せ」も10位の「犬神家の一族」も、興行的には当然のように失敗に終わった。

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12月4週目 全米映画興行収入ランキング

順位 先週順位 公開週 タイトル 公開館数 興行収入 トータル収入
1 - 1 Night at the Museum 3,685 $30,800,000 $30,800,000
2 1 2 幸せのちから 2,863 $15,000,000 $53,287,000
3 - 1 Rocky Balboa 3,017 $12,675,000 $22,368,214
4 - 1 The Good Shepherd 2,215 $9,978,575 $9,978,575
5 3 2 シャーロットのおくりもの 3,728 $8,000,000 $26,800,000
6 2 2 エラゴン 3,030 $7,150,000 $37,645,000
7 - 1 We Are Marshall 2,606 $6,640,000 $6,640,000
8 4 6 Happy Feet 2,565 $5,145,000 $159,101,000
9 5 3 The Holiday 2,617 $5,000,000 $35,093,000
10 9 4 The Nativity Story 1,824 $4,748,000 $31,432,000
(参考:IMDbのボックスオフィス)

1位になったのは、ベンスティラーのファンタジーコメディー。
アメリカでは強い彼の作品も日本ではDVDスルーになるかも。監督は「ピンクパンサー」や「12人のパパ」などのショーンレヴィ。仮に公開されても観に行く気には全くなれない作品。

2位はウィルスミス主演作品。ゴールデングローブ賞にも主演男優賞でノミネートされている。前作「HITCH(最後の恋のはじめ方)」は1億7千万ドルを稼いでいるが、本作は1億ドルに届くか、届かないかのレベルだろう。感動ドラマはそれほど稼げないのか。しかし、ウィルスミスは比較的安定して稼げるスターだ。日本公開は1月27日たぶん観る予定。

3位には「ロッキー」シリーズ最新作がチャートイン。
「氷の微笑」のように悲惨な結果に終わるかと思ったけど、意外と奮闘したという印象。驚くことに、IMDbの評価では今週どの作品よりも高い8.0ポイントを記録している。作品としてかなり好評価されているようだ。二週目も踏ん張れそうで、7千万ドル近くは稼げるのではないか。
観るつもりなかったけど、ちょっと気になってきた。とりあえず予告編を早く観たい。

4位はロバートデニーロ監督作品。
デニーロは、観たことないが過去にも「ブロンクス物語」という作品を監督したことがあるようだ。マットデイモン、アンジェリーナジョリー、本人も出演しながら、あまりパッとしない成績に終わったが、公開されれば観に行くだろう。

5位の「シャーロットのおくりもの」と6位の「エラゴン」は興行的には失敗に終わりそう。
「エラゴン」は確か3部作のはずで、それほど制作費が掛かっていないとはいえ、続編の公開が心配だ。「ロードオブザリング」や3億ドル近く稼いだディズニーの「ナルニア」の跡は追えず、フォックスはドル箱作品を育てることはできなかった模様。フォックスは作品の質よりも金儲けを優先するようなところがあるのであまり好きではない。
個人的にどちらも観るつもりはない。

7位には、「チャーリーズエンジェル」などで有名なマックジー監督のアメフト映画がチャートイン。主演はマシューマコノヒー。
今年はロック主演の「グリッドアイアンギャング」やマークウォルバーグ主演の「インビンシブル」などのアメフト映画が結構公開され、比較的ヒットしたけど、この映画は「コケ」の部類に入るのではないだろうか。

8位は大ヒットミュージカルアニメと9位は女性監督のナンシーマイヤーズの「ホリデイ」どちらも観たい。
ナンシーマイヤーズ監督は、キアヌリーブス主演の「恋愛適齢期」を監督したことで有名な人。「ホリデイ」には、キャメロンディアス、ジュードロウ、ケイトウィンスレット、ジャックブラックが出演しているから、日本ではそこそこヒットするはずだ。

10位はキリストの母マリアを描いた作品。「パッション」のヒットを受けて、作られたと思う本作だが、大してヒットはしなかったものの、クリスマスだけあって地味に粘っている。

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アカデミー賞ノミネート予想

ゴールデングローブ賞のノミネートが既に以下のように発表されています。

○作品賞(ドラマ部門)
バベル、ボビー、ディパーテッド、クィーン、Little Children

○作品賞(コメディ部門)
プラダを着た悪魔、ボラット、ドリームガールズ、サンキュースモーキング、リトルミスサンシャイン

○監督賞
クリントイーストウッド(父親たちの星条旗)、クリントイーストウッド(硫黄島からの手紙)、スティーブンフリアーズ(クィーン)、アレハンドロゴンザレスイニャリトゥ(バベル)、マーティンスコセッシ(ディパーテッド)

