ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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『アバター』レビュー

◆評  価   10.0点
◆おススメ度  S(とりあえず見たほうがいい)

お世辞抜き、文句なしの満点作品。
全てがあまりに完璧すぎて、涙が出そうになった。
人間が製作できるレベルを超えている映画。
ジェームズ・キャメロンは不可能を可能にしたといっても過言ではない。
映画の製作に関わる者は見ない方がいいだろう。
これほどのものを見せられたら、自信を失うに違いない。
圧倒的な才能を持つ者が尋常ではない努力を重ねた成果に生まれた作品であり、凡人にはもはや到達できない地点に達している。

映像については、CGとは思えないリアルで違和感のないデキとなっている。
最初は3Dにアタマと眼が慣れていないためか、「こんなのゲームムービーじゃないか」と思っていたが、あっという間に世界観にリンクできる。
映画館にいるというよりも、パンドラという星に実際に立っているかのような気分になれるほどだ(六本木ヒルズの映画館の高性能のおかげもあるが)。

映像だけではなくて、ストーリーも恐ろしくデキがよい。
ストーリーが非常にナチュラルに流れていき、世界観に無理なく調和している。
また、伏線やエピソードも全てを拾いきっており、全てが何かに活かされている。
本作に描かれていることで、無駄なものなど何一つもないといえるほどの完璧な脚本。

さらにメッセージにも溢れている。
『異文化との交流』『自然破壊・自然の驚異・自然との共存』『戦いの悲惨さ』など、時事にマッチングしたものばかりだ。
ジェイクとナヴィ族の女性との交流が、実に穏やかでリアルかつ自然に描かれていることが非常に好感をもてる。
彼らが豊かな時間を共有することで二人に“絆”を築かれていき、観客である我々もナヴィ族という異文化を理解する助けになっている。
最初はジェイクや他の地球人同様に、野蛮で醜い下等な生物かエイリアンと思っていたはずなのに、次第に彼らは我々と近い存在と思えるような感情となり、見ている我々にも“友情”のようなものが育まれていく。
ジェイクの行為は、地球人を裏切るようなものなのかもしれないが、彼の裏切りが理解でき、共感できるものとなった。
我々にとっては単なる巨木・単なるモノなのかもしれないが、彼らにとっては生命そのものといえるほど非常に神聖なものということを理解させてくれる。
自分の利益を追求し、従わない者を服従させることばかりではなく、お互いを知り理解し尊重することが共存に繋がるということをジェームズ・キャメロンは本作を通して伝えたかったことだろう。
最先端の映像技術の素晴らしさを体験するだけではなく、メッセージに溢れた作品であり、現代の我々が見るべき映画に仕上がっている。
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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

国内映画興行収入ランキング(12月3週目その1)

1位:「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」(東映・フジ)<2週目>
【公開前個人予想】 14.0億円
【配給会社期待値】 50.0億円
【現時点での興行収入予想】 60~70億円
【公開規模】 先週188スクリーン
トータルでは22.5億円となっている。
1週間の伸びは12.1億円程度だろうか。
東映映画史上最速の20億円突破作品といわれている。
本作のヒットが相当に話題になっていることから、急速に下落することはなかった。
正月の間は勢いを維持することができるのではないか。

シリーズの興行収入は以下のとおりとなっている。
☆00年「ONE PIECE」 トータル21.6億円
☆01年「ねじまき島の冒険」トータル30.0億円
☆02年「珍獣島のチョッパー王国」トータル20.0億円
☆03年「デッドエンドの冒険」トータル20.0億円
☆04年「呪われた聖剣」トータル18.0億円
☆05年「オマツリ男爵と秘密の島」トータル12.0億円
☆06年「カラクリ城のメカ巨兵」トータル9億円程度か
OP1.3→2.8→3.8→5.3 →7.4→8.2
☆07年「エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」トータル9.0億円
OP1.6→3.5→4.7→不明→7.5
☆08年「エピソードオブチョッパープラス 冬に咲く、奇跡の桜」トータル9.2億円
OP1.6→3.4→4.7→6.1→7.5
☆09年「STRONG WORLD」
OP10.4→22.5億円→
00年~02年までは「東映アニメフェア」の一部として公開。
03年からは単独公開されている。
映画10作目ということを記念して、原作者の尾田栄一郎が映画ストーリー・製作総指揮を担当している。
通常は春に公開される作品だが、今回は原作者がこだわったためにスケジュールが遅れて、年末に公開された。

前作のオープニングの10倍近いものとなっていた。
07・08年との対比で考えると、本作の興行収入は57.9~60.9億円となる。
ここまでムーブメントが起きると、それがニュースとなり、見ようか悩んでいた者や見るつもりがなかった者までも動員することが可能となる。
配給会社期待値は当面は50億円程度だが、もっと稼げる可能性はある。
正月という時期もあり、大爆発を起こすのではないか。
0巻プレゼントも増刷のうえ継続されるとのことであり、超初動で終わることはないだろう。

以下のような作品と比べても遜色がない。
☆08年「崖の上のポニョ」トータル155.0億円
祝3日15.8(10.3)→32.3→52.6→72.1→99.4→114.7
☆09年「ハリポタ 謎のプリンス」トータル80億円見込み
6日22.1(2日9.9)→35.0→47.5→55.9→66.7→71.6
☆09年「ポケモン アルセウス 超克の時空へ」トータル45.8億円
祝3日9.8(2日6.7)→17.8→26.4→32.5→38.7→42.1
☆09年「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」トータル40億円見込み
OP5.1→13.6→19.8→24.0→27.3→29.8
☆09年「STRONG WORLD」
OP10.4→22.5億円→
オープニングは「ポニョ」「ハリポタ」を超えていた。
「ポニョ」以外との対比で考えると、本作の興行収入は51.4~66.2億円となる。
当面は50億円突破が目標となるが、60億円程度まで伸びそうだ。
今後の動きの予想が難しい作品ではあるが、先週に引き続き、当面は60~70億円という予想にしておきたい。
正月という時期もあり、それも追い風になるだろう。


2位:「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」(東宝・フジテレビ)<1週目>
【公開前個人予想】 80.0億円
【配給会社期待値】 40.0億円
【現時点での興行収入予想】 37~38億円
【公開規模】 409スクリーン
3.9億円半ば(394,291,600円)という信じられないオープニングを飾った。
「ONE PIECE」のオープニング10.4億円弱も信じられないものだったが、こちらも逆の意味で信じられない。
「のだめカンタービレ」は『どの程度まで爆発するか』が焦点であり、『コケるコケない』というレベルの話はアタマにはなかった。
「ごくせん」の映画はちょっとヤバいかもしれないとは思ったが、「のだめ」には全く不安がなかったので想定外としかいいようがない。
正月映画は「公開後すぐに見なくても正月休みに入ってから見ればいい」という思いが働くので、まだまだ年末に稼げるという望みはあるが、期待を裏切ることは間違いなく、“後編”に対しても影響が出そうだ。
先週『オープニングは爆発すると思われるので、高く見積もりたい。「花より男子F」のオープニングと同程度の10.0億円程度だろうか』と書いたので、見当ハズレもいいところだった。

上野樹里は「奈緒子」「キラー・ヴァージンロード」、玉木宏は「KIDS」「MW-ムウ-」「真夏のオリオン」がいずれも期待を裏切っている。
主演の俳優の人気に依存した作品ではないので、問題はないだろうとは思ったが、この2者が戦犯ということになるだろうか。

近年公開されたドラマ映画の興行収入と視聴率は以下のとおり。
☆09年「ROOKIES-卒業-」トータル84.2億円(視聴率14.8%)
12.3→33.3→48.6→60.2→67.8→73.0→76.5
☆07年「HERO」トータル81.5億円(視聴率34.2%)
10.1→祝込34.0→祝込48.4→57.4→祝込66.6→70.5→73.8
☆08年「花より男子F」トータル77.5億円(視聴率05年19.7%、07年21.7%)
10.1→26.2→37.9→祝込48.5→54.5→60.3→64.6
☆06年「LIMIT OF LOVE/海猿」トータル71.0億円(視聴率13.1%)
09.7→23.5→35.5→45.1→52.8→58.3→62.5
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(視聴率21.9%)
05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1
☆08年「相棒」トータル44.4億円(視聴率08年18.1%)
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7
☆07年「西遊記」トータル43.7億円(視聴率22.8%)
祝3日7.9(5.2)→13.1→19.3→25.1→30.0→36.3→39.3
☆09年「ごくせん THE MOVIE」トータル34.8億円(視聴率22.6%)
04.9→祝込13.1→17.5→22.5→26.0→30.2→32.4
☆09年「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」
03.9億円→
「ごくせん THE MOVIE」がいかに大したことがなかったかを示すために残しておいた「ごくせん」のデータをさらに大きく下回るとは思わなかった。
これらとの対比で考えると、「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」の興行収入は27.7~35.5億円となる。
30億円前後が落ち着きどころとなるオープニングだが、年末補整1.25~1.5倍すると37.5~45億円となる。
東宝が『40億円突破確実』と言っているので40億円突破が目標であり、40億円突破は厳しいというところだろう。
現時点では30億円台後半ということになりそうだ。
「ごくせん THE MOVIE」トータル34.8億円がライバルになりそうだ。
30億円台で低レベルというのは可哀相だが、低レベルの争いとなるようだ。
今年あまり調子のよくなかったフジテレビが本作で巻き返すと踏んだが、これがコケたらフジテレビは相当にヤバイのではないか。
映画に関しては、日テレは「20世紀少年」などで健闘したものの、TBSの一人勝ちか。
トータルの視聴率に関しては、TBSの惨敗だが。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「K-20/怪人二十面相・伝」トータル20.0億円(オープニング1.7億円)
☆「252 生存者あり」トータル17.0億円(オープニング2.0億円)
☆「赤い糸」トータル11.0億円(オープニング1.0億円)
<2007>
☆「マリと子犬の物語」トータル31.8億円(オープニング2.8億円)
☆「椿三十郎」トータル11.5億円(オープニング1.6億円)
基本的に年末公開作品のオープニングは高くはないことが特徴となっている。
「椿三十郎」以外との対比で考えると、「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」の興行収入は33.2~45.9億円となる。
40億円突破はまだ悲観する必要はないが、注目作品だっただけに不安が大きい。

「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」3.9億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「アマルフィ 女神の報酬」3.8億円(トータル36.4億円)
☆「カイジ 人生逆転ゲーム」3.6億円
<2008>
☆「デトロイト・メタル・シティ」3.5億円(トータル23.4億円)
☆「パコと魔法の絵本」祝込3日4.7(2日3.1)億円(トータル23.6億円)
<2007>
☆「アンフェア the movie」3.7億円(トータル27.2億円)
☆「クローズZERO」4.0億円(トータル25.0億円)
☆「ゲゲゲの鬼太郎」3.2億円(トータル23.4億円)
これらとの対比で考えると、「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」の興行収入は24.4~37.4億円となる。
年末ということもあり、この対比の上限程度までは伸びるだろう。
現時点では「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」の興行収入は37~38億円という予想にしたい。


