ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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2007年7月クールドラマ視聴率結果(第八話)

順位  タイトル      初回  最新話 前話との対比  平均(予想平均)
1位「花ざかりの君たちへ」 15.9%  18.2%(▲0.7%)  16.2%(17.0%)
2位「山田太郎ものがたり」 17.4%  14.6%(▲1.0%)  14.8%(10.5%)
3位「 ファースト・キス  」  19.7%  14.6%(▲1.8%)  14.4%(17.5%)
4位「パパムスメの7日間」 14.0%  14.5%(▲2.6%)  13.9%(14.0%)終
5位「  ホタルノヒカリ  」  17.3%  12.1%(▽1.4%)  13.2%(12.0%)
6位「 山おんな壁おんな 」 14.1%  11.7%(▲0.6%)  12.2%(11.5%)
7位「 探 偵 学 園 Q 」 12.4%  12.2%(▲1.8%)  11.1%(13.0%)
8位「 ライフ~ LIFE ~ 」  11.0%  12.4%(▲3.0%)  11.0%(9.0%)
9位「  女帝 (じょてい) 」  12.4%  11.5%(▲2.1%)  10.8%(8.5%)
10位「地獄沙汰もヨメ次第」 13.7%   10.0%(▲1.0%)  10.3%(10.0%)
11位「  菊次郎 と さき  」 10.9%   8.9%(▲0.3%)   9.4%(13.5%)
12位「 受 験 の 神 様 」 14.7%   8.3%(▲2.1%)  8.9%(12.5%)
13位「牛に願いを/L&F 」  10.2%   8.6%(▲0.4%)   8.7%(15.5%)
14位「  肩ごし の 恋人  」 10.2%   6.5%(▲0.2%)   7.5%(12.0%)
15位「 ス シ 王 子! 」  8.8%  7.1%(▲1.2%)   7.2%(12.0%)

「ホタルノヒカリ」以外のすべてのドラマの最新話が前回よりも上回るという好調な週であった。
お盆による混乱が落ち着き、終盤に向けての盛り上がりを迎えたことによるものだろうか。
また、TBSが世界陸上を放映しているため、視聴者がドラマに流れていることも考えられ得る(世界陸上の視聴率自体はそれほど低くはないが)。
注目の平均視聴率争いに関しては変動なし。
7~9位がやや混戦となっている。

1位:「花ざかりの君たちへ」
15.9%→16.8%→16.5%→16.6%→15.3%→14.7%→14.7%→17.5%→18.2%
先週に引き続き、自身最高視聴率をマークした。
初回に比し、1割4分ほど増加している。
今回は稲垣吾郎効果もあったのだろうか。
この分だと、ラスト20%への期待も掛かってくる。
今クールいずれのドラマのいずれの回も20%を突破しないことになるかと思ったが、なんとかその汚名を着なくてもよくなるかもしれない(先クールも同様の危機があったが、「プロポーズ大作戦」のラストが20.9%だった)。
先週も紹介したが、動き的には「女王の教室」(平均16.9%)に似ている。
14.4→16.6→17.0→14.1→13.8→16.9→16.5→14.6→17.4→19.7→25.3%
ラストの怒涛の追い込みを同様に期待したい。
残り3回は18→19→20%程度と推移して、フィニッシュするのではないか。

平均16.9%の「野ブタ。をプロデュース」超えは無理かと思われたが、奇跡は起きるのだろうか。
9話までのポイントは「花ざかりの君たちへ」が146.2ポイントなのに対して、「野ブタ。をプロデュース」は150.7ポイントなっている。
残りの3回の平均18.9%程度でまとめ上げれば、逆転は可能だ。

2位:「山田太郎ものがたり」
17.4%→15.9%→16.5%→13.7%→15.4%→11.1%→13.6%→14.6%
8話中5番目の成績ではあるものの、だいぶ回復させつつある。
終盤に向けて、伸び悩み状態から脱したといえようか。
平均視聴率14.2%の「バンビ~ノ!」との争いはこれでだいぶ有利となった。
「バンビ~ノ!」は16.6→15.0→13.7→14.0→14.6→14.0→13.2→13.6→13.7→13.8→14.4%という動きをみせている。
8話目までのポイントは「山田太郎ものがたり」118.2ポイントに対し、「バンビ~ノ!」は114.7ポイントとなっている。
その差は3.5ポイントというもので、残りの2話の平均12.1%を超えれば勝てる。
裏の日本テレビの映画のラインナップは「高校生クイズ」、「007ダイアナザーデイ」というものである。
「高校生クイズ」は少々視聴者層が被るかもしれないが、余裕でクリアできるだろう。
恐らく15→17%程度と推移して、フィニッシュするのではないか。
なお、今週は休止となるが、結果的にはよかったかもしれない。
8月31日に「DEATH NOTE<アニメ版>」が放送されるからだ。
敵の知名度が高いので、もし通常通り放送していたら、苦しめられていただろう。

3位:「ファースト・キス」
19.7%→13.2%→15.2%→15.8%→13.1%→11.1%→12.8%→14.6%
「山田太郎ものがたり」の最近3話の視聴率11.1%→13.6%→14.6%と数字が酷似している。
たんなる偶然か。見ている人が似通っているのか。
かなりの上昇気配を示しており、次週以降は15%台へ復帰するのではないか。
少々光明が射してきた。
ラストは17%程度でフィニッシュできるのではないか。

月9で平均視聴率15%以下のドラマは以下のとおり。
○「東京タワー」(平均14.9%)
14.2→15.6→14.9→16.0→13.9→12.9→14.8→14.4→15.4→14.2→18.1%
○「サプリ」(平均14.2%)
17.9→13.0→14.4→12.2→13.9→12.7→14.4→16.3→13.8→12.7→15.3%
○「不機嫌なジーン」(平均14.2%)
18.2→15.7→13.5→13.7→14.2→14.4→12.7→15.6→12.0→12.8→13.3%
○「東京湾景」(平均13.8%)
17.7→14.3→13.5→13.3→12.3→13.1→13.8→13.9→10.2→13.7→16.3%
ここまで来れば、「サプリ」「不機嫌なジーン」を超えるのは間違いないだろう。
「東京タワー」を超えるのは難しいとしても、14%後半でフィニッシュすれば、悪いながらもギリギリでセーフか。

4位:「パパとムスメの7日間」 平均視聴率13.9%(放送前予想14.0%)
14.0%→12.8%→13.1%→14.1%→16.7%→11.9%→14.5%<終了>

5位:「ホタルノヒカリ」
17.3%→15.2%→10.6%→13.4%→12.5%→11.3%→13.5%→12.1%
前話では13.5%という自身3番目に高い視聴率を獲得したが、再び大幅減少となり、自身3番目に低い数字となってしまった。
安定度がどうも足りない。
4話目以降、13→12→11%と順に下げていき、再び13→12%という動きをみせている。
もう残り2話となるので、これ以上下げないとは思うが。
残り2話は、12%→14%程度と推移して、フィニッシュするのではないか。
初回の17.3%という数字をみたときは、「ハケンの品格」の再来かと思われたが、尻すぼみ状態となってしまった。
綾瀬はるかの単独初主演作としては、悪くはないものの、あまり高評価できそうもない結果となりそうだ。

6位:「山おんな壁おんな」
14.1%→13.5%→12.1%→12.7%→11.3%→11.4%→11.1%→11.7%
上昇はしたものの、やはり11%台で足踏み状態だ。
これで4回連続の11%台となる。
パッとはしないが、安定しているという評価はできるだろうか。
フルイに掛けられて、初回から2%分程度は脱落したが、残りは楽しんでいるのかもしれない。
視聴率の動きからは、評価はしたくないが、それほど悪くはないのだろう。
残り4回となるが、11~12%程度で推移していくのではないか。
伊東美咲が出演した「Life 天国で君に逢えたら」も好調のオープニングを飾り、主演女優としてギリギリセーフというジャッジができそうだ。

<参考>伊東美咲が主演を務めたドラマは以下のとおり。
07年5月「めぞん一刻」12.1%
06年7月「サプリ」14.2%
05年10月「危険なアネキ」18.8%
05年7月「電車男」21.0%
04年10月「ホットマン2」10.4%
03年7月「クニミツの政」9.9%
02年10月「逮捕しちゃうぞ」9.1%

7位:「探偵学園Q」
12.4%→10.9%→12.1%→10.3%→11.9%→9.6%→10.3%→10.4%→12.2%
いったい何があったのだろうか。
大幅に急上昇し、自身2番目に高い視聴率を獲得した。
他のドラマにも共通なのだろうが、TBSが世界陸上モードなので、陸上に興味のないテレビ難民が他の局に流れているのかもしれない。
こういう場合には、一話完結タイプの強みが発揮される。
残り2話となるが、次週以降は少々下がるのではないだろうか。
11→12%程度と推移して、フィニッシュするのではないか。

8位:「ライフ」
11.0%→11.7%→10.9%→10.9%→10.0%→11.7%→9.4%→12.4%
前話は、やはり24時間テレビ内で放送されたドラマ「君がくれた夏 ガンと闘った息子の730日」の影響(視聴率23.3%)だったのだろうか。
見事に自身最高視聴率を更新した。
まさかこれほどのパワーがあるとは思わなかった。
ライバルである平均視聴率11.4%の「ライアーゲーム」は12.3→12.8→8.7→9.6→10.0→11.4→12.0→11.4→12.3→11.4→13.6%となっている。
8話目までのポイントは、「ライフ」が88.0ポイントに対し、「ライアーゲーム」は89.1ポイントであり、1.1ポイント差という僅差だ。
残りの回の平均視聴率12.5%でまとめあげれば、「ライアーゲーム」と並ぶ。
ラストの出来次第では、ひょっとしたら「ライアーゲーム」を抜く可能性も出てきた。
残り3回は11→12→13%程度で推移して、フィニッシュするという期待をかけたい。

9位:「女帝」
12.4%→11.9%→10.9%→10.7%→8.9%→9.4%→11.5%
自身3番目に高い視聴率をマークした。
この数字は本物だ。
平均視聴率二桁でフィニッシュできるのは間違いないだろう。
一瞬もみたことないが、かなり好評なのではないか。
平均9.4%の同枠ドラマの「わるいやつら」と平均9.3%の小西真奈美初主演ドラマの「きらきら研修医」はもはや敵ではない。
とはいえ、テレビ朝日の金曜日21時枠としては、12.0%の「富豪刑事DX」、11.9%の「家族」がおり、極めて高いというわけではないが、テレビ朝日ドラマでの初主演としては立派だろう。
残り3回は10→10→12%程度で推移して、フィニッシュするのではないか。

10位:「地獄の沙汰もヨメ次第」
13.7%→11.6%→10.7%→9.9%→8.0%→9.5%→9.0%→10.0%
いきなり二桁に戻してきた。
8話中4番目に高い視聴率だ。
ストレートに視聴率を下げていたかと思えば、激しい上昇・下降を繰り返している。
1話完結でもないヒューマンドラマでこのような動きをするのは、ちょっと不明だ。
少々ストーリーでも動いているのだろうかと思える動きだ。
1話休止を挟んで、残り2話。
9→10%程度と推移して、フィニッシュしそうだ。

11位:「菊次郎とさき」
10.9%→8.4%→9.5%→9.8%→9.6%→9.6%→8.6%→8.9%
9%後半への上昇を期待したが、上昇幅は微妙だった。
2話目以降、9.8~8.4%台の間をキープしているので、安定度は高いといえるのだが。
残りの回もこのままの感じでいきそうだ。
二桁の回復は最終回までは厳しいかもしれない。
残り3回は、9→9→10%と推移して、フィニッシュとなるだろうか。
(参考)
03年 12.0→10.4→13.6→11.3→10.3→11.9→12.1→13.9→10.4→13.8%(平均12.0%)
05年 16.1→13.9→15.1→13.7→15.0→15.6→13.8→15.6→15.7%(平均14.9%)

12位:「受験の神様」
14.7%→9.3%→7.1%→7.8%→6.2%→8.3%
24時間テレビの関係で、1週休みを入れたのが少々よかったようだ。
強力な裏番組に絶えず悩まされていたが、今回は「ミヨリの森」(視聴率15.8%)だったので、自身3番目に高い視聴率を獲得することができた。
しかし、8%程度では喜んでいられない。
同枠ドラマの「演歌の女王」(平均9.1%)に勝つには、今後9%台で推移しなければいけない。
やはり、ライバルは2004年1月から9月に亘って放送された土曜日21時の同枠ドラマの「彼女が死んじゃった。」(平均7.0%)、「仔犬のワルツ」(平均8.4%)、「愛情イッポン!」(平均7.0%)の暗黒時代3連発になるかもしれない。
「仔犬のワルツ」は以下のような動きをみせていた。
9.5→11.6→8.3→8.7→8.9→9.4→8.5→6.6→7.3→5.7→8.0%
前半は「受験の神様」に比較するとかなりいいと思うが、後半の失速がいただけない。
残りの4話の平均を7.7%程度でまとめ上げれば、平均8.4%はクリアできそうだ。
しかし、意外と余裕でもなさそうだ。
裏のフジテレビに一発大きいのが来れば、安泰とはいえない。

13位:「牛に願いを Love&Farm」
10.2%→10.4%→9.6%→9.1%→8.6%→6.5%→6.7%→8.2%→8.6%
6%台の最悪の状況からは脱しているが、頑張っても8%台のこの辺りが限界だろうか。
平均視聴率9.0%の「ダンドリ。」との争いもそろそろ終止符が打たれそうだ。
「ダンドリ。」は11.0→9.5→9.5→8.0→8.9→6.4→7.3→9.3→8.6→9.8→10.2%となっている。
9話までのポイント比較は、「牛に願いを」が77.9ポイントに対し、「ダンドリ。」ののポイントは78.5ポイントなっている。
接戦になっているように思えるが、「ダンドリ。」は終盤の伸びが著しかった。
「牛に願いを」は残り2回平均10.6%程度でまとめないと「ダンドリ。」には勝てない。
これは酷な要求だろう。恐らく9%台を二回叩いて終了となるのではないか。
(参考)
04年以降のフジテレビドラマで平均視聴率二桁割れしたのは、04年10月クール「めだか(主演:ミムラ)」(平均9.5%)、06年7月クール「ダンドリ。(主演:榮倉奈々)」(平均9.0%)、06年10月クール「役者魂!(主演:松たか子)」(平均9.6%)の3本となっている。
04年以前のフジテレビの低視聴率ドラマは以下のようなもの。
03年1月クール「熱烈的中華飯店(主演:鈴木京香)」平均8.9%
02年10月クール「薔薇の十字架(主演:三上博史)」平均8.6%
01年7月クール「ウソコイ(主演:中井貴一、フェイ・ウォン、仲間由紀恵)」平均7.7%

14位:「肩ごしの恋人」
10.2%→8.8%→7.5%→6.8%→6.3%→7.3%→6.3%→6.5%
上昇はしたものの、相変わらずの6%台。
最終回前の回で最低視聴率を取らなくてよかったかもしれない。
3話目以降は、6%と7%台をキープしており、好意的に解釈すれば安定しているともいえる。
1週の休みを挟んで、ラストを迎えることになるが、頑張っても7%、恐らく6%後半でフィニッシュするだろう。
ライバルの「孤独の賭け」は平均視聴率7.0%(11.2→9.4→7.4→7.3→7.6→6.0→6.9→6.2→5.6→5.1→4.5%)。
どんなに低い数字を取ったとしても、「孤独の賭け」には勝利できそうだ。
8話目までのポイントは、「肩ごしの恋人」が59.7ポイントに対し、「孤独の賭け」は62.0ポイントとなっており、「孤独の賭け」の方が高いが、後半の恐ろしいほどの失速が「孤独の賭け」はかなり響いている。
早めにさっさと終わらせるのが、最近のTBSドラマのトレンドなのだろうか。

(参考)米倉涼子主演作は以下のとおりとなっており、今年の成績がかなり悪い。
07年1月クール「わるいやつら」平均9.4%
06年7月クール「不信のとき」平均12.9%
06年1月クール「けものみち」平均14.7%
05年7月クール「女系家族」平均13.8%
04年10月クール「黒革の手帖」平均15.4%
04年1月クール「奥様は魔女」平均11.2%
03年NHK大河ドラマ「武蔵」
02年4月クール「整形美人。」平均11.4%

15位:「スシ王子!」
8.8%→7.3%→6.9%→5.9%→7.1%
高校野球も終わり、ようやくレギュラータイムに戻ってきた。
初回に比し、それほど悪い数字でもないが、微妙な数字しか取れなかった。
2話と3話に近い水準であり、大きく落ちることはなさそうだが、7%前後というのがこのドラマの数字なのではないか。
同枠ドラマ間の比較では、06年10月クールの「アンナさんのおまめ」(平均視聴率7.2%)と熾烈な最下位を演じている。
5話目までの総計は「スシ王子!」が36.0ポイントに対して、「アンナさんのおまめ」(8.1→7.1→7.3→5.9→8.1→6.4→6.3→7.6→7.2→7.9%)は36.5ポイントとなってしまい、逆転されてしまった。
現在「スシ王子!」の平均が7.2%で「アンナさんのおまめ」の最終平均と同じだ。
となると、残りすべて7.2%以上でまとめきれば、この勝負は勝てる。
完全に無理な数字でもないので、頑張り次第ではなんとかなりそうだ。
これ以上、大きく下げないことが第一条件だ。
残り3話は7→8→10%と推移して、フィニッシュでもしてもらわないと、映画の公開が本当に心配だ。
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テーマ:視聴率ランキング - ジャンル:テレビ・ラジオ

国内映画興行収入ランキング(8月4週目) 【映画】

(注意)興行収入の数字は暫定のものです。ご了承ください。

3本の新作がランクインしたため、4週目で「劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝」、2週目で「ベクシル 2077 日本鎖国」、9週目で「ダイハード4.0」が圏外へ消えた。

「劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝」は現在10.5億円程度の興行収入となっている。
配給会社の期待値を上回るもので、成功したといっていいだろう。
ただ、06年7.8億円、05年11.8億円、04年13.7億円であり、去年が極端に低すぎただけかもしれない。
去年を無視すれば例年ベースともいえる。
最終的には、05年をじゃっかん上回るものとなるだろうか。

個人予想は6億円ということで大きく外した。
劇場館がやや小さいと感じたことと、「ワンピース」のようにシリーズを重ねる毎に成績が落ち込んでいくのではないかと考えたからだ。
しかし、内容については分からないが、新シリーズ的なものとなり、冒頭で主人公が死ぬというショッキングな展開も受けたのだろう。
今年公開された日本のアニメ作品では、「ポケモン」「ドラえもん」「コナン」「クレヨン」に続くヒットとなる。
その後に続くのは、「ワンピース」「ケロロ」「ムシキング」「アンパンマン」「河童クゥ」「ピアノの森」「ラオウ」「ベクシル」という順番になるだろうか。
下位の争いはやや微妙であるが。

「ベクシル 2077 日本鎖国」は現在9.5千万円程度の興行収入となっている。
関連作品の「アップルシード(04)」は2週目終了時点では1.4億円程度の興行収入があった。
「アップルシード」の最終的な興行収入は3.2億円程度なので、「ベクシル 2077 日本鎖国」は最終的に2.5億円程度の興行収入となるだろうか。
これでは恐ろしいほどの大コケとなってしまう。
「ピンポン」で14億円稼いだ曽利文彦だが、比較的製作費が掛かるこういった作品でここまで失敗すると、再びチャンスが巡ってくるのが遅くなるだろう。
自分がプロデューサーならば、ビジネスとしては危なっかしくてこのような作品に資金を提供できないと思う。
個人予想は7億円だった。
「アップルシード」の1.7倍程度の公開規模から、興行収入も2倍程度が期待でき、ハイテク鎖国という面白そうな設定から多少の上乗せをした。
正直ここまで観客から敬遠される理由が見当たらない。
見ていないのでなんとも言えないが、時代(観客)が作品に追いついていないのかもしれない。

「ダイハード4.0」の現在の興行収入は不明。
ほぼ完全に上映は終わってしまっているので、先週の38億円程度と大きく変動はないだろう。
あと1~2億円程度の上乗せが限界ではないか。
「1(88)」18億円、「2(90)」51億円、「3(95)」72億円であり、12年ぶりの続編は健闘したとも言えるし、やや期待ハズレともいえる微妙な結果となった。
先行上映をみて、作品のデキがあまりにも良かったので、個人予想は高めの50億円としたが、ちょっと高めに予想しすぎたか。
洋画の50億円レベルの作品というのは、05年の「M:i:Ⅲ」が51.5億円、04年の「Mr.&Mrs.スミス」が46.5億円となっている。
トム・クルーズ、ブラッド・ピッドとブルース・ウィリスを比較すれば、「ダイハード4.0」の興行収入は確かに妥当なものかもしれない。
2007年洋画部門では、「海賊」「ハリポタ」「蜘蛛男」に続き、4位に立っている。
「オーシャンズ13」には抜かれないとは思うが、「トランスフォーマー」には抜かれるかもしれない。


1位「ラッシュアワー3」(1週目)
【個人予想】 8~10億円
【参考】 02年 17億円
2.1億円程度のオープニングを飾った。
この成績には金曜日の先行分が含まれているからだろうか、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を1位にしているランキングも散見される。
含まれていたとしても、2位の「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」とは極めて僅差となっている。
それにしても、予想よりも高いオープニングとなった。
これも真田広之効果だろうか。
今年では、「ドリームガールズ」(トータル19.5億円)、「ロッキー・ザ・ファイナル」(トータル8億円)のオープニングが2億円であった。
「ラッシュアワー3」は初動型なので、「ドリームガールズ」ほど高い数字は狙えないと思うが、10億円は狙えるかもしれない。
しかし、先週参考にした「マイアミ・バイス」もオープニング2億円だったが、10億円も超えなかったので、油断はできないところはある。
他にも、「ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT」はオープニング2.3億円でトータル10億円程度という例もある。

2位「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(6週目)
【個人予想】 95億円 【配給会社期待値】 150億円
【参考】01年冬「賢者の石」203億円、02年冬「秘密の部屋」180億円、04年夏「アズカバンの囚人」135億円、05年冬「炎のゴブレット」110億円

2.1億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは82.4億円を突破目前としている。
「パイレーツオブカリビアン/ワールドエンド」と比較すると、このペースでは90億円半ばがフィニッシュラインだろうか。
9月8日から「HERO」が公開されるので、それ以降はもっと苦戦するかもしれない。
(週目)「ア囚人」「炎のゴ」「不死鳥」「海賊終」
1週目  013    017    23   019
2週目  042    036    39   044
3週目  059    050    52   061
4週目  071    059    63   075
5週目  085    070    79?  084
6週目  095    -     82   091
7週目  102     096    -   096
8週目  116     101     -   099
9週目  119     103     -   103
10週目  124    105     -   105
11週目  129    108     -   106
トータル 135億円   110億円   -   107億円

3位「Life 天国で君に逢えたら」(1週目)
【個人予想】 6~8億円
1.9億円程度のオープニングを飾った。
このオープニングは「蒼き狼 地果て海尽きるまで」「東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン」と同程度のもの。
オープニング2.3億円の「舞妓Haaaan!!!!!」「大日本人」には敵わないまでも、ヒューマンドラマとしては、かなり高いオープニングといえる。
感動作であり、息の長いヒットとなれば、興行収入15億円程度を狙えるレベルである。初動タイプの作品ではないだろう。

しかし、伊東美咲が出演すると聞いただけで、興行収入に詳しい者ならばヒットするはずがないと思うのが当然だ。
「椿山課長の七日間」「ラストラブ」の二本が壊滅的な惨敗だった。
「海猫」や「釣りバカ」の詳細は不明だが、それほど高くはないだろう。
ただ、実話モノの感動作というものに観客は惹かれたようである。
桑田佳祐の起用もぴったりと嵌まった。

監督は、「ただ、君を愛してる」の新城毅彦監督。
本作は、大沢たかおが主演している。
大沢は、12億円の「眉山」、17.8億円の「子ぎつねヘレン」、85億円の「世界の中心で、愛をさけぶ」などのヒット作がある一方で、「地下鉄(メトロ)に乗って」「7月24日通りのクリスマス」といった微妙な作品も多い役者だ。
超大作映画「ミッドナイトイーグル」が控えているだけに、このヒットを弾みにしたいところだ。

4位「オーシャンズ13」(3週目)
【個人予想】 30億円
【参考】02年「11」70億円、05年「12」36億円
1.9億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは22.3億円を突破した。
「オーシャンズ12」6.9→15.7 →21.7→27.2→30.4→32.9となっている。
「オーシャンズ13」6.0→17.7?→22.3
まだ、「12」よりも優位に進めている。
このペースだと、30億円半ばを期待できるものとなっている。

5位「トランスフォーマー」(4週目)
【個人予想】 45億円  【配給会社期待値】 70億円
1.7億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは32.1億円を突破した。
4週目終了時点においても、相変わらず「ダイハード4.0」の30億円、「ナイトミュージアム」の29.6億円を上回っている。
お盆があったが大きいと思うが、「西遊記」「ポケモン」の4週目終了時点をも上回っている。
このペースでいくと、40億円に近いところは狙えるだろう。
しかし、9月21日の金曜日に「ファンタスティックフォー」に劇場を譲り渡すため、勝負になるのは3週間とちょっととなる。

6位「レミーのおいしいレストラン」(5週目)
【個人予想】 25億円
1.5億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは32億円を突破した。
日本でのピクサー作品の興行収入は以下のとおり。
02年「モンスターズ・インク」 93.7億円
03年「ファインディング・ニモ」110.0億円
04年「Mr.インクレディブル」52.6億円
06年「カーズ」        22.3億円

「カーズ」の成績を楽にクリアし、30億円も突破した。
しかし、9月15日から「ミス・ポター」にメイン館の日劇PLEX3を譲り渡すので、勝負になるのは2週間とちょっととなる。
1週間の伸びも堅調なので、40億円に近いところまで伸びそうな気がする。
「Mr.インクレディブル」超えは厳しいが、ここ5年のアメリカのCGアニメでは「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」に次ぐ、3番目の成績となりそうだ。

7位「TAXi(4)」(1週目)
【個人予想】 2億円
【参考】 03年「2」13億円
1.3億円弱程度のオープニングを飾った。
「ザ・シューター」「プレステージ」「ゾディアック」といった並居るハリウッド大作を押さえたオープニングとなっている。
「ゴーストライダー」や「墨攻」のオープニングが1.3億円となっており、これらにも近い数字である。
正直言って、この数字には驚いた。
03年の「2」の興行収入13億円という実績があるが、このシリーズには何の魅力も感じられない。
映画として質の低さが垣間見られ、それほど多くの観客は足を運ばないように感じたからだ。

クルマオタク以外何の目的で鑑賞しているのか分からないが、吹き替えを務めたオリエンタルラジオ、高田純次、眞鍋かをりのおかげもあるだろうか。
やむを得ず、初動タイプだと考えると、5~6億円程度はクリアできそうだ。
フランス映画「ナイト・オブ・ザ・スカイ」の二の舞になるかと思ったのだが、見込み違いだったようだ。

8位「劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVS
ダークライ」(7週目)
【個人予想】 35億円
【参考】06年34億、05年43億、04年44億、03年45億、02年27億、01年39億、00年49億
9.6千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは46.2億円を突破した。
1週間の伸びは、3億円程度だろうか。
前7年との比較では、現在2番目の成績となった。
残るは、00年の49億円だけになる。
8月25日から「Life天国で君に逢えたら」が公開されたため、有楽町や渋谷などで公開が終了してしまったが、まだまだ堅調なペースだ。
あと2~3週程度で50億円を突破できるのではないか。
76.5億円稼いだ「ゲド戦記」などのジブリ映画には届かないが、素晴らしい結果となりそうだ。

9位「劇場版 西遊記」(7週目)
【個人予想】 40億円 【配給会社期待値】59(ごくう)億円
9.6千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは39.3億円を突破。
1週間の伸びは、3億円程度だろうか。
こちらも堅調なペースを保っている。
しかし、9月8日に「HERO」が公開されるため、勝負になるのは1週間ちょっとということになる。
最終的には40億円前半程度で終了するだろうか。
07年に公開された邦画(アニメを除く)でトップに立っている。
06年に公開された71億円の「海猿」、60.8億円の「THE 有頂天ホテル」、53.4億円の「日本沈没」、52億円の「デスノート/the Last name」には到底及びそうもないが、05年公開の「交渉人 真下正義」の42億円、「NANA」の40.3億円を抜きそうだ。

10位「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」(4週目)
【個人予想】 12億円  【配給会社期待値】 15億円
【参考】06年9.5億円、05年11億円、03年15億円、02年14.3億円、01年12.5億円
7.9千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは11.3億円を突破。
1週間の伸びは、1.7億円程度だろうか。
06年、05年の記録を抜き、ここ4年ではトップの成績。
9月15日から「包帯クラブ」が公開されるので、残りはとりあえず2週間ちょっとということになろうか。
興行収入12.5億円を突破すれば01年の記録を抜く、そして13億円台に乗せるのが最終的な目標となりそうだ。


次週ランキング入りが予想されるのは、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」のみだろうか。
クエンティン・タランティーノ監督の「デス・プルーフinグラインドハウス」もランキングする可能性があるが、公開規模が小さいので微妙だ。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の公開規模は小さいが、相当稼ぐと思う。
「機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-」と同程度の7億円前後は期待できるのではないか。

9月1日は映画サービスデイなので、全般的にそれなりに稼げると思う。
したがって、公開規模が小さい「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」には厳しいかもしれない。

予想順位(今週) 自己評価 タイトル(主な公開劇場)
1(2) ×「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(ルーブル丸の内)
2(1) ×「ラッシュアワー3」(有楽座)
3(3) ×「Life 天国で君に逢えたら」(日劇PLEX2)
4(5) 済「トランスフォーマー」(日劇PLEX1)
5(4) 済「オーシャンズ13」(丸の内ピカデリー1)
6(-) ▲「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(新宿シネマスクエアとうきゅう)
7(6) 済「レミーのおいしいレストラン」(日劇PLEX3)
8(8) ×「劇場版 西遊記」(日比谷スカラ座)
9(9) ×「劇場版ポケットモンスター」(新宿バルト9)
10(7) ×「TAXi(4)」(有楽町スバル座)

[個人評価]
◎ 絶対観たい作品
○ できれば観たい作品
▲ DVDか映画サービスデイだったら観たい作品
△ 映画館では観ないけどDVDだったら観るかもしれない作品
× 一度も観ることはないでしょうの作品
済 鑑賞済み作品

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『SICKO(シッコ)』レビュー 【映画】

◆評   価   9.0点
◆おススメ度   A(多くの人が見るべき素晴らしいドキュメンタリー)

医療の在り方、医療の原点を真っ向から分かりやすく問うた作品だ。
ムーア流の変化球勝負ではなく、直球でぐいぐい追い込んでいる。
「ボウリングフォーコロンバイン」「華氏911」のいずれも素晴らしい作品であったが、本作はこれらを超える真面目なドキュメンタリー作品に仕上がっている。
大げさな部分や都合のいい部分で構成されているところもあるので、すべてを完全に鵜呑みにするのは正しい見方ではないかもしれないが、医療問題を考える糸口には間違いなくなるはずだ。

まず、アメリカの医療システムの現状を説明している。
本作の前提として、保険に加入していない5千万人を問題にしているのではなく、保険に加入している2億5千万人のアメリカ人を問題にしている。

アメリカの保険制度は、保険の支払いが必要となる段階において、様々な問題が生じるシステムとなっているようだ。

問題となっているのは、以下のようなことだろうか。
①申請主義
予告編で散々紹介されているが、事前に保険会社への申請がなければ救急車に乗って、医療を受けられない。
事前申請がない医療に対しては保険が支払われないことになり、当然その医療は自腹になるわけだ。
様々な手続きを経させることによって、保険の支払いを拒否できる巧妙なシステムを構築している。

②限定主義
あらゆる病院での医療に対して保険が支払われるわけではない。
子どもが高熱を出して、近所の病院に行っても、その病院が系列病院でなければ、門前払いを食らうことになる。
一刻を争う場面でも、遠方の病院に行かざるを得ない。

③書類主義
過去の書類に不備があれば、保険が支払われる段階で契約そのものに問題ありとして、保険が支払われることはない。
既往症などの記載申請ミスを疑い、保険会社は徹底的に争う姿勢をみせる。
書類の申請ミスもなく、既往症がたとえなくても、本人さえも知らない既往症をでっち上げる専門家すら存在するという恐ろしい実態を明らかにしている。

