ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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国内映画興行収入ランキング(11月1週目新作予想その2)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

×:「風が強く吹いている」(松竹)
<232館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 大森寿美男
「黒い家」「星になった少年」などの脚本家としてキャリアがかなりあるようだが、監督としては初めての作品となる。
初監督作品なので気合は入っていそうだが、自身の名前で観客を呼べるほどではない。

【キャスティング】 小出恵介、林遣都、中村優一
小出恵介は「ROOKIES」などキャリアが豊富であり、映画やドラマには欠かせない存在だが、映画の主演としては初めてとなる。
助演としては評価できる存在だが、主演として観客を集めるだけの人気はあるだろうか。

林遣都は「バッテリー」(トータル15.3億円)が大ヒットしたが、その後に主演・助演した「DIVE!!」「ラブファイト」「引き出しの中のラブレター」などの結果が芳しくない。
こちらも主演としては、観客を集めるだけの人気があるとはまだいえない状況だ。
しかし、“主演の名前”で観客を集める映画ではなさそうなので、大きく評価を下げる必要はない。

【題材】 「スポーツ・駅伝」「小説の映画化」
スポーツモノは「ROOKIES-卒業-」が大ヒットしている。
良作に仕上がりやすいとは思うが、この手のスポーツモノは意外とヒットしない傾向にもある。
☆09年「おっぱいバレー」トータル5.0億円(綾瀬はるかのバレーモノ)
☆08年「ガチ☆ボーイ」トータル3億円程度か(佐藤隆太主演のプロレスモノ)
☆08年「ダイブ!!」トータル1億円程度か(林遣都主演のダイブモノ)
☆08年「フレフレ少女」トータル1億円未満か(新垣結衣主演の野球・応援団モノ)
☆08年「奈緒子」トータル1億円未満か(上野樹里主演の駅伝モノ)
☆08年「フライング・ラビッツ」トータル1億円未満か(石原さとみのバスケモノ)
☆08年「シャカリキ」トータル1億円未満か(遠藤雄弥主演の自転車モノ)
上述の作品は、“微妙なもの”や“大規模作品”ではないので、それほど気にする必要はないが、評価は下げたいところだ。

あまり熱すぎる作品は好まれないのではないか。
「バッテリー」、「銀色のシーズン」のように、スポーツというよりもヒューマンドラマを押し出せればヒットできるのかもしれない。
☆07年「バッテリー」トータル15.3億円
OP1.9→4.5→7.4→10.4→12.5→13.3→13.7→不明→14.3
☆08年「銀色のシーズン」トータル10.4億円
祝込3日2.8(2日2.0)→5.2→7.1→8.5→祝込9.4
ここまでは伸びないだろうが、10億円辺りがマックスか。

【予告編・TVCM】 量・少/デキ・普
しっかりと打っているとは思うが、CMはほとんど見かけない。
予告編のデキは悪くはなくて、流れや内容、メッセージがきちんと伝わってくる。
“感動作”という狙いが観客に伝われば、ヒットしそうだが。

【支持基盤・ターゲット】 「若年層の女性」
全般層が対象になり得る作品だが、メインは10~30歳代の女性となるだろうか。
ただ、この層が駅伝に興味があるとは思えない。
苦戦する可能性は高そうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
☆「ホームレス中学生」トータル7億円見込み(オープニング1.2億円)
☆「ICHI」トータル4.5億円(オープニング1.0億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
☆「クローズZERO」トータル25.0億円(オープニング4.0億円)
☆「象の背中」トータル5.7億円(オープニング0.9億円)
「イキガミ」をやや下回る程度だろうか。

【評価・予想】 7.0億円(オープニング1.2億円)
時期的にもやや戦略ミスのような気がする。
11月という中途半端な時期よりも、思い切って箱根駅伝の前後にぶつけてもよいのではないか。
他人のふんどしで相撲を取る事になるが、ビジネスでは時にそういうことも必要だ。

恐らく良作に仕上がっているとは思うが、それだけではヒットしないのがこの世界の常識。
10億円を超えることはなくて、一桁の半ば~後半というところではないか。
さすがに「おっぱいバレー」トータル5.0億円辺りは超えたいところだが、「イキガミ」トータル8.0億円は下回ると考えて、トータル7.0億円程度と予想したい。
オープニングは1.2億円程度か。
感動系の良作と思われるので、大きくコケることはないと思いたい。


×:「映画フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!?」(東映・朝日放送)
<158館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 志水淳児
本シリーズだけではなくて、「ONE PIECE」なども手掛けている。
よく分からないが、それほど悪くはないキャリアの持ち主か。

【題材】 「アニメ」「シリーズ」
関連作品の興行収入は以下の通り。
☆05年「ふたりはプリキュア Max Heart」トータル8.5億円
OP1.9→3.5→5.4→7.3→7.8
☆05年「ふたりはプリキュア MaxHeart2 雪空のともだち」トータル5.7億円
OP1.2→不明→3.1
☆06年「ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪!」トータル3.0億円
OP0.56
☆07年「Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」トータル8.0億円
OP1.7→3.7→5.6→6.5→7.1
☆08年「Yes!プリキュア5 GoGo!お菓子の国のハッピーバースデイ♪」トータル7.9億円
OP1.6→3.4→4.8→6.2→6.8
☆09年「プリキュアオールスターズDXみんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!」トータル10.0億円
3日2.4(2日1.4)→5.1→7.6→8.6→9.0
最新作は10億円近く稼いだが、だいたい8億円前後が落ち着きどころか。
最新作はオールスターズということで成績が良かったとも考えられるので、これを超えない程度となりそうだ。
8億円以上、10億円以下というところではないか。

【予告編・TVCM】 見たことがない

【支持基盤・ターゲット】 「ファミリー」「女児」
支持基盤が磐石であり、大コケは考えられない。

【評価・予想】 9.0億円(オープニング1.6億円)
深く考えることができる作品でもないので、単純に8億円以上10億円以下というところでよいのではないか。
だいたい8億円程度が落ち着きどころだが、最新作が10億円近く稼いでいるので、多少評価をあげたい。
トータル9億円、オープニングは1.6億円程度だろうか。
時期的にもやや微妙であり、予想外の爆発はしないだろうが、予想外の低迷はあるかもしれない。


アメリカ映画の日本リメイク作品「サイドウェイズ」も公開されるが、これはコケると予想したい。
トータル一桁前半というところか。
狙いはそれほど悪くはないが、方向性がややズレたと思う。
年配層も見なければ、若い層も見ないだろう。
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テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

国内映画興行収入ランキング(10月4週目その2)

3位:「カイジ 人生逆転ゲーム」(東宝・日本テレビ)(3週目)
【公開前個人予想】 19.0億円
【配給会社期待値】 30億円か
【現時点での興行収入予想】 22~23億円(先週22~24億円)
【公開規模】 先々週:306スクリーン
トータルでは14.1億円程度となっている。
1週間の伸びは4.1億円半ばだろうか。
漫画原作ではあるが、初動タイプというわけではなく、順当に伸ばしつつある。
しかし、爆発的なヒットというわけではない。

最近の漫画原作の映画作品の興行収入は以下のとおり(漫画→ドラマ→映画を除く)。
☆06年「DEATH NOTE」後編 トータル52.0億円
OP12.2→22.8→30.8→39.1→43.2→46.3→47.7
☆08年「20世紀少年」トータル39.5億円
OP6.3→15.6→祝24.0→28.1→32.5→34.8→祝込36.6→37.4
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円(※参考)
OP5.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆09年「クローズZERO Ⅱ」トータル30.2億円見込み
OP5.7→13.3→18.2→水曜25.3→26.5→27.9→28.8
☆09年「20世紀少年-第2章-最後の希望」トータル30.1億円見込み
OP6.2→13.4→19.5→23.0→25.8→27.3
☆06年「DEATH NOTE」前編 トータル28.5億円
OP4.1→10.0→15.2→19.6→22.4→24.8
☆07年「クローズZERO」トータル25.0億円
OP4.0→10.5→15.1→18.5→21.2→22.7→23.6
☆08年「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円
OP3.5→10.2→14.5→祝込18.2→20.1→21.7→22.4
☆09年「ドロップ」トータル19億円見込み(※参考)
祝込3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1→18.0
☆09年「カイジ 人生逆転ゲーム」
祝込3日5.3(2日3.6)→10.0→14.1億円→
「クローズZERO」以下、「デトロイト・メタル・シティ」以上のオープニングとなっていた。
「デトロイト・メタル・シティ」とはほぼ同じ動きになっていることが特徴。

「DEATH NOTE」前編以外との対比で考えると、「カイジ 人生逆転ゲーム」の興行収入は21.8~23.8億円となる。
さすがに「DEATH NOTE」のようなムーブメントは起きなかった。
原作のレベルは高いが、一般受けするような作風でもない。
ムーブメントが見込めるようならば、二部作にもできたはずだ。
当面は「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円辺りがライバルとなりそうだ。
現時点で「デトロイト・メタル・シティ」に劣っているので、これを少々下回りそうだ。

「カイジ 人生逆転ゲーム」14.1億円と同程度の3週目興行収入作品は以下のとおり。
<2008>
☆「私は貝になりたい」13.0億円(トータル24.5億円)
☆「パコと魔法の絵本」13.7億円(トータル23.6億円)
☆「デトロイト・メタル・シティ」14.5億円(トータル23.4億円)
<2007>
☆「アンフェア the movie」17.3億円(トータル27.2億円)
☆「クローズZERO」15.1億円(トータル25.0億円)
☆「ゲゲゲの鬼太郎」17.4億円(トータル23.4億円)
「ゲゲゲの鬼太郎」以外との対比で考えると、「カイジ 人生逆転ゲーム」の興行収入は22.2~26.6億円となる。
伸びが高い作品ではないので、現時点では「カイジ 人生逆転ゲーム」の興行収入は20億円前半となりそうだ。
当面は、引き続き「デトロイト・メタル・シティ」と同程度の22~24億円程度という予想でよさそうだが、「デトロイト・メタル・シティ」を下回りそうなので、24億円台には突入しないと思われる。
少々下方修正して22~23億円という予想にしておきたい。


10位:「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」(東宝・フジテレビ)(3週目)
【公開前個人予想】 8.0億円
【現時点での興行収入予想】 5億円
【公開規模】 先々週:159スクリーン
トータルでは2.9億円程度となっている。
1週間の伸びは9千万円半ば程度だろうか。
オープニングはかなり低い数値だったが、さすがに粘りをみせている。
しかし、物足りない結果に変わりはないようだ。

大きな劇場では公開されてはいないので、爆発的なヒットは期待できなかったが、100館以上は確保されている。
フジテレビ系による宣伝過多、豪華なキャスティング、原作者の知名度、監督が賞を得たなどということを踏まえると、ややコケとも考えられる。
太宰治原作ということで敷居が高いと受け止められてしまったのだろうか。
若者向きと捉えられて年配層から敬遠され、若い層からは難しそうと捉えられて敬遠されたのかもしれない。
妻夫木がいるので不安はないと思ったが、松たか子と浅野忠信主演というのもやや物足りなさもあったのだろうか。

公開時200館未満の公開規模における高額興行収入作品は以下のとおり。
☆09年「ドロップ」トータル19億円見込み(公開時:140館)
祝込3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1→18.0
☆09年「60歳のラブレター」トータル8億円見込み(公開時:189館)
OP1.0→2.9→4.6→5.9→6.9
☆08年「明日への遺言」トータル6.0億円(公開時:196館)
OP0.8→2.4→不明→4.4→4.9
☆08年「アフタースクール」トータル5.5億円(公開時:72館)
OP0.7→2.0→3.0→3.6→4.1
☆07年「めがね」トータル5.0億円(公開時:72館)
祝込3日0.8→1.7→2.6→3.3
☆07年「僕は妹に恋をする」トータル5.0億円(公開時:76館)
OP0.8→2.1→3.0→祝込3.7
☆08年「西の魔女が死んだ」トータル4.5億円(公開時:159館)
OP0.5→1.6→2.4→3.1→3.6
☆09年「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」
祝込3日0.8(2日0.5)→2.0→2.9億円→
公開館数が圧倒的に少ない「アフタースクール」以下、「西の魔女が死んだ」と同程度のオープニングとなっていた。
これらとの対比で考えると、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の興行収入は4.8~5.6億円となる。
ロングセールス込みでも、5億円程度というところか。
これらよりも公開規模が大きいので、もうちょっと稼げるかと思われたが、内容面において少し重過ぎたのかもしれない。

「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」2.9億円と同程度の3週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「おっぱいバレー」3.2億円
☆「重力ピエロ」2.9億円
<2008>
☆「アフタースクール」3.0億円(トータル5.5億円)
☆「特命係長 只野仁」3.0億円(トータル5.0億円)
☆「銀幕版スシ王子!」2.6億円(トータル3.7億円)
<2007>
☆「あなたを忘れない」2.9億円(トータル5.7億円)
☆「めがね」2.6億円(トータル5.0億円)
☆「僕は妹に恋をする」3.0億円(トータル5.0億円)
☆「怪談」3.2億円(トータル4.2億円)
「銀幕版スシ王子!」「怪談」以外との対比で考えると、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の興行収入は4.8~5.7億円となる。
地力が期待できる題材・キャスティングなので、引き続き粘りこむだろう。
現時点では、先週に引き続き、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の興行収入は5億円という予想にしたい。
ただ、「ホッタラケの島」「TAJOMARU」が大失敗しており、フジテレビ系の作品に最近元気がないような気がする。

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国内映画興行収入ランキング(10月4週目その1)

1位:「僕の初恋をキミに捧ぐ」(東宝・日本テレビ)(1週目)
【公開前個人予想】 19.5億円
【配給会社期待値】 30.0億円程度か
【現時点での興行収入予想】 20億円前後
【公開規模】 302スクリーン
2.8億円(281,254,350円)のオープニングを飾った。
先週『オープニングも(「恋空」の)半分程度の2.5億円と予想したい。コケるリスクもありそうだが、人気の漫画原作ということもあるので、大丈夫だろう』と書いたので、ほぼ予想通りとなっている。
作風やキャスティング等の状況から、爆発的なヒットは期待できないまでも、この手の作品は手堅く稼ぐことはできる。

本作の新城毅彦監督は、知名度は高くはないが、ヒット作を輩出している。
☆06年「ただ、君を愛してる」トータル8.0億円
OP1.2→2.4→5.1→6.3
☆07年「Life 天国で君に逢えたら」トータル17.0億円
OP1.9→06.7→09.9→祝12.8→祝14.7→15.5→祝16.2→16.4
☆09年「僕の初恋をキミに捧ぐ」
OP2.8億円→
これらとの対比で考えると、「僕の初恋をキミに捧ぐ」の興行収入は18.7~25.1億円となる。
当面は20億円前後が落ち着きどころとなるが、初動タイプの可能性はある。

ラブストーリー関連作品は以下のとおり。
☆07年「恋空」トータル39.0億円
OP4.8→13.1→19.7→26.0→29.7→32.3→34.1
☆08年「赤い糸」トータル11億円
1.0→不明→06.6→祝込8.8→9.7→10.5→10.7
☆08年「砂時計」トータル10.0億円
OP1.2→祝込6.0→7.2→8.3→9.1
☆06年「ただ、君を愛してる」トータル8.0億円
OP1.2→2.4→5.1→6.3
☆07年「シュガー&スパイス/風味絶佳」トータル7.5億円
OP1.0→3.4→4.9→5.8
☆07年「そのときは彼によろしく」トータル4.6億円
OP0.9→2.3→3.3→3.8
☆09年「僕の初恋をキミに捧ぐ」
OP2.8億円→
「赤い糸」以外との対比で考えると、「僕の初恋をキミに捧ぐ」の興行収入は14.3~23.3億円となる。
ロングセールスにはならないとは思うが、それほど極端な初動タイプとも思えないので、当面は20億円突破が目標となりそうだ。

難病系関連作品は以下のとおり。
☆07年「恋空」トータル39.0億円
OP4.8→13.1→19.7→26.0→29.7→32.3→34.1
☆09年「余命1ヶ月の花嫁」トータル31.5億円見込み
OP4.1→11.6→17.1→21.7→25.1→27.5→29.1→30.0
☆06年「明日の記憶」トータル22.0億円
OP2.1→06.9→11.0→14.6→17.3→18.9
☆07年「Life 天国で君に逢えたら」トータル17.0億円
OP1.9→06.7→09.9→祝12.8→祝14.7→15.5→祝16.2→16.4
☆06年「タイヨウのうた」トータル10.5億円
OP1.3→03.5→05.5→07.2→08.3
☆07年「象の背中」トータル5.7億円
OP0.9→02.9→04.1→04.9→05.4
☆09年「僕の初恋をキミに捧ぐ」
OP2.8億円→
「明日の記憶」以外との対比で考えると、「僕の初恋をキミに捧ぐ」の興行収入は17.7~25.1億円となる。
やはり、20億円突破が目標となる。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
☆「ホームレス中学生」トータル7億円見込み(オープニング1.2億円)
☆「ICHI」トータル4.5億円(オープニング1.0億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
☆「クローズZERO」トータル25.0億円(オープニング4.0億円)
☆「象の背中」トータル5.7億円(オープニング0.9億円)
「ICHI」以外との対比で考えると、「僕の初恋をキミに捧ぐ」の興行収入は15.6~25.5億円となる。
「クローズド・ノート」辺りはあっさりと超えそうなので、それほど悪くはない結果となりそうだ。

「僕の初恋をキミに捧ぐ」2.8億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「感染列島」3.0億円(トータル19億円見込み)
<2008>
☆「私は貝になりたい」祝込3日4.1(2日2.6)億円(トータル24.5億円)
☆「パコと魔法の絵本」祝込3日4.7(2日3.1)億円(トータル23.6億円)
☆「クロサギ」2.9億円(トータル17.2億円)
☆「チーム・バチスタの栄光」祝込3日3.9(2日2.6)億円(トータル15.6億円)
<2007>
☆「マリと子犬の物語」2.8億円(トータル31.8億円)
☆「舞妓Haaaan!!!!!」2.3億円(トータル20.8億円)
やや初動タイプの作品との対比で考えると、「僕の初恋をキミに捧ぐ」の興行収入は16.6~21.3億円となる。
初動タイプの可能性もあるが、当面は20億円前後が落ち着きどころと予想したい。
公開前の予想の19.5億円に近い結果になりそうだ。


2位:「沈まぬ太陽」(東宝・角川映画)(1週目)
【公開前個人予想】 13.0億円
【現時点での興行収入予想】 25億円
【公開規模】 403スクリーン
2.5億円(250,536,550円)のオープニングを飾った。
先週『オープニングは「クライマーズ・ハイ」をやや下回る1.5億円程度だろうか』と書いたので、予想よりも高いオープニングになっている。
この程度のオープニングでも低いと考える者もいるだろうが、3時間22分という上映時間を考えると、これほどのオープニングを飾るとは思えなかった。
ただ、300前半のスクリーン数と思っていたが、400スクリーンを超えていたのは想定外。
上映時間にも関わらず、それほど敬遠者も出なかったのも想定外だった。
さすがに、話題の大作なので、オープニングは高くなっても不思議ではないようだ。
公開前は、オープニングはそれほど高くなく、ロングセールスになるというヨミだが、どうなるだろうか。
ロングセールス系になるのは間違いないだろう。