4位:「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010」(東映・テレビ朝日)<2週目>
【公開前個人予想】 14.0億円
【現時点での興行収入予想】 16.0億円(先週18.0億円)
トータルでは7.5億円半ば(7億5670万円)となっている。
1週間の伸びは3.0億円半ば程度だろうか。
こちらは初動タイプの作品だったようだ。
テレビ版を途中で終了させて映画に誘導させるという手法に苦情があり、放送倫理が問題となったという話は聞いていたので、そうなるのは仕方がない。

過去のライダーシリーズは以下の通り。
☆01年「仮面ライダーアギト PROJECT G4」トータル12.5億円
☆02年「仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL」トータル14.3億円
☆03年「仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」トータル15.0億円
☆04年「仮面ライダー剣 MISSING ACE」トータル9億円程度
☆05年「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」トータル11.0億円
☆06年「仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE」トータル9.5億円
OP1.7→4.1→7.1→8.4
☆07年「仮面ライダー電王 俺、誕生!」トータル13.8億円
OP2.4→5.7→9.6→11.4→12.6
☆08年「仮面ライダーキバ 魔界城の王」トータル9.0億円
OP1.9→5.3→6.9→8.2→8.6
☆09年「仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」
OP4.8→11.9→15.2→17.1→18.0
☆09年「仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイドMOVIE大戦2010」
OP4.5→7.6億円→
「オールライダー」以外との対比で考えると、本作の興行収入は12.9~18.4億円となる。
年末にも稼げるとは思うが、20億円突破は厳しいだろう。

なお、春や秋に公開された電王シリーズの興行収入は以下の通り。
☆08年春「電王&キバ クライマックス刑事」トータル7.4億円
OP1.9→3.7→4.7→05.9→06.7
☆08年秋「さらば電王 ファイナル・カウントダウン」トータル7.2億円
OP1.8→3.4→5.0→05.8
☆09年GW「超・電王&ディケイド NEOジェネレーションズ」トータル7億円見込み
水6日4.7(OP1.7)→5.5→6.4→6.8
「超・電王」以外との対比で考えると、本作の興行収入は15.2~16.1億円となる。
当面はこの辺りが落ち着きどころではないか。
先週は18億円と予想したが、そこまで伸びそうもない。
正月という不安定な要素もあるが、現時点では「仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイドMOVIE大戦2010」の興行収入は下方修正して16.0億円と予想したい。
年末にも稼げると考えても、この程度だろうか。


6位:「映画 レイトン教授と永遠の歌姫」(東宝・TBS)<1週目>
【公開前個人予想】 10.0億円
【現時点での興行収入予想】 5.5億円
【公開規模】 311スクリーン
9.3千万円(93,180,200円)のオープニングを飾った。
先週『オープニングは「劇場版MAJOR 友情の一球」を超える1.8億円程度ではないか』と書いたが、期待ハズレだった。
やや挑戦的な題材であり、コケるリスクは高かったが、知名度の高い作品なのでカバーできると踏んだものの、高いオープニングにはならなかった。
ただ、初映画化ということもあり、オープニングは大したことはなかったが、正月を利して、伸びていくのではないかという淡い期待はもちたい。
ファミリーで鑑賞できる作品はこの時期は強いはずだ。

『以下のような作品がライバルになるのではないか』と先週期待したが、厳しそうだ。
☆07年「Yes!プリキュア5」トータル8.0億円
OP1.7→3.7→5.6→6.5→7.1
☆08年「Yes!プリキュア5 GoGo!」トータル7.9億円
OP1.6→3.4→4.8→6.2→6.8
☆09年「プリキュアオールスターズDX」トータル10.0億円
3日2.4(2日1.4)→5.1→7.6→8.6→9.0
☆09年「映画フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!?」
OP1.7→3.8億円→
☆07年「ONE PIECE」トータル9.0億円
OP1.6→3.5→4.7→不明→7.5
☆08年「ONE PIECE」トータル9.2億円
OP1.6→3.4→4.7→6.1→7.5
☆08年「劇場版 MAJOR」トータル10億円見込み<年末公開>
OP1.5→2.6→不明→7.7→祝込9.6→10.0
☆09年「映画クレヨンしんちゃん」トータル10.0億円
OP1.7→3.5→5.9→9.2→9.6
☆09年「映画 レイトン教授と永遠の歌姫」
OP0.9億円→
これらとの対比で考えると、「映画 レイトン教授と永遠の歌姫」の興行収入は4.2~6.4億円となる。
当面は5億円突破が目標となりそうだ。
年末を考えても6億円というところか。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「劇場版MAJOR 友情の一球」トータル10.0億円(OP1.5億円)
☆「劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ」トータル6.0億円(OP1.5億円)
☆「映画!たまごっち/うちゅーいちハッピーな物語!?」トータル5.0億円(OP0.7億円)
☆「劇場版ゲゲゲの鬼太郎/日本爆裂!!」トータル3.0億円(OP0.8億円)
<2007>
☆「えいがでとーじょー!たまごっち ドキドキ!うちゅーのまいごっち!?」トータル7.8億円(OP1.3億円)
☆「劇場版BLEACH/The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」トータル8.0億円(OP2.2億円)
これらとの対比で考えると、「映画 レイトン教授と永遠の歌姫」の興行収入は3.3~6.4億円となる。
極端な初動にはならないと思われるので、「映画 レイトン教授と永遠の歌姫」の興行収入は当面は5.5億円という予想にしたい。
ファミリー層の動員が期待できるので、「宇宙戦艦ヤマト」のようにコケることもないだろうというヨミだったが、実績のないアニメ作品は難しいところがあるようだ。

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国内映画興行収入ランキング(12月4週目新作予想)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

◎:「アバター」(20世紀フォックス)
【監督】 ジェームズ・キャメロン
ジェームズ・キャメロン監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆86年公開「エイリアン2」配給収入12億円
☆91年公開「ターミネーター2」配給収入57.5億円
☆94年公開「トゥルーライズ」配給収入35億円
☆97年公開「タイタニック」トータル262億円
配給収入は興行収入の半分程度となる。
恐らく「タイタニック」「ターミネーター2」ほどのムーブメントは起きないだろう。
良くて「トゥルーライズ」の配給収入の倍程度というところか。

【キャスティング】 サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー
サム・ワーシントンは「ターミネーター4」(トータル33.1億円)において実績があるが、日本では無名に近い存在。
レオナルド・ディカプリオ、ジョニー・デップといったスターが出演する作品ではないので、100億円超の爆発はしないだろう。
ただ、年末という時期もあるので「ターミネーター4」程度は超えるのではないか。

【題材】 「SF」「アドベンチャー」「ファンタジー」
監督の知名度・題材・公開時期を踏まえると、100億円以下、50億円以上というところか。
以下のような作品のうち、どの程度に落ち着くかがポイントとなりそうだ。
☆07年「HPと不死鳥の騎士団」トータル94.0億円
☆06年「ダ・ヴィンチ・コード」トータル90.5億円
☆09年「HPと謎のプリンス」トータル80.0億円
☆07年「スパイダーマン3」トータル71.2億円
☆06年「ナルニア国物語」トータル68.6億円
☆08年「インディ・ジョーンズ」トータル57.1億円
☆09年「レッドクリフPartⅡ」トータル55.5億円
☆06年「M:i:Ⅲ」トータル51.5億円
☆06年「硫黄島からの手紙」トータル51.0億円
☆08年「レッドクリフPartⅠ」トータル50.5億円
「インディ・ジョーンズ」が意外と不振だったことは計算外だが、「レッドクリフ」が50億円を超えているので、本作のような超大作映画も50億円を超えるだろう。
ファミリー層が動けば、「ナルニア国物語」程度稼いでも不思議ではなく、3Dによる単価上昇の効果を考えれば、不可能ではないだろう。

【予告編・TVCM】 量・普/デキ・普
去年の20世紀フォックス作品「地球が静止する日」はかなり押している感があったが、本作はあまり宣伝にチカラを入れていないのか。
不況といった要因でもあるのだろうか。
もっとも宣伝にチカラを入れなくても、黙っていてもヒットする類の映画ということもあるだろう。
見所をあまり伝え切れてはいないが、世界観の大きさは伝わってくる。

【支持基盤・ターゲット】 「全般」
老若男女が楽しめる作品。
ファミリーで楽しめるかどうかがポイントとなりそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「地球が静止する日」トータル24.1億円(オープニング2日3.3億円)
☆「ワールド・オブ・ライズ」トータル8~9億円程度か(オープニング1.1億円)
<2007>
☆「アイ・アム・レジェンド」トータル43.1億円(オープニング2日5.8億円)
☆「ナショナル・トレジャー/リンカーン~」トータル25.8億円(OP4日5.7億円)
これらの作品は余裕で超えて欲しいところ。

【評価・予想】 65.0億円(オープニング5日12.0億円)
映画の歴史を変えるという注目が集まる作品だけにコケることは考えにくい。
しかし、「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ロード・オブ・ザ・リング」のように100億円超のビッグヒットになることも考えにくい。
ファミリーで気楽に楽しめるというエンターテイメント要素が多少薄いところがある。
50億円以上、70億円以下というところではないか。
洋画作品の人気が落ちているのであまり大きく出るのも危険だが、あまりにもデキが良いので多少強気に出たい。
評価が口コミで話題になり大ヒットとなるだろう。
「インディ・ジョーンズ」トータル57.1億円を上回り、「スパイダーマン3」トータル71.2億円を下回る65億円と予想したい。
水曜日から公開されるのでオープニングは読みにくいが、5日間で10億円は楽に超えるだろう。
12億円程度は稼ぎたいところ。

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『Disney'sクリスマス・キャロル』レビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  A(物足りなさもあるが、万人にススめられる作品)

3D吹替え版を鑑賞。
プロの声優が担当しているので、吹替えにも全く違和感はないばかりか、逆に意外と満足できる仕上りとなっている。

今ままではクリスマスを何か特別なこととはそれほど深く考えていなかったが、本作を見るとちょっとだけ考え方が変わるような映画になっている。
誰しもが幸せな気分になれるクリスマス、誰かのために何かをしてあげたいという気持ちにもなれる。

映像的なレベルにも大満足できる仕上りとなっている。
現時点での最高峰まで到達したといっても過言ではないだろう。
「ポーラー・エクスプレス」からのたゆまぬ努力が結実している。
イマジネーションを相当に駆使されており、物凄く丁寧に仕上げられているため、実写や2Dアニメでは味わえない臨場感を堪能できる。
それだけではなくて、リアルでも味わえないような美しさも感じられる。

