ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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国内映画興行収入ランキング(10月4週目) 【映画】

(注意)興行収入の数値は暫定のものです。ご了承ください。
なお、本ランキングは興行収入ベースのものですので、動員ベースの巷のランキングとは一部異なる場合があります。

6本の新作がランクインしたため、2週目で「インベージョン」、3週目で「キングダム/見えざる敵」、5週目で「クローズド・ノート」、「パーフェクト・ストレンジャー」及び「幸せのレシピ」、9週目で「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が圏外へ消えた。

「キングダム/見えざる敵」の現在の興行収入は2.7億円となっている。
初週は2位で登場したが、相当伸び悩んでいるようだ。
3週目で2.7億円という興行収入は、「ローグアサシン」よりも上位だが「エディッド・ピアフ」よりも劣るというもの。
フィニッシュラインは4億円に届かないというところか。
公開前の個人予想は2億円だったので、予想外には健闘したといえる。
詳細は不明だが、「ジャーヘッド」の興行収入を上回っているのではないか。

「クローズド・ノート」の現在の興行収入は8.7億円となっている。
11月3日から「ALWAYS 続・三丁目の夕日」公開されるので、まもなく公開終了となる映画館が多い。
フィニッシュラインは、上手くいけば10億円に届くかというところか。
沢尻騒動が宣伝になったのか、逆効果になったのか、よく分からない結果となった。
何も騒動がなくても、この程度だったのではないか。
公開前個人予想は8~9億円だった。
近い結果にはなったが、やはり東宝作品には逆らわない方が無難かもしれないと感じた。
「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督にとっては微妙な結果となった。
「春の雪」が12.7億円なので、10億円に乗せれば、ギリギリ合格か。
乗らなければ、「遠くの空に消えた」の失敗もあいまって、苦しくなりそうだ。


1位:「クローズZERO」(1週目)<予想順位1位>
【個人予想】 10~11億円 【配給会社期待値】 30億円
4.0億円程度のオープニングを飾った。
今年の実写の邦画の中では、「HERO」、「西遊記」、「どろろ」に次ぐ、オープニングとなっている。
「アンフェア the movie」の3.7億円(トータル27.2億円)、「ゲゲゲの鬼太郎」の3.2億円(トータル23億円程度)を上回るものだ。
去年では「デスノート 前編」の4.1億円(トータル28.5億円)に匹敵するオープニングであり、普通に考えれば25億円以上は堅いといっていい。
東京には台風も着ていたことを踏まえれば、東宝がいう30億円というのは現実的な数値ともいえる。

やはり東宝作品は凄いということか。
どんな作品でもヒットさせており、外さないのは立派だ。
大きな理由としては、キャスティングが優れていることだろう。
また、原作が人気の漫画というだけでなく、原作にないオリジナルストーリー(エピソードzero)というのがポイントだったようだ。
誰も知らないストーリーならば、見る価値は高まる。

2位:「HERO」(8週目)<予想順位6位>
【個人予想】 80億円 【配給会社期待値】 100億円以上
1.1億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは76.4億円突破を目前としている。
1週間の伸びは2.6億円程度だろうか。
「海猿」の71.0億円を超えることが最低限のノルマだったが、余裕でクリアした。
「海猿」 9.7→23.5→35.5→45.1→52.8→58.3→62.5→65.3→?→68.5億円
「HERO」10.1→29.8→44.9→57.4→65.3→70.5→73.8→76.4億円
「海賊」19.4→44.0→61.4→74.5→83.7→90.9→96.2→99.3→102.5→105.1億円
「海猿」のペースでいくと83.1億円程度、
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のペースでいくと83.9億円程度となる。
現時点では83~84億円がフィニッシュラインとなりそうだ。
7週連続1位を取った後もまだ粘っているのは凄い。
逆に言うと、他の作品がだらしなさ過ぎる。
ライバルは「世界の中心で、愛をさけぶ」の85.0億円ということになるが、果たしてどうなるだろうか。

3位:「ヘアスプレー」(2週目)<予想順位5位>
【個人予想】 9~10億円
9.5千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは3.6億円を突破した。
1週間の伸びは2.4億円程度だろうか。
ミュージカル作品「ドリーム・ガールズ」の2週目成績は6.5億円程度(トータル19.5億円程度)なので、比率で計算すると10.8億円がフィニッシュラインだろうか。
しかし、「ドリーム・ガールズ」に比べると、伸びがみられない。
2週目終了時の成績は、
「ハンニバル・ライジング」が3.8億円、
「幸せのレシピ」「ゴーストライダー」が3.5億円、
「墨攻」「TAXi(4)」が3.4億円となっている。
一般的には10億円突破は難しいともいえる状況だ。
しかし、去年の「プロデューサーズ」の2週目成績が3.6億円程度(トータル10.0億円)であるから、ミュージカル作品であることを踏まえれば、ギリギリ10億円を狙えるというところか。
(参考)アメリカでは「ドリームガールズ」が103.3百万ドルの興行収入に対して、「ヘアスプレー」は118.6百万ドルとなっている。

4位:「象の背中」(1週目)<予想順位2位>
【個人予想】 10~11億円
9.4千万円弱程度のオープニングを飾った。
去年公開の「明日の記憶」のオープニングは2.1億円(トータル22.0億円)
去年公開の「博士の愛した数式」のオープニングは1.2億円(トータル12.0億円)
これらを踏まえると、9億円半ばがフィニッシュラインだろうか。
松竹がチカラを入れているように見えたが、ちょっと物足りない結果に終わった。
「蟲師」の9.5千万円(トータル7億円程度)と同じようなオープニングとなった。
去年の作品では、「単騎、千里を走る。」が9.6千万円程度のオープニングを飾っている。
「象の背中」は年配層の支持も得られると思われるため、ウィークデイでの伸びを期待したいところだ。

5位:「ブレイブ ワン」(1週目)<予想順位4位>
【個人予想】 5~6億円
【参考】 「フライトプラン」トータル31.2億円
8.5千万円程度のオープニングを飾った。
「キングダム/見えざる敵」のオープニングが8.8千万円、「ミス・ポター」のオープニングが8.5千万円であり、これらと近いオープニングとなった。
去年の作品では、「トランスポーター2」が8.4千万円というオープニングを飾っている。
予想通り、かなり苦しい結果となった。
フィニッシュラインは5億円前後だろうか。
なお、「パーフェクト・ストレンジャー」のオープニングが1.7億円、
「フライトプラン」のオープニングは6.0億円であった。
「フライトプラン」の15%程度しか稼いでいないのは寂しい限りだ。
やはり、このストーリーは暗く、地味であり、大きく稼ぐのは不可能である。

6位:「スターダスト」(1週目)<予想順位3位>
【個人予想】 7~8億円
7.5千万円弱程度のオープニングを飾った。
「ゾディアック」のオープニングが8.1千万円(トータル5億円程度)、
「ラブソングができるまで」のオープニングが7.2千万円
「ローグ アサシン」のオープニングが6.6千万円となっている。
去年の作品では「ウルトラヴァイオレット」が7.7千万円というオープニングを飾っている。
現時点では、4億円程度がフィニッシュラインだろうか。
ファンタジー作品ということを踏まえて、息の長い活躍を期待したいところだが、どうなるだろうか。
やはり、主演二人の知名度不足やミスキャストが大きかったようだ。
クレア・デインズとチャーリー・コックスではアメリカでも日本でも厳しい。

7位:「グッド・シェパード」(2週目)<予想順位7位>
【個人予想】 8~9億円
6.1千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは2.6億円を突破している。
1週間の伸びは1.7億円程度程度だろうか。
2週目終了時の成績は、「ザ・シューター」の2.4億円を上回るが、「プレステージ」の2.8億円を下回るもの。
一言で言えば、「コケ」たといえる。
上映時間が約2時間50分もあり、エンターテイメントとは無縁のストーリー、複雑な人間関係などでは、さすがに厳しかった。
10日から「ボーン・アルティメイタム」が始まるため、縮小規模となる見通し。
最終的なフィニッシュラインは、先週よりも下がり4億円台程度だろうか。

8位:「自虐の詩」(1週目)<予想順位8位>
【個人予想】 6~7億円
4.8千万円程度のオープングを飾った。
147館程度の公開なので、このオープニングはやむを得まいが、少々物足りないかもしれない。
「ラストラブ」のオープニングが4.5千万円程度、「監督・ばんざい!」のオープニングが4.1千万円程度となっている。
去年では「バックダンサーズ」が5.1千万円程度のオープニングがあった。
これらの作品と肩を並べるということならば、「コケ」たといえそうだ。
堤幸彦はもうダメかもしれないね。
来年公開の「スシ王子!」は既に無理なので、「20世紀少年」が正念場といえそうだ。
東宝作品だけに、コケるはずはないのだが、果たしてどうなるか。
「大帝の剣」「包帯クラブ」「自虐の詩」の三連敗はさすがにきつい。

9位:「仮面ライダー THE NEXT」(1週目)<予想順位圏外>
3.4千万円弱程度のオープニングを飾った。
公開規模56館程度。
200館以上で公開された「包帯クラブ」のオープニング3.0千万円程度を上回っているので凄いといえば凄いが。
仮面ライダーの人気は相当根強いようだ。

10位:「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」(4週目)<予想順位圏外>
【個人予想】 2.5億円
3.1千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは4.6億円突破を目前としている。
1週間の伸びは8.1千万円程度だろうか。
4週目終了時点の成績は、「蟲師」4.8億円、「あなたを忘れない」4.7億円、「そのときは彼によろしく」4.2億円に近いものとなっている。
現時点では6億円に届かない辺りがフィニッシュラインではないか。
内容が伴っていないと言われながらも、意外と粘っている。
やはり、「未来予想図」という看板は偉大だ。


次週ランキング入りが予想されるのは、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」「バイオハザードⅢ」「恋空」「オリヲン座からの招待状」の四本。

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
前作が32.3億円稼いでいる。
問題は前作を超えるかどうかだが、恐らく超えるのではないかと思われる。
前作はそれほど興行収入面での期待は高くなかったが、ストーリーのよさで興行収入を伸ばしていった映画だ。
前作の内容が良いらしいので、前作を見た者は今回も足を運ぶことが予想される。
また、知名度が相当高まっており、新規組やDVD経由組の参加も期待できる。
40億円台を期待できるのではないか。
40億円台の映画といえば、2004年に「いま、会いにゆきます」が48.0億円、2005は「NANA」が40.3億円、「交渉人真下正義」が42.0億円となっている。
これらを踏まえると、前作の3割増しの42億円程度は狙えるのではないか。
オープニングは5.5億円程度だろうか。

「バイオハザードⅢ」
「Ⅰ」が23.0億円、「Ⅱ」が27.0億円も稼いでいるシリーズ。
「Ⅲ」は果たして、この程度稼げるのだろうか。
去年20億円台だった作品といえば、「ワールド・トレイドセンター」が24.0億円、「キングコング」が23.5億円となっている。
「X-MEN:ファイナルディシジョン」が15.3億円、「スーパーマンリターンズ」が15.0億円である。
おととしでは、「コンスタンティン」が27.2億円稼いでいる。
「エイリアンVSプレデター」が16.8億円、「バットマンビギンズ」が14.1億円である。
日本産ということもあるのだろうが、これらを踏まえると、「Ⅰ」と「Ⅱ」はかなり高すぎる。
そろそろ適正な数値に落ち着くのでないか。
最終章ということを踏まえても、20億を超えない程度がこの映画のポテンシャルだと思う。
オープニングは2.5億円程度、トータルは19億円程度だろうか。

「恋空」
話題のケータイ小説の映画化。
書籍化もされており、かなり売れているらしい。
この手の分野ではYOSHIというよく分からない人がいるが、彼の「DearFriends」が散々な結果に終わっているので、興行収入とは直結しないと思われる。
【プラス面】
①東映の「DearFriends」とは異なり、王者の東宝作品。
②新垣結衣の人気は高まっている。
③主題歌がミスチル(「幸福な食卓」という不幸な結果に終わった作品もあるが)。
④切ないラブストーリーは日本人好み(例えば、韓流ブーム)。
【マイナス面】
①25歳以上の男性及び30歳以上の女性のほとんどは鑑賞しないと思われる、観客の年齢層が極めて狭い作品。
②主演男優の金髪がちょっと痛い…。彼の知名度もそれほど高くはない。
③彼が「俺の女」と口走っている予告シーンを見て、これはダメだと悟った(その後の予告編ではカットされている)。見てて恥ずかしくなってくる映画は苦しい。

東宝サイドとしての方向性は「涙そうそう」(トータル31.0億円)だろうか。
最近の予告編では、ミスチルの曲を用いて、新垣結衣の切ないラブストーリーを前面に押し出し、過激な内容を隠しているように思われる。
しかし、隠しても今回はやはり厳しいのではないか。ダメなものはダメだろう。
参考となるのは「NANA2」の12.5億円と思われる。
知名度やキャスティングを踏まえると、この半分程度の6億円に終わるのではないか。
東宝作品でも、「そのときは彼によろしく」同様にコケると予想してみたい。
オープニングは8千万円程度だろうか。

「オリヲン座からの招待状」
宮沢りえ主演作。
昨今の海老蔵との復縁報道はどうもこの映画の宣伝にしかみえない。
話題づくりの一環なのではないか。
しかし、いくら頑張ってもこれも稼げないだろう。
浅田次郎原作なので「憑神」が参考になり、キャスティングを考えると、その半分程度で終わるだろうか。
したがって、オープニングは4~5千万円程度で、トータルは3~4億円というところではないか。


予想順位(今週) 自己評価 タイトル(主な公開劇場)
1(-) ▲「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(日劇PLEX2)
2(1) ×「クローズZERO」(新宿トーア)
3(-) △「バイオハザードⅢ」(日比谷スカラ座)
4(-) ×「恋空」(有楽座)
5(4) ×「象の背中」(丸の内ピカデリー1)
6(3) 済「ヘアスプレー」(丸の内プラゼール)
7(2) ▲「HERO」
8(5) ○「ブレイブ ワン」(ルーブル丸の内)
9(6) ○「スターダスト」(日劇PLEX3)
10(-) ×「オリヲン座からの招待状」(丸の内TOEI1)
[個人評価]
◎ 絶対観たい作品
○ できれば観たい作品
▲ DVDか映画サービスデイだったら観たい作品
△ 映画館では観ないけどDVDだったら観るかもしれない作品
× 一度も観ることはないでしょうの作品
済 鑑賞済み作品
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テーマ:★映画ニュース★ - ジャンル:映画

「クライング・ゲーム」DVDレビュー 【映画】

◆評  価    8.0点
◆おススメ度   A(アカデミー賞脚本賞受賞は伊達ではない)

「ブレイブ ワン」のニール・ジョーダン監督作品。
事前情報を全く知らずに鑑賞したため、かなり驚かされることとなった。
ファーガスがジョディ(ウィテカー)に「(ディルと)結婚しているのか?」と問い掛けたときのジョディの返答から、確かに違和感を覚えたが…。
鑑賞中は「写真よりも実物は意外と大したことないなぁ」と思っていたが、その直感は間違いではなかったようだ。

単なる驚きを与えるばかりではなく、「性を越えた恋愛」、「人間の性(さが)」などをきちんと描いた傑作だ。

ジョディはファーガスが「カエル」だと分かっていたのだろう。
だからこそ、ファーガスにディルを託したのではないか。
ディルは「サソリ」だ。
「カエル」がいなければ、人生という名の川を渡れない。
もし、ディルの秘密が分かったとしても、ファーガスは自分の背中からディルを振り落とすような真似はしないと、ジョディは分かっていたのではないか。

ファーガスは「カエル」だが、ただの「カエル」ではない。
「サソリ」に刺されても、「サソリ」とともに川の底に沈むのではなく、「サソリ」も生かして、自分も生きようとする「カエル」だ。

この「サソリ」と「カエル」のカップルは、肉体的には結び合えないかもしれないが、感情面においては、強く結び合っているのが、よく分かるラストだ。
誘拐した側と誘拐された側ですら、分かり合えたのであるから、ファーガスにとってはディルと分かり合うことなど難しいことではない。
それがファーガスの性(さが)だろう。
一番分かり合えなかったのが、自分の同志というのが、皮肉な結果となっている。

それにしても、フォレスト・ウィテカーが凄い。
「ラストキングオブスコットランド」でアカデミー賞主演男優賞を獲得できたのは伊達ではないようだ。
「ラストキングオブスコットランド」の演技よりも、本作の方がインパクトがあり、印象に残る素晴らしい演技だった。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

全米映画興行収入ランキング(10月第4週目) 【映画】

順位(先週)公開週 タイトル (公開館数) 興行収入 (トータル収入)
1(-)1週目「SAW Ⅳ」         (3183館)$32,110,000($32,110,000)
2(-)1週目「Dan in Real Life」   (1921館)$12,081,000($12,081,000)
3(1)2週目「30 Days of Night」   (2859館)$6,700,000($27,318,000)
4(3)5週目「The Game Plan」     (3342館)$6,257,000($77,067,000)
5(2)3週目「WhyDidIGetMarried?」(1897館)$5,740,000($47,300,000)
6(4)4週目「Michael Clayton」    (2585館) $5,030,000($28,774,000)
7(5)2週目「Gone Baby Gone」   (1713館)$3,900,000($11,310,000)
8(6)2週目「The Comebacks」    (2812館)$3,450,000($10,003,560)
9(7)3週目「We Own the Night」   (2402館)$3,400,000($25,070,000)
10(8)2週目「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス3-D」(564館)$3,347,000($10,002,000)
(参考:IMDbのボックスオフィスチャート)

新作が2本ランクインしたため、2週目で「Rendition」、4週目で「The Heartbreak Kid」が圏外へ消えた。

「Rendition」の興行収入は現在7.8百万ドルとなっている。
リース・ウィザースプーン主演作としては、04年の「VANITY FAIR(悪女)」のトータル16百万ドルを下回るほどの大コケとなりそうだ。
現在、リンジー・ローハン主演の「I KNOW WHO KILLED ME」の7.2百万ドルをようやく上回っているという悲惨な状態である。
彼女のキャリアを考えると、さすがにこれは予想できなかった。
ニコール・キッドマンの「インベージョン」も15百万ドルと低迷しており、主演女優のネームヴァリューだけでは、もはや集客は厳しいようだ。
しかし、ニコールはほとんどヒット作がないが、リースは多数のヒット作を持っているという違いがある。
輝かしい実績を持ちながら、ここまで苦戦するとは思わなかった。
ヴィンス・ボーンと共演する08年のクリスマス作品「Four Christmases」は果たして大丈夫だろうか。
【監督】ギャヴィン・フッド(「ツォツィ」で06年アカデミー賞外国語部門受賞)
【主演】リース・ウィザースプーン、ジェイク・ギレンホール、アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー賞受賞)
【内容】米国外の秘密の拘留施設で異常な事態に陥った後に、CIAアナリストは自己の任務を疑い出す。
【アメリカ内の評価】それほど悪くない
【公開前興行収入予想】5~6千万ドル

「The Heartbreak Kid」の現在の興行収入は35百万ドルとなっている。
ファレリー兄弟の主な作品は以下の通り。
「ジム・キャリーはMr.ダマー(94)」トータル127百万ドル
「メリーに首ったけ(98)」       トータル176百万ドル
マット・デイモン主演「ふたりはクギづけ(03)」トータル34百万ドル
ドリュー・バリモア主演「2番目のキス(05)」トータル42百万ドル
「ふたりはクギづけ(03)」は上回り、「2番目のキス(05)」に近い結果に終わるだろうか。
近年のファレリー兄弟監督作品としては、並の結果に終わりそうだ。
公開前興行収入予想は6~7千万ドルだったので、大きく予想を下回った。
「ファレリー兄弟+ベン・スティラー」という組み合わせを過剰に加味しすぎたかもしれない。
ベン・スティラーは多数の実績を残しているが、
04年の「隣のリッチマン」(共演:ジャック・ブラック)が13.6百万ドル
03年の「おまけつき新婚生活」(共演:ドリュー・バリモア)が9.7百万ドル
と低迷した作品も残している。
ベン・スティラーはそれほど安定していないのかもしれない。
まだアダム・サンドラーの方が安定しているような気がする。
【監督】ファレリー兄弟(「メリーに首ったけ(98)」)
【主演】ベン・スティラー(「ナイト・ミュージアム」)、ミシェル・モナハン(M:I:Ⅲ)、Malin Akerman
【内容】愛していない女性との新婚旅行中に、本当の愛に気付かせてくれる女性に出会う。
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
【公開前興行収入予想】 6~7千万ドル


新作が2本ランクインした。
1位:「SAW Ⅳ」<ホラー>
【監督】ダーレン・リン・バウズマン(「SAW Ⅱ・Ⅲ」)
【主演】トビン・ベル(「SAWⅠ・Ⅱ・Ⅲ」)、スコット・パターソン、ジャスティン・ルイス、コスタス・マンディロア
【内容】刑事、SWAT、2名のFBI捜査官らによる新たなゲームが始まる。
【アメリカ内の評価】 高い
【公開前興行収入予想】 6~7千万ドル
シリーズの成績は以下の通り。
「Ⅰ」55百万ドル(オープニング18百万ドル)
「Ⅱ」87百万ドル(オープニング32百万ドル)
「Ⅲ」80百万ドル(オープニング34百万ドル)
ハロウィーンの名物となりつつあるのが、功を奏している。
オープニング32百万ドルは「Ⅱ」と同じレベル。
オープニングは順当に稼いだといえるが、その後の伸びはどうなるだろうか。
現時点では、7千万ドル以上は狙えると思われる。
肝心の評価も悪くはないようである。

2位:「Dan in Real Life」<コメディ>
【監督】ピーター・ヘッジズ(「エイプリルの七面鳥」)
【主演】スティーブ・カレル、ジュリエット・ビノシュ、Dane Cook(「Good Luck Chuck」)
【内容】アドバイスコラムニストで3人の娘をもつシングルファーザーのカレルは、一人の女性にめぐり合うが、その女性は自分の兄弟の恋人だった。
【アメリカ内の評価】 高い
【公開前興行収入予想】 3~4千万ドル
Dane Cook主演の「Good Luck Chuck」のオープニングが14百万ドル(トータル35百万ドル)
ロビン・ウィリアムズ主演の「License to Wed」の先行含むオープニング18百万ドル(トータル44百万ドル)
となっている。
本作は12百万ドルなので、3千万ドル前後が落ち着きどころとなるだろうか。
大人向けのコメディ作品なので、大きくは稼げそうもない。

その他の作品の動向は以下のとおり。
3位:「30 Days of Night」<ホラー>
【監督】デヴィッド・スレイド(「ハード・キャンディ(05)」)
【主演】ジョシュ・ハートネット、メリッサ・ジョージ(「マルホランド・ドライブ」)
【内容】太陽が30日昇らない「極夜」のアラスカで、吸血鬼に襲われた街を守ろうとする二人の警察官夫妻を描く。
【アメリカ内の評価】 高い
【公開前興行収入予想】 3~4千万ドル
吸血鬼との戦いを描いたアメリカコミックの映画化。
吸血鬼映画なので、「ブレイド」「アンダーワールド」と比較したい。
「ブレイド」シリーズの2週目成績は以下のとおり。
Ⅰが35百万ドル(トータル70百万ドル)
Ⅱが55百万ドル(トータル82百万ドル)
Ⅲが36百万ドル(トータル52百万ドル)
「アンダーワールド」シリーズの2週目成績は以下のとおり。
Ⅰが37百万ドル(トータル52百万ドル)
Ⅱが45百万ドル(トータル62百万ドル)
本作の2週目成績は27百万ドルである。
下落率がかなり高く、これらの作品に並ぶことは不可能のようだ。
4千万ドルに乗せられるかどうかというところか。

4位:「THE GAME PLAN」<ファミリー・コメディー>
【監督】Andy Fickman(「She's the Man (06)」)
【主演】ザ・ロック(「ドゥーム(06)」)、キラ・セジウィック(「ウォルター少年と、夏の休日(03)」)、Madison Pettis
【内容】独身のアメフトのヒーローに、別れた恋人との間に本人の知らない7歳のムスメがいることが分かる。
【公開前興行収入予想】 7~8千万ドル
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
ビエナ・ブスタ系の筋肉系ファミリー・コメディというと、ヴィン・ディーゼル主演の「キャプテン・ウルフ(05)」(トータル113百万ドル)が真っ先に思い出されるので、これと比較していきたい。週ごとの動きは以下の通り。
「ウルフ」31→54→72→86→96→101→104→107百万ドル
「G・P」23→43→59→69→77百万ドル
「キャプテン・ウルフ」の比率で計算すると、「THE GAME PLAN」は依然9千万ドル近く稼げそうな勢いを保っている。
「キャプテン・ウルフ(05)」同様に、息の長いヒットとなっている。
ヴィン・ディーゼル→ザ・ロックの次はどんな役者をキャスティングするだろうか。
意外とジョニー・デップ辺りがやると、面白そうな役柄だ。

5位:「TYLER PERRY'S WHY DID I GET MARRIED」<コメディ>
【監督】タイラー・ペリー
【主演】タイラー・ペリー、ジャネット・ジャクソン、Sharon Leal
【内容】4組のカップルの間に起きた不倫を通して、結婚生活の難しさを見つめ直す。
【アメリカ内の評価】 悪い
【公開前興行収入予想】4~5千万ドル
評価が悪いためか、ようやく息切れしたが、現在すでに47百万ドルを超えている。
彼のシリーズの3週目の成績は以下の通り。
脚本・主演「Diary of a Mad Black Woman(05)」44百万ドル(トータル51百万ドル)
監督・脚本・主演「Madea's Family Reunion(06)」56百万ドル(トータル63百万ドル)
監督・脚本「Daddy's Little Girls(07)」    28百万ドル(トータル31百万ドル)
既に「Diary of a Mad Black Woman(05)」を超えており、5千万ドル半ばが着地点のようだ。
毎年毎年これだけ稼げる作品をリリースできるのは、なかなかのものではないか。

6位:「Michael Clayton」<サスペンス>
【監督】トニー・ギルロイ(初監督となるが、「ボーン」シリーズの脚本家として有名)
【主演】ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン(「ナルニア」の魔女、「コンスタンティン」)、トム・ウィルキンソン(「インザベッドルーム」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート、「フル・モンティ」)
【内容】法律事務所のフィクサー(裏の処理人)として活躍するクレイトンだったが、次第に事件の裏に潜む陰謀に気づいていく。
【アメリカ内の評価】 かなり高い
【公開前興行収入予想】8~9千万ドル
予告編を見る限りでは、少々難解そうなイメージを受けた。
その点が、興行収入面で伸び悩んでいる理由ではないか。
シドニー・ポラックがプロデューサー兼助演を果たしているので、監督・プロデューサー・助演を果たした「インタープリター」(トータル73百万ドル)と比較したい。
「インタープリター」23→43→54→61→65→69百万ドル
「マイケルクレイトン」12→22→29百万ドル
4千万ドルに届くか、届かないかというのが現時点のフィニッシュラインか。
評価も極めて高く、ジョージ・クルーニーも相当自信を持って送り出した作品のようであり、この興行収入面での低迷には頭を抱えているようだ。
あまりのショックに、主演が決まっていた「ホワイト・ジャズ」(ジェームズ・エルロイのLA四部作(「LAコンフィデンシャル」「ブラック・ダリア」「ビッグ・ノーウェア」)のひとつ)も降りてしまったようだ。

7位:「Gone Baby Gone」<ヒューマンドラマ・サスペンス>
【監督】ベン・アフレック
【主演】モーガン・フリーマン、エド・ハリス、ケイシー・アフレック
【内容】ボストンで行方不明になった4歳の女の子を2人の刑事が追う。
【アメリカ内の評価】 メチャクチャ高い
【公開前興行収入予想】 2~3千万ドル
ベン・アフレック初監督作品。
脚本もベン・アフレックが手掛けている。
「ミスティックリバー」の原作者デニス・へレインの「愛しき者はすべて去りゆく」を映画化したものである。
評価はかなり高いが、興行収入面においては思った以上に伸び悩んでいる。
クローネンバーグ監督作品「Eastern Promises」も17百万ドル、
ビートルズの名作を利用した傑作ミュージカル「Across the Universe」も19百万ドルという低調な成績に留まっているおり、評価がいくら高くても「Michael Clayton」同様に興行収入に結びつかないようだ。
「シュレック3」のような作品がヒットして、これらのような作品はヒットしないというのは、現実的には致し方ないところはある。
興行収入自体はベン・アフレックの盟友のケヴィン・スミス監督作品を下回りそうだ。
「世界で一番パパが好き!」の2週目は16百万ドル(トータル25百万ドル)
「クラークスⅡ」の2週目は19百万ドル(トータル24百万ドル)となっている。
本作は11百万ドルなので、現時点では2千万ドル前後がフィニッシュラインとなりそうだ。