渡辺謙が出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆03年「ラストサムライ」トータル137.0億円
☆05年「北の零年」トータル27.0億円
OP2.5→7.8→12.0→15.1→18.2→20.3→22.2
☆05年「バットマン ビギンズ」トータル14.1億円
OP2.9→不明→9.8→11.6→13.0→13.5
☆05年「SAYURI」トータル15.5億円
OP1.9→5.3→08.1
☆06年「明日の記憶」トータル22.0億円
OP2.1→06.9→11.0→14.6→17.3→18.9
☆06年「硫黄島からの手紙」トータル51.0億円
OP5.0→13.9→20.8→26.1→祝込36.7→39.8→43.2
☆09年「沈まぬ太陽」
OP2.5億円→
「バットマン ビギンズ」以外の作品との対比で考えると、「沈まぬ太陽」の興行収入は20.4~27.0億円となる。
ロングセールス系になることが予想されるので、20億円突破は確実といえる。
「北の零年」トータル27.0億円、「明日の記憶」トータル22.0億円辺りがライバルとなりそうだ。
「明日の記憶」トータル22.0億円以上、「北の零年」トータル27.0億円以下というところか。
当面は25億円半ばが落ち着きどころとなるだろうか。
『普通の上映時間ならば、「北の零年」トータル27.0億円、「明日の記憶」トータル22.0億円程度は余裕で稼ぐことはできただろう』と書いていたの、あまり上映時間を考慮しなくてもよかったのかもしれない。

“社会派映画”又は“渋い”映画の高い興行収入作品は以下の通り。
☆09年「劔岳 点の記」トータル24~25億円見込み
先2.9→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6→23.1
☆08年「私は貝になりたい」トータル24.5億円見込み
祝込3日4.1(2日2.6)→8.8→13.0→15.9→17.8→不明→21.0
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆07年「眉山/びざん」トータル12.1億円
OP1.3→4.6→7.1→9.0→10.2→10.9→11.3
☆08年「クライマーズ・ハイ」トータル11.9億円
OP1.7→4.9→7.4→9.3→10.5
☆09年「沈まぬ太陽」
OP2.5億円→
これらとの対比で考えると、「沈まぬ太陽」の興行収入は17.5~33.1億円となる。
「母べえ」のような動きになれば、30億円オーバー。
「クライマーズ・ハイ」のような動きになれば、20億円アンダー。
どちらのようなことにもならず、やはり20億円半ばというところだろうか。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
☆「ホームレス中学生」トータル7億円見込み(オープニング1.2億円)
☆「ICHI」トータル4.5億円(オープニング1.0億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
☆「クローズZERO」トータル25.0億円(オープニング4.0億円)
☆「象の背中」トータル5.7億円(オープニング0.9億円)
主要作品との対比で考えると、「沈まぬ太陽」の興行収入は15.4~22.8億円となる。
20億円はやはり突破しそうだ。

「沈まぬ太陽」2.5億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「BALLAD 名もなき恋のうた」2.3億円(トータル18億円見込み)
<2008>
☆「おくりびと」祝込3日3.5(2日2.4)億円(前年分30.5億円)
☆「私は貝になりたい」祝込3日4.1(2日2.6)億円(トータル24.5億円)
☆「陰日向に咲く」2.4億円(トータル19.5億円)
☆「チーム・バチスタの栄光」祝込3日3.9(2日2.6)億円(トータル15.6億円)
<2007>
☆「マリと子犬の物語」2.8億円(トータル31.8億円)
☆「舞妓Haaaan!!!!!」2.3億円(トータル20.8億円)
「チーム・バチスタの栄光」以外との対比で考えると、「沈まぬ太陽」の興行収入は19.6~31.8億円となる。
30億円も狙えないこともないが、上映時間を考えるとやはり厳しいところはあると思われる。
さすがに20億円は突破しそうであり、20億円半ばが落ち着きどころではないか。
オープニングが想定よりもかなり高かったので、初動ということもあり得るため、もうちょっと低いところに落ち着くかもしれないが、正月までのロングラン見込みと思われるので、やはり期待通りには稼ぐだろう。
当面は20億円突破を見守りつつ、現時点では25億円程度が落ち着きどころとなるか。

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国内映画興行収入ランキング(11月1週目新作予想その1)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

▲:「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」(ソニー)
<315館程度にて順次公開予定>

【監督】 ケニー・オルテガ
「ハイスクール・ミュージカル」を監督しており、アメリカのアイドル「ハンナ・モンタナ」のコンサートムービーなどにも関わっているようだ。
作品の評価を抜きにすると、この手の作品においては最適な人物ともいえる。

【キャスティング】 マイケル・ジャクソン
過去に何本かの映画に出演しているようだが、それらはあまり参考にはなるまい。

【題材】「ミュージック」「ドキュメンタリー」「コンサート(リハーサル)」
ミュージック映画やドキュメンタリー映画はそれほどヒットしないが、今回は例外となる。

【予告編・TVCM】 量・少/デキ・良
余計な宣伝をしていないのだろうか、CMを頻繁には見ない。
各局が特集などを組んでいるので、無理に宣伝しなくても宣伝効果は高いと思われる。
CMのデキはそれほど良いとは思わなかったが、映画の予告編のデキが良く、見るつもりはなかったが、見たいと感じさせるものとなっている。

【支持基盤・ターゲット】 「全般」
キャリアが長いアーティストなので、基本的にはほぼ全般の層が劇場に足を運ぶ。
彼のことをよく知らなくても、鑑賞する者はいるだろう。

【評価・予想】 32.0億円(オープニング5日15.0億円)
2週間限定公開。
本当に2週間でストップされるのかはよく分からないが、日本では水曜日の19時以降から公開される。
前売り券が既に17万枚以上売れているようだ。

この分だと、土日はソールドアウト、平日の夜もほぼソールドアウトするだろう。
全世界での大ヒットがニュースとなり、そのニュースを見て更なるヒットになるという『ヒットの連鎖』になるのではないか。

適当にざっと計算すると1週目は以下の通りとなるか。
<休・祝日>1館辺り1日平均200万円×3日×公開館数300以上=18億円
<平日>1館辺り1日平均70万円×4日×公開館数300以上=8億円
「ヱヴァ」のオープニング2日5.1億円(120スクリーン)なので、1館1日辺り平均2.1百万円となっており、これを準用している。
「ROOKIES」のオープニング2日が12.25億円(428スクリーン)なので、休日の数字はこの程度いくのではないか。
なお、「ROOKIES」の1館1日辺り平均1.4百万となっており、1館1日辺り平均は「ROOKIES」を超えると考える。
平日の数字がちょっと読めないが、休日の3分の1程度と考えてみたい。

2週目は多少落ちると考えると、以下の通りとなるか。
<休・祝日>1館辺り1日平均150万円×2日×公開館数300以上=9億円
<平日>1館辺り1日平均40万円×5日×公開館数300以上=6億円

2週間でトータル40億円近く稼ぐという計算になる。
「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」が金曜日からの公開17日(土日は3回)で61.4億円を稼いでいるので、無理な数字ではない。
ただ、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」は881スクリーンで公開されたものである。

ここまでのお祭り騒ぎになるのか疑問な点もある。
また、11月1日の日曜日は映画の日なので単価が下がり、レディースデイも2日あるので、もちろん計算通りにはいかない。
机上の計算の40億円をマックスと考えて、その8割程度とすると32億円という計算になる。
この程度は稼いでも、おかしくないと考える。
水曜日の夜から公開され、オープニング5日は15億円、土日10億円というところか。

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『パイレーツ・ロック』レビュー

◆評  価   7.5点
◆おススメ度  B+(ロック好きでなくても薦められる)

非常にセンスのある作品に仕上がっている。
ミュージック、ファッション、作風・世界観いずれにも見応えがあり、アメリカ作品とは異なるイギリス作品らしいユーモアセンスも抜群だ。
下ネタがかなり多いが、下品になっておらず、こちらも絶妙なユーモアとセンスで上手く調理されている。

「板垣死すとも自由は死せず」という有名な言葉があるが、「海賊ラジオ死すとも、ロックは死せず」ということだろうか。
ロックを語れるほど、ロックに傾倒しているわけではないが、その自分にも「ロック魂」「ロック愛」のようなものが十分伝わってきた。
政府に禁止されようとも、船が沈没しようとも、最後の最後までロックを流し続ける、ラジオを流し続ける“魂”が熱い。
当時の人々が熱狂したかもしれないという理由が分かる気がする。

見ているうちに次第に、個性のあるイカれた野郎どもと1人の女性コックが愛おしく感じてくる。
自分もこの船の乗客になったかのように、アットホームで仲間内な雰囲気に飲み込まれていく。
それぞれの個性は強烈であり、キャラクターも生きているとは思う。
しかし、何度か見れば、当然感想も変わると思うが、初見では乗員それぞれの内面というものまでもは完全には伝わりきれていない。
ただ、それぞれのキャラクターに変なエピソードを設け過ぎると、その世界観や映画としての個性が崩れる可能性があるので、難しいところだ。
ロックを愛する訳の分からない連中が騒いでいるだけの映画でも、本作にとってはよいのかもしれない。
長所でも短所でもあるのが、この“ユルさ”である。
バカバカしいようなところでも、そのユルさによって、バカバカしくは感じさせない。
しかし、前半はその独特な世界観にハマるが、ストーリーらしいストーリーがなくキャラクター及び世界観依存型の映画なので、中盤は多少ダレてくるところがあったような気がする。

個人的には、船の沈没間近でも革パンを履いてくるところや、命よりも大事そうなレコードを「これはクソだ」と放り投げるようなところが気に入った。
『それぞれのキャラクターの内面が伝わらない』とは書いたが、このようなどうでもいいシーン一つ一つに、各キャラクターの余裕と生き様を感じられるので、何度も見て深く堪能して、それぞれのキャラクターの内面を感じ取っていく作品かもしれない。

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「手紙」DVDレビュー

◆評  価   9.0点
◆おススメ度  S(真摯に製作された映画)

『さまよう刃』公開記念、東野圭吾原作作品。
原作未読。
邦画も捨てたものではないと感じさせる傑作。
映画を見て、ほとんど泣くことのない自分でも泣けた。
特に減点すべきところもないので、10点満点と評価してもよい作品だ。
ただ泣けるだけではなくて、『犯罪者の弟としての苦痛・苦悩』、『手紙のもつチカラ』がきちんと描かれている点を評価したい。
作り物とは思えないほど、心に響いてくる作品だ。
“答え”のない難題にチャレンジしておきながら、一定の“答え”を出しているという非常に“深み”のある映画に仕上がっている。
「犯罪」というものは誰もが本能的に忌み嫌うものであり、「犯罪者」「犯罪者の家族」というレッテルを剥がすことは決してできないだろう。
我々としても、「犯罪者」に対して“差別”をするという意識がなくても、無意識的な“差別”なしに対応することはできないのではないかと思う。
ただ、本作を鑑賞することによって、そのような“差別”に対して、何かを感じ取ることや何かを考えることはできるという思いを強くすることができる。

結婚して子どもができたところで『これでエンドかな』と一瞬でも思ったことが、愚かともいえるほどの展開が待ち受けていたことが驚きだった。
本当のストーリーがここから始まるといっても過言ではない。
手紙を書くことで事件から逃げていた加害者、手紙を代筆させることで事件から逃げていた加害者の弟、手紙を無視(返事を書かない)することで事件から逃げていた被害者の息子、この事件はそれぞれの中では決して終わることはなかった。
自分の手による本音の手紙を書くことで事件に向き合う加害者の弟、手紙を書かないことで事件に向き合う加害者、たとえ読んでいたとしても半ば無視していたであろう手紙と本当に向き合った被害者の息子、事件から逃げずにそれぞれがきちんと事件に向き合うことによって、事件はようやく決着するのかもしれない。
『逃げちゃダメだ』という言葉は簡単に言えるかもしれないが、本当に逃げずに向き合うことはこれほど過酷なものとは思わなかったと感じさせるだけのパワーがあるラストだった。
事件は誰の心からも消えることはないのかもしれないが、繋がりを再認識して支え合うことによって乗り越えることはできるのかもしれない。
血縁者だからこそ苦しみも受けるが、血縁者だからこそ出来ることもある。

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国内映画興行収入ランキング(10月4週目新作予想)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

○:「沈まぬ太陽」(東宝・角川映画)
<335館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 若松節朗
00年公開「ホワイトアウト」(トータル42.0億円)という実績があるものの、映画においてのキャリアが少ない。
テレビのドラマでは多数のキャリアがあるようだが、知名度はそれほど高いとは思えない。

【キャスティング】 渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二
渡辺謙が出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆03年「ラストサムライ」トータル137.0億円
☆05年「北の零年」トータル27.0億円
OP2.5→7.8→12.0→15.1→18.2→20.3→22.2
☆05年「バットマン ビギンズ」トータル14.1億円
OP2.9→不明→9.8→11.6→13.0→13.5
☆05年「SAYURI」トータル15.5億円
OP1.9→5.3→08.1
☆06年「明日の記憶」トータル22.0億円
OP2.1→06.9→11.0→14.6→17.3→18.9
☆06年「硫黄島からの手紙」トータル51.0億円
OP5.0→13.9→20.8→26.1→祝込36.7→39.8→43.2
普通の上映時間ならば、「北の零年」トータル27.0億円、「明日の記憶」トータル22.0億円程度は余裕で稼ぐことはできただろう。

【題材】 「小説の映画化」「社会派ドラマ」「航空機事故」
社会派映画はヒットする傾向にあるが、問題は3時間22分という上映時間となる。
途中に休憩が入るとはいえ、これほど長い最近の映画は「タイタニック」「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ程度か。
「サウンド・オブ・ミュージック」「アラビアのロレンス」など、過去には多数の長時間映画があったが、3時間22分は現代に生きる者が耐えられる時間を超えている。

“社会派映画”又は“渋い”映画の高い興行収入作品は以下の通り。
☆09年「劔岳 点の記」トータル24~25億円見込み
先2.9→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6→23.1
☆08年「私は貝になりたい」トータル24.5億円見込み
祝込3日4.1(2日2.6)→8.8→13.0→15.9→17.8→不明→21.0
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆07年「眉山/びざん」トータル12.1億円
OP1.3→4.6→7.1→9.0→10.2→10.9→11.3
☆08年「クライマーズ・ハイ」トータル11.9億円
OP1.7→4.9→7.4→9.3→10.5
本作のポテンシャルを考えると、20~25億円程度が落ち着きどころとなりそうだが、上映時間から、そこまでのヒットは望みにくい。

【予告編・TVCM】 量・普/デキ・普
良さそうな映画とは思われるが、良さはあまり伝わってこない。

【支持基盤・ターゲット】 「全般、特に年配層」
いくら休憩が入るとはいえ、子どもや若い層が見ることができる上映時間ではない。
OLが仕事帰りにふらっと見られるものでもない。
デート映画にもならず、苦戦は必至だろう。
年配層や気合の入った者が中心となるが、年配層もこれだけの時間を辛抱することはできるのか。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
☆「ホームレス中学生」トータル7億円見込み(オープニング1.2億円)
☆「ICHI」トータル4.5億円(オープニング1.0億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
☆「クローズZERO」トータル25.0億円(オープニング4.0億円)
☆「象の背中」トータル5.7億円(オープニング0.9億円)
上映時間から、「容疑者Xの献身」級のヒットにはならないだろう。

【評価・予想】 13.0億円(オープニング1.5億円)
通常の2時間程度の映画ならば、大ヒットしただろう。
しかし、3時間22分という拷問レベルの上映時間に二の足を踏む者もいるのではないか。
少なくとも、自分はそれほど簡単には耐えられない。
過去にも3時間超の「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズが大ヒットしているが、ファンタジー作品と社会派作品では、単純に比べることはできない。
様々な事情があるとは思われるが、2部作にすることができれば、興行収入的にはかなりの増加が見込めただろう。
1作だけでも儲けるだけの余裕があるのが、それとも興行収入度外視の勝負か。
個人的には後者のような気がする。
この上映時間ならば、比較的時間に余裕のある年末に公開した方がよかったのではないか。

本作のベースを30億円と考えて、上映時間の長さから3分の1程度が鑑賞を見送ると計算したい。
また、上映時間の長さによる回転率の悪さを考慮して、それから5分の4程度を掛けると16億円程度となる。
この辺りがマックスラインとなるだろうか。
ミニマムラインはベースを20億円にすると、10億円程度になるだろうか。
予想としては、このちょうどあいだの13億円と予想したい。
ドラマ「不毛地帯」の視聴率が悪かったことから、良作といえども、必ずしも好成績を収めるとは限らない。
それにしても、この上映時間・この内容で10億円超のヒットができたら、日本人は本当に辛抱強いといえる。
自分は我慢できる自信はないので、よほど体調が良い日を選ぶつもりだ。
オープニングはそれほど高くはないが、ロングセールス作品になりそうだ。
オープニングは「クライマーズ・ハイ」をやや下回る1.5億円程度だろうか。


×:「僕の初恋をキミに捧ぐ」(東宝・日本テレビ)
<302館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 新城毅彦
知名度は高くはないが、ヒット作を輩出している。
☆06年「ただ、君を愛してる」トータル8.0億円
OP1.2→2.4→5.1→6.3
☆07年「Life 天国で君に逢えたら」トータル17.0億円
OP1.9→06.7→09.9→祝12.8→祝14.7→15.5→祝16.2→16.4
「ただ、君を愛してる」以上のヒットにはなりそうだ。

【キャスティング】 井上真央、岡田将生、杉本哲太、仲村トオル
井上真央が出演した映画の興行収入は以下のとおり。
☆07年「ゲゲゲの鬼太郎」トータル23.4億円
OP03.2→14.4→17.4→19.7→21.1→22.1
☆07年「怪談」トータル4.2億円
OP0.7→2.1→3.0→祝込3.7
☆08年「花より男子ファイナル」トータル77.5億円
OP10.1→26.2→37.9→祝込48.5→54.5→60.3→64.6→69.9→72.7
「花より男子ファイナル」を大ヒットに導いているが、人気があるのか、ないのかよく分からない女優。
極端に高い人気はないと思われる。

岡田将生は期待の若手俳優だが、主演作「ホノカアボーイ」が1億円程度、「重力ピエロ」も期待以上の興行収入をあげられなかった。
ドラマ「オトメン」の視聴率が芳しくないので、それほど人気は高くないと思われる。
大きく足を引っ張ることはないと思われるが、興行収入的に貢献することも考えにくい。
このコンビでは、多少の不安はあるが、テーマや作風を考えるとそれほど不安視することもないだろう。

【題材】 「ラブストーリー」「難病」
04年「世界の中心で、愛を叫ぶ」トータル85.0億円の大ヒットから、何かが変わったような気がする。

ラブストーリー関連作品は以下のとおり。
☆07年「恋空」トータル39.0億円
OP4.8→13.1→19.7→26.0→29.7→32.3→34.1
☆08年「赤い糸」トータル11億円
1.0→不明→06.6→祝込8.8→9.7→10.5→10.7
☆08年「砂時計」トータル10.0億円
OP1.2→祝込6.0→7.2→8.3→9.1
☆06年「ただ、君を愛してる」トータル8.0億円
OP1.2→2.4→5.1→6.3
☆07年「シュガー&スパイス/風味絶佳」トータル7.5億円
OP1.0→3.4→4.9→5.8
☆07年「そのときは彼によろしく」トータル4.6億円
OP0.9→2.3→3.3→3.8
「恋空」を超えるのは無理そうだが、「赤い糸」「砂時計」は超えそうだ。

難病系関連作品は以下のとおり。
☆07年「恋空」トータル39.0億円
OP4.8→13.1→19.7→26.0→29.7→32.3→34.1
☆09年「余命1ヶ月の花嫁」トータル31.5億円見込み
OP4.1→11.6→17.1→21.7→25.1→27.5→29.1→30.0
☆06年「明日の記憶」トータル22.0億円
OP2.1→06.9→11.0→14.6→17.3→18.9
☆07年「Life 天国で君に逢えたら」トータル17.0億円
OP1.9→06.7→09.9→祝12.8→祝14.7→15.5→祝16.2→16.4
☆06年「タイヨウのうた」トータル10.5億円
OP1.3→03.5→05.5→07.2→08.3
☆07年「象の背中」トータル5.7億円
OP0.9→02.9→04.1→04.9→05.4
さすがに、「世界の中心で、愛を叫ぶ」「恋空」「余命1ヶ月の花嫁」ほどのムーブメントは起きないのではないか。
作品のテイストなどから、「赤い糸」、「砂時計」、「タイヨウのうた」、「ただ、君を愛してる」辺りのラインは突破しそうだ。