ただ、素晴らしい作品だが、何か物足りなさも覚えるところもある。
過去・現在・未来のクリスマスという描き方は効果的に機能しているが何かが足りない。
ストーリーは道徳的なものに終始している。子ども向け(大人にこそ痛みが分かる作品だが)にそういう映画を作りたいという製作趣旨は理解できるが、人間というのはアタマで分かっていても、それほど簡単に変われるものではなく、人を見る目もそれほど簡単には変わらない。
今まで嫌な奴が突然善人に変わっても、周囲の者はすぐに好きになれるというわけではない。
クリスマス向けのハッピーなおとぎ話に対して、楽観的すぎると文句を付けるのは見当違いもはなはだしいが、それにしてもやや甘すぎる。
子ども向きということもあって甘いケーキのような作品であり、大人としてはもう少しビターな味付けの方が好みだったかもしれない。
例えば、改心して善行を行っても一向に誰も自分のことなど気に掛けてもらえないが、何かの機会をきっかけにして彼の善行が明らかになり、周囲の者が彼を評価していくというようなワンクッションを挟むと少々印象も変わったかもしれない。
いったん絶望なほどの孤独を味わせてから、最終的に皆と分かり合えると感動もより深まるだろう。
製作サイドとしても何か物足りなさを覚えたのか、ロケットのようなもの(過去の精霊)が爆発して吹き飛んだり、小人化してプチアドベンチャーさせたり、という手法を取っているが、これも悪くいえば子どもだまし的なところがある。
こういった手法だけではなくて、何か別のアプローチで観客を楽しめるもう一工夫をすれば、完璧な作品に仕上がったことだろう。

しかし、3D映画は何本も見ているが、これほど目が疲れたことはないというほどキツかった。
この辺りにはまだまだ改善の余地があるかもしれない。

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『脳内ニューヨーク』レビュー

◆評  価   6.0点
◆おススメ度  B-(かなり面白いとは思うが、理解することは難しい)

強引に点数を付けるとこの程度となるが、点数を付けにくい映画。
満点を付けてもいいかもと思うほど、ある種のレベルを超えている映画でもある。

ぶっちゃけると1割も理解はできなかったと思う。
何を描きたいのかについては、ボンヤリとしたイメージしか伝わらず、言葉で表現するのは難しい。
“死”“生”“人生”についての映画なのかな程度としか言いようがない。
“自分”というものは、存在しているようで存在していないものなのだろうか。
ただ、この不可思議さや難解さは、「フザケルナ」と頭にクルようなものではなくて、どこか心地よさを感じられるものだ。
描かれている事象はそれほど難解ではないので、まったく飽きることはなく、不可思議な世界に酔いしれることができる。
“緑の○○○”“燃えている家”など、あまり意味など深く考える必要はなく、何も考えずにアタマを映画に委ねた方がよさそうだ。

終盤でリアルな“現実”が明らかになり、種明かしでもあるのかと思っていたら、そういうこともなく、“混乱”させたままスパッと観客を突き放す辺りも常人とは思えない発想。
“現実”や“虚構”と考えること自体が凡人の発想なのかもしれない。
映画に描かれた世界は、全てが“現実”であり、全てが“虚構”でもあり、又はどちらともいえない第三の世界と捉えるのが、カウフマンの発想なのだろうか。

毒にも薬にもならない映画に見飽きている人にはおススメできる映画に仕上がっている。
それにしても映画監督はこういう難解な作品にチャレンジしたがるものなのだろうか。
初映画監督作品でこのような作品を作ってしまう、カウフマンはやはりとんでもない奇人だ。
次回作も楽しみだが、いきなりハードルを上げてしまうと飛び越せなくなってしまう。
カウフマンのことだから、またいい裏切りをしてくれそうだが。

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国内映画興行収入ランキング(12月3週目新作予想)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

×:「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」(東宝・フジテレビ)
<343館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 武内英樹
映画の監督は初めてのようだが、テレビドラマの演出としては10年以上のキャリアがある。
ドラマ版も手掛けているようであり、問題のない人選。
ドラマ版と同じスタイルで展開されると思われるので、不安要素はないといえる。

【キャスティング】 上野樹里、玉木宏
上野樹里は「奈緒子」「キラー・ヴァージンロード」、玉木宏は「KIDS」「MW-ムウ-」「真夏のオリオン」がいずれも期待を裏切っている。
しかし、主演の俳優の人気に依存した作品ではないので、問題はないだろう。

【題材】 「ドラマの映画化」「コメディ」「音楽」
前編・後編の2部作であり、後編は4月17日に公開される。
ドラマは06年10月に放送され、平均視聴率は18.8%だった。
視聴率自体は恐ろしく高いものではないが、かなりの人気と勢いが感じられる作品。
クラシックを扱っていることもあり、観客になり得る層はかなり広いと思われる。

近年公開されたドラマ映画の興行収入と視聴率は以下のとおり。
☆09年「ROOKIES-卒業-」トータル84.2億円(視聴率14.8%)
12.3→33.3→48.6→60.2→67.8→73.0→76.5
☆07年「HERO」トータル81.5億円(視聴率34.2%)
10.1→祝込34.0→祝込48.4→57.4→祝込66.6→70.5→73.8
☆08年「花より男子F」トータル77.5億円(視聴率05年19.7%、07年21.7%)
10.1→26.2→37.9→祝込48.5→54.5→60.3→64.6
☆06年「LIMIT OF LOVE/海猿」トータル71.0億円(視聴率13.1%)
09.7→23.5→35.5→45.1→52.8→58.3→62.5
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(視聴率21.9%)
05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1
☆08年「相棒」トータル44.4億円(視聴率08年18.1%)
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7
☆07年「西遊記」トータル43.7億円(視聴率22.8%)
祝3日7.9→13.1→19.3→25.1→30.0→36.3→39.3
☆09年「ごくせん THE MOVIE」トータル35億円程度か(視聴率22.6%)
04.9→祝込13.1→17.5→22.5→26.0→30.2→32.4
「ごくせん」は期待を裏切ったが、本作はそういうことはないだろう。
「ROOKIES-卒業-」のような大爆発があるのかどうかが注目となる。
イメージ的には、「花より男子F」程度というところか。
「花より男子F」との視聴率対比で考えると、本作の興行収入は67.1億円となる。
60億円台程度と思われるが、年末という時期を加味し25%を増加すると83.9億円というところか。
人気のある作品なので、80億円というところではないか。

【予告編・TVCM】 量・普/デキ・やや良
テレビをあまり見ていないためか、うざいくらいなほどに押してくる感がない。
知名度は十分高いので、それほど宣伝を掛ける必要もないだろう。
豪華さ、面白さ、シリアスさなどをバランスよく含まれている。

【支持基盤・ターゲット】 「全般」
若い層だけではなくて、年配層までも含めて人気の広がりがありそうだ。
年末という時期もあり、かなりのヒットとなるのではないか。
前売券プレゼントはポストカードや特製ポーチなど、特に考慮する必要はないだろう。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「K-20/怪人二十面相・伝」トータル20.0億円(オープニング1.7億円)
☆「252 生存者あり」トータル17.0億円(オープニング2.0億円)
☆「赤い糸」トータル11.0億円(オープニング1.0億円)
<2007>
☆「マリと子犬の物語」トータル31.8億円(オープニング2.8億円)
☆「椿三十郎」トータル11.5億円(オープニング1.6億円)
この辺りの作品は余裕で超えるだろう。

【評価・予想】 80.0億円(オープニング10.0億円)
「花より男子F」との視聴率対比で考えると、本作の興行収入は67.1億円となるが、年末という時期もあり、トータルではかなりの興行収入となるだろう。
「のだめ」の興行収入は67億×1.25(年末による増)≒80億円と予想したい。
オープニングは爆発すると思われるので、高く見積もりたい。
「花より男子F」のオープニングと同程度の10.0億円程度だろうか。


×:「ウルルの森の物語」(東宝・日本テレビ)
<324館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 長沼誠
テレビドラマの演出の経験はあるようだが、映画の監督としてのキャリアは未知数。

【キャスティング】 船越英一郎、深田恭子、濱口優
船越英一郎は「マリと子犬の物語」での実績を買われたのだろう。
深田は「ヤッターマン」、濱口もテレビ等での人気がある。
変な組み合わせだが、バランスはそれほど悪くはない。

【題材】 「動物モノ」「家族モノ」
「マリと子犬の物語」のスタッフが再結集したとのことであり、当然これが目標となる。
ただ、二番煎じ館もあるので、「マリと子犬の物語」ほどのビッグヒットにはならないだろう。

邦画・洋画の「動物モノ」の興行収入は以下の通り。
☆07年「マリと子犬の物語」(東宝)トータル31.8億円
OP2.8→7.4→祝12.0→不明→23.1
☆04年「クイール」(松竹)トータル22.2億円
OP2.4→6.8→10.9→15.6→17.9
☆06年「子ぎづねヘレン」(松竹)トータル17.8億円
OP1.7→5.6→10.5→13.9→15.4
☆08年「犬と私の10の約束」(松竹)トータル15.2億円
OP1.8→5.2→8.5→11.5→12.9
☆09年「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」トータル8億円見込
金3日1.9→5.2→6.7→7.4
☆09年公開「HACHI 約束の犬」トータル19~20億円見込み
OP2.2→8.8→13.2→16.0→17.7→18.6
動物モノはヒットする確率が高い。
動物モノに子役がプラスされれば、ほぼ鉄板となる。
本作はそれほどヒットするようには見えないが、過小評価はしない方が無難ではないか。
この手の作品はサプライズヒットになりやすく、年末という時期も無視できない。
30億円超のビッグヒットにはならないとは思うが、10億円ラインは突破するのではないか。
「子ぎづねヘレン」「犬と私の10の約束」程度というところか。

【予告編・TVCM】 量・少/デキ・普
映画館での予告編の印象はあまり良くなかった。
オオカミであることをアピールしすぎであり、泣かせる映画・子どもと動物の絆ということをもっとアピールしないといけない。
最近ようやくCMを一回だけ見たが、その辺りは改善されていた。
子どもと動物の関係をメインにしており、それなりの集客は期待できるだろう。

【支持基盤・ターゲット】 「ファミリー」
内容は悪くないが、アピール不足のような気がする。
きちんとアピールすれば、ファミリー層が支えてくれるはずだが。
ひょっとすると、コケる可能性もありそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「K-20/怪人二十面相・伝」トータル20.0億円(オープニング1.7億円)
☆「252 生存者あり」トータル17.0億円(オープニング2.0億円)
☆「赤い糸」トータル11.0億円(オープニング1.0億円)
<2007>
☆「マリと子犬の物語」トータル31.8億円(オープニング2.8億円)
☆「椿三十郎」トータル11.5億円(オープニング1.6億円)
さすがに「マリ」の再現というわけにはいかないだろう。

【評価・予想】 15.0億円(オープニング1.4億円)
上述から30億円超のビッグヒットにはならないとは思われるが、10億円ラインは突破するのではないか。
年末という時期を考えて、「子ぎづねヘレン」「犬と私の10の約束」程度の15.0億円というところか。
「のだめ」などに流れて、オープニングはおとなしいものとなるだろう。
「子ぎづねヘレン」「犬と私の10の約束」のオープニングをも下回る1.4億円程度ではないか。


×:「映画 レイトン教授と永遠の歌姫」(東宝・TBS)
<310館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 橋本昌和
「鋼の錬金術師」に関わっていたようだが、映画監督としての実績はあまりないようだ。