○主演男優賞(ドラマ部門)
レオナルドディカプリオ(ブラッドダイアモンド)、レオナルドディカプリオ(ディパーテッド)、ウィルスミス(幸せのちから)、ピーターオトゥール(Venus)、フォレストウィテカー(The Last King of Scotland)

○主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)
サシャバロンコーエン(ボラット)、ジョニーデップ(パイレーツオブカリビアンデッドマンズチェスト)、ウィルフェレル(主人公は僕だった)、アーロンエッカート(サンキュースモーキング)、キウェテルイジョフォー(キンキーブーツ)

○主演女優賞(ドラマ部門)
ペネロペクルス(ボルベール<帰郷>)、マギーギレンホール(Sherrybaby)、ケイトウィスレット(Little Children)、ヘレンミレン(クィーン)、ジュディデンチ(Notes on a Scandal)

○主演女優賞(ミュージカルコメディ部門)
アネットベニング(Running with Scissors)、メリルストリープ(プラダを着た悪魔)、レネーゼルウィガー(Miss Potter)、トニコレット(リトルミスサンシャイン)、ビヨンセノウルズ(ドリームガールズ)

○助演男優賞
ブラッドピット(バベル)、マークウォルバーグ(ディパーテッド)、エディマーフィ(ドリームガールズ)、ベンアフレック(Hollywoodland)、ジャックニコルソン(ディパーテッド)

○助演女優賞
菊地凛子(バベル)、ケイトブランシェット(ノーツオンアスキャンダル)、エミリーブラント(プラダを着た悪魔)、アドリアナバラッザ(バベル)、ジェニファーハドソン(ドリームガールズ)

○アニメーション賞
カーズ、ハッピーフィート、モンスターハウス


日本未公開作品が多く、アメリカでもヒットしていない作品が多い中で、他の賞などを参考にして、アカデミー賞ノミネートを考えてみました(☆個人的に最有力、▲対抗)。

○作品賞
☆クィーン、▲ディパーテッド、父親たちの星条旗(又は硫黄島からの手紙)、ドリームガールズ、ユナイテッド93
※かなりの混戦が予想される。硫黄島からの手紙は日本語作品のため苦戦しそう。安定度でクィーン、ディパーテッドが有利か。

○監督賞
☆マーティンスコセッシ(ディパーテッド)、▲スティーブンフリアーズ(クィーン)、クリントイーストウッド(硫黄島からの手紙)、アレハンドロゴンザレスイニャリトゥ(バベル)、ビルコンドン(ドリームガールズ)
※混戦を利して、スコセッシが念願のオスカーを取りそう。日本でのディパーテッドはそれほど評価が高そうではないけど、アメリカのIMDbでは今年公開作品で一番評価は高い。

○主演男優賞
☆レオナルドディカプリオ(ディパーテッド)、▲フォレストウィテカー(The Last King of Scotland)、ウィルスミス(幸せのちから)、ピーターオトゥール(Venus)、ライアンゴスリング(Half Nelson)
※相手に恵まれた上に、ブラッドダイアモンドの高評価も併せて、ディカプリオの念願が叶いそうな勢い。フォレストウィテカーの作品は全く知らないが不気味なところ。さすがに「ボラット」のサシャバロンコーエンのサプライズノミネートはないと思う。

○主演女優賞
☆ヘレンミレン(クィーン)、▲ペネロペクルス(ボルベール<帰郷>)、メリルストリープ(プラダを着た悪魔)、アネットベニング(Running with Scissors)、ケイトウィンスレット(Little Children)
※ヘレンミランはかなり堅いと思われるが、評価の高いペネロペの一発があるかどうか。

○助演男優賞
☆ブラッドピット(バベル)、▲ジャイモンフンスー(ブラッドダイヤモンド)、ジャックニコルソン(ディパーテッド)、ベンアフレック(Hollywoodland)、アダムビーチ(父親たちの星条旗)
※ブラッドピットが取りそうなメンバーだが、ディカプリオとブラッドピットが揃って受賞するなんて、どんなオスカーだと後々に言われそう。

○助演女優賞
☆ジェニファーハドソン(ドリームガールズ)、▲菊地凛子(バベル)、ケイトブランシェット(Notes on a Scandal)、アドリアナバラッザ(バベル)、キャサリンオハラ(For Your Consideration)
※ブランシェット以外誰も知らないし、作品もよく分からない。なんとなくドリームガールズから選ればれそう。

○アニメーション賞
☆ハッピーフィート、▲カーズ、モンスターハウス
※ペンギンと車の一騎打ち。「カーズ」は作品として素晴らしいが、ピクサーは常連だから、今回は、ミュージカルというアニメの幅を更に広げた一風変わった「ハッピィーフィート」に軍配が上がりそうだ。

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