8位:「The Comebacks」<スポーツ・コメディ>
【監督】トム・ブラディ(「ホットチック(02)」)
【主演】David Koechner、Robert Ri'chard、DJ Qualls
【内容】最悪な成績をもつ大学のフットボールチームをコーチが変えてゆく。
【アメリカ内の評価】 かなり悪い
【公開前興行収入予想】3~4千万ドル
「ホットチック(02)」の2週目成績は14百万ドル(トータル35百万ドル)。
最近公開された卓球コメディー「Balls of Fury」の2週目成績は24百万ドル(トータル33百万ドル)となっている。
本作の2週目成績は10百万ドルであり、1千万ドル半ばが着地点か。
今年公開された作品の中では、「Who's Your Caddy?」「Daddy Day Camp」に次ぐ、評価の悪い作品となっている。

9位:「We Own the Night」<犯罪モノ・ヒューマンドラマ>
【監督】ジェームズ・グレイ(「裏切り者」「リトル・オデッサ」)
【主演】ホアキン・フェニックス、マーク・ウォルバーグ、エヴァ・メンデス
【内容】ナイトクラブのオーナーのフェニックスが、敵対するギャングとの対立により、疎遠だった警察官の弟ウォルバーグと団結していく。
【アメリカ内の評価】 かなり高い
【公開前興行収入予想】5千万ドル
評価はかなり高いようだが、この作品も低調な結果に終わりそうだ。
製作費が21百万ドルと格安なので、製作費は回収できたようだが。
ホアキン・フェニックス主演「炎のメモリアル」の3週目成績は54百万ドル(トータル75百万ドル)
マーク・ウォルバーグ主演の「ザ・シューター」の3週目成績は37百万ドル(トータル47百万ドル)となっている。
本作の3週目成績は25百万ドルとなっており、現時点では3千万ドル半ばがフィニッシュラインか。

10位:「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス3-D」<ファンタジー>
【監督】ヘンリー・セリック
【アメリカ内の評価】 かなり高い


来週ランキング入りすると思われるのは、以下の3作品。

「アメリカン・ギャングスター」<犯罪モノ・ヒューマンドラマ>(3000館以上)
【監督】リドリー・スコット
【主演】デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ
【内容】1970年代のハーレムが舞台。ヴェトナムから帰っている兵士の棺桶の中にヘロインを隠して、帝国を造っていたデンゼル・ワシントンと刑事のラッセル・クロウとの死闘を描く。
【アメリカ内の評価】 メチャクチャ高い
【公開前興行収入予想】 1億ドル~1億1千万ドル
本年度のアカデミー賞作品賞候補との呼び声が高い。
キャスティング等を踏まえると、「ディパーテッド」(トータル132百万ドル)の8割程度は稼げるのではないか。
「ミスティックリバー」でさえ、90百万ドル稼いでおり、1億ドル突破は不可能ではないはず。
問題点としては、脚本家がスティーヴン・ザイリアンであるところか。
「シンドラーのリスト」「ブラックホーク・ダウン」などの脚本家として知られているが、監督・脚本を手掛けた「オール・ザ・キングスメン」が7百万ドルと大コケしたばかりだ。
また、リドリー・スコットは「プロヴァンスの贈りもの」(7百万ドル)、「キングダム・オブ・ヘブン」(47百万ドル)、「マッチスティック・メン」(37百万ドル)と三連敗を喫しているのも気になるところだ。
そういえば、主演の二人は「バーチュオシティ」でも共演していたなぁ。

「Bee Movie」<アニメ>(3500館)
【監督】スティーヴ・ヒックナー(「プリンスオブエジプト」)、Simon J. Smith
【主演】Jerry Seinfeld、レニー・ゼルウィガー、マシュー・ブロデリック、クリス・ロック
【内容】蜂蜜を作るという孤独な作業に幻滅したミツバチは、ハチの巣の外の世界に飛び出していき、人間が蜂蜜を食べることに気付いた彼は人間に訴訟を起こす。
【アメリカ内の評価】 不明
【公開前興行収入予想】7~8千万ドル
ストーリーがやや不明。面白みがあまり感じられない作品だ。
また、声優陣に華やかさが欠ける。
パラマウント・ドリームワークス製作のアニメである。
ドリームワークス製作の主な作品は以下の通り(「シュレック」を除く)。
06年「FLUSHED AWAY」64百万ドル(オープニング19百万ドル)
06年「森のリトルギャング」155百万ドル(オープニング38百万ドル)
05年「ウォレスとグルミット」56百万ドル(オープニング16百万ドル)
05年「マダガスカル」194百万ドル(オープニング47百万ドル)
04年「シャーク・テイル」161百万ドル(オープニング48百万ドル)
例年高い水準を誇っているが、今回はちょっと厳しいのではないか。
「FLUSHED AWAY」も64百万ドルと大きくコケている。
98年ドリームワークス製作の「アンツ」91百万ドル(オープニング17百万ドル)辺りの興行収入に終わるのではないか。

「Martian Child」<ヒューマンドラマ>(2000館)
【監督】Menno Meyjes(主な監督作品なし)
【主演】ジョン・キューザック、アマンダ・ピート(「シリアナ」)、Bobby Coleman(子役)
【内容】妻の死後、作家は自分の人生を立て直そうとして、自分が火星人だと思っている男の子の面倒を見る。
【アメリカ内の評価】 不明
【公開前興行収入予想】 2~3千万ドル
「The Game Plan」というよりも「THE NANNY DIARIES」に近い作品か。
このストーリーでは、大きく稼ぐのは不可能だろう。
「1408」を72百万ドルという大ヒットに導いたジョン・キューザックということを考慮しても、2~3千万ドル程度の作品。

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『タロットカード殺人事件』レビュー 【映画】

◆評  価    5.5点
◆おススメ度   B-(悪い映画ではないが、強いて勧められるものではない)

上映中は、観客から何度か笑いも溢れており、一般受けするようなユーモラスな作品には仕上がっている。
また、「ブロードウェイのダニー・ローズ」風のオープニングで幕が開き、「マンハッタン殺人ミステリー」のような作風、アレン流のユーモラスな死後の世界など、往年のファンを楽しませてくれる。
「さよなら、さよならハリウッド」でも見られるが、製作の場の舞台をロンドンに移したことによるアレンの自虐的なネタも健在だ。
アイディアや映画自体はそれなりに楽しむことはできるが、ミステリーとしては深みもなく、やはり近年の作品同様に質としてはあまり高いものには仕上がっていないと思われる。

気になる点は以下のようなところか。
①サンドラ(ヨハンソン)の葛藤
ジャーナリスト志望の学生が殺人事件に関するスクープを幽霊から聞いて、潜入捜査していくというストーリーはとてもユニークだ。
ただ、気になる点としては、ヨハンソンにあまりブレというか、葛藤が生じないところだ。
スクープをモノにしたいジャーナリストとしての自分と、ヒュー・ジャックマンに恋に落ちる自分との葛藤があまりなく、基本的にはヒュー・ジャックマンに恋に落ちる姿しか映らない。
夜中に楽器保存室に潜り込んだりしているが、あまりヒュー・ジャックマンを疑っているようにはみえない。
殺人鬼だと疑う部分と、疑いたくない部分が交錯して、感情は複雑化し、ストーリーは高まっていくのではないか。
ジャーナリスト志望という設定があまり活きておらず、緊迫したサスペンス感もかなり薄れてしまっている。
もっとも、本気で殺人鬼だと疑っているのならば、一緒に寝たりはしないだろうが。

②サンドラ(ヨハンソン)の二面性
序盤では歯の矯正をガチガチさせながら、情報収集する学生っぽい姿が印象的である。
そして、中盤では赤の水着を着用して、序盤の印象をガラリと大きく変えている。
しかし、その後のヨハンソンはメガネを掛け、垢抜けなさが目立つ風体をしているのが残念だ。
ウディ・アレンとともに捜査しているときのメガネを掛けたジャーナリスト志望のダサい姿とヒュー・ジャックマンと一緒にいるときの成金娘の女優を装っている姿を上手く描き分ければ、さらに面白くなったのではないか。
ダサい姿のときの自分をジャックマンに見られそうになり、素性がばれそうになる展開を含めてもよかっただろう。
ヒュー・ジャックマンに自分の正体がバレル・バレナイという展開が皆無なのは問題だ。

③クライマックスへの転換
「タロットカード殺人事件」の真犯人が現れるというのは重要な転換どころである。
しかし、ここに至るまでが上手く描けておらず、この転換が効果的に作用していない。
自分が本作を手掛けるとしたら、以下のような流れにするだろう。
(1)ヒュー・ジャックマンを犯人だと推認させるほどの証拠をアレン、ヨハンソンは手に入れる。
(2)彼を疑わしい人物と断定できた後に、その証拠を警察に持ち込む。
(3)警察に話をしている際に、真犯人逮捕の報を伝わってくる。さらに、その証拠の信憑性も失わせる。
(4)ヨハンソンは疑ったことをジャックマンに正直に謝罪し、許しを請う。
(5)アレンは偶然新たな証拠を手に入れ、ヨハンソンの元に急行しようとする。
(6)豹変するジャックマンによって、ヨハンソンの身に危険が迫る。

「ヒュー・ジャックマンが犯人だと思わせる」という要素をいったん盛り込み、観客に刷り込みさせた後に、一気に「ヒュー・ジャックマンは犯人ではない」という情報を観客に叩き込むのが効果的だ。
刷り込みが間違いだったと観客に思わせる作業がミステリーには必要だ。
そして、本当の真相を観客に暴き、再びさらなる驚きを与えるべきだろう。
クライマックスを盛り上げるためには、やや工夫が足りない気がする。

④「マッチポイント」との関係性<重要なネタバレ含む>
真相に近づいたヨハンソンを溺死させ、証拠を握っていたアレンも偶然死んでしまった。
一瞬、ジャックマンの勝利かと思わせる辺りは「マッチポイント」にも似ている展開だ。
この「マッチポイント」に似た展開をもっと利用した方がよかったのではないか。
「マッチポイント」の展開を利用し、これを上回る更なる大逆転を打てば、観客に対して面白い裏切りになると思う。
最後のオチをさらりと描きすぎているのが、ややもったいないところだ。

⑤ジャックマンとヨハンソンの奇術師モノ
作風やストーリーはまったく異なるが、ヒュー・ジャックマンとスカーレット・ヨハンソンは「プレステージ」でも共演している。
「プレステージ」はご存知の通り、マジシャンが対決しあう映画である。
今回も奇術師が登場するのが面白いところだ。

本作のアレンに訪れるオチは確かにあれはあれで面白いが、奇術師としての二流のテクニックでジャックマンを出し抜くというのも面白いオチかもしれない。
彼がマジシャンであるという必要性を少々どこかに組み入れてもよかったのではないか。

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『ガリレオ』第二章レビュー 【ドラマ】

今回は普通の出来。
それほどつまらなくはないが、面白くはなかった。
実証ネタに関して驚きもなければ、人間ドラマとしてもやや中途半端だ。

気になったのは、やや冷たすぎる部分があることか。
今回は子ども達の「夢」を奪うような仕上がりになっている気がする。
「ウソを付くこと」はもちろんよくないが、「未知なものに対して興味を失わせる」ような流れにすべきではないと思う。
親を思う子どもの気持ちがさせたことであり、脚本のニュアンスを若干汲んでいない演出だったかもしれない。
子どもが幽体離脱したとウソを付くことのメリットは何一つなかったのである。
ただ見たものを絵に描いたにすぎない。
ボタンの掛け違いや家庭環境を踏まえたりして、ストーリーを展開させるべきだが、上手く落ちていない。

それにしても、警察のずさんな捜査は何らかの皮肉だろうか。
容疑者として引っ張るなら、もうちょっと動機なりを固めた方がストーリーとしては引き締まるだろう。
犯人としてあり得ない人物を容疑者として扱っても、盛り上がりに欠ける。

原作の流れは知らないが、第二回でこのストーリーを持ってくる理由がちょっと分からない。
はっきり言って、今回のようなどうでもいいストーリーは中盤に持ってきて、お茶を濁した方がよかったような気もする。
もうちょっと視聴率が安定してきてから流すような回であり、序盤の第二回で流すと視聴者がギブアップしてしまう恐れがある。

広末が登場する第三回、香取が登場する第四回までは高視聴率を期待できるから、序盤でどうでもいいストーリーを消化しておくという狙いかもしれないが。

テーマ:ガリレオ - ジャンル:テレビ・ラジオ

2007年10月クールドラマ視聴率結果(第二話)

順位  タイトル    初回   最新話 前話との対比  平均(予想平均) 
1位「ガリレオ」     24.7%  22.1%(▽2.6%)  23.4%(21.0%)
2位「医龍2」      21.0%  16.8%(▽4.2%)  18.9%(13.5%)
3位「有閑倶楽部」   15.9%  13.7%(▽2.2%)  14.8%(16.0%)
4位「暴れん坊ママ」  15.3%  14.2%(▽1.1%)  14.8%(10.0%)
5位「働きマン」     15.7%  13.0%(▲0.7%)  13.7%(14.5%)  
6位「ジョシデカ!」   13.4%  13.4%(-%)    13.4%(12.0%)
7位「ハタチの恋人」  13.0%  10.4%(▽2.6%)  11.7%(14.5%)
8位「ドリームアゲイン」 12.9%  10.0%(▽2.9%)  11.5%(11.0%)
9位「モップガール」   10.2%   10.7%(▲0.5%)  10.5%(8.5%)
10位「スワンの馬鹿!」10.5%   9.0%(▽1.5%)   9.8%(10.0%)
11位「歌姫」       9.4%   7.5%(▽1.9%)   8.5%(12.0%)
-位「SP(エスピー)」 (13.0%)
-位「おいしいごはん」 (11.0%)
-位「オトコの子育て」  (8.5%)

TBSドラマ死亡のお知らせ・・・。
「歌姫」「ハタチの恋人」がほぼ終わってしまっている。
残された「ジョシデカ!」も好調とは言えないスタートを切った。
裏に「医龍2」がいるため、どんなに頑張っても大きくは稼げない。
最新視聴率が「モップガール」に負けている4本のドラマの先行きはかなり暗いだろう。

1位:「ガリレオ」    24.7%→22.1%
関連作品の視聴率の動きは以下の通り。
「美女か野獣」     20.0%→17.3%(平均18.5%)<下落率13.5%>
「Dr.コトー診療所06」23.2%→21.5%(平均22.1%)<下落率 7.3%>
「プライド」      28.0%→25.1%(平均24.9%)<下落率10.4%>
「西遊記」       29.2%→24.8%(平均22.8%)<下落率15.1%>
「エンジン」      25.3%→22.5%(平均22.4%)<下落率11.1%>
「ラストクリスマス」  22.3%→21.1%(平均21.5%)<下落率 5.4%>
「のだめカンタービレ」 18.2%→16.1%(平均18.8%)<下落率11.5%>
「危険なアネキ」    21.1%→21.1%(平均18.8%)<下落率 0.0%>
「トップキャスター」  23.1%→19.6%(平均18.3%)<下落率15.2%>
「ガリレオ」の下落率は10.5%だった。
欲を言えば、一桁以内の下落率に留めたかったところだが、他の作品に比べても悪くはなく、まだまだ優秀といえる。
「プライド」や「エンジン」と下落率が近いので、これらのドラマとの比率を参考に平均視聴率を予測すると、21.9%~22.0%が「ガリレオ」の着地点となるかもしれない。
香取だけではなく、さらなる豪華ゲストなどにも期待したい。
すでに映画化(「容疑者Xの献身」)も決まり、盛り上がりは増している。

2位:「医龍2」 21.0%→16.8%
前作「医龍」の初回視聴率は14.1%、最高視聴率は最終回の17.2%、最低視聴率は7話目の12.7%となっている。
前作の視聴率の動きは以下の通り。
14.1→14.1→14.1→14.7→14.8→15.1→12.7→16.6→13.8→15.1→17.2%
「医龍2」の下落率は20%という高いものだが、初回が高すぎただけである。
「ジョシデカ!」がスタートしたことによる影響もあっただろう。
二話目の16.8%という数値は、前作の中でもラストに次ぐ2番目に高い基準だ。
まだまだ高い基準を保っているといえる。
三話目以降がポイントだろう。
これ以上大きく落としたくはないところだ。
最悪でも15%台には留めたい。

3位:「有閑倶楽部」   15.9%→13.7%
関連作品の視聴率の動きは以下の通り。
「花ざかりの君たちへ」 15.9%→16.8%(平均17.0%)<上昇率5.7%>
「山田太郎ものがたり」 17.4%→15.9%(平均15.2%)<下落率8.6%>
「anego」        15.5%→13.8%(平均15.6%)<下落率11.0%>
「セクシーボイスアンドロボ」12.5%→8.7%(平均7.6%)<下落率30.4%>
「バンビ~ノ」     16.6%→15.0%(平均14.2%)<下落率9.6%>
「有閑倶楽部」の下落率は13.8%となっている。
初回を見た100名のうち14名は見るのを止めたということだ。
他の作品に比べても、ちょっと下がりすぎではないか。
初回の内容がかなり微妙と聞いており、その点が大きく影響したと思われる。
唯一の望みは、「anego」と視聴率の動きが似ているというところか。
しかし、日テレ火曜日22時枠としても、赤西としてもちょっと厳しいことになってきた。
何らかの逆転策はあるだろうか。
ゲストが多少弱いので、強化する必要がありそうだ。

4位:「暴れん坊ママ」  15.3%→14.2%
関連作品の視聴率の動きは以下の通り。
「アテンションプリーズ」17.7%→14.9%(平均16.4%)<下落率15.8%>
「花嫁とパパ」     14.9%→11.3%(平均11.8%)<下落率24.2%>
「鬼嫁日記いい湯だな」 14.6%→14.0%(平均12.0%)<下落率4.1%>
「役者魂!」      11.4%→8.4%(平均9.6%)<下落率26.3%>
初回が高くても2話目の下落率も高いと思っていたが、下落率7.2%に留まっている。
極めて優秀であり、これはひょっとして本物ではないか。
この下落率を見る限りでは、たぶんストーリーも面白いのかと思われる。
「アテンションプリーズ」を超えるのはなかなか難しいとは思うが、平均13%台程度の視聴率は稼げるかもしれない。
ホームコメディとしては十分立派だろう。
肩の力を抜いて見れる気楽さ、設定の面白さ、キャスティングの意外さなどが受けているのだろうか。

5位:「働きマン」  15.7%→12.3%→13.0%
今年の同枠ドラマの視聴率の動きは以下のとおり。
平均13.6%「ホタルノヒカリ」17.3%→15.2%→10.6%
平均14.2%「バンビ~ノ!」 16.6%→15.0%→13.7%(初回比17.5%の減少)
平均20.1%「ハケンの品格」 18.2%→18.6%→18.8%
「ホタルノヒカリ」は確かサッカーの影響があったはずであり、参考外だ。
「ハケンの品格」のようにスタート時からどんどん上昇するドラマは質の高い証拠だ。
「働きマン」は3話目で下げ止まらせているので、最悪な結果にはならなかった。
初回比では下落率17.2%になっているので、「バンビ~ノ!」と似たような動きをするかもしれない。
「バンビ~ノ!」と「働きマン」の初回視聴率を比率で比較すると、「働きマン」の平均視聴率予測は13.4%程度ということになるだろうか。
どうやら、ライバルは「ホタルノヒカリ」ということになりそうだ。
さすがに、平均11.2%の「わたしたちの教科書」(14.2%→11.3%→10.7%)よりは良い状態をキープしている。

6位:「ジョシデカ!」 13.4%
関連作品の初回視聴率は以下のとおり。
仲間主演作「エラいところに」初回16.1%(平均12.7%)
同脚本家の同枠「花嫁は厄年ッ!」初回13.2%(平均12.0%)
「医龍」の裏だった「弁護士のくず」初回14.1%(平均12.7%)
仲間+泉ピン子+リュ・シウォンというカオスドラマはやはりそれほど高いオープニングを飾れなかった。
「花嫁は厄年ッ!」よりも少々高いという程度であり、平均視聴率は11%~12%というところが落ち着きどころか。
本作がコケれば、TBS系10月クールは全滅してしまう。
最後の砦として期待したいところだ。

7位:「ハタチの恋人」 13.0%→10.4%
関連作品の視聴率の動きは以下の通り。
「パパとムスメの7日間」14.0%→12.8%(平均13.9%)<下落率8.6%>
「冗談じゃない!」   19.4%→14.7%(平均13.4%)<下落率24.2%>
「誰よりもママを愛す」 13.4%→10.9%(平均10.4%)<下落率18.7%>
「ハタチの恋人」の下落率は20%となっている。
「冗談じゃない!」に匹敵する下落率だ。
「冗談じゃない!」は初回が高すぎるから下落率も少々高いと思うが、「ハタチの恋人」はもともとのスタートが低い上に下落率が高いという悲惨な状況に陥っている。
早くも二桁割れのピンチだ。
長澤まさみについては前々から述べているが、彼女の人気というのは“東宝”による作られたものであるとしか思えない。
映画「ROUGH<ラフ>」「そのときは彼によろしく」が大きく失敗し、
ドラマ「セーラー服と機関銃」の視聴率が13.3%、「ガンジス河でバタフライ」の視聴率が前編7.6%・後編6.2%と低迷している。
もはや、彼女というキャラクターだけでは、観客や視聴者は目を向けないのではないか。
彼女の将来のためにも、大きく方向転換を図らざるを得ないだろう。
ここまで失敗すると明石家さんまのドラマ出演も再びしばらく見られなくなるかもしれない。
現時点では、「ハタチの恋人」は「誰よりもママを愛す」を下回り、10%前後となるのではないだろうか。

8位:「ドリーム☆アゲイン」 12.9%→10.0%
反町隆史主演ドラマの視聴率の動きは以下の通り。
「ホットマン2」  初回12.2%→13.2%(平均10.4%) <上昇率8.2%>
「ワンダフルライフ」初回16.3%→13.7%(平均12.5%)<下落率16.0%>
「ホットマン」   初回17.4%→14.6%(平均14.3%)<下落率16.1%>
「ダブルスコア」  初回15.0%→12.8%(平均10.6%)<下落率14.7%>
「ドリーム☆アゲイン」の下落率は22.5%であり、過去の作品よりも大きく下落している。
裏の「室井慎次」の視聴率は19.5%であった。
「踊る大捜査線2」の23.6%よりはマシだったのに、ここまで落とすのは酷い。
早くも一桁割れのピンチだが、「受験の神様」よりはマシか。
「受験の神様」初回14.7%→ 9.3%(平均 9.5%)<下落率36.7%>
「喰いタン2」初回16.2%→13.3%(平均13.7%)<下落率17.9%>
「演歌の女王」初回10.9%→ 9.5%(平均 9.1%)<下落率12.8%>
現時点では、「受験の神様」や「演歌の女王」と同様の視聴率9%台という結果に終わりそうだ。

9位:「モップガール」 10.2%→10.7%
この枠の主演が女優だった作品は以下のとおり。
「アンナさんのおまめ」(ベッキー)初回8.1%→7.1%(平均7.2%)
「てるてるあした」  (黒川智花)初回9.5%→10.9%(平均8.9%)
「着信アリ」     (菊川 怜)初回9.5%→8.5%(平均8.5%)
「はるか17」     (平山あや)初回12.2%→10.6%(平均8.9%)
初回は「踊る大捜査線2」の影響もあったのだろうか、上昇へ転じた。
2話目も「真下正義」が放映されていたことを考えると、立派だ。
CMや映画でしか見られない北川景子に対する関心も増しているのかもしれない。
現時点では、「てるてるあした」「はるか17」がライバルで、平均視聴率は9%台が落ち着きどころになるか。
まだ「女帝(加藤ローサ)」(初回12.4%→11.9%(平均11.6%))レベルというわけにはいかないが、このくらいは頑張って欲しい。
平均二桁キープすれば、北川景子も女優として評価できるのだが。

10位:「スワンの馬鹿!」 10.5%→9.0%
04年以降のフジテレビドラマで平均視聴率二桁割れしたドラマは以下の4本。
「めだか(主演:ミムラ)」(平均9.5%)   12.9%→10.0%<下落率22.5%>
「ダンドリ。(主演:榮倉奈々)」(平均9.0%)11.0%→9.5%<下落率13.6%>
「役者魂!(主演:松たか子)」(平均9.6%) 11.4%→8.4%<下落率26.3%>
「牛に願いを」(主演:玉山鉄二)(平均8.7%)10.2%→10.4%<上昇率2.0%>
(参考)
「今週、妻が浮気します」(主演:ユースケ)(平均10.2%)12.5%→10.8%<下落率13.6%>
「スワンの馬鹿!」の下落率は14.3%となっている。
初回が低いにも関わらず、さらに下落率も高いという最悪な状態だ。
本当に04年以降のフジテレビドラマの最下位作品になりかねない事態だ。

11位:「歌姫」  9.4%→7.5%
視聴率20.6%の「真下正義」と視聴率8.5%の「おもひでぽろぽろ」をぶつけられたのは分かるが、この視聴率の動きは酷すぎる。
TBS系の今年の大コケドラマの視聴率は以下のとおり。
「特急田中3号」初回11.5%→8.7%(平均8.9%)<下落率24.3%>
「危険な賭け」 初回11.2%→9.4%(平均7.0%)<下落率16.1%>
「肩ごしの恋人」初回10.2%→8.8%(平均7.4%)<下落率13.7%>
「歌姫」の下落率は20.2%という高いものである。
スタート時の数値も低いうえに、下落率も高いという悲惨なものだ。
長瀬智也といえば、「マイ・ボス マイ・ヒーロー」を平均18.9%という高い視聴率に導いた実績はあるが、結構微妙な作品にも過去に出演している。
02年10月クール「やんパパ」10.0%→6.4%(平均7.0%)
04年1月クール「彼女が死んじゃった」14.0%→5.6%(平均7.0%)
平均7.0%を超えれば、彼のワーストワークにはならないようだ。

テーマ:★★★テレビ視聴率★★★ - ジャンル:テレビ・ラジオ

国内映画興行収入ランキング(10月3週目) 【映画】

(注意)興行収入の数値は暫定のものです。ご了承ください。
なお、本ランキングは興行収入ベースのものですので、動員ベースの巷のランキングとは一部異なる場合があります。

3本の新作がランクインしたため、5週目で「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」、3週目で「ローグ アサシン」、4週目で「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」が圏外へ消えた。

「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」の現在の興行収入は不明だが、9億円は突破していると思われる。
公開前の個人予想は9億円だったので、大きくは外していない。
日本では馴染みの薄いアメコミ作品にキャスティングでは、この辺りがいいところだろう。
前作同様に10億円をなんとか突破したいところだが。

「ローグ アサシン」の現在の興行収入は2.3億円となっている。
200館を超える規模での公開を考えると、大コケといっていい。
公開前の個人予想は4億円だった、これに届くのははっきりいって無理だろう。
先週も書いたが、ケイン・コスギ、石橋凌が出演しているにも関わらず、日本でここまで苦戦するというのは配給会社の誤算だ。
主演の二人の違和感ある組み合わせ+日本人関係者の出演により、B級テイストが増幅されてしまったことが、問題だったのではないか。

「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」の現在の興行収入は3.6億円となっている。
公開前の個人予想は4~5億円だったので、近いところに落ち着きそうだ。
地味な作品だが、年配層をターゲットに手堅く稼いだといえよう。
4週目の興行収入3.6億円は、「ゾディアック」(トータル5億円程度)と同じレベル。

1位:「HERO」(7週目)<予想順位3位>
【個人予想】 80億円 【配給会社期待値】 100億円以上
1.3億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは73.8億円を突破した。
1週間の伸びは3.3億円程度だろうか。
「海猿」の71.0億円を超えることが最低限のノルマだったが、クリアした。
「海猿」 9.7→23.5→35.5→45.1→52.8→58.3→62.5→65.3→?→68.5億円
「HERO」10.1→29.8→44.9→57.4→65.3→70.5→73.8億円
「海賊」19.4→44.0→61.4→74.5→83.7→90.9→96.2→99.3→102.5→105.1億円
「海猿」のペースでいくと83.8億円程度、
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のペースでいくと83.6億円程度となる。
現時点では84億円前後がフィニッシュラインとなりそうだ。
7週連続1位は立派だが、100億円という線はほぼ確実に消えている。
「海猿」を倒した今、ライバルは「世界の中心で、愛をさけぶ」の85.0億円ということになるが、果たしてどうなるだろうか。