【予告編・TVCM】 量・多/デキ・良
中学生・高校生辺りが見れば、見ようという気になるCMには仕上がっている。

【支持基盤・ターゲット】 「10~30歳代の女性」「カップル」
デートムービーには向くだろう。
女性の何歳くらいまでが本作の鑑賞に適しているかが、問題となる。
年齢の対象幅がそれほど広くはなさそうな点が不安点。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
☆「ホームレス中学生」トータル7億円見込み(オープニング1.2億円)
☆「ICHI」トータル4.5億円(オープニング1.0億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
☆「クローズZERO」トータル25.0億円(オープニング4.0億円)
☆「象の背中」トータル5.7億円(オープニング0.9億円)
「クローズド・ノート」辺りは超えたいところだ。

【評価・予想】 19.5億円(オープニング2.5億円)
この手の作品をコケ予想にして、痛い目を見てきたので、逆らうのは無駄か。
漫画原作+難病+切ない系ということで、ヒットの公式に合致する。
「タイヨウのうた」「ただ、君を愛してる」辺りの10億円ラインは突破しそうだが、さすがに「恋空」(トータル39.0億円)、「余命1ヶ月の花嫁」(トータル31.5億円)ほどのムーブメントは起きないのではないか。
30億円以下、10億円以上というところか。
この手の作品のヒット率の高さから、「恋空」(トータル39.0億円)の半分程度と予想したい。
オープニングも半分程度の2.5億円と予想したい。
コケるリスクもありそうだが、人気の漫画原作ということもあるので、大丈夫だろう。


△:「きみがぼくを見つけた日」(ワーナー)
<178館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 ロベルト・シュヴェンケ
ジョディ・フォスター主演の06年公開「フライトプラン」(トータル31.2億円)を監督している。
しかし、ジャンルが異なるため、ほとんど参考になるまい。
監督としての知名度はまだまだ足りない。

【キャスティング】 レイチェル・マクアダムス、エリック・バナ
レイチェル・マクアダムスが出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆05年「きみに読む物語」トータル15.0億円
OP1.0→3.5→5.6→7.6→9.4
☆08年「消されたヘッドライン」不明(3~4億円程度か)
金0.8→1.9
「きみに読む物語」がサプライズヒットとなったが、まだキャリアが足りない。

エリック・バナは「ハルク」、「トロイ」(トータル42.0億円)、「ミュンヘン」、「ブーリン家の姉妹」、「スター・トレック」といった作品に出演しているが、主演としてはパッとしないところがある。
日本ではどちらの知名度もそれほど高くはないので、このコンビではまだ期待できそうもないといえそうだ。

【題材】 「ラブストーリー」「ファンタジー」
ラブストーリーや女性をターゲットにした作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「セックス・アンド・ザ・シティ」18.0億円
先2.9→7.1→10.3→12.5→14.3
☆07年「ホリデイ」トータル13.3億円
OP1.8→5.5→8.2→10.3→11.8
☆08年「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円
OP1.5→4.4→6.7→8.2→9.2
☆06年「イルマーレ」トータル11.0億円
OP1.8→5.3→7.3→9.1→9.9
☆07年「幸せのレシピ」トータル7.0億円
OP1.2→3.5→5.3→6.4
☆08年「ベガスの恋に勝つルール」トータル6.1億円
先1.8→3.8→5.0→5.6→不明→6.0
☆09年「オーストラリア」トータル6億円見込み
OP1.4→3.4→4.8→5.6
☆08年「マイ・ブルーベリー・ナイツ」トータル5億円見込み
OP0.8→2.5→3.6→4.3
☆07年「ラブソングができるまで」トータル4.9億円
OP0.7→2.1→3.6→4.2→4.6
☆08年「最後の初恋」トータル4.5億円
OP0.7→2.4→3.4→4.0
☆09年「そんな彼なら捨てちゃえば?」トータル3~4億円見込み
OP0.7→2.0→3.0→
☆09年「お買いもの中毒な私!」トータル3億円見込み
OP0.6→1.7→2.4→2.8
☆08年「幸せになるための27のドレス」トータル3.7億円
先0.9→2.0→2.7→3.2
題材的には、「P.S.アイラヴユー」「イルマーレ」と同程度は期待できるところだが、キャスティングやアメリカでの評価、日本でのCMのデキなどを踏まえると、5億円を超えないだろう。
キャスティング・監督を比較すると、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」も超えない可能性が高い。
「最後の初恋」程度だろうか。

【予告編・TVCM】 量・少/デキ・悪
タイムトラベラーとの切ない系恋愛作品というユニークな設定の割には、その良さをほとんど伝えていない。
上手く宣伝すれば、それほど悪くはない興行収入になり得たが、あのCMでは無理といえそうだ。

【支持基盤・ターゲット】 「20~40歳代の女性」「カップル」
女性中心となりそうだ。
仕事帰りにふらっと見るには適している映画か。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「アイアンマン」トータル9.4億円(オープニング2.1億円)
☆「イーグル・アイ」トータル12.2億円(オープニング2.5億円)
☆「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円(オープニング1.5億円)
<2007>
☆「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」トータル9.2億円(OP金2.5億円)
☆「パーフェクト・ストレンジャー」トータル7.9億円(オープニング1.7億円)
☆「幸せのレシピ」トータル7.0億円(オープニング1.2億円)
「P.S.アイラヴユー」級のヒットにはならないだろう。

【評価・予想】 4.5億円(オープニング0.7億円)
「ゴースト」と同じ脚本家というのが宣伝文句だが、時代が古すぎて、もはや「ゴースト」では集客効果はそれほど期待できない。
題材的にはヒットできる映画だと思われるが、“タイムトラベラーとの切ない恋愛”という面白い設定を配給サイドが活かしていないので、ヒットしないと考えたい。
上述のラブストーリー系の作品から、トータル4.5億円、オープニングは7千万円程度ではないか。

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国内映画興行収入ランキング(10月3週目その2)

1位:「カイジ 人生逆転ゲーム」(東宝・日本テレビ)(2週目)
【公開前個人予想】 19.0億円
【配給会社期待値】 30億円?
【現時点での興行収入予想】 22~24億円
【公開規模】 先週:306スクリーン
トータルでは9.9億円半ばとなっている。
祝日の月曜日を除いた6日間の伸びは4.6億円半ばだろうか。
ライバルが不在の展開のためか、順当に伸ばしつつある。
しかし、爆発的なヒットというわけではない。

最近の漫画原作の映画作品の興行収入は以下のとおり(漫画→ドラマ→映画を除く)。
☆06年「DEATH NOTE」後編 トータル52.0億円
OP12.2→22.8→30.8→39.1→43.2→46.3→47.7
☆08年「20世紀少年」トータル39.5億円
OP6.3→15.6→祝24.0→28.1→32.5→34.8→祝込36.6→37.4
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円(※参考)
OP5.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆09年「クローズZERO Ⅱ」トータル30.2億円見込み
OP5.7→13.3→18.2→水曜25.3→26.5→27.9→28.8
☆09年「20世紀少年-第2章-最後の希望」トータル30.1億円見込み
OP6.2→13.4→19.5→23.0→25.8→27.3
☆06年「DEATH NOTE」前編 トータル28.5億円
OP4.1→10.0→15.2→19.6→22.4→24.8
☆07年「クローズZERO」トータル25.0億円
OP4.0→10.5→15.1→18.5→21.2→22.7→23.6
☆08年「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円
OP3.5→10.2→14.5→祝込18.2→20.1→21.7→22.4
☆09年「ドロップ」トータル19億円見込み(※参考)
祝込3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1→18.0
☆08年「イキガミ」トータル8.0億円
OP1.3→3.8→祝込5.8→6.7→7.4→祝込7.8
☆09年「カイジ 人生逆転ゲーム」
祝込3日5.3(2日3.6)→9.9億円→
「クローズZERO」以下、「デトロイト・メタル・シティ」以上のオープニングとなっていた。
「20世紀少年」、「DEATH NOTE」前編、「ドロップ」以外との対比で考えると、「カイジ 人生逆転ゲーム」の興行収入は20.8~23.6億円となる。
さすがに「DEATH NOTE」のようなムーブメントは起きなかった。
原作のレベルは高いが、一般受けするような作風でもない。
ムーブメントが見込めるようならば、二部作にもできたはずだ。
しただって、やや初動タイプと考えると、20億円前半程度が落ち着きどころとなる。
当面は「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円辺りがライバルとなりそうだ。
しかし、祝日をもらっておきながら、現時点で「デトロイト・メタル・シティ」に劣っているので、どうやらこれを下回りそうだ。

「カイジ 人生逆転ゲーム」9.9億円と同程度の2週目興行収入作品は以下のとおり。
<2008>
☆「私は貝になりたい」8.8億円(トータル24.5億円)
☆「パコと魔法の絵本」8.7億円(トータル23.6億円)
☆「デトロイト・メタル・シティ」10.2億円(トータル23.4億円)
<2007>
☆「アンフェア the movie」11.2億円(トータル27.2億円)
☆「クローズZERO」10.5億円(トータル25.0億円)
これらとの対比で考えると、「カイジ 人生逆転ゲーム」の興行収入は22.7~27.6億円となる。
伸びがある作品ではないので、現時点では、「カイジ 人生逆転ゲーム」の興行収入は20億円前半となりそうだ。
先週は、「デトロイト・メタル・シティ」がライバルとなる22~24億円程度という予想にしておきたいと書いたが、22億円前後が落ち着きどころだろうか。
念のため、もう1週様子を見るが、21~23億円というところかもしれない。


7位:「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」(東宝・フジテレビ)(2週目)
【公開前個人予想】 8.0億円
【現時点での興行収入予想】 5億円(先週4~5億円)
【公開規模】 先週:159スクリーン
トータルでは1.9億円程度となっている。
祝日の月曜日を除いた6日間の伸びは1.1億円程度だろうか。
オープニングはかなり低い数値だったが、さすがに少々粘りをみせている。
しかし、物足りない結果に変わりはないようだ。

大きな劇場では公開されてはいないので、爆発的なヒットは期待できなかったが、100館以上は確保されている。
フジテレビ系による宣伝過多、豪華なキャスティング、原作者の知名度、監督が賞を得たなどということを踏まえると、ややコケとも考えられる。
太宰治原作ということで敷居が高いと受け止められてしまったのだろうか。
若者向きと捉えられて年配層から敬遠され、若い層からは難しそうと捉えられて敬遠されたのかもしれない。
妻夫木がいるので不安はないと思ったが、松たか子と浅野忠信主演というのもやや物足りなさもあったのだろうか。

公開時200館未満の公開規模における高額興行収入作品は以下のとおり。
☆09年「ドロップ」トータル19億円見込み(公開時:140館)
祝込3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1→18.0
☆09年「60歳のラブレター」トータル8億円見込み(公開時:189館)
OP1.0→2.9→4.6→5.9→6.9
☆08年「明日への遺言」トータル6.0億円(公開時:196館)
OP0.8→2.4→不明→4.4→4.9
☆08年「アフタースクール」トータル5.5億円(公開時:72館)
OP0.7→2.0→3.0→3.6→4.1
☆07年「めがね」トータル5.0億円(公開時:72館)
祝込3日0.8→1.7→2.6→3.3
☆07年「僕は妹に恋をする」トータル5.0億円(公開時:76館)
OP0.8→2.1→3.0→祝込3.7
☆08年「西の魔女が死んだ」トータル4.5億円(公開時:159館)
OP0.5→1.6→2.4→3.1→3.6
☆09年「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」
祝込3日0.8(2日0.5)→1.9億円→
公開館数が圧倒的に少ない「アフタースクール」以下、「西の魔女が死んだ」と同程度のオープニングとなっていた。
これらとの対比で考えると、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の興行収入は4.5~5.6億円となる。
ロングセールス込みでも、5億円程度というところか。
これらよりも公開規模が大きいので、もうちょっと稼げるかと思われたが、内容面において少し重過ぎたのかもしれない。

「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」1.9億円と同程度の2週目興行収入作品は以下のとおり。
<2008>
☆「アフタースクール」2.0億円(トータル5.5億円)
☆「グーグーだって猫である」1.8億円(トータル3.6億円)
<2007>
☆「あなたを忘れない」1.9億円(トータル5.7億円)
☆「めがね」1.7億円(トータル5.0億円)
☆「怪談」2.0億円(トータル4.2億円)
これらとの対比で考えると、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の興行収入は3.8~5.7億円となる。
先週時は4~5億円という予想だったが、地力が期待できる題材・キャスティングなので、現時点では「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の興行収入は5億円という予想にしたい。
粘り込むポテンシャルは秘めている。
ただ、「ホッタラケの島」「TAJOMARU」が大失敗しており、フジテレビ系の作品に最近元気がないような気がする。


9位:「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」(東宝・日本テレビ)(8週目)
【公開前個人予想】 40.0億円
【配給会社期待値】 50.0億円
【現時点での興行収入予想】 44億円
【公開規模】 先週:322スクリーン
トータルでは42.7億円程度となっている。
祝日の月曜日を除いた6日間の伸びは6千万円程度だろうか。
40億円をようやく突破したが、50億円突破は不可能であり、やはり初動タイプだったようだ。
5週で1位を獲得したものの、強敵不在の弱メンバーが相手ということが影響しているのだろう。

日本テレビ開局55年記念作品。
全3部作で製作費60億円となっている。
3部合計でどんなに悪くても100億円、製作費の倍の120億円が当面の目標ではないかと思ったが、100億円はクリアしたものの120億円は無理のようだ。
シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆08年「20世紀少年-第1章-終わりの始まり」トータル39.5億円
OP6.3→15.6→祝含24.0→28.1→32.5→34.8→祝込36.6→37.4→37.9
☆09年「20世紀少年-第2章-最後の希望」トータル30.1億円見込み
OP6.2→13.4→19.5→23.0→25.8→27.3
☆09年「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」
OP8.7→21.3→27.9→水36.9→38.7→40.7→祝込42.2→42.7
第1章との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は45.1億円となる。
連休があったので、「20世紀少年-第1章-」の9週目との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は44.5億円となる。
シリーズ最高興行収入となったが、40億円台半ばが落ち着きどころだろう。

日本テレビに関わった人気漫画の映画化といえば、「DEATH NOTE」シリーズも参考になる。
☆06年「DEATH NOTE」前編 トータル28.5億円
☆06年「DEATH NOTE」後編 トータル52.0億円
OP12.2→22.8→30.8→39.1→43.2→46.3→47.7
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7→30.3→30.7
☆09年「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」
OP8.7→21.3→27.9→水36.9→38.7→40.7→祝込42.2→42.7
「L change the WorLd」との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は43.7億円となる。
完結編ということを考慮しても、44億円前後が落ち着きどころだろう。

その他の漫画原作シリーズ作品は以下の通り。
☆05年「ALWAYS 三丁目の夕日」トータル33.0億円
☆07年「ALWAYS 続・三丁目の夕日」トータル45.6億円
☆05年「NANA」トータル40.3億円
☆06年「NANA2」トータル12.5億円
☆07年「クローズZERO」トータル25.0億円
☆09年「クローズZEROⅡ」トータル30.2億円見込み
OP5.7→13.3→18.2→22.4→26.5→27.9→28.8→29.4
「クローズZEROⅡ」との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は43.9億円となる。
やはり、44億円前後が落ち着きどころのようだ。

「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」42.7億円と同程度の9週目興行収入作品は以下のとおり(5連休があったので1週上乗せ)。
<2008>
☆「容疑者Xの献身」46.9億円(トータル49.2億円)
☆「相棒-劇場版-」42.2億円(トータル44.4億円)※GW公開のため8週目
<2007>
☆「西遊記」42.3億円(トータル43.7億円)
これらとの対比で考えると、「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」の興行収入は44.1~44.9億円となる。
1週間の伸びが1億円未満となっており、もはや伸びは期待できない。
現時点の「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は、先週に引き続き44億円と予想したい。
43億円台で終わる可能性も高いが、44億円に近い数字でフィニッシュするだろう。
公開前は40億円を少々超える程度と考えていたので、この程度でも個人的には十分と思う。
話題作の完結編ではあるが、評判の悪い作品でもあり、大きな伸びはやはり期待できないところがあった。

10位:「カムイ外伝」(松竹)(5週目)
【現時点での興行収入予想】 10億台後半
【公開規模】 先週:308スクリーン
トータルでは10.2億円程度となっている。
祝日の月曜日を除いた6日間の伸びは6千万円程度だろうか。
さすがに二桁はなんとか突破したが、終焉が近づいてきたようだ。

この手の歴史モノアクションは10億円台半ばが標準となるが、標準どおりには稼ぐことはできなかった。
歴史モノや時代劇などの興行収入は以下のとおり。
☆05年「SHINOBI」トータル14.1億円
OP3.3→6.9→9.5→11.5→12.6→13.3
☆09年「GOEMON」トータル14億円見込み
水曜7.1(2.0)→9.0→11.3→12.6→13.4
☆07年「蒼き狼 地果て海尽きるまで」トータル13.9億円
OP2.0→5.8→8.2→10.0→11.1→11.8
☆07年「椿三十郎」トータル11.5億円(※年末公開)
OP1.6→4.1→5.9→祝込7.3→不明→9.7
☆08年「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」トータル9.3億円
OP1.8→4.4→6.2→7.5→8.2→8.6
☆09年「BALLAD 名もなき恋のうた」
OP2.3→6.3→水12.1→13.0→15.5→祝込16.8→17.2
☆09年「カムイ外伝」
水4.3→5.9→8.1→祝込9.6→10.2億円→
ゴールデンウィークに公開された「GOEMON」との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は10.7億円となる。
連休があったので、主要作品の6週目との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は10.8~12.1億円となる。
「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」トータル9.3億円を超えて、さすがに10億円ラインはクリアできた。
しかし、10億円をようやく超える程度では、物足りない結果となりそうだ。
CGなど製作費や手間が掛かる割には、ビジネスとしてはあまり美味しくないジャンルといえるかもしれない。

松山ケンイチ主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5
☆08年「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円
OP03.5→10.2→14.5→祝込18.2→20.1→21.7→22.4
☆09年「カムイ外伝」
水4.3→5.9→8.1→祝込9.6→10.2億円→
その他には「ウルトラミラクルラブストーリー」などもあるが、大規模作品ではないので割愛。
これらの6週目との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は11.0~11.1億円となる。
特徴のあるキャラクターだったとはいえ、これらと比べると当然に勢いがない。
徐々にキャリアを築きつつあるが、まだ“松山ケンイチ”という俳優の名前だけで観客を呼べるほどではないようだ。

「カムイ外伝」10.2億円と同程度の6週目興行収入作品は以下のとおり。
<2008>
☆「赤い糸」10.5億円(トータル11.0億円)
☆「銀色のシーズン」9.7億円(トータル10.4億円)
☆「砂時計」9.5億円(トータル10.0億円)
<2007>
☆「眉山」10.9億円(トータル12.1億円)
☆「大日本人」11.2億円(トータル11.6億円)
☆「それでもボクはやってない」9.4億円(トータル11.0億円)
☆「俺は、君のためにこそ死ににいく」9.6億円(トータル10.8億円)
「それでもボクはやってない」以外との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は10.6~11.5億円となる。
先週時点では10億円後半程度という予想だったが、11億円を超えるかどうかが注目となりそうだ。
ライバルが不在のためか、当初の想定よりもかなり粘っているが、今後は他の作品などに流れると考えて、10億円台止まりと考えたい。