【キャスティング】(声優)大泉洋、堀北真希、水樹奈々、相武紗季、渡部篤郎
豪華といえば豪華となっているが、「この人が声優をしているから見に行こう」という者は水樹奈々以外にはいないのではないか。
水樹奈々目当ての層がどの程度いるのかがポイントか。

【題材】 「ゲームの映画化」「アニメ」「謎解き」
初めての映画化となり、興行収入は読みにくい。
しかし、シリーズ累計販売本数は国内で300万本を超えているようであり、ゲームを行わない自分でさえ知っているので知名度は相当に高いはずだ。
コケる要素もあるが、ファミリー層を中心に手堅く稼ぐのではないか。
謎解きメインのストーリーなので、それほどツマラナイ映画化にはなりようもない。

以下のような作品がライバルになるのではないか。
☆07年「Yes!プリキュア5」トータル8.0億円
OP1.7→3.7→5.6→6.5→7.1
☆08年「Yes!プリキュア5 GoGo!」トータル7.9億円
OP1.6→3.4→4.8→6.2→6.8
☆09年「プリキュアオールスターズDX」トータル10.0億円
3日2.4(2日1.4)→5.1→7.6→8.6→9.0
☆09年「映画フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!?」
OP1.7→3.8億円→
☆07年「ONE PIECE」トータル9.0億円
OP1.6→3.5→4.7→不明→7.5
☆08年「ONE PIECE」トータル9.2億円
OP1.6→3.4→4.7→6.1→7.5
☆08年「劇場版 MAJOR」トータル10億円見込み<年末公開>
OP1.5→2.6→不明→7.7→祝込9.6→10.0
☆09年「映画クレヨンしんちゃん」トータル10.0億円
OP1.7→3.5→5.9→9.2→9.6
年末という時期もあり、10億円程度が落ち着きどころではないか。
限界もありそうなので、爆発することはないだろう。
ゲームの知名度、ストーリー、豪華声優陣も考慮するとコケることもないだろう。

【予告編・TVCM】 見たことがない

【支持基盤・ターゲット】 「ファミリー」
シリーズ累計販売本数は国内で300万本を超えているようだが、それらが全て観客になるということはない。
前売券に「クリアファイル」付く程度であり、ゲーム等に関する特典はないようだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「劇場版MAJOR 友情の一球」トータル10.0億円(OP1.5億円)
☆「劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ」トータル6.0億円(OP1.5億円)
☆「映画!たまごっち/うちゅーいちハッピーな物語!?」トータル5.0億円(OP0.7億円)
☆「劇場版ゲゲゲの鬼太郎/日本爆裂!!」トータル3.0億円(OP0.8億円)
<2007>
☆「えいがでとーじょー!たまごっち ドキドキ!うちゅーのまいごっち!?」トータル7.8億円(OP1.3億円)
☆「劇場版BLEACH/The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」トータル8.0億円(OP2.2億円)
07年「たまごっち」か「劇場版MAJOR 友情の一球」レベルだろうか。

【評価・予想】 10.0億円(オープニング1.8億円)
初めての映画化で予想が難しいが、極端な大爆発はしないと思われる。
また、ファミリー層の動員が期待できるので、「宇宙戦艦ヤマト」のようにコケることもないだろう。
昨年の「劇場版MAJOR 友情の一球」と同程度と考えて、「映画 レイトン教授と永遠の歌姫」の興行収入は10億円と予想したい。
オープニングは「劇場版MAJOR 友情の一球」を超える1.8億円程度ではないか。

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国内映画興行収入ランキング(12月2週目その3)

6位:「パブリック・エネミーズ」(東宝東和)<1週目>
【公開前個人予想】 13.0億円
【現時点での興行収入予想】 12億円
1.5億円弱(1億4750万円)のオープニングを飾った。
先週『オープニングはかなりおとなしいものとなるだろう。1.7億円程度だろうか。年末を利して伸ばすタイプとなりそうだ』と書いたので、だいたい予想通りとなった。
人気のジョニー・デップとはいえ、この手の作品での大ヒットは厳しいのは分かっていたが、やや低すぎる気もする。
また、評価が高いわけではないので、年末を利して伸ばせるかどうかも問題となりそうだ。

マイケル・マン監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆04年「コラテラル」トータル22.0億円
OP4.1→10.3→14.1→16.7→18.9→20.1→20.6
☆06年「マイアミ・バイス」10億円未満
OP2.0→4.9→6.8
☆09年「パブリック・エネミーズ」
OP1.5億円→
その他にも「ヒート」「インサイダー」「ALI」といった硬派な作品に定評がある。
「コラテラル」との対比で考えると、「パブリック・エネミーズ」の興行収入は8.0億円となる。
年末という時期もあるので、この辺りがミニマムラインとなるだろうか。

ジョニー・デップ主演作品の主な興行収入は以下のとおり(PoCを除く)。
☆04年公開「シークレット・ウインドウ」
OP1.5→4.0→5.9→6.9(※数字は不正確)
☆05年公開「ネバーランド」トータル11.0億円
☆05年公開「チャーリーとチョコレート工場」トータル53.5億円
☆07年公開「スウィーニー・トッド」トータル20.5億円
OP4.0→9.6→14.0→16.6→18.4→19.4
☆09年公開「パブリック・エネミーズ」
OP1.5億円→
「スウィーニー・トッド」との対比で考えると、「パブリック・エネミーズ」の興行収入は7.7億円となる。
やはり、8億円程度がミニマムラインとなりそうだ。

参考になりそうな作品は以下のとおり。
☆07年公開「ディパーテッド」トータル15.6億円
OP2.9→7.1→9.9→11.7→13.0→13.8
☆09年公開「ワルキューレ」トータル12.5億円
祝込3日3.8(2日2.4)→7.7→10.1→11.3→11.9
☆08年公開「アメリカン・ギャングスター」トータル10.5億円
金3日2.4→5.4→7.7→8.9→不明→10.1
☆08年公開「ワールド・オブ・ライズ」トータル8~9億円見込み(※年末公開)
OP1.1→不明→6.0→祝込7.6→8.2
☆09年公開「パブリック・エネミーズ」
OP1.5億円→
「ディパーテッド」「ワルキューレ」との対比で考えると、「パブリック・エネミーズ」の興行収入は7.8~8.1億円となる。
しかし、同じく年末公開された「ワールド・オブ・ライズ」のオープニングを超えているので、これを超えるだろう。
年末という公開時期は高めに予想することが鉄則である。
しただって、「ワールド・オブ・ライズ」のトータルを9億円程度と考えて、その対比で考えると、「パブリック・エネミーズ」の興行収入は12.3億円となる。
ミニマムラインの8億円×年末時期による増を50%と考えると、やはり12億円程度となる。
ジョニー・デップの知名度もあり、この辺りまで伸びるのではないか。
「ワルキューレ」トータル12.5億円が当面のライバルとなるだろうか。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「地球が静止する日」トータル24.1億円(オープニング2日3.3億円)
☆「ワールド・オブ・ライズ」トータル8~9億円程度か(オープニング1.1億円)
<2007>
☆「アイ・アム・レジェンド」トータル43.1億円(オープニング2日5.8億円)
☆「ナショナル・トレジャー/リンカーン~」トータル25.8億円(OP4日5.7億円)
「地球が静止する日」「アイ・アム・レジェンド」との対比で考えると、「パブリック・エネミーズ」の興行収入は11.0~11.1億円となる。
やはり、12億円程度が落ち着きどころとなりそうだ。

「パブリック・エネミーズ」1.5億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「7つの贈り物」1.6億円(トータル8億円見込み)
☆「サブウェイ123激突」1.6億円(トータル7~8億円)
☆「オーストラリア」1.4億円(トータル6~7億円)
<2008>
☆「P.S.アイラヴユー」1.5億円(トータル11.0億円)
☆「紀元前1万年」1.6億円(トータル10.1億円)
☆「バンテージ・ポイント」1.5億円(トータル8.5億円)
☆「ドラゴン・キングダム」1.5億円(トータル7.1億円)
<2007>
☆「ブラッド・ダイヤモンド」1.5億円(トータル9.9億円)
☆「デジャヴ」1.6億円(トータル8.9億円)
☆「パーフェクト・ストレンジャー」1.7億円(トータル7.9億円)
これらとの対比で考えると、「パブリック・エネミーズ」の興行収入は7.0~11.0億円となる。
通常だと8億円程度のオープニング成績だが、年末という時期を無視するわけにはいかない。
当面は「パブリック・エネミーズ」の興行収入は先ほどと同じく12億円という予想にしたい。


なお、「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」のオープニングは9.6千万円、「スノープリンス/禁じられた恋のメロディ」のオープニングは3.1千万円だった模様。
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」はトータル5億円程度、「スノープリンス/禁じられた恋のメロディ」はトータル1~2億円程度だろうか。
どちらもトータル一桁半ば程度と見ていたので、「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」は予想通りだった。
「スノープリンス/禁じられた恋のメロディ」もコケることは分かっていたが、まさかここまでのレベルとは思わなかった。
「ワンピース」が1館あたり5.5百万円に対して、「スノープリンス」は1館あたり13.4万円となる。
「ワンピース」の上映館6館で、「スノープリンス」200館以上のオープニング全てを稼ぎ出している。
「スノープリンス」は企画そのものに無理があったのではないか。
安易な感動作がヒットを生むと勘違いをしたのか。
松竹が悪いのか、ジャニーズが悪いのかどうか分からないが、主演の少年や出演者には責任はないだろう。
少なくとも、もうちょっと公開規模を小さくした方がよかったように思われる。

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国内映画興行収入ランキング(12月2週目その2)

2位:「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010」(東映・テレビ朝日)<1週目>
【公開前個人予想】 14.0億円
【現時点での興行収入予想】 18.0億円
4.5億円(4億5261万2800円)のオープニングを飾った。
「ワンピース」の大爆発は仕方がないとはいえるが、こちらもこれほど爆発しているとは思わなかった。
テレビ版を途中で終了させて映画に誘導させるという手法に苦情があり、放送倫理が問題となったという話は聞いていたので、この辺りにヒットの鍵があったようだ。

先週『オープニングは「仮面ライダー電王 俺、誕生!」のオープニングと同じ2.4億円程度ではないか』と書いたが、大きく予想がズレた。
「ワンピース」もそうだが、この手の作品はテレビ版も含めて一度も見たことがないので、なかなか予想が難しい。
現在、どういった動きをしているのか、勢いがどの程度あるのかを確認するほどの手間を掛けたくないので、予想が外れても少々諦めざるを得ない。
過去のシリーズや関連作品の興行収入をベースにしか予想できないので、この辺りには限界を感じるところ。
情報を拾う時間があまりないが、きちんとアンテナは伸ばさなくてはいけないということが、今後の検討課題となりそうだ(最低限の情報は拾うように努めているが)。