2位:「ヘアスプレー」(1週目)<予想順位2位>
【個人予想】 9~10億円
1.2億円程度のオープニングを飾った。
ミュージカル作品「ドリーム・ガールズ」のオープニングは2.0億円程度(トータル19.5億円程度)なので、比率で計算すると11.7億円がフィニッシュラインだろうか。
ただ、1.2億円程度のオープニングというと、「幸せのレシピ」「TAXi(4)」レベルでもある。これらの作品はもちろん10億円は突破していない。
しかし、去年の「プロデューサーズ」もオープニングは1.2億円程度であるから、ミュージカル作品は比較的長めに稼げると思う。
現時点では10億円を狙えるというところか。
(参考)アメリカでは「ドリームガールズ」が103.3百万ドルの興行収入に対して、「ヘアスプレー」は118.6百万ドルとなっている。

3位:「グッド・シェパード」(1週目)<予想順位1位>
【個人予想】 8~9億円
9.9千万円程度のオープニングを飾った。
今年の作品では「ラッキーナンバー7」が9.6千万円程度、「パフューム」が1.1億円程度であるので、はっきりいって物足りない結果に終わった。
上映時間が約2時間50分もあり、エンターテイメントとは無縁のストーリー、複雑な人間関係など、確かに苦戦する要素は多数あった。
11月10日からマット・デイモン主演の「ボーン・アルティメイタム」が公開されることが決まっているため、勝負になるのは3週間+αということになる。
去年の作品との比較では、「ミュンヘン」が1.5億円程度、「ナイロビの蜂」が1.0億円程度のオープニングだったので、「ナイロビの蜂」程度に終わるだろうか。
「ナイロビの蜂」の最終成績は不明だが、6億円前後ではないか。
「ボーン・アルティメイタム」に悪影響を及ぼしそうなオープニングとなった。

4位:「インベージョン」(1週目)<予想順位4位>
【個人予想】 5~6億円
5.7千万円程度のオープニングを飾った。
「エディッド・ピアフ」のオープニングが5.7千万円程度、「GOAL!2」のオープニングが4.9千万円程度となっている。
「ローグ アサシン」ですら、オープニングが6.6千万円程度あった。
200館を超える規模による公開では、「GOAL!2」に次ぐ大コケとなっている。
上手く宣伝できていないというか、内容が伝わってこない。
ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグというキャスティングでも厳しかったようだ。
「フォーガットン」でさえ、1.5億円程度のオープニングがあったのだが。
現時点では、4~5億円がフィニッシュラインか。

5位:「クローズド・ノート」(4週目)<予想順位6位>
【個人予想】 8~9億円 【配給会社期待値】 20億円
5.3千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは7.9億円を突破している。
1週間の伸びは1.2億円程度だろうか。
今年の主な東宝作品の4週目の成績は以下の通り。
「愛の流刑地」10.4億円(トータル13.9億円)
「バブルへGO!!/タイムマシンはドラム式」7.8億円(トータル10億円以下詳細不明)
「眉山/びざん」9.0億円(トータル12億円)
「舞妓Haaaan!!!!!」14.5億円(トータル20億円)
「Life 天国で君に逢えたら」12.2億円
東宝作品では「バブルへGO!!/タイムマシンはドラム式」との争いとなっており(東宝作品「そのときは、彼によろしく」はダントツで成績が悪いが)、他の作品とは完全に差は開いている。
東映作品の「俺は、君のためにこそ死ににいく」の4週目終了時点の成績8.1億円となっており、これが約10億円の興行収入なので、フィニッシュラインはギリギリ10億円を超えるかどうかというところか。
11月3日から「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が予定されているので、勝負になるのはあと1週間ちょっととなる。

6位:「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」(3週目)<予想順位8位>
【個人予想】 2.5億円
5.0千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは3.8億円突破を目前としている。
1週間の伸びは1.2億円程度だろうか。
3週目終了時点の成績は、「蟲師」3.7億円、「そのときは彼によろしく」3.3億円、「釣りバカ日誌」3.2億円に近いものとなっている。
現時点では5億円程度がフィニッシュラインではないか。
大ヒットも、大コケもせず、それなりには稼いだといえる。

7位:「キングダム/見えざる敵」(2週目)<予想順位5位>
【個人予想】 2億円
4.2千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは2.1億円を突破した。
1週間の伸びは1.3億円程度だろうか。
2週目終了時点の成績は、「ゾディアック」が2.2億円、「ラブソングができるまで」が2.1億円となっている。
現時点では4~5億円程度がフィニッシュラインか。
初登場2位だったが、ライバル不在の公開のタイミングがよかっただけのようだ。

8位:「パーフェクト・ストレンジャー」(4週目)<予想順位7位>
【個人予想】 5~6億円
3.7千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは7.4億円を突破している。
1週間の伸びは1.1億円程度だろうか。
4週目終了時点での成績は、「デジャヴ」の7.6億円、「ブラッド・ダイヤモンド」の7.5億円を下回るが、「ロッキー・ザ・ファイナル」の7.1億円、「ハンニバル・ライジング」の6.9億円を上回っている。
キャスティングが一見豪華に見えることと、予告編・CMのデキが良かったことがヒットの原因だろう。
現時点では、8億円半ばがフィニッシュラインだろうか。

9位:「幸せのレシピ」(4週目)<予想順位9位>
【個人予想】 6~7億円
3.2千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは6.4億円を突破した。
1週間の伸びは1.2億円程度だろうか。
週中での成績がなかなかいい。
4週目終了時点での成績では、「ハンニバル・ライジング」の6.9億円となっている。
感動系ヒューマンドラマ・コメディのため、勢いがあまり落ちていないようだ。
現時点では、公開前予想の6~7億円が着地点だろうか。

10位:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(8週目)<予想順位10位>
【個人予想】 7億円 【配給会社期待値】 10億円
2.6千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは17.4億円を突破した。
1週間の伸びは5千万円程度だろうか。
週末は粘り強く稼いでいるが、週中ではほとんど稼いでいないようだ。
そうはいっても、18億円はほぼ確実な状況だ。
配給サイドから考えると、20億円突破するまでは公開するような気がする。
この規模で20億円を突破すれば、後世に記録が残るだろう。


次週ランキング入りが予想されるのは、「クローズZERO」「象の背中」「スターダスト」「ブレイブ ワン」「自虐の詩」の五本。

「クローズZERO」
ヒットするといわれているが、本当にヒットするのか疑わしい作品。
【プラス面】
①10億円を下回ることがほとんどない東宝作品
②旬の若手俳優を起用し、キャスティングが優れている。
③宣伝に手抜かりがない。
④原作が人気の漫画
【マイナス面】
①「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」でコケたばかりの三池崇史作品
②ヴァイオレンス作品は一般的に好まれない。
③中心となるはずの女性客が脚を運ぶとは思えないストーリー
④東宝作品であるが、ハコが比較的小さい。
⑤山田孝之は「そのときは彼によろしく」でコケたばかり。
⑥その他の俳優も実績は乏しい。
これらを総合的に考えると、オープニングは1.5億円、10~11億円というところか。
三池監督は「妖怪大戦争」で20.0億円稼ぎ出し、ヴァイオレンス映画の「バトル・ロワイアルII 鎮魂歌」が18.5億円稼ぐという例があることを一応の根拠にしておきたい。

「象の背中」
松竹がチカラを入れているように見えるが、どうなるか。
問題は、「明日の記憶」(トータル22.0億円)になれるかどうかという点だろう。
【マイナス面】
①宣伝が甘い。
②雰囲気が暗い。
③キャスティングが地味すぎる(若い世代には厳しい)。
【プラス面】
①日本人が好む難病感動モノ
②秋元康の小説が原作
松竹は作風こそ異なるが、似たようなテーマで「椿山課長の七日間」を失敗させているのも問題だが、今回は年配層を中心に手堅く稼ぎそうなイメージを受ける。
「明日の記憶」の半分程度は稼ぎたいところだ。
「博士の愛した数式」も12.0億円稼いでいるのが心強いデータだ。
オープニングは1.3億円、トータル10~11億円程度と予想したい。

「スターダスト」
ミスキャストのクレア・デインズ 、実績のないチャーリー・コックス主演というだけで、大きくヒットするわけがないと思うが、この手のファンタジー作品は幅広い客層を期待でき、大きくはコケないと思う。
脇役も比較的豪華であり、ユーモア的な部分もある。
子どもを連れて、安心して見に行けるという面は強みだ。
オープニング1.2億円、トータル7~8億円というところか。
評価も高いので、予想外にヒットする可能性もある。

「ブレイブ ワン」
ジョディ・フォスター主演の「フライトプラン」トータル31.2億円を目指したいが、それは夢のまた夢だろう。
【マイナス面】
①作風が暗い。
②ストーリーが地味で面白くなさそう。
③ジョディ・フォスター以外のキャスティングが甘い。
④すでにジョディ・フォスターの人気もない。
上手くいけば、「パーフェクト・ストレンジャー」程度稼ぎたいところだが、「ゾディアック」をちょっと上回る程度ではないか。
オープニングは1億円、トータル5~6億円というところか。

「自虐の詩」
規模が小さいため、ランキングから外れる可能性もある。
堤幸彦は、中谷美紀と「ケイゾク」で、阿部寛と「トリック」でパートナーを組んでおり、キャスティングはよいと思う。
問題は「嫌われ松子の一生」(トータル13.1億円)になれるかどうかという点だろう。
【マイナス面】
①規模が小さい
②宣伝が甘い
③「嫌われ松子の一生」に似ている
④堤幸彦の最近の成績が悪すぎる
【プラス面】
①笑えそう
②弾けている
③漫画が原作
④キャスティングがユニーク
この手の軽めの作品は大きくコケるとは思えず、手堅く稼げるはず。
オープニングは5~6千万程度、トータル6~7億円というところか。


予想順位(今週) 自己評価 タイトル(主な公開劇場)
1(-) ×「クローズZERO」(新宿トーア)
2(-) ×「象の背中」(丸の内ピカデリー1)
3(-) ○「スターダスト」(日劇PLEX3)
4(-) ○「ブレイブ ワン」(ルーブル丸の内)
5(2) ◎「ヘアスプレー」(丸の内プラゼール)
6(1) ▲「HERO」(日比谷スカラ座)
7(3) 済「グッド・シェパード」(日劇PLEX1)
8(-) △「自虐の詩」(渋谷シネクイント)
9(5) ×「クローズド・ノート」(日劇PLEX2)
10(4) ○「インベージョン」(丸の内TOEI2)
[個人評価]
◎ 絶対観たい作品
○ できれば観たい作品
▲ DVDか映画サービスデイだったら観たい作品
△ 映画館では観ないけどDVDだったら観るかもしれない作品
× 一度も観ることはないでしょうの作品
済 鑑賞済み作品

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全米映画興行収入ランキング(10月第3週目) 【映画】

順位(先週)公開週 タイトル (公開館数) 興行収入 (トータル収入)
1(-)1週目「30 Days of Night」  (2855館)$16,000,000($16,000,000)
2(1)2週目「WhyDidIGetMarried?」 (2034館)$12,100,000($38,860,000)
3(2)4週目「The Game Plan」    (3301館)$8,122,000($69,150,000)
4(3)3週目「Michael Clayton」    (2585館)$7,100,000($21,986,000)
5(-)1週目「Gone Baby Gone」   (1713館)$6,000,018($6,000,018)
6(-)1週目「The Comebacks」   (2812館)$5,850,000($5,850,000)
7(4)2週目「We Own the Night」  (2362館)$5,500,000($19,784,000)
8(-)1週目「ナイトメアービフォアクリスマス3-D」(564館)$5,145,000($5,145,000)
9(-)1週目「Rendition」        (2250館)$4,175,000($4,175,000)
10(5)3週目「The Heartbreak Kid」 (2782館)$3,900,000($32,111,000)
(参考:IMDbのボックスオフィスチャート)

ここ数週間は入れ替わりが激しい。
新作が5本ランクインしたため、2週目で「Elizabeth:The Golden Age」、4週目で「キングダム/見えざる敵」、6週目で「Across the Universe」、4週目で「バイオハザードⅢ」、3週目で「The Seeker: The Dark Is Rising」が圏外へ消えた。

「Elizabeth: The Golden Age」の興行収入は現在11百万ドルとなっている。
公開前興行収入予想は前作と同程度の3千万ドルとしたが、遠く及ばず。
粘りこまなければ、大コケになりそうだ。
あまり熱心ではなかったケイト・ブランシェットにとっては影響はないと思うが、熱心に続編に打ち込んだシェカール・カプール監督の今後は苦しいものとなりそうだ。
【監督】シェカール・カプール(「エリザベス」「サハラに舞う羽根」)
【主演】ケイト・ブランシェット、クライブ・オーウェン、ジェフリー・ラッシュ(「シャイン」でアカデミー賞主演男優賞受賞、「パイレーツオブカリビアン」シリーズ)
【内容】エリザベス1世と冒険家の人間関係を描く。
【アメリカ内の評価】高い

「Across the Universe」の興行収入は現在17百万ドルとなっている。
960館程度の公開館数のため、ランクインしたり、落ちたりしているが、予想外のヒットといっていいのではないか。
【監督】ジュリー・テイモア(「タイタス(99)」「フリーダ(02)」)
【主演】Evan Rachel Wood、Jim Sturgess
【内容】ビートルズの曲からタイトルがつけられたといわれる作品。様々なビートルズの曲が作中に使用されている。恋人の兄弟がベトナム戦争へ徴兵されることに反対して、平和主義活動を起こす主人公ジュードを描く。
【アメリカ内の評価】かなり高い

「キングダム/見えざる敵」の興行収入は現在44百万ドルとなっている。
製作費が7千万ドルなので、確実に製作費割れを起こしそうだ。
ただ、公開前興行収入予想は5千万ドルであり、予想は当たりそうだ。
ということは、回収できそうな金額に対して、投資する金額が高すぎると思う。
評価は高いものの、プロデューサーの見通しの甘さだろうか。
【監督】ピーター・バーグ(「ランダウン(03)」「プライド栄光への絆(04)」)
【主演】ジェイミー・フォックス(「RAY(04)」)、クリス・クーパー(「アダプテーション(02)」)、ジェニファー・ガーナー(「エレクトラ(05)」)
【内容】FBI捜査官がアメリカの労働者の命を奪った自爆テロ事件捜査のため、サウジアラビアへと向かう。
【アメリカ内の評価】 高い

「バイオハザードⅢ」の興行収入は現在50百万ドルとなっている。
02年の「Ⅰ」が40百万ドル、04年の「Ⅱ」が51百万ドルとなっており、こちらはしっかりと予定された金額を稼いだのではないか。
公開前興行収入予想は前作より若干下げると考えて4千万ドルとしたが、“最終章”ということをあまり考えていなかった。それを踏まえると、この程度だろうか。
【監督】ラッセル・マルケイ(「エンド・オブ・ザ・ワールド」)
【主演】ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター(「デッドコースター」)、オデッド・フェール(同シリーズ、「ハムナプトラ2」)
【内容】ネバダ砂漠からアラスカへ向かう最中でのUmbrella社との戦いを描く。
【公開前興行収入予想】 4千万ドル
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない

「The Seeker: The Dark Is Rising」の興行収入は現在8百万ドルとなっている。
公開前興行収入予想は4千万ドルであった。
これでもかなり低めに予想したが、予想をさらに大きく上回った。
「LUCKY YOU」が2525館による公開で6百万ドルという興行収入となっているが、公開規模を考えると、今年もっともコケた作品になりそうだ。
「エラゴン」の興行収入75百万ドルが非常に高く感じる。
予告編を見たが、「子ども騙し」という形容詞が最も似合う作品だ。
見る人のセンスを疑われる作品を作ってしまってはダメだろう。
【監督】David L. Cunningham(「エンド・オブ・オール・ウォーズ(01)」)
【主演】Alexander Ludwig、Ian McShane、Christopher Eccleston
【内容】暗闇の軍隊と戦うことに捧げた不滅の戦士の末裔であることを知ったとき、少年の運命は変わっていく。
【アメリカ内の評価】 普通

新作が5本ランクインした。
1位:「30 Days of Night」<ホラー>
【監督】デヴィッド・スレイド(「ハード・キャンディ(05)」)
【主演】ジョシュ・ハートネット、メリッサ・ジョージ(「マルホランド・ドライブ」)
【内容】太陽が30日昇らない「極夜」のアラスカで、吸血鬼に襲われた街を守ろうとする二人の警察官夫妻を描く。
【アメリカ内の評価】 高い
【公開前興行収入予想】 3~4千万ドル
ジョシュ・ハートネット久々のヒット。
ジョシュ・ハートネットの近年の主演作「恋する40days」や「ハリウッド的殺人事件」の3千万ドル台を突破できそうなオープニングとなった。
製作費が3千万ドルなので、十分回収できそうだ。
ジョシュ・ハートネットは、「パール・ハーバー」や「ブラックホーク・ダウン」といった作品があるが、ここ5年は低迷している。
今年公開されたボクシング映画(確か記者の役)は、トータル3百万ドルと恐ろしいことになっていたが、一矢報いたか。

吸血鬼との戦いを描いたアメリカコミックの映画化。
このコミックがどの程度人気なのかが分からないが、吸血鬼映画といえば、「ブレイド」「アンダーワールド」などが思い出される。
「ブレイド」シリーズのオープニングは以下のとおり。
Ⅰが17百万ドル(トータル70百万ドル)
Ⅱが32百万ドル(トータル82百万ドル)
Ⅲが16百万ドル(トータル52百万ドル)
「アンダーワールド」シリーズのオープニングは以下のとおり。
Ⅰが22百万ドル(トータル52百万ドル)
Ⅱが27百万ドル(トータル62百万ドル)
オープニングが16百万ドルなので、5千万ドルに乗せられるかどうかというところか。

5位:「Gone Baby Gone」<ヒューマンドラマ・サスペンス>
【監督】ベン・アフレック
【主演】モーガン・フリーマン、エド・ハリス、ケイシー・アフレック
【内容】ボストンで行方不明になった4歳の女の子を2人の刑事が追う。
【アメリカ内の評価】 メチャクチャ高い
【公開前興行収入予想】 2~3千万ドル
ベン・アフレック初監督作品。脚本もベン・アフレックが手掛けている。
「ミスティックリバー」の原作者デニス・へレインの「愛しき者はすべて去りゆく」を映画化したもの。
評価はかなり高く、ベン・アフレック初監督作品は間違いなく成功といっていい。
公開規模は小規模のため、興行収入はこの程度だろう。
興行収入自体はベン・アフレックの盟友のケヴィン・スミス監督作品と同じようなものとなりそうだ。
「世界で一番パパが好き!」のオープニングは8百万ドル(トータル25百万ドル)、
「クラークスⅡ」のオープニングは10百万ドル(トータル24百万ドル)
となっている。
現時点では、公開前興行収入予想の2千万ドル~3千万ドルがフィニッシュラインとなりそうだ。

6位:「The Comebacks」<スポーツ・コメディ>
【監督】トム・ブラディ(「ホットチック(02)」)
【主演】David Koechner、Robert Ri'chard、DJ Qualls
【内容】最悪な成績をもつ大学のフットボールチームをコーチが変えてゆく。
【アメリカ内の評価】 悪い
【公開前興行収入予想】3~4千万ドル
「ホットチック(02)」のオープニングは7百万ドル(トータル35百万ドル)。
最近公開された卓球コメディー「Balls of Fury」のオープニングは11百万ドル(トータル33百万ドル)なので、オープニング6百万ドルというのは、かなり厳しい。
少なくとも、「Balls of Fury」程度は稼ぎたかった。
ここまで評価が低くては、粘りは期待できそうもない。
2千万ドルに届かずに終わりそうだ。

8位:「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス3-D」<ファンタジー>
【監督】ヘンリー・セリック
【アメリカ内の評価】 かなり高い
ティム・バートンが監督しているといつも勘違いしてしまう作品。
もうすぐハロウィーンですね。

9位:「Rendition」<サスペンス>
【監督】ギャヴィン・フッド(「ツォツィ」で06年アカデミー賞外国語部門受賞)
【主演】リース・ウィザースプーン、ジェイク・ギレンホール、アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー賞受賞)
【内容】米国外の秘密の拘留施設で異常な事態に陥った後に、CIAアナリストは自己の任務を疑い出す。
【アメリカ内の評価】それほど悪くない
【公開前興行収入予想】5~6千万ドル
女優の中ではヒットに導く率がかなり高いリース・ウィザースプーン主演の2年ぶりの新作だが、低調なオープニングとなった。
彼女は04年の「VANITY FAIR(悪女)」のオープニングが5百万ドル(トータル16百万ドル)という成績も持っているので、百発百中というわけではないようだ。
01年・03年の「キューティー・ブロンド」シリーズの二本がともに9千万ドル稼ぎ出し、実績を作った。
その間にも02年の「メラニーは行く!」では127百万ドルを稼ぎ出し、1億ドル突破作品を生み出し、ラブコメの女王に君臨した。
04年の「VANITY FAIR(悪女)」では路線を変更したものの、まったく相手にされず、05年の「恋人はゴースト」では得意のラブコメであったが48百万ドルという期待の半分程度に終わった。
しかし、路線を変更した「ウォーク・ザ・ライン」では120百万ドルという大ヒットとなり、見事アカデミー賞主演女優賞を受賞した。
そして、今回のサスペンス路線は失敗に終わった。
安定度はそれほど高くないのかもしれない。
ヴィンス・ボーンと共演する08年のクリスマス作品「Four Christmases」では失敗は許されない。

その他の作品の動向は以下のとおり。
2位:「TYLER PERRY'S WHY DID I GET MARRIED」<コメディ>
【監督】タイラー・ペリー
【主演】タイラー・ペリー、ジャネット・ジャクソン、Sharon Leal
【内容】4組のカップルの間に起きた不倫を通して、結婚生活の難しさを見つめ直す。
【アメリカ内の評価】 悪い
【公開前興行収入予想】4~5千万ドル
評価は悪いようだが、着々と興行収入を伸ばしつつある。
現在すでに39百万ドルを超えている。
彼のシリーズの2週目の成績は以下の通り。
脚本・主演「Diary of a Mad Black Woman(05)」37百万ドル(トータル51百万ドル)
監督・脚本・主演「Madea's Family Reunion(06)」48百万ドル(トータル63百万ドル)
監督・脚本「Daddy's Little Girls(07)」    25百万ドル(トータル31百万ドル)
「Diary of a Mad Black Woman(05)」を超えているので、5千万ドルの期待もできそうだが、評価が悪いのが気になるところだ。

3位:「THE GAME PLAN」<ファミリー・コメディー>
【監督】Andy Fickman(「She's the Man (06)」)
【主演】ザ・ロック(「ドゥーム(06)」)、キラ・セジウィック(「ウォルター少年と、夏の休日(03)」)、Madison Pettis
【内容】独身のアメフトのヒーローに、別れた恋人との間に本人の知らない7歳のムスメがいることが分かる。
【公開前興行収入予想】 7~8千万ドル
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
ビエナ・ブスタ系の筋肉系ファミリー・コメディというと、ヴィン・ディーゼル主演の「キャプテン・ウルフ(05)」(トータル113百万ドル)が真っ先に思い出されるので、これと比較していきたい。週ごとの動きは以下の通り。
「ウルフ」31→54→72→86→96→101→104→107百万ドル
「G・P」23→43→59→69百万ドル
「キャプテン・ウルフ」の比率で計算すると、「THE GAME PLAN」は依然9千万ドル近く稼げそうな勢いを保っている。
ザ・ロックは俳優として一応成果を出したようだ。

4位:「Michael Clayton」<サスペンス>
【監督】トニー・ギルロイ(初監督となるが、「ボーン」シリーズの脚本家として有名)
【主演】ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン(「ナルニア」の魔女、「コンスタンティン」)、トム・ウィルキンソン(「インザベッドルーム」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート、「フル・モンティ」)
【内容】法律事務所のフィクサー(裏の処理人)として活躍するクレイトンだったが、次第に事件の裏に潜む陰謀に気づいていく。
【アメリカ内の評価】 かなり高い
【公開前興行収入予想】8~9千万ドル
評価は高いが伸びが良くない。粘りには期待したいが。
シドニー・ポラックがプロデューサー兼助演を果たしているので、監督・プロデューサー・助演を果たした「インタープリター」(トータル73百万ドル)と比較したい。
「インタープリター」23→43→54→61→65→69百万ドル
「マイケルクレイトン」12→22百万ドル
ちょうど半分というところ。
4千万ドルに届くか、届かないかというのが現時点のフィニッシュラインか。
アカデミー賞にもノミネートされるという前評判の割には物足りない結果に終わりそうだ。

7位:「We Own the Night」<犯罪系ヒューマンドラマ>
【監督】ジェームズ・グレイ(「裏切り者」「リトル・オデッサ」)
【主演】ホアキン・フェニックス、マーク・ウォルバーグ、エヴァ・メンデス
【内容】ナイトクラブのオーナーのフェニックスが、敵対するギャングとの対立により、疎遠だった警察官の弟ウォルバーグと団結していく。
【アメリカ内の評価】 かなり高い
【公開前興行収入予想】5千万ドル
評価は結構高いようだが、伸びがない。
しかし、製作費が21百万ドルなので、製作費は回収できそうだ。
ホアキン・フェニックス主演「炎のメモリアル」の2週目成績は41百万ドル(トータル75百万ドル)
マーク・ウォルバーグ主演の「ザ・シューター」の2週目成績は28百万ドル(トータル47百万ドル)となっている。
本作の2週目成績は20百万ドルとなっており、現時点では3千万ドル半ばがフィニッシュラインか。

10位:「The Heartbreak Kid」<ロマンティック・コメディー>
【監督】ファレリー兄弟(「メリーに首ったけ(98)」)
【主演】ベン・スティラー(「ナイト・ミュージアム」)、ミシェル・モナハン(M:I:Ⅲ)、Malin Akerman
【内容】愛していない女性との新婚旅行中に、本当の愛に気付かせてくれる女性に出会う。
【アメリカ内の評価】 普通
【公開前興行収入予想】 6~7千万ドル
3週目終了時点では、32百万ドルという結果になっている。
ファレリー兄弟監督作品の3週目成績は以下のとおり。
「ジム・キャリーはMr.ダマー(94)」66百万ドル(トータル127百万ドル)
「メリーに首ったけ(98)」60百万ドル(トータル176百万ドル)
マット・デイモン主演「ふたりはクギづけ(03)」24百万ドル(トータル34百万ドル)
ドリュー・バリモア主演「2番目のキス(05)」32百万ドル(トータル42百万ドル)
「2番目のキス」とほぼ同程度となっており、4千万ドル半ばがフィニッシュラインか。
ファレリー兄弟監督近年の作品としては、大きくコケもせず、大きくヒットもせずといったところ。


来週ランキング入りすると思われるのは、以下の2作品。
「SAW Ⅳ」<ホラー>(3000館程度)
【監督】ダーレン・リン・バウズマン(「SAW Ⅱ・Ⅲ」)
【主演】トビン・ベル(「SAWⅠ・Ⅱ・Ⅲ」)、スコット・パターソン、ジャスティン・ルイス、コスタス・マンディロア
【内容】刑事、SWAT、2名のFBI捜査官らによる新たなゲームが始まる。
【アメリカ内の評価】 不明
【公開前興行収入予想】 6~7千万ドル
シリーズの成績は以下の通り。
「Ⅰ」55百万ドル(オープニング18百万ドル)
「Ⅱ」87百万ドル(オープニング32百万ドル)
「Ⅲ」80百万ドル(オープニング34百万ドル)
ハロウィーンの名物となりつつあり、それなりには稼ぐのではないか。
しかし、Ⅱ・Ⅲレベルの8千万ドルに達するとは思えない。
ジグソウも死んでおり、そろそろ飽きられてくる頃か。
2割減の6~7千万ドルと予想したい。

「Dan in Real Life」<コメディ>(1700館程度)
【監督】ピーター・ヘッジズ(「エイプリルの七面鳥」)
【主演】スティーブ・カレル、ジュリエット・ビノシュ、Dane Cook(「Good Luck Chuck」)
【内容】アドバイスコラムニストでシングルファーザーのカレルは、一人の女性にめぐり合うが、その女性は自分の兄弟の恋人だった。
【アメリカ内の評価】 不明
【公開前興行収入予想】 3~4千万ドル
公開規模が中規模であり、ストーリー的にもヒットしそうもないが、ビエナ・ブスタ系のコメディなので、それほど悪い結果にはなりそうもない。
Dane Cook主演の「Good Luck Chuck」の34百万ドルを上回り、ロビン・ウィリアムズ主演のコメディ「License to Wed」の44百万ドルに近いものとなるのではないか。

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『グッド・シェパード』レビュー 【映画】

◆評  価    7.0点
◆おススメ度   B-(観る側のレベルが問われる作品)

2時間50分近くの長尺映画。
ロバート・デ・ニーロ監督の恐ろしく気合が入りまくった本作は、重厚というか、ねちっこいというか、もの凄い食べ応えとなっている。
デ・ニーロ監督の生真面目さがいい方向にも、悪い方向にも出てしまった。
例えるならば、超特大の脂身の多いステーキだろうか。
この手の作品を見慣れており、胃が丈夫な人ならば、面白く見ることはできるが、軽めの作品に慣れている人ならば、消化不良を起こすことは間違いなしだ。
隣に座っていた若者は30分も経たないうちに退散してしまった。