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国内映画興行収入ランキング(10月3週目その1)

2位:「仏陀再誕」(東映)(1週目)
【公開前個人予想】 10.5億円
【現時点での興行収入予想】 不明(「永遠の法」トータル12.5億円程度か)
1.6億円(163,017,200円)のオープニングを飾った。
先週『オープニングは06年と同程度の8千万円くらいだろうか』と書いたので、予想の倍程度のオープニングとなっている。
00年及び03年は2週連続で首位を獲得しているので、06年のオープニング(初週6位)が低すぎただけなのかもしれない。
順当といえば、順当というオープニングだろう。
信者限定映画と思われるが、ネタで見ようという者もいたのだろうか。

本作は幸福の科学製作のアニメ映画。
選挙では大敗したが、映画では比較的高い興行収入を収めている。
☆94年「ノストラダムス戦慄の啓示」不明
☆97年「ヘルメス 愛は風の如く」トータル7.4億円
☆00年「太陽の法 エル・カンターレへの道」トータル14.6億円
☆03年「黄金の法 エル・カンターレの歴史観」トータル17.0億円
☆06年「永遠の法 エル・カンターレの世界観」トータル12.5億円
OP0.9→2.3→3.8→5.0
☆09年「仏陀再誕」
OP1.6億円→
「永遠の法 エル・カンターレの世界観」との対比で考えると、「仏陀再誕」の興行収入は22.2億円となる。
これがマックスラインとなるが、さすがにここまで伸びないだろう。
03年と06年のオープニングの数字が分かればよいが、「黄金の法 エル・カンターレの歴史観」トータル17.0億円を超えることはないのではないか。
当面は「永遠の法 エル・カンターレの世界観」トータル12.5億円を超えることが目標となりそうだ。

「仏陀再誕」1.6億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「映画クレヨンしんちゃん」1.7億円(トータル10.0億円)
<2008>
☆「ONE PIECE THE MOVIE」1.6億円(トータル9.2億円)
☆「映画 Yes!プリキュア5」1.6億円(トータル7.9億円)
<2007>
☆「ONE PIECE THE MOVIE」1.6億円(トータル9.0億円)
☆「映画 Yes!プリキュア5」1.7億円(トータル8.0億円)
これらとの対比では、「仏陀再誕」の興行収入は7.5~9.4億円となる。
普通のアニメ映画では10億円未満というオープニングとなるが、本作は普通のアニメ映画ではない。

さっぱり判断がつかないので、「サマーウォーズ」「ヱヴァンゲリヲン」といったロングセール系のアニメと比較してみたい。
☆09年「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」現時点で37億円程度か
OP5.1→13.6→19.8→24.0→27.3→29.8→31.6→33.4→34.6
☆09年「サマーウォーズ」現時点で16億円程度か
OP1.3→3.7→6.9→9.3→不明→12.6→13.6
これらとの対比で考えると、「仏陀再誕」の興行収入は11.6~19.7億円となる。
予想は不能だが、当面は「永遠の法 エル・カンターレの世界観」トータル12.5億円を超えることが目標となりそうだ。

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『さまよう刃』レビュー

◆評  価   6.5点
◆おススメ度  B+(何かを考える一助にはなるか)

原作未読。
よく出来た映画であり、何かを考えさせられる映画でもある。
ただ、“深い”部分まで描かれているかといえば、そういう作品でもない。
表面的な部分をすくった程度であり、ココロに深く何かを刻まれたという想いはない。
“傑作”というジャッジをするには至らず、“良作”というところではないか。

しかし、寺尾聰さんの演技は評価に値する。
演技の上手さや下手さの判断がそれほどよく分からないが、寺尾聰さんの演技はリアルであり、ナチュラルである。
実際に娘を殺されて、未来を奪われた人間としか映らなかった。
そこには“答え”が分からずに、呆然として、さまようしか術がない男しかいなかった。

“復讐”ということは“答え”ではないかもしれない。
しかし、被害者の遺族の感情とすれば、何らかの“答え”は必要なのだろう。
“復讐”以外に答えを求めるとすれば、「立法」と「矯正行政」の範疇となる。
せっかく裁判員制度も導入されたのであるから、もう少し刑罰の幅を広げてもいいかもしれない。
複数名を殺害しないと死刑にならないというのはおかしな裁判判例であるし、殺害の意思がなければ殺人罪にも問えないこともある。
過去の判例と照らし合わせて判決を下すのではなくて、裁判員制度ではもっと様々な事情を鑑みて判決を下されるべきではないか。
「1人でも殺せば死刑になることがある」という判決を重ねないと、犯罪の抑止力が損なわれる恐れがある。
日本には「死刑」「無期懲役」という刑罰はあるが、「無期懲役」には仮釈放というおなしな制度もある。
この際、「終身刑」という新たな刑罰を創設し、被害者遺族の感情に応える立法も必要な時期に来ているのかもしれない。
また、刑務所にいったん入っても再犯するような事態を極力避けるような矯正行政の在り方や社会の仕組みも問われるべきだろう。
罪を犯した者が刑務所に入ることによって、誰しもが納得できるようなシステムを構築することが、被害者の家族の感情の軽減や犯罪の抑止力といった効果が期待できる。
なかなか簡単には社会は変わらず、変えることもできないが、よりよい方向に変えてくれる政治家や政党を我々は選び、我々自身もそうした社会作りに貢献したいものだ。
現在の動きは、逆に「死刑制度」をなくそうという動きすらある。
誰でも死刑、無実の者にも死刑ということはおかしな話だが、犯した罪に応じて厳罰を処するということはあってしかるべきであろう。
被害者の想い、加害者の事情、人を裁くことはそれほど簡単なことではないだろうが、本作を見ることによって、何かを考えさせられた。

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「g@me.」DVDレビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  A(見る気にはさせないが、見ても損はないサスペンス)

『さまよう刃』鑑賞のために、東野圭吾原作作品を鑑賞することとした。
原作未読。
よくよく考えればおかしなところも出てきそうだが、原作者が優秀なためか、良質なサスペンスに仕上がっている。
裏があるのは誰でも分かることだが、先が読みにくく、基本的には飽きずに楽しめた。
ストーリーの面白さだけではなくて、ほとんど“男の妄想”のような甘さのあるロマンティシズムで満たされているのも好意的に感じられた。
『①金を持ち良い場所に住んでいる②頭が良く、仕事もできるが、仕事でミスをして干される③恋人もおらずどこか孤独④女性には冷たくあたり、壁を作って一線を越えないようにするが、甘いところもある』というようなところが個人的にはツボ。
『女には騙されても、女を騙すことはできない』
『愛を利用されることはあっても、愛を利用することはできない』
というようなこともよく出来ている。
女性が観れば印象を変わるかもしれないが、男性が観れば、少々共感できるところもある作品に仕上がっているのではないか。
お互いの気持ちが通じ合っても、最後にウマくいかないところも悪くはない落としどころだ。

難点をいえば、「誘拐に対する決意」「二人の恋愛関係の発展」の描写が甘いようなところか。
「誘拐に対する決意」に関しては、プロジェクトリーダーから外されたからというような気がしたが、誘拐の決意の前に副社長と直接的なやり取りがあってもよかったと思う。
意味は完全に理解できなかったが、「仮面のやり取り」を誘拐の決意の前に持ってくると、多少は「ゲームをプレイしたくなる動機」のようなものが強化できるような気がする。
ビジネスというゲームにおいては負けたかもしれないが、何らかの方法で副社長を負かしたいという想いをもうちょっと感じさせて欲しいところ。

「二人の恋愛関係の発展」に関しては、崖のようなところで佐久間の家庭状況を聞いて、なんとなく父親に似ている、自分にも似ていると感じたから、動いたように感じられる。
多少の理由が付加されているものの、唐突という印象も否めない。
原作はよく分からないが、“モロ”というよりも発展するのかしないのか“微妙”な感じで進めてもよかったかもしれない。
“モロ”にラブシーンなどを描くと「一緒に逃げない?」「シドニー行きの切符を用意した」といった本音とも嘘とも分からないセリフも深みが増さないところがある。
これらのセリフの受け止め方も、ある意味で男と女のGAMEに発展させるためには“微妙”な演出が求められるところだ。
女の嘘が分からない男、男の本音に気付かない女といったようなところまで描いてもよかったかもしれない。
男を信じられずに、シドニー行きが自分をハメるようなフェイクだと思ったものの、実は本当だったというオチにすると、ラストの別れにも納得できるのではないか。

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『カイジ 人生逆転ゲーム』レビュー

◆評  価   6.0点
◆おススメ度  B+(一応テーマやメッセージがあるようだ)

原作はかつて“沼”辺りまで見ていたような思い出がある。
原作を読んでいたのははるか昔のことだが、1年くらい前に深夜のアニメを見ていたので、ストーリー、流れ、カラクリはだいたい分かっているつもり(詳細はそれほど覚えていないが)。
本作に描かれているゲームはかなり簡略化されているだけではなくて、ポイントが少々ズレているので、それぞれのゲームの面白みは薄れている。
『限定ジャンケン』はカードの買占めと1枚だけが残るカード、『鉄骨渡り』自体省いてもよいと思うが、描くとすればニュールートの発掘辺りは描いて欲しかった。
『Eカード』はギリギリでセーフといったところか。
カラクリを知っているためか、それとも演出がマズいためなのか、ゲームに息を呑むような緊迫感があるわけではないので、評価を下げたいところだが、本作のメッセージがそれほど悪くはなかったので少々評価を上げたい。

脚本家の大森美香は、金を持っているから「勝ち組」とか、金を持っていないから「負け組」といったことで“人”を判断してよいのかということをメッセージとして伝えようとしていたのではないかと感じた。
“金のため”に平気で仲間や他人を裏切って、それによって「勝ち組」ということになるのならば、「勝ち組」になんてならなくてよい。
カイジが船井や利根川に勝てたのはイカサマというよりも、相手のイカサマや能力を逆用しただけだ。

カイジは友達の連帯保証人になっただけにも関わらず、限定ジャンケンの負けを被り(一人で十分なのに一緒に落ちるというのはいかがなものか。おっさんの負けを被ったあとにおっさんも地下に落ちてきたという流れの方がよい)、勝利した金を遠藤にかすめ取られ、それでもなお、おっさんと交わした“約束”を守ろうとしている。
カイジは誰も裏切ることはせずに、佐原や石田のおっさん、そして遠藤までをも最後まで信頼しているのである。
現代にはあまり存在しないバカ正直なオトコだが、カイジは「勝ち組」でも「負け組」でもない何か新しい“階層”にいるような気がした。
一寸先は闇である不況時代においては、そういう人間こそ、真の「勝ち組」といえるのではないかというメッセージを受け取った。
1年前は金を死ぬほどもっていても、1年後には破産するような時代である。
「勝ち」でも「負け」でもない、人間としての当然の在り方を求められる時代ではないか。

あのシチュエーションで、遠藤が組織に歯向かってでも5千万円をカイジに貸すということは、原作的にはあり得ない流れだが、そういうカイジのバカ正直さ(自分のことを最後まで良い人と言う)、他人に対する信頼を、彼女なりに信じてみたくなったのではないか。
彼女もいわゆる「勝ち組」から脱して、違う“階層”に進みたかったのかもしれない。
最後は騙し討ちをしているが、“金利”という名目なので仕方はないだろう。

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国内映画興行収入ランキング(10月2週目その3)

6位:「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」(東宝・日本テレビ)(7週目)
【公開前個人予想】 40.0億円
【配給会社期待値】 50.0億円
【現時点での興行収入予想】 44億円
【公開規模】 322スクリーン
祝日の月曜日を含めて、トータルでは42.1億円半ばとなっている。
8日間の伸びは1.4億円半ばだろうか。
40億円をようやく突破したが、50億円突破は不可能であり、やはり初動タイプだったようだ。
公開7週のうち5週で1位を獲得しているものの、強敵不在の弱メンバーが相手ということが影響しているのだろう。

日本テレビ開局55年記念作品。
全3部作で製作費60億円となっている。
3部合計でどんなに悪くても100億円、製作費の倍の120億円が当面の目標ではないかと思ったが、100億円はクリアしたものの120億円は無理のようだ。
シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆08年「20世紀少年-第1章-終わりの始まり」トータル39.5億円
OP6.3→15.6→祝含24.0→28.1→32.5→34.8→祝込36.6→37.4
☆09年「20世紀少年-第2章-最後の希望」トータル30.1億円見込み
OP6.2→13.4→19.5→23.0→25.8→27.3
☆09年「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」
OP8.7→21.3→27.9→水36.9→38.7→40.7→祝込42.2億円→
第1章との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は45.5億円となる。
連休があったので、「20世紀少年-第1章-」の8週目との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は44.6億円となる。
シリーズ最高興行収入となったが、40億円台半ばが落ち着きどころだろう。

日本テレビに関わった人気漫画の映画化といえば、「DEATH NOTE」シリーズも参考になる。
☆06年「DEATH NOTE」前編 トータル28.5億円
☆06年「DEATH NOTE」後編 トータル52.0億円
OP12.2→22.8→30.8→39.1→43.2→46.3→47.7
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7→30.3
☆09年「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」
OP8.7→21.3→27.9→水36.9→38.7→40.7→祝込42.2億円→
これらとの対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は44.0~46.0億円となる。
「L change the WorLd」の8週目との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は43.1億円となる。
完結編ということを考慮しても、44億円程度が落ち着きどころだろう。

その他の漫画原作シリーズ作品は以下の通り。
☆05年「ALWAYS 三丁目の夕日」トータル33.0億円
☆07年「ALWAYS 続・三丁目の夕日」トータル45.6億円
☆05年「NANA」トータル40.3億円
☆06年「NANA2」トータル12.5億円
☆07年「クローズZERO」トータル25.0億円
☆09年「クローズZEROⅡ」トータル30.2億円見込み
OP5.7→13.3→18.2→22.4→26.5→27.9→28.8→29.4
「クローズZEROⅡ」の8週目との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は43.3億円となるが、ここまで急激には落ち込まないと思われる。

「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」42.2億円と同程度の8週目興行収入作品は以下のとおり(5連休があったので1週上乗せ)。
<2008>
☆「容疑者Xの献身」祝込45.7億円(トータル49.2億円)
☆「相棒-劇場版-」40.7億円(トータル44.4億円)※GW公開のため7週目
<2007>
☆「ALWAYS 続・三丁目の夕日」祝込39.8億円(トータル45.6億円)
☆「西遊記」41.8億円(トータル43.7億円)
これらとの対比で考えると、「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」の興行収入は44.1~48.3億円となる。
ロングセールス系ならば、40億円台後半も狙えるところだが、1週間の伸びは2億円未満の現状を踏まえると、無理だろう。
現時点の「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は、先週に引き続き44億円と予想したい。
公開前は40億円を少々超える程度と考えていたので、この程度でも個人的には十分と思う。
話題作の完結編ではあるが、評判の悪い作品でもあり、大きな伸びはやはり期待できないところがあった。


7位:「カムイ外伝」(松竹)(4週目)
【現時点での興行収入予想】 10億台後半(先週10億円半ば)
【公開規模】 308スクリーン
祝日の月曜日を含めて、トータルでは9.6億円となっている。
8日の伸びは1.5億円程度だろうか。
さすがに二桁はなんとか突破できそうだ。

この手の歴史モノアクションは10億円台半ばが標準となるが、果たして標準どおり稼ぐことができるだろうか。
歴史モノや時代劇などの興行収入は以下のとおり。
☆05年「SHINOBI」トータル14.1億円
OP3.3→6.9→9.5→11.5→12.6→13.3
☆09年「GOEMON」トータル14億円見込み
水曜7.1(2.0)→9.0→11.3→12.6→13.4
☆07年「蒼き狼 地果て海尽きるまで」トータル13.9億円
OP2.0→5.8→8.2→10.0→11.1→11.8
☆07年「椿三十郎」トータル11.5億円(※年末公開)
OP1.6→4.1→5.9→祝込7.3→不明→9.7
☆08年「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」トータル9.3億円
OP1.8→4.4→6.2→7.5→8.2→8.6
☆09年「BALLAD 名もなき恋のうた」
OP2.3→6.3→水12.1→13.0→15.5
☆09年「カムイ外伝」
水4.3→5.9→8.1→祝込9.6億円→
ゴールデンウィークに公開された「GOEMON」との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は10.7億円となる。
連休があったので、主要作品の5週目との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は10.7~12.0億円となる。
「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」トータル9.3億円を超えて、さすがに10億円ラインはクリアできた。
しかし、10億円をようやく超える程度では、物足りない結果となりそうだ。
CGなど製作費や手間が掛かる割には、ビジネスとしてはあまり美味しくないジャンルといえるかもしれない。

松山ケンイチ主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5
☆08年「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円
OP03.5→10.2→14.5→祝込18.2→20.1→21.7→22.4
☆09年「カムイ外伝」
水4.3→5.9→8.1→祝込9.6億円→
その他には「ウルトラミラクルラブストーリー」などもあるが、大規模作品ではないので割愛。
これらの5週目との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は11.1~11.2億円となる。
特徴のあるキャラクターだったとはいえ、これらと比べると当然に勢いがない。
徐々にキャリアを築きつつあるが、まだ“松山ケンイチ”という俳優の名前だけで観客を呼べるほどではないようだ。

「カムイ外伝」9.6億円と同程度の5週目興行収入作品は以下のとおり。
<2008>
☆「クライマーズ・ハイ」10.5億円(トータル11.9億円)
☆「赤い糸」9.7億円(トータル11.0億円)
☆「銀色のシーズン」祝込9.4億円(トータル10.4億円)
☆「砂時計」9.1億円(トータル10.0億円)
<2007>
☆「眉山」10.2億円(トータル12.1億円)
☆「大日本人」10.6億円(トータル11.6億円)
☆「それでもボクはやってない」8.6億円(トータル11.0億円)
☆「俺は、君のためにこそ死ににいく」8.9億円(トータル10.8億円)
「それでもボクはやってない」以外との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は10.5~11.6億円となる。
先週時点では10億円半ばという予想だったが、10億円後半程度が落ち着きどころか。
11億円を超えそうな勢いもあるが、今後は「カイジ」などに流れると考えて、10億円台止まりと考えたい。


8位:「BALLAD 名もなき恋のうた」(東宝・テレビ朝日)(6週目)
【公開前個人予想】 25.0億円
【現時点での興行収入予想】 18億円
【公開規模】 331スクリーン
【参考】02年「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」トータル13.0億円
祝日の月曜日を含めて、トータルでは16.8億円程度となっている。
8日間の伸びは1.3億円程度だろうか。
さすがにオリジナルを楽に超えている。
ヒットとはいえないが、大コケというレベルは避けられたか。
しかし、「20億円突破に向けて好スタート」とオープニング時に報道されたほど稼げていない。
製作費20億円とも言われており、はっきりいって物足りない結果といえるだろう。
微妙な題材であり、コケるリスクは高かったものの、実績のある関係者の地力に期待したところである。
「ALWAYS」の山崎貴監督であっても、この題材ではやはり年配層は動けないか。

山崎貴監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆00年「ジュブナイル」トータル11.0億円
☆02年「リターナー」トータル12.9億円
☆05年「ALWAYS 三丁目の夕日」トータル32.3億円
OP2.2→06.6→11.0→15.6→19.4
☆07年「ALWAYS 続・三丁目の夕日」トータル45.6億円
OP5.5→15.1→21.9→28.7→33.4→36.3→38.2
☆09年「BALLAD 名もなき恋のうた」
OP2.3→06.3→水12.1→13.0→15.5→祝込16.8億円→
連休があったので、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の7週目との対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は20.1億円となる。
この辺りがマックスラインとなりそうだ。