過去のライダーシリーズは以下の通り。
☆01年「仮面ライダーアギト PROJECT G4」トータル12.5億円
☆02年「仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL」トータル14.3億円
☆03年「仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」トータル15.0億円
☆04年「仮面ライダー剣 MISSING ACE」トータル9億円程度
☆05年「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」トータル11.0億円
☆06年「仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE」トータル9.5億円
OP1.7→4.1→7.1→8.4
☆07年「仮面ライダー電王 俺、誕生!」トータル13.8億円
OP2.4→5.7→9.6→11.4→12.6
☆08年「仮面ライダーキバ 魔界城の王」トータル9.0億円
OP1.9→5.3→6.9→8.2→8.6
☆09年「仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」
OP4.8→11.9→15.2→17.1→18.0
☆09年「仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイドMOVIE大戦2010」
OP4.5億円→
「オールライダー」以外との対比で考えると、本作の興行収入は21.3~25.9億円となる。
「オールライダー」が20億円前後と思われるので、さすがに本作は20億円を超えないだろう。

なお、春や秋に公開された電王シリーズの興行収入は以下の通り。
☆08年春「電王&キバ クライマックス刑事」トータル7.4億円
OP1.9→3.7→4.7→05.9→06.7
☆08年秋「さらば電王 ファイナル・カウントダウン」トータル7.2億円
OP1.8→3.4→5.0→05.8
☆09年GW「超・電王&ディケイド NEOジェネレーションズ」トータル7億円見込み
水6日4.7(OP1.7)→5.5→6.4→6.8
これらとの対比で考えると、本作の興行収入は17.5~18.5億円となる。
当面はこの辺りが落ち着きどころではないか。
正月という不安定な要素もあるが、現時点では「仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイドMOVIE大戦2010」の興行収入は18.0億円と予想したい。
東映は、アニメとライダーさえ作っていれば、相当に儲かりそうだ。

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国内映画興行収入ランキング(12月2週目その1)

1位:「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」(東映・フジ)<1週目>
【公開前個人予想】 14.0億円
【配給会社期待値】 50.0億円
【現時点での興行収入予想】 60~70億円
【公開規模】 188スクリーン
10.38億円という信じられないオープニングを飾った。
過去の東映作品のオープニングを超えた程度ではなくて、日本映画史に残る記録となった。
1館辺りの単価は、近年における日本レコードを記録したとのことである。

先週『オープニングは前作の4割増の2.2億円程度だろうか』と書いたが、大きく予想が外れた。
今週は新作が大量リリースされるため、情報不足のまま水曜日に予想をアップしたことが大きな敗因だった。
0巻プレゼントによるムーブメントが起きると分かったのは翌日の木曜日であり、時すでに遅かった。
しかし、たとえムーブメントが起きると分かっていても、これを予想するのは不可能だっただろう。
たった2日間で前作の興行収入を上回るという発想はできない。
0巻をプレゼントするといっても、通常9億円程度のシリーズ作品が突然大爆発するとは思わなかったが、本シリーズは極めて人気の高い作品ではあった。
漫画もアニメも一度も見たことはないので、よくは分からないが、この程度のポテンシャルを秘めていても不思議ではない。
通常のシリーズは子ども向けと思われて敬遠されていたのではないか。
「ドラゴンボール」などと置き換えてみれば、理解できない話ではない。
しかし、劇場数を減らしたにも関わらず、この結果というのも不思議なものだ。

シリーズの興行収入は以下のとおりとなっている。
☆00年「ONE PIECE」 トータル21.6億円
☆01年「ねじまき島の冒険」トータル30.0億円
☆02年「珍獣島のチョッパー王国」トータル20.0億円
☆03年「デッドエンドの冒険」トータル20.0億円
☆04年「呪われた聖剣」トータル18.0億円
☆05年「オマツリ男爵と秘密の島」トータル12.0億円
☆06年「カラクリ城のメカ巨兵」トータル9億円程度か
OP1.3→2.8→3.8→5.3 →7.4→8.2
☆07年「エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」トータル9.0億円
OP1.6→3.5→4.7→不明→7.5
☆08年「エピソードオブチョッパープラス 冬に咲く、奇跡の桜」トータル9.2億円
OP1.6→3.4→4.7→6.1→7.5
☆09年「STRONG WORLD」
OP10.4億円→
00年~02年までは「東映アニメフェア」の一部として公開。
03年からは単独公開されている。
映画10作目ということを記念して、原作者の尾田栄一郎が映画ストーリー・製作総指揮を担当している。
通常は春に公開される作品だが、今回は原作者がこだわったためにスケジュールが遅れて、年末に公開された。
前作のオープニングの10倍近いものとなっている。
07・08年との対比で考えると、本作の興行収入は58.5~59.8億円となる。
ここまでムーブメントが起きると、それがニュースとなり、見ようか悩んでいた者や見るつもりがなかった者までも動員することが可能となる。
配給会社期待値は当面は50億円程度だが、もっと稼げる可能性はある。
正月という時期もあり、大爆発を起こすのではないか。
0巻プレゼントも増刷のうえ継続されるとのことであり、超初動で終わることはないだろう。

以下のような作品と比べても遜色がない。
☆08年「崖の上のポニョ」トータル155.0億円
祝3日15.8(10.3)→32.3→52.6→72.1→99.4→114.7
☆09年「ハリポタ 謎のプリンス」トータル80億円見込み
6日22.1(2日9.9)→35.0→47.5→55.9→66.7→71.6
☆09年「ポケモン アルセウス 超克の時空へ」トータル45.8億円
祝3日9.8(2日6.7)→17.8→26.4→32.5→38.7→42.1
☆09年「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」トータル40億円見込み
OP5.1→13.6→19.8→24.0→27.3→29.8
☆09年「STRONG WORLD」
OP10.4億円→
「ポニョ」「ハリポタ」を超えるオープニングとなった。
「ポニョ」のオープニング時が481スクリーン、「ハリポタ」は844スクリーンだったことを考えると、本作の恐ろしさが分かる。
これらとの対比で考えると、本作の興行収入は71.1~156.5億円となる。
ただ、自分のように「見たい」と思う気持ちがゼロの者もいると思うので、観客層の広がりには限界があると思われる。
そのため、さすがに100億円までは望みにくいが、60~70億円程度まで伸びそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「劇場版MAJOR 友情の一球」トータル10.0億円(OP1.5億円)
☆「劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ」トータル6.0億円(OP1.5億円)
☆「映画!たまごっち/うちゅーいちハッピーな物語!?」トータル5.0億円(OP0.7億円)
☆「劇場版ゲゲゲの鬼太郎/日本爆裂!!」トータル3.0億円(OP0.8億円)
<2007>
☆「えいがでとーじょー!たまごっち ドキドキ!うちゅーのまいごっち!?」トータル7.8億円(OP1.3億円)
☆「劇場版BLEACH/The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」トータル8.0億円(OP2.2億円)
これらとの対比で考えると、本作の興行収入は37.8~74.3億円となる。
超初動の場合には40億円程度となりそうだが、本作の知名度などを考えると、そういうこともないだろう。
今後の動きの予想が難しい作品ではあるが、当面は60~70億円という予想にしておきたい。
正月という時期もあり、それも追い風になるだろう。

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『パブリック・エネミーズ』レビュー

◆評  価   6.0点
◆おススメ度  B-(ストーリー的には面白みはない)

評価しようと思えば、いくらでも評価はできる作品には仕上がっている。
映像面においては、素晴らしいシーンや素晴らしいアングルなど、見所で溢れている。
例えば、森の中でデリンジャーが銃を乱射するシーンを映しながら、相手の動きまでをも同時に捉える場面などには唸らされる。
また、個人的に気に入ったのは、“静”から一気に“動”へと展開していく演出だ。
冒頭の脱獄シーン、銀行強盗シーン、アパートやクルマの中にいる捜査官を襲う各シーンなど、少なくとも4~5ヶ所はそういった演出を試みている。
このような演出により、作り物らしくはないリアリティさは生まれている。
ただ、マイケル・マンらしい臨場感のある演出は冴えているが、映画としては面白みに欠けるような気がする。

特に、人間ドラマが希薄のように感じられた。
ジョン・デリンジャーという人物がはっきり言って見えてこない。
人質に取った女性にコートを貸してやるところを含めて、もちろん断片的にはどのような人物かは分かるが、デリンジャーに共感したり、彼の生き様に感動したりはできにくい。
ジョニー・デップの圧倒的な存在感により、彼の姿は確かにカッコよくは描かれているが、彼の内面を深く描けば、もっともっとデリンジャーは輝きを増したのではないか。
本作のメインになると思われたデリンジャーと恋人のビリーの肝心な関係も深くは描かれていない。
深まりそうになったところで、逮捕されてしまうので仕方がないところはあるものの、彼らの関係には物足りなさを覚える(ラブシーンは綺麗に撮られていたが)。
デリンジャーとFBI捜査官のパーヴィスの関係も何も伝わってくることはなく、パーヴィスの執念といったものは感じられない(仲間を殺された悔しさは感じられるが)。
出番の少なかったフーヴァーの方が存在感を発揮するようではダメだろう。
緊迫感を伴って追われる者を描くためには、追う者の存在感が強くなければ、面白みがなくなる。
そして、デリンジャーとその仲間たちの関係もイマイチなので、初見では誰かが死んでも、訳の分からない奴が死んだとしか感じられない。
FBIサイドとしても増強したメンバーを含めて、彼らの存在感が強くはないので、この部分においても面白さが感じにくい(デリンジャーが見に行く映画を当てるというシーンなどはあるが)。
人間ドラマをメインにしたタイプの映画ではないということもできるが、ストーリー上の面白さを感じにくいタイプの映画になってしまった。

マイケル・マン監督作品の「コラテラル」に近い感想を抱いた。
あれが好き者には受け入られる作品であろう。
しかし、「ヒート」や「インサイダー」辺りには、人間ドラマがきちんと描かれていたような気がしたが、自分の記憶違いだろうか。

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「フェイク」DVDレビュー

◆評  価   7.5点
◆おススメ度  B+(一風変わったマフィア映画)

ジョニー・デップがマフィア(に潜入した捜査官)を演じた作品。

実話をベースにしているということもあり、非常に生々しく描かれているのが特徴となっている。
ブルーレイの特典をみると、監督はこの映画のためにマフィアと直接交流したと語っており、そういう努力の効果がみられる。
通常のマフィア映画には、どことなく華やかで金回りがよく、ドンパチをすき好んでいるというイメージがあったが、本作のマフィアはせこくてしょぼい。
決して、華やかな世界というわけではないということがとても面白い。
作り物のフィクションとは異なり、苦労や人間味を感じられるため非常にリアルだ。
ドンパチの当然の帰結として死体処理を当人たちがせざるを得ないというのも、意外と新鮮ではないだろうか。