間違いなく質の高い作品であるが、舞台となる場や時間軸があっちこっちに動きまくり、人間関係の複雑なためストーリーに付いていけなくなれば、「退屈で長いだけの映画」と切り捨てられてしまうだろう。
特殊な知識は要しないが、かくいう自分も理解できたのは6割程度だろうか。
中心となる「ビッグス湾事件」に関しては、知っているにこしたことはないというレベルだ。
しかし、人間関係や人物のバックボーンの把握が初見では難しすぎる。
誰が味方で、誰が敵なのか、分からないという世界なので、はっきり分からない方がリアルといえばリアルなのだが。
「誰も信じることはできない」魑魅魍魎(ちみもうりょう)がいる世界というのはよく分かるが、「何のために」国を守り続けるのかということは分かりづらい。
ジョー・ペシが語るセリフの中に「イタリア人や他の国の人間には、ファミリーや音楽などあるが、オマエたちアメリカ人には何があるのか?」というものがある。
その返答は「アメリカ合衆国だ!」というものだった。
アメリカ人にとっては、言葉では言い表せられないそういう感情を自分の国に対して抱いているのだろうと感じられた。

面白く感じられたのは、マット・デイモン扮するエドワードの人生のターニングポイントだ。
「あのとき父の遺書を読んでいたら…」
「あのときローラを抱いていたら…」
「あのときマーガレットを抱いていなければ…」
もはや戻れなくなってしまった今の自分の姿と、父親がなって欲しかった姿のギャップの大きさが何もかも物語っている。
躊躇しながらも父の遺書を燃やす姿は印象的だ。
国を守り続けて、Mr.CIAと呼ばれても、自分には何も残っていない。
むしろ、彼には守るべきものがないから、この職務を全うできたのかもしれない。
愛する妻がおり、愛する家族がいれば、この職務には耐えられなかっただろう。
愛する者を犠牲にできないから。

本作は「愛」も大きなテーマとなっており、恋愛を利用した作戦が多数描かれている。
相手の嗜好を利用して、取り入って内部に潜り込もうという狙いだ。
国を裏切ることはできても、愛する者を裏切ることはできないというのが本当の人間なのかもしれない。
しかし、エドワードは後戻りできずに、そういう「心」を失ってしまったようだ。
この辺りを詳しく描くと、「ゴッドファーザーⅡ」の世界になってしまうが。

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『ガリレオ』第一章レビュー 【ドラマ】

それほど期待していなかったが、これは結構面白いと感じた。
デコボココンビが単純に超常現象的な事件を科学的に解明していくだけではなく、きちんと“人間”を描き出そうとしている点が評価できる。

結末の前半部分における「科学的な解決という面白み」だけでなく、
結末の後半部分におけるその事件を起こした動機に潜む「人間の心の闇」「人間の執念深さ」が感じられるようになっている。
「人間の感情など分からない」「分からないものには興味はない」と湯川が言うが、湯川が実証しようとしていることは、まさに“人間そのもの”だ。
何度も実行しないと成功しない計画を暴くことによって、人間の残酷さを炙り出している。
今後も、「人間の分からない部分」、「人間の感情の割り切れない部分」を描こうとしているのが伝わってくる。

唐沢さんの役どころも、表の部分では目が見えない人に対する朗読ボランティアをしている善良な人間にみえる。
しかし、ボランティアを続けるうちに、次第に彼の目的は「ボランティア」ではなくなって、「誰にも邪魔されずに自分の朗読を録音すること」に変わっていったようにも思われた。
決して彼は「善良な人間」ではなく、「自分の世界を汚されたこと」に理不尽に憤っている自分勝手な人間だという点も感じられる。

柴咲さんの演技を見るのは、久々だったが、かなりいい役者になったと感じた。
彼女が出演しているドラマや映画の成績がいいのは伊達ではないようだ。
自分の役割を上手く解釈し、脚本に書かれている以上のキャラクターに仕立てているのが分かる。
真矢さんが授かった泣き落としシーンにおいて、「刑事になりたかった動機」を語りだす導入部分から明らかに柴咲さんの演技は先ほどとは雰囲気が異なっている。
彼女が本当のことを喋っていないということが、数秒で分かるような演技をしているのが凄い。
その後、泣き真似をして、親切に“本当のことではない”と視聴者に教えているが、別にわざわざそんなことをしなくてもいいほどの演技力だ。

柴咲さんが工場に侵入するシーンの雰囲気などは、「羊たちの沈黙」をかなり参考にしているように思われる。
ラストの海外ドラマのタイトルはそのまま「クラリス」でもある(「羊たちの沈黙」の主人公の名前)。
これは恐らく製作サイドのエクスキューズだろう。
“パクリ”と騒がれる前に、「オマージュですよ」と言いたいのではないか。
困難な事件を解決するために、FBI捜査官の訓練生が、殺人鬼の精神科医レクターに協力を仰ぐという構図とこの「ガリレオ」はかなり近いものがある。
レクターも相当の変人であった。
湯川とレクターの差は、犯罪者かそうでないかの差かもしれない。

柴咲さんが北村さんに事件の顛末を報告している際に使っていたカフェは、日比谷公園内にある日比谷茶廊のようだ。
最近行っていないけど、昔はランチによく利用していた。
ここのオムライスは具があまり入っていないが、絶品だ。
近くに寄った際には、一度食べてみてもいいかと思います。

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『キングダム/見えざる敵』レビュー 【映画】

◆評  価    7.5点
◆おススメ度   B+(なかなか珍しい作品であるので、見ても損はない)

「24」などテロリストとの戦いを描いた作品は多いが、本作はそれらとは異なり、なかなか面白いアプローチをしている。
「24」のような奇想天外なストーリーを繰り広げて、テロとの戦いの凄まじさや疲労感を描くではなく、かなり現実的な部分に即している「社会派映画」の顔をみせている。
サウジアラビアに行くことに対するアメリカ内部での対立、行くまでの困難さやその手段、
サウジアラビア内での捜査の困難さや気が遠くなるような地味な捜査、
アメリカ人の捜査に対するサウジアラビア人同士の対立、
アメリカ人がまったく歓迎されない様子やバスケ等で時間を潰す姿 など
このような今まで描かれてこなかった点に対して焦点をあて、きちんと描かれているのが珍しい。
かなり“リアル”な映画だと感じさせる。

しかし、表の顔はリアルな「社会派映画」だが、裏の顔は「24」にも負けない“アメリカ最強”のアクション映画でもあるのがとてもユニークだ。
これほど激しい銃撃戦や肉弾戦は、なかなか見られない。
アクションだけでも見応え十分だ。
「社会派」「アクション」の両面において楽しめるように作られているのは、好印象だ。
ただ、“アメリカ最強”に寄りすぎている部分も感じられる。
武器の質・量、人員など圧倒的差がありながらも、数名で制圧していく様子は決して“リアル”とは言い難い。
そして、最後に犠牲になるのは、もちろんアメリカ人ではない…。
リアルな映画であり、リアルさを追求しているが、半面リアルさを失っている部分もある。両立が難しいなかなかの命題だ。

ラストはキレイにまとめ上げたと感心できるが、テロの本質をそれほど深く掘り下げたわけではなく、ありきたりなメッセージでもある。
面白い映画ではあり、興奮できる仕上がりにはなっているが、何か少々物足りないと感じる部分もある。

テーマ:キングダム/見えざる敵 - ジャンル:映画

2007年10月クールドラマ視聴率結果(第一話)


順位  タイトル    初回   最新話 前話との対比  平均(予想平均) 
1位「ガリレオ」     24.7%  24.7%(-%)    24.7%(21.0%)
2位「医龍2」      21.0%  21.0%(-%)    21.0%(13.5%)
3位「有閑倶楽部」   15.9%  15.9%(-%)    15.9%(16.0%)
4位「暴れん坊ママ」  15.3%  15.3%(-%)    15.3%(10.0%)
5位「働きマン」     15.7%  12.3%(▽3.4%)  14.0%(14.5%)  
6位「ハタチの恋人」  13.0%  13.0%(-%)    13.0%(14.5%)
7位「ドリームアゲイン」12.9%  12.9%(-%)    12.9%(11.0%)
8位「スワンの馬鹿!」 10.5%  10.5%(-%)    10.5%(10.0%)
9位「モップガール」  10.2%  10.2%(-%)    10.2%(8.5%)
10位「歌姫」       9.4%   9.4%(-%)    9.4%(12.0%)
-位「SP(エスピー)」(13.0%)
-位「ジョシデカ!」  (12.0%)
-位「おいしいごはん」 (11.0%)
-位「オトコの子育て」  (8.5%)

各ドラマがいよいよスタートした。
「ガリレオ」「医龍2」の二本が初回20%を超えるという幸先がよいクールとなった。
二本が初回20%を超えたのは、05年1月クールの「救命病棟24時」「ごくせん2005」以来だろうか(定かではない)。
だいたい予想の範疇内のものが多数であるが、「医龍2」「暴れん坊ママ」といったフジテレビ系ドラマが大きく予想を超えてきている。
しかも、「踊る大捜査線」爆撃によって、金・土曜日他局ドラマに多大なるダメージを与えるという抜かりのない作戦を取っているのが心憎い。
それだけが理由ではないにせよ、「歌姫」が初回からボロボロという状態。
「ハタチの恋人」も微妙な結果に終わっており、TBSドラマは苦しいことになった。
「ジョシデカ!」も「医龍2」という強敵が相手では稼ぐことはできそうもない。


1位:「ガリレオ」    24.7%
関連作品の初回視聴率は以下の通り。
「美女か野獣」     20.0%(平均18.5%)
「Dr.コトー診療所06」23.2%(平均22.1%)
「プライド」      28.0%(平均24.9%)
「西遊記」       29.2%(平均22.8%)
「エンジン」      25.3%(平均22.4%)
「ラストクリスマス」  22.3%(平均21.5%)
「のだめカンタービレ」 18.2%(平均18.8%)
「危険なアネキ」    21.1%(平均18.8%)
「トップキャスター」  23.1%(平均18.3%)
月9ドラマでは「エンジン」並に高いオープニングを飾った。
福山主演の「美女か野獣」、柴咲主演の「Dr.コトー診療所06」、「ラストクリスマス」といった作品よりもオープニングが高い。
非キムタク作品と「西遊記」以外を抜かせば、ここ数年で歴代トップに近い数字ではないか。
香取慎吾のゲスト出演も報じられており、話題になっている。
いきなりの視聴率下落はないだろう。
ここままいくと、久々の平均視聴率20%超えは狙えそうだ。
肝心のストーリーについては、まだ見ていないので、よく分からない。
内容が伴っていれば、よいのだが。

2位:「医龍2」 21.0%
前作「医龍」の初回視聴率は14.1%、最高視聴率は最終回の17.2%、最低視聴率は7話目の12.7%となっている。
前作の最終回の2割増という凄い結果となった。
評判がいいとは聞いているが、ここまで支持を得ているとは思わなかった。
2時間スペシャルというフジの強気の戦略も吉と出たようだ。
今週からは「ジョシデカ!」が相手になるが、かなりのアドバンテージを得たという状況ではないか。
質の高い作品の続編が爆発するというケースは「Dr.コトー診療所」でもみられる状況だ(前作18.9%→新作22.1%)。
この高い視聴率をどこまで維持できるかが課題だ。

3位:「有閑倶楽部」   15.9%
関連作品の初回視聴率は以下の通り。
「花ざかりの君たちへ」 15.9%
「山田太郎ものがたり」 17.4%
「anego」        15.5%
「セクシーボイスアンドロボ」12.5%
「花ざかりの君たちへ」の初回が15.9%なので、それほど悪くはないといえるが、「山田太郎ものがたり」の17.4%程度は稼ぐのではないかと思っていた。
今クール話題のドラマになるかと思われたが、ちょっと買い被りすぎたかもしれない。
松本潤単独主演の「バンビ~ノ」のオープニング16.6%(平均14.2%)であるから、赤西仁の人気はそれほどではないのか。
これほどのメンバーを率いており、知名度の高い作品なのだから、もうちょっと頑張ってもらいたい。

4位:「暴れん坊ママ」  15.3%
関連作品の初回視聴率は以下の通り。
「アテンションプリーズ」初回17.7%(平均16.4%)
「花嫁とパパ」     初回14.9%(平均11.8%)
「鬼嫁日記いい湯だな」 初回14.6%(平均12.0%)
「役者魂!」      初回11.4%(平均9.6%)
これらを踏まえると、少々高い初回視聴率となった。
「アテンションプリーズ」はCAに焦点をあてたお仕事系ドラマということで、比較的高い視聴率を獲得できたが、本ドラマはただのホームドラマであるだけに驚きだ。
上戸彩は人気がないと言われながら、まともならば意外と数字は取れるということか。
確かに「下北」や「ホテリアー」は微妙な上に、テレビ朝日系ドラマだった。
フジテレビ系ならば、ある程度稼げるのかもしれない。
それとも「ハケンの品格」もヒットさせた大泉洋の人気なのだろうか。

5位:「働きマン」  15.7%→12.3%
今年の同枠ドラマの初回→2話目の動きは以下のとおり。
平均13.6%「ホタルノヒカリ」17.3%→15.2%
平均14.2%「バンビ~ノ!」 16.6%→15.0%
平均20.1%「ハケンの品格」 18.2%→18.6%
これらを踏まえると、かなり期待ハズレの結果に終わりそうだ。
菅野美穂主演だけに、平均11.2%の「わたしたちの教科書」(14.2%→11.3%)よりも少々よいという結果に終わってしまうのか。
人気マンガのドラマ化でコケてしまうと、女優としてちょっときついことになりそうだ。
菅野美穂主演の05年10月クール「あいのうた」という日テレ系ドラマで平均9.8%に終わっている。日テレと菅野美穂の組み合わせが二連敗に終わると、次がなくなるかもしれない。

6位:「ハタチの恋人」 13.0%
「パパとムスメの7日間」の初回が14.0%(平均13.9%)、
「冗談じゃない!」の初回が19.4%(平均13.4%)
であることから、意外と低いオープニングとなった。
久々の主演となる明石家さんまと、今が旬の長澤まさみという組み合わせは、視聴者にとっても楽しみかと思われたが…。
長澤まさみが女優として、今が旬ということではないのかもしれない。
長澤まさみ主演の「ガンジス河でバタフライ」の視聴率も深夜帯とはいえ7.6%、6.2%と壊滅的な状況に陥っていたのが記憶に新しい。
数字面においては、彼女が高い視聴率を持っているとは、もはや言い難い。
人気面では、新垣結衣に劣るといっていいのではないか。
明石家さんまも役者としてはそれほど人気は高くないのかもしれない。
福山雅治とは明暗を分けた格好だ。

7位:「ドリーム☆アゲイン」 12.9%
反町隆史主演ドラマの初回視聴率は以下の通り。
「ホットマン2」  初回12.2%(平均10.4%)
「ワンダフルライフ」初回16.3%(平均12.5%)
「ホットマン」   初回17.4%(平均14.3%)
「ダブルスコア」  初回15.0%(平均10.6%)
「ホットマン2」よりも少々高いオープニングを飾った。
裏の「踊る大捜査線」の視聴率が23.6%だったことを踏まえると、意外と健闘した方なのではないか。
ただ、「受験の神様」の初回が14.7%(平均9.5%)、
「喰いタン2」の初回が16.2%(平均13.7%)
であることから、最近のこの枠としては低調なスタートとなっている。
今週は「室井慎次」が待ち構えているが、どうなるだろうか。

8位:「スワンの馬鹿!」 10.5%
予想通り厳しいオープニングを飾った。
04年以降のフジテレビドラマで平均視聴率二桁割れしたドラマは以下の4本。
「めだか(主演:ミムラ)」(平均9.5%)    初回12.9%
「ダンドリ。(主演:榮倉奈々)」(平均9.0%)  初回11.0%
「役者魂!(主演:松たか子)」(平均9.6%)  初回11.4%
「牛に願いを」(主演:玉山鉄二)(平均8.7%) 初回10.2%
予想の参考とした「今週、妻が浮気します」(主演:ユースケ)(平均10.2%)初回12.5%
「牛に願いを」に次に低いオープニング視聴率となってしまった。
04年以降のフジテレビドラマの最下位作品になりかねない厳しいスタートだ。
「ガリレオ」「医龍2」「暴れん坊ママ」のフジ3本が好調なので、肩身が狭そうだ。

9位:「モップガール」 10.2%
この枠の主演が女優だった作品は以下のとおり。
「アンナさんのおまめ」(ベッキー)初回8.1%(平均7.2%)
「てるてるあした」  (黒川智花)初回9.5%(平均8.9%)
「着信アリ」     (菊川怜)初回9.5%(平均8.5%)
「はるか17」     (平山あや)初回12.2%(平均8.9%)
これらを踏まえると、優秀なオープニングを飾った。
北川景子が出演している映画「サウスバウンド」は無惨な結果に陥っているが、ドラマの初回はなんとか合格だ。「踊る大捜査線」の影響もあったのだから。
枠は異なるが、「女帝(加藤ローサ)」の初回が12.4%であり、平均は11.6%だった。
「女帝」のようにオオバケはあるだろうか。

10位:「歌姫」  9.4%
同枠の「特急田中3号」ですら、初回は11.5%(平均8.9%)だった。
TBSの木曜日22時枠の「危険な賭け」の初回が11.2%(平均7.0%)、「肩ごしの恋人」の初回10.2%(平均7.4%)であり、これらの悲惨なドラマでさえ初回二桁を超えている。
06年10月クール「嫌われ松子の一生」の初回8.8%以来の一桁スタートとなった。
一番責任があるのは、主演の長瀬とストーリーだと思うが、やはり相武紗季に触れざるを得ないのではないか。
彼女が出演したドラマは以下の通り。
「アテンションプリーズ」平均16.4%
「レガッタ」      平均5.5%(2番手)(「東京タワー」14.9%)
「華麗なる一族」    平均23.9%
「牛に願いを」     平均8.7%(2番手)
「歌姫」        初回9.4%(2番手)
2番手で主演した際のコケッぷりはかなりのものだ。
彼女が出演することによる視聴率上昇がほとんどないと言ってもいいのではないか。
視聴率面での貢献はほぼゼロに近い気がする。
彼女のことは嫌いではないのだが、演技を見たいという女優ではないのかもしれない。
「牛に願いを」と今回はやや作風が微妙だったため言い訳ができそうだが、次回もしコケるようなことがあったら、起用機会は減ってくるだろう。
裏に放映された「踊る大捜査線」の19.4%という影響があったが、今度は「真下正義」と「おもひでぽろぽろ」が待ち構えている。前途は多難だ。

テーマ:★★★テレビ視聴率★★★ - ジャンル:テレビ・ラジオ

国内映画興行収入ランキング(10月2週目) 【映画】

(注意)興行収入の数値は暫定のものです。ご了承ください。
なお、本ランキングは興行収入ベースのものですので、動員ベースの巷のランキングとは一部異なる場合があります。

1本の新作がランクインしたため、4週目で「アーサーとミニモイの不思議な国」が圏外へ消えた。
「アーサーとミニモイの不思議な国」の興行収入は4.9億円(先行公開分が含まれていない可能性あり)となっている。
「モンスター・ハウス」よりは稼いでいるが、はっきりいって大コケといっていいのではないか。
上述の金額に先行公開分が含まれていない場合であっても、7億円までは伸びないだろう。
公開前興行収入予想は9億円であり、少々外してしまった。
「レミーのおいしいレストラン」が38億円も稼いでいるのに、なぜこういう結果になるのだろうか。
実写とアニメの融合作品という新手の作品ということのようだが、肝心のストーリーがあまりにもつまらないらしい。
監督業を引退するリュック・ベッソン最後の作品は日米そろって相手にされなかった。
もう彼の名前では観客は集まらないのかもしれない。もはや過去の人なのか。

1位:「HERO」(6週目)<予想順位1位>
【個人予想】 80億円 【配給会社期待値】 100億円以上
1.8億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは70.5億円を突破した。
1週間の伸びは5.3億円程度だろうか。
「海猿」の71.0億円を超えることが最低限のノルマだったが、ほぼクリアした。
「海猿」 9.7→23.5→35.5→45.1→52.8→58.3→62.5→65.3→?→68.5億円
「HERO」10.1→29.8→44.9→57.4→65.3→70.5億円
「海賊」19.4→44.0→61.4→74.5→83.7→90.9→96.2→99.3→102.5→105.1億円
「海猿」のペースでいくと85.9億円程度、
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のペースでいくと84.5億円程度となる。
現時点では85億円前後がフィニッシュラインとなりそうだ。
先週の時点では90億円を狙えるペースだったので、やや勢いは落ちてきたのではないか。
「海猿」を倒した今、ライバルは「世界の中心で、愛をさけぶ」の85.0億円ということになるが、果たしてどうなるだろうか。

2位:「キングダム/見えざる敵」(1週目)<予想順位9位>
【個人予想】 2億円
8.8千万円程度のオープニングを飾った。
2位登場というのは驚かされるが、全体のレベルがあまりにも低いことによる現象であろう。また、目立った新作がなく、ライバル不在という状況も後押ししたようだ。
2位といっても、「ミス・ポター」のオープニング8.5千万円とそれほど遜色はなく、「プレステージ」と「ザ・シューター」のオープニング1.1億円以下である。
公開規模が200館を超えており、予想外に公開していたようだ。
有楽町スバル座という有楽町界隈では「サンシャイン2057」や「アポカリプト」という微妙な作品を公開している映画館で公開されたため、苦戦するかと思っていたのだが…。
予想の精度を高めるためには、公開予定作品の公開館数を正確に把握することが責務のようだが、yahoo検索が頼りにならずなかなか難しい。
「キングダム/見えざる敵」は現時点では4~5億円程度がフィニッシュラインか。

3位:「クローズド・ノート」(3週目)<予想順位2位>
【個人予想】 8~9億円 【配給会社期待値】 20億円
7.4千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは6.7億円を突破した。
1週間の伸びは2.2億円程度だろうか。
今年の主な東宝作品の3週目の成績は以下の通り。
「愛の流刑地」8.3億円(トータル13.9億円)
「バブルへGO!!/タイムマシンはドラム式」6.3億円(トータル10億円以下詳細不明)
「眉山/びざん」7.1億円(トータル12億円)
「舞妓Haaaan!!!!!」11.5億円(トータル20億円)
「Life 天国で君に逢えたら」9.9億円
先週の時点では、「眉山/びざん」と同程度だったが、差は開いた。
「バブルへGO!!/タイムマシンはドラム式」よりも上位だが、他の作品には劣るという結果に終わりそうだ。
東映作品の「俺は、君のためにこそ死ににいく」の3週目終了時点の成績6.8億円と近いものとなっている。
したがって、フィニッシュラインは10億円前後というところか。

4位:「パーフェクト・ストレンジャー」(3週目)<予想順位3位>
【個人予想】 5~6億円
6.4千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは6.3億円突破を目前としている。
1週間の伸びは1.9億円程度だろうか。
3週目終了時点での成績は、「守護神」の6.6億円、「デジャヴ」の6.5億円、「ロッキー・ザ・ファイナル」の6.4億円を下回り、「ブラッド・ダイヤモンド」の6.2億円、「ハンニバル・ライジング」の6.1億円を上回っている。
作品の内容を踏まえると、健闘している。
キャスティングが一見豪華に見えることと、予告編・CMのデキが良かったことがヒットの原因だろう。
現時点では、8~9億円を狙えそうな勢いだ。

5位:「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」(2週目)<予想順位4位>
【個人予想】 2.5億円
6.3千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは2.6億円を突破した。
1週間の伸びは1.8億円程度だろうか。
2週目終了時点の成績は、「蟲師」2.7億円、「そのときは彼によろしく」2.3億円、「釣りバカ日誌」2.3億円に近いものとなっている。
「そのときは彼によろしく」と同じということはやや興味深い。
微妙な恋愛系映画は、似たような結果となるということか。
去年公開された作品では、「7月24日通りのクリスマス」は2.6億円、「ただ、君を愛してる」は2.4億円だった(2週目終了時の結果)。
果たして、新垣結衣主演の「恋空」はどうなるだろうか?
このレベルで終わるのか、それとも大ヒットとなるだろうか、注目したい。
松竹が今年リリースしてきた「怪談」「ラストラブ」「天国は待ってくれる」よりは「未来予想図」は上回っているため、松竹映画としては良い部類に入るのかもしれないが、現時点では5億円程度がフィニッシュラインではないか。

6位:「幸せのレシピ」(3週目)<予想順位5位>
【個人予想】 6~7億円
5.3千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは5.3億円突破を目前としている。
1週間の伸びは1.7億円程度だろうか。
先週まで接戦だった「TAXi(4)」(3週目終了時4.6億円)、「墨攻」(3週目終了時4.8億円)を上回っている。
感動系ヒューマンドラマ・コメディのため、勢いがあまり落ちていないようだ。
現時点では、公開前予想の6~7億円が着地点だろうか。

7位:「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(4週目)<予想順位7位>
【個人予想】 9億円
3.5千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは8.8億円を突破した。
1週間の伸びは1.2億円程度だろうか。
ロバート・デ・ニーロ監督の「グッド・シェパード」が今週20日から公開されるため、順次縮小されていく予定だ。
前作同様に10億円前後がフィニッシュラインだろうか。
4週目終了時の成績は、「ラッシュアワー3」8.2億円、「デジャヴ」7.6億円、「ブラッド・ダイヤモンド」7.5億円となっており、このレベルのライバルと接戦になりそうだ。

8位:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(7週目)<予想順位8位>
【個人予想】 7億円 【配給会社期待値】 10億円
3.5千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは17.0億円突破を目前としている。
1週間の伸びは9千万円程度だろうか。
1週間の伸びが1億円を切り、いよいよ勢いはなくなってきたか。
そうはいっても、18億円はほぼ確実な状況だ。
配給サイドから考えると、20億円突破するまでは公開するような気がする。
この規模で20億円を突破すれば、後世に記録が残るだろう。

9位:「ローグ アサシン」(2週目)<予想順位6位>
【個人予想】 4億円
3.2千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは1.8億円を突破した。
1週間の伸びは1.1億円程度だろうか。
2週目終了時点の成績は「エディット・ピアフ」に劣っている。
ジェイソン・ステイサム主演作 「トランスポーター2」及びジェット・リー主演作「ダニー・ザ・ドック」の2週目終了時の成績はいずれも2.1億円程度だった。
やはり2億円以上は稼ぎたかったところだ。
ケイン・コスギ、石橋凌が出演しているにも関わらず、日本でここまで苦戦するというのは配給会社の誤算だっただろう。
主演の二人の違和感ある組み合わせ+日本人関係者の出演により、B級テイストが増幅されてしまったことが、問題だったのではないか。
現時点では、4億円に届くかどうかがフィニッシュラインか。

10位:「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」(3週目)<予想順位10位>
【個人予想】 4~5億円
2.8千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは2.9億円を突破した。
1週間の伸びは1.0億円程度だろうか。
オープニング5.7千万円という作品の割には、トータルが高いように思われる。
年配層をターゲットにしていると思われる作品のため、ウィークデイに稼いでいるのではないか。
「ゾディアック」の3週目終了時点の成績が3.1億円(オープニング8.1千万円)であり、「ゾディアック」の影がみえてきた。
現時点では4~5億円程度がフィニッシュラインか。


次週ランキング入りが予想されるのは、「グッド・シェパード」「ヘアスプレー」「インベーション」の三本。

「グッド・シェパード」
11月10日からマット・デイモン主演の「ボーン・アルティメイタム」が公開されることが決まっているため、勝負になるのは3週間+αということになる。
作風としては社会的な意味合いが強いので、「ミュンヘン」あたりが参考になるだろうか。
「ミュンヘン」は10億円を超えなかったので、本作も10億円を超えることはないだろう。
したがって、7~8億円というところではないか。
マット・デイモン主演作の興行収入としては、「ボーン・アイデンティティー」16.0億円、「ボーン・スプレマシー」12.5億円というものがあるものの、「ボーン・アルティメイタム」の公開が間近のため、本作は敬遠されるおそれがある。
マット・デイモン主演作を連続公開する趣旨は分かりかねる。
「ボーン・アルティメイタム」にも悪影響を及ぼさなければよいが。