草なぎ剛主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆03年「黄泉がえり」トータル30.7億円
☆06年「日本沈没」トータル53.4億円
OP6.0→19.0→26.3→31.8→37.1→44.0→47.0
☆08年「山のあなた 徳市の恋」トータル3億円見込み
「日本沈没」の7週目との対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は19.1億円となる。
やはり、20億円ラインを超えない程度がマックスラインとなりそうだ。

参考までに、他のSMAPメンバーの興行収入は以下のとおり。
☆07年「HERO」トータル81.5億円
☆07年「西遊記」トータル43.7億円
☆06年「武士の一分」トータル41.1億円
☆08年「私は貝になりたい」トータル24.5億円見込
祝込3日4.1(2.6)→8.8→13.0→15.9→17.8→不明→21.0
☆04年「忍者ハットリくん」トータル19.3億円
☆02年「模倣犯」トータル16.1億円
☆09年「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」トータル3~4億円見込
☆09年「BALLAD 名もなき恋のうた」
OP2.3→06.3→水12.1→13.0→15.5→祝込16.8億円→
「私は貝になりたい」との7週目との対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は19.6億円となる。

新垣結衣主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年「恋空」トータル39.0億円
OP4.8→13.1→19.7→26.0→29.7→32.3→34.1
☆08年「フレフレ少女」トータル1億円未満か
「恋空」の7週目との対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は19.2億円となる。
伸びが続くようだと、19億円台がフィニッシュラインとなるようだ。

本作は時代劇らしい作品ではないが、歴史モノや時代劇などとも比較したい。
☆09年「GOEMON」トータル14億円見込み
水曜7.1(2.0)→9.0→11.3→12.6→13.4→13.9
☆07年「蒼き狼 地果て海尽きるまで」トータル13.9億円
OP2.0→5.8→8.2→10.0→11.1→11.8→12.3
☆07年「椿三十郎」トータル11.5億円(※年末公開)
OP1.6→4.1→5.9→祝込7.3→不明→9.7→祝込10.5
☆08年「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」トータル9.3億円
OP1.8→4.4→6.2→7.5→8.2→8.6→8.9
☆09年「BALLAD 名もなき恋のうた」
OP2.3→06.3→水12.1→13.0→15.5→祝込16.8億円→
「武士の一分」(トータル41.1億円)のような例外もあるが、基本的には10~15億円程度となる。
これらの7週目との対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は17.6~19.0億円となる。
感動作というメリットはあるが、19億円までは伸びず、18億円程度が落ち着きどころか。
ただ、普通の時代劇よりもさすがに成績が良いようだ。

「BALLAD 名もなき恋のうた」16.8億円と同程度の7週目興行収入作品は以下のとおり。
<2008>
☆「クロサギ」16.4億円(トータル17.2億円)
☆「252生存者あり」16.0億円(トータル17億円)
☆「チーム・バチスタの栄光」14.9億円(トータル15.6億円)
<2007>
☆「東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン」17.2億円(トータル18.8億円)
☆「Life/天国で君に逢えたら」祝込16.2億円(トータル17.0億円)
これらとの対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は17.6~18.4億円となる。
高い伸びは期待できないが、すぐに勢いがなくなる作品でもない。
現時点では「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は、先週に引き続き18億円程度と予想しておきたい。
少々は粘ってくれるだろう。

テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

『ココ・シャネル』レビュー

◆評  価   5.5点
◆おススメ度  B-(彼女の生き様はよく分かるが、どこか表面的)

「アヴァン」と併せてみると、ココ・シャネルの人生・生き様がより理解できる。
本作はココ・シャネルの歴史を描き、「アヴァン」はシャネルとして成功するまでの内面が描かれている。
「アヴァン」が“陰のシャネル”とすれば、本作は“陽のシャネル”といえるかもしれない。
数多くの苦労や失敗は描かれているものの、基本的にはいずれも好意的に解釈されており、美化されているように思われた。
内容面については同じことを描いているが、同じ人間を描いたとは思えないほど、この2作の内容は異なっているようにも感じられる。

しかし、波乱に満ちた一人の人生を2時間程度で描き切ることはできないのも事実。
どちらもが本当のココ・シャネルでもあり、どちらもが本当のココ・シャネルではないのかもしれない。
「アヴァン」はそれほど面白いとは思わなかったが、個人的には「アヴァン」の方が好みだったようだ。
映画としての質は「アヴァン」の方が数段優れている(もっとも本作はテレビ用として製作されたようなので比べようもないが)。
「アヴァン」を観なければ、本作をもうちょっと高く評価したかもしれない。

ただ、ココ・シャネルという生き方を理解しやすいのは文句なく本作の方だ。
ココ・シャネルという人間を全く知らない人にはこちらを薦めて、ココ・シャネルの生き様をよく分かっている人には「アヴァン」を薦めたい。

ココ・シャネルという人物の歴史を知るには、本作の方が適しているが、その描き方はどこか表層的だ。
バルザンやカペルとの愛情、親友やマルコムが演じた男との友情といった人間関係に深みがない。
“ボーイ”カペルとの関係は「アヴァン」よりも時間が割かれており、よりよく理解できるが、「結婚する」「別れる」といった二面でしか捉えられていないので、やはり「アヴァン」の方が深いといえる。
突然、復縁を申し出る辺りも“映画の流れ”の上でスムーズとは思えない。
事実通りに継ぎ接ぎをしていっているようなので、その辺りに歪みが生じている部分があるようにも思える。

シャーリー・マクレーンは文句のない迫力・存在感を発揮している。
カペルとともに作り上げた“シャネル”というブランド及び服飾に対する情熱、自分自身に対する自信が感じられる。
しかし、若き日のシャネルを演じた女優はオドレイ・トトゥほど深みのある演技をみせることはできていない。
オドレイやマクレーンと比較さえしなければ、文句のない演技なのだが、相手が悪すぎたようだ。

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国内映画興行収入ランキング(10月3週目新作予想)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

△:「あなたは私の婿になる」(ディズニー)
<221館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 アン・フレッチャー
07年公開作品「ステップアップ」、08年公開作品「幸せになるための27のドレス」(トータル3.7億円)といった実績があるが、知名度は高いとは思えない。
監督の名前では、観客は集まらないだろう。

【キャスティング】 サンドラ・ブロック、ライアン・レイノルズ
サンドラ・ブロック主演作の主な興行収入は以下のとおり。
☆05年公開「デンジャラス・ビューティー2」トータル2~3億円程度か
OP0.4→1.2→1.8
☆06年公開「イルマーレ」トータル11.0億円
OP1.8→5.3→7.3→9.1→9.9
その他に09年公開「シャッフル」など。
「スピード」などにより知名度は高いものの、それほど実績があるわけではない。
キアヌ・リーヴスと共演したラブストーリーの「イルマーレ」ほどのヒットにはならず、通常のラブコメ程度に終わりそうだ。

ライアン・レイノルズはスカーレット・ヨハンソンの旦那。
この辺りの情報をもっと表に出してもよいかもしれない。

【題材】 「ラブコメ」
ラブストーリーや女性をターゲットにした作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「セックス・アンド・ザ・シティ」18.0億円
先2.9→7.1→10.3→12.5→14.3
☆07年「ホリデイ」トータル13.3億円
OP1.8→5.5→8.2→10.3→11.8
☆08年「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円
OP1.5→4.4→6.7→8.2→9.2
☆06年「イルマーレ」トータル11.0億円
OP1.8→5.3→7.3→9.1→9.9
☆07年「幸せのレシピ」トータル7.0億円
OP1.2→3.5→5.3→6.4
☆08年「ベガスの恋に勝つルール」トータル6.1億円
先1.8→3.8→5.0→5.6→不明→6.0
☆09年「オーストラリア」トータル6億円見込み
OP1.4→3.4→4.8→5.6
☆08年「マイ・ブルーベリー・ナイツ」トータル5億円見込み
OP0.8→2.5→3.6→4.3
☆07年「ラブソングができるまで」トータル4.9億円
OP0.7→2.1→3.6→4.2→4.6
☆08年「最後の初恋」トータル4.5億円
OP0.7→2.4→3.4→4.0
☆09年「そんな彼なら捨てちゃえば?」トータル3~4億円見込み
OP0.7→2.0→3.0→
☆09年「お買いもの中毒な私!」トータル3億円見込み
OP0.6→1.7→2.4→2.8
☆08年「幸せになるための27のドレス」トータル3.7億円
先0.9→2.0→2.7→3.2
☆08年「近距離恋愛」トータル1億円半ば見込み
OP0.2→0.8→1.1→1.3
本作はアメリカでは信じられないほどの大ヒットとなった作品だが、日本ではヒットしそうもない。
上述のラブコメなどの実績を踏まえると、4~5億円程度となりそうだ。

【予告編・TVCM】 量・普/デキ・悪
婚活、草食系男子、肉食系女子といったネタを混ぜて努力をしているが、短いヴァージョンのCMを見る限りでは、面白みはほぼゼロという印象。
予告編を見るともうちょっと面白いと思われる作品だが、その魅力を引き出せていない、伝い切れていない。

【支持基盤・ターゲット】 「OL層」「カップル」
仕事帰りにふらっと見るには適しているのかもしれない。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「アイアンマン」トータル9.4億円(オープニング2.1億円)
☆「イーグル・アイ」トータル12.2億円(オープニング2.5億円)
☆「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円(オープニング1.5億円)
<2007>
☆「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」トータル9.2億円(OP金2.5億円)
☆「パーフェクト・ストレンジャー」トータル7.9億円(オープニング1.7億円)
☆「幸せのレシピ」トータル7.0億円(オープニング1.2億円)
これらに勝つことはできないだろう。

【評価・予想】 4.5億円(オープニング3日1.0億円)
アメリカでは大ヒットしたが、話題作というわけでもなければ、見所がありそうな作品わけでもない。
ラブコメとしては平凡の結果に終わりそうなので、4~5億円程度が落ち着きどころと思われる。
その間をとって、「あなたは私の婿になる」の興行収入を4.5億円と予想したい。
本作のオープニングは「そんな彼なら捨てちゃえば?」のオープニング0.7億円と同程度と思われる。
金曜日からの3日間で1.0億円程度だろうか。


×:「仏陀再誕」(東映)
<225館程度(公開時期がマチマチであり、今週は191館程度)にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 石山タカ明
調べてみると、意外とキャリアが豊富な人。

【キャスティング】 (声優)子安武人など
こちらもキャリアが豊富なベテラン。

【題材】 「アニメ」「宗教」
本作は幸福の科学製作のアニメ映画。
選挙では大敗したが、映画では比較的高い興行収入を収めている。
☆94年「ノストラダムス戦慄の啓示」不明
☆97年「ヘルメス 愛は風の如く」トータル7.4億円
☆00年「太陽の法 エル・カンターレへの道」トータル14.6億円(※2週連続1位)
☆03年「黄金の法 エル・カンターレの歴史観」トータル17.0億円(※2週連続1位)
☆06年「永遠の法 エル・カンターレの世界観」トータル12.5億円
OP0.9→2.3→3.8→5.0
3作連続で10億円オーバーを達成している。
今回も10億円を達成できるだろうか。
06年の興行収入をみると、03年がピークで、やや信者の数を減らしているとも考えられる。
選挙での大敗もあり、勢いはそれほど増しているとは思えない。
00年→03年は16.4%増、03年→06年は26.5%減となっている。
よく分からないので、本作は06年から15%の減という予想にしておきたい。
そうなれば、本作の興行収入は10.5億円程度となりそうだ。

【予告編・TVCM】 量・普/デキ・よく分からん
CMは意外と打っているように思われるが、どのような内容だったかはっきり言って覚えていない。
「なんかスゲェな」とは思ったような気がしたが・・・。

【支持基盤・ターゲット】 「信者」
支持基盤が強固であり、大コケという事態は考えにくい。

【評価・予想】 10.5億円(オープニング0.8億円)
前述どおり、06年の15%程度の減少と考えて、本作の興行収入は10.5億円と予想したい。
選挙での大敗もあり、最低でも二桁は達成しないとマズいだろう。
オープニングは06年と同程度の8千万円くらいだろうか。

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国内映画興行収入ランキング(10月2週目その2)

4位:「さまよう刃」(東映・テレビ朝日)(1週目)
【公開前個人予想】 10.0億円
【現時点での興行収入予想】 8~9億円
土日2日間で9千万円半ば(95,959,200円)のオープニングを飾った。
先週『オープニングはそれほど高くはないだろう。(略)1日辺り5千万円程度、祝日を含めた3日間では1.5億円程度だろうか』と書いたので、ほぼ予想通りの結果となった。
はっきりいって地味な作品ではあるが、原作者の知名度及び社会派映画が好まれる風潮もあるので、期待通りの結果を残した。

東野圭吾原作作品の興行収入は以下のとおり。
☆06年「手紙」トータル15.0億円見込み(※12億円というデータもあり)
OP1.8→4.3→6.5→8.6→9.5
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP5.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1→祝込45.7
☆09年「さまよう刃」
OP1.0億円→
その他に「秘密」「g@me.」「レイクサイドマーダーケース」「変身」など。
これらとの対比で考えると、「さまよう刃」の興行収入は8.3~9.1億円となる。
ロングセールスが見込めるので、10億円に近い数字まで伸ばしそうだ。
ただ、地味な作品のため、これらと同様に着々と伸ばすかは分からないところもある。

寺尾聰主演作品の主な興行収入は以下のとおり。
☆04年「半落ち」トータル19.0億円
☆06年「博士の愛した数式」トータル12.0億円
OP1.2→3.7→5.9→7.6→8.7→9.7
その他に、00年「雨あがる」(トータル7.5億円)、02年「阿弥陀堂だより」など。
「博士の愛した数式」との対比で考えると、「さまよう刃」の興行収入は10.0億円となる。
やはり、二桁は狙えるが、この辺りがマックスラインとなるだろう。

ハードで渋めな内容のようだが、現在はこのくらいの社会派作品が受けいられるはずだ。
“渋い”映画の高い興行収入作品は以下の通り。
☆05年「北の零年」トータル27.0億円
OP2.5→7.8→12.0→15.1→18.2→20.3→22.2
☆09年「劔岳 点の記」トータル24~25億円見込み
先2.9→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6→23.1
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆05年「蝉しぐれ」トータル14.0億円
OP1.5→4.9→7.8→9.8→11.3
☆07年「眉山/びざん」トータル12.1億円
OP1.3→4.6→7.1→9.0→10.2→10.9→11.3
☆06年「博士の愛した数式」トータル12.0億円
OP1.2→3.7→5.9→7.6→8.7→9.7
☆06年「バルトの楽園(がくえん)」トータル12.0億円
OP1.3→3.7→5.4
☆08年「クライマーズ・ハイ」トータル11.9億円
OP1.7→4.9→7.4→9.3→10.5
☆07年「それでもボクはやってない」トータル11.0億円
OP1.2→3.6→5.8→祝込7.8→8.6→9.4→10.0
☆09年「さまよう刃」
OP1.0億円→
主要作品との対比で考えると、「さまよう刃」の興行収入は7.0~10.0億円となる。
ロングセールス込みで8~9億円程度が現時点の落ち着きどころか。

ただ、以下のような失敗例もみられる。
☆09年「誰も守ってくれない」トータル6億円見込み
OP1.1→3.4→4.6→5.4
これとの対比で考えると、「さまよう刃」の興行収入は5.5億円となる。
原作者の知名度、150万部を突破している原作の知名度、バランスの良いキャスティング等を踏まえると、「誰も守ってくれない」のようなことはないと思われる。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
これらとの対比で考えると、「さまよう刃」の興行収入は5.6~9.1億円となる。
通常の作品だと一桁半ばというオープニング成績だが、本作はロングセールスが期待できるだろう。

「さまよう刃」1.0億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2008>
☆「赤い糸」1.0億円(トータル11.0億円)
☆「ICHI」1.0億円(トータル4.5億円)
<2007>
☆「それでもボクはやってない」1.2億円(トータル11.0億円)
☆「憑神」1.2億円(トータル8.8億円)
☆「象の背中」0.9億円(トータル5.7億円)
「赤い糸」は年末公開作品。
2007年度公開作品との対比で考えると、「さまよう刃」の興行収入は6.3~9.2億円となる。
これらを踏まえて、「さまよう刃」の興行収入は現時点では8~9億円という予想にしておきたい。
地味さや宣伝のマズさなどが払拭され、上手くハマれば二桁が見えてきそうだ。


5位:「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」(東宝・フジテレビ)(1週目)
【公開前個人予想】 8.0億円
【現時点での興行収入予想】 4~5億円
土日2日間で5千万円半ば(54,357,700円)のオープニングを飾った。
先週『(オープニングは)祝日を含めた3日では1.5億円程度となるか』と書いたので、予想よりもかなり低い数字となっている。
大きな劇場では公開されてはいないので、爆発的なヒットは期待できなかったが、100館以上は確保しているので、はっきり言って物足りない数字だ。

フジテレビ系による宣伝過多、豪華なキャスティング、原作者の知名度、監督が賞を得たなどということを踏まえると、ややコケとも考えられる。
太宰治原作ということで敷居が高いと受け止められてしまったのだろうか。
若者向きと捉えられて年配層から敬遠され、若い層からは難しそうと捉えられて敬遠されたのかもしれない。
妻夫木がいるので不安はないと思ったが、松たか子と浅野忠信主演というのもやや物足りなさもあったのだろうか。

公開時200館未満の公開規模における高額興行収入作品は以下のとおり。
☆09年「ドロップ」トータル19億円見込み(公開時:140館)
祝込3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1→18.0
☆09年「60歳のラブレター」トータル8億円見込み(公開時:189館)
OP1.0→2.9→4.6→5.9→6.9
☆08年「明日への遺言」トータル6.0億円(公開時:196館)
OP0.8→2.4→不明→4.4→4.9
☆08年「アフタースクール」トータル5.5億円(公開時:72館)
OP0.7→2.0→3.0→3.6→4.1
☆07年「めがね」トータル5.0億円(公開時:72館)
祝込3日0.8→1.7→2.6→3.3
☆07年「僕は妹に恋をする」トータル5.0億円(公開時:76館)
OP0.8→2.1→3.0→祝込3.7
☆08年「西の魔女が死んだ」トータル4.5億円(公開時:159館)
OP0.5→1.6→2.4→3.1→3.6
☆09年「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」
OP0.5億円→
公開館数が圧倒的に少ない「アフタースクール」以下、「西の魔女が死んだ」と同程度のオープニングとなっている。
主要作品との対比で考えると、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の興行収入は3.1~4.5億円となる。
ロングセールス込みで、4~5億円程度というところか。
これらよりも公開規模が大きいので、もうちょっと稼げるかと思われたが、内容面において少し重過ぎたのかもしれない。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
これらとの対比で考えると、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の興行収入は2.8~4.6億円となる。
さすがに大きくは低迷しないと思われるので、それほど低い数字にはならないだろう。

「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」0.5億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2008>
☆「築地魚河岸三代目」0.5億円(トータル3.4億円)
☆「山のあなた徳市の恋」0.5億円(トータル3億円見込み)
☆「次郎長三国志」0.5億円(トータル2~3億円)
<2007>
☆「あなたを忘れない」0.6億円(トータル5.7億円)
☆「めがね」祝込3日0.6億円(トータル5.0億円)
☆「大帝の剣」0.6億円(トータル3.0億円)
☆「天国は待ってくれる」祝込3日0.8億円(トータル2.5億円)
主要作品との対比で考えると、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の興行収入は2.1~4.8億円となる。
地力が期待できる題材・キャスティングなので、現時点では、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の興行収入は4~5億円という予想にしたい。
巻き返すだけのポテンシャルは秘めている。
ただ、「ホッタラケの島」「TAJOMARU」が大失敗しており、フジテレビ系の作品に最近元気がないような気がする。