マフィアの実態だけではなくて、潜入捜査の実態もリアルに描かれている。
常に限界ギリギリの精神状態にある様をジョニー・デップが非常に上手く演じている。
夜間に自分の部屋のモノを突然ぶち壊していたが、そうしたくなる衝動が伝わってくる。
いつバレるかと不安な日々を過ごし、いつ殺されてもおかしくない追い込まれた状況に陥る。
逃げたくてももはや逃げることすらできず、本物のマフィアのメンバーになり切るために自分自身を殺して、自分の精神までも汚していかざるを得ない。
「靴を脱ぐ脱がないという日本料亭でのいざこざ」「船の記事」「自分の知り合いとの突然の出会い」といった断片的ではあるが、そういったエピソードが彼を追い詰めていることもよく分かる。
彼も追い詰められているが、もちろん彼を支える妻もまた追い詰められているのがよく分かる仕組みにもなっている。
いつ連絡がくるのかも分からない、イベントがあっても家に戻ってくるのかも分からない、いつ殺されるのかも分からない、いつ捜査が終わるのかも分からない、そういう不安定な精神状態が続いている様をアン・ヘッシュもまた上手く演じている。
家族の存在が、ジョー(ドニー)の支えかもしれないが、それほど簡単には支えられるものではないという家族の苦悩も垣間見られる。

また、ドニーとレフティの関係も一つの見所となっている。
ヘタレのレフティをアル・パチーノが上手く演じており、マイケル・マドセンなども含めて、本作の演者は本当に上手い。
お互いを信じられないマフィアという世界において強固な絆・信頼性を築くというのは本当に難しいことだろう。
純粋なマフィアではなくて、潜入捜査官だからこそ出来たのかもしれないが、こういった矛盾がまた面白い。
「お前だから許せる」というレフティの言葉がとてつもなく重く感じられる。
本来ならば、マフィアの中では“駒”として生きなくてはいけないが、逆にFBIの中で“駒”として生きており、マフィアの中では“仲間”として生きている。
FBIとマフィアというどちらの組織でも生きている者の役割もまたユニークに感じられる。
レフティとは親友や親子のような絆を築けたが、FBIではメダルと現金のみという締め括りも皮肉めいている。
成果をあげた捜査ではあったが、何かがおかしいと投げ掛けているようだ。

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国内映画興行収入ランキング(12月2週目新作予想その2)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

○:「パブリック・エネミーズ」(東宝東和)
【監督】 マイケル・マン
マイケル・マン監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆04年「コラテラル」トータル22.0億円
OP4.1→10.3→14.1→16.7→18.9→20.1→20.6
☆06年「マイアミ・バイス」10億円未満
OP2.0→4.9→6.8
その他にも「ヒート」「インサイダー」「ALI」といった硬派な作品に定評がある。
正月という時期、主演男優の知名度もあり、コケることはない。
ただ、テーマ的にも大きく伸びることは期待しにくい。
「コラテラル」以下、「マイアミ・バイス」以上だろうか。
10億円台という予想になりそうだ。

【キャスティング】ジョニー・デップ、クリスチャン・ベール、マリオン・コティヤール
ジョニー・デップ主演作品の主な興行収入は以下のとおり(PoCを除く)。
☆04年公開「シークレット・ウインドウ」
OP1.5→4.0→5.9→6.9(※数字は不正確)
☆05年公開「ネバーランド」トータル11.0億円
☆05年公開「チャーリーとチョコレート工場」トータル53.5億円
☆07年公開「スウィーニー・トッド」トータル20.5億円
OP4.0→9.6→14.0→16.6→18.4→19.4
「スウィーニー・トッド」は下回りそうだが、「シークレット・ウインドウ」は上回るだろう。
やはり、10億円台という予想になりそうだ。

【題材】 「史実」「犯罪モノ」「ラブストーリー」
参考になりそうな作品は以下のとおり。
☆07年公開「ディパーテッド」トータル15.6億円
OP2.9→7.1→9.9→11.7→13.0→13.8
☆09年公開「ワルキューレ」トータル12.5億円
祝込3日3.8(2日2.4)→7.7→10.1→11.3→11.9
☆08年公開「アメリカン・ギャングスター」トータル10.5億円
金3日2.4→5.4→7.7→8.9→不明→10.1
☆08年公開「ワールド・オブ・ライズ」トータル8~9億円見込み(※年末公開)
OP1.1→不明→6.0→祝込7.6→8.2
年末公開という利点もあり、「アメリカン・ギャングスター」を超えるのではないか。
同じく年末公開だった「ワールド・オブ・ライズ」は大したことがなかったという点は引っ掛かるが、人気が落ちているディカプリオより人気絶頂のジョニー・デップなので、大丈夫だろう。
「ディパーテッド」以下、「アメリカン・ギャングスター」以上というところか。
15億円以下、11億円以上という予想になる。

【予告編・TVCM】 量・普/デキ・普
ストーリーよりもジョニー・デップ押しという作り。
男性が好みそうな血なまぐさい硬派なストーリーなので、女性層を取り込むためには当然の処置だろう。
さらに思い切ってラブストーリーをメインにしてもよかったかもしれない。

【支持基盤・ターゲット】「カップル」「20~40歳代の男性」「デップファンの女性」
犯罪モノ映画なので、ターゲット層が磐石というわけではない。
どの程度まで女性層を取り込めるかが鍵となる。
しかし、ラブストーリー色もあるので、悪い結果にはならないだろう。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「地球が静止する日」トータル24.1億円(オープニング2日3.3億円)
☆「ワールド・オブ・ライズ」トータル8~9億円程度か(オープニング1.1億円)
<2007>
☆「アイ・アム・レジェンド」トータル43.1億円(オープニング2日5.8億円)
☆「ナショナル・トレジャー/リンカーン~」トータル25.8億円(OP4日5.7億円)
ファミリー向け作品や超大作映画ではないので、「ワールド・オブ・ライズ」を超える程度となりそうだ。

【評価・予想】 13.0億円(オープニング1.7億円)
テーマ的には大ヒットを期待できないが、年末及びジョニー・デップの人気を評価。
10億円台には乗せてくると考えたい。
「ディパーテッド」以下、「アメリカン・ギャングスター」以上と思われる。
「ワルキューレ」トータル12.5億円をも超えてくるのではないかと考えて、トータル13億円程度と予想したい。
ただ、オープニングはかなりおとなしいものとなるだろう。
1.7億円程度だろうか。
年末を利して伸ばすタイプとなりそうだ。


「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」と「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」はコケると思われるので、詳細な予想はしない。
どちらもトータルで一桁半ば程度ではないか。
前者は、感動作としては弱く、ジャニーズ関係ということもあり、見る者を選びそう。
後者は、実写版が作られるとはいえ、時代遅れ感が否めない。
子どもが純粋メインではないアニメはやや苦戦する恐れがありそう。

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国内映画興行収入ランキング(12月1週目その3)

5位:「沈まぬ太陽」(東宝・角川映画)<7週目>
【公開前個人予想】 13.0億円
【現時点での興行収入予想】 27~28億円
【公開規模】 336スクリーン(先週比-67スクリーン)
トータルでは24.2億円半ば(2,425,535,560円)となっている。
1週間の伸びは1.4億円弱程度だろうか。
3時間22分という上映時間にも関わらず、20億円をあっさりと突破している。
ロングセールス系になるのは間違いなく、まだまだ粘るだろう。

渡辺謙が出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆03年「ラストサムライ」トータル137.0億円
☆05年「北の零年」トータル27.0億円
OP2.5→7.8→12.0→15.1→18.2→20.3→22.2
☆05年「バットマン ビギンズ」トータル14.1億円
OP2.9→不明→9.8→11.6→13.0→13.5
☆05年「SAYURI」トータル15.5億円
OP1.9→5.3→08.1
☆06年「明日の記憶」トータル22.0億円
OP2.1→06.9→11.0→14.6→17.3→18.9
☆06年「硫黄島からの手紙」トータル51.0億円
OP5.0→13.9→20.8→26.1→祝込36.7→39.8→43.2
☆09年「沈まぬ太陽」
OP2.5→09.1→14.5→18.3→祝21.4→22.9→24.3億円→
「北の零年」「硫黄島からの手紙」との対比で考えると、「沈まぬ太陽」の興行収入は28.7~29.6億円となる。
「明日の記憶」トータル22.0億円突破しており、「北の零年」トータル27.0億円が当面のライバルとなりそうだ。
公開前に『普通の上映時間ならば、「北の零年」トータル27.0億円、「明日の記憶」トータル22.0億円程度は余裕で稼ぐことはできただろう』と書いていたの、あまり上映時間を考慮しなくてもよかったのかもしれない。

“社会派映画”又は“渋い”映画の高い興行収入作品は以下の通り。
☆09年「劔岳 点の記」トータル24~25億円見込み
先2.9→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6→23.1
☆08年「私は貝になりたい」トータル24.5億円見込み
祝込3日4.1(2日2.6)→8.8→13.0→15.9→17.8→不明→21.0
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆07年「眉山/びざん」トータル12.1億円
OP1.3→4.6→7.1→9.0→10.2→10.9→11.3
☆08年「クライマーズ・ハイ」トータル11.9億円
OP1.7→4.9→7.4→9.3→10.5
☆09年「沈まぬ太陽」
OP2.5→09.1→14.5→18.3→祝21.4→22.9→24.3億円→
これらとの対比で考えると、「沈まぬ太陽」の興行収入は26.0~28.4億円程度となる。
上映時間の長さ及び評価が特別高いとは思えないので、さすがに30億円超の爆発的なヒットにはならないだろうか。
現時点では、20億円台後半というところだろうか。

「沈まぬ太陽」24.3億円と同程度の7週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「クローズZERO Ⅱ」28.8億円(トータル30.2億円)
☆「劔岳 点の記」23.1億円(トータル24~25億円見込み)
<2008>
☆「おくりびと」24.5億円(前年分30.5億円)
☆「パコと魔法の絵本」21.8億円(トータル23.6億円)
☆「デトロイト・メタル・シティ」22.4億円(トータル23.4億円)
<2007>
☆「クローズZERO」23.6億円(トータル25.0億円)
☆「ゲゲゲの鬼太郎」22.7億円(トータル23.4億円)
「おくりびと」「ゲゲゲの鬼太郎」以外との対比で考えると、「沈まぬ太陽」の興行収入は25.4~26.3億円となる。
年末まで粘りそうなので、比較的高めに予想していいだろう。
先週に引き続き、「沈まぬ太陽」の興行収入は27~28億円程度としておきたい。


6位:「ゼロの焦点」(東宝・テレビ朝日)<4週目>
【公開前個人予想】 22.0億円
【現時点での興行収入予想】 10~11億円
【公開規模】 322スクリーン
トータルでは8.6億円(863,501,090円)となっている。
1週間の伸びは1.7億円程度だろうか。
さすがに大コケという事態は避けられそうだ。
松本清張好きの年配層や、豪華三女優の共演によるレディースデイなどの動員が期待できるので、想定どおり粘ってくれるものと期待したい。

本作を手掛けた犬童一心監督は05年「タッチ」(トータル12.0億円)、07年「眉山」(トータル12.1億円)といった10億円オーバー作品や、「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」「黄色い涙」「グーグーだって猫である」といった個性的な作品を手掛けている。
☆05年「タッチ」トータル12.0億円
不明→4.7→7.9→9.4→10.3
☆07年「眉山」トータル12.1億円
OP1.3→4.6→7.1→9.0→10.2
☆09年「ゼロの焦点」
OP1.6→祝5.3→6.9→8.6億円→
これらとの対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は11.0~11.6億円となる。
11億円台がマックスラインだろうか。