「ヘアスプレー」
アメリカでは「ドリームガールズ」が103.3百万ドルの興行収入に対して、「ヘアスプレー」は118.6百万ドルとなっている。
その比率で考えると、日本では「ドリームガールズ」が19.5億円だから、「ヘアスプレー」は22.3億円となる。
しかし、そういう単純なことにはならないのが映画の興行収入だろう。
アカデミー賞ノミネートやキャスティングなど、「ドリームガールズ」は日本人好みの映画だったと思われる。
ジョン・トラボルタの女装といったネタなども、あまり話題となっておらず、物足りない成績に終わる可能性も否めないが、比較的日本人はミュージカルが好きなので、9~10億円程度と予想したい。
06年の「プロデューサーズ」も10.0億円稼いでいた点も参考となる。
初週は「グッド・シェパード」に軍配が上がるが、その後長く稼ぐのではないか。

「インベーション」
ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグというキャスティングだけでどこまで稼ぐことができるかという映画。
気になるのは、あまりCMで宣伝しているようにも思えないことだ。
「ローグアサシン」はしつこいほど宣伝していたように思えるのだが。
そういう点においても、苦戦が予想されそうだ。
また、ネタが宇宙人洗脳モノだけに、大ヒットとはならないだろう。「フォーガットン」程度に終わるのではないか。
「フォーガットン」の詳細は不明だが、5~6億円程度だろうか。

「アップルシード」の関連作品「エクスマキナ」も公開される。
3千万円程度稼げれば、ランクインも可能だが、どうなるだろうか。
ちなみに「アップルシード」のオープニングは6千万円あったので、今週のランキングならば4位で登場できる。

予想順位(今週) 自己評価 タイトル(主な公開劇場)
1(-) ◎「グッド・シェパード」(日劇PLEX1)
2(-) ◎「ヘアスプレー」(丸の内プラゼール)
3(1) ▲「HERO」(日比谷スカラ座)
4(-) ○「インベーション」(丸の内TOEI2)
5(2) 済「キングダム/見えざる敵」(有楽町スバル座)
6(3) ×「クローズド・ノート」(日劇PLEX2)
7(4) △「パーフェクト・ストレンジャー」(ルーブル丸の内)
8(5) ×「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」(丸の内ピカデリー2)
9(6) △「幸せのレシピ」(丸の内ピカデリー1)
10(8) 済「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(新宿TOKYU MILANO)
[個人評価]
◎ 絶対観たい作品
○ できれば観たい作品
▲ DVDか映画サービスデイだったら観たい作品
△ 映画館では観ないけどDVDだったら観るかもしれない作品
× 一度も観ることはないでしょうの作品
済 鑑賞済み作品

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全米映画興行収入ランキング(10月第2週目) 【映画】

順位(先週)公開週 タイトル (公開館数) 興行収入 (トータル収入)
1(-)1週目「WhyDidIGetMarried?」(2011館)$21,500,000($21,500,000)
2(1)3週目「The Game Plan」     (3128館)$11,506,000($59,447,000)
3(22)2週目「Michael Clayton」   (2511館)$11,010,000($12,087,000)
4(-)1週目「We Own the Night」  (2362館)$11,000,000($11,000,000)
5(2)2週目「The Heartbreak Kid」  (3233館)$7,425,000($26,001,000)
6(-)1週目「Elizabeth:GoldenAge」(2001館)$6,183,090($6,183,090)
7(3)3週目「キングダム/見えざる敵」 (2836館)$4,565,900($39,954,235)
8(12)5週目「Across the Universe」 (954館)$4,000,000($12,909,000)
9(4)3週目「バイオハザードⅢ」     (2249館)$2,650,000($48,067,000)
10(5)2週目「The Seeker」      (3173館)$2,150,000($7,104,073)
(参考:IMDbのボックスオフィスチャート)

新作が3本、圏外から2本ランクインしたため、4週目で「Good Luck Chuck」、6週目で「3:10 to Yuma」、2週目で「Feel the Noise」、5週目で「Mr. Woodcock」及び「ブレイブワン」が圏外へ消えた。

「Good Luck Chuck」の興行収入は現在33百万ドルとなっている。
公開前興行収入予想は25百万~3千万ドルだったので、予想よりも少々稼いだ。
それほど大きくは稼いでいないが、内容やキャスティングからみて、この程度で十分だろう。
「ファンタスティック・フォー」や「シンシティー」といったヒット作しか持ち合わせていなかったジェシカ・アルバにとっては、いいキャリアになっただろう。

「3:10 to Yuma」の興行収入は現在51百万ドルとなっている。
公開前興行収入予想は6千万ドルだったので、近いところに着地するのではないか。
評価は高いが、西部劇はやはりこの程度が限界だろうか。
03年のケヴィン・コスナー主演の「オープン・レンジ」の58百万ドルはクリアしたいところ。

「Feel the Noise」の興行収入は5百万ドルとなっている。
ランクインできたことが幸運な作品。
日本では、公開されることも、DVD化されることもないだろう。

「Mr. Woodcock」の興行収入は現在24百万ドルとなっている。
ビリー・ボブ・ソーントンにとっては、久々のヒット作となったが、まだまだ興行収入のレベルは低い。
もうちょっと作品に対する選球眼を養うべきだろう。

「ブレイブワン」の興行収入は現在36百万ドルとなっている。
近年のジョディ・フォスター出演作としては、かなり低いほうだが、この暗い内容ではそれほど稼げまい。
「アンナと王様」や「ネル」もこの程度の興行収入だったので、それほど低い成績とは思えない。
「フライトプラン」並に稼げるとは思う人の方が間違いではないか。


新作及び圏外から5本がランクインした。
1位:「TYLER PERRY'S WHY DID I GET MARRIED」<コメディ>
【監督】タイラー・ペリー
【主演】タイラー・ペリー、ジャネット・ジャクソン、Sharon Leal
【内容】4組のカップルの間に起きた不倫を通して、結婚生活の難しさを見つめ直す。
【アメリカ内の評価】ちょっと悪い
【公開前興行収入予想】4~5千万ドル
黒人から圧倒的な支持を受けているタイラー・ペリーが予想外なヒットを記録したが、彼の今までの実績を踏まえると予想通りともいえる。
ただ、前作同様にあまり評判はよくないようであり、失速する可能性もある。
彼のシリーズの成績は以下の通り。
脚本・主演「Diary of a Mad Black Woman(05)」オープニング22百万ドル(トータル51百万ドル)
監督・脚本・主演「Madea's Family Reunion(06)」オープニング30百万ドル(トータル63百万ドル)
監督・脚本「Daddy's Little Girls(07)」オープニング17百万ドル(トータル31百万ドル)※水曜日からの公開も含む。
現在のところ、4千万ドル台がフィニッシュラインか。

3位:「Michael Clayton」<サスペンス>
【監督】トニー・ギルロイ(初監督となるが、「ボーン」シリーズの脚本家として有名)
【主演】ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン(「ナルニア」の魔女、「コンスタンティン」)、トム・ウィルキンソン(「インザベッドルーム」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート、「フル・モンティ」)
【内容】法律事務所のフィクサー(裏の処理人)として活躍するクレイトンだったが、次第に事件の裏に潜む陰謀に気づいていく。
【アメリカ内の評価】そこそこ高い
【公開前興行収入予想】8千~9千万ドル
拡大公開されたが、予想外に伸びがなかった。
評判は悪くないようなので、今後の粘りに期待したいところだ。

シドニー・ポラックがプロデューサー兼助演を果たしているので、監督・プロデューサー・助演を果たした「インタープリター」(トータル73百万ドル)と比較したい。
「インタープリター」23→43→54→61→65→69百万ドル
「マイケルクレイトン」12百万ドル
このペースでいくと、4千万ドル前後ということになりかねない。

4位:「We Own the Night」<犯罪系ヒューマンドラマ>
【監督】ジェームズ・グレイ(「裏切り者」「リトル・オデッサ」)
【主演】ホアキン・フェニックス、マーク・ウォルバーグ、エヴァ・メンデス
【内容】ナイトクラブのオーナーのフェニックスが、敵対するギャングとの対立により、疎遠だった警察官の弟ウォルバーグと団結していく。
【アメリカ内の評価】そこそこ高い
【公開前興行収入予想】5千万ドル
評価は結構高いようだが、やはり地味さは拭えなかったようだ。
エヴァ・メンデスのベッドシーンなどの話題もヒットには繋がらなかったようだ。
ホアキン・フェニックス主演「炎のメモリアル」のオープニング22百万ドル(トータル75百万ドル)
マーク・ウォルバーグ主演の「ザ・シューター」のオープニング14百万ドル(トータル47百万ドル)となっている。
本作のオープニングは11百万ドルとなっており、上記の作品よりも悪いオープニングとなった。
現時点では3千万ドル後半がフィニッシュラインか。

6位:「Elizabeth: The Golden Age」<歴史モノ>
【監督】シェカール・カプール(「エリザベス」「サハラに舞う羽根」)
【主演】ケイト・ブランシェット、クライブ・オーウェン、ジェフリー・ラッシュ(「シャイン」でアカデミー賞主演男優賞受賞、「パイレーツオブカリビアン」シリーズ)
【内容】エリザベス1世と冒険家の人間関係を描く。
【アメリカ内の評価】そこそこ高い
【公開前興行収入予想】3千万ドル
ケイト・ブランシェットの出世作の続編。
拡大公開されなかったが、前作の興行収入は30百万ドルであった。
評価はかなり高いが、歴史モノはちょっと敷居が高いので、大きくはヒットしなかったのはやむを得ないだろう。
シェカール・カプール監督の「サハラに舞う羽根」のオープニングは7百万ドル(トータル18百万ドル)となっており、現時点では本作も2千万ドル前後ということになるかもしれない。粘りに期待したい。

8位:「Across the Universe」<ミュージカル>
【監督】ジュリー・テイモア(「タイタス(99)」「フリーダ(02)」)
【主演】Evan Rachel Wood、Jim Sturgess
【内容】ビートルズの曲からタイトルがつけられたといわれる作品。様々なビートルズの曲が作中に使用されている。恋人の兄弟がベトナム戦争へ徴兵されることに反対して、平和主義活動を起こす主人公ジュードを描く。
【アメリカ内の評価】そこそこ高い
今週から590館増加して954館で公開されたため、再上昇してきた。
それにしても、17位→13位→10位→12位→8位という珍しい動きをしている。
大きくは稼げないとは思うが、息の長い活躍をしそうだ。

その他の作品の動向は以下のとおり。
2位:「THE GAME PLAN」<ファミリー・コメディー>
【監督】Andy Fickman(「She's the Man (06)」)
【主演】ザ・ロック(「ドゥーム(06)」)、キラ・セジウィック(「ウォルター少年と、夏の休日(03)」)、Madison Pettis
【内容】独身のアメフトのヒーローに、別れた恋人との間に本人の知らない7歳のムスメがいることが分かる。
【公開前興行収入予想】 7千万ドル~8千万ドル
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
ビエナ・ブスタ系の筋肉系ファミリー・コメディというと、ヴィン・ディーゼル主演の「キャプテン・ウルフ(05)」(トータル113百万ドル)が真っ先に思い出されるので、これと比較していきたい。週ごとの動きは以下の通り。
「ウルフ」31→54→72→86→96→101→104→107百万ドル
「G・P」23→43→59百万ドル
「キャプテン・ウルフ」の比率で計算すると、「THE GAME PLAN」は依然9千万ドル近く稼げそうな勢いを保っている。
やはり、ディズニー系のビエナ・ブスタのファミリー・コメディー作品は予想外に稼げるようだ。

5位:「The Heartbreak Kid」<ロマンティック・コメディー>
【監督】ファレリー兄弟(「メリーに首ったけ(98)」)
【主演】ベン・スティラー(「ナイト・ミュージアム」)、ミシェル・モナハン(M:I:Ⅲ)、Malin Akerman
【内容】愛していない女性との新婚旅行中に、本当の愛に気付かせてくれる女性に出会う。
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
【公開前興行収入予想】 6~7千万ドル
2週目終了時点では、26百万ドルという結果になっている。
ファレリー兄弟監督作品の2週目成績は以下のとおり。
「ジム・キャリーはMr.ダマー(94)」41百万ドル(トータル127百万ドル)
「メリーに首ったけ(98)」41百万ドル(トータル176百万ドル)
マット・デイモン主演「ふたりはクギづけ(03)」17百万ドル(トータル34百万ドル)
ドリュー・バリモア主演「2番目のキス(05)」24百万ドル(トータル42百万ドル)
「2番目のキス」とほぼ同程度となっており、4千万ドル半ばがフィニッシュラインか。
ファレリー兄弟はベン・スティラーを迎えても、あまり変化はなかったようだ。

7位:「キングダム 見えざる敵」<サスペンス>
【監督】ピーター・バーグ(「ランダウン(03)」「プライド栄光への絆(04)」)
【主演】ジェイミー・フォックス(「RAY(04)」)、クリス・クーパー(「アダプテーション(02)」)、ジェニファー・ガーナー(「エレクトラ(05)」)
【内容】FBI捜査官がアメリカの労働者の命を奪った自爆テロ事件捜査のため、サウジアラビアへと向かう。
【公開前興行収入予想】 5千万ドル
【アメリカ内の評価】 そこそこ高い
製作費70百万ドルに対して、現在40百万ドルしか稼いでいない。
評価は高いが、製作費割れは避けられない状況だ。
関連作品の3週目終了時の成績を比較すると、以下の通り。
社会派アクション「ブラッド・ダイヤモンド」25百万ドル(トータル57百万ドル)
プロデューサーが同じマイケル・マン「マイアミ・バイス」55百万ドル(トータル63百万ドル)
フォックスとクーパー出演「ジャーヘッド」54百万ドル(トータル63百万ドル)
比率で計算すると、4千万ドル後半がフィニッシュラインか。

9位:「バイオハザードⅢ」<アクション・ホラー>
【監督】ラッセル・マルケイ(「エンド・オブ・ザ・ワールド」)
【主演】ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター(「デッドコースター」)、オデッド・フェール(同シリーズ、「ハムナプトラ2」)
【内容】ネバダ砂漠からアラスカへ向かう最中でのUmbrella社との戦いを描く。
【公開前興行収入予想】 4千万ドル
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
「Ⅰ」で監督を務めたポール・W・S・アンダーソンは「Ⅱ」同様、脚本にまわっている。
過去のシリーズは以下の通り。
02年の「Ⅰ」が40百万ドル、04年の「Ⅱ」が51百万ドルとなっている。
(週数) 「Ⅰ」 「Ⅱ」 「Ⅲ」
1週目   18   23   24
2週目   29   37   37
3週目   34   43   44
4週目   37   47   48
5週目   39   49
トータル  40   51
製作費   33   45
引き続き、前作とまったく同じペースを保っている。
ここまで酷似するのはなかなか珍しい。
5千万ドルをちょっと超える程度がフィニッシュラインとなるだろうか。

10位:「The Seeker: The Dark Is Rising」<ファンタジー>
【監督】David L. Cunningham(「エンド・オブ・オール・ウォーズ(01)」)
【主演】Alexander Ludwig、Ian McShane、Christopher Eccleston
【内容】暗闇の軍隊と戦うことに捧げた不滅の戦士の末裔であることを知ったとき、少年の運命は変わっていく。
【アメリカ内の評価】 普通
【公開前興行収入予想】 4千万ドル
「光の六つのしるし」というファンタジー小説の映画化。
3173館で公開されているが、金曜日から日曜日の3日間で2,150,000ドルしか稼いでいないため、1館辺り677ドルということになる。
これを3日で割ると1館1日辺り225ドル。
1日4回ほど上映すると、1上映辺り56ドル。
入場料を8ドル程度と考えると、1上映辺り7人しか観客がいないことになる悲惨な映画。
配給のフォックスは「エラゴン」に続き、大失敗となっている。
ライバル会社のワーナーは「ハリー・ポッター」、
ディズニー・ブエナビスタは「ナルニア」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」
ニューラインシネマは、「ロード・オブ・ザ・リング」に続き、「ライラの冒険」、
ソニーは「スパイダーマン」、
ドリームワークスは「シュレック」といった稼げるシリーズモノを有している。
そのため、フォックスとしても、稼げるシリーズモノがどうしても欲しかったという事情がある。
「X-MEN」や「ダイハード」というシリーズをフォックスは有しているが、もう先がみえてきており、新たなシリーズが必要なのである。
ただ、このフォックスという会社は、良作もあるが、明らかに一般公開するレベルに達していないとんでもない駄作を平気でリリースしてくる悪い傾向があり、個人的には好きな会社ではない。
アメリカの観客もこの会社のことは分かっているのではないか。


来週ランキング入りすると思われるのは、以下の4作品。
「30 Days of Night」<ホラー>(公開規模2700館程度)
【監督】デヴィッド・スレイド(「ハード・キャンディ(05)」)
【主演】ジョシュ・ハートネット、メリッサ・ジョージ(「マルホランド・ドライブ」)
【内容】吸血鬼に襲われた街を守ろうとする二人の警察官夫妻を描く。
【アメリカ内の評価】 不明
【公開前興行収入予想】
アメリカのコミックの映画化。
このコミックがアメリカでどの程度人気なのかが分からないため、予想は少々困難だ。
吸血鬼映画といえば、「ブレイド」「アンダーワールド」などが思い出される。
「ブレイド」シリーズは、70、82、52百万ドル
「アンダーワールド」シリーズは、52、62百万ドルとなっている。
知名度がある作品でもミニマムラインが5千万ドルであり、本作もこの程度になるのではないか。
ただ、ジョシュ・ハートネットははっきり言ってヒット作に恵まれておらず、「ブラックダリア」が23百万ドル、「ラッキーナンバー7」が22百万ドルという物足りない結果になっている。
したがって、少々評価を下げて、3千万ドル~4千万ドルという予想にしたい。

「The Comebacks」<スポーツ・コメディ>(公開規模2800館程度)
【監督】トム・ブラディ(「ホットチック(02)」)
【主演】David Koechner、Robert Ri'chard、DJ Qualls
【内容】最悪な成績をもつ大学のフットボールチームをコーチが変えてゆく。
【アメリカ内の評価】 不明
【公開前興行収入予想】
「ホットチック(02)」の興行収入は35百万ドル。
最近公開された卓球コメディー「Balls of Fury」は33百万ドルなので、この辺りがやはり着地点なのではないか。
有名俳優が出演しているわけでもなく、大きく稼ぐことはできないだろう。
3千万ドル~4千万ドルと予想したい。

「Rendition」<サスペンス>(公開規模2200館程度)
【監督】ギャヴィン・フッド(「ツォツィ」で06年アカデミー賞外国語部門受賞)
【主演】リース・ウィザースプーン、ジェイク・ギレンホール、アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー賞受賞)
【内容】米国外の秘密の拘留施設で異常な事態に陥った後に、CIAアナリストは自己の任務を疑い出す。
【アメリカ内の評価】それほど悪くない
【公開前興行収入予想】
女優の中ではヒットに導く率がかなり高いリース・ウィザースプーン主演作。
「ウォーク・ザ・ライン」でアカデミー賞主演女優賞を得てから約2年ぶりの新作となる。
得意のコメディではなく、新境地となるサスペンスとなるため、今回は苦戦するかもしれない。
ただ、サンドラ・ブロック主演の「Premonition」を抜くことはノルマだろう。
5千万~6千万ドル程度か。

「Gone Baby Gone」<ヒューマンドラマ・サスペンス>(公開規模1500館程度)
【監督】ベン・アフレック
【主演】モーガン・フリーマン、エド・ハリス、ケイシー・アフレック
【内容】ボストンで行方不明になった4歳の女の子を2人の刑事が追う。
【アメリカ内の評価】 かなり高い
【公開前興行収入予想】
ベン・アフレック初監督作品。脚本もベン・アフレックが手掛けている。
「ハリウッド・ランド」「スモーキン・エイス」では自虐的な行為に走ったことで、好評を博しているが、ベン・アフレックは役者としては行き詰まりをみせている。
某映画内では「ベン・アフレックに演技学校が必要なように、僕には君が必要」と揶揄されているほどだ。
親友マット・デイモンは着々とキャリアを重ねているのとは正反対な状況に陥っている。
それほど嫌いな役者ではないため、監督としての手腕を期待したいところだ。
しかし、質は低くなさそうだが、公開規模も小さいので大きく稼くことはできないだろう。
ベン・アフレックの盟友のケヴィン・スミス監督作品と同じような結果になるのではないか。
「世界で一番パパが好き!」は25百万ドル、「クラークスⅡ」は24百万ドルとなっている。
したがって、2千万ドル~3千万ドルというところだろう。

その他には、ハル・ベリー、ベニチオ・デル・トロ主演のヒューマン・ドラマ「Things We Lost in the Fire」も1000館程度で公開される。

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『パンズ・ラビリンス』レビュー 【映画】

◆評  価    7.0点
◆おススメ度   B(映像は素晴らしいが、本質は理解しにくい)

技術的な部分や世界観は確かにアカデミー賞の名にふさわしいほどの仕上がりをみせていたが、期待以上には面白みを感じなかった。
本作はファンタジーという名を借りた「スペイン内戦で散っていった者に対するレクイエム」的なものであり、また「ファシズム」に対する抵抗を表したものであるため、本作の趣旨が自分にピタッと嵌まるものではなかったからだと思われる。
さらに、スペインにおける死後の世界に対する考え方が、日本人とは大いに異なるため、本作をきちんと理解するのは難しいのかもしれない。
そのため、諸手を挙げて、絶賛するというわけにはいかなかった。

グロさが少々クローズアップされているようだが、この程度は別に大したことはないと思う。
少々強烈なのは、掌に目があるペイルマンの動きくらいだろうか。
グロいシーンを描く事態を目的としている映画もあるが、描くためにはそれなりに意味が必要になってくると思う。
例えば、ビダル大尉が村人を酒瓶で殴り殺すというシーンがあったが、彼の残虐性を示すためにはこの描き方は必要だったと思う。
木に潜むカエルやペイルマンのシーンでは、オフェリアの試練の困難さを示すためによりグロく描く必要があったと思う。
しかし、負傷した兵士の脚を切ったり、ビダル大尉の口を切り裂いて、それを縫合するシーン自体にどういう意図があるのだろうかと分かりかねる部分もある。
負傷した兵士の脚を切るシーンは内戦の悲惨さなどを描きたいという意図があったのかもしれないが、ビダル大尉の口裂けシーンは単に裂けた部分から酒が滲みだすシーンをビジュアル的に描きたかったようにしかみれなかった。
メルセデスはビダルの口を裂く余裕があるのならば、彼を殺すべきだと思うが、ラストに繋げるためにはあの時点ではビダル大尉は殺せない、そのためにああいう処理になったのだろう。
あの程度痛めつけて逃げ出しても意味がないと思うので、この部分が少々荒い仕上がりと感じられた。

【本作の解釈】
この映画は様々な解釈が可能になっていると思う。
①ファンタジー部分も含めてすべて現実(パンもラストもすべて存在)
②前半のファンタジー部分は現実だが、ラストはオフェリアの空想(パンは存在したが、二つ目の試練の失敗で彼は姿を消した)
③前半のファンタジー部分はオフェリアの空想だが、ラストは現実(空想が実は現実となっていった)
④ファンタジー部分はすべてオフェリアの空想
結論的には、観た人によって思うように思えばよいと思うが、自分なりに解釈してみたいと思う。
どのように解釈するかは、「三つの試練」の意味を考える必要がある。

【三つの試練の意味】
本作はスペインの内戦に絡めて作成されており、オフェリアの三つの試練と大いに関係があると思う。
①「大木に潜むカエルを退治して、鍵を手に入れる。」
その土地を不当に占拠し、養分を吸い取るカエルというのは、スペインの独裁者フランコをイメージしているのではないか。
彼をその土地から追い出し、不毛の土地となった場所に花を咲かせるというのが、民衆の真意だと思う。

②「何も食べず、飲まず、あるものを持ち出す。」
敵からの食料の配給を黙って従って受け取るのか、それともその誘惑を断ち切れるかという試練だと思う。
その誘惑に負けてしまえば、一瞬の快楽は味わえるが、仲間を裏切り(妖精2匹食いちぎられる)、自己の自由等を失うというしっぺ返しに遭うということを描いているのだろう。

③「弟を連れ出し、無垢なる血を与える。」
スペイン内戦後も戦い続ける弟を支援し続けるメルセデスが弟をビダル大尉に売らなかったように、いかなる場合であっても家族を生贄のように差し出すべきではないという試練だと思う。
「ただ、黙って命令に従うだけのであれば、人間ではなく人形だ」という本作のメインの主張でもあろう。

③の試練に打ち勝ったオフェリアであるから、本作がバッドエンディングになるとは思えない。【解釈】②と④という意図は、製作者にはなかったのではないか。

オフェリアという少女は、スペイン内戦で散っていった人々とある意味では同じような存在という描き方をしていると思う。
内戦の先に夢見た世界に、内戦で死んだ人々は最後には辿り着いたということを本作で言いたかったのだと思う。
したがって、個人的には【解釈】①もしくは③だと思う。
意外と③という解釈が面白いのではないか。
序盤のファンタジー部分はすべてオフェリアの空想であり、ある意味では現実逃避なのかもしれないが、空想内における自己の戦いに打ち勝ったことにより、自分が夢見た世界に旅立っていったという考え方である。
内戦を繰り広げたスペインの人々も、ファシズムを打破し、その後に開かれていると思える幸福な世界を想像・空想していたに違いない。
彼らのように「想像」が「現実」へと昇華されたということを伝えたかったのかもしれない。

テーマ:パンズ・ラビリンス - ジャンル:映画

2007年10月クール視聴率予想(その2) 【ドラマ】

10月クールドラマの放送前の視聴率予想の後編。

「ガリレオ」 予想平均21.0%
主演:福山雅治、柴咲コウ
原作:東野圭吾「探偵ガリレオ」
脚本:福田靖「HERO」「救命病棟24時」
演出:西谷弘「美女か野獣」「白い巨塔」「ラストクリスマス」「エンジン」
主題歌:KOH+「KISSして」
【テーマ】「事件モノ」、「超常現象」、「正反対なコンビ」
【個人評】かなり期待できそう。鑑賞レビュー予定。

久々の福山雅治主演作であり、共演に柴咲コウを配してきた。
フジテレビの気合が相当感じられ、高い視聴率を期待できそうだ。
これで平均視聴率20%を超えなかったら、いったい何が超えるというのか。

福山雅治主演ドラマの平均視聴率は以下のとおり。
03年1月クール「美女か野獣」 18.5%
99年7月クール「パーフェクトラブ!」 17.0%
98年4月クール「めぐり逢い」 16.6%
95年7月クール「いつかまた逢える」 20.6%

柴咲コウ出演ドラマの平均視聴率は以下のとおり。
06年10月クール「Dr.コトー診療所2006」 22.1%
04年4月クール「オレンジデイズ」 17.2%
03年7月クール「Dr.コトー診療所」 18.9%
03年1月クール「GOOD LUCK!!」 30.4%

東野圭吾原作ドラマは「白夜行」の視聴率は12.3%だった。

2004年以降の月9ドラマをまとめると、以下のとおりとなる。
【大成功組(平均視聴率20%以上)】
「プライド」 24.9%
「西遊記」 22.8%
「エンジン」 22.4%
「ラストクリスマス」 21.5%
【成功組(平均視聴率18%以上)】
「のだめカンタービレ」 18.8%
「危険なアネキ」 18.8%
「トップキャスター」 18.3%
【可も不可もなく(平均視聴率15%以上)】
「プロポーズ大作戦」 17.3%
「愛し君へ」 16.9%
「スローダンス」 16.9%

少なくとも、「美女か野獣」の18.5%は超えてくると思う。
月9であることと、高視聴率女優柴咲コウが出演することを考えると、20%超えも不可能ではなく、かなり現実的な数字ではないか。
「ラストクリスマス」の21.5%と同程度は期待したい。


「暴れん坊ママ」 予想平均10.0%
主演:上戸彩、大泉洋、日村勇紀
原作:オリジナル
脚本:大石静(「First Love」「アフリカの夜」)
演出:佐藤祐市「アテンションプリーズ」「花嫁とパパ」、石川淳一「花嫁とパパ」「Ns'あおい」
主題歌:mihimaru GT「I SHOULD BE SO LUCKY」
【テーマ】「夫婦」「突然母親」「家族」
【個人評】上戸彩のファン以外、誰が見るというのか?