④画一的な医療
数%の確率に賭ける医療は「実験的」との理由で保険が下りることはない。
現場の医師が治療法を提案しても、その医療を保険会社の医師が拒否してしまう。
いかにして、医療を受けさせないかが優れた医者の資格にもなるわけだ。
医療を行わないことが保険会社にとって“優秀さ”を表す指標ともなり、ボーナスの対象にもなる。
救えるはずの生命は保険会社のために救われていない。

これらが起因する理由は、保険会社の儲け主義だ。
儲けることによって、保険会社のチカラは大きくなり、株価は上昇し、富裕層の投資の対象になる。
富裕層の支持を得て、チカラを得た保険会社は政治家を献金によって囲い込み、自身にとって有利な政策を実現させようとする。

こういった現状を打破するために、民主党のヒラリー・クリントンが国民皆保険制度の実現に向けて、立ち上がったことがあったが、様々な抵抗にあい、断念せざるを得なくなった。
保険会社は多額の献金で、ヒラリー・クリントンを囲い込むと同時に、
国民皆保険制度は、アメリカ人が最も嫌う社会主義の産物であると、国民を扇動し、社会主義の恐怖によって国民を洗脳していく。
国が国民の健康状態を管理し、国によって治療方法を決められてしまい、自分が行きたい病院にも行くことはできず、自分の選ぶ治療を受けられないと脅していき、国民はすべて国によって管理されていくと国民を洗脳していくのだ。
そのため、国民からの反発にあい、ヒラリー・クリントンは国民皆保険制度を断念するように追い込まれていった。

しかし、保険が効かず、医療費を支払えない人々は病院によってゴミのように捨てられるか、治らないまま泣き寝入るか、死を座して待つしかない。
アメリカの医療システムは資本主義が進んだ国の末路のような気がした。
営利企業にとっては、企業・株主が第一であり、顧客が二の次になるのは致し方ないところもある。
したがって、経済の原理が過度に働いてはいけない公共的分野に国がどのように関わっていくかが課題となるが、国自体がそれらの企業に肩入れしているようでは、話にならない。
このような制度になったのは、ニクソン政権下ということも紹介されており、その根はかなり深そうだ。

アメリカの医療システムに疑問を持ったムーアは、各国の医療情勢調査へと向かう。
カナダ→イギリス→フランス→(アメリカ)→キューバへと行脚してゆく。

①カナダ
医療費は無料。
国民皆保険制度を設立させた者は、カナダ史上最も尊敬される者として称えられている。
カナダ人を友人に持つアメリカ人が、彼の内縁の妻と称して、国境を越えて無料の治療を受けに行く姿が描かれている。
違法すれすれだが、アメリカ人の苦肉の策が窺われる。

②イギリス
医療費は無料。
薬代は量・種類を問わず、下限の費用(1,600円程度)を徴収する。
低所得者には、往復の交通費までも支払っている。
医師は治療をすればするほど国から報酬も貰えるシステムとなっている。

③フランス
医療費は無料。
妊婦には国から家政婦が派遣されるサービスすら存在する。
それも当然無料である。
医師はクルマに乗って、各家を訪問し、時間を待たされることなく、手厚い看護を無料で受けられる。
これほどの厚遇を受ければ、きっと税負担も重いはずだという主張に対して、フランス人の優雅なライフスタイルを紹介することによって、それらを否定している。
国営の医者の豪華な生活ぶりも紹介されている。
患者だけではなく、医師も国から手厚い保護を受けている。

④キューバ
まず、9.11テロで消防活動を行ったものの、呼吸器系の疾患を抱えてしまった消防士たちの現状を紹介している。
英雄たちに対しても、厳しい保険審査が適用されており、審査に弾かれてしまった彼らの苦悩を描いている。
一方、9.11テロに関わった犯罪者たちはグアンタナモで最高の医療を無料で受けていることを知り、消防士たちを連れてグアンタナモを訪れる。
このような手法は、本作の中で唯一描かれるマイケル・ムーア的なパフォーマンスでもある。

追い返されるのは明らかなことであったが、真の目的はそこにはなかった。
キューバの医療情勢を伝えることが目的だったのだ。
キューバでは無料で医療を受けられる。
たとえ、敵国であるアメリカ人でもだ。
何の審査もされず、医師たちはキューバ人同様に接する。
9.11テロで傷ついた消防士たちを親身に治療する姿には心を打たれる。
儲ける手段ではなく、病に冒された人々を救いたいという医療の原点を見た思いだ。

また、アメリカでは14,000円で買わざるを得ない薬が、キューバでは6円で買える実態を描くことで、アメリカでの儲け主義を非難している。
国内の英雄が国内では治療することが許されず、敵国であるはずの社会主義国家によって治療されるという皮肉が、アメリカの観客の心を突き刺すだろう。

最後に、マイケル・ムーアを糾弾していたサイト経営者の妻が病に倒れてしまい、保険が下りなかったため、サイト経営の維持が困難であることが紹介されている。
匿名でムーアが140万円ほどの費用を負担することによって、彼女は回復し、サイト経営者によって「ムーアよ、恥を知れ!」と糾弾され、本作は幕を閉じる。

やや、蛇足感や作り上げの美談とは感じられるが、たとえ憎みあっていたとしてもお互いの助け合いの精神が必要だとムーアは主張しているのではないか。
自分も行ったのだから、皆も行動に起こそうというメッセージが感じられる。

また、自分の活動への自信の表れとも捉えることができる。
自分の動きをチェックされ、非難されることも健全な活動には必要だと言っているのだろう。
だからこそ、ムーア自身の活動ばかりではなく、健全な社会を構築するためには政府の活動にもこうした非難の目を向けるべきだというムーアの隠れた主張も窺われる。


日本人にとっても本作によって各国の医療システムを勉強することには大いに意義があると思う。
医療費を払うことは日本人の自分にとっては当然のことだと思っていたからだ。
まさか、先進諸国でも医療費がタダとは正直思わなかった。
日本人の自分でも知らなかったのであるから、アメリカ人も知るよしはないだろう。

ひとつ疑問なのは、タダの医療費をどうやって賄っているのかという点だ。
それについても大きく論じて欲しかった。
当然、国(税金)が負担することになるが、それが各国でなぜ可能なのか、アメリカではなぜそれが不可能なのかを知りたい。
各国の税負担の問題にも触れてもよかったのではないか。

フランスの優雅な家庭にとっては、税負担が問題ではなく、ローンと食費が問題だということが紹介されていたが、この程度の論証では多少弱いと感じざるを得ない。
タダというものは決してタダではない。
医師の報酬1億円、病院の運営など、誰かが負担を負っているはずだ。

アメリカのシステムは、近い将来の日本の医療制度ともいえるのではないか。
国民の負担や年配者の負担も増えてきているのが、日本の医療の現状だ。
会社の医療施設を利用した場合、以前はほとんどタダだったが、今では少々負担している。

医療には当然多くの利権も絡んでおり、治療よりも儲けを優先させていけば、アメリカ医療システムへの道を辿るのは明白だ。
悪い方向に進まないように、医療に関する政治や行政の議論に関心を示してみてもいいのではないかと感じた。
それが最初の第一歩だろう。

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全米映画興行収入ランキング(8月第4週目) 【映画】

順位(先週)公開週 タイトル (公開館数) 興行収入 (トータル収入)
1(1)2週目「Superbad」     (2948館)$18,000,000($68,572,000)
2(3)4週目「ボーン・アルティメイタム」  (3679館)$12,361,440($185,142,840)
3(2)3週目「ラッシュアワー3」  (3408館)$12,250,000($109,019,000)
4(-)1週目「Mr. Bean's Holiday」(1714館)$10,121,170($10,121,170)
5(-)1週目「ローグアサシン」   (2277館)$10,000,000($10,000,000)
6(-)1週目「The Nanny Diaries」(2629館)$7,811,000($7,811,000)
7(4)5週目「ザ・シンプソンズMOVIE」 (2600館)$4,400,000($173,437,169)
8(6)3週目「スターダスト」     (2339館)$3,954,000($26,455,000)
9(7)6週目「ヘアスプレー」     (2016館)$3,450,000($107,444,000)
10(5)2週目「The Invasion」   (2776館)$3,140,000($11,515,000)
(参考:IMDbのボックスオフィスチャート)

新作3本がランクインしたため、4週目で「Underdog」、7週目で「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」、6週目で「I Now Pronounce You Chuck and Larry」が圏外へ消えた。

「Underdog」は現在37百万ドルとなっている。
公開前の予想は4千万ドル程度だったので、これは的中したといっていい。
スーパーマンのようなマントをつけた犬がスーパー犬として活躍する作品だ。
ディズニー映画だから、この位稼ぐことができたが、なかなか映像化するのは厳しい企画だったのではないか。
はっきりいって、ふざけているようにしか見えない。
監督は05年の「レーシングストライプス」のフレデリック・デュショー。
競走馬になりたいシマウマを描く「レーシングストライプス」も50百万ドルの興行収入となっており、とんでもない企画を大コケさせなかったのはなかなかの手腕の持ち主かもしれない。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」は現在283百万ドルとなっている。
公開前の予想は2億5千万~7千万ドルあたりであり、予想以上に稼いだといえる。
「賢者の石」に次ぐペースで稼いでおり、シリーズナンバー2の興行収入になる可能性がある。
最大の目標は、「炎のゴブレット」の290百万ドルを突破することだろう。
最終的にはなかなかの僅差になりそうだ。
過去のハリー・ポッターシリーズと比較すると以下のとおり。
年度   01   02   04   05   07
(週目)「賢者」 「秘密」 「囚人」 「炎の」 「不死鳥」
1週目  090   088    094    103    140
2週目  187   148    158    201    208
3週目  220   200    191    229    242
4週目  240   214    212    244    261
5週目  253   223    223    253    272
6週目  264   229    233    261    279
7週目  286   240    238    275    283
8週目  300   252    242    282
トータル 318   262    249    290
製作費  125   100    130    150    150

(週目)「クモ男」「シュレ」「海賊終」「T・F」「H・P」
1週目  151   123   128   155   140
2週目  240   203   218   224   207
3週目  282   256   253   263   242
4週目  304   281   274   285   261
5週目  318   297   287   296   272
6週目  326   308   296   303   279
7週目  330   314   302   306   283
8週目  332   317   304   309
9週目  334   318   306
トータル 336   321   308
製作費  258   160  (300)  150   150
今年公開された作品間では5位に落ち着きそうだ。

「I Now Pronounce You Chuck and Larry」は現在114百万ドルの興行収入となっている。
公開前の予想は120百万ドル~130百万ドルだったので、これも的中といっていいだろう。
アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ジェシカ・ビール主演の保障金を得るために同性愛者として偽装結婚する男性二人を描くコメディ。
今年公開された主なコメディ作品との比較は以下のとおり。
(週数)「N B」「W H」「B G」「E A」「C L」(参考)「CLICK」
1週目  34   040   033   31    035      040
2週目  59   077   068    61    072      078
3週目  75   104   090   79    092      106
4週目  83   123   101   88   104      120
5週目  88   135   108   93   110      128
トータル 95   168   118   98   114      137
製作費  60   不明  061   175   085      083
「NB」…NORBIT、「WH」…Wild Hogs、「BG」…Blades of Glory、「EA」…EVAN ALMIGHTY、「CL」…I Now Pronounce You Chuck and Larry
「Blades of Glory」と壮絶な争いを演じているが、なんとかクリアできそうな気がする。

アダム・サンドラー主演作は以下のとおり。
過去の作品に比して、じゃっかん勢いが弱かったのは気になるところだ。
06年「もしも昨日が選べたら」が約137百万ドル
05年「ロンゲストヤード」が約158百万ドル
04年「50回目のファーストキス」が約121百万ドル
03年「NY式ハッピーセラピー」が約134百万ドル
02年「Mr.ディーズ」が約126百万ドル

新作は3本がランクインした。
10百万ドルのオープニングで4位に登場したのは「Mr. Bean's Holiday」。
監督は、Steve Bendelack。テレビでは実績豊富の人のようだ。
主演は、ローワン・アトキンソン、ウィレム・デフォー。
ご存知の「MR.ビーン」シリーズとなる。
97年の「ビーン」は縮小規模から公開しているのでオープニング比較はできない。
拡大後の初週のオープニングは13百万ドルとなっている(トータル45百万ドル)。
03年の「ジョニー・イングリッシュ」のオープニングは9百万ドル(トータル28百万ドル)となっている。
ローワン・アトキンソン作品としては、いつもと同じようなものだろうか。
大きくコケてもなく、大きくヒットしているわけではない。
評価は悪くはないが、高くもない。普通程度である。

10百万ドルのオープニングで5位に登場したのは、「ローグアサシン(WAR)」。
「Mr. Bean's Holiday」とは僅差だったが、公開館数を考えれば「Mr. Bean's Holiday」よりも上位で登場したかった。
監督は、Philip G. Atwell。主な実績はなし。
主演は、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム。
パートナーを殺されたFBIエージェント(ジェイソン・ステイサム)と殺し屋(ジェット・リー)との壮絶な復讐劇を描く。

ジェット・リーの主な作品のオープニングは以下の通り。
06年「スピリット」11百万ドル(トータル25百万ドル)
05年「ダニー・ザ・ドッグ」11百万ドル(トータル25百万ドル)
03年「ブラック・ダイヤモンド」17百万ドル(トータル34百万ドル)
01年「ザ・ワン」19百万ドル(トータル44百万ドル)
01年「キス・オブ・ザ・ドラゴン」13百万ドル(トータル37百万ドル)
00年「ロミオ・マスト・ダイ」18百万ドル(トータル56百万ドル)

ジェイソン・ステイサムの主な作品のオープニングは以下の通り。
06年「アドレナリン」10百万ドル(トータル28百万ドル)
05年「トランスポーター2」17百万ドル(トータル43百万ドル)
02年「トランスポーター」9百万ドル(トータル25百万ドル)
主演級の二人が出演しているのに、なぜ成績がいつもより悪いのだ。
このままでは2千万ドル台でフィニッシュしてしまうかもしれない。
しかし、評価は思ったよりも高い。
この評価ならば、もっと高いオープニングを期待できたはずだが。

8百万ドルのオープニングで6位に登場したのは「The Nanny Diaries」。
「アメリカン・スプレンダー」の監督コンビのロバート・プルチーニとシャリ・スプリンガー・バーマンの監督作品。
主演は、スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、ポール・ジアマッティ。
大学生のヨハンソンが金持ち家族のベビーシッターとして雇われるというストーリー。
2629館で公開しておきながら、8百万ドル程度というのはちょっと寂しいか。
評価は悪くはないが、高くもない。普通程度である。

ただ、スカーレット・ヨハンソン主演のヒューマンドラマコメディでは、この程度が限度だろう。
今年公開された主演女優メインの作品の成績が以下の通りなのだから。
サンドラ・ブロックの「PREMONITION」48百万ドル
ダイアン・キートンとマンディ・ムーアの「恋とスフレと娘とわたし」43百万ドル
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ「幸せのレシピ」39百万ドル
ヒラリー・スワンクの「フリーダムライターズ」37百万ドル
ヒラリー・スワンクの「リーピング」25百万ドル
ハル・ベリーの「PERFECT STRANGER」24百万ドル
ケイト・ベッキンセールの「VACANCY」19百万ドル
ケリー・ラッセルの「ウェイトレスおいしい人生のつくりかた」19百万ドル
ジェニファー・ガーナーの「CATCH AND RELEASE」16百万ドル
アンジェリーナ・ジョリーの「マイティー・ハート/愛と絆」9百万ドル
アシュレー・ジャドの「Bug」7百万ドル
リンジー・ローハンの「I KNOW WHO KILLED ME」7百万ドル
エリシャ・カスバートの「CAPTIVITY」2.6百万ドル
ヒラリー・スワンク、ハル・ベリーらと並ぶ25百万ドル程度は狙いたい。

主要な作品の動向は以下のとおり。
2週連続で1位を獲得したのは「Superbad」。
監督はGreg Mottola。出演は、Michael Cera、Jonah Hill。
脚本は「Knocked Up」に出演していたセス・ローガンとプロデューサーだったEvan Goldbergが担当している。
プロデューサーは「40歳の童貞男」と「Knocked Up」を監督したジャド・アパトーとなっている。

飲酒、ドラッグ、パーティーなどでダメ男二人組が巻き起こす騒動が描かれるティーン向けの作品。
「40歳の童貞男」「Knocked Up」同様にダメ男への共感・賛歌が感じられる。
「Knocked Up」も高かったが、評価が恐ろしく高い。
今年公開された作品の中では、「ボーン・アルティメイタム」とトップを争っている。

1億ドル突破も夢ではなく、「Knocked Up」ですら超えるのではないか。
関連作品の興行収入はだんだんと高まっている。
(週数)「40歳の」 「Knocked Up」 「Superbad」
1週目  021      031      31
2週目  049      066      69
3週目  069      090
4週目  072      109
5週目  082      122
6週目  091      132
7週目  097      138
トータル 109      147
製作費  026      030      20

3位から2位に上昇したのは、「ボーン・アルティメイタム」。
マット・デイモン扮するジェイソン・ボーンシリーズ第三弾。
監督は「ボーン・スプレマシー」、「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス。
共演は、エドガー・ラミレス、ジョアン・アレン、ジュリア・スタイルズ。
ジェイソン・ボーンシリーズの一応の完結編。
過去の作品の興行収入は以下の通り。
02年「ボーン・アイデンティティ」122百万ドル
04年「ボーン・スプレマシー」  176百万ドル
<年度>   02    04    07     (参考)
(週数) 「アイデン」「スプレマ」「アルティ」  「300」
1週目    027     053     070     071
2週目    054     099     132     129
3週目    073     125     164     162
4週目    089     140     185     180
5週目    099     150     000     193
6週目    107     158     000     201
7週目    110     164     000     205
トータル   122     176     000     211
製作費    060     075     110     065
相変わらず、「300<スリーハンドレッド>」とほぼ同じペースとなっている。
2億ドル突破は時間の問題だ。

3位となったのは「ラッシュアワー3」。
パリを舞台とした人気シリーズ第三弾。
ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、真田広之主演。
監督は、過去のシリーズを手掛けたブレット・ラトナー。
製作費は140百万ドルとなっている。
98年の「ラッシュアワー」は141百万ドル
01年の「ラッシュアワー2」は226百万ドル
(週数)98年「1」 01年「2」 07年「3」「ダイハード4.0」
1週目   033     067     050     048
2週目   064     134     088     084
3週目   084     165     109     103
4週目   098     183     000     116
5週目   110     196     000     125
6週目   117     206     000     130
トータル  141     226     000     132
製作費   033     090     140     110
相変わらず、「ダイハード4.0」をちょっとオーバーするペースで推移している。
「2」は論外だが、「1」のトータルは射程圏に入っている。
評価は、悪くはないというレベル。

7位に転落したのは「ザ・シンプソンズMOVIE」。
監督は、「モンスターズインク」の共同監督の一人であるデヴィッド・シルヴァーマン。
今年公開された主なアニメ作品を比較すると、以下のとおりとなる。
(週数)「亀忍者」「ルイス」「シュレ」「サーフ」「レミー」「シンプ」
1週目   24   25   123   18    047    072
2週目   39   52   203   35    110    129
3週目   47   72   256   47    143    152
4週目   51   82   281   54    166    165
5週目   52   88   297   56    180    173
6週目   53   92   308   57    188
トータル  54   97   319   57    199
製作費   34   -   160   -    150    075
「TMNT」…亀忍者、「Meet the Robinsons<ルイスと未来泥棒>」…ルイス、「シュレック3」…シュレ、「サーフズアップ」…サーフ、「レミーのおいしいレストラン」…レミー、「The Simpsons Movie」…シンプ
「レミーのおいしいレストラン」は今週1百万ドル程度稼ぎ、2億ドルにリーチをかけている。
これに勝つのは、もはや無理だろうか。

「スターダスト」は現在26百万ドルとなっている。
製作費70百万ドルをアメリカで回収するのは苦しい。
評価は相変わらず高いのだが、かなりの大コケとなってしまった。
ファンタジー作品が溢れる中で埋没してしまったか。

「ヘアスプレー」が現在107百万ドルとなっている。
06年の「ドリームガールズ」の103百万ドルを突破した。
こちらは、大成功といっていいだろう。
ミュージカル映画は当たり外れがあると思ったが、安定して稼げるジャンルになったのかもしれない。

5位から10位まで大きく順位を下げたのは「The Invasion」。
監督は、「es<エス>」「ヒトラー 最期の12日間」のオリバー・ヒルシュビーゲル。
出演は、ニコール・キッドマンとダニエル・クレイグ。
ジャック・フィニイの「盗まれた街」が原作となっている。
監督とプロデューサー間において、少々トラブルが生じたようであり、それに観客が嫌気をさしたのかもしれない。
また、有名原作で何度もリメイクされているというのもあまり振るわない理由のひとつだろう。


来週ランキング入りすると思われるのは、以下の3作品。
「Halloween」(公開規模3300館数程度)
監督は、ロブ・ゾンビ。
「デビルズ・リジェクト~マーダーライドショー2~」「ナチ親衛隊の狼女(グラインドハウスフェイク予告編)」を手掛けている。
出演は、Scout Taylor-Compton、マルコム・マクドウェル、Tyler Mane。
17年間精神病院に入院していた男が脱走し、故郷の街が恐怖に陥れられる。
78年のジョン・カーペンター監督のリメイク。
ジョン・カーペンター監督作品といえば、05年に「ザ・フォッグ」がリメイクされたが、興行収入29.5百万ドルというパッとしない成績に終わった。
また、02年の「ハロウィンレザレクション」は30百万ドルであった。
そうなると、3千万ドル程度がひとつの基準になりそうだ。
だが、この公開規模を考えると、かなりチカラを入れているようにも感じられる。
「ザ・フォッグ」の1.5倍程度と考えれば、4千~45百万ドル程度は稼げるだろうか。
今年は目立ったホラー作品がなく、観客に飢餓感があることにも期待したい。

「Balls of Fury」(公開規模2800館数程度)
水曜日から公開される、おバカ系の卓球コメディ。
監督は、「Reno 911!: Miami」のベン・ギャラント。
出演は、Dan Fogler、クリストファー・ウォーケン、George Lopez。
「Reno 911!: Miami」は20百万ドルの興行収入となっている。
スポーツコメディはウィル・フェレルが得意としているが、このジャンルはそこそこ稼げるのではないか。
「Reno 911!: Miami」の1.5倍から2倍と考えて、3千万~4千万ドルの興行収入を期待したい。

「Death Sentence」(公開規模1900館数程度)
監督は、「SAW」のジェームズ・ワン。
出演は、ケヴィン・ベーコン、ジョン・グッドマン、ケリー・プレストン。
ギャングに襲われた息子への復讐のために、父親が関係者をそれぞれ殺していくというストーリー。
74年の「狼よさらば」のリメイク的な作品のようだ。
ジェームズ・ワン監督の今年公開された「Dead Silence」は16.5百万ドルと低迷した。
公開規模的にもそれほど大きくなく、同様の2千万ドル程度の興行収入となるのではないか。

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『スシ王子!』第五話レビュー 【ドラマ】

初回の一般視聴者に受け入られないような作品ではなくなり、ほとんど味気もない一般的なコメディになってきてしまった。
第一話の放送が始まる前から、第五話程度の撮影は終了していたとは思うので、低視聴率による方向展開ではないだろう。
単に演出家の問題なのだろうか。
今回はただ画面をゆらしているだけしか特殊なことはやっていない。

食べたい奴だけ食べに来いという堅物なオヤジのスシ屋ではなくて、店構えだけは奇をてらっているチェーン店風のスシ屋になってしまってはいないか。

今回は普通に見れるが、ヒロインも中途半端(彼女なりに表情などかなり頑張っているが)、スシ勝負も中途半端、河太郎の成長ストーリーも中途半端、何もかも中途半端な仕上がりとなっている。
2話完結の公式にじゃっかん変化を加えたのが、逆に失敗しているようだ。

肝心のスシ対決が盛り上がりに欠けている。
第二話程度のCGならば許容できるが、今回のようなCGに頼りまくりでは興ざめだ。
おっさんの解説は、料理マンガ的であり、それなりのスパイスにはなっていたが。
板尾さんも鱗林という名前オチの役目しか与えられず、もったいない使い方だ。
勝負の決め手は、かつおの臭み消しの違いというもので大したオチでもない(無重力握りは大したものではない)。
板尾のセリフ「知らんかった。こんな旨い食い方があったんや」よくそれで24年もスシ職人をやってられたなというチンケな負け方だ。
“技術”に頼る敵と、素材の声を聞く司との対比がうまく上手くできていない。
脚本的には、第三話の流れを汲んでいるとは思うのだが。

また、河太郎が作ったスシも結局誰も食べなかったのはいかがなものか。
親子愛を描くためには、親父に食べさせた方がよいのではないか。
息子が握ったスシを食わないで、どうやってスシ職人としての成長を感じ取れというのか。
他の親分衆は食べなくてもよい、親父だけは食わないとドラマは始まらない。
食べなければ、河太郎の勉強・修行の成果も、親子同士の人生を賭けた勝負も成立しない。

“神様が頂く分だけ”という「カンヌンキギダキ」をドラマのキーワードにしている割には食材を駄目にしているケースが目立つ。
ちゃんと食べさせない理由が不明だ。
これでは河太郎はスシ職人失格といっているようなものだろう。
「決して諦めないで頑張ること」が今回のキーワードではなかったのか。

とはいえ、今回で司と河太郎の友情的なものが描かれていたことになる。
先週書いたように「裏切りのフラグ」が立ったともいえる。

それにしても、双子とはまた安易な設定だ。
西村雅彦と司の母さよりとの子どもではないかと思っていたのだが。
これでは、「スシウルフ」こと成宮にも米寿の血が流れているのだから、ちょっとおかしなことにはならないか。
総長は、米寿の名前をスシの世界から抹消したいのではないのか。

笑えるシーンは少々あった。
司「なぁヨネコ」ヨネコ「呼び捨てすんなよ」と「太郎ちゃん、お風呂入んなさい」はまあまま面白い。
ただ、「太郎ちゃん、お風呂入んなさい」は場違いなときにこそ有効な一発モノであり、一発目は笑えたが、それ以降の使い方はイマイチか。
連発するネタではない。
「沖縄のウミガメ」が効かない流れはもういいだろう。

テーマ:スシ王子! - ジャンル:テレビ・ラジオ

『グラインドハウス・USAヴァージョン』レビュー 【映画】

◆総合評価    7.5点
◆おススメ度   A(御腹一杯になるほどセンスのいいB級を堪能できる)

9月1日からの「デス・プルーフ」一般公開に先立ち、六本木ヒルズで特別上映されているのが、『グラインドハウス・USAヴァージョン』だ。

アメリカで公開されたように「プラネット・テラー」と「デス・プルーフ」の二本と途中に挿入されているフェイクの予告編が楽しめるものであり、チケットは3,000円と高額なものとなっている。
一般公開版は「USAヴァージョン」よりも長尺になっている代わりに、「マチェーテ」以外のフェイクの予告編はみられないとのこと。

構造は以下のとおり。
①フェイク予告編「マチェーテ」(監督ロバート・ロドリゲス)
②本編「プラネット・テラー」(監督ロバート・ロドリゲス)
③フェイク予告編「ナチ親衛隊の狼女」(監督ロブ・ゾンビ)
④フェイク予告編「Don't/ドント」(監督エドガー・ライト)
⑤フェイク予告編「感謝祭」(監督イーライ・ロス)
⑥本編「デス・プルーフ」(監督クエンティン・タランティーノ) 

フェイク予告編は数分のものであり、はっきりとしたストーリーなどはない。
評価をすると、「感謝祭」>「Don't/ドント」>「マチェーテ」>「ナチ親衛隊の狼女」という順番になるだろうか。

「感謝祭」はイーライ・ロスらしく(彼の作品は一度も観たことないが)ドギツイ描写が特徴だ。
面白いように残酷に殺しに殺しまくっており、特徴ある作品に仕上がっている。
ユーモアも忘れていないのも評価できる。

「Don't/ドント」はセリフの繰り返しによって、作風を強調している。
特徴はそれほどがないが、予告編ということを強く意識した作品に仕上がっている。

「マチェーテ」はかなりストーリーがはっきりしている。
殺しを依頼された殺し屋が逆に裏切りにあい、神父の兄とともに復讐の鬼と化す。
かなり真面目な作りとなっている。

「ナチ親衛隊の狼女」はあまり印象に残らない作品だが、ニコラス・ケイジが出演していることで一応カッコはついている。
ニコラス・ケイジや「プラネット・テラー」に出演したブルース・ウィリスなどはユーモアをよく分かっていると感じさせる。

「グラインドハウス」の特徴は、ルール無用の自由さ、大胆さだ。
特に、肝心のお色気シーンになると、テープ巻が紛失してしまう「お約束」がとてもユニークだ(※USA版のみの仕様、Hなシーンは映画関係者が持って帰ってしまうからという趣旨らしい)。
館主からの謝罪とともに、ストーリーがかなり進んでしまうという大胆さとアイディアには舌を巻く。
フィルムの傷つき方やノイズ、スタート時のグズツキ感などのB級感を演出するための絶え間ない努力には恐れ入る。


「プラネット・テラー」(監督ロバート・ロドリゲス)
◆評  価    8.0点
◆おススメ度   A(B級を意識したセンスのある作り)

かなりデキのいいゾンビ映画だ。
メチャクチャな展開、それぞれ“役割”をきちんと分かっている登場人物、とんでもない設定など、B級度がかなり高い作品となっている。
そのうえ、「恋愛」、「兄弟愛」、「親子愛」などを的確にぶち込んでいるので、評価も高くなる。

主役の異常な強さには理由は要らない。
ただ伝説の「エルレイ」だという説明さえあればよいのである。
クエンティン・タランティーノよりも、ロバート・ロドリゲスの方が随分企画の趣旨を理解しているのがよく分かる。
水の塊のようなゾンビや、ジャムのような血も逆にセンスがよい。


「デス・プルーフ」(監督クエンティン・タランティーノ) 
◆評  価    6.0点
◆おススメ度   B(やや高尚すぎるのではないか)

女の子たちのおしゃべりとカーアクションが魅力の作品。
ただ、ロドリゲスと異なり、悪い意味でセンスが良すぎるか。
タランティーノとしては、女の子の脚・ふともも・ケツをキレイに撮ることと、派手なカーアクション、派手なスタントを撮ることだけに固執しており、ロドリゲスと異なり、過度なB級度の演出はあまりない。

カート・ラッセルはかなり奮闘していたが、ヘタレ化がじゃっかん早すぎたのではないか。
もうちょっと威厳と不気味さを醸し出す異常なスタントマンを終盤まで保って欲しかった。
最後のオチに繋げるためには、もっと強い方がよいのではないか。

さらに残念なのは、前半の女性4人組はかなり可愛い娘ばかり集まっているが(最後に合流した1名を除く)、後半の女性4人組(チアリーダーを除く)はあまり可愛くはないことだ。

おっさんのように強い女性が奮闘するというのはこの企画には合っていないのではないか。
若くて可愛い娘がメチャクチャなことをする方が、よりB級っぽくなる。
これでは、「プラネット・テラー」でローズ・マッゴーワンが片脚銃の乱射のような爽快感が得られない。

ボンネットに乗っていたゾーイは恐らく本物のスタントウーマンなので、彼女に美貌を要求するのは酷だと思うが、ドライバーだけはなんとかして欲しかった。
生理的にあの黒人迷彩服女は下品すぎて苦手だ。
終盤は、カート・ラッセルの方を応援したくなってくるようでは、製作趣旨に合わないだろう。

オチだけは上手く落としたと思う。観客は大喝采だった。
個人的に拍手したくなるほどのオチではないと思うが、一般的にはあのようなオチが好まれるようだ。
しかし、女の子一人が取り残されるというネタはあるものの、オチのようなクダラナサが本編に少々足りないのではないか。
クダラナサが本編にないために、あのオチが活きるとも考えられるが。

【USA版と日本版の違いについて】
・USA版にはフェイクの予告編が付くが、日本版には付かない。
・日本版は、雨が降っている中のバタフライと彼氏の会話シーンが描かれている。6分間だけ自分の車に戻るとかいうやり取り。
・USA版はラップダンスの際に、「一巻紛失」と出るが、日本版ではちゃんとバタフライのラップダンスが見られる。
・日本版は、クラッシュシーンの繰り返しがしつこかったような気がする。
・日本版は二人の刑事の病院での会話が長い(女性医師のマーリー・シェルトンは「プラネット・テラー」と同じ役柄か?)。
・日本版は車の中にいたチアリーダーとメイク係(髪型▽の女性)に対して、スタントマン・マイクがメイク係の脚を触るなどの悪戯をする。
・日本版はチアリーダーが出ている雑誌を購入するシーンや、イタリア版ヴォーグを購入するシーンなどが描かれる。
・日本版は、後半4人組に対してスタントマン・マイクが写真を撮るシーンが生々しくかつ長い。
・全般的に日本版はB級度が低いような気がする。