広末涼子が出演した作品の主な興行収入は以下のとおり。
☆07年「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式 」トータル9.3億円
祝込3日2.2(2日1.4)→4.3→6.3→7.8
☆08年「おくりびと」トータル62億円半ば見込み
☆09年「GOEMON」トータル14億円見込み(※GW公開)
水曜7.1(2日2.0)→9.0→11.3→12.6億円→
☆09年「ゼロの焦点」
OP1.6→祝5.3→6.9→8.6億円→
「バブルへGO!!」「GOEMON」との対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は9.6~10.3億円となる。
「バブルへGO!!」以上の伸びが期待できるので、二桁は突破できそうだ。

中谷美紀主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆06年「嫌われ松子の一生」トータル13.1億円
OP1.6→5.0→7.4→9.3→10.5
☆09年「ゼロの焦点」
OP1.6→祝5.3→6.9→8.6億円→
「嫌われ松子の一生」とほぼ同じ動きになっていたが、やや引き離された。
これがライバルになる可能性があったが、本作の評価が微妙であり、これを下回りそうだ。
これとの対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は12.1億円となるが、ここまで伸びないだろう。

参考になりそうなサスペンス作品は以下のとおり。
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP5.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1
☆09年「アマルフィ 女神の報酬」トータル36億円見込み
祝込3日5.7(2日3.8)→11.9→18.5→23.1→28.2→31.1
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP5.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円
03.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7→不明→26.3→26.5
☆08年「K-20 怪人二十面相・伝」トータル20億円見込み(※年末公開)
OP1.7→不明→11.2→祝込14.9→16.5→17.8
☆08年「クロサギ」トータル17.2億円
OP2.9→07.3→10.7→13.3→15.2→16.0→16.4
☆08年「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円
祝込3.9(2日2.6)→7.5→10.4→12.8→13.9→14.5→14.9
☆06年「犬神家の一族」トータル9.5億円(※年末公開)
OP1.3→3.6→5.1→祝込7.7→8.5
☆09年「ゼロの焦点」
OP1.6→祝5.3→6.9→8.6億円→
「犬神家の一族」もコケたように名作サスペンスリメイクは当たらないのかもしれない。
「犬神家の一族」はネタが分かっているのに対して、本作はネタが知られていないので大丈夫だと踏んだのだが。
「アマルフィ 女神の報酬」「容疑者Xの献身」以外との対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は10.5~11.5億円となる。
「アマルフィ 女神の報酬」「容疑者Xの献身」の対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は13.4~13.9億円となる。
粘りはあるものの伸びはそれほど高くないと思われるので、10~11億円程度が落ち着きどころか。

「ゼロの焦点」8.6億円と同程度の4週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「少年メリケンサック」8.6億円(トータル10億円見込み)
☆「ジェネラル・ルージュの凱旋」7.4億円(トータル9億円見込み)
<2008>
☆「クライマーズ・ハイ」9.3億円(トータル11.9億円)
☆「銀色のシーズン」8.5億円(トータル10.4億円)
☆「砂時計」8.3億円(トータル10.0億円)
<2007>
☆「俺は、君のためにこそ死ににいく」8.1億円(トータル10.8億円)
☆「クローズド・ノート」7.9億円(トータル9.5億円)
主要作品との対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は10.0~11.5億円となる。
松本清張に対する年配層の人気及びレディースデイのため、平日の動員も期待できるはずであり、二桁ラインはなんとか見えてきたか。。
先週に引き続き、「ゼロの焦点」の興行収入は10~11億円という予想にしたい。
ただ、この手の古臭いサスペンスはそれほど高めに予想しなくてよいようだと分かった。
キャスティングにより年配層が動かず、テーマや作風的に若年層が動かないのかもしれない。
ハマれば相乗効果が生まれるが、本作のような中途半端な結果になることも考えなくてはいけない。

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国内映画興行収入ランキング(12月1週目その2)

1位:「2012」(ソニー)<3週目>
【公開前個人予想】 40.0億円
【現時点での興行収入予想】  40億円
【公開規模】 610スクリーン(先週比-3スクリーン)
トータルでは23.2億円(2,320,914,100円)となっている。
1週間の伸びは6.9億円弱程度だろうか。
日本人が大好きなパニック・ディザスター系ムービーはやはり予想通り強い。

ローランド・エメリッヒ監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆96年「インデペンデンス・デイ」配給収入66.5億円
☆98年「GODZILLA」配給収入30億円
☆04年「デイ・アフター・トゥモロー」トータル52.0億円
先9.1→21.7→30.9→38億→43.4→46.3→48.6→50.2→50.7
☆08年「紀元前1万年」トータル10.1億円
OP1.6→5.6→8.3→9.3→9.7→9.9
☆09年「2012」
先祝込8.8(2日5.7)→16.3→23.2億円→
これらとの対比で考えると、「2012」の興行収入は28.2~39.0億円となる。
30億円台後半がミニマムラインだろうか。
年末という時期もあり、伸びは高いと思われるので、40億円ラインは突破しそうだ。

関連しそうな作品は以下のとおり。
☆96年「ツイスター」配給収入23億円
☆96年「インデペンデンス・デイ」配給収入66.5億円
☆98年「ディープ・インパクト」配給収入47.2億円
☆99年「アルマゲドン」配給収入83.5億円
☆00年「パーフェクト・ストーム」トータル37.0億円
☆04年「デイ・アフター・トゥモロー」トータル52.0億円
☆05年「宇宙戦争」トータル60.0億円
☆07年「アイ・アム・レジェンド」トータル43.1億円(※年末公開)
金7.2(2日5.8)→16.4→不明→33.8→37.7→40.6→42.0
☆08年「ハプニング」トータル12.3億円
☆09年「ノウイング」トータル10億円見込み
この手の「パニックムービー」「地球滅亡」作品は驚くほどヒットしやすい。
動きも似ており、当面は「アイ・アム・レジェンド」がライバルとなりそうだ。

近年の洋画作品のうち、50億円前後の興行収入の映画は以下の通り。
☆08年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」トータル57.1億円
先14.0→26.1→34.4→40.3→祝込46.7→49.5→52.0→53.7
☆09年「レッドクリフ PartⅡ」トータル55.5億円
金3日8.7(2日6.7)→21.5→30.3→39.0→47.7→50.7→52.5
☆08年「レッドクリフ Part I」トータル50.5億円
祝3日9.6(2日6.7)→17.7→25.2→31.6→37.4→41.1→43.9
☆07年「アイ・アム・レジェンド」トータル43.1億円
金3日7.2(2日5.8)→16.4→不明→33.8→37.7→40.6→42.0→42.8
☆07年「トランスフォーマー」トータル40.1億円
OP06.3→16.0→28.5→32.1→35.4→37.2→38.4→39.4
☆07年「ダイハード4.0」トータル39.1億円
先08.9→18.0→26.0→30.0→33.4→35.5→36.7→37.8
☆08年「ライラの冒険」トータル37.5億円
先08.2→15.4→20.2→24.7→28.2→31.1→32.5→33.4
☆07年「ナイトミュージアム」トータル35.7億円
先06.0→14.7→23.4→29.6→32.2→33.8→35.2→34.4
☆09年「2012」
先祝込8.8(2日5.7)→16.3→23.2億円→
これら以外の30億円クラス「ターミネーター4」「天使と悪魔」「ハンコック」(トータル31.0億円)は超えたいところだ。
主要作品との対比で考えると、「2012」の興行収入は32.6~46.5億円となる。
当面は40億円突破が目標となりそうだ。
伸びがなくなれば30億円台という可能性もあるが、年末もあるので、伸びはしばらくは続くだろう。
したがって、「2012」の興行収入は先週に引き続き40億円という予想にしておきたい。


3位:「なくもんか」(東宝・日本テレビ)<4週目>
【公開前個人予想】 13.0億円
【現時点での興行収入予想】 14億円(先週13~14億円)
【公開規模】 303スクリーン(先週比±0スクリーン)
トータルでは11.0億円(1,103,786,100円)となっている。
1週間の伸びは2.0億円弱程度だろうか。
10億円を楽に突破した。
想定以上の高い伸びではないが、着々と伸ばしつつある。

水田伸生監督作品の興行収入は以下の通り。
☆06年「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」トータル7億円程度か
☆07年「舞妓Haaaan!!!」トータル20.8億円
OP2.3→7.4→11.5→14.5→祝17.1→18.5→19.3→19.9
☆08年「252 生存者あり」トータル17億円見込み<年末公開>
OP2.0→5.7→8.2→不明→13.2→祝15.2→16.0
☆09年「なくもんか」
OP2.0→祝6.6→9.0→11.0億円→
ジャンルがバラバラにも関わらず、ある程度の実績を残している。
本作はクドカン・サダヲとの再タッグなので、当然「舞妓Haaaan!!!」トータル20.8億円が参考になりそうだ。
「舞妓Haaaan!!!」との対比で考えると、「なくもんか」の興行収入は15.8億円となる。
10億円台半ばを期待できるところだが、「舞妓Haaaan!!!」は相当に粘り込んでおり、本作がそこまで粘り込むかどうかが注目となる。

宮藤官九郎が脚本を努めた作品の興行収入は以下の通り。
☆02年「ピンポン」トータル14.0億円
☆03年「木更津キャッツアイ/日本シリーズ」トータル15.0億円
☆06年「木更津キャッツアイ/ワールドシリーズ」トータル18.0億円
03.0→08.2→11.0→13.0→15.0→16.1
☆07年「舞妓Haaaan!!!!!」トータル20.8億円
OP2.3→07.4→11.5→14.5→祝含17.1→18.5
☆09年「少年メリケンサック」トータル10億円見込み
OP2.0→05.0→07.3→08.6
☆09年「カムイ外伝」トータル11億円見込み
水4.3(2日1.6)→5.9→8.1→祝込9.6→10.2
☆09年「なくもんか」
OP2.0→祝6.6→9.0→11.0億円→
「少年メリケンサック」「カムイ外伝」との対比で考えると、「なくもんか」の興行収入は12.6~12.8億円となる。
伸びがなければ、この程度となってしまうが、今後も多少は粘り込むだろう。
本作は「舞妓Haaaan!!!」等との対比とこれらとの対比の中間的なところに落ち着くのではないか。
13億円以上、16億円以下というところか。

「なくもんか」11.0億円と同程度の4週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「BALLAD 名もなき恋のうた」13.6億円(トータル18億円見込み)
☆「GOEMON」12.6億円(トータル14億円見込み)
<2008>
☆「チーム・バススタの栄光」12.8億円(トータル15.6億円)
☆「犬と私の10の約束」11.5億円(トータル15.2億円)
☆「ハッピーフライト」10.3億円(トータル13.3億円)
<2007>
☆「Life 天国で君に逢えたら」祝込12.8億円(トータル17.0億円)
☆「バッテリー」10.4億円(トータル15.3億円)
☆「愛の流刑地」10.4億円(トータル13.9億円)
☆「蒼き狼 地果て海尽きるまで」10.0億円(トータル13.9億円)
主要作品との対比で考えると、「なくもんか」の興行収入は13.4~15.3億円となる。
初動でも粘り込むタイプでもないと思われるので、先週に引き続き「なくもんか」の興行収入は13~14億円程度と予想したいところだが、14億円程度までは伸びそうだ。
13~14億円から14億円に上方修正したい。
公開前に指名したとおり、「ハッピーフライト」がライバルとなりそうだが、恐らく超えるだろう。
「舞妓Haaaan!!!!!」トータル20.8億円と比べるとやや低いが、「舞妓Haaaan!!!!!」がデキスギであり、この程度でも本作は合格といえるのではないか。