テーマもありふれており、いったいどういう期待を込めているのがまったく不明なドラマだ。
上戸彩という名前だけで視聴率が取れると勘違いしているのか。
この程度のドラマで「ヒット間違いない!」と思う方がどうかしている。

上戸彩主演ドラマの平均視聴率は以下のとおり。
07年4月クール「ホテリアー」 8.6%
06年7月クール「下北サンデーズ」 7.3%
06年4月クール「アテンションプリーズ」 16.4%
05年4月クール「アタックNO.1」 13.1%
04年4月クール「エースをねらえ!」 13.2%
03年7月クール「ひと夏のパパへ」 5.6%

脚本家の大石静が手掛けた視聴率は以下のとおり。
02年4月クール「First Love」 10.2%
99年4月クール「アフリカの夜」11.2%

本作を手掛ける二人の演出家が手掛けた「花嫁とパパ」の視聴率は11.8%だった。
フジテレビ夫婦モノといえば、「鬼嫁日記いい湯だな」が参考になり、視聴率は12.0%だった。
急に母親になる(子どもを引き取る)というドラマといえば、「役者魂!」が参考になり、視聴率は9.6%だった。

「花嫁とパパ」と「鬼嫁日記いい湯だな」の12%程度が一応の基準になるとは思うが、正直言って、魅力に欠けるドラマだ。
新味もなく、だいぶ苦戦が予想されそうだ。
基準値の12.0%の8割5分程度と考えたい。
12.0%×0.85=10.2%となり、10.0%程度が落ち着きどころとなる。


「スワンの馬鹿!」 予想平均10.0%
主演:上川隆也、成宮寛貴、劇団ひとり、芦名星(各国との合作映画「SILK」に出演している女優)、田中美佐子
原作:オリジナル
脚本:旺季志ずか(「女帝」「アットホームダッド」)
演出:河野圭太「古畑任三郎」、小林義則「アンフェア」
主題歌:ハラフウミ(原由子×風味堂)「夢を誓った木の下で」
【テーマ】「共感モノ」、「格差社会」、「家族」
【個人評】結婚していれば見たかもしれないが、独身のため共感できないから見ません。

テーマ等は悪くはないが、魅力に欠けるキャスティングである。
また、10~12話を乗り切るほどのストーリー展開を期待できない。
視聴者層は異なると思うが、裏の日テレには赤西仁主演の「有閑倶楽部」が待ち構えており、安泰というわけにはいかない。
だからこそ、やや年配向けにターゲットを絞ったのかもしれない。
その作戦が功を奏すだろうか。

とにかく、どういう数字になるのか、なかなか読みづらいドラマだ。
06年4月クールの「アットホームダッド」(※旺季志ずか脚本)の16.8%、06年7月クールの「結婚できない男」の16.9%というように、思わぬヒットとなる可能性はある。
しかし、主演が阿部ではなく、民放ドラマの主演に実績のない上川となるため、これらよりもずいぶん下がりそうだ。
ひょっとすると、「今週、妻が浮気します」の10.2%程度に終わるのではないか。
上川というよりも、劇団ひとりに期待が掛かるが、やはり裏の日テレ赤西仁主演の「有閑倶楽部」が脅威であり、これほどの強敵には太刀打ちできまい。
「今週、妻が浮気します」程度の10.0%と予想してみたい。


「有閑倶楽部」 予想平均16.0%
主演:赤西仁、横山裕、田口淳之介、美波、香椎由宇、鈴木えみ
原作:漫画(一条ゆかり)
脚本:江頭美智留(「ホテリアー」「1リットルの涙」)
演出:大谷太郎(「バンビ~ノ!」「ごくせん」)
主題歌:KAT-TUN「Keep the faith」
【テーマ】「事件モノ」「セレブ」
【個人評】相当盛り上がりそうな雰囲気を感じるが、「花より男子」も「花ざかりの君たちへ」といったドラマも見ておらず、原作もよく知らない。
ましてや赤西にも興味がないので、見ません。

「セクシーボイスアンドロボ」「探偵学園Q」がやや失敗に終わり、後がなくなってきた日テレ火曜日22時枠だったが、ついに勝負を掛けてきた。
これで視聴率を取れなかったら、白旗を上げたくなるようなキャスティングだ。
TBSの「花より男子」平均21.7%、フジの「花ざかりの君たちへ」平均17.0%のヒットがあり、日テレも負けてられないのだろう。

ジャニーズ系の「山田太郎ものがたり」の15.2%以上は稼げると思われる。
また、赤西仁主演ということもあり、「anego」の15.6%程度は稼げるだろう。
16.0%と高めの予想をしてみたい。

裏も「スワンの馬鹿!」であり、それほど視聴率の食い合いにはならないと思われるが、多少の影響は加味しておきたいところだ。
もし、裏がドラマでなければ、もうちょっと稼げたとは思うが。
火曜日22時枠ではなく、土曜日21時枠に放送すれば、17%以上は取れたのではないか。


「ジョシデカ!」 予想平均12.0%
主演:仲間由紀恵、泉ピン子、リュ・シウォン
原作:オリジナル
脚本:秦建日子(「花嫁は厄年ッ!」)
演出:平野俊一(「特急田中3号」)、清弘 誠(「夫婦道」)
主題歌:Aqua Timez「小さな掌」
【テーマ】「事件モノ」「正反対なコンビ」
【個人評】仲間由紀恵はいいけど、泉ピン子は見たくないので見ません。

仲間と泉というコンビは、さすがに狙いすぎではないか。
しかも、リュ・シウォンまで出演させており、完全にカオス状態になっている。
あまり視聴率を期待できそうもないが、年配層の動き次第ではそこそこ稼ぐことができるかもしれない。
先が読めない部分もあるので、オオバケの可能性もあるが。

「TRICK」「ごくせん」といった大ヒット作ももっているが、「東京湾景」という大失敗作をも持つ仲間由紀恵。
キムタクのようにどんなドラマでも成功に導くのではなく、成功できるかは内容のデキに大きく左右されるようだ。

とりあえず、仲間と松坂慶子が共演した「エラいところに嫁いでしまった!」の12.7%が参考になるだろうか。
しかし、裏の「医龍2」が比較的安定して視聴率を取ることが予想されるので、苦戦しそうだ。
また、この枠はTBSの稼げない枠として有名であり、二桁を取ったのは06年7月クールの「花嫁は厄年ッ!」まで遡る必要がある。
「花嫁は厄年ッ!」は12.0%であり、「ジョシデカ!」も同程度ではないか。
平均視聴率予想としては妥当なラインだろう。
ところで、木曜日22時は二つのドラマが同時に放送されているが、二つのドラマの視聴率の合計はどうなっているのだろうかを調べてみた。
07年7月「山壁」12.1%+「肩ごし」7.5%=19.6%
07年4月「教科書」11.2%+「孤独」7.0%=19.2%
07年1月「拝啓」13.2%+「研修医」9.3%=22.5%
06年10月「コトー」22.1%+「松子」8.2%=30.3%
06年7月「不信」12.9%+「厄年」12.0%=24.9%
06年4月「医龍」14.8%+「くず」12.7%=27.5%
06年1月「小早川」11.5%+「ガチ」7.8%=19.3%
通常だと20%前後というところか。
「医龍2」予想13.5%+「ジョシデカ!」予想12.0%=25.5%となり、じゃっかん高いだろうか。
「医龍」の06年4月のファーストシーズン時の合計が27.5%だったので、それが一応の根拠としたい。
「ガリレオ」と少々被る部分もあるので、その点でもマイナスかもしれない。


「おいしいごはん」 予想平均11.0%
主演:渡哲也、藤原紀香、徳重聡
原作:オリジナル
脚本:古沢良太(「ALWAYS三丁目の夕日」「相棒」)
演出:吉田啓一郎
主題歌:COLOR「青い鳥」
【テーマ】「家族」「ガンコ親父」「死」「隠し子」
【個人評】年配層向けのドラマでしょうか。見る理由が見当たりません。

渡哲也主演の民放の連続ドラマというと、06年10月クールの「家族-妻の不在・夫の存在-」が直近となる。
「家族-妻の不在・夫の存在-」が11.9%なので、これと近い数字に落ち着きそうだが、「菊次郎とさき」が9.3%と低迷しており、下手をすると一桁割れの可能性もありそうだ。
そこはそんとか、渡哲也の自力を期待したい。
「ALWAYS三丁目の夕日」の脚本家によるものなので、安定して稼げそうな気もする。
低視聴率女優の藤原紀香は、結婚したことで視聴率等の変化があるだろうか。


「オトコの子育て」 予想平均8.5%
主演:高橋克典、国仲涼子、小泉孝太郎
原作:オリジナル
脚本:尾崎将也(「結婚できない男」)
演出:塚本連平(「特命係長」)、小松隆志(「ヒミツの花園」)、植田尚(「特命係長」)
主題歌:w-inds.「Beautiful Life」
【テーマ】「シングルファーザー」「家族」「ダメ男」
【個人評】「結婚できない男」狙いと思われるが、魅力を感じさせないので見ません。

高橋克典は「金太郎」「特命係長」で実績があるのは認めざるを得ないが、ヒットの理由は独特なキャラクター自身にも人気があったように思われる。
高橋克典自身には、それほどの数字は期待できない。
高橋克典主演の「ガチバカ!」の平均7.8%程度の大コケとなってしまうのではないか。
直球ではなく、「女帝」のような変化球で攻めれば、ひょっとするとオオバケはあるかもしれないが…。
コケるとは思うが、「特命係長」の実績を多少加味しておきたい。


「SP(エスピー)」 予想平均13.0%
主演:岡田准一、堤真一、真木よう子
原作:オリジナル
脚本:金城一紀(「GO」で直木賞受賞)
演出:本広克行(「踊る大走査線」シリーズ、「アンティーク」)
主題歌:「」
【テーマ】「事件モノ」「テロリスト」「アクション」
【個人評】これは面白そう。「踊る大走査線」に続く、シリーズモノ誕生か。

事件モノがちょっと多すぎるクールになってしまった。
「ガリレオ」「有閑」「ジョシデカ!」に次ぐ、4本目の事件モノドラマ。

このキャスティングならば、「ライフ」の12.2%を超えてくるだろう。
しかし、「特命係長・只野仁」の14.3%を超えるのはさすがに難しいのではないか。
「特命係長・只野仁」の5%引き程度と考えたい。

岡田准一は05年4月クール「タイガー&ドラゴン」が12.8%と低迷したが、“落語”というテーマがネックだったか。
それ以前は、03年10月クール「末っ子長男姉三人」の14.4%という数字であり、それほどの実績はない。
ただ、「木更津キャッツアイ」で名前を上げており、それほど悪い数字にはなりそうもない。
今回、大きく飛躍するのを期待したい。
通常枠で放送すれば、もっと稼げそうな作品だけに、あえてこの枠で放送するのは、じゃっかん疑義がある。
火曜日21時に「暴れん坊ママ」ではなく、本作を放送すれば15%以上は確実だっただろう。
上手くいけば、映画化も狙えるかもしれない素材だ。


順位  タイトル    予想平均  初回 
1位「ガリレオ」     21.0%
2位「有閑倶楽部」   16.0%
3位「働きマン」     14.5%  (15.7%)
4位「ハタチの恋人」  14.5%
5位「医龍2」      13.5%
6位「SP(エスピー)」 13.0%
7位「ジョシデカ!」   12.0%
8位「歌姫」       12.0%
9位「ドリームアゲイン」11.0%
10位「おいしいごはん」11.0%
11位「暴れん坊ママ」 10.0%
12位「スワンの馬鹿!」10.0%
13位「オトコの子育て」  8.5%
14位「モップガール」   8.5%

結局、鑑賞する予定なのは、「ガリレオ」と「SP」のみとなった。
「ガリレオ」「有閑」「ジョシデカ!」「SP(エスピー)」と事件モノドラマが4本と多く、
漫画原作が「有閑倶楽部」と「働きマン」(と「医龍2」)と少数、
続編も1本に留まっているというのが特徴。
また、明石家、福山が久々の主演を果たし、この二人に加えて、上川、渡、高橋、反町と年齢が高い主演男優が目立つクールとなった。

テーマ:★★★テレビ視聴率★★★ - ジャンル:テレビ・ラジオ

国内映画興行収入ランキング(10月1週目) 【映画】

(注意)興行収入の数値は暫定のものです。ご了承ください。
なお、本ランキングは興行収入ベースのものですので、動員ベースの巷のランキングとは一部異なる場合があります。
今週は3連休でしたが、数値は土日のみのものです。月曜日の成績は含まれておりません。

2本の新作がランクインしたため、3週目で「めがね」、7週目で「「Life 天国で君に逢えたら」が圏外へ消えた。

「めがね」は現在2.6億円程度の興行収入となっている。
引き続き、「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」「大帝の剣」「パッチギ! LOVE&PEACE」「ラストラブ」を上回るペースを保っている。
同じく七十館程度で公開された「僕は妹に恋をする」の3週目成績が3.0億円程度であり、それほど遜色はないのが凄い。
このままのペースを保てば、「かもめ食堂」の5億円を超えるのは間違いないだろう。

「Life 天国で君に逢えたら」の現在16.1億円の興行収入となっている。
最終的には18億円には届かないかもしれないが、近いものとなるだろう。
個人予想は6~8億円という的外れのものだった。
低すぎたのは反省すべきだが、伊東美咲が出演しており、ここまでのヒットとなるのはなかなか予想できない。
東宝作品の感動ヒューマンドラマなので、素直に高めにしておけばよかった。
東宝作品は「舞妓Haaaan!!!!!」や本作など、個人的には微妙な作品ばかりだが、いずれもヒットに導いているのが凄い。


1位:「HERO」(5週目)<予想順位1位>
【個人予想】 80億円 【配給会社期待値】 100億円以上
3.1億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは65.2億円を突破した。
1週間の伸びは7.9億円程度だろうか。
月曜日を含めると、66.5億円を突破したという情報もある。

「海猿」の71.0億円を超えることが最低限のノルマだ。
「海猿」 9.7→23.5→35.5→45.1→52.8→58.3→62.5→65.3→?→68.5億円
「HERO」10.1→29.8→44.9→57.4→65.3億円
「海賊」19.4→44.0→61.4→74.5→83.7→90.9→96.2→99.3→102.5→105.1億円
「海猿」のペースでいくと87.8億円程度、
「パイレーツオブカリビアン」のペースでいくと85.0億円程度となる。
現時点では85億円~90億円がフィニッシュラインとなりそうだ。
しかし「海猿」との差を広げることがあまりできなかったのは気になる。
「海猿」と「HERO」の週毎の差は、0.4→6.3→9.4→12.3→12.5億円となっている。
月曜日に流れたとも考えられるが、今週は貯金が0.2億円しか作れなかった。

2位:「クローズド・ノート」(2週目)<予想順位2位>
【個人予想】 8~9億円 【配給会社期待値】 20億円
1.2億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは4.5億円突破を目前としている。
1週間の伸びは2.7億円程度だろうか。
月曜日を含めると、5.1億円を突破したという情報もある。

今年の東宝作品の2週目の成績は以下の通り。
「愛の流刑地」5.5億円(トータル13.9億円)
「バブルへGO!!/タイムマシンはドラム式」4.3億円(トータル10億円以下詳細不明)
「眉山/びざん」4.6億円(トータル12億円)
「舞妓Haaaan!!!!!」7.4億円(トータル20億円)
「Life 天国で君に逢えたら」6.7億円
現時点では、「眉山/びざん」と同程度ということになるが、オープニングでは「眉山/びざん」に0.4億円程度差をつけていたので、差が詰まったことになる。
したがって、フィニッシュラインは10億円というところか。
「眉山/びざん」のような粘り腰でウィークデイに稼ぐことはできまい。
「パーフェクト・ストレンジャー」程度と同じような動きでは、さすがに心もとない。

3位:「パーフェクト・ストレンジャー」(2週目)<予想順位3位>
【個人予想】 5~6億円
1.1億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは4.4億円突破を目前としている。
1週間の伸びは2.7億円程度だろうか。
ほぼ「クローズド・ノート」と同じ動きをしている。
「守護神」の4.8億円、「デジャヴ」の4.6億円に近いものであり、作品の内容を踏まえると、健闘している。
現時点では、8~9億円を狙えそうな勢いだ。
ただ、ネタの新鮮さが肝心な作品であり、そろそろ失速してくるところではないか。
評判もあまりよろしくないようであり、大きく伸びそうもない。

4位:「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」(1週目)<予想順位7位>
【個人予想】 2.5億円
三連休で1.3億円というオープニングを飾った。
単純に土日で9千万円程度と考えると、「蟲師」の9.5千万円、「そのときは彼によろしく」の8.9千万円と同程度ということになろうか。
現時点のフィニッシュラインは、5~6億円程度と思われる。

監督は本作が初監督の蝶野博監、主演は、ほとんど実績がない松下奈緒と竹財輝之助。
スペインで撮影しているものの、どう考えてもやる気がないとしか思えず、コケると予想したが、予想外には稼いでいるようだ。
やはり、「未来予想図」というブランド力に客は惹かれてしまったか。

この企画自体が立ち上がっていたときは、結構面白そうだと感じていた。
上手くいけば、相当稼げるのではないかと感じていたが、いざフタを開けてみると訳の分からないチープなキャスティングとなってしまっていた。
「何だ!この映画は!誰が見に行くんだ!」と“失望”以外の感情が出てこなかった。
ドリカムの世界観を体現できる監督・キャスティング・ストーリーを望むのは、今の松竹には酷な話か。
当然見ていないが、ドリカムの曲以外は評判も恐ろしく悪いようであり、いい素材をムチャクチャにぶっ壊すようでは、松竹は東宝にいつまでも勝てないということがよく分かる実例だ。

ちなみに松竹の今後のラインナップは以下の通り。
役所広司主演の「象の背中」(「明日の記憶」路線)
中谷美紀主演の「自虐の詩」(「嫌われ松子の一生」路線)
大沢たかお主演の「ミッドナイト・イーグル」(「ホワイトアウト」路線)
いずれも見ていないので確かなことは言えないが、どれも既視感を感じさせるような作品ばかりだ。
やはり松竹の方向性はちょっとズレているような気がする。

5位:「幸せのレシピ」(2週目)<予想順位5位>
【個人予想】 6~7億円
7.9千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは3.5億円突破を目前としている。
1週間の伸びは2.3億円程度だろうか。
「ゴーストライダー」「TAXi(4)」「墨攻」の2週目成績の3.4億円前後と並ぶものであり、それほど悪くはない。
「ミス・ポター」「プレステージ」「ザ・シューター/極大射程」「ゾディアック」「ラブソングができるまで」といった作品には勝っている。
現時点では、公開前予想の6~7億円が着地点だろうか。

6位:「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(3週目)<予想順位6位>
【個人予想】 9億円
6.7千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは7.6億円を突破した。
1週間の伸びは1.7億円程度だろうか。
05年に公開された「ファンタスティック・フォー:超能力ユニット」の3週目終了時の成績は8.2億円(トータル10.1億円)となっており、そろそろ息切れしてきた。
すでに有楽町の日劇1では、ロバート・デ・ニーロ監督の「グッド・シェパード」の公開が10月20日に決まっている(11月10日からは「ボーン・アルティメイタム」)ため、勝負になるのは1週ちょっととなる。
10億円前後がフィニッシュラインだろうか。

7位:「ローグ アサシン」(1週目)<予想順位4位>
【個人予想】 4億円
6.6千万円程度のオープニングを飾った。
月曜日を含めると、9.8千万円程度という情報もある。
200館を超える規模で公開された洋画では、「GOAL!2」の4.9千万円の次に酷いものとなってしまった。当然、大コケといっていいだろう。
結構、面白そうに思われるのだが、なぜこうなってしまったのか。
月曜日に多少流れたとしても、ちょっと酷い気がする。
ジェイソン・ステイサム主演作 「トランスポーター2」のオープニングですら8.4千万円であったので、同程度のオープニングを飾れると思ったのだが。
アメリカでも苦戦しており、ちょっと間違った方向の組み合わせだったのか。

8位:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(6週目)<予想順位9位>
【個人予想】 7億円 【配給会社期待値】 10億円
4.6千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは16.0億円を突破した。
1週間の伸びは1.3億円程度だろうか。
「新宿MILANO1」(1064席)を「幸せのレシピ」に明け渡して、当初の予定館であった「シネマスクエアとうきゅう」(224席)に移動しているが、引き続き好調だ。
いつまで公開するか不明だが、この規模で3~4週間程度公開され続ければ、18億円はほぼ確実か。
上手くいけば、20億円というのも夢ではないが、さすがに厳しいか。

9位:「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」(2週目)<予想順位圏外>
【個人予想】 4~5億円
3.8千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは1.9億円突破を目前としている。
1週間の伸びは1.3億円程度だろうか。
「アポカリプト」の2週目が1.1億円、「女帝/エンペラー」の2週目が1.3億円、「サンシャイン2057」の2週目が1.4億円となっている。
悪いながらも、極めて悪いというわけではない。
現時点では4~5億円程度がフィニッシュラインか。

10位:「アーサーとミニモイの不思議な国」(3週目)<予想順位10位>
【個人予想】 9億円
4.2千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは4.2億円突破を目前としている(先行分を含んでいない可能性があり、4.9億円の可能性もあり)。
1週間の伸びは8.1千万円程度だろうか。
「モンスターハウス」の3週目終了時点の成績が4.1億円であり、これにかなり近いものとなっている。
10月20日から「ヘアスプレー」に劇場を明け渡すと思われるため、あと1週ちょっととなる。
したがって、フィニッシュラインは6億円+α程度だろうか。

豊川悦司主演の「サウスバウンド」は予想通り圏外スタート。
ラインクインを期待した「パンズ・ラビリンス」も1.8千万円程度のオープニング(月曜日を含めると2.7千万円)を飾ったが、圏外スタートとなった。
公開館数が28館程度では物理的に厳しかったようだ。
先週Yahooで検索を掛けたときは、80館程度で公開するような数値が出たので、ランクインできるかと考えたのだが・・・。
劇場あたりの平均興行収入は「HERO」に次ぐものであり、ハコが小さいにも関わらず、健闘している。
来週は9館増加するので、土日で2千万円に乗せられるだろうか。
上手くいけば、ランクインも可能だと思う。

次週ランキング入りが予想されるのは、「キングダム/見えざる敵」の一本。
主演は、ジェイミー・フォックス。
「ドリーム・ガールズ」、「マイアミ・バイス」などに出演しているが、日本では知名度はそれほど高くはなさそうだ。
また、本作はエンターテイメント度も高くなく、公開規模も大きくない。
それほど稼ぐことはできないだろう。
オープニングは2千万円台、トータルは2億円程度だろうか。

予想順位(今週) 自己評価 タイトル(主な公開劇場)
1(1) ▲「HERO」(日比谷スカラ座)
2(2) ×「クローズド・ノート」(日劇PLEX2)
3(3) △「パーフェクト・ストレンジャー」(ルーブル丸の内)
4(4) ×「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」(丸の内ピカデリー2)
5(5) △「幸せのレシピ」(丸の内ピカデリー1)
6(7) △「ローグ アサシン」(丸の内TOEI1)
7(6) 済「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(日劇PLEX1)
8(8) 済「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(シネマスクエアとうきゅう)
9(-) ◎「キングダム/見えざる敵」(有楽町スバル座)
10(9) ×「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」(有楽座)

[個人評価]
◎ 絶対観たい作品
○ できれば観たい作品
▲ DVDか映画サービスデイだったら観たい作品
△ 映画館では観ないけどDVDだったら観るかもしれない作品
× 一度も観ることはないでしょうの作品
済 鑑賞済み作品

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全米映画興行収入ランキング(10月第1週目) 【映画】

順位(先週)公開週 タイトル (公開館数) 興行収入 (トータル収入)
1(1)2週目「The Game Plan」   (3105館)$16,609,377($43,158,823)
2(-)1週目「The Heartbreak Kid」(3229館)$14,022,105($14,022,105)
3(2)2週目「キングダム/見えざる敵」 (2802館)$9,722,940($31,746,270)
4(3)3週目「バイオハザードⅢ」    (2848館)$4,521,301($43,695,477)
5(-)1週目「The Seeker」      (3141館)$3,745,315($3,745,315)
6(4)3週目「Good Luck Chuck」  (2476館)$3,657,516($29,255,442)
7(5)5週目「3:10 to Yuma」    (2567館)$3,215,469($48,728,753)
8(-)1週目「Feel the Noise」   (1015館)$3,187,153($3,187,153)
9(7)4週目「Mr. Woodcock」    (1950館)$2,331,445($22,613,590)
10(6)4週目「ブレイブワン」      (2358館)$2,321,359($34,380,387)
(参考:IMDbのボックスオフィスチャート)

最高の興行収入が「3:10 to Yuma」の49百万ドルという低調なラインナップ。
トップテン内に1億ドルどころか、5千万ドルを超えている作品がないというのが酷い。
夏の大作の公開が終わってしまい、ちょっと寂しいものとなってしまった。

1億ドルを超える作品はいつ現れるのか。
11月2日公開予定のデンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ主演、リドリー・スコット監督の「アメリカン・ギャングスター」か、
11月9日公開予定のトム・クルーズ、メリル・ストリープ主演、ロバート・レッドフォード主演・監督の「Lions for Lambs」だろうか。
また、「SAW Ⅳ」やリース・ウィザースプーン主演作、ハル・ベリー主演作、ホアキン・フェニックス主演作などが待機中となっている。

新作が3本ランクインしたため、4週目で「Eastern Promises」及び「Across the Universe」並びに3週目で「Sydney White」が圏外へ消えた。

「Eastern Promises」の興行収入は現在14百万ドルとなっている。
【監督】デヴィッド・クローネンバーグ(「ヒストリー・オブ・バイオレンス(05)」、「ザ・フライ(86)」)
【主演】ナオミ・ワッツ、ヴィゴ・モーテンセン、Armin Mueller-Stahl
【内容】死んだ売春婦の身元を洗っていた助産婦が、秘密を知り、ロンドンのギャングのボスに追われるというストーリー。
【アメリカ内の評価】 かなり高い
アメリカ内の評価はかなり高いが、興行収入には結びついていないようだ。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は32百万ドル稼いだが、これを抜くのは難しいか。

「Across the Universe」の興行収入は現在8百万ドルとなっている。
【監督】ジュリー・テイモア(「タイタス(99)」「フリーダ(02)」)
【主演】Evan Rachel Wood、Jim Sturgess
【内容】ビートルズの曲からタイトルがつけられたといわれる作品。
恋人の兄弟がベトナム戦争へ徴兵されることに反対して、平和主義活動を起こす主人公ジュードを描く。
【アメリカ内の評価】 高い
わずか364館のみの公開では厳しいところがあったが、次週700館程度に拡大予定。
再ランクインする可能性もある。

「Sydney White」の興行収入は現在10百万ドルとなっている。
【監督】Joe Nussbaum(代表作特になし)
【主演】アマンダ・バインズ(「ロイヤル・セブンティーン(03)」「She's the Man(06)」)
【公開前興行収入予想】 2千万ドル
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
【内容】白雪姫を現代版にアレンジしたコメディー作品。
公開前興行収入予想は少々低めの2千万ドルと予想したが、その予想を下回るものとなってしまった。
アマンダ・バインズは、「ロイヤル・セブンティーン(03)」、「She's the Man(06)」がどちらも3千万ドル程度稼いでいた実績があったのだが。
予告編をみたところ、それほど悪くはなく、楽しそうな作品だった。
気になったのは、主演のアマンダ・バインズに少々華が欠けるところだろうか。
彼女の作品は一度も見たことないが、主演の器ではないのではないか。
「ヘアスプレー」に出演しているので、ちょっと彼女についてはチェックしてみたい。


新作は3本がランクインした。
2位:「The Heartbreak Kid」<ロマンティック・コメディー>
【監督】ファレリー兄弟(「メリーに首ったけ(98)」)
【主演】ベン・スティラー(「ナイト・ミュージアム」)、ミシェル・モナハン(M:I:Ⅲ)、Malin Akerman
【内容】愛していない女性との新婚旅行中に、本当の愛に気付かせてくれる女性に出会う。
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
【公開前興行収入予想】 6~7千万ドル
ファレリー兄弟監督作品のオープニングは以下のとおり。
「ジム・キャリーはMr.ダマー(94)」16百万ドル(トータル127百万ドル)
「メリーに首ったけ(98)」14百万ドル(トータル176百万ドル)
マット・デイモン主演「ふたりはクギづけ(03)」9百万ドル(トータル34百万ドル)
ドリュー・バリモア主演「2番目のキス(05)」12百万ドル(トータル42百万ドル)
本作のオープニングは14百万ドルなので、「メリーに首ったけ」と同じだが、さすがに1億ドルを超えるヒットにはならないだろう。
「2番目のキス」をちょっと超える程度がフィニッシュラインか。
ファレリー兄弟はベン・スティラーを迎えても、あまり変化はなかったようだ。

ベン・スティラー主演のコメディ作品のオープニングは以下の通り。
ドリュー・バリモア共演「おまけつき新婚生活(03)」5百万ドル(トータル10百万ドル)
ジェニファー・アニストン共演「ポリーmylove(04)」28百万ドル(トータル88百万ドル)
「おまけつき新婚生活」もコケており、ベン・スティラーのロマンティック・コメディーはあまり稼げないのかもしれない。