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国内映画興行収入ランキング(10月2週目その1)

1位:「カイジ 人生逆転ゲーム」(東宝・日本テレビ)(1週目)
【公開前個人予想】 19.0億円
【配給会社期待値】 30億円?
【現時点での興行収入予想】 22~24億円
土日2日間で3.6億円程度(363,626,060円)のオープニングを飾った。
先週『オープニング3日間は4.2億円程度だろうか』と書いたので、予想よりも高いオープニングとなっている。
他の新作にもうちょっと流れるかと思われたが、一人勝ちを収めた。
「K-20/怪人二十面相・伝」との対比で30億円程度を狙えると考えているだが、「K-20」は年末公開映画なので、比較の対象としては好ましくない。

最近の漫画原作の映画作品の興行収入は以下のとおり(漫画→ドラマ→映画を除く)。
☆06年「DEATH NOTE」後編 トータル52.0億円
OP12.2→22.8→30.8→39.1→43.2→46.3→47.7
☆08年「20世紀少年」トータル39.5億円
OP6.3→15.6→祝24.0→28.1→32.5→34.8→祝込36.6→37.4
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円(※参考)
OP5.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆09年「クローズZERO Ⅱ」トータル30.2億円見込み
OP5.7→13.3→18.2→水曜25.3→26.5→27.9→28.8
☆09年「20世紀少年-第2章-最後の希望」トータル30.1億円見込み
OP6.2→13.4→19.5→23.0→25.8→27.3
☆06年「DEATH NOTE」前編 トータル28.5億円
OP4.1→10.0→15.2→19.6→22.4→24.8
☆07年「クローズZERO」トータル25.0億円
OP4.0→10.5→15.1→18.5→21.2→22.7→23.6
☆08年「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円
OP3.5→10.2→14.5→祝込18.2→20.1→21.7→22.4
☆09年「ドロップ」トータル19億円見込み(※参考)
祝込3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1→18.0
☆08年「イキガミ」トータル8.0億円
OP1.3→3.8→祝込5.8→6.7→7.4→祝込7.8
☆09年「カイジ 人生逆転ゲーム」
OP3.6億円→
「クローズZERO」以下、「デトロイト・メタル・シティ」以上のオープニングとなっている。
主要作品との対比で考えると、「カイジ 人生逆転ゲーム」の興行収入は19.1~25.0億円となる。
「DEATH NOTE」のようなムーブメントは起きないと思われる。
原作のレベルは高いが、一般受けするような作風でもない。
ムーブメントが見込めるようならば、二部作にもできたはずだ。
しただって、やや初動タイプと考えると、20億円前半程度が落ち着きどころか。
当面は「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円辺りがライバルとなりそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
これらとの対比で考えると、「カイジ 人生逆転ゲーム」の興行収入は20.1~32.8億円となる。
「容疑者Xの献身」のように大きく伸びないので、やはり20億円前半程度だろう。

「カイジ 人生逆転ゲーム」3.6億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2008>
☆「デトロイト・メタル・シティ」3.5億円(トータル23.4億円)
☆「パコと魔法の絵本」祝込3日4.7(2日3.1)億円(トータル23.6億円)
<2007>
☆「アンフェア the movie」3.7億円(トータル27.2億円)
☆「クローズZERO」4.0億円(トータル25.0億円)
☆「ゲゲゲの鬼太郎」3.2億円(トータル23.4億円)
これらとの対比で考えると、「カイジ 人生逆転ゲーム」の興行収入は22.5~27.4億円となる。
現時点では、「カイジ 人生逆転ゲーム」の興行収入は20億円前半となりそうだ。
「デトロイト・メタル・シティ」がライバルとなる22~24億円程度という予想にしておきたい。


3位:「私の中のあなた」(GAGA)(1週目)
【公開前個人予想】 11.0億円
【現時点での興行収入予想】 7~8億円
土日2日間で1.1億円程度(111,822,600円)のオープニングを飾った。
先週『金曜日及び体育の日を含めた本作のオープニングは2.8億円程度だろうか』と書いたので、予想よりも低いオープニングとなっている。
感動系ヒューマンドラマなので、爆発する類の作品ではない。
思ったよりも評価は高いので、ロングセールスとなっていきそうだ。
ただ、同監督作品「きみに読む物語」(トータル15.0億円)のオープニングを超えていると報道されているが、本作が15億円を超えるとは思えない。

ニック・カサヴェテス監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆02年「ジョンQ-最後の決断-」10億円未満
☆05年「きみに読む物語」トータル15.0億円
OP1.0→3.5→5.6→7.6→9.4
☆09年「私の中のあなた」
OP1.1億円→
「きみに読む物語」との対比で考えると、「私の中のあなた」の興行収入は16.5億円となる。
これがマックスラインとなるが、もちろんここまで伸びる作品ではないだろう。

キャメロン・ディアス主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆03年「チャーリーズ・エンジェルフルスロットル」トータル35.0億円
☆05年「イン・ハー・シューズ」トータル5~6億円
OP0.7→2.2→3.6→4.4
☆07年「ホリデイ」トータル13.3億円
OP1.8→5.5→8.2→10.3→11.8
☆08年「ベガスの恋に勝つルール」トータル6.1億円
先1.8→3.8→5.0→5.6
☆09年「私の中のあなた」
OP1.1億円→
「ホリデイ」との対比で考えると、「私の中のあなた」の興行収入は8.1億円となる。
ロングセールスの期待込みで、この辺りが落ち着きどころか。
二桁超えは少々厳しいかもしれない。

アビゲイル・ブレスリンが出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年「幸せのレシピ」トータル7.0億円
OP1.2→3.5→5.3→6.4
☆08年「幸せの1ページ」トータル4.6億円
OP0.9→2.5→3.5→4.1
☆09年「私の中のあなた」
OP1.1億円→
「リトル・ミス・サンシャイン」でブレイクした子役。
これらとの対比で考えると、「私の中のあなた」の興行収入は5.6~6.4億円となる。
伸びを欠くようだと、この辺りとなるが、感動系作品であり、平日の伸びも期待できるだろう。

ヒューマンドラマ・ラブストーリー系のうち、高額興行収入作品は以下のとおり。
☆05年「ターミナル」トータル41.5億円
☆02年「アイ・アム・サム」トータル34.6億円
☆07年「幸せのちから」トータル27.1億円
☆06年「ワールド・トレード・センター」トータル24.0億円
☆07年「バベル」トータル20.0億円
☆09年「HACHI約束の犬」トータル19~20億円見込み
☆05年「きみに読む物語」トータル15.0億円
☆08年「最高の人生の見つけ方」トータル13.5億円
☆05年「ミリオンダラー・ベイビー」トータル13.4億円
☆07年「ホリデイ」トータル13.3億円
☆09年「チェンジリング」トータル13.0億円
金3日2.3(1.8)→6.5→9.1→11.0→12.1→12.4
☆05年「シンデレラマン」トータル12.6億円
☆09年「スラムドッグ$ミリオネア」トータル12.2億円
☆05年「ネバーランド」トータル11.0億円
☆06年「イルマーレ」トータル11.0億円
☆08年「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円
「チェンジリング」との対比で考えると、「私の中のあなた」の興行収入は7.9億円となる。
これらの下位グループの仲間入りが期待されたが、全体的に“地味”というイメージはさすがに拭えないところがあった。
有楽町の日劇PLEX1(944席)、六本木ヒルズのスクリーン7(644席)といった大スクリーンを確保していたので、それなりに勝算があると考えたが、二桁超えは現時点では厳しいライン。
もうちょっと “泣ける”というアピールして欲しかったところ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「アイアンマン」トータル9.4億円(オープニング2.1億円)
☆「イーグル・アイ」トータル12.2億円(オープニング2.5億円)
☆「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円(オープニング1.5億円)
<2007>
☆「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」トータル9.2億円(オープニング金2.5億円)
☆「パーフェクト・ストレンジャー」トータル7.9億円(オープニング1.7億円)
☆「幸せのレシピ」トータル7.0億円(オープニング1.2億円)
これらとの対比で考えると、「私の中のあなた」の興行収入は4.9~8.1億円となる。
やはり、マックスで8億円というところか。

「私の中のあなた」1.1億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2008>
☆「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」1.1億円(トータル4.6億円)
☆「ラスベガスをぶっつぶせ」1.1億円(トータル4.5億円)
<2007>
☆「ヘアスプレー」1.2億円(トータル10.0億円)
☆「パフューム」1.1億円(トータル6.5億円)
☆「プレステージ」1.1億円(トータル5.0億円)
「ヘアスプレー」以外との対比で考えると、「私の中のあなた」の興行収入は4.5~6.5億円となる。
「ヘアスプレー」との対比で考えると、「私の中のあなた」の興行収入は9.2億円となる。
ロングセールス込みで、マックス9億円、ミニマム6億円となりそうだ。
それほど異常な伸びは期待できないので、現時点では7~8億円程度が落ち着きどころか。
二桁まで伸びるかどうかは、レディースデイなどの平日の動きが注目となる。

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『ワイルド・スピード MAX』レビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  B+(本シリーズが好きな人はより楽しめる作品)

クルマには全く興味がなくても楽しめる作品に仕上がっている。
ココロに何かが残るということはないが、2時間近い時間は飽きることなく、たっぷりと堪能できるのではないか。

スムーズさは多少欠くところはあるが、手の込んだ脚本となっている。
麻薬捜査と恋人に対する復讐をミックスして、ストーリーがやや複雑化することによって豊かになり、恋人を殺した奴はいったい誰か、黒幕はいったい誰かという手法でさらに盛り上げている。
驚くようなどんでん返しやオチもないが、カーアクションがメインの作品としては悪くはない脚本だ。

肝心のカーアクションも見所満載である。
Ⅰではお馴染みとなっている手の込んだトラック強盗を冒頭から描いており、本シリーズを好む者を喜ばせている。
成功率の低そうなやり方だが、普通に銃を使って奪う犯罪ではなくて、彼らにとってはゲームのようなものなのだろう。
難解であればあるほど、燃えるのかもしれない。
Ⅲに登場するハンとドミニクの関係も明らかになり、本シリーズと関係ないと思われたⅢとブリッジさせることができている。
最後のトンネルシーンは単なるカーアクションを超えたようなデキとなっており、クルマがまるで生きているような仕上がりとなっている。

欲を言えば、もうちょっとドミニクとブライアンの関係を掘り下げてくれると面白い作品になったと思う。
彼らはお互いを助け合うというような単なる相棒ではない。
助ける義理もなければ、助けられる義理もない。
この二人は似たもの同士でありながら、水と油ともいえる面白い関係である。
信念をリスペクトしたり、妹の恋人だとお互いに認め合いながらも、こいつにだけは絶対負けられないという想いもあるはず。
ラスト間際のドミニクとブライアンの会話にもそういう気持ちが表れている。
そういう微妙な関係をもっと上手く演出して欲しいところ。
それぞれの表面的な目標は、恋人に対する復讐及び麻薬組織撲滅かもしれない。
それぞれの目的のためにコンビを組みながらも、お互いのライバル心をもっとメインに持ってきてもよかった。
単なる犯罪組織を壊滅させるアクション映画は世間に溢れているのであるから、それらのような作品とは異なる要素を付加していくことによって、本シリーズの必要性が増していくのではないか。

「反則は汚いぞ!」と言いながら、ルート通りに走らないばかりか、負けたために押収麻薬を使って逮捕をでっち上げるという反則しまくりのブライアンや、「フェニックスは俺に任せろ」とドミニクは言いながら、フェニックスの相手をしていたのは主にブライアンといったチグハグな展開も個人的には好みとなっている。

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『ワイルド・スピード』DVDレビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  B+(クルマ好きではなくても楽しめる悪くはない作品)

クルマには全く興味がないので、その辺り関してはほとんど熱くなれなかった。
しかし、カーアクションであり、犯罪モノでもあるが、どこか青春映画っぽい仕上りにもなっている点に対して興味をもてた。
後半の強盗失敗辺りからややバランスはおかしくなるが、全体的にリアリティのようなものや人間味のあるところが感じられる。
クルマに懸ける熱い想いを通して、“友情”“師弟愛”“愛情”のようなものが育まれていっているからではないか。
ブライアンに対して、自分の父親について語るドミニクの姿には彼に対する信頼感のようなものも感じられる。
また、成果はほとんど上げる事はできなかったが、おとり捜査という微妙な立場が面白い効果として機能もしている。
ドミニクが強盗に固執し、中国人の暴走する辺りから、普通のハリウッドアクションのテイストになっていくが、その辺りも楽しめないわけではない。

ラストにも一工夫が施されているように感じられる。
ブライアンとドミニクのラストのカーバトルに関しては、ドミニクのクルマの調子が悪くなってきたことから、ドミニクは踏み切りの手前でブレーキを踏んでトンズラをかますのではないかと思っていたが、二人ともアクセル全開でかっ飛ばすのは少々意外だった。
この辺りもどこか青春映画っぽく感じられるところだ。
ドミニクは、少しは狡猾なところがあると思ったが、ただのバカなのかもしれない。
確かに、クルマを置いて歩いて逃走しようとする辺りや、計画が狂っても自分のプランに固執する辺りから、そういう雰囲気を醸し出してはいた。
しかし、警察官と分かった相手でも逃げることなく、“自分”を貫く辺りはただのバカを通り越した、男として魅力のあるバカにもうつる。

そのようなドミニクを逃がすことによって、存在感が薄かったブライアンも印象が向上した。
「どっちの側につくのかはっきりしろ!」と自分の上司から言われていたが、ドミニクを逮捕してFBIサイドに付くこともなく、ドミニクと一緒に逃亡してドミニクサイドに付くこともなく、彼もまた“自分”を貫いたようにも感じられる。
彼らはいずれもスマートなキャラクターではなかったが、どこか憎むこともできないキャラクターとして形成されていたので、その辺りを評価したいところだ。

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『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』DVDレビュー

◆評  価   5.0点
◆おススメ度  B-(シリーズモノだが、さすがに強いて見る必要はない)

最新作が公開される関係で、期待値ゼロでやむを得ず鑑賞。
どんなに酷い作品が待っているのかと思ったら、意外と普通に見られるレベルといえるかもしれない(もっとも高い評価はできないが)。
クルマについては詳しくないので、アクションの凄さのレベルがよく分からないが、ボケッと眺めていればそれなりに飽きずに楽しむことができた。
ラストのレースも意外ときちんと仕上がっているのではないか。

ヘンテコな日本・東京が描かれるのは、突っ込む方が野暮といえるかもしれない。
カーアクション作品や犯罪モノなので、必ずしもリアルな東京を描かれる必要はない。
むしろ、「ウワバキ」などの謎のやり取りや「学ラン姿のアメリカ人」を楽しむことができるので、ヘンテコさが一つの売りともいえるのではないか。
リアルで精緻な東京が描かれたら、それはそれで面白みが減ると思われる。

ストーリーは「トップガン」や「ベストキッド」の流れを汲むような“基本”に忠実となっている。
『友情や恋愛を絡ませながら、友人の死や挫折を経験して、それを乗り越えてライバルを倒す』という王道路線が描かれている。
しかし、友情、恋愛、挫折の乗り越え方もいずれも中途半端という印象。
メインがカーアクションとはいえ、もうちょっと工夫しないと良作にはなりようもない。

“GAIJIN”も有名なので単語だけ使ってみましたというレベル。
あまりこれに関わりすぎると、メインが疎(おろそ)かになるので、バランスが難しいが、やはり何か物足りない仕上りだ。
外人としての孤独や疎外感を描きながら、“クルマ”を通しての外人と日本人との交流・融合といった視点を付加してみると、もっと評価できる作品に仕上がったように思われる。
これでは、あえて東京を舞台にする必要があったのかいうほどのレベルだ。
鑑賞前は北川景子がそれなりに重い役柄を演じているとずっと思っていたが、まさかここまで空気だったとは思わなかった。
これも収穫といえば収穫だろうか。

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国内映画興行収入ランキング(10月2週目新作予想その3)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。
残りの3本は似たような予想になってしまい、全く自信なし。
1週間で7本の予想はさすがにシンドイ。

▲:「さまよう刃」(東映・テレビ朝日)
<215館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 益子昌一
何本かの脚本を手掛けているようだが、演出家としてのキャリアは少ない。
興行収入的に、彼の名前で足を運ぶ観客は少ないだろう。
観客は監督の名前ではなくて、原作者“東野圭吾”の名前で足を運びそうだ。

東野圭吾原作作品の興行収入は以下のとおり。
☆06年「手紙」トータル15.0億円見込み(※12億円というデータもあり)
1.8→4.3→6.5→8.6→9.5
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1→祝込45.7→46.9
その他に「秘密」「g@me.」「レイクサイドマーダーケース」「変身」など。
これらのうち、「秘密」以外は10億円を超えていないようだ。
さすがに「容疑者Xの献身」のような爆発的なヒットにはなりようもないが、宣伝方法がもうちょっと上手ければ、二桁を狙えるのではないか。
東映とテレビ朝日という地味なコンビが素材を活かしていないところもある。

【キャスティング】 寺尾聰、竹野内豊、伊東四朗
寺尾聰主演作品の主な興行収入は以下のとおり。
☆04年「半落ち」トータル19.0億円
☆06年「博士の愛した数式」トータル12.0億円
OP1.2→3.7→5.9→7.6→8.7→9.7
その他に、00年「雨あがる」(トータル7.5億円)、02年「阿弥陀堂だより」など。
「半落ち」レベルは望めないが、「博士の愛した数式」程度は稼いでもおかしくない。

竹野内豊には「冷静と情熱のあいだ」(トータル27.0億円)という実績があるが、感動作の08年「あの空をおぼえてる」がトータル2億円半ば程度に低迷している。
知名度は高いが、あまり過度な期待はできないところがある。

【題材】 「小説の映画化」「事件」「復讐」「少年法」
ハードで渋めな内容のようだが、現在はこのくらいの社会派作品が受けいられるはずだ。
“渋い”映画の高い興行収入作品は以下の通り。
☆05年「北の零年」トータル27.0億円
OP2.5→7.8→12.0→15.1→18.2→20.3→22.2
☆09年「劔岳 点の記」トータル24~25億円見込み
先2.9→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6→23.1
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆05年「蝉しぐれ」トータル14.0億円
OP1.5→4.9→7.8→9.8→11.3
☆07年「眉山/びざん」トータル12.1億円
OP1.3→4.6→7.1→9.0→10.2→10.9→11.3
☆06年「博士の愛した数式」トータル12.0億円
OP1.2→3.7→5.9→7.6→8.7→9.7
☆06年「バルトの楽園(がくえん)」トータル12.0億円
OP1.3→3.7→5.4
☆08年「クライマーズ・ハイ」トータル11.9億円
OP1.7→4.9→7.4→9.3→10.5
☆07年「それでもボクはやってない」トータル11.0億円
OP1.2→3.6→5.8→祝込7.8→8.6→9.4→10.0
これらのような地味な作品でも二桁を超えることができる。
東野圭吾の知名度などを踏まえると、本作も二桁を狙えるのではないか。

ただ、以下のような失敗例もみられる。
☆09年「誰も守ってくれない」トータル6億円見込み
OP1.1→3.4→4.6→5.4
失敗作ではないが、100万部突破したという伊坂幸太郎原作の「重力ピエロ」は期待以上には稼げなかった。
しかし、150万部を突破している本作は「重力ピエロ」の1.5倍以上は稼いでくれるだろう。