「一巻紛失」ネタは確かに「プラネット・テラー」とセットでこそ面白いネタだ。
もし、突然「一巻紛失」と出たら観客は多少戸惑うのではないか。

後半4人組に対してスタントマン・マイクが写真を撮るシーンは結構重要なシーンかもしれない。
マイクは、チアリーダー、メイク係、ゾーイの写真ばかりを撮っているが、黒人迷彩服ドライバーを無視しているような印象を受ける。
いつものように可愛い女性ばかりでなく、黒人迷彩服ドライバーが眼中に入っていなかったことが、彼にとって悲劇の始まりだったのかもしれないと思わせる仕組みにもなっている。

テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

2007年7月クールドラマ視聴率結果(第七話)

順位  タイトル      初回  最新話 前話との対比  平均(予想平均)
1位「花ざかりの君たちへ」 15.9%  17.5%(▲2.8%)  16.0%(17.0%)
2位「山田太郎ものがたり」 17.4%  13.6%(▲2.5%)  14.8%(10.5%)
3位「 ファースト・キス  」  19.7%  12.8%(▲1.7%)  14.4%(17.5%)
4位「パパムスメの7日間」 14.0%  14.5%(▲2.6%)  13.9%(14.0%)
5位「  ホタルノヒカリ  」  17.3%  13.5%(▲2.2%)  13.4%(12.0%)
6位「 山おんな壁おんな 」 14.1%  11.1%(▽0.3%)  12.3%(11.5%)
7位「 探 偵 学 園 Q 」 12.4%  10.4%(▲0.1%)  11.0%(13.0%)
8位「 ライフ~ LIFE ~ 」  11.0%  9.4%(▽2.3%)  10.8%(9.0%)
9位「  女帝 (じょてい) 」  12.4%   9.4%(▲0.5%)  10.7%(8.5%)
10位「地獄沙汰もヨメ次第」 13.7%   9.0%(▽0.5%)  10.3%(10.0%)
11位「  菊次郎 と さき  」 10.9%   8.6%(▽1.0%)   9.5%(13.5%)
12位「 受 験 の 神 様 」 14.7%   6.2%(▽1.6%)  9.0%(12.5%)
13位「牛に願いを/L&F 」  10.2%   8.2%(▲1.5%)   8.7%(15.5%)
14位「  肩ごし の 恋人  」 10.2%   6.3%(▽1.0%)   7.6%(12.0%)
15位「 ス シ 王 子! 」  8.8%  5.9%(▽1.0%)   7.2%(12.0%)

お盆による混乱も落ち着き、上位組がそろって2%ほどの上昇をみせている。
他方、木曜ドラマ陣はすべて視聴率を下げるという結果となっている。

平均視聴率争いには変動は無し。
終盤にさしかかり、隊列もだいぶ固まってきたか。

強力な裏番組がありながらも、「パパとムスメの7日間」が14.5%という好調な成績でラストを迎えた。
この結果、平均視聴率は13.9%となり、放送前の予想が的中することとなった。
他の予想がボロボロなので、あまり威張れないが。

1位:「花ざかりの君たちへ」
15.9%→16.8%→16.5%→16.6%→15.3%→14.7%→14.7%→17.5%
自身最高視聴率をマークした。
お盆や中盤による中だるみはあったものの、初回から徐々に視聴率を上昇させるというのは、話題ドラマの証だ。
動き的には「女王の教室」(平均16.9%)に似ている。
14.4→16.6→17.0→14.1→13.8→16.9→16.5→14.6→17.4→19.7→25.3%
ラストの怒涛の追い込みを同様に期待したい。
これで平均視聴率16%台に乗せた。
残りの回は悪くてもいずれも16%以上を獲得できると思われることから、平均視聴率16%以上になるのは間違いないだろう。
04年以降、平均視聴率16%台でフィニッシュしたドラマというと、16.9%の「結婚できない男」、「野ブタ。をプロデュース」、「女王の教室」、「スローダンス」、16.4%の「アテンションプリーズ」、「ドラゴン桜」、16.3%の「恋におちたら」となる。
これらのグループに仲間入りしそうだ。

2位:「山田太郎ものがたり」
17.4%→15.9%→16.5%→13.7%→15.4%→11.1%→13.6%
お盆シーズンの前話は、「はだしのゲン前編(視聴率18.2%)」と「オーシャンズ12(視聴率12.8%)」の波状攻撃を食らって大幅に視聴率を下げた。
最新話では、当然上昇に転じたが、自身2番目に低い視聴率となっている。
「花ざかりの君たちへ」とは異なり、完全に伸び悩み状態に陥ったようだ。
今後も13%前後で推移していくことになりそうだ。
最終的には、平均視聴率14.2%の「バンビ~ノ!」と接戦になるかもしれない。
「バンビ~ノ!」は16.6→15.0→13.7→14.0→14.6→14.0→13.2→13.6→13.7→13.8→14.4%という動きをみせている。
7話目までのポイントは「山田太郎ものがたり」103.6ポイントに対し、「バンビ~ノ!」は101.1ポイントとなっている。
その差は2.5ポイント。
13.5%前後で残りをまとめれば、勝利できるが、どうなるだろうか。
二宮+櫻井の連合軍が、松本のソロに敗れるようだと、メンバー間の均衡に問題が…。

3位:「ファースト・キス」
19.7%→13.2%→15.2%→15.8%→13.1%→11.1%→12.8%
前話ではお盆休みということもあり、大幅に視聴率を下落させた。
上昇に転じたものの、自身2番目に低い視聴率となっている。
お盆というシーズンもあるのか、「山田太郎ものがたり」と動きは似ている。
月9で平均視聴率15%以下のドラマは以下のとおり。
○「東京タワー」(平均14.9%)
14.2→15.6→14.9→16.0→13.9→12.9→14.8→14.4→15.4→14.2→18.1%
○「サプリ」(平均14.2%)
17.9→13.0→14.4→12.2→13.9→12.7→14.4→16.3→13.8→12.7→15.3%
○「不機嫌なジーン」(平均14.2%)
18.2→15.7→13.5→13.7→14.2→14.4→12.7→15.6→12.0→12.8→13.3%
○「東京湾景」(平均13.8%)
17.7→14.3→13.5→13.3→12.3→13.1→13.8→13.9→10.2→13.7→16.3%
「ファースト・キス」は、残り4回のうち、3回の平均を13.3%でまとめて、ラストを16.5%程度に締めくくれば、平均視聴率14.3%になる。
そうすれば、「サプリ」「不機嫌なジーン」程度でフィニッシュすることはできる。
月9の成績の悪い一群に入ることができれば、それほど大きな傷にはならないかもしれない。
課題は14.2%を超えることだろう。
もし、下回れば井上真央と伊藤英明のキャリアに傷つきそうだ(もう傷ついているのは間違いないが)。

4位:「パパとムスメの7日間」 平均視聴率13.9%(放送前予想14.0%)
14.0%→12.8%→13.1%→14.1%→16.7%→11.9%→14.5%<終了>
24時間テレビの余波を受けて、「行列のできる法律相談所」の視聴率が35.3%という凄まじい数字となった。
欽ちゃんがゴールした直後の9時7分の瞬間最高視聴率42.9%というものだ。
この攻撃をモロに受ければ、ひとたまりもなかったが、「バレーボールの延長」という幸運が舞い降りた。
20分の延長は、最終回に大いにプラスとなっただろう。
しかし、それでも影響は受けたのは否めない。
穏やかな状況ならば、もうちょっと視聴率を上乗せできたのではないか。
数字的に未知数だったが、初主演となる新垣結衣と舘ひろしにとっては、十分合格点といえる数字となった。
次クールの「ハタチの恋人」(主演:明石家さんま、長澤まさみ)もこの程度の視聴率となるのではないか。

幸運が舞い降りたのは、このドラマだけでなく、自身の放送前の平均視聴率予想もズバリ的中した。
初回の14%を見たときには、予想的中は絶望かと思われたが、ほとんど視聴率が下落しなかったのが幸いした。
他のドラマの予想がボロボロなので、ひとつだけでも当たってよかった。

5位:「ホタルノヒカリ」
17.3%→15.2%→10.6%→13.4%→12.5%→11.3%→13.5%
なんとか上昇に転じた。
自身3番目に高い視聴率なので、一安心といったところではないか。
このまま13%台の視聴率をキープすれば、平均視聴率も13%台ではフィニッシュできることとなる。
この枠としては、“普通”程度というところに落ち着きそうだ。
藤木直人が出演していた日本テレビのドラマ「ギャルサー」の平均が12.9%なので、これを超えるのが、当面の目標か。

6位:「山おんな壁おんな」
14.1%→13.5%→12.1%→12.7%→11.3%→11.4%→11.1%
大幅減少ではないものの、最低視聴率を更新した。
14%でスタートし、13%を一回、12%を二回、11%を三回とゆっくりかつ順調に視聴率を下落させている。
メチャクチャつまらなくはないが、あまり面白くないというドラマなのではないか。
恐らく、今後も10~11%台に低迷していくと思われる。
チチをネタにした目新しさだけが売りであり、12話を引っ張る要素に欠けるのではないか。
放送前の予想平均視聴率11.5%はあながちズレてこないかもしれない。

<参考>伊東美咲が主演を務めたドラマは以下のとおり。
07年5月「めぞん一刻」12.1%
06年7月「サプリ」14.2%
05年10月「危険なアネキ」18.8%
05年7月「電車男」21.0%
04年10月「ホットマン2」10.4%
03年7月「クニミツの政」9.9%
02年10月「逮捕しちゃうぞ」9.1%

7位:「探偵学園Q」
12.4%→10.9%→12.1%→10.3%→11.9%→9.6%→10.3%→10.4%
奇数回・偶数回に関係なく、数字が安定してきた。
6話目を除き、二桁に乗せている点のみは評価できるだろうか。
神木隆之介は行定勲監督の「遠くの空に消えた」が公開されたが、こちらも撃沈したようである。
フジテレビの土曜日23時という新枠は成功したが、日本テレビの火曜日22時という新枠は失敗している。
子どもドラマをこの時間帯に放送するというのは理解に苦しむ。
次クールからは方向転換を迫られるのではないか。
水曜日22時枠との棲み分けなどもきっちりしないといけない。
土曜日21時枠を子どもドラマにあてて、水曜日22時枠をお仕事系ドラマにあてて、この枠はヒューマンドラマやラブストーリーで攻めるというのはどうだろうか。

8位:「ライフ」
11.0%→11.7%→10.9%→10.9%→10.0%→11.7%→9.4%
前回で最高視聴率タイを記録しながら、なぜ最新話で最低視聴率を更新してしまうのか。
24時間テレビ内で放送されたドラマ「君がくれた夏 ガンと闘った息子の730日」の視聴率が23.3%と高いものであり、「ライフ」と多少時間が被ってしまったからではないかも思われる。
一過性のものであればよいが、ここままズルズルと後退しないようにしなければいけない。
ライバルである「ライアーゲーム」は12.3→12.8→8.7→9.6→10.0→11.4→12.0→11.4→12.3→11.4→13.6%となっている。
7話目までのポイントは、「ライフ」が75.6ポイントに対し、「ライアーゲーム」は76.8ポイントとなっている。
1.2ポイント差という僅差のものであり、今後も動向に注目だ。
ただ、「ライフ」の終盤に12・13%という数字は期待できず、「ライアーゲーム」に勝つのは厳しいだろう。
勝つためには、残りの回の平均視聴率12.5%程度でまとめないといけない。

9位:「女帝」
12.4%→11.9%→10.9%→10.7%→8.9%→9.4%
ズルズルと後退するのかと思ったが、再び上昇させてきた。
ひょっとして意外と好評なのではないか。
平均視聴率二桁に乗せるのが、最大の目標となるが、当面の課題は平均9.4%の同枠ドラマの「わるいやつら」と平均9.3%の小西真奈美初主演ドラマの「きらきら研修医」となる。
「わるいやつら」13.6→10.1→9.1→7.2→6.2→8.7→9.8→10.1%
「きらきら研修医」10.4→10.6→11.0→11.0→8.4→9.0→8.7→8.4→8.1→8.2→8.8%
次回も9%後半を獲得すれば、これらのドラマに対しては優位になりそうだ。

10位:「地獄の沙汰もヨメ次第」
13.7%→11.6%→10.7%→9.9%→8.0%→9.5%→9.0%
前話で上昇に転じたように思われたが、やはり下げに転じた。
5話目を抜かせば、ストレートに下げ続けているようにもみえる。
先週も書いたが、今後も8~9%で安定しつつ、徐々に逓減していくようにしか思えない。
大きく上昇することはまずないだろう。

11位:「菊次郎とさき」
10.9%→8.4%→9.5%→9.8%→9.6%→9.6%→8.6%
いままで安定していたが、ついに息切れを起こしてしまったのだろうか。
二桁回帰を期待したが、大幅減少になってしまうとは思わなかった。
しかし、最低視聴率を更新したわけではないのが、まだ救いとなっている。
お盆ということも影響したのかもしれないと好意的に解釈しようではないか。
次週には再び9%後半に戻してくればよいが。
(参考)
03年 12.0→10.4→13.6→11.3→10.3→11.9→12.1→13.9→10.4→13.8%(平均12.0%)
05年 16.1→13.9→15.1→13.7→15.0→15.6→13.8→15.6→15.7%(平均14.9%)

12位:「受験の神様」
14.7%→9.3%→7.1%→7.8%→6.2%
24時間テレビのため、休止。

13位:「牛に願いを Love&Farm」
10.2%→10.4%→9.6%→9.1%→8.6%→6.5%→6.7%→8.2%
ようやく終盤に差し掛かり、上昇に転じた。
メンバーとの別れなど、ストーリーが多少動いているからだろうか。
平均視聴率9.0%の「ダンドリ。」との争いも白熱してきた。
11.0→9.5→9.5→8.0→8.9→6.4→7.3→9.3→8.6→9.8→10.2%となっている。
ポイント比較は、「牛に願いを」が69.3ポイントに対し、「ダンドリ。」の8話までのポイントは69.9ポイントなっている。
残りを平均9.8%程度でまとめないと「ダンドリ。」には勝てない。
来週の伸びが勝負となる。
(参考)
04年以降のフジテレビドラマで平均視聴率二桁割れしたのは、04年10月クール「めだか(主演:ミムラ)」(平均9.5%)、06年7月クール「ダンドリ。(主演:榮倉奈々)」(平均9.0%)、06年10月クール「役者魂!(主演:松たか子)」(平均9.6%)の3本となっている。

14位:「肩ごしの恋人」
10.2%→8.8%→7.5%→6.8%→6.3%→7.3%→6.3%
前話の上昇は何かの偶然だったのかもしれない。
再び最低視聴率タイを獲得した。
「ひょっとしたら今後は7~8%台で安定していくかもしれない」と期待した自分が愚かだった。
こうなってしまったら、ライバルは平均視聴率7.0%の「孤独の賭け」に絞られることになる。
「孤独の賭け」の動きは、以下のようになっている。
11.2→9.4→7.4→7.3→7.6→6.0→6.9→6.2→5.6→5.1→4.5%
7話目までのポイントは、「肩ごしの恋人」が53.2ポイントに対し、「孤独の賭け」は55.8ポイントとなっている。
「孤独の賭け」の方が2.6ポイントも高いという結果だ。
このままでは平均視聴率6%台に突入してしまうのかもしれない。
しかし、06年7月クールの「レガッタ君といた永遠」は平均5.5%なので、6%台程度では驚きはしない。ただ、呆れるだけだ。
「レガッタ君といた永遠」は、9.5→5.2→5.7→4.5→4.3→5.6→4.3→4.8→5.3%であり、2話目以降、4%と5%しか取っていない。
破壊力の桁が違う。なんとも潔いではないか。

(参考)米倉涼子主演作は以下のとおりとなっており、今年の成績がかなり悪い。
07年1月クール「わるいやつら」平均9.4%
06年7月クール「不信のとき」平均12.9%
06年1月クール「けものみち」平均14.7%
05年7月クール「女系家族」平均13.8%
04年10月クール「黒革の手帖」平均15.4%
04年1月クール「奥様は魔女」平均11.2%
03年NHK大河ドラマ「武蔵」
02年4月クール「整形美人。」平均11.4%

15位:「スシ王子!」
8.8%→7.3%→6.9%→5.9%
先週に引き続き、高校野球のため11時45分スタートとなった。
開始時間が遅く、内容も微妙もこともあってか、カウントダウンするように視聴率を下落し続けている。
同枠ドラマ間の比較では、06年10月クールの「アンナさんのおまめ」(平均視聴率7.2%)と熾烈な最下位を演じている。
4話目までの総計は「スシ王子!」が28.9ポイントに対して、「アンナさんのおまめ」は28.4ポイントとなっている。
まだ0.5ポイント「スシ王子!」が有利である。
なお、「アンナさんのおまめ」は8.1→7.1→7.3→5.9→8.1→6.4→6.3→7.6→7.2→7.9%という動きをみせている。
それほど安泰とは言い切れず、残りの回は7.2%程度でまとめないと逆転されてしまう。
高校野球も終わるので、次回以降は上昇を期待したい。

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国内映画興行収入ランキング(8月3週目) 【映画】

(注意)興行収入の数字は暫定のものです。ご了承ください。
今週は特に数字が不明なところが多いので、まったく自信がありません。
実際よりも、かなり高めの数字かもしれません。

1本の新作がランクインしたため、3週目で「怪談」が圏外へ消えた。

「怪談」は現在3.1億円程度の興行収入となっている。
公開前の個人予想は4~5億円だったので、近い数字に落ち着きそうである。
松竹がどの程度を期待していたのか分からないが、大コケといっていいだろう。
「リング」で有名な中田秀夫に監督をさせ、井上真央に出演させ、浜崎あゆみを主題歌に起用しても、主演が尾上菊之助、黒木瞳では若者は目を向けない。
老若男女の観客を取り込もうとした結果だと思われるが、逆に混乱を招いただけのような気がする。
主演に有名若手俳優を起用すれば、このような結果にならず、おそらくもっと稼げたのではないか。
ありがちなホラーとは異なるものにチャレンジしたのは評価できるが、それにマーケットは付いてこないという結果となった。
面白そうと思える部分が皆無ではやむを得ないだろう。

1位「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(5週目)
【個人予想】 95億円 【配給会社期待値】 150億円
【参考】01年冬「賢者の石」203億円、02年冬「秘密の部屋」180億円、04年夏「アズカバンの囚人」135億円、05年冬「炎のゴブレット」110億円

3.2億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは79億円を突破した。
1週間の伸びは16億円程度だろうか。
お盆休みもあってか、他の映画も含めて、伸びが著しい。
先週時点では「炎のゴブレット」との差が4億円だったが、今週では9億円まで差を広げている。
楽観視はできないものの、「炎のゴブレット」超えを狙える位置にはいると思われる。
「パイレーツオブカリビアン/ワールドエンド」と比較すると100億円は厳しいような気がするが、9月8日「HERO」公開までライバル不在というのが好材料だ。
(週目)「ア囚人」「炎のゴ」「不死鳥」「海賊終」
1週目  013    017    23   019
2週目  042    036    39   044
3週目  059    050    52   061
4週目  071    059    63   075
5週目  085    070    79   084
6週目  095    -     -   091
7週目  102     096    -   096
8週目  116     101     -   099
9週目  119     103     -   103
10週目  124    105     -   105
11週目  129    108     -   106
トータル 135億円   110億円  -   107億円

2位「オーシャンズ13」(2週目)
【個人予想】 30億円
【参考】02年「11」70億円、05年「12」36億円
3.1億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは17億円を突破した。
1週間の伸びは11.7億円程度だろうか。
「オーシャンズ12」には、オープニングでは1億円ほど負けていたが、2週目ではお盆休みのため逆転することができた。
「オーシャンズ12」の2週目終了時点での成績は、15.7億円である。
2週目終了時点では「ダイハード4.0」は18億円、「トランスフォーマー」は16億円であり、今年の洋画部門4番目の席(海賊、ハリポタ、蜘蛛男の後の席)争いは白熱しそうである。

3位「トランスフォーマー」(3週目)
【個人予想】 45億円  【配給会社期待値】 70億円
3.0億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは28億円を突破した。
1週間の伸びは12.7億円程度だろうか。
3週目終了時点では、「ダイハード4.0」の26億円、「ナイトミュージアム」の23.4億円を上回った。
「ファンタスティックフォー」に劇場を譲り渡すまでには、3週間程度残っているので、40億円は突破できるのではないか。

4位「レミーのおいしいレストラン」(4週目)
【個人予想】 25億円
2.2億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは28億円を突破した。
1週間の伸びは9億円程度だろうか。
日本でのピクサー作品の興行収入は以下のとおり。
02年「モンスターズ・インク」 93.7億円
03年「ファインディング・ニモ」110.0億円
04年「Mr.インクレディブル」52.6億円
06年「カーズ」        22.3億円

「カーズ」の成績は楽にクリアした(そもそもなんで「カーズ」はこれほど成績が悪いのだ)。
「Mr.インクレディブル」超えを狙いたいが、さすがに厳しいのではないか。
しかし、ここ5年のアメリカのCGアニメでは上記の「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」に次ぐ、3番目の成績となりそうだ。
「チキンリトル」や「リロ&ステッチ」の20億円台後半の映画は楽に超えてきた。
(週数)「ミスタ」「カーズ」「レミー」
1週目   08    04    05
2週目   15    08    13
3週目   -    11     19
4週目   -    14     28
5週目   35    -
トータル  53    22

5位「劇場版 西遊記」(6週目)
【個人予想】 40億円 【配給会社期待値】59(ごくう)億円
1.4億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは36.3億円を突破。
1週間の伸びは、6.4億円程度だろうか。
今年の実写の邦画のトップだった「どろろ」(トータル34.5億円)と比較すると、以下の通りとなっている。
「どろろ」 4.5→12.7→18.9→24.6→28.0→30.5→32.1(トータル34.5億円)
「西遊記」 5.2→13.1→19.3→25.1→30.0→36.3<※過去分を若干修正>
お盆休みということもあってか、差を大きく広げ、あっさりと抜いてしまった。
07年に公開された邦画(アニメを除く)でトップに立ち、40億円突入も確実となった。
しかし、06年に公開された71億円の「海猿」、60.8億円の「THE 有頂天ホテル」、53.4億円の「日本沈没」、52億円の「デスノート/the Last name」には到底及びそうもない。
目標となるのは、05年公開の「交渉人 真下正義」の42億円、「NANA」の40.3億円となろう。
フジテレビや東宝の目標には届かないまでも、それほどコケてはいないのではないか。
しかし、9月8日に「HERO」が公開されるため、勝負になるのは2週間とちょっとということになる。
※「劇場版ポケットモンスター」を5位としているランキングもみられる。

6位「劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVS
ダークライ」(6週目)
【個人予想】 35億円
【参考】06年34億、05年43億、04年44億、03年45億、02年27億、01年39億、00年49億
1.4億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは43.2億円を突破した。
1週間の伸びは、6.1億円程度だろうか。
前7年との比較では、現在4番目の成績となっている。
03年の45億円を抜くのも時間の問題であり、00年の49億円が最大の目標となる。
問題は、8月25日から「Life天国で君に逢えたら」が公開されるため、有楽町や渋谷などで公開が終了することだ。
ファーストランも終了し、そろそろ勢いが弱まってくる頃だろう。

7位「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」(3週目)
【個人予想】 12億円  【配給会社期待値】 15億円
【参考】06年9.5億円、05年11億円、03年15億円、02年14.3億円、01年12.5億円
1.1億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは9.6億円を突破。
1週間の伸びは、3.9億円程度だろうか。
すでに06年の成績に並び、10億円突破は確実となった。
05年の11億円突破が当面の目標になりそうだ。

8位「劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝」(3週目)
【個人予想】 6億円  【配給会社期待値】 10億円
【参考】06年7.8億円、05年11.8億円、04年13.7億円
7.1千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは9億円を突破した。
1週間の伸びは、3.3億円程度だろうか。
確実に10億円突破は狙えそうだ。
今年公開されたアニメ作品では、「ポケモン」「ドラえもん」「コナン」「クレヨン」に続くヒットとなる。

9位「ベクシル 2077 日本鎖国」(1週目)
【個人予想】 7億円
4.2千万円程度のオープニングを飾った。
185館程度で公開されているとのことだが、116館で公開されていた「それいけ!アンパンマン シャボン玉のプルン」のオープニング4.8千万円を下回ることとなった。
これは見事な大コケではないか。
112館で公開された「アップルシード」のオープニングが6.5千万円弱程度あるのに、どうしてこうなってしまうのか。
1.5倍程度は稼げると思ったのに、3分の2程度しか稼げないというのは不思議でしかない。
それほど集客力がなさそうな作品には思えなかったが。

10位「ダイハード4.0」(8週目)
【個人予想】 50億円
(参考)「1(88)」18億円、「2(90)」51億円、「3(95)」72億円
3.7千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは38億円を突破した。
1週間の伸びは、1.5億円程度だろうか。
2007年洋画部門では、「海賊」「ハリポタ」「蜘蛛男」に続き、4位に立っているが、「ラッシュアワー3」が8月24日に公開されるため、東京都内ではほとんど終了となる。

12位となったのは、行定勲監督の「遠くの空へ消えた」。
121館という公開規模があまり大きくないものだったが、2.7千万円程度のオープニングとなった。
この規模ならば、4千万円程度は稼がないと駄目だろう。
これでは、「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙〈そら〉へ」と同程度の大コケ作品になるかもしれない。


次週ランキング入りが予想されるのは、「ラッシュアワー3」、「Life 天国で君に逢えたら」、「TAXi(4)」の3本だろうか。
その他にもマイケル・ムーア監督の「シッコ」、AKB48が主演する「伝染歌」などが思わぬヒットとなる可能性はある。

「ラッシュアワー3」
日本でヒットを期待できるシリーズではないが、真田広之というファクターが読み切れない。
作風は180度異なるが、「マイアミ・バイス」を多少上回る程度は期待できるだろうか。
8~10億円程度の興行収入予想にしたい。

「Life 天国で君に逢えたら」
「ただ、君を愛してる」の新城毅彦監督作品。
大沢たかお 、伊東美咲主演。
伊東美咲というファクターが読みづらい。
「椿山課長の七日間」「ラストラブ」などを見る限りでは、彼女はあまり集客力がなさそうなので、大コケという期待も掛かるが、ヒットの要因のひとつである「感動」という点に着目すれば、思わぬヒットとなる可能性もある。
しかし、ターゲット層がなかなか掴めないので、大きなヒットになるとは思えない。
6~8億円程度の興行収入となるのではないか。

「TAXi(4)」
過去のシリーズの成績が不明だが、これはそれほど期待できないだろう。
2億円以下の興行収入ではないか。

予想順位(今週) 自己評価 タイトル(主な公開劇場)
1(1) ×「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(ルーブル丸の内)
2(3) 済「トランスフォーマー」(日劇PLEX1)
3(2) 済「オーシャンズ13」(丸の内ピカデリー1)
4(-) ×「ラッシュアワー3」(有楽座)
5(4) 済「レミーのおいしいレストラン」(日劇PLEX3)
6(-) ×「Life 天国で君に逢えたら」(日劇PLEX2)
7(5) ×「劇場版 西遊記」(日比谷スカラ座)
8(6) ×「劇場版ポケットモンスター」
9(7) ×「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」(丸の内TOEI1)
10(-) ×「TAXi(4)」(有楽町スバル座)

[個人評価]
◎ 絶対観たい作品
○ できれば観たい作品
▲ DVDか映画サービスデイだったら観たい作品
△ 映画館では観ないけどDVDだったら観るかもしれない作品
× 一度も観ることはないでしょうの作品
済 鑑賞済み作品

テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

「ロジャー&ミー」DVDレビュー 【映画】

◆評  価    5.5点
◆おススメ度   B(社会と経済の勉強になる作品)

マイケル・ムーア監督の生まれ故郷であるフリントの街を描くドキュメンタリー映画。
フリントの街はかつてGMの自動車工場があり、活気に満ちていたが、GMの会長ロジャー・スミスの方針によりフリントの工場が閉鎖され、多くの者が失業に喘ぐ姿が映し出される。
ロジャー・スミスにフリントの街に来てもらい、悲惨な現状を認識してもらおうとするマイケル・ムーアの奮闘が感じられるものとなっている。

マイケル・ムーアらしい皮肉的で、やや冷めた視線が感じられるものの、この頃のマイケル・ムーア監督はまだまともな手法で何事にもトライしているように思われる。
もっとも、ロジャー・スミスのオフィスやフィットネスにアポなしで訪れるが、それほど無謀・無茶なやり方ではない。
基本的には直球がメインであり、時折カーブを混ぜる程度。
球種はかなり少ないピッチャーのように感じた。

株主総会の様子などロジャー・スミスの狡猾さをクローズアップすることによって、ロジャー・スミスをフリントに連れてくることができなかったことに対するイクスキューズにしているようにも感じられる。
相手の方が“上”というスタンスで編集することによって、自身に対する失望を観客に感じさせないようにしている。

個人的には、ロジャー・スミスの経営手法はそれほど間違っているものではないと思われる。
日本車などの脅威に晒される中で、トップ企業として維持するためには賃金の安い海外の工場にシフトして、コストを削減するのは経営者として当然の選択の一つだ。

法に触れていなければいいという問題ではないが、法的にも問題があるようには思えない。
今まで一生懸命に働いてきた何万もの人間を無下にクビにするというのはどういうことだという批判もあるだろうが、企業としてはやむを得ないところはあるだろう。
企業の首切りに対して、正当な手当てをすれば、その街に残るか、別の地に移って職を変えるかは、各人の判断ではないか。

個人的には、沈みかけている船にいつまでも乗り続ける船員(住民)に問題があるようにしか思えなかった。
仕事がなく、働いてもいなければ、貧しくなるのは当然だ。
何かのせいにして、自己を正当化しているようにも思えた。

そんな彼らのために、観光都市として莫大な公共事業が無謀に投資されていくのには呆れるばかりだ。
そもそも、あそこまで莫大な施設を建設すれば、建設するための労働力がかなり必要となるはずだ。
地域社会には多くの仕事が増える。
その仕事で得た賃金が再び地域社会で使用されることによって、その地域は潤っていくことになる。
なぜ、その経済の当然の循環が機能していないのかが不明だ。

もっとも観光都市として成功しないのは明らかなことだろう。
他に優れた観光都市があるのに、わざわざあのような所に赴くはずはないからだ。
知事を含めて、考え方が安易というのがよく分かる。

本作は、マイケル・ムーア監督の自伝的な内容にもなっており、ムーア監督のことを知るためには鑑賞してもよいのではないか。
彼のスタイルの変化、行動の変化なども窺われる。

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全米映画興行収入ランキング(8月第3週目) 【映画】

順位(先週)公開週 タイトル (公開館数) 興行収入 (トータル収入)
1(-)1週目「Superbad」     (2948館)$31,200,000($31,200,000)
2(1)2週目「ラッシュアワー3」  (3778館)$21,831,000($88,154,000)
3(2)3週目「ボーン・アルティメイタム」  (3701館)$18,986,130($163,806,450)
4(3)4週目「ザ・シンプソンズMOVIE」 (3162館)$6,675,000($165,116,795)
5(-)1週目「The Invasion」   (2776館)$6,005,000($6,005,000)
6(4)2週目「スターダスト」     (2565館)$5,244,000($19,087,000)
7(5)5週目「ヘアスプレー」     (2389館)$4,274,000($100,577,000)
8(6)3週目「Underdog」      (2551館)$3,613,000($31,692,000)
9(8)6週目「HPと不死鳥の騎士団」(1955館)$3,540,000($278,646,000)
10(7)5週目「INPYChuckandLarry」 (2258館)$3,499,900($110,382,690)
(参考:IMDbのボックスオフィスチャート)

新作2本がランクインしたため、4週目で「幸せのレシピ」、2週目で「Daddy Day Camp」が圏外へ消えた。

「幸せのレシピ」は現在36百万ドルの興行収入となっている。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート主演のロマンティック・コメディ。
監督は、「シャイン」「ヒマラヤ杉に降る雪」「アトランティスのこころ」のスコット・ヒックス。
01年のドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のリメイク作品で、姪の保護者にたまたまなってしまったシェフの人生が変わっていくというストーリー。
公開前の予想は4~5千万ドルだったが、これはかなり近い数字に落ち着くのではないか。