5位:「The Seeker: The Dark Is Rising」<ファンタジー>
【監督】David L. Cunningham(「エンド・オブ・オール・ウォーズ(01)」)
【主演】Alexander Ludwig、Ian McShane、Christopher Eccleston
【内容】暗闇の軍隊と戦うことに捧げた不滅の戦士の末裔であることを知ったとき、少年の運命は変わっていく。
【アメリカ内の評価】 普通
【公開前興行収入予想】 4千万ドル
「光の六つのしるし」というファンタジー小説の映画化。
今年公開された「Bridge to Terabithia」の興行収入82百万ドル程度を狙ったと思われるが、恐ろしいほどの大コケスタートとなった。
コケたと言われる「スターダスト」のオープニングが9百万ドル(トータル38百万ドル)なので、本作の4百万ドルというのは酷すぎる。
「エラゴン」でコケたフォックスは再びコケてしまった。
制作費は不明だが、この手の作品は結構手間が掛かるのが常であり、赤字になるのは間違いないだろう。安易なファンタジー路線の失策といえる。
本腰を入れた大作でないと、ファンタジー作品は食傷気味であり、厳しいと思う。

8位:「Feel the Noise」<ヒューマンドラマ>
【監督】Alejandro Chomski(主な実績なし)
【主演】Omarion Grandberry、Giancarlo Esposito、Melonie Diaz
【内容】ラッパーとして成功するのを夢見る青年を描く。
【アメリカ内の評価】 恐ろしく低い
全体の低レベルによって、ランクインできた幸運な作品。
次週には間違いなく圏外になっているだろう。

その他の作品の動向は以下のとおり。
1位:「THE GAME PLAN」<ファミリー・コメディー>
【監督】Andy Fickman(「She's the Man (06)」)
【主演】ザ・ロック(「ドゥーム(06)」)、キラ・セジウィック(「ウォルター少年と、夏の休日(03)」)、Madison Pettis
【内容】独身のアメフトのヒーローに、別れた恋人との間に本人の知らない7歳のムスメがいることが分かる。
【公開前興行収入予想】 7千万ドル~8千万ドル
【アメリカ内の評価】 普通
ビエナ・ブスタ系の筋肉系ファミリー・コメディというと、ヴィン・ディーゼル主演の「キャプテン・ウルフ(05)」(トータル113百万ドル)が真っ先に思い出されるので、これと比較していきたい。週ごとの動きは以下の通り。
「ウルフ」31→54→72→86→96→101→104→107百万ドル
「G・P」23→43百万ドル
「キャプテン・ウルフ」の比率で計算すると、「THE GAME PLAN」は9千万ドル近く稼げそうな勢いを保っている。
ただ、評価が普通なので、そろそろ失速する恐れがある。

3位:「キングダム 見えざる敵」<サスペンス>
【監督】ピーター・バーグ(「ランダウン(03)」「プライド栄光への絆(04)」)
【主演】ジェイミー・フォックス(「RAY(04)」)、クリス・クーパー(「アダプテーション(02)」)、ジェニファー・ガーナー(「エレクトラ(05)」)
【内容】FBI捜査官がアメリカの労働者の命を奪った自爆テロ事件捜査のため、サウジアラビアへと向かう。
【公開前興行収入予想】 5千万ドル
【アメリカ内の評価】 高い
アカデミー賞をともに受賞しているジェイミー・フォックス、クリス・クーパー共演作品。
評価が高いためか、予想外に成績を伸ばしつつある。
関連作品の2週目終了時の成績を比較すると、以下の通り。
社会派アクション「ブラッド・ダイヤモンド」19百万ドル(トータル57百万ドル)
プロデューサーが同じマイケル・マン「マイアミ・バイス」46百万ドル(トータル63百万ドル)
フォックス・クーパー出演「ジャーヘッド」47百万ドル(トータル63百万ドル)
比率で計算すると、4千万ドル後半がフィニッシュラインか。

4位:「バイオハザードⅢ」
【監督】ラッセル・マルケイ(「エンド・オブ・ザ・ワールド」)
【主演】ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター(「デッドコースター」)、オデッド・フェール(同シリーズ、「ハムナプトラ2」)
【内容】ネバダ砂漠からアラスカへ向かう最中でのUmbrella社との戦いを描く。
【公開前興行収入予想】 4千万ドル
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
「Ⅰ」で監督を手掛けていたポール・W・S・アンダーソンは「Ⅱ」同様、脚本にまわっている。
過去のシリーズは以下の通り。
02年の「Ⅰ」が40百万ドル、04年の「Ⅱ」が51百万ドルとなっている。
(週数) 「Ⅰ」 「Ⅱ」 「Ⅲ」
1週目   18   23   24
2週目   29   37   37
3週目   34   43   44
4週目   37   47
5週目   39   49
トータル  40   51
製作費   33   45
引き続き、前作と同じペースを保っている。ここまで酷似するのはなかなか珍しい。
5千万ドルをちょっと超える程度がフィニッシュラインとなるだろうか。

6位:「Good Luck Chuck」<ロマンティック・コメディー>
【監督】マーク・ヘルフリッチ(初監督作品だが、有名な編集者)
【主演】Dane Cook(「Mr. Brooks」)、ジェシカ・アルバ、Dan Fogler(「Balls of Fury」)
【内容】一夜を共にすると、次回真実の愛を掴むことができると噂されている男性が、多数の女性からの誘惑を振り切り、好きな女性(アルバ)が他の男性に惹かれないようにと、奮闘するロマンティック・コメディー。
【公開前興行収入予想】 25百万~3千万ドル
【アメリカ内の評価】 普通
今年公開されたロマンティック・コメディーの3週目終了時の成績を比較すると、以下の通り。
「ラブソングができるまで」39百万ドル(トータル51百万ドル)
「License to Wed」38百万ドル(トータル44百万ドル)
「恋とスフレと娘とわたし」33百万ドル(トータル43百万ドル)
「幸せのレシピ」32百万ドル(トータル43百万ドル)
「Good Luck Chuck」は現在29百万ドルなので、3千万ドル後半ということになろうか。

7位:「3:10 to Yuma」<西部劇>
【監督】ジェームズ・マンゴールド(「17歳のカルテ」「ニューヨークの恋人」「“アイデンティティー”」「ウォーク・ザ・ライン」)
【出演】ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール、ベン・フォスター
【内容】牧場主のベールが、アウトローのクロウを捕まえ、彼を護送する途中で、闘争が巻き起こるというストーリー。
【公開前興行収入予想】 6千万ドル
【アメリカ内の評価】 かなり高い
ひょっとすると、賞レースにも参加できるのではないかと噂されているほど評価は高い作品。
ただ、制作費の55百万ドルをなんとか回収できるかというレベルである。
興行収入と評価がやはり結びついていないようだ。

9位:「Mr. Woodcock」<コメディ>
【監督】Craig Gillespie(代表作特になし)
【主演】ビリー・ボブ・ソーントン、スーザン・サランドン、Seann William Scott
【内容】子ども時代のトラウマとなっているハイスクール体育教師と母親との再婚を阻止する青年の奮闘を描く。
【アメリカ内の評価】普通
予告編を見る限りでは、面白そうなコメディ(ただし、金を払ってまで見たいレベルではない)。
最近パッとしないビリー・ボブ・ソーントン主演作の中では稼いでいるが、スマッシュヒットとはならず。
03年の「バッドサンタ」や04年の「プライド栄光への絆」のように6千万ドル台を稼げる作品には巡り合えないか。

10位:「ブレイブワン」<ヒューマンドラマ系サスペンス>
【監督】ニール・ジョーダン(「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」)
【主演】ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード(「ハッスル&フロウ」でアカデミー賞主演男優賞ノミネート)
【内容】医者の婚約者を殺された女性ラジオDJの復讐を描くサスペンス。
【アメリカ内の評価】そこそこ高い
05年の「フライトプラン」の4週目は71百万ドル(トータル90百万ドル)
02年の「パニックルーム」の4週目は82百万ドル(トータル96百万ドル)
現在34百万ドルなので、フィニッシュラインは4千万ドルに届くかどうかというところだろうか。
有名女優がトップクレジットになっている作品の中では、今年の最高位であるサンドラ・ブロック主演の「PREMONITION」の48百万ドルを抜くのは厳しくなってきた。
彼女への挑戦権は、リース・ウィザースプーンとハル・ベリーに託されたようだ。
「ブレイブワン」はコケているというよりも、ただのサスペンスとは異なり、内容が暗く、重いため成績が伸びにくい作品だと思われる。


来週ランキング入りすると思われるのは、以下の4作品。
「Michael Clayton」<サスペンス>(2400館程度)
【監督】トニー・ギルロイ(初監督となるが、「ボーン」シリーズの脚本家として有名)
【主演】ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン(「ナルニア」の魔女、「コンスタンティン」)、トム・ウィルキンソン(「インザベッドルーム」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート、「フル・モンティ」)
【内容】法律事務所のフィクサー(裏の処理人)として活躍するクレイトンだったが、次第に事件の裏に潜む陰謀に気づいていく。
【アメリカ内の評価】そこそこ高い
【公開前興行収入予想】
今週15館で公開され、0.7百万ドル稼いでいる。
「オーシャンズ」シリーズ以外では、ジョージ・クルーニーの久々の主演作のような気がする。
「さらば、ベルリン」や「グッドナイト&グッドラック」などはあったが。
この手の主演は、コーエン兄弟の「ディボース・ショウ」以来となるだろうか。
その「ディボース・ショウ」は35百万ドルとなっている。
また、シドニー・ポラックがプロデューサー兼助演を果たしているので、
監督・プロデューサー・助演を果たした「インタープリター」の73百万ドル、
監督・プロデューサーを果たした「ザ・ファーム」の158百万ドルも参考になろう。
話題作でもあり、評価が悪くないので、「インタープリター」はなんとか超えてくるのではないか。
興行収入は、8千~9千万ドルという予想をしたい。

「We Own the Night」<犯罪系ヒューマンドラマ>(2000館程度)
【監督】ジェームズ・グレイ(「裏切り者」「リトル・オデッサ」)
【主演】ホアキン・フェニックス、マーク・ウォルバーグ、エヴァ・メンデス
【内容】ナイトクラブのオーナーのフェニックスが、敵対するギャングとの対立により、疎遠だった警察官の弟ウォルバーグと団結していく。
【アメリカ内の評価】かなり高い
【公開前興行収入予想】
「裏切り者」でもホアキン・フェニックスとマーク・ウォルバーグは共演している。
しかし、「裏切り者」は0.9百万ドルしか稼げなかった。
リベンジはなるだろうか。
ホアキン・フェニックス主演「炎のメモリアル」の75百万ドル、
マーク・ウォルバーグ主演の「ザ・シューター」の47百万ドルとなっている。
劇場館数から考えると、5千万ドル程度ではないか。
評価は悪くないようなので、大きくはコケないだろうが、地味なので伸び悩む恐れはある。

「Elizabeth: The Golden Age」<歴史モノ>(1900館程度)
【監督】シェカール・カプール(「エリザベス」「サハラに舞う羽根」)
【主演】ケイト・ブランシェット、クライブ・オーウェン、ジェフリー・ラッシュ(「シャイン」でアカデミー賞主演男優賞受賞、「パイレーツオブカリビアン」シリーズ)
【内容】エリザベス1世と冒険家の人間関係を描く。
【アメリカ内の評価】かなり高い
【公開前興行収入予想】
ケイト・ブランシェットの出世作の続編。
質は高いかもしれないが、歴史モノはちょっと敷居が高いので、大きくはヒットしないだろう。
前作が30百万ドルなので、今回も同程度の3千万ドルに終わるのではないか。
シェカール・カプール監督の「サハラに舞う羽根」は18百万ドルと低迷しているので、本作が大ヒットするとは思えない。
望まれた続編というわけでもない。

「TYLER PERRY'S WHY DID I GET MARRIED」<コメディ>(1900館程度)
【監督】タイラー・ペリー
【主演】タイラー・ペリー、ジャネット・ジャクソン、Sharon Leal
【内容】4組のカップルの間に起きた不倫を通して、結婚生活の難しさを見つめ直す。
【公開前興行収入予想】
黒人から圧倒的な支持を受けているタイラー・ペリーシリーズの成績は以下の通り。
脚本・主演「Diary of a Mad Black Woman(05)」51百万ドル
監督・脚本・主演「Madea's Family Reunion(06)」63百万ドル
監督・脚本「Daddy's Little Girls(07)」31百万ドル
今年公開された「Daddy's Little Girls」はヒットしなかったが、本人が主演しなかったのが大きな要因だろうか。
今回は主演をするので、4~5千万ドルは狙えるだろうか。

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2007年10月クール視聴率予想(その1) 【ドラマ】

10月クールドラマが今週からついに始まるので、恒例の放送前の視聴率予想を行いたい。
ボリュームがあるので、とりあえず今週始まる分のみをリリース。

「働きマン」 予想平均14.5%
主演:菅野美穂、速水もこみち
原作:漫画(安野モヨコ)
脚本:吉田智子(「美女か野獣」「ナースあおい」)
演出:南雲聖一(「ハケンの品格」)、佐久間紀佳(「野ブタ。をプロデュース」)
主題歌:UVERworld「浮世CROSSING」
【テーマ】「仕事」「生き方」
【個人評】 面白そうな気はするけど、女性向きなので見ません。

1月クールの平均20.1%「ハケンの品格」、7月クールの13.6%「ホタルノヒカリ」に続き、女性の生き方をメインにしたドラマ。
人気漫画でもあり、主演女優としての経験を踏まえると、少なくとも「ホタルノヒカリ」よりは視聴率が取れるはずだ。
お仕事系となると、同枠ドラマの「バンビ~ノ!」の14.2%も参考になるだろう。
「ホタルノヒカリ」よりは上位になり、「バンビ~ノ!」と同程度となるのではないかと考えたい。

参考までに、安野モヨコ原作は、98年7月クールに「ハッピーマニア」(主演:稲森いずみ、藤原紀香)がドラマ化されており、平均16.8%という視聴率を獲得している。

菅野美穂主演ドラマは以下の通り。
07年4月クール「わたしたちの教科書」11.2%
05年10月クール「あいのうた」9.8%
04年4月クール「愛し君へ」16.9%
それほど高い視聴率を取っていないが、「わたしたちの教科書」は内容が重すぎて、「あいのうた」は地味すぎて、「愛し君へ」は内容が悪すぎた。
今回は題材が漫画なので、面白みは保証済み。
今までより高い視聴率を取れるはずだ。
もっと取れるのではないかも考えられるが、菅野ともこもちはそれほど高い視聴率をもっていない。


「医龍2」 予想視聴率13.5%
主演:坂口憲二、内田有紀、小池徹平、阿部サダヲ
原作:オリジナル<漫画が原案>
脚本:林宏司(「離婚弁護士」「ハゲタカ」)
演出:水田成英(「救命病棟24時」)、葉山浩樹(「離婚弁護士」)
主題歌:AI「ONE」
【テーマ】「医療」「続編」「社会問題」
【個人評】 面白そうだけど、前作を見ていないので見ません。

前作を見ていないので、よくは分からないが意外と評判がよかったようだ。
坂口憲二よりも小池徹平人気のドラマかと思っていたが、違うのだろうか。
フジテレビのシリーズモノの医療ドラマというと、「救命病棟24時」が思い出される。
「Ⅰ」20.0%→「Ⅱ」20.2%→「Ⅲ」19.1%という動きをみせているので、前作の14.8%からそれほど変動はないのではないか。
内田有紀の加入は視聴率の増加要因にはならず、恐らく多少の下落理由になるだろう。
内容の質の高さを考えて、1割減程度の下落で収まるのではないか。
問題は、裏の「ジョシデカ」の存在だ。
前作も「弁護士のくず」というやっかいな相手だったが、今回も多少の視聴率を奪われるのは覚悟しないといけない。
本作では、オリジナル脚本となるようだ。
そのため、ストーリーが堅くなり、面白みがなくなると、坂口憲二は大して人気がないと思われるため、視聴率の激減も懸念される。


「歌姫」 予想平均12.0%
主演:長瀬智也、相武紗季
原作:舞台
脚本:サタケミキオ(「花より男子」)
演出:坪井敏雄(「花より男子」)、金子文紀(「タイガー&ドラゴン」)、木村政和
主題歌:TOKIO「青春」
【テーマ】 「恋愛」「戦争」「昭和」
【個人評】 こういう地味な作品は好きだが、盛り上がらずに終わりそうな気がするので、見ません。

悪くはなさそうだが、TBS系のこの手のドラマは期待させておいて、結局面白くはないというパターンに陥りやすい。
出演者がかなり地味なので、内容は面白いといいのだが。

長瀬智也は06年7月クール「マイボスマイヒーロー」の18.9%という実績があるが、これは学園モノだったのが大きな理由だろう。
05年4月クール「タイガー&ドラゴン」の12.8%、01年10月クール「ハンドク!!!」の12.6%が参考になりそうだ。
これらの時よりも、長瀬智也の人気が高まっているという印象もない。
むしろ、内容が古臭いので、苦戦する可能性も高いのではないか。
長瀬智也は、04年1月クールの「彼女が死んじゃった」7.0%という悲惨な数字も残しているので、安心できないところがある。
相武紗季も「牛に願いを」で8.7%と大失敗しており、ひょっとするとかなりコケる可能性もありそうだ。


「モップガール」 予想平均8.5%
主演:北川景子、谷原章介、高岡蒼甫(宮崎あおいの旦那)
原作:小説(加藤実秋)
脚本:真柴あずき(「てるてるあした」)、荒井修子(「パパとムスメの7日間」)
演出:片山修(「エラいところに嫁いでしまった!」)、常廣丈太(「はるか17」)
主題歌:ERIKA「Destination Nowhere」
【テーマ】「スピリチュアル」「正反対な二人」「生きる」
【個人評】 楽しそうな作品だが、見る理由は何もない。

「NTT DOCOMO」のCMなどに出演している北川景子初主演作。
どう転ぶのか、読めない部分はあるが、おそらくコケるだろう。
主演映画「DearFriends」が大きくコケているのが根拠のひとつ。
また、「スシ王子!」が壮絶にコケており、この枠は「特命係長」レベルでないと、なかなか稼げない。
せめて、漫画前作ならばなんとかなったかもしれないが、小説ではそれほどの知名度はないだろう。

平山あやが主演した「はるか17」の8.9%
永井大が主演した「ああ探偵事務所」の8.9%
菊川怜が主演した「霊感バスガイド事件簿」の9.2%
以上の同枠ドラマよりも少々悪くした程度が落ち着きどころか。


「ドリーム☆アゲイン」 平均予想11.0%
主演:反町隆史、加藤あい、志田未来
原作:オリジナル
脚本:渡邊睦月(「逃亡者」「タイヨウのうた」「生徒諸君!」)
演出:中島悟(「喰いタン2」「ホットマン2」)、長沼誠(「喰いタン2」)
主題歌:コブクロ「蒼く 優しく」
【テーマ】「スピリチュアル」「再チャレンジ」「夢」「株」
【個人評】 何の魅力も感じないドラマなので、見ることはない。

さすがに大ヒットすることはないと思う。
しかし昨今、野球人気が下火になっていることから、逆に話題になることもありえるが。
このドラマから、再び野球人気に少しでも火をつけようということなのだろう。
初回は、原読売巨人軍監督もゲスト出演するようだ。

死んだ人間の魂が別の人間に宿るというネタも新鮮さもあるが、使い古されたネタでもあることを視聴者はどう受けとめるだろうか。
反町隆史の野球ドラマは過去に「ワンダフルライフ」があり、平均12.5%となっている。
これが少々参考になりそうだ。これの1割減程度で収まるだろうか

その他の反町隆史主演作は以下のとおり。
04年10月クール「ホットマン2」10.4%
03年4月クール「ホットマン」  14.3%
02年10月クール「ダブルスコア」10.6%
平均10.5%前後というのが彼の実績でもあるので、大きくズレないだろう。
不確定要素は、志田未来ということになる。


「ハタチの恋人」 予想平均14.5%
主演:明石家さんま、長澤まさみ、塚本高史
原作:オリジナル
脚本:吉田紀子(「DR.コトー2006」)
演出:清弘誠(「夫婦道」)、竹園元(「誰よりもママを愛す」)、山室大輔(「華麗なる一族」)
主題歌:「」
【テーマ】「年の差」「生きがい」「人生」「初恋」
【個人評】長澤まさみは嫌いではないが、興味がないので見ません。

話題作だが、この手のホームドラマはもはや、それほどヒットしないのではないか。
ストレートで攻めた織田裕二でさえ13.4%、
変化球で勝負した舘ひろしで13.9%なのだから、
どう頑張っても話題作とはいえ14.5%程度が落ち着きどころか。

明石家さんまは意外とドラマ出演は豊富だ。
98年7月クールで「世界で一番パパが好き」に広末涼子と共演しているが、視聴率は16.5%だった。
02年4月クールでは「空から降る一億の星」では木村拓哉と共演したが、視聴率は22.3%とキムタクドラマとしては低迷した。
その他にも、「恋も二度目なら」では葉月里緒菜と共演し18.9%
「甘い生活。」では内田有紀と共演し12.9%となっている。
つまり、ドラマではそれほど数字は稼げない人ではないだろうか。

テーマ:★★★テレビ視聴率★★★ - ジャンル:テレビ・ラジオ

「デビルズ・バックボーン」DVDレビュー 【映画】

◆評  価    7.0点
◆おススメ度   B+(一風変わった趣向の怖くないホラー作品)

「パンズ・ラビリンス」が公開されているギレルモ・デル・トロ監督作品。
「デビル」というタイトルからこれは間違いなく悪霊モノだと思って観ていた。
序盤から「幽霊」がどうのこうのという説明があり、恐ろしい顔をした少年の幽霊が登場する。
きっと、これは「呪怨」並の危険なホラーだと震えていた。
スペインの孤児院のような舞台で危険な幽霊が少年たちを恐怖のどん底に叩き込む姿を楽しみにしていたが、一向にそういうストーリーに向かわない。

恐怖というよりも、どことなく懐かしさを感じさせるようになり、どんどんと予想に反する方向に向かい始めるのは、面白い裏切りだ。
少年の成長、少年の団結、少年の淡い恋、金板を巡るサスペンス、超常現象、スペイン内戦?など、多くの要素が盛り込まれており、なかなか面白い映画に仕上がっているのではないか。

テンポが緩く、ストーリーが大きそうで小さく、少々盛り上がりにも欠けるかもしれないが、なかなか斬新さが感じられる。
「シックスセンス」に近い個性的なホラー作品だと思う。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

「真昼の決闘」DVDレビュー 【映画】

◆評  価    8.0点
◆おススメ度   A(度肝を抜かれた緊迫の西部劇)

AFI(アメリカ映画協会)の新ランキング27位の作品。
1952年製作のアメリカ映画。
アカデミー賞ではゲイリー・クーパーが主演男優賞を獲得。
作品賞では「地上最大のショウ」に敗れた。

派手な西部劇とは異なり、人間ドラマに焦点が当てられた傑作。
汽車到着までの時が刻々と迫りくるなか、仲間を集められず疲弊していくゲイリー・クーパーの演技が見事である。

“人間の弱さ”が痛いほどに突き刺さってくる作品だ。
法の番人にも関わらず一目散に逃げ出し、居留守をする者、人数が集まらないからと逃げ出す者、官職に推薦してくれないからと手伝わない者、戦わずに逃げろという者など、何らかの言い訳をして逃げ出している。
戦おうとする者は、身体に障害がある者や、子どもというのが、皮肉的だ。

しかし、クーパーであっても例外ではない。
冒頭の馬車による逃亡だけでなく、中盤においても馬で逃走しようかと思う瞬間があるのが心憎い。
彼も決して完璧な人間ではないのである。
“葛藤”があるから、ストーリーが豊かになっている。

また、彼の設定も結構面白く練られている。
実際には、もう彼は「保安官」ではないのである。
官職がないため、逃げようと思えば逃げられる、ましてや結婚したばかりでもある。
街の治安を乱す者を懲らしめる必要もない設定なのである。
逃げる口実はいくらでもあるにも関わらず、それでも彼は逃げずに向き合う。
そこに“男”としての魅力を感じざるを得ない。
背を向けて逃げられないという保安官・男としてのプライド、一生怯えて暮らさなくてはいけないという恐れからの脱却、自分が再建した街(教会近くで子どもが遊ぶシーンが印象的)と住民に対する想いなど、多くの感情が伝わってくる。

「遺書を書くシーン」では、たとえ死ぬということになっても、逃げるわけにはいかないという悲壮な想いとともに、現実的だと感じさせる。
ラストの「バッジを投げ捨てるシーン」には、住民が立ち上がらない“怒り”が大いに込められている。

悪役の4人が意外と大したことないというのも計算なのではないかと思われた。
あの程度の相手ならば、街の男が10人程度団結すれば、余裕で勝てるのである。
しかし、“恐怖”に怯えて、彼らは立ち上がろうとしない。
または、いったんは立ち上がっても、結局は“恐怖”に負けて行動しない。
本作で描きたかった点は、まさにここにある。
真の敵は、“4人組”ではなく、“自分自身”ということの表れではないか。
彼らは、“4人組”に負けたのではなく、“自分自身”に負けて逃げ出したのである。

観終わったあとは、クーパーのような行動を取れるかどうかを考えない人はいないだろう。
恐らく、自分は今までは“逃げる”という選択肢しか持ち得なかっただろう。
しかし、本作を見たことによって、選択肢の幅は広がったと思う。
この映画によって選択肢の幅は広がったものの、新たな選択肢を選択できるかはちょっと厳しいかもしれないが…。
それにしても、いい勉強になったと感じさせる映画だ。

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国内映画興行収入ランキング(9月5週目) 【映画】

(注意)興行収入の数値は暫定のものです。ご了承ください。
なお、本ランキングは興行収入ベースのものですので、動員ベースの巷のランキングとは一部異なります。

4本の新作がランクインしたため、3週目で「ミス・ポター」、11週目で「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」、8週目で「オーシャンズ13」、3週目で「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」が圏外へ消えた。

「ミス・ポター」の興行収入は現在4.3億円となっている。
3週目終了時の成績は、「墨攻」の4.8億円、「TAXi(4)」の4.6億円よりもちょっと下げる程度であり、作品の内容等を踏まえると優秀といえるのではないか。
10月27日「スターダスト」公開までと考えると、3週間ちょっととなる。
あと2億円程度の上乗せは可能ではないか。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の興行収入は93億円程度となっている。
公開前の個人予想は95億円だった。
フィニッシュラインも95億円前後と思われるので、かなり近いものとなった。
アメリカではシリーズ間の比較では、5作品中2番目に稼いだが、日本ではシリーズ最低となってしまった。
日本では飽きられてきている頃なのか。
最終巻「死の秘宝」の英語版は発刊されたはずだが、日本語版の発刊はまだなされていないようである。
したがって、盛り上がるのは、それが発刊された後の6作目「謎のプリンス」だろうか。

「オーシャンズ13」の興行収入は不明。
先週30.8億円程度だったので、32億円には届いていないだろう。
公開前の個人予想は30億円だった。
05年「12」36億円より下がると思ったが、下落幅は予想よりも少なかったようだ。
33~34億円辺りがフィニッシュラインとなるのではないか。

「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」の興行収入は2.3億円程度となっている。
3週目終了時点の「大帝の剣」2.0億円、「ラストラブ」1.9億円は上回っているものの、「怪談」3.2億円、「蟲師」3.7億円を下回っている。
壮絶にコケているのは間違いないが、それ以下のものはいくらでもあるということだ。
三池監督は「クローズZERO」の公開も控えているが、こちらはどういう規模で公開され、どういう成績を収めるのかも楽しみだ。
こちらでもコケると、「大帝の剣」「包帯クラブ」で失敗し、「自虐の詩」が公開予定の堤幸彦同様にちょっとヤバい。


1位:「HERO」(4週目)<予想順位1位>
【個人予想】 80億円 【配給会社期待値】 100億円以上
4.1億円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは57.4億円を突破した。
1週間の伸びは12.5億円程度だろうか。
面白いともつまらないとも伝わってこず、あまり話題にもなっていない本作だが、伸びは相変わらず堅調だ。
それほどの落ち込みが感じられない。

「海猿」の71.0億円を超えることが最低限のノルマと考えられる。
「海猿」 9.7→23.5→35.5→45.1→52.8→58.3→62.5→65.3→?→68.5億円
「HERO」10.1→29.8→44.9→57.4億円
「海賊」19.4→44.0→61.4→74.5→83.7→90.9→96.2→99.3→102.5→105.1億円
「海猿」のペースでいくと90.4億円程度、
「パイレーツオブカリビアン」のペースでいくと84.0億円程度となる。
現時点では85億円~90億円がフィニッシュラインとなりそうだ。