【予告編・TVCM】 量・少/デキ・普
テレビ朝日をあまり見ないためか、ほとんどCMを見かけない。
かすかな記憶ではそれほど悪くはなかったような気がする。
大々的に宣伝をすれば足を運んでもらえそうな映画だけに、もったいない。

【支持基盤・ターゲット】 「全般」
年配層向けとも思えるが、東野圭吾というネームヴァリューから、若い層も足を運びそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
「イキガミ」「クローズド・ノート」と同程度は稼いでもらいたい。

【評価・予想】 10.0億円(オープニング3日1.5億円)
原作の知名度、社会派映画、主演等のキャスティングを踏まえるとヒットは狙える。
地味な作品ではあるが、社会派映画は受けいられるはずなので高めの二桁への期待を掛けたい。
東映作品としては厳しいラインかもしれないが、今年は好調だけに無理ではないはずだ。
本作の浸透度が低そうな点だけがネック。
その辺りは東映とテレビ朝日の頑張りに期待したい。
オープニングはそれほど高くはないだろう。
「博士の愛した数式」のオープニング1.2億円、「それでもボクはやってない」のオープニング1.2億円を踏まえると、1日辺り5千万円程度、祝日を含めた3日間では1.5億円程度だろうか。


△:「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」(東宝・フジテレビ)
<159館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 根岸吉太郎
05年「雪に願うこと」、07年「サイドカーに犬」などを手掛けている。
高い興行収入が期待できる作品はほとんど手掛けていないようだが、人間ドラマは得意としていそうだ。
モントリオールで監督賞を得ていることから、そういった観点からも注目されるだろう。

【キャスティング】 松たか子、浅野忠信、妻夫木聡、堤真一
松たか子が出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆05年「THE有頂天ホテル」トータル60.8億円
☆07年「東京タワーオカンとボクと、時々、オトン」トータル18.8億円
☆07年「HERO」トータル81.5億円
☆08年「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」トータル20.0億円見込み

浅野忠信が出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
☆09年「劔岳 点の記」トータル24~25億円見込み
その他に「モンゴル」など。

共演者の知名度が高い作品や、原作の知名度が高い作品が多いが、どちらもある程度の実績を持っている。
妻夫木聡、堤真一といったキャスティングも集客にチカラを貸しそうだ。

【題材】 「太宰治作品の映画化」「夫婦」
何本かの太宰原作作品の映画化が進められている。
既に佐藤江梨子主演の「斜陽」などの作品も公開されており、今週より「パンドラの匣」が公開される。
来春にも公開が予定されている「人間失格」が芳しくない結果に終われば、太宰作品の中では、本作がトップの興行収入になる可能性が高い。

話題作でもあり、この規模としてはかなりのヒットとなるのではないか。
公開時200館未満の公開規模における高額興行収入作品は以下のとおり。
☆09年「ドロップ」トータル19億円見込み(公開時:140館)
祝込3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1→18.0
☆09年「60歳のラブレター」トータル8億円見込み(公開時:189館)
OP1.0→2.9→4.6→5.9→6.9
☆08年「明日への遺言」トータル6.0億円(公開時:196館)
OP0.8→2.4→不明→4.4→4.9
☆08年「アフタースクール」トータル5.5億円(公開時:72館)
OP0.7→2.0→3.0→3.6→4.1
☆07年「めがね」トータル5.0億円(公開時:72館)
祝込3日0.8→1.7→2.6→3.3
☆07年「僕は妹に恋をする」トータル5.0億円(公開時:76館)
OP0.8→2.1→3.0→祝込3.7
☆08年「西の魔女が死んだ」トータル4.5億円(公開時:159館)
OP0.5→1.6→2.4→3.1→3.6
さすがに「ドロップ」レベルのヒットにはならないだろう。
「明日への遺言」は超えそうであり、「60歳のラブレター」と同程度か。
「アフタースクール」「めがね」の1.5倍程度というところか。

【予告編・TVCM】 量・少/デキ・良
雰囲気的には悪くはない仕上り。
太宰原作モノではあるが、それほど敷居の高さなども感じられない。
感動系ヒューマンドラマと捉える者も多そうだ。

【支持基盤・ターゲット】 「全般」
太宰原作作品であり、年配層の動員が期待できる。
キャスティングからは若い層の動員も期待できる。
モントリオールで監督賞を得ているので、さらなる動員も期待できる。
大きくコケることはなく、この規模としてはヒット作となるのではないか。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
公開規模が大きくないが、「イキガミ」「クローズド・ノート」と同程度は期待できそうだ。

【評価・予想】 8.0億円(オープニング3日1.5億円)
キャストは豪華であり、話題作でもあるので、大コケは考えにくい。
二桁も期待できそうな作品だが、公開規模が大きくないので一桁後半と予想したい。
原作者が原作者だけに、やや難解と捉えられるリスクもある。
オープニングは「アフタースクール」のオープニング0.7億円の1.5倍程度だろうか。
祝日を含めた3日では1.5億円程度となるか。


△:「ATOM」(角川映画)
<199館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 デヴィッド・パワーズ
「マウス・タウン ロディとリタの大冒険」で監督をしているらしい。
知名度がなく、興行収入的には期待できない。

【キャスティング】 (声優)上戸彩、役所広司
上戸彩と綾瀬はるかはどんな作品でも登場してくる気がする。
足を引っ張ることはないと思うが、興行収入的にはあまり期待できない。

【題材】 「リメイク」「アニメ」
日本作品のリメイクは、「HACHI約束の犬」ではトータル19億円程度とヒットしたが、本作は厳しいだろう。
「ATOM」という名前だけの作品であり、アメリカっぽいキャラクターには違和感を覚えるはずだ。

最近のハリウッドアニメの興行収入は以下の通り(ピクサー作品、シュレックを除く)。
☆05年公開「マダガスカル」トータル22.5億円
OP3.0→11.2→16.1→19.2(※お盆時の公開)
☆05年公開「シャーク・テイル」トータル18.8億円
OP2.2→5.4→9.0→11.5→15.7→17.7
☆06年公開「森のリトルギャング」トータル11.0億円
OP1.1→4.2→7.6
☆06年公開「アイス・エイジ2」トータル9億円見込み
OP1.5→3.3→7.6→8.1→8.9
☆06年公開「ライアンを探せ!」トータル8.5億円
OP1.2→2.4→4.4→7.3
☆07年公開「モンスター・ハウス」トータル5.6億円
OP1.4→3.0→4.1→4.4
☆07年公開「ハッピーフィート」トータル14.5億円
先行込2.4→5.8→9.6→12.7→13.5
☆07年公開「ルイスと未来泥棒」トータル9.4億円
OP1.1→不明→6.9→8.0→8.8
☆08年公開「カンフー・パンダ」トータル20.0億円
OP2.2→6.8→10.2→14.5→16.7→18.2
☆09年公開「マダガスカル2」トータル10億円見込み
OP1.6→4.1→6.5→9.3→9.9
☆09年公開「モンスターVSエイリアン」
OP1.2→2.4→4.2
☆09年公開「アイス・エイジ3」
OP0.4→1.2
☆09年公開「ボルト」
OP2.5→7.0→11.7→14.2→
今年公開作品の興行収入はよく分からないが、あまり成績はよくない。
二桁は超えず、「モンスターVSエイリアン」を超える程度か。
いくら知名度が高くても、「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」が大コケしているように知名度の高さだけでは、高い興行収入にはならない。

【予告編・TVCM】 量・少/デキ・普
ターゲット層とズレているためか、あまりCMを見かけなかった。
たまたま録画していたものに入っていたので、よく見てみたが、CM上では見所は感じられなかった。
手を抜いているわけではないが、ありきたりな作りという印象。

【支持基盤・ターゲット】 「ファミリー層」
子どもが見たいとは言わなそうなアニメ作品。
大人も見たいとは思わないだろう。
知名度は高いが、コケるリスクは高そうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
なし
<2007>
☆「アーサーとミニモイの不思議な国」トータル5.1億円(オープニング先込2.2億円)
この時期にアニメ作品を公開して、勝算があるだろうか。
「アーサーとミニモイの不思議な国」程度は超えたいところだ。

【評価・予想】 6.0億円(オープニング3日1.4億円)
知名度は高い作品だが、コケるリクスが高いと考えて、ややコケ予想にしたい。
二桁は超えず、一桁半ば~後半というところか。
「マダガスカル2」トータル10億円見込み(オープニング1.6億円)の4割減と考えて、6億円と予想したい。
オープニング3日は1.4億円と予想したい。

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国内映画興行収入ランキング(10月2週目新作予想その2)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。
書く余裕があれば、「ATOM」「さまよう刃」「ヴィヨンの妻」は明日予想したい。

▲:「カイジ 人生逆転ゲーム」(東宝・日本テレビ)
<306館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 佐藤東弥
「ごくせん THE MOVIE」(トータル34~35億円見込み)を手掛けている。
「ごくせん」の評価は高くはなさそうだが、本作では無難にこなしていそうだ。
原作の面白さは折り紙つきなので、よほどの才能が低くない限り、つまらない作品にはならないだろう。

【キャスティング】 藤原竜也、天海祐希、香川照之、松山ケンイチ(特別出演)
藤原竜也は「DEATH NOTE」シリーズで活躍しているが、主演映画「カメレオン」が芳しくない結果に終わっている(中規模公開)。
自身の名前で観客を呼べるほどの人気はないが、原作がしっかりとしている作品ならば足を引っ張ることはないだろう。
天海祐希は女性に人気があり、女性層の取り込みも多少期待できる。
香川照之では年配層の取り込みは難しいだろうが、裏の主役でもある利根川というキャラクターを上手く演じていそうだ。

【題材】 「漫画の映画化」「サスペンス」
最近の漫画原作の映画作品の興行収入は以下のとおり(漫画→ドラマ→映画を除く)。
☆06年「DEATH NOTE」後編 トータル52.0億円
OP12.2→22.8→30.8→39.1→43.2→46.3→47.7
☆08年「20世紀少年」トータル39.5億円
OP06.3→15.6→祝24.0→28.1→32.5→34.8→祝込36.6→37.4
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円(※参考)
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆09年「クローズZERO Ⅱ」トータル30.2億円見込み
OP5.7→13.3→18.2→水曜25.3→26.5→27.9→28.8
☆09年「20世紀少年-第2章-最後の希望」トータル30.1億円見込み
OP6.2→13.4→19.5→23.0→25.8→27.3
☆06年「DEATH NOTE」前編 トータル28.5億円
OP04.1→10.0→15.2→19.6→22.4→24.8
☆07年「クローズZERO」トータル25.0億円
OP4.0→10.5→15.1→18.5→21.2→22.7→23.6
☆08年「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円
OP3.5→10.2→14.5→祝込18.2→20.1→21.7→22.4
☆09年「ドロップ」トータル19億円見込み(※参考)
祝込3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1→18.0
☆08年「イキガミ」トータル8.0億円
OP1.3→3.8→祝込5.8→6.7→7.4→祝込7.8
「DEATH NOTE」のようなムーブメントは起きないと思われる。
原作のレベルは高いが、一般受けするような作風でもない。
ムーブメントが見込めるようならば、二部作にもできたはずだ。
「イキガミ」程度で終わらないと思われるので、二桁は堅いだろう。
上述の中では「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円辺りがマックスラインとなるだろうか。
イケメンが多数登場する作品でもないので、20億円前後が落ち着きどころか。

【予告編・TVCM】 量・普/デキ・普
「限定ジャンケン」「鉄骨渡り」「Eカード」の3つのゲームを描くようだが、果たして2時間できちんと描き切れるかが楽しみであり、不安でもある。
原作のファンではないが、CM・予告編では目新しさは特に感じられなかったのもややマイナスだ。

【支持基盤・ターゲット】 10歳代後半~30歳代の男女(特に男性)
デートムービーには向きそうだが、OLが仕事帰りに見るようなタイプの作品ではなさそうだ。
メインのターゲットは原作を読んだ者かアニメを見た者ということになりそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
「クローズド・ノート」「イキガミ」程度は楽に超えるだろう。

【評価・予想】 19.0億円(オープニング3日4.2億円)
原作が有名なので、コケることは考えにくい。
盛り上がっているようには思えないが、原作が面白いので、多少話題にはなるだろう。、
しかし、大ヒットするような作品でもなさそうだ。
「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円を超えない程度と考えたい。
この2割減と考えて、19.0億円と予想したい。
「デトロイト・メタル・シティ」のオープニング2日が3.5億円程度なので、本作のオープニング3日間は4.2億円程度だろうか。


×:「引き出しの中のラブレター」(松竹)
<179館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 三城真一
「3年B組金八先生」などの演出を手掛けており、「クロサギ」「花より男子ファイナル」などのプロデュースもしているようだ。
手腕は未知数だが、それなりには仕上げているだろう。

【キャスティング】 常盤貴子、林遣都、中島知子、岩尾望
派手さには欠けるキャスティングであり、不安感がある。
本作は年配層向けの作品と思われるが、このキャスティングでは年配層が喰い付くとも思えない。
内容面を踏まえると、もちろん若年層はみないだろう。
林遣都は「バッテリー」(トータル15.3億円)がヒットしたものの、その後はパッとしないのも気になるところ。

【題材】 「ヒューマンドラマ」「感動作」「家族」「手紙」
今年の5月に公開された松竹「60歳のラブレター」が大ヒットしている。
その流れのまま本作もヒットできるだろうか。
☆09年「60歳のラブレター」トータル8億円見込み
OP1.0→2.9→4.6→5.9→6.9
これがマックスラインとなりそうだ。

ただ、これが例外であり、松竹作品の地味な作品群と同じ運命を辿るような気もする。
年配層向けや地味なヒューマンドラマ系の松竹作品は以下の通り。
☆07年「象の背中」トータル5.7億円
OP0.9→2.9→4.1→4.9→5.4
☆08年「築地魚河岸三代目」トータル3.4億円
OP0.5→1.6→2.3→2.8→3.0
☆07年「やじきた道中 てれすこ」トータル3.0億円
OP0.4→1.4→2.1→2.6→2.8
☆07年「ラストラブ」トータル2億円後半見込み
OP0.4→1.4→1.9→2.3→祝込2.5
☆07年「天国は待ってくれる」トータル2.5億円
祝込3日0.8(2日0.6)→1.4→1.9→2.3
「60歳のラブレター」がヒットしており、感動作でもあるので、これらのように大きくコケることも考えにくい。

【予告編・TVCM】 量・少/デキ・普
CMはあまり見かけないが、予告編は何度か見たことがある。
感動が出来そうな仕上りであり、それほど悪くはないが、やや古臭い仕上りとなっている。

【支持基盤・ターゲット】 「年配層」「女性全般」
年配層向けの作品は最近調子が良い。
本作のキャスティングがやや若者向けなので、その辺りが引っ掛からなければよいが。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「イキガミ」トータル8.0億円(オープニング1.3億円)
☆「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(オープニング5.4億円)
<2007>
☆「クローズド・ノート」トータル9.5億円(オープニング1.7億円)
☆「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)
「未来予想図」がライバルになりそうだ。

【評価・予想】 5.0億円(オープニング3日1.0億円)
「60歳のラブレター」(トータル8億円見込み)ほどのヒットは期待しにくいが、「象の背中」トータル5.7億円(オープニング0.9億円)、「未来予想図」トータル5.3億円(オープニング祝込3日1.3億円)程度には稼げるのではないか。
「引き出しの中のラブレター」の興行収入は5.0億円と予想したい。
オープニング3日間は「未来予想図」をやや下回る1.0億円程度だろうか。

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国内映画興行収入ランキング(10月1週目その2)

1位:「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」(東宝・日本テレビ)(6週目)
【公開前個人予想】 40.0億円
【配給会社期待値】 50.0億円
【現時点での興行収入予想】 44億円(4週間前の予想は48億円)
トータルでは40.7億円程度となっている。
1週間の伸びは2.0億円程度だろうか。
さすがに勢いがなくなってきたようだ。
40億円をようやく突破したが、50億円突破は不可能であり、やはり初動タイプだったようだ。
公開6週のうち5週で1位を獲得しているものの、強敵不在の弱メンバーが相手ということが影響しているのだろう。

日本テレビ開局55年記念作品。
全3部作で製作費60億円となっている。
3部合計でどんなに悪くても100億円、製作費の倍の120億円が当面の目標ではないかと思ったが、100億円はクリアしたものの120億円は無理のようだ。
シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆08年「20世紀少年-第1章-終わりの始まり」トータル39.5億円
OP6.3→15.6→祝含24.0→28.1→32.5→34.8→祝込36.6
☆09年「20世紀少年-第2章-最後の希望」トータル30.1億円見込み
OP6.2→13.4→19.5→23.0→25.8→27.3
☆09年「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」
OP8.7→21.3→27.9→水36.9→38.7→40.7億円→
これらとの対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は44.9~46.2億円となる。
連休があったので、「20世紀少年-第1章-」の7週目との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は43.9億円となる。
シリーズ最高興行収入となったが、40億円台前半が落ち着きどころだろう。
新作も次々と公開されるので、今後は3億円程度の上乗せで終わるのではないか。

日本テレビに関わった人気漫画の映画化といえば、「DEATH NOTE」シリーズも参考になる。
☆06年「DEATH NOTE」前編 トータル28.5億円
☆06年「DEATH NOTE」後編 トータル52.0億円
OP12.2→22.8→30.8→39.1→43.2→46.3→47.7
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆09年「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」
OP8.7→21.3→27.9→水36.9→38.7→40.7億円→
これらとの対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は44.3~45.7億円となる。
これらとの7週目との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は42.5~44.4億円となる。
完結編ということを考慮しても、44億円程度が落ち着きどころだろう。

その他の漫画原作シリーズ作品は以下の通り。
☆05年「ALWAYS 三丁目の夕日」トータル33.0億円
☆07年「ALWAYS 続・三丁目の夕日」トータル45.6億円
☆05年「NANA」トータル40.3億円
☆06年「NANA2」トータル12.5億円
☆07年「クローズZERO」トータル25.0億円
☆09年「クローズZEROⅡ」トータル30.2億円見込み
OP5.7→13.3→18.2→22.4→26.5→27.9→28.8
「クローズZEROⅡ」の7週目との対比で考えると、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は42.7億円となるが、ここまで急激には落ち込まないと思われる。

「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」40.7億円と同程度の7週目興行収入作品は以下のとおり(5連休があったので1週上乗せ)。
<2008>
☆「容疑者Xの献身」43.1億円(トータル49.2億円)
☆「相棒-劇場版-」38.9億円(トータル44.4億円)※GW公開のため6週目
<2007>
☆「ALWAYS 続・三丁目の夕日」38.2億円(トータル45.6億円)
☆「西遊記」39.3億円(トータル43.7億円)
これらとの対比で考えると、「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」の興行収入は45.3~48.6億円となる。
ロングセールス系ならば、40億円台後半も狙えるところだが、1週間の伸びは2億円程度の現状を踏まえると、無理だろう。
現時点の「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」の興行収入は44億円と予想したい。
公開前は40億円を少々超える程度と考えていたので、この程度でも個人的には十分と思う。
話題作の完結編ではあるが、評判の悪い作品でもあり、大きな伸びはやはり期待できないところがあった。


3位:「BALLAD 名もなき恋のうた」(東宝・テレビ朝日)(5週目)
【公開前個人予想】 25.0億円
【現時点での興行収入予想】 18億円(4週前の予想は16.0億円)
【参考】02年「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」トータル13.0億円
トータルでは15.5億円程度となっている。
1週間の伸びは2.5億円程度だろうか。
なんとかオリジナル超えを果たしている。
ヒットとはいえないが、大コケというレベルは避けられたか。
しかし、「20億円突破に向けて好スタート」とオープニング時に報道されたほど稼げていない。
製作費20億円とも言われており、はっきりいって物足りない結果といえるだろう。
微妙な題材であり、コケるリスクは高かったものの、実績のある関係者の地力に期待したところである。
「ALWAYS」の山崎貴監督であっても、この題材ではやはり年配層は動けないか。