主演女優をトップクレジット(またはメイン)にした作品は今年失敗作が多く、その中では健闘した方だと思う。
今年公開された主演女優がメインの作品のうち、興行収入トップはサンドラ・ブロックの「PREMONITION」の48百万ドルとなっている。
その他の主な作品は以下の通り。
ダイアン・キートンとマンディ・ムーアの「恋とスフレと娘とわたし」43百万ドル
ヒラリー・スワンクの「フリーダムライターズ」37百万ドル
ヒラリー・スワンクの「リーピング」25百万ドル
ハル・ベリーの「PERFECT STRANGER」24百万ドル
ケイト・ベッキンセールの「VACANCY」19百万ドル
ケリー・ラッセルの「ウェイトレスおいしい人生のつくりかた」19百万ドル
ジェニファー・ガーナーの「CATCH AND RELEASE」16百万ドル
アンジェリーナ・ジョリーの「マイティー・ハート/愛と絆」9百万ドル
アシュレー・ジャドの「Bug」7百万ドル
リンジー・ローハンの「I KNOW WHO KILLED ME」7百万ドル
エリシャ・カスバートの「CAPTIVITY」2.6百万ドル

「Daddy Day Camp」は現在9百万ドルとなっている。
監督は、Fred Savage。
主演は、キューバ・グッディングJR。
サマーキャンプを舞台としたファミリー向けコメディ作品。
104百万ドルを稼いだ03年の「Daddy Day Care<チャーリーと14人のキッズ>」の続編となる。
これまでに、前作の8.7%ほどしか稼いでいないことになる。
主演が、エディー・マーフィーから、キューバ・グッディングJRに代わったことが大きな要因ではないか。
評価の悪い「NORBIT」でさえ1億ドルを稼いでいる主演と、あまりヒットさせた実績のない主演では、ここまで差が出るものか。
評価も恐ろしく低い。
「Who's Your Caddy?」に並ぶ歴代最低映画の仲間入りをしている。
ゴールデン・ラズベリー賞にも間違いなく絡んでくるだろう。
キューバ・グッディングJRも俳優として、かなりヤバいところに来ている気がする。

新作は2本がランクインした。
31百万ドルという予想外に高いオープニングを飾り、1位で登場したのは「Superbad」。
監督は、Greg Mottola。あまり大した実績はない。
出演は、Michael Cera, Jonah Hill。
ここまでは実績がない連中だが、脚本は「Knocked Up」に出演していたセス・ローガンとプロデューサーだったEvan Goldbergが担当している。
そして、本作のプロデューサーは「40歳の童貞男」と「Knocked Up」を監督したジャド・アパトーとなっている。
ジャド・アパトー関連作品は引き続き絶好調である。

飲酒、ドラッグ、パーティーなどを描くティーン向けの作品だろうか。
「Knocked Up」も高かったが、評価が恐ろしく高い。
「ボーン・アルティメイタム」と並ぶほどとなっている。
上手くいけば、再び1億ドル突破も夢ではないか。
この手のシリーズはローリスク・ハイリターン過ぎる美味しいものだ。
1週目で製作費の1.5倍を回収してしまった。
(週数)「40歳の」 「Knocked Up」 「Superbad」
1週目  021      031       31
2週目  049      066
3週目  069      090
4週目  072      109
5週目  082      122
6週目  091      132
7週目  097      138
トータル 109      147
製作費  026      030       20

6百万ドルのオープニングを飾り、5位スタートとなったのは「The Invasion」。
監督は、「es<エス>」「ヒトラー 最期の12日間」のオリバー・ヒルシュビーゲル。
出演は、ニコール・キッドマンとダニエル・クレイグ。
ジャック・フィニイの「盗まれた街」が原作となっている。
異変に気付いたニコール・キッドマン扮する精神科医とエイリアンの侵入の攻防を描くというSFサスペンスホラーとなっている。
SFサスペンスホラーということで、先週参考にした「フォーガットン(04)」のオープニングは21百万ドル(トータル67百万ドル)、ニコール・キッドマン主演の「インタープリター(05)」は23百万ドル(トータル73百万ドル)となっており、あまり芳しくないオープニングとなった。
知名度に比し、あまり稼げない主演女優のトップのような存在である彼女の本領発揮となった。

先週紹介した「The Last Legion」は圏外の12位スタートとなった。
監督は、Doug Lefler。あまり目立った実績はない。
出演は、コリン・ファース、ベン・キングスレー。
ローマ帝国時代、自分の街を襲われたことを契機に軍団を作るための冒険に乗り出すというストーリー。
今年公開されたバイキング映画「Pathfinder」と同様に、予想通りの大コケとなった。
2002館で公開して、オープニング2.6百万ドルという悲惨なものだ。
この手の作品は、手間が掛かる上にヒットしにくい。
豪華なキャスティング、有名監督、派手な内容の3点が揃わないと、厳しい。
今後は縮小していくジャンルではないか。

主要な作品の動向は以下のとおり。
2位となったのは「ラッシュアワー3」。
パリを舞台とした人気シリーズ第三弾。
ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、真田広之主演。
監督は、過去のシリーズを手掛けたブレット・ラトナー。
製作費は140百万ドルとなっている。
98年の「ラッシュアワー」は141百万ドル
01年の「ラッシュアワー2」は226百万ドル
(週数)98年「1」 01年「2」 07年「3」「ダイハード4.0」
1週目   033     067     050     048
2週目   064     134     088     084
3週目   084     165     000     103
4週目   098     183     000     116
5週目   110     196     000     125
6週目   117     206     000     130
トータル  141     226     000     132
製作費   033     090     140     110
「ダイハード4.0」とほぼ同じペースとなっている。
「2」には完全に離されたが、「1」を上回っている。
1億ドル半ば程度は稼げるだろう。
評価は、悪くはないというレベル。

3位になったのは、「ボーン・アルティメイタム」。
今年公開された映画の中では評価は一番高い作品となっている(公開中の「Superbad」を除く)。
マット・デイモン扮するジェイソン・ボーンシリーズ第三弾。
監督は「ボーン・スプレマシー」、「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス。
共演は、エドガー・ラミレス、ジョアン・アレン、ジュリア・スタイルズ。
ジェイソン・ボーンシリーズの一応の完結編。
過去の作品の興行収入は以下の通り。
02年「ボーン・アイデンティティ」122百万ドル
04年「ボーン・スプレマシー」  176百万ドル
<年度>   02    04    07     (参考)
(週数) 「アイデン」「スプレマ」「アルティ」  「300」
1週目    027     053     070     071
2週目    054     099     132     129
3週目    073     125     164     162
4週目    089     140     000     180
5週目    099     150     000     193
6週目    107     158     000     201
7週目    110     164     000     205
トータル   122     176     000     211
製作費    060     075     110     065
「300<スリーハンドレッド>」とほぼ同じペースとなっている。
「ボーン・スプレマシー」を抜くのは、ほぼ確実だ。
2億ドルは十分狙えるだろう。

4位になったのは「ザ・シンプソンズMOVIE」。
監督は、「モンスターズインク」の共同監督の一人であるデヴィッド・シルヴァーマン。
今年公開された主なアニメ作品を比較すると、以下のとおりとなる。
(週数)「亀忍者」「ルイス」「シュレ」「サーフ」「レミー」「シンプ」
1週目   24   25   123   18    047    072
2週目   39   52   203   35    110    129
3週目   47   72   256   47    143    152
4週目   51   82   281   54    166    165
5週目   52   88   297   56    180
6週目   53   92   308   57    188
トータル  54   97   319   57    196
製作費   34   -   160   -    150    75
「TMNT」…亀忍者、「Meet the Robinsons<ルイスと未来泥棒>」…ルイス、「シュレック3」…シュレ、「サーフズアップ」…サーフ、「レミーのおいしいレストラン」…レミー、「The Simpsons Movie」…シンプ
「レミーのおいしいレストラン」に逆転されてしまった。
2億ドル突破は難しいかもしれない。

9位となったのは、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」。
過去のハリー・ポッターシリーズと比較すると以下のとおり。
年度  01   02    04   05   07
(週目)「賢者」 「秘密」 「囚人」 「炎の」 「不死鳥」
1週目  090   088   094   103   140
2週目  187   148   158   201   208
3週目  220   200   191   229   242
4週目  240   214   212   244   261
5週目  253   223   223   253   272
6週目  264   229   233   261   279
7週目  286   240   238   275
8週目  300   252   242   282
トータル 318   262   249   290
製作費  125   100   130   150   150
6週目終了時においては、過去最高のペースとなっているが、その勢いはかなり弱まっている。
3億ドルはどうやら厳しそうだ。
シリーズ間では、「炎のゴブレット」との2位争いとなるだろう。

(週目)「クモ男」「シュレ」「海賊終」「T・F」「H・P」
1週目  151   123   128   155   140
2週目  240   203   218   224   207
3週目  282   256   253   263   242
4週目  304   281   274   285   261
5週目  318   297   287   296   272
6週目  326   308   296   303   279
7週目  330   314   302   306
8週目  332   317   304
9週目  334   318   306
トータル 336   321   308
製作費  258   160  (300)  150   150
今年公開された作品間では5位に落ち着きそうだ。

10位になったのは、「I Now Pronounce You Chuck and Larry」。
アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ジェシカ・ビール主演の保障金を得るために同性愛者として偽装結婚する男性二人を描くコメディ。
今年公開された主なコメディ作品との比較は以下のとおり。
(週数)「N B」「W H」「B G」「E A」「C L」(参考)「CLICK」
1週目  34   040   033   31    035      040
2週目  59   077   068    61    072      078
3週目  75   104   090   79    092      106
4週目  83   123   101   88   104      120
5週目  88   135   108   93   110      128
トータル 95   168   118   98   000      137
製作費  60   不明  061   175   085      083
「NB」…NORBIT、「WH」…Wild Hogs、「BG」…Blades of Glory、「EA」…EVAN ALMIGHTY、「CL」…I Now Pronounce You Chuck and Larry
「Blades of Glory」と壮絶な争いを演じている。
「Blades of Glory」の118百万ドルを超えるのが当面の課題となるが、ギリギリ突破できるのではないか。

「スターダスト」の製作費は70百万ドルの作品。
2週目で19百万ドルであるため、かなりの大赤字となりそうだ。
評価はかなり高いが、興行収入には結びついていない。
この手の作品はCG処理に製作費が掛かるため、制作費をケチるために安い役者を使うことが多い。
主演に、無名のチャーリー・コックスを起用したのは間違っていないと思うが、クレア・デーンズを起用したのはいかがなものか。
内容がよくは分からないが、彼女とは全然イメージが違うと思う。
シエナ・ミラー、ミシェル・ファイファー、ロバート・デ・ニーロなどの起用はいいのだが、肝心の主演をミスしてはいけないだろう。

「ヘアスプレー」が1億ドル突破した。
06年の「ドリームガールズ」の103百万ドルを超えるのは確実だ。
02年の「シカゴ」の171百万ドルには遠く及ばないものの、ミュージカル作品としては大成功といえるだろう。


来週ランキング入りすると思われるのは、以下の4作品。
「WAR」<ローグアサシン>
監督は、Philip G. Atwell。主な実績はなし。
主演は、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム。
パートナーを殺されたFBIエージェント(ジェイソン・ステイサム)と殺し屋(ジェット・リー)との壮絶な復讐劇を描く。
ジェット・リーの主な興行成績は以下の通り。
06年「スピリット」25百万ドル
05年「ダニー・ザ・ドッグ」25百万ドル
03年「ブラック・ダイヤモンド」34百万ドル
01年「ザ・ワン」44百万ドル
01年「キス・オブ・ザ・ドラゴン」37百万ドル
00年「ロミオ・マスト・ダイ」56百万ドル

ジェイソン・ステイサムの主な興行成績は以下の通り。
06年「アドレナリン」28百万ドル
05年「トランスポーター2」43百万ドル
02年「トランスポーター」25百万ドル
この二人を純粋に足すことはできないが、彼らの作品の中では上位に来るのではないか。
恐らくトータルでは4千万ドル程度の興行収入になると思われる。

「Mr. Bean's Holiday」
監督は、Steve Bendelack。テレビでは実績豊富の人のようだ。
主演は、ローワン・アトキンソン、ウィレム・デフォー。
ご存知の「MR.ビーン」シリーズとなる。
97年の「ビーン」45百万ドル
03年の「ジョニー・イングリッシュ」28百万ドルとなっている。
恐らくトータルでは2~3千万ドル程度の興行収入になると思われる。

「The Nanny Diaries」
「アメリカン・スプレンダー」の監督コンビのロバート・プルチーニとシャリ・スプリンガー・バーマンの監督作品。
主演は、スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、ポール・ジアマッティ。
大学生のヨハンソンが金持ち家族のベビーシッターとして雇われるというストーリー。
「アメリカン・スプレンダー」は面白いとは思うが、本作はよくありがちで、面白みはなさそうだ。
有名な原作とのことだがどうだろうか。
この手の作品では、ダコタ・ファニングとブリタニー・マーフィーの「アップタウンガールズ(03)」がまず思い出される。
「アップタウンガールズ(03)」は37百万ドルであったので、公開規模分を差し引くと、2千万ドル程度だろうか。

「Resurrecting the Champ」
監督は、ロッド・ルーリー。
01年のロバート・レッドフォード主演の「ラスト・キャッスル」
00年のジョアン・アレン主演の「ザ・コンテンダー」を手掛けている。
主演は、サミュエル・L・ジャクソン、ジョシュ・ハートネット。
死んだと思われていたが、実際はホームレスとなっている元ボクシングチャンピオン(サミュエル・L・ジャクソン)を若い新聞記者(ジョシュ・ハートネット)が取材するというストーリー。
「ラスト・キャッスル」の18百万ドル程度が落ち着きどころか。
恐らく15~20百万ドル程度の興行収入になると思われる。

テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

『リトル・チルドレン』レビュー 【映画】

「逃避と現実の狭間…」

◆評  価    6.0点
◆おススメ度   B-(人生が物足りない人、子ども持ちの夫婦におススメ)

監督は、「イン・ザ・ベッドルーム」で注目を浴びたトッド・フィールド。
「イン・ザ・ベッドルーム」は01年のアカデミー賞作品賞にノミネートされ、主演男優、主演女優、助演女優賞にもノミネートされている。
5年ぶりの新作となる本作でもアカデミー賞主演女優賞、助演男優賞、脚色賞にノミネートされている。

そのため、大いに期待したのだが、体調不良もあってか深く感じ入ることはできなかった。
テーマは非常によいと思うのだが、ストレートに伝わってこないもどかしさがある。
子どもがいて、妻もしくは夫がいるという状況でないと、この心境に共鳴するのは難しいのかもしれない。

本作は、自分の人生の物足りなさを何かのせいにして逃げている人々を描いている。
大人になりきれない大人たちを「リトル・チルドレン」と呼ぶようだ。
本当の幸せは身近にあるのに、それに気付かない大人たちが痛々しくもある。

パトリック・ウィルソンがなかなかいい感じのダメっぷり男を演じている。
仕事のできる奥さんに頭が上がらず、稼ぎがないため携帯電話も好きな本も買ってもらえない。
司法試験の勉強を一切やらず、若者のスケボーをみたり、アメフトに興じたり、現実から逃避している男だ。
ケイト・ウィンスレットとの約束の際にも、スケボーに気を取られたのは、現実からの逃避だろう。
ケイト・ウィンスレットとの逢瀬が、ひとつの現実逃避の手段だったのだが、それが現実逃避ではなく、現実になりかけたので、また現実逃避したくなったのである。
大きなケガを負って、ようやく“現実”に目を向けることができたのだろう。
何かが起きて、ようやく初めて気付く人間の弱さ、愚かさが描かれている。

ケイト・ウィンスレットも満たされない日々を送る寂しい主婦だ。
ネット上の女性に嵌まる夫の行為を知り、彼女の中で何かが切れてしまう。
赤い水着がそれを象徴しているようだ。
自分の娘がいなくなって、初めてその存在の大きさや幸せの意味が見えてきたのではないだろうか。
彼女からも、何かが起きて、ようやく初めて気付く人間の弱さ、愚かさが感じられる。

ジェニファー・コネリーは仕事という情熱を燃やせるものを持っているので、日常に不満はあまりないようだ。
ただ、夫の司法試験合格だけが気がかりのようである。
彼女は父親を亡くした子どもの取材時に、何かに気付いたようでもある。
身近にあるが、その価値の重さに気付けないもの。
失ってしまってはいけない存在に。
だから、失わないように自分の母親をお目付け役として招聘したのだろう。

本作は人生にとって深いところを描こうとしているので、見方によっては素晴らしい作品にもなりそうだ。
初見ではちょっと飽きが生じたが、もう一度じっくりと見てみたいと思わせる内容となっている。

アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたジャッキー・アール・ヘンリーだが、正直言ってあまり彼の内面を感じ取れなかった。
演技自体は確かに上手いが、彼のキャラクターの存在意義が読み切れない。
本作のテーマでもある、何かが起きて、ようやく初めて気付く人間の弱さ、愚かさは感じられるが…。

テーマ:リトル・チルドレン - ジャンル:映画

「FREAKY/倖田來未」レビュー 【音楽】 

「FREAKY」◆評価 4.5点
「空」 ◆評価 5.5点
「RUN FOR YOUR LIFE」◆評価 6.0点
「Girls」 ◆評価 6.5点

倖田來未の曲はテレビで流れているのを何度か聴いたことはあるが、一曲フルで聴くのは今回が初めてだ。

曲自体は真面目に聴いたことはなかったが、日本デビュー前にアメリカで実績を作ってきたというフレコミから「Trust Your Love」の頃から注目はしており、一生懸命に頑張っているけど、この人は本当に売れないなぁという印象しか持っていなかった(ちょうど今の島谷ひとみのような感じ)。

その後は、「real Emotion」で火が付いて、「キューティーハニー」で地位を確立し、「Butterfly」で日本レコード大賞を受賞、12週連続シングルなどの偉業に挑戦し、今に至っている。

印象としては、よく頑張っており、歌もそれほど悪くはないけど、あまり聴きたいとは思えないという人だった。
しかし、最近あまりにも音楽レビューを怠っているので、レンタルでちょっと聴いてみることにした。

4曲ともに、まったく曲調が異なり、それぞれに特徴があり、その点だけは評価できる内容となっている。

「FREAKY」 4.5点
「GET FREAKY」と叫んでいるだけのようにしか聞こえず、あまり音楽的には評価できない。
テンポも非常に悪く、ちょっとイラつくほどだ。
単にカッコつけているだけで、何度も聞きたいと感じさせる曲ではない。
「GET FREAKY 爪を立て もがいてる」の「爪を立て」の後に「baby、ah、ah」とカッコつけて歌っているので、繋がりが悪い気がする。

Wikipediaによると、「“人が持つ不安や葛藤に負けず、自分の力で道を切り開いていこう”というメッセージが込められた激しいロックナンバーとなっている」とのことだ。
激しいロックナンバーであることは間違いないが、そのようなメッセージが込められているようには感じられない。
聞いていても、心に訴えてくるようなものは一切ない。

「空」 5.5点
タイトルが示すように澄み切った青空を感じさせる爽やかな曲となっているのが特徴だ。
この曲はそれほど悪くはないが、ストレートすぎてインパクトに欠ける。
リズムが単調であり、飽きてくるのが問題だ。
倖田來未らしくなく、意外性は感じられるが、何かもう一歩足りないと感じさせる惜しい曲だ。
Wikipediaによると、「悲しみを心にしまい込みながらも笑顔で頑張っている人への応援歌となっており、爽やかなポップナンバーとなっている」とのことだ。

「RUN FOR YOUR LIFE」 6.0点
言葉は悪いが、洋楽のパクリのような曲だ。
元ネタが悪くないようなので、それほど悪い曲ではない。
むしろ、洋楽をほとんど聴かないので、新鮮さも感じられる。
倖田來未らしい曲であり、この曲は他のアーティストにはなかなか似合わない。

また、随所に声質に対して変化を加えており、面白い仕上がりとなっている。
技巧的な部分を感じられる曲だ。
そのため「空」と異なり、飽きることはない。
「FREAKY」よりもテンポがよく、こちらの方が数倍マシだ。
Wikipediaによると、「恋をする女性の心境を前向きに歌ったR&Bテイストなアップナンバー」とのことだ。
前向きの心境を歌っているのは確かだが、恋をする女性というようには感じられない。

「Girls」 6.5点
4曲の中では一番好きな曲。
自由で伸びやかさを感じさせる曲だ。
ノリもテンポもよく、歌詞も非常に面白い。
聴いているだけで、思いっきり「夏」を感じさせてくれる。
このような歌詞を書けるのは、倖田來未くらいだろう。

「夏の宿題 自由研究のテーマ ズバリ「恋」調べてみよう」
「研究結果出ました!  発表 答えは あなた!」
「…って 言えたら いいなそんな夏(ゆーてへんのかい!?)」
というような自由さが感じられる歌詞となっている。

「(ゆーてへんのかい!?)」は単に歌詞に突っ込んでいるだけであり、実際には歌っていないというのも珍しい。
4曲の中で一番倖田來未らしいと感じさせる曲だ。
この曲をメインに持ってきてもよかったのではないか。

Wikipediaによると、「夏らしいアップテンポナンバーとなっており、歌詞の中においてイラストや、自身の書籍の「倖田式」の内容が組み込まれている等ユニークなものとなっている」とのことだ。
「倖田式」というのはよく分からないが、確かに歌詞の中にイラストが書いてあったり、この辺りはとても努力しているようにも感じられる。

4曲を通して聴いてみると、特徴的なものも浮かび上がってくる。
どの曲にもそれぞれ悩みがあって、それぞれに対して彼女なりの回答を出しているようにも思える。

「FREAKY」には、「爪を立て もがいてる」「限界なんてない 立ち上がるから」という歌詞がある。
自分の「限界」を感じながらも、前に進もうと、もがき苦しんでいる姿を描き、それに対して「誰も助けてはくれない」「自分の道は自分で開け」という答えを出している。

「空」には、「空よ教えて 自分ができることには限界があるのかと考えて見上げる」という歌詞がある。
再び、自己の「限界」について深く悩んでいるようにも感じられる。
それに対して、「強くなること 意識せず 素直に笑えばいいさ 自然に歩いてこう」という回答を出している。

「RUN FOR YOUR LIFE」には、「無力のあたしのうえ 態度にホント悩まされる」という悩みを出して、「プラス思考で」「そうバラ色の私になるの!そう信じて!」という回答を出している。

「Girls」には、女性の恋の悩みを歌い上げている。
「最高のファッション ハイテンション」とファッションとテンションを上げて頑張ろう。
「失敗が怖くて 何ができるんだい!?怖がっていちゃ 何も始まらない“お構いなし”でいこう」と回答を出している。

また、強引な解釈だが、4曲を通して、1本のストーリーを作っているようにも感じられる。
「FREAKY」では、自己の限界に対して、もがいて自分の道を切り開こうとする姿を歌い(そのようには感じられないが)、
「空」では、自分の道を切り開こうとするも、やや壁にぶつかって、卑屈になって、何かに対して答えを求めている姿を歌い、
「RUN FOR YOUR LIFE」と「Girls」では、無理だとか言わずに自分の信じた道を自分らしく突き抜けようとする姿を歌っている。

4曲を使って、1本のストーリーに仕上げているのであれば、なかなか評価はできそうだが、さすがにそこまでは深くは考えていないだろう。

1本のストーリーとするのであれば「RUN FOR YOUR LIFE」と趣旨が似ている「Girls」にはもうちょっと工夫が必要だったかもしれない。

初めて、真面目に倖田來未の曲を聴いてみたが、ファンになったり、CDを買いたいと思わせるほど高評価できるアーティストとは思わなかった。
「FREAKY」以外は悪い曲ではなかったが、また新しい曲を聴きたいとは思わない。
どこかで耳にして、ちょっと気になったらまたレビューはしてみたいが。

テーマ:j-pop - ジャンル:音楽

『スシ王子!』第四話レビュー 【ドラマ】

先週よりは良かったが、この気仙沼シリーズはあまり評価をしにくい。
一・二話で作った公式にただ当て嵌めているだけで、ほとんど独自性が感じられなかった。
新しい試みとしては、スシ勝負で己の包丁までをも賭けることになったくらいか(包丁を返す流れは悪くなかった)。

基本的な流れは同じでもいいかもしれないが、以下の点はまったく真似るのではなく、もうちょっと変化をつける必要があるだろう。
・一柳の刺客が司の修行先に現れて、食い逃げをする。
・師匠から言われた馬鹿馬鹿しい修行を行う(今回は笑いがないのでタチが悪い。そもそも前回と異なり意味がある修行にまったくみえない)
・「親方ひとつ聞きたいことがあるんですが、なぜ修行の時はいつも岬なんです?」「そんなことはどうでもいい」のやり取り(前回はよかったが、今回はまったく笑えない)
・ ヒロインを第三者に奪われる。
・ 包丁をもって交通機関に乗ろうとするのを止められて連行される。
これらを描くこと自体は悪くはないが、あまり笑えないのが問題だ。
もっと創意工夫をすれば、面白いネタとなるのだが。


前回で見習いに敗れた司は自己の慢心を戒(いまし)め、「初心に戻らにゃ」と決心を新たにし、見習いの見習いにしてくれと北山に告げる。
いったんは断られたが、「車を磨く姿」や「水を汲む姿」を見ることで、北山の心境に変化が生じることになる。
だが、“素材”に対して愚直さや謙虚さを表わすことと、“道具”に対して謙虚さを表わすことは違うのではないか。
スシ職人として「初心に戻ること」と「車を磨くこと(モノを運んだり、屋台となったりしている重要なものではあるが)」は相容れないところがある。
あまり前回の対決で学んだことを活かしているようには思えない。
「車を磨く」時間があるのならば、もっと他にすることがあるはずだ。
どことなく、浅さが感じられる流れだ。

究極の醤油を使いこなすことが今回の課題だったと思う。
すべてを入魂しながら、醤油につけることが重要なようだが、穴が開いたオタマをラストに持ち出されてしまっては、お茶を濁された感がある。
粒子を均一化できるとか、魂ではなく自分の命を込めているという説明では納得がいかない。
このオチを描くのならば、あれができるような修行にマッチさせるべきであった。

林田父娘の再生のストーリーとしても描く必要があったが、これを「フカひれ握り」だけで終わらしてしまってはもったいない。
司が初心に戻って、修行をする姿をみることによって、林田のおっさんも何か大切なことを学んでいくのではないか。
自信を失いかけたおっさんに司が間接的に立ち直るきっかけを与えて、逆におっさんも司に対してできることを探すという、視聴者に対して訴える熱いものが感じられない。

また、リアス式海岸のおっさんをチンピラが恐喝していたが、このシークエンスもほとんど活きていないのではないか。
こんなことを描くことで、本編に何か影響しただろうか(野呂山の卵待ちに絡めたかったのだろうが)。
監視船の情報の横流しをしていたことよって、リアス式海岸のおっさんと女将が警察に逮捕されたりして、現在の地位を失うなどまでをきちんと描くべきだろう。
リアス式海岸のおっさんと女将に対して、本編ではほったらかしであり、ペナルティをきちんと与えていないので、中途半端さを否めない。

一柳と司の関係も徐々に明らかになってきた。
西村雅彦さんは、司の叔父さんかと思ったが、そうではないようだ。
司の母「さより」の結婚相手であり、司とは血縁関係にないようだ。
自分の娘や女を奪われたら、米寿一家に対して恨みをもたれても仕方ない。
ラストの相手は誰になるのだろうか?
成宮寛貴という話もあるようだが、その関係性には注目である。

中丸雄一演じる河太郎は今回も完全に放置プレイにあったが、一柳への報告係っぽいように感じられる(携帯電話のやり取りがまさにそれだろう)。
ここまで出番がないというのは、逆に後半への布石ではないか。
もし、一柳への報告係だとすると、前半部分では放置プレイにするのではなく、司との友情的なものをもっと描いた方がいいと思う。
友情で結ばれていたはずの二人が、何らかの理由で敵同士に別れ、最後にはやはり友情を取り戻すという流れの方がすっきりするはずだ。
今までの描き方では、司と河太郎に対して強固な関係が築かれているとは思えない。
これでは、後半部分にいいように活きてこない気がする。

ラストは相変わらずの乱闘で幕を閉じる。
このお約束は「時代劇」に匹敵するのではないか。
「時代劇」のラストのチャンバラは胸がすくような効果が生じるが、この乱闘はほとんど効果のなく意味のないものとなっているのが残念だ。
「時代劇」とは異なり、まだ流れというものを掴んでいない気がする。

テーマ:スシ王子! - ジャンル:テレビ・ラジオ

2007年7月クールドラマ視聴率結果(第六話)

順位  タイトル      初回  最新話 前話との対比  平均(予想平均)
1位「花ざかりの君たちへ」 15.9%  14.7%(±0.0%)  15.8%(17.0%)
2位「山田太郎ものがたり」 17.4%  11.1%(▽4.3%)  15.0%(10.5%)
3位「 ファースト・キス  」  19.7%  11.1%(▽2.0%)  14.7%(17.5%)
4位「パパムスメの7日間」 14.0%  11.9%(▽4.8%)  13.8%(14.0%)
5位「  ホタルノヒカリ  」  17.3%  11.3%(▽1.2%)  13.4%(12.0%)
6位「 山おんな壁おんな 」 14.1%  11.4%(▲0.1%)  12.5%(11.5%)
7位「 探 偵 学 園 Q 」 12.4%  10.3%(▲0.7%)  11.1%(13.0%)
8位「 ライフ~ LIFE ~ 」  11.0%  11.7%(▲1.7%)  11.0%(9.0%)
9位「  女帝 (じょてい) 」  12.4%   8.9%(▽1.8%)  11.0%(8.5%)
10位「地獄沙汰もヨメ次第」 13.7%   9.5%(▲1.5%)  10.6%(10.0%)
11位「  菊次郎 と さき  」 10.9%   9.6%(±0.0%)   9.6%(13.5%)
12位「 受 験 の 神 様 」 14.7%   6.2%(▽1.6%)  9.0%(12.5%)
13位「牛に願いを/L&F 」  10.2%   6.7%(▲0.2%)   8.7%(15.5%)
14位「  肩ごし の 恋人  」 10.2%   7.3%(▲1.0%)   7.8%(12.0%)
15位「 ス シ 王 子! 」  8.8%  6.9%(▽0.4%)   7.7%(12.0%)

お盆休みということもあるだろうが、各ドラマ恐ろしいほどに視聴率を下げまくっている。
「ファースト・キス」、「山田太郎ものがたり」、「パパとムスメの7日間」が揃って11%台に低迷し、さらに「ファースト・キス」と「山田太郎ものがたり」は「ライフ」以下の視聴率を叩き出した。
いったいこの先どうなっていくのかがまったく読めなくなっている。

健闘していた「女帝」が一桁落ちしたため、順位を2ランクダウンさせた。
また、同時間帯に放映された「はだしのゲン」(視聴率20.5%)の影響を受けたのだろうか「受験の神様」がさらに視聴率を下げて、順位を落とした。
さらに、高校野球ダイジェストのために30分放映が遅れた「スシ王子!」もさらに視聴率を下げて、平均視聴率争いで単独最下位となってしまった。

1位:「花ざかりの君たちへ」
15.9%→16.8%→16.5%→16.6%→15.3%→14.7%→14.7%
各ドラマとも視聴率を下落させているので、上昇はしなかったものの、現状維持を保ったことはある程度評価できそうだ。
あまり優秀とは言いがたいのだが、各ドラマともふがいない成績を収めているため、今クールドラマの平均視聴率争いの1位はほぼ確定だろうか。
現在平均視聴率15.8%であるため、平均視聴率16%台に乗せるのが、今後の課題となろうか。
平均視聴率15%台でフィニッシュした最近のドラマというと、平均15.9%の「ブスの瞳に恋してる」、平均15.7%の「クロサギ」、平均15.5%の「夜王」と「輪舞曲」、平均15.4%の「アンフェア」あたりとなる。
このあたりのドラマがクールの最高平均視聴率になってしまう。
寂しいクールとして記憶されそうだ。

2位:「山田太郎ものがたり」
17.4%→15.9%→16.5%→13.7%→15.4%→11.1%
自身の最低視聴率を大幅に更新してしまった。
視聴率18.2%の「はだしのゲン前編」と視聴率12.8%の「オーシャンズ12」の攻撃を食らったとしても、支持が高ければこのような結果にはならないのではないか。
ここまで低い数字を取ってしまうと、ライバルの「花ざかりの君たちへ」に完全に遅れを取ってしまう。
「花ざかりの君たちへ」の6話目までの総視聴率が95.8ポイントであり、「山田太郎ものがたり」の6話目までの総視聴率が90.0ポイントであるから、5.8ポイントの差が生じている。
今後、毎回1%上回っても残り6話はないと思われるため、逆転は不可能だ。
ライバルにも同様の失策をするのを待つしかないが、次週の「リンカーン」の特番程度では「花ざかりの君たちへ」は動じないだろう。
昨今報道されている熱愛報道もどのように影響するだろうか。
はっきりいってプラスになるとは思えない。