2位:「クローズド・ノート」<予想順位2位>
【個人予想】 8~9億円 【配給会社期待値】 20億円
1.7億円程度のオープニングを飾った。
「眉山/びざん」のオープニング1.3億円(トータル12億円)
「舞妓Haaaan!!!!!」のオープニングは2.3億円(トータル20億円)
「Life 天国で君に逢えたら」のオープニングは1.9億円となっており、最近の東宝作品ではやや下位のオープニングとなった。
「俺は、君のためにこそ死ににいく」のオープニングが1.8億円なので、これが最も近い数字だ。
「俺は、」はトータル10億円なので、この程度がフィニッシュラインとなるだろうか。
ただ、「愛の流刑地」が1.6億円のオープニングでトータル13.9億円なので、粘ればなんとかなりそうというオープニングとなった。

ただ、粘れるかというと疑問だ。
主演女優の舞台挨拶の態度がここまで大きな話題になると、興行にマイナスとして響くのは間違いない。
話題づくりのために、偽装恋愛などをぶちまけたりするので、その延長線上の戦略かと思ったが、そういうレベルではない。
動画を見る限りでは、あれは本気のレベルだった。

不機嫌なとき、むかつくとき、体調が悪いときももちろんあるだろう。
自分の人生を振り返ると彼女の態度をそれほど非難できない部分もあるが、やはりそういう問題は内部や内輪で処理すべきであり、外部や表層には出すべきではない。
あの態度は、女優としては失格であり、人間としては幼すぎるといわざるを得ないものだ。

ただ、今回の件は、色々な意味において多くの教訓を生んだのではないか。
自分の身勝手な振る舞いのひとつで、多くの関係者に迷惑を掛けて、多くのファンを裏切ることになり、どんなにいい作品でも台無しになるということを学ばせた方がいい。
所属事務所にとっても、好き勝手にさせるのではなく、教育・管理する義務を負っているということを思い知ったはずだ。
彼女や多くの関係者にとっても「クローズド・ノート」の興行が失敗した方がいいだろう。
東宝の関係者には悪いが、「クローズド・ノート」がヒットしてしまえば、この大事な機会を奪ってしまうのではないか。

3位:「パーフェクト・ストレンジャー」(1週目)<予想順位5位>
【個人予想】 5~6億円
1.7億円弱程度のオープニングを飾った。
「守護神」の1.8億円に近いものであり、作品の質を考えると優秀な成績だ。
「デジャヴ」の1.6億円を上回っている。
現時点では、8~9億円を狙えそうな勢いだ。
ただ、ネタの新鮮さが肝心な作品であり、週を重ねる毎に加速度的に成績が落ち込みそうな気がする。
映画の評価が悪いと聞いていたので、観るつもりもなくラストのネタだけをネットで拾ってみた。
言われているより、それほど悪いネタではないかもしれない。
まだ許容範囲の範疇ではないか。

4位:「幸せのレシピ」(1週目)<予想順位3位>
【個人予想】 6~7億円
1.2億円程度のオープニングを飾った。
「ホリデイ」のオープニングは1.7億円(トータル13.5億円)であり、当然ながらかなり差を付けられた。
1.1億円台のオープニングの「ザ・シューター/極大射程」「プレステージ」よりも少々上回るものであり、「TAXi(4)」の1.3億円のオープニングを下回っている。
現時点では、公開前予想の6~7億円が着地点だろうか。

5位:「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(2週目)<予想順位4位>
【個人予想】 9億円
1.2億円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは5.9億円を突破した。
1週間の伸びは3.4億円程度だろうか。
05年に公開された「ファンタスティック・フォー:超能力ユニット」の2週目終了時の成績は、6.2億円となっており、前作とほぼ近いものとなっている。
前作のトータル10.1億円なので、単純に比率で計算すると「銀河の危機」は9.6億円程度となってしまうが、実際はどうなるだろうか。
すでに有楽町の日劇1では、ロバート・デ・ニーロ監督の「グッド・シェパード」の公開が10月20日に決まっている(11月10日からは「ボーン・アルティメイタム」)ため、勝負になるのは2週ちょっととなる。
今週3連休までに2.4+来週で1.2+ムーブ1.0=4.6億円の上乗せができるとすると、10億5千万円程度がフィニッシュラインだろうか。

6位:「アーサーとミニモイの不思議な国」(2週目)<予想順位7位>
【個人予想】 9億円
6.3千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは3.3億円を突破している(先行分を含んでいない可能性があり、4.1億円の可能性もあり)。
1週間の伸びは1.1(1.9)億円程度だろうか。
「モンスターハウス」の2週目終了時点の成績が3.0億円であり、これに近いものとなっている。
「ハッピーフィート」の2週目終了時点の成績が5.8億円であり、トータル14.5億円となっている。
「ハッピーフィート」の比率で計算すると、「アーサーとミニモイの不思議な国」のフィニッシュラインは8億円程度となるだろうか。
ただ、「ヘアスプレー」が公開される10月20日までのあと2週ちょっとが勝負になるので、それほどは稼げないかもしれない。
数値が不明な部分があるが、6億円程度がフィニッシュラインではないか。

7位:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(5週目)<予想順位8位>
【個人予想】 7億円 【配給会社期待値】 10億円
6.2千万円程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは14.7億円を突破した。
1週間の伸びは1.8億円程度だろうか。
先週土曜日から「新宿MILANO1」(1064席)を「幸せのレシピ」に明け渡して、当初の予定館であった「シネマスクエアとうきゅう」(224席)に移動しているので、これはやむを得ない急落だろう。

8位:「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」(1週目)<予想順位6位>
【個人予想】 4~5億円
自称「アカデミー賞最有力作品」。
5.7千万円程度のオープニングを飾った。
196館程度でこの成績というのはヒットしていないと言っていいだろう。
124館程度の「女帝/エンペラー」が3.9千万円、
192館程度の「サンシャイン2057」が6.0千万円となっている。
質は高いのかもしれないが、なぜ拡大公開されたのか分からない作品だ。
対象層の年齢が高そうなので、ウィークデイの稼動に期待するしかないが、現時点では3~4億円程度がフィニッシュラインか。

9位:「めがね」(2週目)<予想順位9位>
3.8千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは1.7億円を突破した。
1週間の伸びは1.2億円程度だろうか。
72館程度で公開された本作だったが、200館以上で公開された「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」の2週目成績の1.7億円弱や、182館程度で公開された「パッチギ! LOVE&PEACE」の2週目成績1.5億円弱を上回っている。
同じく76館程度で公開された「僕は妹に恋をする」の2週目成績が2.1億円程度なので、相当優秀といっていいだろう。
最終的には、「かもめ食堂」の5億円を超え、7億円程度は稼げるのではないか。

10位:「Life 天国で君に逢えたら」(6週目)<予想順位10位>
【個人予想】 6~8億円
3.3千万円弱程度を週末に稼ぎ出し、トータルでは15.6億円突破を目前としている。
1週間の伸びは1.3億円程度だろうか。
先週の土曜日から「クローズド・ノート」が公開されるため、順次公開終了となっているための急落だ。
数億円程度を上乗せして、18億円程度がフィニッシュラインとなるだろうか。
コスチュームモノ(「どろろ」「ゲゲゲ」「西遊記」)とドラマ関係作品(「HERO」「アンフェア」「東京タワー」)を除外すれば、「舞妓Haaaan!!!!!」に次ぐ、ヒット作となった。
純粋なヒューマンドラマでは、トップということだろうか。
去年は「涙そうそう」が31億円稼いでおり、それほど威張れるものでもないが。


次週ランキング入りが予想されるのは、「ローグ アサシン」「未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」「パンズ・ラビリンス」の3本。
「サウスバウンド」は2.5千万円程度で圏外というスタートだろうか。

「ローグ アサシン」
ジェット・リー 、ジェイソン・ステイサム主演作
「ダニー・ザ・ドッグ」「トランスポーター2」と同様に終わると思われる。
どちらも最終興行収入が不明だが、4億円程度ではないか。
そうすると、オープニングは8千万円程度だろうか。

「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」
初監督となる蝶野博監督作品。
松下奈緒、竹財輝之助が主演。
この映画が、もし「未来予想図」というタイトルではなく、「アジアンタムブルー」というドリカムと全く関係ない映画だったら、恐らく興行収入5千万円程度の作品になるのではないか。
企画の面白さが勝つのか、観客が企画に負けて見に行ってしまうのかが見所だ。
ベースの0.5億円+ドリカムのコアなファンを10万人と仮定して1.5億円+暇つぶしなどでみた人0.5億円=2.5億円というところか。
そうすると、オープニングは6千万円程度だろうか。
もうちょっと、まともなキャスティングができれば稼げた作品になったかもしれない。
主演の松下奈緒はピアニストとしてはキレイな方だが、女優としては少々華に欠ける気がする。

「パンズ・ラビリンス」
比較的高稼働すると思うが、それほど有名監督でもなければ、有名俳優が出ているわけではないので、爆発力はないだろう。
最終的な興行収入は4~5億円というところではないか。
初動タイプとは思われないので、オープニングは4千万円程度だろうか。


予想順位(今週) 自己評価 タイトル(主な公開劇場)
1(1) ▲「HERO」(日比谷スカラ座)
2(2) ×「クローズド・ノート」(日劇PLEX2)
3(3) △「パーフェクト・ストレンジャー」(ルーブル丸の内)
4(-) △「ローグ アサシン」(丸の内TOEI1)
5(4) △「幸せのレシピ」(丸の内ピカデリー1)
6(5) 済「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(日劇PLEX1)
7(-) ×「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」(丸の内ピカデリー2)
8(-) ◎「パンズ・ラビリンス」(恵比寿ガーデンシネマ)
9(7) 済「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(シネマスクエアとうきゅう)
10(6) △「アーサーとミニモイの不思議な国」(丸の内プラゼール)

[個人評価]
◎ 絶対観たい作品
○ できれば観たい作品
▲ DVDか映画サービスデイだったら観たい作品
△ 映画館では観ないけどDVDだったら観るかもしれない作品
× 一度も観ることはないでしょうの作品
済 鑑賞済み作品

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『さらば、ベルリン』レビュー 【映画】

◆評  価    3.5点
◆おススメ度   C(独特の映像以外には薦める理由など何一つない)

オープニングから堪能できる40年代の作風だけは評価できる。
実際の当時の映像と組み合わせて作成されている部分がある(したがって、横のサイズも小さい)が、その継ぎ目が分からないほど雰囲気だけは上手く観客に伝えている。
カッコをつけているだけではなく、意味のある白黒映画だ。

しかし、内容があまりにもつまらなさすぎる。
まさか、内容のつまらなさも40年代の真似をしたのかと思ったが、昔の映画はこれほどつまらなくはないだろう。
ジョージ・クルーニー、ケイト・ブランシェット、トビー・マグワイアが出演しておきながら、日米ともに拡大公開できなかった理由は、このつまらなさの一点に尽きるといっても過言ではないだろう。

序盤は、まだ許せる。
行方不明のケイトの夫エミール(科学者)がキーパーソンで、彼の行方にアメリカ、ソ連、トビーがやっきになっているのだなと興味深くみていられる。

中盤から、何かが曖昧となってくる。
ケイトの夫エミールの頭脳(知識)をアメリカが欲しがり、ソ連はそれを阻止したいという攻防に加えて、ケイトと夫はイギリスに亡命したいのだなと思われるが、それぞれの目的がイマイチはっきりしてこない。

終盤は、だんだんと怒りがこみ上げてくる。
“結局こいつら何がしたいんだよ、目的がまったく分からねぇ”と見ていて投げやりになってきてしまう。

ラストは、“そんなの関係ねぇ”という一言しか出てこない…。
娼婦に身を落として、アメリカ人運転手やソ連兵の殺人にまで関わっているのだから、あと何が増えて“役満”になろうと、もうどうでもいいのではないか。
結局、“時代”のせいでしかないのだから。
ジョージ・クルーニーの最後の想い・決断の重さがまったく伝わってこないのが残念だ。
本来ならば、痛々しいまでの苦しい想いだったはずなのに。
愛した者に騙されたり、利用されたりを知りながら、様子を見守り、何度も助けようとする姿は心を打たれるはずなのに、ピンとこない。
こんな形では抱きたくもないのに1000マルクを客として放出しようとする姿は、これ以上彼女に汚れて欲しくないという思いの強さだろう。

ソダーバーグといえば、知的というイメージを持つが、しまりのない展開とそれぞれの目的が不明確な状態がだらだらと続いており、本当に頭のいい監督が作った作品とは思えない。
何回か観れば変わるのだと思うが、一切知識も無く初めて見た場合、面白みが一切感じられない作品に仕上がっている。
本来ならば、かなり切ないストーリーだと思うが、そういう安易で単純な方向にはソダーバーグは持っていきたくなかったのだろうか。

大きな視野では、第二次世界大戦終局間際のアメリカ、ソ連の水面下の攻防が描かれ、
小さな視野では、かつての恋人同士やその夫、恋人などの想いが交錯する。
“時代”に振り回されて、思い通りにいかない、過去には戻れない二人というシンプルな描き方はできないのだろうか(「カサブランカ」になってしまうが・・・)。
「ソラリス」「フルフロンタル」まではソダーバーグを擁護できるが、製作総指揮として関わっている「シリアナ」「グッドナイト&グッドラック」と本作の方向性・スタンスが自分にはまったく合わなくなってきている。
単に自分の読解力が甘いのか、ソダーバーグの演出が悪いのかが分からないが。

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全米映画興行収入ランキング(9月第5週目) 【映画】

順位(先週)公開週 タイトル (公開館数) 興行収入 (トータル収入)
1(-)1週目「The Game Plan」    (3103館)$22,675,000($22,675,000)
2(-)1週目「キングダム/見えざる敵」(2793館)$17,685,000($17,685,000)
3(1)2週目「バイオハザードⅢ」     (2828館)$8,000,000($36,790,000)
4(2)2週目「Good Luck Chuck」   (2612館)$6,300,000($23,600,000)
5(4)4週目「3:10 to Yuma」      (3006館)$4,160,000($43,900,000)
6(3)3週目「ブレイブワン」        (2837館)$3,685,000($30,800,000)
7(7)3週目「Mr. Woodcock」     (2195館)$3,000,000($19,631,000)
8(5)3週目「Eastern Promises」   (1408館)$2,891,839($11,234,484)
9(6)2週目「Sydney White」      (2106館)$2,650,000($8,500,000)
10(13)3週目「Across the Universe」 (339館)$2,050,000($5,510,000)
(参考:IMDbのボックスオフィスチャート)

新作及び圏外から3本ランクインしたため、9週目で「ボーン・アルティメイタム」、7週目で「Superbad」、3週目で「D-War」が圏外へ消えた。

「ボーン・アルティメイタム」は現在223百万ドルとなっている。
予想は前作以下と考えたため、大ハズレとなった。
過去の作品の興行収入は以下の通りである。
02年「ボーン・アイデンティティ」122百万ドル
04年「ボーン・スプレマシー」  176百万ドル
良質だが派手さがないシリーズであるため、まさかここまでヒットするとは思わなかった。
「ダヴィンチ・コード」を抜き去って、歴代59位の作品となっている。
今年の作品では、「300」を抜き、「ハリーポッター」に次ぐ6位の作品。

「Superbad」は現在119百万ドルとなっている。
今年公開された「Knocked Up」の149百万ドルには遠く及ばないが、「40歳の童貞男」の109百万ドルを抜く、スマッシュヒットとなっている。
公開前には、6千~8千万ドルと予想したが、大きく予想を超えてきた。
製作費2千万ドルでよくここまで稼げるものだ。
120百万ドルまで伸ばせば、アダム・サンドラー主演の「I Now Pronounce You Chuck and Larry」を抜き、今年公開された作品中15位に浮上することができる。

「D-War」は現在10百万ドルとなっている。
【監督】韓国人監督シム・ヒョンレ(「怪獣大合戦ヤンガリー」)
【主演】ジェイソン・ベア(「The Juon」)、Amanda Brooks(「フライトプラン」)、ロバート・フォスター(「ジャッキー・ブラウン」)
【内容】韓国の伝説に基づく謎の生き物の調査に乗り出すというストーリー。
【アメリカ内の評価】ちょっと悪い
アメリカでは大コケだが、海外では結構稼いでいる、よく分からない怪獣映画。
そういえば、02年にマシュー・マコノヒー、クリスチャン・ベール、ジェラルド・バトラー主演の「サラマンダー」という映画があったが、これも43百万ドルと低迷していた。
この手の映画はアメリカではそれほど稼げないようだ。


新作及び圏外から3本がランクインした。
1位:「THE GAME PLAN」<ファミリーコメディー>
【監督】Andy Fickman(「She's the Man (06)」)
【主演】ザ・ロック(「ドゥーム(06)」)、キラ・セジウィック(「ウォルター少年と、夏の休日(03)」)、Madison Pettis
【内容】独身のアメフトのヒーローに、別れた恋人との間に本人の知らない7歳のムスメがいることが分かる。
【公開前興行収入予想】 7千万ドル~8千万ドル
【アメリカ内の評価】 普通

ビエナ・ブスタ系の筋肉系ファミリーコメディというと、ヴィン・ディーゼル主演の「キャプテン・ウルフ(05)」(トータル113百万ドル)が真っ先に思い出されるので、これと比較していきたい。
週ごとの動きは以下の通り。
「ウルフ」31→54→72→86→96→101→104→107百万ドル
「G・P」23百万ドル
出足は「キャプテン・ウルフ」よりもかなり下回っている。
比率で計算すると、84百万ドルとなるが、それほど稼げそうもない。
やはり、二番煎じ的なところがある上に、ヴィン・ディーゼルとザ・ロックでは格がややヴィン・ディーゼルの方が上だろう。
ヴィン・ディーゼルには、「キャプテン・ウルフ」「トリプルX」「ワイルド・スピード」という三本の1億ドル突破作品があるのに対して、ザ・ロックは一本もない(「スコーピオン・キング」は91百万ドル)。

2位:「キングダム 見えざる敵」<サスペンス>
【監督】ピーター・バーグ(「ランダウン(03)」「プライド栄光への絆(04)」)
【主演】ジェイミー・フォックス(「RAY(04)」)、クリス・クーパー(「アダプテーション(02)」)、ジェニファー・ガーナー(「エレクトラ(05)」)
【内容】FBI捜査官がアメリカの労働者の命を奪った自爆テロ事件捜査のため、サウジアラビアへと向かう。
【公開前興行収入予想】 5千万ドル
【アメリカ内の評価】 そこそこ高い
アカデミー賞をともに受賞しているジェイミー・フォックス、クリス・クーパー共演作品。
作品を考えると、18百万ドルというオープニングはそれほど悪くないと思う。
関連作品のオープニングは以下の通り。
社会派アクション「ブラッド・ダイヤモンド」9百万ドル(トータル57百万ドル)
プロデューサーが同じマイケル・マン「マイアミ・バイス」26百万ドル(トータル63百万ドル)
フォックス・クーパー出演「ジャーヘッド」28百万ドル(トータル63百万ドル)
現時点では、4千万ドル台がフィニッシュラインか。

10位:「Across the Universe」<ミュージカル>
【監督】ジュリー・テイモア(「タイタス(99)」「フリーダ(02)」)
【主演】Evan Rachel Wood、Jim Sturgess
【内容】ビートルズの曲からタイトルがつけられたといわれる作品。
恋人の兄弟がベトナム戦争へ徴兵されることに反対して、平和主義活動を起こす主人公ジュードを描く。
【アメリカ内の評価】 高い
わずか339館の公開でランクインしてきた話題作。
全体的にレベルが低かったのも幸いしたようだ。

主要な作品の動向は以下のとおり。
3位:「バイオハザードⅢ」
【監督】ラッセル・マルケイ(「エンド・オブ・ザ・ワールド」)
【主演】ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター(「デッドコースター」)、オデッド・フェール(同シリーズ、「ハムナプトラ2」)
【内容】ネバダ砂漠からアラスカへ向かう最中でのUmbrella社との戦いを描く。
【公開前興行収入予想】 4千万ドル
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
いままで監督を手掛けていたポール・W・S・アンダーソンは脚本にまわっている。
過去のシリーズは以下の通り。
02年の「Ⅰ」が40百万ドル、04年の「Ⅱ」が51百万ドルとなっている。
(週数) 「Ⅰ」 「Ⅱ」 「Ⅲ」
1週目   18   23   24
2週目   29   37   37
3週目   34   43
4週目   37   47
5週目   39   49
トータル  40   51
製作費   33   45
引き続き、前作と同じペースを保っている。
5千万ドルをちょっと切る程度がフィニッシュラインとなるだろうか。

4位:「Good Luck Chuck」
【監督】マーク・ヘルフリッチ(初監督作品だが、有名な編集者)
【主演】Dane Cook(「Mr. Brooks」)、ジェシカ・アルバ、Dan Fogler(「Balls of Fury」)
【内容】一夜を共にすると、次回真実の愛を掴むことができるといわれる男性が、多数の女性からの誘惑を振り切り、好きな女性(アルバ)が他の男性に惹かれないようにと、奮闘するロマンティック・コメディー。
【公開前興行収入予想】 25百万~3千万ドル
【アメリカ内の評価】 普通
今年公開されたロマンティック・コメディーの2週目終了時の成績を比較すると、以下の通り。
「ラブソングができるまで」32百万ドル(トータル51百万ドル)
「License to Wed」30百万ドル(トータル44百万ドル)
「恋とスフレと娘とわたし」26百万ドル(トータル43百万ドル)
「幸せのレシピ」24百万ドル(トータル42百万ドル)
「Good Luck Chuck」は現在24百万ドルなので、トータル4千万ドルは狙えるようだ。

5位:「3:10 to Yuma」<西部劇>
【監督】ジェームズ・マンゴールド(「17歳のカルテ」「ニューヨークの恋人」「“アイデンティティー”」「ウォーク・ザ・ライン」)
【出演】ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール、ベン・フォスター
【内容】牧場主のベールが、アウトローのクロウを捕まえ、彼を護送する途中で、闘争が巻き起こるというストーリー。
【公開前興行収入予想】 6千万ドル
【アメリカ内の評価】 かなり高い
ひょっとすると、賞レースにも参加できるのではないかと噂されているほど評価は高い。

6位:「ブレイブワン」
【監督】ニール・ジョーダン(「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」)
【主演】ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード(「ハッスル&フロウ」でアカデミー賞主演男優賞ノミネート)
【内容】医者の婚約者を殺された女性ラジオDJの復讐を描くサスペンス。
【アメリカ内の評価】そこそこ高い
05年の「フライトプラン」の3週目は61百万ドル(トータル90百万ドル)
02年の「パニックルーム」の3週目は73百万ドル(トータル96百万ドル)
現在31百万ドルなので、4千万ドル台が落ち着きどころだろうか。
サンドラ・ブロック主演の「PREMONITION」の48百万ドルを抜くのが、当面の目標だ。
有名女優がトップクレジットになっている作品の中では、今年の最高位は「PREMONITION」と考えることができるからだ。
「ブレイブワン」はコケているというよりも、ただのサスペンスとは異なり、内容が暗く、重いため成績が伸びにくい作品だと思われる。

7位:「Mr. Woodcock」
【監督】Craig Gillespie(代表作特になし)
【主演】ビリー・ボブ・ソーントン、スーザン・サランドン、Seann William Scott
【内容】子ども時代のトラウマとなっているハイスクール体育教師と母親との再婚を阻止する青年の奮闘を描く。
【アメリカ内の評価】普通
予告編を見る限りでは、面白そうなコメディ(ただし、金を払ってまで見たいレベルではない)。
最近パッとしないビリー・ボブ・ソーントン主演作の中では稼いでいる方だが、スマッシュヒットとはならず。
03年の「バッドサンタ」や04年の「プライド栄光への絆」のように6千万ドル台を稼げる作品には巡り合えないか。

8位:「Eastern Promises」
【監督】デヴィッド・クローネンバーグ(「ヒストリー・オブ・バイオレンス(05)」、「ザ・フライ(86)」)
【主演】ナオミ・ワッツ、ヴィゴ・モーテンセン、Armin Mueller-Stahl
【アメリカ内の評価】 かなり高い
【内容】死んだ売春婦の身元を洗っていた助産婦が、秘密を知り、ロンドンのギャングのボスに追われるというストーリー。
デヴィッド・クローネンバーグとヴィゴ・モーテンセンが「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続き、コンビを組んでいる。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」も絶賛されていたが、本作もトロント国際映画祭で最高賞を受賞するなど、評価が高まり、アカデミー賞の候補に浮上している。

9位:「Sydney White」
【監督】Joe Nussbaum(代表作特になし)
【主演】アマンダ・バインズ(「ロイヤル・セブンティーン(03)」「She's the Man(06)」)
【公開前興行収入予想】 2千万ドル
【アメリカ内の評価】 それほど悪くない
【内容】白雪姫を現代版にアレンジしたコメディー作品。
「ロイヤル・セブンティーン(03)」と「She's the Man(06)」がどちらもトータル3千万ドル台となっているが、本作は大きくコケてしまったようだ。
アマンダ・バインズは「ヘアスプレー」にも出演しており、知名度も上がっているはずであり、評価もそれほど悪くないようだが。


来週ランキング入りすると思われるのは、以下の2作品。
「The Seeker: The Dark Is Rising」<ファンタジー>(公開規模:3200館)
【監督】David L. Cunningham(「エンド・オブ・オール・ウォーズ(01)」)
【主演】Alexander Ludwig、Ian McShane、Christopher Eccleston
【内容】暗闇の軍隊と戦うことに捧げた不滅の戦士の末裔であることを知ったとき、少年の運命は変わっていく。
【興行収入予想】「光の六つのしるし」というファンタジー小説の映画化。
しかし、キャスティング、監督などをみると、どう考えてもヒットするとは思えない作品。
今年公開された「Bridge to Terabithia」が82百万ドルとなっており、この程度を狙いたいと考えているようだが、「スターダスト」ですら38百万ドルと低迷している。
予告を見ていないので何とも言えないところがあるが魅力に欠ける部分が多く、興行収入は4千万ドル程度ではないか。

「The Heartbreak Kid」<ロマンティック・コメディー>(公開規模:3000館)
【監督】ファレリー兄弟(「メリーに首ったけ(98)」)
【主演】ベン・スティラー(「ナイト・ミュージアム」)、ミシェル・モナハン(M:I:Ⅲ)、Malin Akerman
【内容】愛していない女性との新婚旅行中に、本当の愛に気付かせてくれる女性に出会う。
【興行収入予想】「ジム・キャリーはMr.ダマー(94)」が127百万ドル、「メリーに首ったけ(98)」が176百万ドル稼いだファレリー兄弟だったが、マット・デイモンが主演した「ふたりはクギづけ(03)」が34百万ドル、ドリュー・バリモアが主演した「2番目のキス(05)」が42百万ドルと近年低迷しているファレリー兄弟作品。
ベン・スティラーはコメディ作品では鉄板俳優(一部例外あり)だが、ロマンティック・コメディーとなると、ドリュー・バリモアと共演した「おまけつき新婚生活(03)」が10百万ドル、ジェニファー・アニストンと共演した「ポリーmylove(04)」が88百万ドルとなっている。
ベン・スティラーといえば、「ミート・ザ・ペアレンツ」シリーズが異常に稼いでいるが、本作とはタイプが異なり、決して安泰とはいえない状態だ。
興行収入は、6~7千万ドルというところではないか。

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「ミミック」DVDレビュー 【映画】

◆評  価    5.0点
◆おススメ度   C(強いて見る必要が何もない)

まもなく「パンズ・ラビリンス」が公開されるギレルモ・デル・トロ監督作品。
子どもを不治の病に導くウィルス(ゴキブリが媒介者)を撲滅するために、作り上げた「ユダの血統」という新種の虫がゴキブリを皆殺しにしたものの、進化するはずのない進化を遂げて、人間に襲い掛かるという謎のストーリー。

ギレルモ・デル・トロ監督は、虫の描き方が上手いということが分かった以外には特に、見所はない。
映像的に面白い部分や、特殊知識が活かされるといった展開などがみられるものの、基本的なストーリーはメチャクチャだ。

①金目当ての子どもによって持ち込まれた幼虫を研究所からさらっていった理由
②擬態と洋服を着るのは違うのではないかという疑問
③進化するはずのない「ユダの血統」が進化した理由(肺があるとかないとか言っていたが、そもそも「ユダの血統」を野放しにしたシーンなどあったか)
④靴屋の子どもを生かしておいた理由
⑤最後都合よくラスボスが登場した理由
⑥最後都合よく主人公の旦那が生きていた理由(水に飛び込んだのは分かるが…)
⑦ラストで派手に大爆発を起こさせて無駄に製作費を投じた理由
⑧この作品に二人のアカデミー賞受賞者が出演した理由
⑨「エイリアン」と展開が酷似している理由
⑩主人公を妊娠させなかった理由(むしろ妊娠させるべきでは・・・)
⑪この程度の内容で続編が作られた理由(しかも「3」まで)
いったい何をしたかったのか、最後まで不明な点が多すぎる作品だった。

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