山崎貴監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆00年「ジュブナイル」トータル11.0億円
☆02年「リターナー」トータル12.9億円
☆05年「ALWAYS 三丁目の夕日」トータル32.3億円
OP2.2→06.6→11.0→15.6→19.4
☆07年「ALWAYS 続・三丁目の夕日」トータル45.6億円
OP5.5→15.1→21.9→28.7→33.4→36.3→38.2
☆09年「BALLAD 名もなき恋のうた」
OP2.3→06.3→水12.1→13.0→15.5億円→
連休があったので、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の6週目との対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は19.5億円となる。
この辺りがマックスラインとなりそうだ。

草なぎ剛主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆03年「黄泉がえり」トータル30.7億円
☆06年「日本沈没」トータル53.4億円
OP6.0→19.0→26.3→31.8→37.1→44.0
☆08年「山のあなた 徳市の恋」トータル3億円見込み
「日本沈没」の6週目との対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は18.8億円となる。
やはり、20億円ラインを超えない程度がマックスラインとなりそうだ。

参考までに、他のSMAPメンバーの興行収入は以下のとおり。
☆07年「HERO」トータル81.5億円
☆07年「西遊記」トータル43.7億円
☆06年「武士の一分」トータル41.1億円
☆08年「私は貝になりたい」トータル24.5億円見込
祝込3日4.1(2.6)→8.8→13.0→15.9→17.8→不明
☆04年「忍者ハットリくん」トータル19.3億円
☆02年「模倣犯」トータル16.1億円
☆09年「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」トータル3~4億円見込
☆09年「BALLAD 名もなき恋のうた」
OP2.3→06.3→水12.1→13.0→15.5億円→
6週目が不明のため、「私は貝になりたい」との5週目との対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は21.3億円となるが、もちろんここまでは伸びないだろう。

新垣結衣主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年「恋空」トータル39.0億円
OP4.8→13.1→19.3→25.1→30.0→36.3
☆08年「フレフレ少女」トータル1億円未満か
「恋空」の6週目との対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は18.7億円となる。やはり、この辺りが落ち着きどころか。

本作は時代劇らしい作品ではないが、歴史モノや時代劇などとも比較したい。
☆09年「GOEMON」トータル14億円見込み
水曜7.1(2.0)→9.0→11.3→12.6→13.4
☆07年「蒼き狼 地果て海尽きるまで」トータル13.9億円
OP2.0→5.8→8.2→10.0→11.1→11.8
☆07年「椿三十郎」トータル11.5億円(※年末公開)
OP1.6→4.1→5.9→祝込7.3→不明→9.7
☆08年「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」トータル9.3億円
OP1.8→4.4→6.2→7.5→8.2→8.6
☆09年「BALLAD 名もなき恋のうた」
OP2.3→06.3→水12.1→13.0→15.5億円→
「武士の一分」(トータル41.1億円)のような例外もあるが、基本的には10~15億円程度となる。
これらの6週目との対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は16.2~18.4億円となる。
18億円程度が落ち着きどころか。
普通の時代劇よりもさすがに成績が良いようだ。

「BALLAD 名もなき恋のうた」15.5億円と同程度の6週目興行収入作品は以下のとおり。
<2008>
☆「クロサギ」16.0億円(トータル17.2億円)
☆「252生存者あり」祝込15.2億円(トータル17億円)
☆「チーム・バチスタの栄光」14.5億円(トータル15.6億円)
<2007>
☆「東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン」16.3億円(トータル18.8億円)
☆「Life/天国で君に逢えたら」15.5億円(トータル17.0億円)
これらとの対比で考えると、「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は16.7~17.9億円となる。
高い伸びは期待できないが、現時点では「BALLAD 名もなき恋のうた」の興行収入は18億円程度と予想しておきたい。
少々は粘ってくれるだろう。

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国内映画興行収入ランキング(10月2週目新作予想その1)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。
今日は金曜日から公開される洋画作品2本を予想する。

○:「ワイルド・スピード MAX」(東宝東和)
<309館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 ジャスティン・リン
06年「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」(トータル10.0億円)を手掛けている。
舞台やキャストは異なるが、妥当な人選といえる。
ただ、監督の知名度は皆無なので、興行収入的には監督の名前ではプラスは見込めない。

【キャスティング】 ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲス
「ワイルド・スピード」シリーズ以外のヴィン・ディーゼル主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆02年「トリプルX」トータル17.0億円
☆04年「リディック」トータル13.6億円
☆05年「キャプテン・ウルフ」2~3億円見込(オープニング6.3千万円からの推測)
上手くハマれば、10億円台が期待できる俳優。

「ワイルド・スピード」シリーズ以外のポール・ウォーカー主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆04年「タイムライン」トータル13.0億円
その他に05年「イントゥ・ザ・ブルー」(興行収入不明)など。
日本での知名度は低そうだが、作品次第では10億円台を期待できる。

ただ、本作は「トリプルX」トータル17億円を超えるようなビッグヒットになることはなく、どんなに稼いでも13億円前後というところか。

【題材】 「シリーズ」「カーアクション」
「ワイルド・スピード」シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆01年「ワイルド・スピード」10億円未満
☆03年「ワイルド・スピードX2」10億円未満
☆06年「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」トータル10.0億円
OP2.4→5.8→7.7→8.6
「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」以外の興行収入は不明だが、10億円は超えていないようだ。
舞台が東京だからか、シリーズの本道を外れている作品の興行収入が一番高い。
ヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーの当時の知名度を考えれば妥当か。
ヴィン・ディーゼルの知名度が上がったので、シリーズ最高の興行収入を目指したいところだが微妙なところか。

その他のクルマを題材にした映画の興行収入は以下の通り。
☆07年公開「TAXi(4)」トータル5.8億円
OP1.3→3.4→4.6→5.3
☆08年公開「スピード・レーサー」トータル4億円見込み
OP1.1→2.3→3.1→3.6
☆05年公開「TAXi NY」トータル3億円見込み
OP1.2→2.0→2.6
☆08年公開「デス・レース」トータル2~3億円見込み
OP0.7→1.7→不明→2.2
さすがにこれらを超えるだろう。
「TAXi(4)」を超える6億円以上は堅いと思われる。
「スピード・レーサー」は大コケしたが、カーアクションは劇場で楽しめるため、意外とヒットしそうな気がする。
10億円前後まで伸びるかどうかという作品だろうか。

【予告編・TVCM】 量・多/デキ・普
見所がきちんと押さえられているような気がする。
シリーズを見ていない新規参入者が増えるとは思えないが、大きくコケることもないだろう。
最近、ハリウッドアクション作品が欠乏していたので、そういった需要も期待できそうだ。

【支持基盤・ターゲット】 「クルマ好き」「10代後半~30歳代の男女」
気軽に見られるカーアクション作品なので、それなりの需要はあると思われる。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「アイアンマン」トータル9.4億円(オープニング2.1億円)
☆「イーグル・アイ」トータル12.2億円(オープニング2.5億円)
☆「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円(オープニング1.5億円)
<2007>
☆「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」トータル9.2億円(オープニング金2.5億円)
☆「パーフェクト・ストレンジャー」トータル7.9億円(オープニング1.7億円)
☆「幸せのレシピ」トータル7.0億円(オープニング1.2億円)
「アイアンマン」「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」と同程度だろうか。

【評価・予想】 9.0億円(オープニング4日3.2億円)
ミニマム6億円、マックス13億円程度と思われる。
上述から、10億円前後が落ち着きどころか。
ただ、過去のシリーズの2作が10億円を超えていない点や近年のハリウッド作品が不振な点などからそれほど強気にはなれない。
10億円を超えない程度の9億円と予想したい。
「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」の金曜日からのオープニング2.5億円、「アイアンマン」オープニング2.1億円を考えると、土日祝日で各1億円、金曜日に5千万円程度稼ぐだろうか。
それほど単純でもないので、金曜日及び体育の日を含むオープニングは多少差し引いて3.2億円程度と予想しておきたい。


△:「私の中のあなた」(GAGA)
<300館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 ニック・カサヴェテス
ニック・カサヴェテス監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆02年「ジョンQ-最後の決断-」10億円未満
☆05年「きみに読む物語」トータル15.0億円
OP1.0→3.5→5.6→7.6→9.4
「きみに読む物語」のようなムーブメントは起きないとは思われるが、感動作ゆえに少々怖いところはある。
監督の知名度はそれほど高くはないので、興行収入的にはあまり考慮しなくてもよさそうだ。

【キャスティング】 キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、アレック・ボールドウィン
キャメロン・ディアス主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆03年「チャーリーズ・エンジェルフルスロットル」トータル35.0億円
☆05年「イン・ハー・シューズ」トータル5~6億円
OP0.7→2.2→3.6→4.4
☆07年「ホリデイ」トータル13.3億円
OP1.8→5.5→8.2→10.3→11.8
☆08年「ベガスの恋に勝つルール」トータル6.1億円
先1.8→3.8→5.0→5.6
最低でも、感動作のヒューマンドラマ「イン・ハー・シューズ」は超えるだろう。
ハマって、ロングセールスになれば、「ホリデイ」程度まで伸びるか。

アビゲイル・ブレスリンが出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年「幸せのレシピ」トータル7.0億円
OP1.2→3.5→5.3→6.4
☆08年「幸せの1ページ」トータル4.6億円
OP0.9→2.5→3.5→4.1
「リトル・ミス・サンシャイン」でブレイクした子役。
「幸せのレシピ」程度は超えるのではないか。

【題材】 「感動ストーリー」「家族」「難病」
ヒューマンドラマ・ラブストーリー系のうち、高額興行収入作品は以下のとおり。
☆05年「ターミナル」トータル41.5億円
☆02年「アイ・アム・サム」トータル34.6億円
☆07年「幸せのちから」トータル27.1億円
☆06年「ワールド・トレード・センター」トータル24.0億円
☆07年「バベル」トータル20.0億円
☆09年「HACHI約束の犬」トータル19~20億円見込み
☆05年「きみに読む物語」トータル15.0億円
☆08年「最高の人生の見つけ方」トータル13.5億円
☆05年「ミリオンダラー・ベイビー」トータル13.4億円
☆07年「ホリデイ」トータル13.3億円
☆09年「チェンジリング」トータル13.0億円
☆05年「シンデレラマン」トータル12.6億円
☆09年「スラムドッグ$ミリオネア」トータル12.2億円
☆05年「ネバーランド」トータル11.0億円
☆06年「イルマーレ」トータル11.0億円
☆08年「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円
「アイ・アム・サム」のような突然変異もあるが、11~13億円程度が落ち着きどころか。
しかし、本作はやや重すぎるので、爆発するタイプの作品とは異なる気もする。

【予告編・TVCM】 量・普/デキ・普
宣伝が難しい作品なのかもしれないが、感動系ストーリーなので、もうちょっとそっち方向に振って欲しいところ。
“泣ける”というアピールがなければ、観客は集まらない。

【支持基盤・ターゲット】 「女性全般」「ファミリー層」
男性が見てもおかしくはない作品だが、泣けそうなのでかなり女性受けしそうだ。
家族モノなので、ファミリーも対象層になるだろう。
やや重すぎるストーリーなので、その辺りの受けとめ方が鍵となりそうだ。
自分はそれほど見たいとは思わなかった。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「アイアンマン」トータル9.4億円(オープニング2.1億円)
☆「イーグル・アイ」トータル12.2億円(オープニング2.5億円)
☆「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円(オープニング1.5億円)
<2007>
☆「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」トータル9.2億円(オープニング金2.5億円)
☆「パーフェクト・ストレンジャー」トータル7.9億円(オープニング1.7億円)
☆「幸せのレシピ」トータル7.0億円(オープニング1.2億円)
「幸せのレシピ」は超えるはず、「P.S.アイラヴユー」がライバルか。

【評価・予想】 11.0億円(オープニング4日2.8億円)
ヒットが見込める感動作ではあるが、個人的にはそれほどヒットしないのではないかと思っていたところ、有楽町の日劇PLEX1(944席)、六本木ヒルズのスクリーン7(644席)といった大スクリーンで公開されるようである。
超大作映画が公開されていないとはいえ、「ワイルド・スピード」を押しのけるほど、配給・劇場サイドには勝算があるのだろうか。
勝負気配が感じられるので、事前のファーストインプレッションよりは少々高めには予想したい。
確かに「主演の知名度」+「泣ける」+「感動」+「難病」+「子役」=“予想以上のヒット”という図式は成り立つ。

「きみに読む物語」トータル15.0億円及び「幸せのレシピ」トータル7.0億円を踏まえるとマックス15億円、ミニマム7億円というところか。
当初は二桁を超えない程度と思ったが、勝負気配を評価して二桁超えと予想したい。

重いヒューマンドラマなので、それほどヒットしないというファーストインプレッションも踏まえると二桁を少々超える程度か。
「チェンジリング」トータル13.0億円の15%程度減少と考えて、トータル11億円程度という予想にしたい。
予想が難しく、全く検討が付かないので、的外れな結果になるかもしれない。
どのような数字が出るのかが楽しみだ。
「チェンジリング」の金曜日からのオープニング3日が2.3億円なので、金曜日及び体育の日を含めた本作のオープニングは2.8億円程度だろうか。

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国内映画興行収入ランキング(10月1週目その1)

2位:「カムイ外伝」(松竹)(3週目)
【現時点での興行収入予想】 10億円半ば(先週9億円前後)
【公開規模】 先週:309スクリーン
トータルでは8.1億円弱となっている。
1週間の伸びは2.2億円程度だろうか。
強敵が不在の展開のためか、それほど急激な落ち込みがみられない。
新作の公開が少ないことによって、相当に救われたのではないか。
先週9億円前後と予想したが、予想よりも1~2億円程度の上乗せが期待できるかもしれない。
今後3割程度の下落で進めば、3~4億円程度は普通には稼げるだろう。
しかし、今週末から新作が多数リリースされるので計算通りには進まないことも予想される。

この手の歴史モノアクションは10億円台半ばが標準となるが、果たして標準どおり稼ぐことができるだろうか。
歴史モノや時代劇などの興行収入は以下のとおり。
☆05年「SHINOBI」トータル14.1億円
OP3.3→6.9→9.5→11.5→12.6→13.3
☆09年「GOEMON」トータル14億円見込み
水曜7.1(2.0)→9.0→11.3→12.6→13.4
☆07年「蒼き狼 地果て海尽きるまで」トータル13.9億円
OP2.0→5.8→8.2→10.0→11.1→11.8
☆07年「椿三十郎」トータル11.5億円(※年末公開)
OP1.6→4.1→5.9→祝込7.3→不明→9.7
☆08年「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」トータル9.3億円
OP1.8→4.4→6.2→7.5→8.2→8.6
☆09年「BALLAD 名もなき恋のうた」
OP2.3→6.3→水12.1→13.0億円→
☆09年「カムイ外伝」
水4.3→5.9→8.1億円→
ゴールデンウィークに公開された「GOEMON」との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は10.0億円となる。
連休があったので、主要作品の4週目との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は9.9~11.3億円となる。
さすがに10億円ラインはクリアできそうな勢いとなっている。
「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」トータル9.3億円を超えられそうだ。
しかし、10億円をようやく超える程度では、物足りない結果となりそうだ。
CGなど製作費や手間が掛かる割には、ビジネスとしてはあまり美味しくないジャンルといえるかもしれない。

松山ケンイチ主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5
☆08年「デトロイト・メタル・シティ」トータル23.4億円
OP03.5→10.2→14.5→祝込18.2→20.1→21.7→22.4
☆09年「カムイ外伝」
水04.3→05.9→08.1億円→
その他には「ウルトラミラクルラブストーリー」などもあるが、大規模作品ではないので割愛。
これらとの4週目との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は10.3~10.4億円となる。
特徴のあるキャラクターだったとはいえ、これらと比べると当然に勢いがない。
徐々にキャリアを築きつつあるが、まだ“松山ケンイチ”という俳優の名前だけで観客を呼べるほどではないようだ。

「カムイ外伝」8.1億円と同程度の4週目興行収入作品は以下のとおり(連休があったので、1週上乗せする)。
<2008>
☆「赤い糸」祝込8.8億円(トータル11.0億円)
☆「銀色のシーズン」8.5億円(トータル10.4億円)
☆「砂時計」8.3億円(トータル10.0億円)
☆「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」7.5億円(トータル9.3億円)
<2007>
☆「眉山」9.0億円(トータル12.1億円)
☆「椿三十郎」祝込7.3億円(トータル11.5億円)
☆「それでもボクはやってない」祝込7.8億円(トータル11.0億円)
☆「俺は、君のためにこそ死ににいく」8.1億円(トータル10.8億円)
「椿三十郎」以外との対比で考えると、「カムイ外伝」の興行収入は9.8~11.4億円となる。
先週時点では9億円前後という予想だったが、10億円半ばに上方修正したい。
新作の公開ラッシュではあるが、この3連休では急激に下落しないだろう。

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『ココ・アヴァン・シャネル』レビュー

◆評  価   6.0点
◆おススメ度  B-(ラブストーリー面が予想以上に強く、ファッション面が予想以上に弱い)

ガブリエル・シャネルの生き様や彼女のファッションに関しては、ほとんど前知識なし。
フランス語はよく分からないが、“アヴァン”は“前”という意味があるようであり、“シャネルになる前のココ”というタイトルになるようだ。
自分はデザイナーとしてのシャネルに関心があったので、一人の女性としてのココ・シャネルにはそれほど関心がなく、大きな感銘を受けるほどのものはなかった。
自分が男性ということもあり、女性が見れば感想も異なるとは思うが、悪くいえば二人の金持ちの優しい貴族と実業家に助けてもらい、愛する者と結婚できないのでなんとなく帽子屋になったとも思える作品。

あまり面白みはない作品ではあるが、オドレイ・トトゥの表情が非常に印象的に描かれている。
冒頭から憂鬱そうな表情を浮かべている。「退屈だと老けてみえる」というようなセリフがあったと思うが、まさにその通りである。
裕福なバルザンの家に転がり込んでも、浮かない表情はそのままだった。
しかし、“ボーイ”カペルとの2日間の小旅行ではその表情が一変している。
生気のない表情から生き生きした若々しい表情へと変化している。
“ボーイ”カペルの死で再びその表情も曇ってしまうが、最後のコレクション時の表情もまた印象的なものとなっている。
“ボーイ”カペルと過ごした際の幸せそうな表情とは異なるものの、新たな生きがいを見つけたようなこれまで見せたことのない不思議な表情を浮かべている。
オドレイ・トトゥの表情を見ているだけで、色々なことが伝わってくるような気がした。
表情だけで内面を描き出すという演技は評価したいところだ。

本作は「愛している」「愛していない」、「結婚する」「別れる」というような単純な二面で割り切れるようには描かれていないのも特徴。
人間の感情などは複雑極まりないものだ。
映画においてはその複雑性を描くことは本来難しいものだが、本作においてはそれがきちんと描かれているようには感じられた。
女性監督だからか、繊細なあやふやさがいい効果として発揮されている。

また、実際はよく分からないが、本作の中のココ・シャネルは「結婚」や「家庭」について嫌悪するのとともに大きな憧れを抱いていたようにも思われる。
苦しむ母親の姿を見て育ったものの、冒頭の孤児院において父親を待っている姿を振るかえると、いっそうそう感じざるを得ない。
“ボーイ”カペルとの結婚を心から望んでいたと思われるうえに、彼が生きていれば、彼女の人生も大きく変わったかもしれないとも感じられた。
そういう屈折した想いが深く描かれていれば、観客はより感情移入しやすい映画になったのではないか。

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