3位:「 ファースト・キス 」
19.7%→13.2%→15.2%→15.8%→13.1%→11.1%
初回19.7%を取ったにも関わらず、最新話が11.1%となってしまった。
初回比では43.7%の減少となる。
お盆休みという影響はあったとしても、初回に見た約半数が視聴をストップしたことになる。
先クールの「冗談じゃない!」も初回19.4%を取ったが、その後低迷し、10.7%まで下がったことがあった。
最近の視聴者はだいぶシビアになったと感じられるデータだ。
井上は「HEY×3」にまで顔を出し、番宣にいそしんでいたが、効果はまったく無かったようだ。
裏のダイアナ特番に視聴者を奪われたのかと思ったが、ダイアナは10.7%程度だったようだ。

「東京タワー」14.2→15.6→14.9→16.0→13.9→12.9→14.8%(平均14.9%)
「サプリ」  17.9→13.0→14.4→12.2→13.9→12.7→14.4%(平均14.2%)
「不機嫌なジーン」18.2→15.7→13.5→13.7→14.2→14.4→12.7%(平均14.2%)
「東京湾景」 17.7→14.3→13.5→13.3→12.3→13.1→13.8%(平均13.8%)
上記の平均視聴率15%以下の月9ドラマでさえ、7話までは11%台の数字は叩いていない(「東京湾景」以外は全話を通して11%台の視聴率を叩いていない)。

月9で11%台以下の数字を一度でも獲得したのは、3年前の04年7月クールの「東京湾景」の第9話の10.2%まで遡らなくてはならない。
月9ドラマの低視聴率の代名詞の03年4月クールの「東京ラブシネマ」(平均視聴率13.2%)ですら、11%台に突入したのは8話目だった。
さすがに、次週以降は13%台程度には回復してくるとは思うが、今後も低調で推移するのは間違いないだろう。

4位:「パパとムスメの7日間」
14.0%→12.8%→13.1%→14.1%→16.7%→11.9%
前話の16.7%はいったい何だったんだという結果。
ラスト前の回で最低視聴率を大幅に更新してしまったのはいただけない。
しかし、ラストで14%~15%の視聴率を取れば、放送前の予想平均視聴率14%程度にはかなり近づきそうだ。
最終回なので、そのくらいは期待できるだろう。
7話という短期間で終了するのは、2回も世界陸上に影響を受けるからなのだろうか(他のドラマは1回休止の予定)。

5位:「ホタルノヒカリ」
17.3%→15.2%→10.6%→13.4%→12.5%→11.3%
3話目は「ハリポタ」と「サッカー」のダブルパンチに見舞われたので、無視すると、このドラマもストレートに下落している。
見ていないが、初回は「干物女」という珍しさから視聴者が食いついたものの、だんだん不器用な女性のラブストーリー兼お仕事ドラマに落ち着いていったしまったのだろうか。

同枠ドラマの「anego」(平均視聴率15.6%)と「バンビ~ノ!」(平均視聴率14.2%)にはもはや追いつくのは困難だ。
先週も紹介した「ラストプレゼント(主演:天海祐希)」の11.8%、「87%-私の5年生存率-(主演:夏川結衣)」の11.7%、「プリマダム(主演:黒木瞳」の11.2%を超えることが絶対の課題であり、今クールの平均視聴率争いの第5位をキープするのが目標となりそうだ。

6位:「山おんな壁おんな」
14.1%→13.5%→12.1%→12.7%→11.3%→11.4%
前話で更新した最低視聴率を再更新することはなかったものの、自身最低視聴率から0.1ポイント上乗せしただけでは、まったく安心はできない。
今後も大きな上昇は期待できそうにない。
先週も書いたが、おそらく10~11%台に低迷していくと思われる。
放送前には目新しさは多少あったのかと思うが、視聴者を惹きつける魅力に乏しい印象を受ける(見ていないが)。
放送前の予想平均視聴率11.5%に近づくように、個人的には今後も低迷して欲しいと思う。
<参考>伊東美咲が主演を務めたドラマは以下のとおり。
07年5月「めぞん一刻」12.1%
06年7月「サプリ」14.2%
05年10月「危険なアネキ」18.8%
05年7月「電車男」21.0%
04年10月「ホットマン2」10.4%
03年7月「クニミツの政」9.9%
02年10月「逮捕しちゃうぞ」9.1%

7位:「探偵学園Q」
12.4%→10.9%→12.1%→10.3%→11.9%→9.6%→10.3%
奇数回の視聴率は高くなり、偶数回の視聴率は低いという動きは変わらず、それぞれだんだんと下がりつつある。
奇数回:12.4→12.1→11.9→10.3%
偶数回:10.9→10.3→9.6%
そうなると、次週はまた二桁割れだろうか。
神木隆之介は行定勲監督の「遠くの空に消えた」が公開されるので、相乗的な効果が出ればよいのだが。

8位:「ライフ」
11.0%→11.7%→10.9%→10.9%→10.0%→11.7%
最高視聴率タイを記録した。
この時間帯、このキャストにも関わらず、6話連続で二桁に乗せるというのは凄いと思う。
ライバルである「ライアーゲーム」は12.3→12.8→8.7→9.6→10.0→11.4→12.0%となっており、5話目で10.0%、6話目で11%半ばというのはまったく同じ動きだ。
7話目で12%に乗せれば、「ライアーゲーム」超えも見えてくる。
この枠の新設は予想以上に成功というジャッジしてもよいのではないか。

9位:「女帝」
12.4%→11.9%→10.9%→10.7%→8.9%
4話まで二桁をキープすれば、初主演としては合格点だろう。
テレビ朝日の金曜日21時枠であることを踏まえれば、5話目の二桁オチは致し方ない。
平均8.6%の「ホテリアー」、平均7.6%の「生徒諸君!」はもはや相手にはならず、目標となるのは平均9.4%の同枠ドラマの「わるいやつら」と小西真奈美初主演ドラマの「きらきら研修医」だろう。
「きらきら研修医」は平均9.3%(10.4→10.6→11.0→11.0→8.4→9.0→8.7→8.4→8.1→8.2→8.8%)となっている。
したがって、今後は8~9%台で安定させれば、勝負になりそうだ。

10位:「地獄の沙汰もヨメ次第」
13.7%→11.6%→10.7%→9.9%→8.0%→9.5%
5話目まで尋常ではないスピードで視聴率を落としていたが、ようやく下げ止まった。
時を同じくして、「肩ごしの恋人」(10.2%→8.8%→7.5%→6.8%→6.3%→7.3%)も下げ止まらせたようだ。
どちらが先に視聴率下落を止められるかの勝負は痛み分けということになった。
ただ、前話の8.0%が低すぎただけであり、自身二番目に低い視聴率であるのは変わりがない。
今後も8~9%で安定しつつ、徐々に逓減していくのではないか。

11位:「菊次郎とさき」
10.9%→8.4%→9.5%→9.8%→9.6%→9.6%
視聴者をがっつりつかんで離さないように感じられるため、それほど嫌いな動きではない。
視聴者の数が少ないだけで、固定ファンには好評なのではないか。
欲を言えば、一桁で安定するのではなく、とりあえず二桁に乗せて安定すれば、少々カッコはつくのだが。
(参考)
03年 初回12.0→10.4→13.6→11.3→10.3→11.9%(最低視聴率10.3%)
05年 初回16.1→13.9→15.1→13.7→15.0→15.6%(最低視聴率13.7%)

12位:「受験の神様」
14.7%→9.3%→7.1%→7.8%→6.2%
ついに6%台に突入して、初回比では57.8%の減少となった。
視聴率20.5%を獲得した「はだしのゲン後編」の影響も多少はあったとは思うが、この数週間の動きを見る限りでは、これが実力ともいえる。

現在平均視聴率が9.0%なので、同枠ドラマの「演歌の女王」(平均9.1%)に勝つのは不可能だろうか。
今後9%台で推移するとは思えないからだ。
2004年1月から9月に亘って放送された土曜日21時の同枠ドラマの「彼女が死んじゃった。」(平均7.0%)、「仔犬のワルツ」(平均8.4%)、「愛情イッポン!」(平均7.0%)の暗黒時代3連発がライバルになりそうだ。
「彼女が死んじゃった。」は長瀬と深田が主演し、初回14.0→5.6→7.4→6.5→6.1%と推移した。
動き自体はかなり似ている。
次週は、「24時間テレビ」でお休みとなる。
1週休んで、嫌な流れを断ち切りたいところだ。

13位:「牛に願いを Love&Farm」
10.2%→10.4%→9.6%→9.1%→8.6%→6.5%→6.7%
上昇はしたものの、6%台のままでは苦しい。
近年のフジテレビのドラマで最低視聴率だった平均視聴率9.0%の「ダンドリ。」でさえ、6%台を連発しなかった。
「ダンドリ。」の動きは、11.0→9.5→9.5→8.0→8.9→6.4→7.3→9.3→8.6→9.8→10.2%となっている。
ここまで嫌われてしまうと、「ダンドリ。」に敗れて、近年のフジテレビドラマの最下位となるのはほぼ確実か。

フジテレビの視聴率の低いドラマのデータを調べていたら、03年1月クールの「熱烈的中華飯店(主演:鈴木京香)」が平均視聴率8.9%となっており、02年10月クールの「薔薇の十字架(主演:三上博史)」が8.6%となっていた。
しかも、「薔薇の十字架」には玉山鉄二も準主役として出演していた(玉山は月9の低視聴率ドラマの代名詞「東京ラブシネマ」にも準主役として出演している)。
歴史は繰り返すようだ。
いっそのこと、8.6%を下回って、自己の記録を更新してほしい。
さらに低いのは、01年7月クールの「ウソコイ(主演:中井貴一、フェイ・ウォン、仲間由紀恵)」の7.7%となっている。
最終回がアメリカ9.11テロの影響を受けたことでも知られている作品である。

(参考)
04年以降のフジテレビドラマで平均視聴率二桁割れしたのは、04年10月クール「めだか(主演:ミムラ)」(平均9.5%)、06年7月クール「ダンドリ。(主演:榮倉奈々)」(平均9.0%)、06年10月クール「役者魂!(主演:松たか子)」(平均9.6%)の3本となっている。

14位:「肩ごしの恋人」
10.2%→8.8%→7.5%→6.8%→6.3%→7.3%
5話目までストレートに視聴率を下落させていたが、いきなりの急上昇に転じた。
3話目と同程度の水準であり、いったい何があったのだろうか?
平均視聴率7.0%の「孤独の賭け」は、五話目で視聴率下落をストップさせていた(11.2→9.4→7.4→7.3→7.6→6.0→6.9%)ので、さすがにそろそろとは思っていたが…。
この基準まで上昇すれば、ひょっとしたら今後は7~8%台で安定していくかもしれない。
直木賞受賞作品なので、なんとか頑張ってもらえないだろうか。
(参考)米倉涼子主演作は以下のとおりとなっており、今年の成績がかなり悪い。
07年1月クール「わるいやつら」平均9.4%
06年7月クール「不信のとき」平均12.9%
06年1月クール「けものみち」平均14.7%
05年7月クール「女系家族」平均13.8%
04年10月クール「黒革の手帖」平均15.4%
04年1月クール「奥様は魔女」平均11.2%
03年NHK大河ドラマ「武蔵」
02年4月クール「整形美人。」平均11.4%

15位:「スシ王子!」
8.8%→7.3%→6.9%
高校野球のため、11時45分スタートとなった。次週も同様の予定である。
そうした不利があったわりには、健闘しているのではないか。
しかし、同様の不利を受けたと思われるはずの06年7月クールの「黒い太陽」はこの時期でも11~12%台をキープしていたので、支持が高ければ、その不利を切り抜けることもできるはずだ。
とはいえ、05年の7月クールの「はるか17(主演:平山あや)」は、この時期7%台に低迷しており、影響は多少受けるようだ。

同枠ドラマ間の比較では、06年10月クールの「アンナさんのおまめ」(平均視聴率7.2%)と熾烈な最下位を演じている。
3話目までの総計は「スシ王子!」が0.5ポイント有利となっている。
「アンナさんのおまめ」は8.1→7.1→7.3→5.9→8.1%という動きをみせているので、
次回以降は7%台でキープしたいところだ。

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「街の灯」DVDレビュー 【映画】

◆評  価    8.0点
◆おススメ度   A(ラストの表情は映画史に残るものだ)

チャップリンにはまったく思い入れはないが、これは純粋にいい映画だと思う。

鑑賞中は「ラストはどうせ、自分が金持ち紳士であったことを告げずに、彼女のために去るのだろう」と考えていた。
浮浪者である自分がたとえ名乗ったとしても、彼女のためにはならないと考えるのが当然だ。
告白することは、むしろ彼女の夢を破壊する行為である。
彼女の幸せを考えれば、名乗らないのが筋だろうと思っていた。

しかし、自ら名乗りはしないものの、あの二人はお互いを認識しあって、幕を閉じる。
こういうラストにしたということは、チャップリンは金持ちとか浮浪者とか、そういった身分や身なりに囚われることなく、自分のありのままの姿を晒してもいいのではないかというメッセージを伝えたかったのではないか。
本当に大切なものは、見た目を気にして黙って逃げることではなくて、相手を想う気持ちの強さと自分のありのままを晒す勇気なのかもしれない。

今の自分がどんなにみすぼらしくても、幸せになれる権利はあるということを感じられた。
ラストのチャップリンの嬉しさと恥ずかしさが入り混じった表情は映画史に残るといっていいほどの、忘れることのできないものとなった。

二人の関係はただの絵空事ではなく、金持ちのおっさんとチャーリーとの関係を通して現実的な部分もきちんと描かれていると思う。
酒に酔っている際には、金持ちのおっさんにとって、チャーリーは命を救ってくれた恩人・親友である。
しかし、酒を飲んでいないときは、チャーリーはゴミ同然、ただの浮浪者、自分に害を加える盗人としか思われていない。

少女にとっても、同じような図式にあてはめることはできる。
盲目であるときには、チャーリーは命の恩人、憧れの金持ちのジェントルマンだ。
目が見えるようになったときは、チャーリーのことをどのように感じるのだろうか…ということをきちんと感じさせてくれる。
しかし、「あなたでしたの?」と問われた際のチャーリーの表情をみてしまうと、何かを信じたいと思わざるを得ない。
現実の社会ではいろいろと裏切られることが多いが、それでもやはり何かを信じて生きてみようと思わせてくれるシーンだ。
70年経っても愛され続けるこの映画には素晴らしいメッセージとパワーがあるのではないか。

その他のコメディシーンは、現代から見れば、基本的にはベタベタなギャグかもしれないが、かなり小気味よい仕上がりとなっている。
また、ボクシングのシーンは、現代でも敵(かな)うことのできない素晴らしいシーンでもあると思う。
あれは別の意味で感動できるものだ。

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『消えた天使』レビュー 【映画】

「アンドリュー・ラウ監督のハリウッド進出作品は極めて“普通”の作品になった。」

◆評  価    5.5点
◆おススメ度   C(特に、評価すべきポイントがない作品)

「インファナルアフェア」で知られる香港のアンドリュー・ラウ監督のハリウッド進出作品だが、あまり彼らしさは発揮されていないのが残念だ。
撮影方法にはやや工夫が感じられるが、それもどこかで見たような演出方法に留まっている。

それほど悪い作品ではないと思うが、目新しさや評価すべき点がないとしか言いようがない。
定年間際の性犯罪登録者観察官(警察ではない)と新人の観察官が未成年の女性誘拐事件を解決するものといったありふれた内容となっている。
サスペンスとしても中レベルの仕上がりとなっており、深みは全くないと言っていい。

「怪物を追うものは怪物にならないようにすべき」、
「深淵を覗くものは逆に深淵から覗かれている」というセリフが随所にみられる。
犯罪者を長年観察し続けた結果、自らも犯罪者になっていったり、何かに囚われたりしていくというように主人公がダークサイドに陥る展開も期待されたが、どこか中途半端だ。
「インファナルアフェアⅢ」のような冒険心はない(評価はしていないが)。

主役のリチャード・ギア自身は健闘しているとは思う。
暴力的な嗜好、通常の会話もできないほどの異常なノメリ込み、銃を手放すことができない不安感、過去に少女を救えなかった罪悪感をきちんと表現していた。
ギア自身には落ち度はないが、キャラクターとしての落とし所をきちんと落としてもらえなかった点にもどかしさを感じる。
安易なオチというか、ラストはアンパイを切ってしまったとしか思えない。

また、性犯罪の描写全般も、誘拐事件の真相もやはり中途半端に感じてしまう。
疑わしいと思われていた者が予定通り犯人で、意味深なキャラクターがやはり犯人では、あまり上質なサスペンスとは言い難い。

アメリカ国内の性犯罪者の増加、変えたくても変えられない人間の本質、更生したくてもそれを許さない周辺社会、「群れ」を作ってお互いの孤独を慰めあう犯罪者たち、被害者と加害者の関係、性犯罪に対抗すべき政府の限界など、描くべきポイントは多数あるが、どれも軽く触れた程度しか描いていない。
かといって、他に何かをじっくりと描いているのかといえば、そうではないので、個人的に評価できないのである。

アヴリル・ラヴィーンも出演しているのも、本作の見所の一つとなっているが、完全な端役といっていい。
服を脱ごうとする際どいシーンはあるが、ほとんどセリフもなく、出演時間は5分程度だ。
なぜ、本作に出演することになったのかが謎である。
もっといい作品があっただろうに。

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国内映画興行収入ランキング(8月2週目) 【映画】

(注意)興行収入の数字は暫定のものです。ご了承ください。

1本の新作がランクインしたため、12週目で「パイレーツオブカリビアン/ワールドエンド」が圏外へ消えた。

「パイレーツオブカリビアン/ワールドエンド」は現在107億円を突破している。
「デッドマンズチェスト(06)」が100億円、「呪われた海賊たち(03)」が68億円であるので、大満足の結果となったのではないか。
今年公開された映画の中で唯一100億円を超えた作品である。
また、去年公開された映画の中で唯一100億円を超えたのも「デッドマンズチェスト」のみである(「ハリポタ」も100億円超えているが05年に公開された作品)。
なぜ「パイレーツオブカリビアン」が日本でこれほど受けるのかはちょっと分かりかねるところはあるが、①老若男女が楽しめる娯楽作品、②一般的に知名度が浸透している、③ジョニー・デップ人気の高さ、④みんな見ているから、俺も見ようという雰囲気になった、⑤ワールドエンドは完結編というのが大きな理由か。

シリーズものではあるが、原作ファン向きの「ハリポタ」や熱狂的ファン向きの「スターウォーズ」とは異なり、誰でも楽しめる(と思われてしまった)シリーズ作品というのが大きい。
評価はそれほど高い作品ではないが、なんとなくヒットしているから見てみようという人も多いのではないか。
個人予想は100億円であった。
正解は110億円かもしれないが、この予想は大きくズレてはいないだろう。

1位「オーシャンズ13」(1週目)
【個人予想】 30億円
【参考】02年「11」70億円、05年「12」36億円
先行を含めて、6億円弱のオープニングを飾った。
「オーシャンズ12」のオープニングが6.9億円ほどであったので、1億円ほど落ちている。
「オーシャンズ12」のトータルが36億円なので、30億円前後がフィニッシュラインとなるだろうか。
先行があった「ナイトミュージアム」とほぼ同じオープニング(6億円弱)なので、頑張れば「ナイトミュージアム」と同程度の35.5億円という線も消えてはいない。
しかし、「パイレーツオブカリビアン」シリーズとは異なり、少々飽きられてきているシリーズというのが問題だ。

2位「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(4週目)
【個人予想】 95億円 【配給会社期待値】 150億円
【参考】01年冬「賢者の石」203億円、02年冬「秘密の部屋」180億円、04年夏「アズカバンの囚人」135億円、05年冬「炎のゴブレット」110億円

4.4億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは62.8億円を突破した。
1週間の伸びは11億円弱程度だろうか。
4週目に突入したが、勢いがほとんど落ちていないのが凄い。
先週まで本作をあまり評価していなかったが、やはり底チカラを見せつけくれる。
この勢いを保てば、100億円突破は不可能ではないかもしれない。
先週時点では「炎のゴブレット」との差が2億円まで縮んでいたが、今週では4億円に広げている。
お盆休みということも一つの理由にあるのだろうか。

(週目)「ア囚人」「炎のゴ」「不死鳥」「海賊終」
1週目  013    017    23   019
2週目  042    036    39   044
3週目  059    050    52   061
4週目  071    059    63   075
5週目  085    070    -   084
6週目  095    -     -   091
7週目  102     096    -   096
8週目  116     101     -   099
9週目  119     103     -   103
10週目  124    105     -   105
11週目  129    108     -   106
トータル 135億円  110億円   -   107億円

3位「トランスフォーマー」(2週目)
【個人予想】 45億円  【配給会社期待値】 70億円
4億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは15.9億円を突破した。
1週間の伸びは9.7億円程度だろうか。
「ダイハード4.0」は2週目終了時点では18億円、「ポケモン」ですら2週目終了時点では16.6億円稼いでいた。
息の長く稼げるタイプではなく、初動タイプだと思われるので、ちょっと苦戦しているのではないか。
この分だと40億円もかなり微妙になってくる。
アメリカでは爆発したが、元ネタの日本で稼げないのはちょっと想定外かもしれない。

4位「レミーのおいしいレストラン」(3週目)
【個人予想】 25億円
2.3億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは19.4億円を突破した。
1週間の伸びは6.7億円程度だろうか。

日本でのピクサー作品の興行収入は以下のとおり。
02年「モンスターズ・インク」 93.7億円
03年「ファインディング・ニモ」110.0億円
04年「Mr.インクレディブル」52.6億円
06年「カーズ」        22.3億円

「カーズ」の成績は次週には超えるだろう。
データが不明なので、判断つかないが、「Mr.インクレディブル」を上回るのはさすがに厳しいのではないか。
(週数)「ミスタ」「カーズ」「レミー」
1週目   08    04    05
2週目   15    08    13
3週目   -    11     19
4週目   -    14
5週目   35    -
トータル  53    22
しかし、3週目で19.4億円というのは、立派な成績だ。
「西遊記」の3週目終了時の成績(19.3億円)とほぼ同じとなっている。
30億円後半は狙えそうな位置取りにつけている。

5位「劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVS
ダークライ」(5週目)
【個人予想】 35億円
【参考】06年34億、05年43億、04年44億、03年45億、02年27億、01年39億、00年49億
1.9億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは37億円を突破。
1週間の伸びは、5.9億円程度だろうか。
06年の5週目終了時の成績は24.7億円、05年の5週目終了時の成績は32.4億円なので、極めて優秀な成績を収めている。
すでに06年の興行収入を突破し、今年の日本のアニメ作品のトップである「映画ドラえもん」(トータル35.4億円)を抜き去った。
今年公開された邦画部門では、堂々の一位を獲得したことになる。
問題は、いつまで公開できるかとなる。
8月25日からは「Life天国で君に逢えたら」が公開されるので、東宝サイドは劇場の調整に苦慮しそうだ。

6位「劇場版 西遊記」(5週目)
【個人予想】 40億円 【配給会社期待値】59(ごくう)億円
1.7億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは29.8億円を突破。
1週間の伸びは、4.9億円程度だろうか。
今年の実写の邦画のトップである「どろろ」(トータル34.5億円)と比較すると、以下の通りとなっている。
「どろろ」 4.5→12.7→18.9→24.6→28.0→30.5→32.1(トータル34.5億円)
「西遊記」 5.2→13.0→19.2→24.8→29.8
お盆休みということもあってか、差を一気に広げた。
「どろろ」超えは現実味を帯びてきた。
今年公開されたアニメを除く邦画部門ではトップに立つ公算が強い。
9月公開予定の「HERO」にぶっちぎられるのも確実だが。

7位「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」(2週目)
【個人予想】 12億円  【配給会社期待値】 15億円
【参考】06年9.5億円、05年11億円、03年15億円、02年14.3億円、01年12.5億円
1.4億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは5.6億円を突破。
1週間の伸びは、3.2億円程度だろうか。
先週4位から今週7位まで急降下してしまった。
しかし、06年の2週目終了時の成績は4.1億円となっているため、今年は10億円を確実に狙えるはずだ。

8位「劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝」(2週目)
【個人予想】 6億円  【配給会社期待値】 10億円
【参考】06年7.8億円、05年11.8億円、04年13.7億円
1.1億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは5.7億円突破目前となっている。
1週間の伸びは、3.5億円程度だろうか。
順位は下位ではあるが、「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」のトータルを上回っているのには注目だ。
去年の2週目終了時の成績は3.5億円、おととしの2週目終了時の成績は5.9億円となっている。
やはり、おととしと同じ水準で推移しているようだ。
したがって、10億円は確実に狙えるようだ。

9位「ダイハード4.0」(7週目)
【個人予想】 50億円
(参考)「1(88)」18億円、「2(90)」51億円、「3(95)」72億円
4.6千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは36.5億円を突破目前。
1週間の伸びは、1.2億円程度だろうか。
とりあえず、「ナイトミュージアム」のトータル35.5億円を無事に抜き去った。
2007年洋画部門では、「海賊」「ハリポタ」「蜘蛛男」に続き、4位に立った。
問題は、「トランスフォーマー」「オーシャンズ13」の追撃を交わせるかどうかだ。
「ラッシュアワー3」が8月24日に公開されるため、あと1週間ちょっとがリミットかもしれない。
悪い成績ではないが、合格点を与えるのはちょっと微妙な成績に落ち着きそうだ。
知名度の高さや作品のデキの良さを活かしきれなかったか。

10位「怪談」(2週目)
【個人予想】 4~5億円
尾上菊之助、黒木瞳、井上真央主演
中田秀夫監督作品(代表作「リング」)
4.2千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは1.9億円を突破。
1週間の伸びは、1.3億円程度だろうか。

今年公開された大コケ作品(※)は以下のとおり。
「Dear Friends」、「天国は待ってくれる」、「大帝の剣」、「パッチギ!LOVE&PEACE」、「そのときは彼によろしく」、「ラストラブ」そして「怪談」だ。
東宝1本、東映2本、その他1本、そして松竹3本だ。
松竹が数の上では、トップとなっている。
もうちょっとマーケットを意識した方がいいのではないか。
「蒼き狼」は製作費に比較すれば壮絶死であるが、一応10億円を超えているので、この際無視する。
※公開館数180館以上で、初週1億円を超えなかった作品をピックアップ。


次週ランキング入りが予想されるのは、「ベクシル2077日本鎖国」と「遠くの空へ消えた」の二本だろうか(今週は参考としているデータがお盆休みのため更新されていないので、公開規模が不明で予測が難しい)。

「ベクシル2077日本鎖国」は、「ピンポン」の曽利文彦監督作品。
曽利文彦監督は「アップルシード」のプロデューサーを務めていた。
「アップルシード」よりは、知名度や公開規模も大きそうであり、6億円程度は狙えるのではないか。

「遠くの空へ消えた」
神木隆之介、大後寿々花主演。
行定勲監督作品。
行定勲監督といえば、
04年「世界の中心で、愛を叫ぶ」が85億円
05年「北の零年」が27億円となっている。
しかし、作風が子供向きであり、間口が狭そうだ。
10億円を超えるような大きなヒットは狙えないのではないか。
イメージ的には5~6億円程度の作品と思う。

予想順位(今週) 自己評価 タイトル(主な公開劇場)
1(2) ×「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(ルーブル丸の内)
2(1) 済「オーシャンズ13」(丸の内ピカデリー1)
3(3) 済「トランスフォーマー」(日劇PLEX1)
4(4) 済「レミーのおいしいレストラン」(日劇PLEX3)
5(5) ×「劇場版ポケットモンスター」(日劇PLEX2)
6(6) ×「劇場版 西遊記」(日比谷スカラ座)
7(-) ▲「ベクシル2077日本鎖国」(丸の内プラゼール)
8(-) ×「遠くの空へ消えた」(丸の内TOEI2)
9(7) ×「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」(丸の内TOEI1)
10(8) ×「劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝」(日比谷みゆき座)

[個人評価]
◎ 絶対観たい作品
○ できれば観たい作品
▲ DVDか映画サービスデイだったら観たい作品
△ 映画館では観ないけどDVDだったら観るかもしれない作品
× 一度も観ることはないでしょうの作品
済 鑑賞済み作品

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全米映画興行収入ランキング(8月第2週目) 【映画】

順位(先週)公開週 タイトル (公開館数) 興行収入 (トータル収入)
1(-)1週目「ラッシュアワー3」  (3778館)$50,237,000($50,237,000)
2(1)2週目「ボーン・アルティメイタム」  (3686館)$33,671,610($132,344,910)
3(2)3週目「TheSimpsonsMovie」(3552館)$11,125,000($152,237,342)
4(-)1週目「スターダスト」     (2540館)$9,011,000($9,011,000)
5(3)2週目「Underdog」      (3013館)$6,456,000($24,747,000)
6(5)4週目「ヘアスプレー」     (2805館)$6,367,000($92,110,000)
7(4)4週目「INPYChuckandLarry」 (2799館)$5,947,675($103,846,930)
8(6)5週目「HPと不死鳥の騎士団」(2585館)$5,390,000($272,005,000)
9(7)3週目「幸せのレシピ」     (2053館)$3,930,000($32,100,000)
10(-)1週目「Daddy Day Camp」 (2332館)$3,550,000($5,035,000)
(参考:IMDbのボックスオフィスチャート)

新作は3本がランクインしたため、6週目で「トランスフォーマー」並びに2週目で「Hot Rod」及び「Bratz」が圏外へ消えた。

「トランスフォーマー」は現在303百万ドルの興行収入となっている。
今年のヒット作品を比べると以下のとおり。
(週目)「クモ男」「シュレ」「海賊終」「T・F」「H・P」
1週目  151   123   128   155   140
2週目  240   203   218   224   207
3週目  282   256   253   263   242
4週目  304   281   274   285   261
5週目  318   297   287   296   272
6週目  326   308   296   303
7週目  330   314   302
8週目  332   317   304
9週目  334   318   306
トータル 336   321   307
製作費  258   160  (300)  150   150
「トランスフォーマー」は、独立記念日前の月曜日から先行公開し、「ハリー・ポッター」は水曜日から公開しているため、他に比較してかなり高めのオープニングとなっている。
4週目までリードを保っていた「トランスフォーマー」が完全に「シュレック3」に引き離されつつある。
「シュレック3」を超えるのは厳しそうだ。
「パイレーツオブカリビアン/ワールドエンド」の307百万ドルを超すことが当面の目標となる。

公開前予想は1億8千万ドル~2億ドル辺りだった。
マイケル・ベイの最高興行収入を上げた「アルマゲドン」が202百万ドルであり、05年「宇宙戦争」234百万ドル、96年「インディペンデンスデイ」306百万ドルであるので、予想自体はそれほどズレているとは思えない。
予想以上に稼いだということだろう。
個人的には期待ハズレの部分があったが、多くの人々を興奮させるに足る映像だったようだ。
評価もまずまずのところに落ち着いている。

「Hot Rod」は現在11百万ドルの興行収入となっている。
興行収入は低迷しているが、評価はそれほど低くはない。
Andy Samberg、Isla Fisher、Ian McShane主演
Akiva Schaffer監督
虐待的な義父の心臓手術のために、過酷なスタントに挑戦するというアクション・コメディー。
3~4千万ドル級の作品かと読んだが、その半分程度に終わりそうだ。
コメディといえども、アメリカでもヒットしないものも多数あるという一例だ。

「Bratz: The Movie」は現在7.6百万ドルの興行収入となっている。
評価は先週よりも上がったように見えるが、相変わらずおそろしく低い。
監督はショーン・マクナマラ。
日本では馴染みない4人の女優による学園モノコメディー。
2千万~3千万ドル級の作品かと読んだが、これもまた半分程度に終わりそうだ。
このような作品を予想するのはちょっと難しい。

ランキング入りしたのは、以下の3作品。
50百万ドルのオープニングを飾り1位となったのは「ラッシュアワー3」。
パリを舞台とした人気シリーズ第三弾。
ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、真田広之主演。
監督は、過去のシリーズを手掛けたブレット・ラトナー。
製作費は140百万ドルとなっている。
98年の「ラッシュアワー」は141百万ドル
01年の「ラッシュアワー2」は226百万ドル
(週数)98年「1」 01年「2」 07年「3」「ダイハード4.0」
1週目   033     067     050     048
2週目   064     134     000     084
3週目   084     165     000     103
4週目   098     183     000     116
5週目   110     196     000     125
6週目   117     206     000     130
トータル  141     226     000     132
製作費   033     090     140     110
製作費は半端なく高いが、「ダイハード4.0」よりも高いオープニングを飾っているのだから、それなりに優秀といえるのではないか。
評価は予想に比して、そこそこ高い。
真田広之も主演しているので、大きくコケなくてよかった。

9百万ドルのオープニングを飾り、4位となったのは「スターダスト」。
魔女やスターが登場するファンタジーアドベンチャー。
監督は「レイヤー・ケーキ」のマシュー・ヴォーン。
主演は、チャーリー・コックス(実績なし)、クレア・デーンズ、シエナ・ミラー、ミシェル・ファイファー、ロバート・デ・ニーロ。
製作費70百万ドルとなっている。
評価はかなり高いのだが、ちょっとコケてしまっているのではないか。
ファンタジー作品でありながら、あまり稼げなかった「エラゴン」ですら、オープニングは23百万ドル(トータル75百万ドル)あった。
この手の作品は飽和状態であり、ちょっとインパクトに欠けているのが問題ではないか。

8月8日の水曜日から公開された「Daddy Day Camp」はトータルで5百万ドルのオープニングを飾り、10位スタートとなった。
監督は、Fred Savage。
主演は、キューバ・グッディングJR。
サマーキャンプを舞台としたファミリー向けコメディ作品。
評価はかなり低く、大コケスタートとなった。
パッとしないオスカー俳優キューバ・グッディングJRの復活はならなかったようだ。
03年の「Daddy Day Care<チャーリーと14人のキッズ>」の続編的な扱いになるのだろうか。
「Daddy Day Care<チャーリーと14人のキッズ>」は104百万ドルを稼いでいたが、とんでもない続編となりそうだ。
前作に比し、ここまでヒットしない続編というのはないのではないか。

主要な作品の動向は以下のとおり。
2位になったのは、「ボーン・アルティメイタム」。
今年公開された映画の中では評価は一番高い作品となっている。
マット・デイモン扮するジェイソン・ボーンシリーズ第三弾。
監督は「ボーン・スプレマシー」、「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス。
共演は、エドガー・ラミレス、ジョアン・アレン、ジュリア・スタイルズ。
ジェイソン・ボーンシリーズの一応の完結編ということになりそうだ。
過去の作品の興行収入は以下の通り。
02年「ボーン・アイデンティティ」122百万ドル
04年「ボーン・スプレマシー」  176百万ドル
<年度>  02    04    07     (参考)
(週数) 「アイデン」「スプレマ」「アルティ」  「300」
1週目    027     053     070     071
2週目    054     099     132     129
3週目    073     125     000     162
4週目    089     140     000     180
5週目    099     150     000     193
6週目    107     158     000     201
7週目    110     164     000     205
トータル   122     176     000     211
製作費    060     075     110     065
「300<スリーハンドレッド>」と比べても、2億ドルは十分狙える位置にはいると思うが、製作費も第一作に比べると、倍程度となっているのは気になる。
2作目でボロ儲けしているので、今回は儲けを考慮せずに、作品の質を高めるために投資したのだろうか。
「ボーン・スプレマシー」はあまりには早いカメラワークにうんざりとしたが、予告編を見る限りでは、アクション場面においても人間の目で追える範囲となっているようである。
その問題が改善されていれば、期待できそうである。

3位になったのは「The Simpsons Movie」。
監督は、「モンスターズインク」の共同監督の一人であるデヴィッド・シルヴァーマン。
今年公開された主なアニメ作品を比較すると、以下のとおりとなる。
(週数)「亀忍者」「ルイス」「シュレ」「サーフ」「レミー」「シンプ」
1週目   24   25   123   18    047    072
2週目   39   52   203   35    110    129
3週目   47   72   256   47    143    152
4週目   51   82   281   54    166
5週目   52   88   297   56    180
6週目   53   92   308   57    188
トータル  54   97   319   57    193
製作費   34   -   160   -    150    75
「TMNT」…亀忍者、「Meet the Robinsons<ルイスと未来泥棒>」…ルイス、「シュレック3」…シュレ、「サーフズアップ」…サーフ、「レミーのおいしいレストラン」…レミー、「The Simpsons Movie」…シンプ
「レミーのおいしいレストラン」と差がみるみる縮められている。
2億ドルは難しく、ひょっとすると「レミーのおいしいレストラン」に競り負けるかもしれない。

7位になったのは、「I Now Pronounce You Chuck and Larry」。
アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ジェシカ・ビール主演の保障金を得るために同性愛者として偽装結婚する男性二人を描くコメディ。
今年公開された主なコメディ作品との比較は以下のとおり。
(週数)「N B」「W H」「B G」「E A」「C L」(参考)「CLICK」
1週目  34   040   033   31    035      040
2週目  59   077   068    61    072      078
3週目  75   104   090   79    092      106
4週目  83   123   101   88   104      120
5週目  88   135   108   93   000      128
トータル 95   168   118   97   000      137
製作費  60   不明  061   175   085      083
「NB」…NORBIT、「WH」…Wild Hogs、「BG」…Blades of Glory、「EA」…EVAN ALMIGHTY、「CL」…I Now Pronounce You Chuck and Larry
無事に1億ドルを突破したが、アダム・サンドラー主演の「CLICK<もしも昨日が得れベたら>」に比べると、その伸びは悪いようである。
「Blades of Glory」の118百万ドルを超えるのが当面の目標となるが、微妙な争いになりそうだ。

8位となったのは、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」。
過去のハリー・ポッターシリーズと比較すると以下のとおり。
年度  01  02  04  05  07
(週目)「賢者」「秘密」「囚人」「炎の」「不死鳥」
1週目  090  088  094  103  140
2週目  187  148  158  201  208
3週目  220  200  191  229  242
4週目  240  214  212  244  261
5週目  253  223  223  253  272
6週目  264  229  233  261
7週目  286  240  238  275
8週目  300  252  242  282
トータル 318  262  249  290
製作費  125  100  130  150  150
水曜日に先行公開したこともあるが、5週目終了時においては、過去最高のペースとなっている。
第一作を超えるのは厳しいとは思うが、二番目に高い成績を収めるかもしれない。
最終巻も発表され、公開のタイミングがよかったのだろうか。
残り2作となり、ストーリーもそろそろ終盤に差し掛かっていたこともあるのだろう。

「ヘアスプレー」が予想以上に粘っているのも見逃せない。
1億ドル突破はほぼ間違いないようだ。


来週ランキング入りすると思われるのは、以下の3作品。

「Superbad」
監督は、Greg Mottola。あまり大した実績はない。
出演は、Michael Cera, Jonah Hill。
脚本は、「Knocked Up」に出演していたセス・ローガンとプロデューサーだったEvan Goldbergが担当している。
飲酒、ドラッグ、パーティーなどを描くティーン向けの作品か。
「Knocked Up」関係者が絡んでいるので、アメリカでは受けそうなコメディ。
参考となるデータはないが、6千万~8千万ドル程度は稼ぎそうなイメージをもった。

「The Invasion」
監督は、「es<エス>」「ヒトラー 最期の12日間」のオリバー・ヒルシュビーゲル。
出演は、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ。
ジャック・フィニイの「盗まれた街」が原作となっている。
異変に気付いたニコール・キッドマン扮する精神科医とエイリアンとの攻防を描くというSFサスペンスホラーとなっている。
04年の「フォーガットン」の67百万ドルあたりが目安になりそうだ。
7千万ドル程度が着地点となるだろうか。
ニコール・キッドマン主演の「インタープリター(05)」も73百万ドルの興行収入となっており、妥当な線だろう。

「The Last Legion」
監督は、Doug Lefler。あまり目立った実績はない。
出演は、コリン・ファース、ベン・キングスレー。
ローマ帝国時代、自分の街を襲われたことを契機に軍団を作るための冒険に乗り出すというストーリー。
恐らくこれはヒットしないのではないか。
今年公開されたバイキング映画「Pathfinder」と同じ匂いがする。
10百万ドルしか稼げなかった作品だ。
「The Last Legion」の公開規模を考えると25百万ドル~3千万ドルあたりが着地点となるだろうか。

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『スシ王子!』第三話レビュー 【ドラマ】

高校野球のために30分遅れて、11時45分スタートというのは辛い。
この時間帯から集中して見るというのはなかなか厳しいぞ。
そのためだろうか、この三話目はまったく面白くなかった。
二話目はなんとか見れるレベルだったのだが、どうにもノリ切れない。

また、今週は堤幸彦ではなく、丸毛典子が演出だった。
全体的に作りこみに対して、甘さが目立つ内容となっている。
こういった純粋なコメディではないコメディの製作は難しいものだ。
真剣にやらないと、ただふざけているようにしか見えない。
ベテランで経験豊富な堤幸彦でも難しい題材であるので、他の演出家では荷が重いのではないか。

今週の以下のような点はサムイとしか思えない。
・気仙沼を「けしぇんぬま」と呼ぶ(「西遊記」と同様に)。
・河太郎が真剣に喋るときは、声色を変える(下手クソすぎて見るのは辛い)。
・西村が壁にアタマをぶつける(「TRICK」で散々使っているネタで飽きた)
・市川由衣の「言え言え」ビンタ(あれは、ちょっとヒクわ)
・「ヒカリンって呼んでいいかな」の流れで振り返るとヒカリンが居ない(ベタな展開ではあるが、煮汁の話をしている最中に何故急にいなくなるのだ。もっと流れを工夫した方がよい)
・アクション全般にキレがない(今に始まったことではないが)
・効果音全般(陳腐さが目立つ)

今回は、銀座一柳の鮫島に勝ったことが司に対して自信を与えただけではなく、慢心までをも与えてしまったことが描かれている。
その慢心さによって、見習いの野呂山に敗れてしまうことになるが、ちょっと分かりづらい。

今回のような描き方だと、野呂山のようにただ時間を掛ければよいということになってしまう。
そういうものではないだろう。
野呂山のような素材を活かすような技法ではなく、自己の傲慢な技術に頼る司と野呂山の対比を上手く描くべきだ。

“技術”ではなく、“素材”に対する愚直なほどの畏敬を注ぐというのが「カンヌンキギダキ」の精神ではないか。
そういえば、赤月真九郎もマグロに対する包丁の角度が甘いと指摘していた。
北山(づけの閻魔)の弟子だけあって、素材にはうるさそうだ。
素材に対する“感謝”“畏敬”というのが、次週への課題となりそうだ。

それにしても、西村雅彦はやはり上手い。
表情といい、間といい、口調といい、問題なしだ。
山下真司もよかったが、ベテランは自分のキャラクターを理解しているので、安心できる。
ところで、彼の役どころは司の母の兄貴なのか?
となると、司の叔父ということになるのか。
米寿と一柳の関係はなかなか複雑のようだ。

中丸雄一演じる河太郎も今週は序盤に登場して、しばらく放置プレイに合っていたが、中盤からようやく出番が増えてきたようだ。
徐々に彼の存在も大きくなるのだろうか。
ヒロインを司から根こそぎ奪い去ったり、司のウオノメ症候群を覚醒させたり、自分が拉致られる等の問題を起こしてストーリーをミキシングするという脇役としての役割を担うのか。
それとも「銀座一柳」の本ストーリーなどに絡んでくるのか(「奴からの報告か」と一柳の総長が言っているのは気になる)はまだなんとも分からない。
今のところ、光一を起用するバーターとして、中丸雄一が出演しているようにしか見えないのが怖い。

また、気になる点としては、司があまりにも弱すぎないかというところだ。
司の本来の目的は自然流を継承することにある。
自然流の極意の取得は、スシを極めることにあるので、一度は諦めたはずのスシ職人として司は頑張っているのではないのか。

スシ職人として成長するとともに、自然流の継承者としても成長するはずであるが、チンピラ程度にボコられるというのはおかしな話だ。

しかも、一話では確か少しは修行の成果も現れていたはずだったのに、今回はそれすら皆無というのでは、逆に空手家としては退化していっていることになる。
これではリリー師匠は泣くのではないか。

ウオノメ症候群時だけに覚醒するというのは、はっきりいって修行の成果でもなんでもない。
さらにいうのならば、ウオノメ症候群をいかにして克服するかも、回を重ねるごとに描くべきネタであることを忘れてはいけないはずだ。

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『オーシャンズ13』レビュー 【映画】

「それにしても、セキュリティが堅そうで、非常に甘いホテルだ」

◆評  価    7.0点
◆おススメ度   B(これを「傑作」だと思う人はいないだろう)

【総論】
毎度微妙な作品に仕上がるこのシリーズだが、またしても微妙な作品に仕上がっている。
面白くないわけではないが、「あぁ、面白かった!」と満足できるものでもない。

評価はとても難しいが、7点と6.5点の中間程度のデキだ。
点数は同じでも個人的には「12」の方が好きだ(ちなみに「11」はまったく評価していない)。
それにしても、「12」同様に、ソダーバーグ監督の2時間を一気に畳み掛けるようにストーリーを見せる演出は健在だ。
この点を高く評価したい。
犯罪のプロ集団が一致団結して流血なしの知能戦で、可笑しく楽しくミッションを成功させるという映画としては合格点といえるのではないか。

フランク・シナトラの名前を出したり、「オーシャンと十一人の仲間」に出てきたホテルの名前が本作では多数出されていた。
停電を利用して、手際よく強奪したオリジナルとは少々異なるが、システムをダウンさせ、再起動までの3分半を利用するというのはオリジナルに近いものである。
オリジナルに対するオマージュが感じられる作品となっている。

今回はオーシャンとラスティがイメージ役に留まっているのも特徴か。
相変わらず出番は多く、二人で並んでいるショットは多かったが、活躍はほとんどしていない。
そのため、11人のバランスの良さが目立った。

【構成】
アル・パチーノの演じるウィリー・バンクを失脚させるための今回の作戦は以下の通り。
①客や自分自身にカジノで5億ドル儲けさせる。
②バンクのホテルに5つ星を与えない。
③バンクの持つダイヤを強奪する。

①の作戦のためには、高知能セキュリティを解除する必要がある。
彼が欲しがるサムスン製の高級携帯電話にサーバーをダウンさせる装置を組み込んで、再起動までの3分半の時間で客たちが荒稼ぎするという作戦だ。
儲けた金をスラさないためにも、偽装地震を起こして、客をホテルから逃げ出させている。
この関連として、ダイスに仕掛けを仕組むために、モロイ兄はメキシコの工場に潜入。
ブラック・ジャックの装置を仕組むために、画鋲でウソ発見器を破ってリビングストンがカジノに潜入。
ベネディクトとのライバル関係を利用して、フランクをカジノに潜入させている。
ミッション中、バシャーは必死に採掘器で掘り進めているため、手紙をしたためている。

②バンクのホテルに5つ星を与えない。
ソールが5つ星調査員に成り済ます。
本物の調査員には、いやな匂い、横柄な態度、クスリ入りのシュウマイ、微生物付きのベッドで散々な印象を与えて、さらにはホテルから叩き出す。
彼に対する報酬として1100万ドルをスロットでプレゼントする。

③バンクのダイヤには執着していなかったが、ベネディクトの資金提供の条件として提示される。
ベネディクトの意図としては、オーシャンたちに一杯食わせるために、トゥルアー(ナイトフォックス)にさらにダイヤを奪還させるというものだったが、あっさりと見破られる(トゥルアーレベルの泥棒ならば、単独でも盗めるはずだが、オーシャンたちを嵌めたいという双方の利害が一致したものと思われる)。

ダイヤを強奪するためには、ダイヤが置かれている部屋に潜入する必要があった。
そのために、媚薬を使ってスポンダーをライナスが誘惑する。
トゥルアーを騙した後に、ヘリコプターで壁ごと強奪する。
そのために、壁の厚さを測る必要があった。
しかし、誰も入れない部屋にどうやってFBI(ライナスの父)が入れるのだろうか?
それだけが謎だ。

【キャラクター】
※パンフなどは買っていないため、自身の記憶によるもの。間違いはあるかも。
①ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)
テス(ジュリア・ロバーツ)の夫。
まとめ役、プランナー、交渉人。
テレビ番組を見て、泣く。
②ラスティ(ブラッド・ピッド)
イザベルの恋人。ホテルのオーナーだが、泥棒で赤字を埋めるという状況。
まとめ役補佐、プランナー補佐、電話受信係、ドリンク係。
地震の専門家に変装し、バンクの部屋にカメラを仕込む。
本物の5つ星調査員とカジノにいたオバサンにスロットで儲けさせる。
③ライナス(マット・デイモン)
元スリ師だが、その能力は活かされない(トゥルアーを騙すときにでも活かせばいいのに)。
父母はともにFBI捜査官になりきるような詐欺師。
中国人通訳に変装し、秘書スポンダーを誘惑する。
④バジャー(ドン・チードル)
機械や爆破の専門家。
掘削担当。
FBIデータ改ざんをごまかす間、バイクジャンパーに変装して、バンクを騙す。
手紙でルーベンを励ます優しい奴。
⑤フランク(バーニー・マック)
元ディーラー。
新手のゲームを開発したとして、バンクのカジノに潜入することに成功。
トゥルアーの存在に気づいたのもフランクだっただろうか。
⑥ルーベン
金持ちの資金提供担当。
バンクに嵌められ、心筋梗塞を起こす。
バシャーの手紙で回復し、カジノに興じる。
⑦ソール
往年の詐欺師。
ズラをつけて、5つ星調査員に変装する。
本物の5つ星調査員にいやな匂いを嗅がせる。
⑧イエン
抜群の身体能力を誇る中国人。
金持ち中国人に変装して、スイートを借り切る。
身体能力を活かして、高速エレベーターをすり抜け、壁の厚さの調査を行う。
サムスンの会長?と知り合いのため、高級携帯電話を調達する。
⑨リビングストン
電気関係の専門家。
ブラックジャックの機械に細工をしようとするものの失敗。
やむを得ず、ライナスの父を利用してすり替えをさせる。
⑩バージル・モロイ
元々はドライバーか、ラジコンを得意としていたはずで、弟とは犬猿の仲。
メキシコの工場に潜入しダイスに細工するが、勤務状態が悪く、ストを起こさせる。
FBIデータを改ざんする。
⑪ターク・モロイ
元々はドライバーか、ラジコンを得意としていたはずで、兄とは犬猿の仲。
中華の店に潜入して、5つ星調査人にクスリ入りのシュウマイを食わせる。
異変があったメキシコの工場に潜入し、ストをさらに悪化させる。
FBIデータを改ざんする。

⑫テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)
オーシャンたちが最も恐れるホテルのオーナー。
掘削機の費用36百万ドルの資金提供を行う。
トゥルアーにオーシャンたちの裏をかくように打診。
成功報酬の72百万ドルを強制寄付させられたことで、一躍有名人となる(こういうのは他の映画でも結構よくあるネタである)。

【問題点】
気になったのは、アル・パチーノの存在だ。
超大物俳優であり、彼の存在感は抜群だ。
しかし、あまりにもオーシャン達にやられっ放しではないか。
ノーガードで好き勝手にボコボコにされている。
面白い映画というのは、攻撃があり、防御があるからストーリーは豊かになるのだ。
もし、アル・パチーノではなく、他の二流俳優ならば、この脚本では若干弱かったのではないかと思われる。

オーシャンたちがそれほどのピンチに陥らないので、ほとんどドキドキ感がない。
あまりにも上手く行き過ぎているのが、逆に問題ではないのか。
また、コンシェルジュ、チーフマネジャー?(備品を質屋に流す)、従業員(メキシコ工場で一緒に働いていた奴の弟)などホテル側の人間の多数を抱き込みすぎているのも多少問題ではないか。

【まとめ】
仲間のチームワークのよさ、団結力のよさといった点を描き、「仲間っていいよね」(「西遊記」ではありません)という映画には仕上がっている。
ラストシーンでそれを締めくくっているが、「バシャーの手紙」といったように、もうちょっと踏み込んだエピソードを入れてもよかったかもしれない。

今作で一応の終幕になるのではないかと思われる。
ただし、同窓会みたいなノリもあるので、これで完結とはならないだろう。
5年後や10年後あたりに、もう一度再集結するのではないか。
物凄い面白いシリーズではないが、こういうお祭り騒ぎのようなシリーズがないとちょっと寂しいかもしれない。

テーマ:オーシャンズ13 - ジャンル:映画

2007年7月クールドラマ視聴率結果(第五話)

順位  タイトル      初回  最新話 前話との対比  平均(予想平均)
1位「花ざかりの君たちへ」 15.9%  14.7%(▽0.6%)  16.0%(17.0%)
2位「山田太郎ものがたり」 17.4%  15.4%(▲1.7%)  15.8%(10.5%)
3位「 ファースト・キス  」  19.7%  13.1%(▽2.7%)  15.4%(17.5%)
4位「パパムスメの7日間」 14.0%  16.7%(▲2.6%)  14.1%(14.0%)
5位「  ホタルノヒカリ   」 17.3%  12.5%(▽0.9%)  13.8%(12.0%)
6位「 山おんな壁おんな 」 14.1%  11.3%(▽1.4%)  12.7%(11.5%)
7位「  女帝 (じょてい) 」  12.4%  10.7%(▽0.2%)  11.5%(8.5%)
8位「 探 偵 学 園 Q 」 12.4%  9.6%(▽2.3%)  11.2%(13.0%)
9位「 ライフ~ LIFE ~ 」 11.0%  10.0%(▽0.9%)  10.9%(9.0%)
10位「地獄沙汰もヨメ次第」 13.7%   8.0%(▽1.9%)  10.8%(10.0%)
11位「 受 験 の 神 様 」 14.7%   7.8%(▲0.7%)  9.7%(12.5%)
12位「  菊次郎 と さき  」 10.9%   9.6%(▽0.2%)   9.6%(13.5%)
13位「牛に願いを/L&F」 10.2%   6.5%(▽2.1%)   9.1%(15.5%)
14位「 ス シ 王 子! 」  8.8%  7.3%(▽1.5%)   8.1%(12.0%)
15位「  肩ごし の 恋人  」 10.2%   6.3%(▽0.5%)   7.9%(12.0%)

「ファースト・キス」が自身最低となる13.1%という数字を叩き出し、2位から3位へ転落した。勢いの無さを示している。
他方、「パパムスメの7日間」が最新視聴率トップに躍り出るほどの大躍進を遂げ、平均視聴率争いでは4位に浮上した。
残り2話どのような動きをみせるか、注目である。
また、先週順位を一つ下げた「地獄沙汰もヨメ次第」が順調に視聴率を下げ続け、今週もワンランクダウンさせた。いったいどこまで落ち続けるのか。

1位:「花ざかりの君たちへ」15.9%→16.8%→16.5%→16.6%→15.3%→14.7%
前回に引き続き、最低視聴率を更新してしまった。
序盤の勢いは優れていたが、ここにきて中ダルミだろうか。
1位には立っているものの、レベルが低く、誇れるものではない。
次週以降の奮起に期待したい。15%~16%台には戻してくるだろう。

二人の男性共演者と掘北真希主演という図式のため、比較対象にしている「野ブタ。をプロデュース」は、16.1→14.9→17.0→16.4→17.1→17.7→16.7→18.0%という上り調子となっていたため、もはや「野ブタ。をプロデュース」に勝つのは不可能であろう。あまり参考にならないデータになってきた。
レベルは高くはないものの、「山田太郎ものがたり」との争いだけが今クールの注目になりそうだ。

2位:「山田太郎ものがたり」17.4%→15.9%→16.5%→13.7%→15.4%
先週の13.7%という低い水準から、当然のように巻き返してきたが、それでも2番目に低い成績となっている。
ライバルである「花ざかりの君たちへ」の5話目が15.3%なので、勝っているといえば勝っているが、物足りない。
「花ざかりの君たちへ」の6話目までの総視聴率が95.8ポイントであり、「山田太郎ものがたり」の5話目までの総視聴率が78.9ポイントであるから、次回16.9%を稼ぎ出せば、一応逆転できることになる。
今の状態ならば、ちょっと厳しい数字かもしれない。

今まで参考にしていた「野ブタ。をプロデュース」(平均視聴率16.9%)の視聴率の動きはもはや参考になりそうもない。
「山田太郎ものがたり」が17%台を連発できるとは思えないからだ。
しかし、松本潤主演の「バンビ~ノ!」よりはだいぶ良い。
16.6→15.0→13.7→14.0→14.6→14.0→13.2→13.6→13.7→13.8→14.4%
二宮+櫻井>松本という図式にはなりそうだ。

3位:「 ファースト・キス 」 19.7%→13.2%→15.2%→15.8%→13.1%
15%前後の数字で推移していくことになると思ったが、大幅減少により最低視聴率を更新した。
これはもう厳しいかもしれないね。今後の上昇を見込めるとは思えない。
先週比較した他の月9ドラマとはもう参考にならないかもしれない。
「プロポーズ大作戦」19.3→17.1→13.4→16.4→16.9→17.4%(平均17.3%)
「スローダンス」22.5→17.4→15.8→16.5→14.9→15.6%(平均16.9%)
13%台を二回叩いた「ファースト・キス」が平均視聴率17%前後に持ち直すのは厳しいのではないか。

「東京タワー」14.2→15.6→14.9→16.0→13.9→12.9%(平均14.9%)
「サプリ」17.9→13.0→14.4→12.2→13.9→12.7%(平均14.2%)
「不機嫌なジーン」18.2→15.7→13.5→13.7→14.2→14.4%(平均14.2%)
「東京湾景」17.7→14.3→13.5→13.3→12.3→13.1%(平均13.8%)
これらの平均視聴率15%以下の月9ドラマグループに入らないためにも、今後平均視聴率15%台は死守する必要がある。
今のところ一番近い動きなのは2話目以降15・14%があった「不機嫌なジーン」だろうか。
「東京タワー」はスタートダッシュ失敗型だ。

4位:「パパとムスメの7日間」 14.0%→12.8%→13.1%→14.1%→16.7%
思わぬダークホースの登場だ。
まさか最新話の視聴率が1番いいドラマになるとは思わなかった。
参議院選挙のため1週間休止したのが、いいリフレッシュとなったようだ。
しかし、初回よりも2.7%も上回るような話題ドラマとは思えないので、次回は多少落ちるのではないか。
あまりにも高い視聴率を取ってしまったため、放送前予想視聴率の14.0%を上回ってしまったのが辛い。
あと残り2話となるが、16%なんて高い数字は取らないで、14%程度で落ち着いてもらえないだろうか。

5位:「ホタルノヒカリ」 17.3%→15.2%→10.6%→13.4%→12.5%
2話目まではよかったが、3話目で「ハリポタ」と「サッカー」のダブルパンチに見舞われて、4話以降元気がなくなってしまった。
視聴率が伸び悩む中盤とはいえ、0.9ポイント減の12.5%というのはパッとしない。

同枠ドラマである平均視聴率15.6%の「anego」に勝つのはもはや不可能である。平均視聴率14.2%の「バンビ~ノ!」に勝つのも厳しい状況だ。
ただ、16.6→15.0→13.7→14.0→14.6→14.0→13.2%という動きを見せており、12%台を叩かない安定した成績を残している。
最近は好調の水曜日22時枠であるが、以前は視聴率が取れない枠であった。
近年では「バンビ~ノ!」より低い平均視聴率となると、「ラストプレゼント(主演:天海祐希)」の11.8%、「87%-私の5年生存率-(主演:夏川結衣)」の11.7%、「プリマダム(主演:黒木瞳」の11.2%などとなるだろうか。
どんなに少なくとも12%台はキープしたい。

6位:「山おんな壁おんな」 14.1%→13.5%→12.1%→12.7%→11.3%
前話で一旦は下げ止まらせたのだが、効果なく最低視聴率を更新してしまった。
11%台に突入してしまい、だいぶ苦しくなってきた。
1.4ポイントの大幅下落となったので、そろそろ視聴者は離れつつあるのではないか。
今後は10~11%台に低迷していくと思われる。
伊東美咲主演の「サプリ」は、初回17.9→13.0→14.4→12.2→13.9→12.7→14.4%という動きをみせており、最低視聴率は12.2%だった。
主演女優としてイマイチパッとしない伊東美咲にとって、あまりプラスにならないドラマになるのかもしれない。
伊東美咲が主演を務めたドラマは以下のとおり。
07年5月「めぞん一刻」12.1%
06年7月「サプリ」14.2%
05年10月「危険なアネキ」18.8%
05年7月「電車男」21.0%
04年10月「ホットマン2」10.4%
03年7月「クニミツの政」9.9%
02年10月「逮捕しちゃうぞ」9.1%
「電車男」「危険なアネキ」が放送された05年をピークに、下がりつつあるのが気になる。

7位:「女帝」 12.4%→11.9%→10.9%→10.7%
下がってはいるが、4話連続で二桁に乗せたら、初主演作としては十分だろう。
加藤ローサには合格点を与えたい。
同枠ドラマの米倉涼子主演「わるいやつら」が13.6→10.1→9.1→7.2%という下落をさせており、初主演でテレビ朝日ドラマならばこうなるはずだった。
小西真奈美初主演ドラマの「きらきら研修医」は10.4→10.6→11.0→11.0→8.4%となっている。
「きらきら研修医」は5話目で二桁割れしたので、もう1話二桁に乗せれば、小西真奈美以上というジャッジもできそうだ。

8位:「探偵学園Q」 12.4%→10.9%→12.1%→10.3%→11.9%→9.6%
1・3・5話の奇数回は12%前後の数字を取り、2・4・6話は10%前後に低迷するという謎の動きをみせている。
6話目のゲストはパッとしなかったからの低下なのだろうか、ついに二桁割れとなってしまった。
今週の火曜日ドラマは揃って視聴率が落ちており、なんらかの要因も影響しているかもしれない。
来週は二桁に回復させてくるのではないか。

9位:「ライフ」 11.0%→11.7%→10.9%→10.9%→10.0%
頑張っていたのだが、最低視聴率を更新した。
「パパとムスメの7日間」とは異なり、1週間の休みで緊張感を切ってしまったか。
参考となる「ライアーゲーム」は12.3→12.8→8.7→9.6→10.0%となっており、5話目の視聴率はまったく同じ10.0%となった。
「ライアーゲーム」のように上昇に転じていくのか、それとも下落を辿るのか、正念場を迎えている。

10位:「地獄の沙汰もヨメ次第」13.7%→11.6%→10.7%→9.9%→8.0%
先週と同じことを書くが、「肩ごしの恋人」(10.2%→8.8%→7.5%→6.8%→6.3%)同様に、ストレートに視聴率を下げ続けるというのは、とても恥ずかしいことだ。
どちらもTBSドラマであり、TBSドラマの苦境を表しているのだろう。
2.1%減少→0.9%減少→0.8%減少→1.9%減少となっており、5話目でその勢いを加速しているのが怖い。当然見ていないが、よほど酷いとしか思えない。
果たして、「肩ごしの恋人」とどちらが先に視聴率下落に歯止めを掛けるのだろうか。

11位:「受験の神様」 14.7%→9.3%→7.1%→7.8%
サッカーに2週に亘りズタボロにされてしまったため、もはや勢いは死んでしまっている。
上昇させたといっても、7%台ではどうしようもない。
参考となるのは、同枠ドラマの「演歌の女王」(平均9.1%)だろうか。
10.9→9.5→8.5→9.9→8.2%となっている。
「演歌の女王」に勝つためには、少なくとも9%台への復帰が急務となりそうだが、どうなるだろうか。
2004年1月から9月に亘って放送された土曜日21時の同枠ドラマの「彼女が死んじゃった。」(平均7.0%)、「仔犬のワルツ」(平均8.4%)、「愛情イッポン!」(平均7.0%)の暗黒時代3連発が思い出される恐ろしい数字となっている。

12位:「菊次郎とさき」 10.9%→8.4%→9.5%→9.8%→9.6%
下がってしまったが、悲観する数字ではない。
前回までのシリーズが高すぎただけで、テレビ朝日の単発ドラマと考えれば、それほど悪くはないかもしれない。
今後は9~10%で地味に安定していくことになるだろう。
03年 初回12.0→10.4→13.6→11.3→10.3%(最低視聴率10.3%)
05年 初回16.1→13.9→15.1→13.7→15.0%(最低視聴率13.7%)

13位:「牛に願いをLove&Farm」10.2%→10.4%→9.6%→9.1%→8.6%→6.5%
なんとか下落幅を今まで0.5%程度で留めていたが、ついには2.1ポイントの大幅減少によって6%台に突入してしまった。
先週「来週さすがに6%や7%の視聴率は取らないとは思うが、フジテレビ火曜日ドラマの最下位争いを演じるのは間違いないだろう。」と書いたが、思いっきり予想を裏切られてしまった。
近年のフジテレビのドラマで最低視聴率だった平均視聴率9.0%の「ダンドリ。」とほぼ似たような動きとなっている。
11.0→9.5→9.5→8.0→8.9→6.4→7.3→9.3→8.6→9.8→10.2%となっている。
残りを8~9%台でまとめ上げないと、「ダンドリ。」に敗れて、近年のフジテレビドラマの最下位という不名誉な歴史に名を刻むことになるかもしれない。
ちなみに、04年以降のフジテレビドラマで平均視聴率二桁割れしたのは、04年10月クール「めだか(主演:ミムラ)」(平均9.5%)、06年7月クール「ダンドリ。(主演:榮倉奈々)」(平均9.0%)、06年10月クール「役者魂!(主演:松たか子)」(平均9.6%)の3本となっている。これらの仲間入りするのは間違いない。

14位:「スシ王子!」 8.8%→7.3%
初回の微妙さを実際に目の当たりにすれば、この程度の下落で済んでよかったと逆に喜ぶべきだろう。
同枠ドラマ間の比較では、06年10月クールの「アンナさんのおまめ」(平均視聴率7.2%)と熾烈な最下位を演じそうだ。
「アンナさんのおまめ」は8.1→7.1→7.3%という動きをみせているので、これ以上下げるとちょっとヤバいかもしれない。
2話目で方向性が少々見えてきたので、これからは上昇に転じるはずだが。

15位:「肩ごしの恋人」 10.2%→8.8%→7.5%→6.8%→6.3%
相変わらずストレートに視聴率の下落をみせている。
1.4%減少→1.1%減少→0.7%減少→0.5%減少と減少の幅はだいぶ少なくなってきている。
平均視聴率7.0%の「孤独の賭け」は、五話目で視聴率下落をストップさせていた(11.2→9.4→7.4→7.3→7.6→6.0%)が、やはり「肩ごしの恋人」は止まらなかったか。
米倉涼子主演作は以下のとおりとなっており、今年の成績がかなり悪い。
07年1月クール「わるいやつら」平均9.4%
06年7月クール「不信のとき」平均12.9%
06年1月クール「けものみち」平均14.7%
05年7月クール「女系家族」平均13.8%
04年10月クール「黒革の手帖」平均15.4%
04年1月クール「奥様は魔女」平均11.2%
03年NHK大河ドラマ「武蔵」
02年4月クール「整形美人。」平均11.4%
ピークというほどのピークはないが、04年後半から06年前半あたりが主演女優としては絶頂期だったようだ。
本当のピークは01年の「ラブ・レボリューション」あたりかもしれないが。

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「オーシャンズ12」DVDレビュー 【映画】

◆評  価    7.0点
◆分かりやすさ  B-(分かるようで分かりにくい)
◆おススメ度   B (評判は悪いが)

評判はすこぶる悪い本作であるが、それほど悪いとは思えない。
先が読めない展開には飽きることがない。
サブキャラクターはほとんど出番がないとはいえ、主要キャラクターにはそれなりに存在感があった。
オーシャンとテスの関係、ラスティとイザベルの関係、ライナスの成長などがストーリーに盛り込まれているので十分だろう。

問題点としては、内輪で盛り上がっているところが随所にみられるところだ。
オーシャンとラスティとマツイが「隠語」でしゃべるところや、
ブルース・ウィリスとジュリア・ロバーツのハリウッド会話などは、観客をほったらかしにしている感がある。

受け入れがたい人には厳しいとは思うが、ジュリア・ロバーツにジュリア・ロバーツの偽者を演じさせるという奇策はそれほど悪いアイディアではないと思う。
ナイトフォックスのセリフ「鼻は似ているが、それほど似ていないぞ」なども内輪ネタの一種かもしれないが、こういったセンスは嫌いではない。

時系列にみてみると以下のとおりか(自分の記憶によるため曖昧部分あり)。
①3年ほど前にラスティとフランク(バーニー・マック)で「ブルガリ事件」を起こす。犯行がばれそうになったラスティはイザベルの元を去る(イザベルはラスティが泥棒だと知っていた模様)
②ルマーク(師匠)とナイトフォックス(弟子)に対して、「オーシャンたちが世界一の泥棒だ」という奴がおり、ルパートはそれを否定しない。
③それを気にしたナイトフォックスが勝負するためにベネディクトと取引する。
④ベネディクトがオーシャンたちそれぞれを脅していく。
⑤集結して金が足りないことが分かったオーシャンたちはアムステルダムへ向かう。
⑥アムステルダムでオーシャン、ラスティ、ライナスがマツイ(ナイトフォックスと通謀していたおそれあり)に会い、ひとつの仕事を終える(ナイトフォックスに先を越される)。
⑦オーシャンたちとナイトフォックスが「卵」を巡って勝負をすることになる(勝負に勝てば、ベネディクトの借りはチャラになる)。
⑧ルマークから勝負の件を謝罪され、知恵を授かる。
⑨バックパックで運んでいた「卵」を列車内でレプリカにすり替えることに成功。
⑩ナイトフォックスが究極の身体能力を活かして、レプリカ「卵」をレプリカにすり替える。
⑪擬似決行当日に、オーシャンを含む6人が逮捕される。
⑫逮捕を免れたライナス、バシャー(ドン・チードル)、運転手(モロイの弟か?)が「ジュリア・ロバーツ作戦」を決行する。その際に、ソールが合流する。
⑬テスを含む5人が逮捕される。
⑭ライナスの母が11人を警察から連れ出す。
⑮フランク(バーニー・マック)を釈放させる。
⑯オーシャンとテスはナイトフォックスと会合し、ネタ晴らし。
⑰ラスティとイザベルはイザベルの父親であるルマークの元へ行く(泥棒を嫌っていた母親の死によってルマークは会う決心がついたのか)。
⑱ルーベンはベネディクトに金を返すが、ナイトフォックスがそれを狙っている。
⑲全員揃ってパーティーでエンド。

整理するとそうでもないかもしれないが、なかなか入り組んだストーリーとなっている。
また、映画内では時系列がゴチャゴチャなので混乱しそうだ。
それを流れるようにまとめ上げたスティーブン・ソダーバーグの手腕はある程度評価してもよいのではないか。

気になったのは、ライナス(マット・デイモン)の立ち位置だ。
彼は⑨の中心人物であり、当然展示されている「卵」がレプリカであることを知っているはずだ。
その彼が必死になって、⑫の作戦を決行する必要があるのだろうか。
ナイトフォックスに対して、オーシャンたちが必死になって「卵」を奪おうとしていることをアピールする必要はあるが、ストーリー上、テスまでをもわざわざ巻き込む理由がない(彼女の出番を単に作るためであるが)。

自分だったら、泥棒として一本立ちしたいと主張しているライナスを鍛えるために、オーシャンたちがライナスに真相を告げずに彼に行動させていたということにしてもよかったのではないかと思う。
真相を知らない、ライナスが必死になってオーシャンばりの司令塔として奮闘するという流れの方がすっきりする。

また、イザベルの文書偽造の効果についてもやや首を傾げたいところはある。
もし文書が了承されていたら、この計画は成功しなかったのだろうか。
彼女の退路を断つためには必要な事項だったかもしれないが、あまり描く必要があったとは思えない。
捜査権がEUの警察からアメリカのFBIに移る口実とも考えられるが、文書偽造だけでは、関係性は薄く腑に落ちないところがある。

⑪⑬でオーシャンたちが逮捕されるためには、ナイトフォックス邸での絵画強奪時の証拠カメラが有力な決め手となっている。
となると、証拠カメラに映っていることをオーシャンたちは認識し、かつ、その証拠カメラをナイトフォックスが警察に突き出すということまでも事前に計画していたことになるが、そこまで計画の一部に含まれているとは思えないところもある。
筋は通っているが、必然性が足りないちょっとツメが甘いような計画にもみえる。

本作はもっと「ナイトフォックスとの泥棒対決」「ラスティとイザベルの関係」「ライナスの泥棒としての成長」の3点に絞ればよかったと思う。
本作では「ナイトフォックスとの泥棒対決」はほとんど対決になっていないので肩透かしを食らう人も多いだろう。
騙しているようで騙されて、騙されているようで騙しているという「スティング」のような映画にはできなかっただろうか。

今回はジュリア・ロバーツが「オーシャン11」に参加して、「オーシャンズ12」となったが、逆に減らしていってもいいのではないか。
「オーシャンズ10」や「オーシャンズ5」といったようにしていけば、各人のスケジュール調整に時間を掛けることもないだろう。

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「オーシャンと十一人の仲間」DVDレビュー 【映画】

◆評  価    3.5点
◆分かりやすさ  B-(現代人にはこの11人を識別できない)
◆おススメ度   C (元ネタではあるが、それを確認する必要はない作品)

1960年製作のフランク・シナトラ主演作品。
「オーシャンズ11」の元ネタである。
「オーシャンズ13」の公開を記念して、鑑賞してみることにした。

ところが、
一日目 約30分ほどで睡魔に襲われて、ストップボタンをやむを得ず押す。
二日目 約30分ほどで睡魔に襲われて、ストップボタンを押す。
鑑賞自体をもう止めたがったが、このオリジナルを見る機会は二度と訪れることはないと考えて、約30分ほど眠った後に、残りの1時間をなんとか鑑賞させた。
スリリングになりがちな犯罪映画にも関わらず、難攻不落のかなり手強い作品であった。

1時間近くも訳の分からないおっさん達がウダウダとだべっているのでは、眠たくなっても仕方ないだろう。
夫婦のいざこざ及び愛人とのトラブル、電話でのボスに対するイタズラなど、描く必要があったのか分からないエピソードが多すぎる。

「計画が杜撰(ずさん)だからオレッチ参加しないぜ」
「しょうがない、5軒から4軒に計画変更するべ」
「計画止めないのならばオレッチやっぱ参加するぜ」
このやり取りにいったいどのような意味があったのか、きちんと説明して欲しい。
このようなやり取りがあるのならば、計画になんらかの綻(ほころ)びがないといけないだろう。
しかし、肝心の強奪シーンは酔っ払いのネエちゃん以外には特に支障なしというのは如何なものか。
あまりにも手際がよすぎて、上記の会話がほとんど意味のないものになっている。

デューク登場から、ようやく本格的にストーリーが動き出すのかと期待したら、強奪シーンの手際のよさを無視するような展開には驚かされる。
鑑賞中は、「なるほど。札束の留め紙をわざと落として、デュークを呼び寄せておき、金を燃やしてしまったとヤツに誤認させるのか。どうせ燃やしたと思わせて、どこかにちゃんと隠しているのだろう」と一瞬のうちに先を読んだ。
「さすがはダニー・オーシャン恐れ入ります」と思っていたら、いきなりエンドロールが流れて、「おぃ」と突っ込まざるを得なかった。
10人が揃って歩いていくシーンはカッコいいとは思うけど、これでは捻りはなさ過ぎるのではないか。
失敗しているのに、そんなにカッコつけるなと言いたい。

本作は5軒のカジノを同時に強奪するため仕方ないかもしれないが、やはり11名は多すぎる。
1軒のカジノを5名くらいで強奪する方がよりコンパクトにまとまるのではないか。
リメイクの1軒のカジノを11名で襲うというストーリーは最悪以外何物でもないが。

仲間内で緊張感なく、ぬるい感じを漂せながら、きちんと仕事だけはこなすというストーリーは作り方によっては、それほど悪い映画にはならないが、本作は悪い面だけが表に出すぎてしまったと思う。

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国内映画興行収入ランキング(8月1週目) 【映画】

(注意)興行収入の数字は暫定のものです。ご了承ください。

4本の新作がランクインしたため、6週目で「シュレック3」、8週目で「舞妓 Haaaan!!!」、2週目で「河童のクゥと夏休み」、3週目で「ピアノの森」が圏外へ消えた。

「シュレック3」は現在14.0億円の興行収入となっている。
04年の「2」は25億円、01年の「1」は23億円。
大きく興行収入を落としてしまった。
前作を下回ると考えて、20億円という予想をしたが、予想よりも下落は大きかった。
オープニングはそれほど悪くはなかったが、まったく伸ばすことはできなかったのが痛い。
このシリーズはアメリカ内部だけで盛り上がっており、正直面白いとは思えないシリーズだ。
前作を見た人の多くに足を運ばせる映画ではないのだろう。
興味のある人だけが初週に見ただけにすぎなかった。
近年のアメリカCGアニメとしては、並程度の成績に終わった。
この程度の内容で、もしシリーズモノでなければ十分の成績だろう。
「レミーのおいしいレストラン」に抜かれるのは間違いないが、今年のアメリカCGアニメ部門の1位に立っている。
とはいえ、拡大公開されたのが「ハッピーフィート」と「モンスター・ハウス」の二本しかないのだが。

「舞妓 Haaaan!!!」は現在19.7億円の興行収入となっている。
20億円はなんとか射程圏に捉えた。
今年の実写邦画では「西遊記」「どろろ(34.5億円)」「アンフェア(27.2億円)」「ゲゲゲの鬼太郎(23億円)」に次ぐ、5位を確保できそうだ。
公開前個人予想は6~8億円だったので、自分の予想の精度の低さが窺われる。
しかし、あまり間口の広そうでない本作のようなコメディ作品がここまでヒットするものなのか。
05年は「亡国のイージス」が20.6億円、06年は「県庁の星」が20.8億円となっており、大作映画と肩を並べる結果になるとは思えなかった。

ヒットを連発する柴咲コウの存在とクドカンの才能だろうか。
確かに、06年のクドカンの「木更津キャッツアイ/ワールドシリーズ」は18億円の興行収入であった。
知名度の高さが興行収入に影響したのだろうと思っていたが、クドカンの集客力をこの程度と踏まえれば、ある程度高く予想はできたかもしれない。
また、洋画大作系に挟まれたため、このような目新しいコメディ作品に観客の目がいったということもありそうだ。

「河童のクゥと夏休み」は現在9千万円程度の興行収入となっている。
公開前個人予想は2億円であり、近い数字には落ち着くのではないか。
作品の評価は高いと聞いているが、100館程度の規模では拡大公開されている映画には太刀打ちできない。

「ピアノの森」は現在1.4億円程度の興行収入となっている。
公開前個人予想は3億円だったが、1億円予想が高かっただろうか。
拡大公開とはいえないが、150館規模ならばもうちょっと稼ぎたかったところ。
大人を動員できそうもなかった作風が痛かったか。

1位「トランスフォーマー」(1週目)
【個人予想】 45億円
6.3億円弱程度のオープニングを飾った。
先行がなかったので、単純な比較ができないが、先行があった「ダイハード4.0」は9億円近いオープニングを飾り、先行があった「ナイトミュージアム」は6億円近いオープニングを飾っていた。
去年は「フライトプラン」がオープニング6億円(トータル31.2億円)、おととしは「Mr.&Mrs.スミス」がオープニング5.6億円(トータル46.5億円)というのが参考になりそうだ。
現時点では、30億円後半あたりがフィニッシュラインとなりそうだ。
ちなみに、60億円稼いでいる「宇宙戦争」のオープニングは16億円を超えており、比較にならない。

2位「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(3週目)
【個人予想】 95億円 【配給会社期待値】 150億円
【参考】01年冬「賢者の石」203億円、02年冬「秘密の部屋」180億円、04年夏「アズカバンの囚人」135億円、05年冬「炎のゴブレット」110億円

4.7億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは51.8億円を突破した。
1週間の伸びは12.7億円程度だろうか。
スタートダッシュはもの凄かったが、勢いはそれほど強くはない。
3週目終了時点での比較では、「パイレーツオブカリビアン/ワールドエンド」に10億円近くも離されてしまった。
初週では6億円も差があった「炎のゴブレット」とは、すでに2億円まで差が縮んでいる。
今のままだと、「炎のゴブレット」以下に終わるかもしれない。
予想通り、100億円割れの可能性もでてきた。

(週目)「ア囚人」「炎のゴ」「不死鳥」「海賊終」
1週目  013    017    23   019
2週目  042    036    39   044
3週目  059    050    52   061
4週目  071    059    -   075
5週目  085    070    -   084
6週目  095    -     -   091
7週目  102     096    -   096
8週目  116     101     -   099
9週目  119     103     -   103
10週目  124    105    -   105
11週目  129    108    -   106
トータル 135億円 110億円

3位「レミーのおいしいレストラン」(2週目)
【個人予想】 25億円
2.6億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは12.7億円を突破した。
日本でのピクサー作品の興行収入は以下のとおり。
02年「モンスターズ・インク」 93.7億円
03年「ファインディング・ニモ」110.0億円
04年「Mr.インクレディブル」52.6億円
06年「カーズ」        22.3億円

「カーズ」を超えるのはほぼ確実で、「Mr.インクレディブル」は下回りそうである。
(週数)「ミスタ」「カーズ」「レミー」
1週目   08    04    05
2週目   15    08    13
3週目   -    11
4週目   -    14
5週目   35    -
トータル  53    22
2週目で12.7億円というのは、「どろろ」、「ドラえもん」、「幸せのちから」を上回るものだ。
30億円台は狙えそうな位置取りにつけている。

4位「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」(1週目)
【個人予想】 12億円
【参考】06年9.5億円、05年11億円、03年15億円、02年14.3億円、01年12.5億円
2.4億円程度のオープニングを飾った。
06年のオープニングが1.7億円、05年のオープニングが2.8億円程度となっている。
去年は10億円を超えなかったが、今年は10億円は確実に狙えるだろう。
オープニング2.4億円というと、「大日本人」や「舞妓 Haaaan!!!」と同程度である。
片や11.5億円、片や20億円と明暗が分かれたが、初動で終わるのかどうか見守りたい。

5位「劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVS
ダークライ」(4週目)
【個人予想】 35億円
【参考】06年34億、05年43億、04年44億、03年45億、02年27億、01年39億、00年49億
2.2億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは31.1億円を突破。
1週間の伸びは、6.5億円程度だろうか。
06年の4週目終了時の成績は20.3億円、05年の4週目終了時の成績は26.5億円なので、相当優秀な成績を収めている。
JRのポケモンスタンプラリーも好評であり、この素材は「ガンダム」並に稼げる素材か。
今年の日本のアニメ作品のトップである「映画ドラえもん」(トータル35.4億円)を抜き去るのは確実だ。
「どろろ」や「西遊記」を抜き、邦画部門では2007年トップの作品になりそうだ。
「HERO」などが待機しているので、その地位を守るのは困難だが。

6位「劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝」(1週目)
【個人予想】 6億円
【参考】06年7.8億円、05年11.8億円、04年13.7億円
2.2億円弱程度のオープニングを飾った。
去年のオープニングが1.2億円、おととしのオープニング2.2億円弱となっている。
去年があまりにも低すぎただけで、おととし程度といえるか。
10億円は射程圏内に入っている。
自分の庭の有楽町・日比谷方面でのハコが小さいので心配したが、入っているところには入っているのだろう。
さすがに、大人の街ではこのような作品のハコが小さくても仕方ないのかもしれない。
主人公が死ぬという衝撃的なシーンからスタートするようなので、そういった新展開にも注目されているのではないか。

7位「劇場版 西遊記」(4週目)
【個人予想】 40億円 【配給会社期待値】59(ごくう)億円
1.8億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは24.8億円を突破。
1週間の伸びは、5.6億円程度だろうか。
今年の実写の邦画のトップである「どろろ」(トータル34.5億円)と比較すると、以下の通りとなっている。
「どろろ」 4.5→12.7→18.9→24.6→28.0→30.5→32.1(トータル34.5億円)
「西遊記」 5.2→13.0→19.2→24.8
3千万円程度のリードをしぶとく3週間も維持している。
27時間なまかテレビの効果はそれほど見られないものの、悪くはない粘りなのではないか。
「どろろ」の34.5億円が当面の目標となりそうだ。

8位「怪談」(1週目)
【個人予想】 4~5億円
尾上菊之助、黒木瞳、井上真央主演
中田秀夫監督作品(代表作「リング」)
6.6千万円程度のオープニングを飾った。
このオープニングは、「大帝の剣」「パッチギ」に匹敵する大コケスタートとなった。
誰が見に行くのかまったく分からない作品であり、当然の結果だろう。
今年松竹のメイン館である丸の内ピカデリー2で公開された邦画は、「天国は待ってくれる」「ラストラブ」といった珍品ばかりという有様だ。
「蒼き狼」という負債も抱えており、「ゲゲゲの鬼太郎」がヒットしていなければ、松竹はやばかった。

9位「ダイハード4.0」(6週目)
【個人予想】 50億円
(参考)「1(88)」18億円、「2(90)」51億円、「3(95)」72億円
5.6千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは35.2億円を突破した。
1週間の伸びは、1.8億円程度だろうか。
とりあえず、「ナイトミュージアム」のトータル35.5億円を射程圏に捉えた。
2007年洋画部門では、「海賊」「ハリポタ」「蜘蛛男」に続き、4位に立った。
「トランスフォーマー」が公開され、ムーブオーバーされてしまったが、どこまで興行収入を伸ばせるだろうか。
40億円はちょっと厳しいかもしれない。

10位「パイレーツオブカリビアン/ワールドエンド」(11週目)
【個人予想】100億円
(参考)「デッドマンズチェスト(06)」100億円、「呪われた海賊たち(03)」68億円
4.4千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは105.8億円を突破している。
1週間の伸びは、5千万円程度だろうか。
「オーシャンズ13」の先行公開もあり、勢いは完全に死んでしまった。
来週からムーブオーバーして多少は稼げるとしても、110億円に乗せるのは無理だろう。

今週ランキングが予想されるのは、「オーシャンズ13」の1本。
「オーシャンズ」シリーズの興行収入は以下のとおり。
05年の「12」は36億円
02年の「11」は70億円
それほど目新しさはなく、飽きられている頃でもある。
知名度はあるものの、評価が高いシリーズではなく、爆発力はないだろう。
ただ、「13」の評価は高そうなので、それほど落ち込みはなく、30億円は狙えるのではないか。

予想順位(今週) 自己評価 タイトル(主な公開劇場)
1(-) ◎「オーシャンズ13」(丸の内ピカデリー1)
2(1) 済「トランスフォーマー」(日劇PLEX1)
3(2) ×「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(ルーブル丸の内)
4(3) 済「レミーのおいしいレストラン」(日劇PLEX3)
5(4) ×「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」(丸の内TOEI1)
6(5) ×「劇場版ポケットモンスター」(日劇PLEX2)
7(7) ×「劇場版 西遊記」(日比谷スカラ座)
8(6) ×「劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝」(日比谷みゆき座)
9(9) 済「ダイハード4.0」(有楽座)
10(8) ×「怪談」(丸の内ピカデリー2)

[個人評価]
◎ 絶対観たい作品
○ できれば観たい作品
▲ DVDか映画サービスデイだったら観たい作品
△ 映画館では観ないけどDVDだったら観るかもしれない作品
× 一度も観ることはないでしょうの作品
済 鑑賞済み作品

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全米映画興行収入ランキング(8月第1週目) 【映画】

順位(先週)公開週 タイトル (公開館数) 興行収入 (トータル収入)
1(-)1週目「ボーン・アルティメイタム」  (3660館)$70,180,500($70,180,500)
2(1)2週目「TheSimpsonsMovie」 (3926館)$25,600,000($128,549,705)
3(-)1週目「Underdog」       (3013館)$12,009,000($12,009,000)
4(2)3週目「INPYChuckandLarry」 (3289館)$10,528,000($91,697,105)
5(4)3週目「Hairspray」       (3115館)$9,325,000($78,954,420)
6(3)4週目「HPと不死鳥の騎士団」(3125館)$9,285,000($260,790,000)
7(5)2週目「No Reservations」  (2425館)$6,570,000($24,157,000)
8(6)5週目「トランスフォーマー」 (2419館)$5,950,000($296,308,000)
9(-)1週目「Hot Rod」      (2607館)$5,015,000($5,015,000)
10(-)1週目「Bratz」       (1509館)$4,310,000($4,310,000)
(参考:IMDbのボックスオフィスチャート)

新作が4本ランクインしたため、6週目で「レミーのおいしいレストラン」及び「ダイハード4.0」並びに2週目で「I Know Who Killed Me」及び「Who's Your Caddy?」が圏外へ消えた。

「レミーのおいしいレストラン」は、現在188百万ドルとなっている。
過去のピクサー作品と比べると、以下のとおりとなる。
年度   07    06    04   03   01  
(週目)「レミー」「カーズ」「ミスタ」「ニ モ」「モンス」
1週目  47     60     70    70    63
2週目  110   117   143   144   122
3週目  143   157   178   191   156
4週目  166    183   214   229   192
5週目  180   206   226   254   204
6週目  188    220   233   275   212
7週目  -     229   237   291   219
8週目  -    235   242   304   224
トータル -    244   261   340   256
製作費  150    120   92    94    115
評価はとても高い作品なのだが、製作費が高いにも関わらず(別監督の失敗分も含んでいるのか?)、ダントツで最低の興行収入となってしまった。
過去の作品に比べると、やはり小粒感は否めなかったか。
少なくとも2億ドルはクリアしたいが、どうなるだろうか。

さらに90年代に遡ると以下のようになっている。
95年「トイストーリー」192百万ドル
98年「バグズライフ」163百万ドル
99年「トイストーリー2」246百万ドル
公開前は「バグズライフ」程度に終わると考えたが、さすがにそれほど低くはならず、「トイストーリー」を超えてはきそうだ。
2億ドルというのがピクサー作品の最低の基準と考えてよさそうだ。

「ダイハード4.0」は、現在130百万ドルの興行収入となっている。
製作費は110百万ドルなので、とりあえず製作費はすでに回収した。
過去のシリーズは以下のようになっており、シリーズ最高をマークしている。
88年「ダイハード」  83百万ドル
90年「ダイハード2」118百万ドル
95年「ダイハード3」100百万ドル
評価はまずまず高い作品となっており、この分だと企画が浮上している完結編「ダイハーデスト」にもGOサインが出るのではないか。
公開前は1億5千万ドル程度という予想だったが、ちょっとこれは高すぎたか。
それでも、近年のブルース・ウィリス作品を踏まえると、1億3千万ドルという成績は立派だろう。

「I Know Who Killed Me」は、現在6百万ドルという興行収入となっている。
お騒がせのリンジー・ローハン、ジュリア・オーモンド主演のクライムサスペンス。
監督はChris Sivertson。
誘拐されて逃げ出した女性の精神的な恐怖(ショックのあまり自分がストリッパーだと思ってしまう)を描くストーリーで、評価はかなり低い。
公開前の予想は2~3千万ドルとしたが、1千万ドル超えるのも難しいかもしれない。
リンジー・ローハンは、03年の「フォーチュン・クッキー」では110百万ドル稼いだほどの人気だったが、去年から下落の一途を辿っている。
主演女優としてちょっと厳しくなってきた。

「Who's Your Caddy?」は、現在4.8百万ドルの興行収入となっている。
Big Boi, Jeffrey Jones主演。
監督は、「奪還」を手掛けたドン・マイケル・ポール監督。
ゴルフを題材としたコメディ。
この映画の凄いところは、IMDbのポイントで見事過去最低ポイントを更新しているところだ。
今まで作成されたすべての映画の中で最低だとジャッジされたことになる。
ある意味伝説の映画にもなり得る映画だ。
間違いなく、ゴールデン・ラズベリー賞に絡んでくるだろう。

新作は4本がランクイン。
1位になったのは、70百万ドルという高いオープニングを飾った「ボーン・アルティメイタム」。
評価は恐ろしいほど高い。
マット・デイモン扮するジェイソン・ボーンシリーズ第三弾。
監督は「ボーン・スプレマシー」、「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス。
共演は、エドガー・ラミレス、ジョアン・アレン、ジュリア・スタイルズ。
マット・デイモンが演じるジェイソン・ボーンは最後になりそうな作品。
記憶を消された謎がすべて明らかになるというストーリー。

過去の作品の興行収入は以下の通り。
02年「ボーン・アイデンティティ」122百万ドル(オープニング27百万ドル)
04年「ボーン・スプレマシー」176百万ドル(オープニング53百万ドル)
<年度>  02    04    07
(週数) 「アイデン」「スプレマ」「アルティ」
1週目    27     53     70
2週目    54     99
3週目    73     125
4週目    89     140
5週目    99     150
6週目    107     158
7週目    110     164
トータル   122     176
製作費    60     75
176百万ドルをも稼いだ前作のオープニングを優に上回るものであり、ひょっとして2億ドルを狙えるのではないか。
先週の「The Simpsons Movie」もオープニング7千万ドル台だったが、最近のオープニングは異常に高い傾向が続いている。

3位になったのは、12百万ドルのオープニングを飾った「Underdog」。
評価は普通であり、高くはない。
マントをつけた犬が空を飛んでいる写真が公開されているディズニー作品。
監督は05年の「レーシングストライプス」のフレデリック・デュショー。
「レーシングストライプス」のオープニングが14百万であり、トータルが50百万ドルなので、本作は4千万ドル前後の成績に落ち着くだろうか。

9位になったのは、5百万ドルのオープニングを飾った「Hot Rod」。
評価は高くはないが、意外と低くはないようだ。
Andy Samberg、Isla Fisher、Ian McShane主演
Akiva Schaffer監督
虐待的な義父の心臓手術のために、過酷なスタントに挑戦するというアクション・コメディー。

10位になったのは、4百万ドルのオープニングを飾った「Bratz: The Movie」。
評価は「Who's Your Caddy?」並におそろしいほどに低い。
IMDbのポイントでは、歴代最低12位という不名誉な成績となっている。
監督はショーン・マクナマラ。
日本では馴染みない4人の女優による学園モノコメディー。

主要な作品の動向は以下のとおり。
2位になったのは「The Simpsons Movie」。
監督は、「モンスターズインク」の共同監督の一人であるデヴィッド・シルヴァーマン。
今年公開された主なアニメ作品を比較すると、以下のとおりとなる。
(週数)「亀忍者」「ルイス」「シュレ」「サーフ」「レミー」「シンプ」
1週目   24   25   123    18    47    72
2週目   39   52   203    35    110    129
3週目   47   72   256    47    143
4週目   51   82   281    54    166
5週目   52   88   297    56    180
6週目   53   92   308    57    188
トータル  54   97   319    57
製作費   34   -   160    -    150   75
「TMNT」…亀忍者、「Meet the Robinsons<ルイスと未来泥棒>」…ルイス、「シュレック3」…シュレ、「サーフズアップ」…サーフ、「レミーのおいしいレストラン」…レミー、「The Simpsons Movie」…シンプ
オープニングの爆発力は高かったものの、表にしてみると、2週目終了時点では「レミーのおいしいレストラン」と差を縮められている。
「Mr.インクレディブル」などに比べると、伸びはかなり弱いか。
当面は2億ドル突破を目指したい。

4位になったのは、「I Now Pronounce You Chuck and Larry」。
アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ジェシカ・ビール主演の保障金を得るために同性愛者として偽装結婚する男性二人を描くコメディ。
今年公開された主なコメディ作品との比較は以下のとおり。
(週数)「N B」「W H」「B G」「E A」「C L」
1週目  34   40   33   31   35
2週目  59   77   68   61   72
3週目  75   104  90   79   92
4週目  83   123  101  88
5週目  88   135  108  93
トータル 95   168  118  97
製作費  60   不明  61   175  85
「NB」…NORBIT、「WH」…Wild Hogs、「BG」…Blades of Glory、「EA」…EVAN ALMIGHTY、「CL」…I Now Pronounce You Chuck and Larry
3週目においても「Wild Hogs」に次ぐ興行収入を記録しているが、「Blades of Glory」が迫ってきている。
あまり爆発力は高くはなかったが、1億ドル突破を目前としている。
今年公開された「Reign Over Me」ではコケたが、アダム・サンドラーは手堅いヒットを量産できるコメディ俳優であることを改めて証明している。

「Hairspray」に抜かれ、6位となってしまったのは、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」。
過去のハリー・ポッターシリーズと比較すると以下のとおり。
年度  01  02   04  05   07
(週目)「賢者」「秘密」「囚人」「炎の」「不死鳥」
1週目   90   88   94   103  140
2週目  187  148  158  201  208
3週目  220  200  191  229  242
4週目  240  214  212  244  261
5週目  253  223  223  253
6週目  264  229  233  261
7週目  286  240  238  275
8週目  300  252  242  282
トータル 318  262  249  290
製作費  125  100  130  150  150
水曜日に先行公開したこともあるが、4週目終了時においては、過去最高のペースとなっている。
3億ドルのラインは夢ではなさそうだが、下記の表をみるとそれほど大したことないのが不思議だ。

8位となった「トランスフォーマー」と、今年のヒット作品を比べると以下のとおり。
(週目)「クモ男」「シュレ」「海賊終」 「T・F」 「H・P」
1週目  151   123   128   155   140
2週目  240   203   218   224   207
3週目  282   256   253   263   242
4週目  304   281   274   285   261
5週目  318   297   287   296
6週目  326   308   296
7週目  330   314   302
8週目  332   317   304
9週目  334   318   306
トータル 336   320   307
製作費  258   160  (300)  150   150
「トランスフォーマー」は、独立記念日前の月曜日から先行公開し、「ハリー・ポッター」は水曜日から公開しているため、他に比較してかなり高めのオープニングとなっている。
4週目までリードを保っていたが、「トランスフォーマー」がついに「シュレック3」に追い越されてしまった。
ただ、3億ドル突破を目前としており、3億ドルを突破した歴代26本目の映画になるのは間違いない状況だ。
目標は「シュレック3」の319.8百万ドルになるが、ちょっと厳しいだろうか。

来週ランキング入りすると思われるのは、以下の3作品。
「ラッシュアワー3」
パリを舞台とした人気シリーズ第三弾。
ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、真田広之主演。
監督は、過去のシリーズを手掛けたブレット・ラトナー。
製作費は140百万ドルとなっている。
98年の「ラッシュアワー」は141百万ドル(オープニング33百万ドル)
01年の「ラッシュアワー2」は226百万ドル(オープニング67百万ドル)
さすがにこれは前作を超えるのは無理だろう。
第一作をやや下回ると考えて、1億3千万ドル程度となるのではないか。

「スターダスト」
魔女やスターが登場するファンタジーアドベンチャー。
監督は「レイヤー・ケーキ」のマシュー・ヴォーン。
主演は、チャーリー・コックス(実績なし)、クレア・デーンズ、シエナ・ミラー、ミシェル・ファイファー、ロバート・デ・ニーロ。
ファンタジー作品でありながら、あまり稼げなかった「エラゴン」の75百万ドル程度の興行収入となるのではないか。

8月8日の水曜日から公開が予定されている「Daddy Day Camp」。
監督は、Fred Savage。実績はあまりない。
主演は、キューバ・グッディングJR。
サマーキャンプを舞台としたファミリー向けコメディ作品。
イメージ的には83百万ドル稼いだ「ARE WE THERE YET?<ボクらのママに近づくな!>」のような作品に感じる。
そこまでは稼げるようには思えないので、6千万ドル程度の興行収入となるだろうか。
実のところ、キューバ・グッディングJRは主演男優としては、あまり稼いでいない。
近年では「僕はラジオ」の52百万ドルが最高となっている。

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『プロヴァンスの贈りもの』レビュー 【映画】

「まさに大人の夏休み…」

◆評  価    7.0点
◆分かりやすさ  A (難解な展開は皆無、肩の力を抜いて鑑賞できる)
◆おススメ度   B+(都会に疲れた大人たちにはおススメ)

アメリカでは、製作費35百万ドルに対して、7.6百万ドルの興行収入しか上げられなかった大コケ作品。本作は興行的には失敗作といっていいだろう。

特に、ストーリーらしきストーリーはなく、ラッセル・クロウがただ単にはしゃいだり、遊んだりしている映画なのかもしれない。
見る人によっては確かに飽きるだろう。

しかし、個人的にはこれは結構好きな作品だ。
夏休みにプロヴァンス、又は自分の故郷にでも帰ったかのような錯覚に陥るほどの心地よさを感じる。
日々の忙しさを忘れて、自分の少年時代を思い出しながら、ゆったりと時間が流れていく。
徐々に自分までもが癒されていくかのような感覚すら感じさせる映画だ。
美しい風景、美味しそうな食事、美しい女性たちにも酔いしれる。

「ブラックホークダウン」もそうであったが、脚本に書けないような微妙な空気感を描くことをリドリー・スコットは得意としているようだ。
このような演出が可能なのは、数少ないベテラン監督だけだろう。
まさに熟練した味わいを堪能できる。

仕事だけに生きる都会生活を捨て去って、田舎で静かに自分の人生を楽しむというのは、本当に憧れる生き方だ。
こういった逃避的な生き方は、アメリカ人には理解できないのだろうか(それとも十分に余裕があるのか)。
幸いなことに、今の自分はそれほど仕事が忙しくもなく(以前は月に200時間残業して何のために生きているのか分からないときもあった)、映画を楽しむ余裕があるのが救いとなっているので、完全に逃避する必要はないのだが、仕事や都会の生き方に疲れた大人に見てもらいたい息抜き映画だ。

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『トランスフォーマー』レビュー 【映画】

「さすがはマイケル・ベイだ…」

◆評  価    6.5点
◆分かりやすさ  B-(ロボットの判別が多少やっかいか)
◆おススメ度   B (映像だけ観てもらえればいい)

元ネタに関しては、一切の知識なしで鑑賞。

さすがマイケル・ベイだ。
期待感を煽りに煽っておきながら、あまり大したことはなかった。
「スパイダーマン3」、「パイレーツオブカリビアン」に続く、今年のがっかり映画といっていいのではないか。
やはり、「ダイハード4.0」のデキの良さが引き立てられる結果となった。

ストーリーについては一切期待をしていない。
「どうか観たこともない面白い映像だけ観させて欲しい」と願ったが、変形シーンを予告編で散々観てしまったので、それ以上の驚きはなかった。

味方を整理すると以下のとおりになる。
○オプティマス・プライム(一番活躍する派手なコンボイでリーダー)
【功績】トラックタイプを破壊(クビに剣を突き刺す)

○バンブルビー(序盤から登場するサムの黄色い護衛)
【功績】パトカータイプを大破。戦闘機タイプに脚部分を破壊されるも、戦車タイプを撃沈する。

○ジャズ(小さい銀色スポーツカータイプ)
【功績】なし(セクター7の銃を取り上げる)
戦闘機タイプにバンブルビーたちが攻撃された際に、なぜか微動だにせず、ボゥーッとしている。
サムに「下がれ」と怒鳴られる可愛そうな奴。
メガトロンに真っ二つにされるが、ラストでアイアンハイドたちが残骸を抱いている。

○アイアンハイド(攻撃したくてたまらないタイプ)
【功績】なし
戦車タイプとの交戦の際に、地面に向かって発砲して、回転しながら敵に撃ち込んだりはしていた。
バンブルビー破損後、サムの護衛を務める意外と地味な奴。

○ラチェット(緑色の医師タイプ)
【功績】なし
戦車タイプに攻撃したり、サムの護衛を務めていたが、基本的に役立たず。
バンブルビーの声帯を直すこともできず、バンブルビー破損時にサムが「ラチェット!」と呼ぶも、一切対応せず。


敵を整理すると以下のとおりになるだろうか。
○メガトロン
キューブを追って、地球にやって来るも磁場の影響で北極にて凍りついてしまう。
サムの祖先に発見されるものの、キューブの在り処をメガネに焼き付けるだけ。
その後、アメリカ軍に冷凍保存される。
戦闘機にトランスフォームできる。
ラストは、サムにキューブを胸に押し込まれて、破壊される。
アメリカ軍によって残骸が海に投げ捨てられる。

○ヘリコプタータイプ
データの取得のために、冒頭のカタールから登場。
カタールの恨みのため軍隊にボコられる。
胸の下辺りが弱点と知ったレノックス大尉がバイクに乗りながら、発砲し大破される。
基本的に役立たず。

○戦闘機タイプ
ダムを攻撃する。
街中で、バンブルビーたちに発砲し、バンブルビーの脚部分を破壊する。
アメリカ空軍と交戦するが、大した活躍できず。
ラストのエンディング中に、宇宙に逃げ帰る。

○戦車タイプ
アイアンハイド、ジャズ、ラチェットの波状攻撃に合い、大破したはずがすぐに復活する。
ミカエラ(ミーガン・フォックス)が運転するトラックに乗ったバンブルビーに首の辺りを撃たれて、完全に破壊される。

○トラックタイプ
高速道路でオプティマス・プライムにクビを剣で刺される。

○サソリタイプ
ヘリコプタータイプの背中辺りにくっついている。
砂漠でアメリカ軍の総攻撃に合い、尻尾を置いて、逃走する。

○パトカータイプ
バンブルビーの攻撃に合い、大破される。
再び一瞬登場したが、その後画面に登場することはなかった。
その後の登場をきちんとカットすれば、バンブルビーの攻撃で破壊されたことになったのではないか。

○CDラジカセタイプ、携帯電話タイプ
なぜかエアフォースワンに侵入している。
エアフォースワンでデータを取得し、その後パトカータイプと合流。
サムに攻撃するものの、ミカエラにチェーンソウのようなもので切られる。
クビをサムに蹴っ飛ばされ、ミカエラの携帯電話に成り済ます。
ダムで元に戻り、情報を仲間に伝え、国防長官たちを襲うものの、自分の手裏剣によって誤爆する。

分かりにくい市街戦を整理すると以下のとおりか。
【初戦】
バンブルビーとアイアンハイドたちに戦闘機タイプが発砲。
バンブルビー脚部分を破損。

【第二戦】
戦車タイプ登場。
アイアンハイド、ジャズ、ラチェットの波状攻撃で戦車タイプはダメージを受ける。

【第三戦】
メガトロン登場。
ジャズ逃げ遅れて、捕まる。
「オマエなんて大したことない」と強がりを見せるが、あっさりと真っ二つにされる。

【第四戦】
サムにキューブが託される。
サムの護衛をアイアンハイド、ラチェットが務めながら、ヘリコプタータイプ、戦闘機タイプと交戦する。

【第五戦】
オプティマス・プライムが登場。
メガトロンと撃ち合いや、揉みあいながら、ビルに突っ込むなどの戦いが描かれる。

【第六戦】
戦車タイプ復活。
ミカエラが運転するトラックに乗ったバンブルビーに首の辺りを撃たれて、大破する。

【第七戦】
戦闘機タイプが、空軍と交戦。
戦闘機タイプがあまり活躍できず。

【第八戦】
オプティマス・プライムとメガトロンの交戦中にヘリコプタータイプが背後から近づくが、アメリカ軍の総攻撃に合う。
胸の下辺りが弱点と知ったレノックス大尉がバイクに乗りながら、発砲し大破される。

【第九戦】
戦闘機タイプが活躍しなかったため、アメリカ軍の戦闘機がメガトロンに向かって、総攻撃を掛ける。
ひるんだところ、隙を見てサムがキューブをメガトロンの胸に押し込んで、死亡。
その後、海に捨てられる。

【番外編】
エンディングの最中に、戦闘機タイプが宇宙に向かって逃走するシーンが描かれる。

問題点としては以下のとおりか。
①5体のトランスフォーマーの個性が中途半端。
②バトルが分かりにくく、盛り上がりに欠ける。
③登場人物が中途半端かつ無駄に多すぎる。
④無駄なネタが多すぎる。
⑤シャイア・ラブーフの存在感。
⑥ふざけているシーンが多すぎる。

『①5体のトランスフォーマーの個性が中途半端。』
せっかく味方が5体もいるのに、存在感があったのが2体のみというのが寂しい。
敵も何体かあったのだから、それぞれに見せ場を用意すべきではないか。
中盤においても、それぞれに見せ場があってもいい。
個性的な部分もあるようで、それを感じさせないのは問題だろう。
それぞれに思い入れができないので、ジャズが死んでも悲しみも何もないという状態に陥ってしまう。
ただのロボットがぶっ壊れたという感情を沸かせるのではなく、観客を泣かせるほどまで描いて欲しい。
ロボットではなく、主要キャラクターとしてまで描ききれてはいない。

『②バトルが分かりにくく、盛り上がりに欠ける。』
何と何が戦っているのすら、分かりにくい。
リアルさを出したかったと思うが、もっと単純でいいのではないか。
お互いの必殺技のようなものがあってもよかった。
ロボットという“よさ”を活かしきれていない。
これでは軍隊同士が味気なく戦っているようなもので、爽快感がない。

『③登場人物が中途半端かつ無駄に多すぎる。』
レイチェル・テイラーが演じる音声の分析官と彼の友達のハッカーの存在自体をカットできるほどストーリーに絡んでこない。
モールス信号などで存在感を示したとはいえ、敵側の弱点を発見するわけでもなく、結局何もしていないので、必要のないキャラクターだ。
単なるお色気担当&お笑い担当という存在でしかない。

ジョン・タトゥーロ演じるシモンズは、謎の組織セクター7の一員だが、こちらに役に立つ味方でもなければ、敵側と組む悪い人間でもない。
彼も存在自体が必要ではないキャラクターである。
単にビッグネームで客を釣るための登場であって、重要性に欠けるキャラクターだ。
敵側に付くか、あるいはキューブのパワーを狙う第三者として、ストーリーをミキシングする役柄を担うべきであった。
存在感のある演技力をみせていたが、効果的な使い方ができていない。

ジョシュ・デュアメル演じる米軍大尉は、「アルマゲドン」的に妻と子どもを愛する役柄として登場する。
安直な感動狙いとしか思えない。
彼の描き方は、まさにマイケル・ベイらしい。

ジョン・ボイト演じる国防長官は、国防を司るために奮闘するが、重要なことを知らされていない政治家という扱い。
この人に関しては、あの程度で十分だろう。

『④無駄なネタが多すぎる。』
サムのメガネが結局、何か役に立ったのか。
連行されていかれたところに、キューブがあるのならば、ほとんど意味がない。
メガネで座標が分かって向かっていっている最中に、ダムから逃げ出してきた奴らと合流するというのは、いったい何をしているのだと感じさせる。
また、市街戦の途中で、キューブの力により自動販売機などがトランスフォーマー化したが、あのようなシーンはいたずらに観客を混乱させ、流れを悪くするだけなので、あの程度の描き方ならば、カットした方がよい。
全般的にはっきりいって脚本が練られていないのではないか。

『⑤シャイア・ラブーフの存在感。』
期待の若手シャイア・ラブーフについては、あまり評価はできない。
一生懸命にやっているが、彼の演技からは、あまり感情が伝わってこないのだ。
怒り、悲しみ、苛立ち、苦しみ、使命感などをもっと演技で観客に伝えるべきだろう。
「トム・ハンクスの再来」というフレコミだが、スター性もユーモアもなく、将来が安泰というわけではないだろう。
単にスピルバーグに気に入られているにすぎない。

ミーガン・フォックスも今後主演女優として、一本立ちできるとは思えないが、まだ怒りや苛立ちといった感情が伝わってくる演技をしていた。
演技においては、彼女の方がまだマシだ。

『⑥ふざけているシーンが多すぎる。』
緊張感のある映画のはずだが、一部の敵側を含めて終始オフザケ感が漂っている。
すべてを真面目に作るのが正しい映画作りとは思わないが、ユーモア担当はサムの父母だけでよく、敵・味方のトランスフォーマーたちは命を懸けて、キューブを巡って戦うという設定なのだから、緊張感を保って欲しいものだ。
また、電話を掛けている際に、クレジットカードがどうのこうのといったやり取りなどは、好ましいものではない。
こういった手法は、ある意味では、「バッドボーイズ」的であり、やはりマイケル・ベイ監督の作風ともいえる。

テーマ:トランスフォーマー - ジャンル:映画

『スシ王子!』第二話レビュー 【ドラマ】

初回は手探り状態で進んでいったが、第二話は普通に楽しめる内容となった。
笑えるシーンもあり、ツッコミを入れたくなるシーンもあり、普通のドラマになりつつあるが、演出家や役者も方向性が見えてきたのではないか。
相変わらず山下真司だけは完全に自分の役どころを心得ているようだ。

ツッコミたいシーンは以下のとおり。
・冒頭の会合シーンで「あのパンチ、ひょっとして具志堅か??」(単なる似た人です)
・源ウミ(加藤)と司がリゾート開発代表に会いにいくシーンでは「結構、スシアイランド計画まともじゃねえか、意外といい計画だぞ」
・鮫島がくらげの寿司を食ったシーンでは「あの野郎、金払ってねえぞ!」
(くらげが冷や汗かいて、鮫島の無銭に気づくのではなく、中丸が気づいた方がいいのではないか。くらげはそんな細かいことに気づかないキャラクターの方がいい)
・源ウミ(加藤)が司の読み方を「スシ王子」から「つきゃさくん」になぜか改める。そして元に戻る。
・源ウミ(加藤)が寝ている中丸のヒザの上にオニギリを置く。
・司の焼き砂握りの特訓シーンでは「遅っ!!」(あれで音速を超えているようです)。
・司のセリフがなぜかドイツ語に翻訳される。
・あいつのパワーは太陽を隠す「秘技 ティダ隠し」と名づけよう。危ないから帰ろう。
・兄弟子教えてくれ「どうして、わざわざここに来るんだ」(単なるタメ撮りです)

ドイツ首相の片足サンダル状態をみれば、冒頭の痛風につながり、ドイツ首相が痛風であることがすぐ分かる。
普通の視聴者ならば分かることを少々引っ張りすぎている。
鮫島が痛風に悪いものを出して、司が痛風にいいものを出すという流れはすぐ読めるので、ラストの展開はそれほど驚きはなかった。
海ブドウを取るシーンで、少々「ウオノメ症候群」を克服したのが、司の成長が現れているシーンだろうか。

また、最初から勝負しないと宣言したとおり、司はまったく勝負してない。
①電光石火早握りでは、時計勝負を無視して2人分の4貫を握る
②創作握りでは、勝負できない(原則握りしかできないのは弱点か。まずここを修行すべきではないのか)
③お任せ貫握りでは、時間を無視しておきながら、1貫しか握らない。

前話の司のオヤジの言葉を思い出す。
頼まれていないにも関わらず、女性に勝手に中トロを出した司を諫めていた。
客のココロ、本当に欲するものを握るというのが、本ドラマのいう寿司職人の真髄ということだろうか。
この点に注目して、次週以降もみてみたい。

中丸雄一は相変わらず出番なし。
出番といえば、焼き砂シーンで終始口を開けていたり、マグロの頭を置いたり、源ウミ(加藤)をラストに連れて歩くというシーンのみで、ほとんどエキストラ状態だ。
全話に登場するとは思うが、このような放置プレイを続けてほしい。

ラストのカンフーシーンは要らない。
あれは興ざめだ。
そういえば、先週こだわっていたウミガメのポーズなどやらなくなったな(オープニングクレジットによると3又は4話でやるようだが)。

ゲストを投入して、全国を渡り歩きながら、因縁のあるライバル寿司店の「銀座一柳」のツワモノと勝負し、母親の謎を探るというドラマになりそうだ。
だいたいの流れが分かってきた。
傑作ドラマとは言いがたいが、普通に見られるドラマにはなりそうだ。

テーマ:スシ王子! - ジャンル:テレビ・ラジオ

「ザ・ロック」DVDレビュー 【映画】

◆評  価    7.0点
◆分かりやすさ  A (極めてシンプルな構成の映画)
◆おススメ度   B+(アクション映画としては合格点のデキ)

設定の面白さがいい効果を生じている作品だ。
獄中にいる元英国諜報部員とFBIの化学専門員というとんでもない組み合わせが、新鮮で目新しいと感じさせる(「アルマゲドン」のような採掘屋が宇宙に行くという荒唐無稽さはない)。

エド・ハリス演じるハメル准将も、単に金目当てではなく、高潔な志をもつ軍人であり続けることで、面白い効果が生じている。
欲をいえば、ハメル准将の退出が早すぎたか。
ラストは、ハメル准将と二人がミサイルを巡る攻防を演じさせた方がより面白い作品に仕上がったのではないか。

場違いなコンビ(「バッドボーイズ」とは異なりオフザケ感はない)と高潔な敵という組み合わせによって、「警察VSテロリスト」がドンパチやって、アメリカの危機をお気楽に救うという単純なストーリーとは一線を画す結果となった。

アクションに関しては、ショーン・コネリーは明らかに動きにキレがなく、ほとんどスタント丸出しというのは、残念だ。

ニコラス・ケイジもそれほどキレはないが、設定が化学専門員ということなので、キレがない方が正解だろう。
逆に、もっとヘタレでもよかったと思う。
銃で応戦するのではなく、化学知識を活かして、意表をつく攻撃で敵側を撹乱させるという点をもっと含めてもよかった。
しかし、単にチップを外すだけならば、わざわざ彼が出向く必要はあったのだろうか。

冒頭にVXガスの効果を示すために1人殺したり、中盤にカーアクションの意味合いを持たせるために娘を登場させたりと、終盤の心臓注射の伏線としての冒頭の爆発解除を描くというように、全体的に悪くない流れで構成されている。
マシな脚本家が関わっているように思われる。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

2007年7月クールドラマ視聴率結果(第四話)

順位  タイトル      初回  最新話 前話との対比  平均(予想平均)
1位「花ざかりの君たちへ」 15.9%  15.3%(▽1.3%)  16.2%(17.0%)
2位「 ファースト・キス  」  19.7%  15.8%(▲0.6%)  16.0%(17.5%)
3位「山田太郎ものがたり」 17.4%  13.7%(▽2.8%)  15.9%(10.5%)
4位「  ホタルノヒカリ 」   17.3%  13.4%(▲2.8%)  14.1%(12.0%)
5位「パパムスメの7日間」 14.0%  14.1%(▲1.0%)  13.5%(14.0%)
6位「 山おんな壁おんな 」 14.1%  12.7%(▲0.6%)  13.1%(11.5%)
7位「  女帝 (じょてい) 」  12.4%  10.9%(▽1.0%)  11.7%(8.5%)
8位「 探 偵 学 園 Q 」 12.4%  11.9%(▲1.6%)  11.5%(13.0%)
9位「地獄沙汰もヨメ次第」 13.7%   9.9%(▽0.8%)  11.5%(10.0%)
10位「 ライフ~ LIFE ~ 」 11.0%  10.9%( 0.0%)  11.1%(9.0%)
11位「 受 験 の 神 様 」 14.7%   7.1%(▽2.2%)  10.4%(12.5%)
12位「  菊次郎 と さき  」 10.9%   9.8%(▲0.3%)   9.7%(13.5%)
13位「牛に願いを/L&F」 10.2%   8.6%(▽0.5%)   9.6%(15.5%)
14位「 ス シ 王 子! 」  8.8%   8.8%(-%)   8.8%(12.0%)
15位「  肩ごし の 恋人  」 10.2%   6.8%(▽0.7%)   8.3%(12.0%)

1位だった「山田太郎ものがたり」にブレーキがかかり、まさかの3位転落。
1位に躍り出たのは、「花ざかりの君たちへ」であるが、最新視聴率が一番高いのは「ファースト・キス」となっている。
まさに三つ巴(どもえ)の争いとなっている。

再び裏番組がサッカーだった「受験の神様」がさらに視聴率を減少させ、平均視聴率争い8位から一気に11位へ転落。
視聴率の下落が止まらない「地獄沙汰もヨメ次第」と「牛に願いを」がそれぞれワンランク順位を落としている。
映画化が決まっており、かなり期待された「スシ王子!」が8.8%という低視聴率スタートを切った。

1位:「花ざかりの君たちへ」  15.9%→16.8%→16.5%→16.6%→15.3%
視聴率は安定させていたが、最低視聴率を更新してしまった。
17%台へ向けて順調に伸ばしていたように見えたが、「山田太郎ものがたり」ほどの下落ではないものの、ここに来てブレーキが掛かってしまった。
中ダルミなのか、それとも夏休みに入ったことの影響でもあるのだろうか。
去年の7月クールの「マイボスマイヒーロー」は7月29日の4話17.4%→5話14.6%→6話20.6%となっていたので、夏休みだからといって、それほど影響はないだろう。
比較対象にしている「野ブタ。をプロデュース」は、16.1→14.9→17.0→16.4→17.1→17.7%という上り調子となっている。
もはや、「野ブタ。をプロデュース」に勝つのは困難だろうか。

2位:「 ファースト・キス 」 19.7%→13.2%→15.2%→15.8%
上昇はしているものの、小幅に留まっている。
やはり、今後も15%前後の数字で推移していくことになりそうだ。
質の高いものを踏ん張って提供し続ければ、視聴者は帰ってくると思うので、頑張って欲しい。
月9の似たような動きをしている他のドラマは以下のような動き。
「プロポーズ大作戦」19.3→17.1→13.4→16.4→16.9%(平均17.3%)
「スローダンス」22.5→17.4→15.8→16.5→14.9%(平均16.9%)
「プロポーズ大作戦」の2話目と3話目が入れ替わったと思えば、まだ「ファースト・キス」は許されるかもしれないが、1%ほどの数値が低いと思う。
「スローダンス」に勝つためにも、16%あたりではやく安定させたいところだ。

3位:「山田太郎ものがたり」 17.4%→15.9%→16.5%→13.7%
朝日新聞によると今クールで一番評価の高いドラマとして紹介されていたが、まさかの一気の急落となってしまった。
サッカー等の特殊要因がないため、ギブアップ組の発生だろうか。
それとも、裏のルパンが17.0%と少々高い視聴率を取っていたので、多少視聴者層が被ったのだろうか。
とはいえ、最大のライバルである「花ざかりの君たちへ」の4話目が16.6%だったので、ちょっと離されてしまった。
次回以降、相当巻き返さないと完全に引き離されてしまう。
参考とすべきドラマである「野ブタ。をプロデュース」(平均視聴率16.9%)の動きは、16.1→14.9→17.0→17.1%となっており、最低視聴率は2話目の14.9%だったので、13.7%という数字はクールを代表するドラマが取る数字ではない。
ただし、前クールの「プロポーズ大作戦」は3話目で13.4%(ゴールデンウィークという特殊要因あり)を記録しているので、一度だけならばこの数字は許される。

4位:「ホタルノヒカリ」 17.3%→15.2%→10.6%→13.4%
先週は、「ハリポタ」と「サッカー」のダブルパンチに見舞われて、10.6%まで下げてしまったが、先週の予想通り13%台には戻してきた。
同枠ドラマの「バンビ~ノ!」や「anego」が比較対象になりそうだが、平均視聴率15.6%の「anego」に勝つのはもはや不可能か。
「anego」の15.6%を超えれば、綾瀬はるかは女優として大きく羽ばたけそうと考えたが、やはり厳しかった。
しかし、平均視聴率14.2%の「バンビ~ノ!」ならばまだ相手にはなる。
16.6→15.0→13.7→14.0→14.6%という動きを見せているので、14%台で安定させれば、逆転の余地はある。

5位:「パパとムスメの7日間」 14.0%→12.8%→13.1%→14.1%
選挙のため休止。

6位:「山おんな壁おんな」 14.1%→13.5%→12.1%→12.7%
下落傾向にあったが、4話目でストップ。
しかし、2話目の基準よりもはるかに劣るものとなっている。
非常に悪いというほどではないが、決してよくもない。
伊東美咲主演の「サプリ」は、初回17.9→13.0→14.4→12.2→13.9%という動きをみせており、低い水準で上下するというのが、伊東主演作の特徴なのだろう。
今後は12%前後で上昇・下降を繰り返すのではないか。

7位:「女帝」 12.4%→11.9%→10.9%
数字自体は低いかもしれないが、随分健闘している。
近いうちに息切れするのは間違いないとは思うが、それはやむを得ないことだろう。
同枠ドラマで趣旨も似ている「わるいやつら」が13.6→10.1→9.1%という動きとなっており、米倉涼子よりは主演女優として評価したい。
小西真奈美初主演ドラマの「きらきら研修医」は10.4→10.6→11.0→11.0%という動きだったので、あと1話は二桁に乗せたいところだ。

8位:「探偵学園Q」 12.4%→10.9%→12.1%→10.3%→11.9%
1・3・5話の奇数回は12%前後の数字を取り、2・4話は10%台に低迷するという謎の動きをみせている。
ゲストのネームヴァリューも影響しているのだろうか。
3話目には市川由衣が出演したので高かったののかもしれない。
先クールの「セクシーボイスアンドロボ」は12.5→8.7→6.9→7.0→6.9%という動きとなっているので、随分マシといえる。
今後も12%前後で安定させて欲しいが、近いうちに低い回も何回かは出てくるだろう。

9位:「地獄の沙汰もヨメ次第」 13.7%→11.6%→10.7%→9.9%
「肩ごしの恋人」(10.2%→8.8%→7.5%→6.8%)もそうなのだが、ストレートに視聴率を下げ続けるというのは、とても恥ずかしいことだと思う。
どちらもTBSドラマであり、ドラマ制作の在り方を真摯に検討すべきだろう。
「地獄の沙汰もヨメ次第」は初回比で約28%の減少となっている。
4話だけで、約3割もの視聴者が見る価値なしと判断したのだ。
「肩ごしの恋人」とどちらが先に視聴率下落に歯止めを掛けるのも注目しよう。

10位:「ライフ」 11.0%→11.7%→10.9%→10.9%
27時間なまかテレビのため、休止。

11位:「受験の神様」 14.7%→9.3%→7.1%
3話目にして、初回の半分以下の視聴率になってしまった。
2話目に引き続き、サッカー日本代表戦にぶつかってしまったのが痛かった。
日本が決勝に進めば、2回も攻撃を食らわなくてもよかったのだが。
しかし、これはもうダメかもしれないね。
いくらなんでも、ここからそう簡単に巻き返せるとは思えない。

成海璃子主演の「瑠璃の島」は16.0→11.8→13.2%(平均視聴率12.6%)、「演歌の女王」は10.9→9.5→8.5%(平均視聴率9.1%)という動きをみせているので、後者以下の成績になるおそれもある。
初回の貯金をどこまで活かせるだろうか。
今回コケれば、成海璃子は出演女優としてちょっと使いづらくなるかもしれない。

12位:「菊次郎とさき」 10.9%→8.4%→9.5%→9.8%
若干ながら上昇に向かいつつある。
初回と比べると、それほど落ちていないので、ドラマの質自体はそれほど悪くないのかもしれない。単純にシリーズモノが飽きられただけだろうか。
今後は10%前後で地味に安定していくのではないか。
03年 初回12.0→10.4→13.6→11.3%(最低視聴率10.3%)
05年 初回16.1→13.9→15.1→13.7%(最低視聴率13.7%)
過去のシリーズに比べて、視聴率が安定しているのが、唯一の誇りか。

13位:「牛に願いを Love&Farm」 10.2%→10.4%→9.6%→9.1%→8.6%
0.5%ずつ下落させていき、ついには8%台に突入。
火曜日21時枠ではあったが、平均視聴率9.0%の「ダンドリ。」とほぼ似たような動きとなっている。
11.0→9.5→9.5→8.0→8.9→6.4→7.3%
来週さすがに6%や7%の視聴率は取らないとは思うが、フジテレビ近年のドラマにおいて「ダンドリ。」との最下位争いを演じるのは間違いないだろう。
21時に放映されていた「ダンドリ。」は、22時に比較的人気が高かった「結婚できない男」が放映されており、「牛に願いを Love&Farm」は、21時に「花ざかりの君たちへ」が放映されている。
2時間連続ドラマとはいうのはキツイので、人気が高いドラマの煽りを食うケースもあるのだろう。
特に、今回の場合どちらも若者向けドラマというのが問題だった。
単純に編成ミスかもしれない。

14位:「スシ王子!」 8.8%
恐ろしいほどの低視聴率でスタートした。
同枠ドラマとしては、06年10月クールドラマの「アンナさんのおまめ」の初回8.1%(平均視聴率7.2%)以来の低い水準。
調べている最中に、「こんなドラマ放送していたのかよ」というドラマよりも低いというのはいったいどういうことなのかね。
「下北サンデーズ」も平均視聴率7.3%と低迷しており、視聴者にとっては、「演出家 堤幸彦」という看板はただの飾りなのか。
あの内容では、口コミで広がる期待もできず、さらに大惨敗するおそれもでてきた。
確か、映画化するって話もあるんだけどね。
ポシャッたりする視聴率ラインはあるのだろうか。

15位:「肩ごしの恋人」 10.2%→8.8%→7.5%→6.8%
ストレートに視聴率の下落をみせている。
米倉涼子は今年「わるいやつら」でも平均視聴率9.4%と低迷しており、彼女の主演ドラマは明らかに去年に比べると数字が落ちてきている。
女優として、ちょっとピンチではないか。
平均視聴率7.0%の「孤独の賭け」は、五話目で視聴率下落をストップさせていた(11.2→9.4→7.4→7.3→7.6%)ので、次回が正念場ではないか。
直木賞原作という素材をここまでの低視聴率に導くのは女優生命に関わることだ。

テーマ:視聴率ランキング - ジャンル:テレビ・ラジオ

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