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国内映画興行収入ランキング(12月2週目新作予想その1)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

×:「ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD」(東映・フジ)
<188館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 境 宗久
テレビ版を手掛けているようであり、問題のない人選。
映画版は初めてのようだが、支障はないだろう。

【キャスティング】(ゲスト)北島康介、皆藤愛子、竹中直人、水田わさび
見たことがないシリーズなので、誰がゲストなのかはよく知らない。
興行収入的には、北島辺りではそれほど影響はないのではないか。
ただ、主題歌にミスチルを起用しており、そちらの方が影響は大きいだろう。

【題材】 「シリーズ」「アニメ」
シリーズの興行収入は以下のとおりとなっている。
☆00年「ONE PIECE」 トータル21.6億円
☆01年「ねじまき島の冒険」トータル30.0億円
☆02年「珍獣島のチョッパー王国」トータル20.0億円
☆03年「デッドエンドの冒険」トータル20.0億円
☆04年「呪われた聖剣」トータル18.0億円
☆05年「オマツリ男爵と秘密の島」トータル12.0億円
☆06年「カラクリ城のメカ巨兵」トータル9億円程度か
1.3→2.8→3.8→5.3 →7.4→8.2
☆07年「エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」トータル9.0億円
1.6→3.5→4.7→不明→7.5
☆08年「エピソードオブチョッパープラス 冬に咲く、奇跡の桜」トータル9.2億円
1.6→3.4→4.7→6.1→7.5
00年~02年までは「東映アニメフェア」の一部として公開。
03年からは単独公開されている。
映画10作目ということを記念して、原作者の尾田栄一郎が映画ストーリー・製作総指揮を担当している。
通常は春に公開される作品だが、今回は年末に公開される。
尾田が再度ストーリーを書き直したことによって公開が延期されたという事情があるようだ。
そういう事情に加えて、年末ということもあり、二桁を余裕で超えるのではないか。
シリーズ作品なので他の作品と同程度に落ち着くはずだが、今年の「コナン」と同様に過去のシリーズよりも爆発する可能性がある。

【予告編・TVCM】 見たことがない

【支持基盤・ターゲット】 「ファミリー」「原作愛読者」「テレビ視聴者」
支持基盤は磐石であり、コケることはない。
人気がある作品なので、思いがけない爆発をする可能性がある。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「劇場版MAJOR 友情の一球」トータル10.0億円(OP1.5億円)
☆「劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ」トータル6.0億円(OP1.5億円)
☆「映画!たまごっち/うちゅーいちハッピーな物語!?」トータル5.0億円(OP0.7億円)
☆「劇場版ゲゲゲの鬼太郎/日本爆裂!!」トータル3.0億円(OP0.8億円)
<2007>
☆「えいがでとーじょー!たまごっち ドキドキ!うちゅーのまいごっち!?」トータル7.8億円(OP1.3億円)
☆「劇場版BLEACH/The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」トータル8.0億円(OP2.2億円)
少なくとも「劇場版MAJOR 友情の一球」を超えたいところ。

【評価・予想】 14.0億円(オープニング2.2億円)
10作品目などの諸事情や年末という時期もあり、過去のシリーズよりも爆発するのではないかと思われる。
通常は9億円程度のシリーズだが、以下のような計算が成り立つだろうか。
通常9億円×1.25(10作目記念による増)×1.25(年末の時期による増)=14億円程度というところか。
公開規模がいつもよりも大きくないようなので(東映作品「仮面ライダー」の公開時期と被ったためか)、その辺りがどのように影響するかは分からないが、強きに攻めたい。
オープニングは前作の4割増の2.2億円程度だろうか。


×:「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010」(東映・テレビ朝日)
<294館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 田崎竜太
過去のシリーズや06年「小さき勇者たち~ガメラ~」(大コケしたらしい)を手掛けている。
手腕については不明だが、経験があるので無難にこなしているだろう。

【キャスティング】 井上正大など
見たことがないのでよく分からない。
本作には、吉川晃司が出演するのが目玉なのだろうか。
そういったゲストによる集客力はそれほど高くはないだろう。

【題材】 「シリーズ」「特撮」
過去のライダーシリーズは以下の通り。
☆01年「仮面ライダーアギト PROJECT G4」トータル12.5億円
☆02年「仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL」トータル14.3億円
☆03年「仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」トータル15.0億円
☆04年「仮面ライダー剣 MISSING ACE」トータル9億円程度
☆05年「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」トータル11.0億円
☆06年「仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE」トータル9.5億円
OP1.7→4.1→7.1→8.4
☆07年「仮面ライダー電王 俺、誕生!」トータル13.8億円
OP2.4→5.7→9.6→11.4→12.6
☆08年「仮面ライダーキバ 魔界城の王」トータル9.0億円
OP1.9→5.3→6.9→8.2→8.6
☆09年「仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」
OP4.8→11.9→15.2→17.1→18.0→
今夏の「オールライダー対大ショッカー」の興行収入は不明だが、20億円未満だろうか。
「オールライダー対大ショッカー」を除外すれば、平成ライダーシリーズはマックス15億円、ミニマム9億円となっている。
「カブト」や「キバ」のように二桁前後に留まるのか。
それとも「オールライダー対大ショッカー」のように爆発するのだろうか。

なお、春や秋に公開された電王シリーズの興行収入は以下の通り。
☆08年春「電王&キバ クライマックス刑事」トータル7.4億円
OP1.9→3.7→4.7→05.9→06.7
☆08年秋「さらば電王 ファイナル・カウントダウン」トータル7.2億円
OP1.8→3.4→5.0→05.8
☆09年GW「超・電王&ディケイド NEOジェネレーションズ」トータル7億円見込み
水6日4.7(OP1.7)→5.5→6.4→6.8
劇場数が少ないこともあり、だいたい7億円程度となっている。
この辺りがミニマムラインだろう。

【予告編・TVCM】 見たことがない
夏のオールライダー作品のCMは散々見たような気がしたが、今回はほとんど見ていない。

【支持基盤・ターゲット】 「ファミリー」「テレビ鑑賞者」
支持基盤がしっかりとしているのでコケることはない。
年末に公開したからといって、新規参入者が増えるとは限らないが、テレビ鑑賞者の取りこぼしは少なくなるだろう。

【評価・予想】 14.0億円(オープニング2.4億円)
特撮モノは正直興味がなく、現在どういう展開をしているのかも全く分からない。
また、通常夏に公開されるライダーシリーズだが、今回は正月に公開されるのも難しい点。
ただ、「オールライダー対大ショッカー」を例外とすれば、パイはそれほど変わらないと思うので、深くは考えなくてもいいはず。
しかし、テレビ版との連動も大きそうなので、ある程度、高めには予想したい。
比較的興行収入が高かった「仮面ライダー電王 俺、誕生!」トータル13.8億円と同程度だろうか。
「オールライダー対大ショッカー」が爆発しているので、これを少々超える14.0億円と予想したい。
オープニングは「仮面ライダー電王 俺、誕生!」のオープニングと同じ2.4億円程度ではないか。


×:「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」(ワーナー)
<135館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 坂本浩一
海外において、スタントなどで活躍していたらしい。
「パワーレンジャー」という謎のシリーズにおいて監督などの経験があり。
本作が、日本では監督して始めての仕事ということらしい。
アクション辺りが見所になるのではないか。

【キャスティング】 南翔太、杉浦太陽、つるの剛史など
声優には宮迫博之、宮野真守(人気の声優)を起用し、小泉純一郎までも採用している。
ナインティナインの岡村隆史独自のキャラクター・プレッシャー星人を起用するなど、話題を提供している。
このキャスティングならば、+αは期待できる。

【題材】 「シリーズ」「特撮」
ウルトラマンシリーズは以下の通り。
☆98年「ウルトラマンティガ&ダイナ」
☆99年「ウルトラマンティガ・ダイナ&ガイア」
☆00年「ウルトラマンティガ」
☆01年「ウルトラマンコスモス」
☆02年「ウルトラマンコスモス2」
☆03年「ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス」
☆06年「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」トータル6~7億円
OP1.4→3.4→4.3
☆08年「大決戦!超ウルトラ8兄弟」トータル8.4億円
祝3日3.2(2日2.3)→4.8→6.4→7.2→祝7.8
基本的にはそれほど稼いでいない。
現在進行形の「仮面ライダー」と比べると、さすがに分が悪い。
公開規模が小さいのは気になるが、本作は話題になるネタがあるので、「大決戦!超ウルトラ8兄弟」トータル8.4億円を超えるのではないか。

【予告編・TVCM】 見たことがない

【支持基盤・ターゲット】 「ファミリー」「オヤジ層」
ウルトラマン世代が動くのかどうかがポイントとなる。

【評価・予想】 9.0億円(オープニング1.5億円)
年末という時期もあり、「大決戦!超ウルトラ8兄弟」トータル8.4億円を超えるのではないかと予想したい。
公開規模が小さいこともあり、二桁まで伸びるかどうかは疑問なところなので、9.0億円程度だろうか。
オープニングは06年と同程度と考えて、1.5億円と予想したい。
正月を利して、伸ばすタイプと考えたい。

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国内映画興行収入ランキング(12月1週目その1)

1位:「カールじいさんの空飛ぶ家」(ディズニー)<1週目>
【公開前個人予想】 54.0億円
【配給会社期待値】 80億円
【現時点での興行収入予想】 54億円
【公開規模】 663スクリーン
6.3億円弱(6億2770万円)のオープニングを飾った。
先週『オープニングは「WALL・E/ウォーリー」の4.5億円の3割増の6.0億円程度だろうか。ロングセールス系なので、極端に爆発はせず、この程度ではないか』と書いていたので、ほぼ予想通りとなっている。
「WALL・E/ウォーリー」に比べれば爆発しているが、3Dによる単価上昇が大きな要因だろう。

ピクサー作品の興行収入は以下の通り。
☆00年「トイ・ストーリー2」トータル34.5億円
☆02年「モンスターズ・インク」トータル93.7億円
☆03年「ファインディング・ニモ」トータル110.0億円
☆04年「Mr.インクレディブル」トータル52.6億円 <正月>
先7.5→15.3→不明→不明→35.1→47.1→48.0→50.0
☆06年「カーズ」トータル22.3億円
OP3.8→07.8→10.5→14.1
☆07年「レミーのおいしいレストラン」トータル39.0億円
水5.0→12.8→19.5→28.5→32.0→35.8→37.1→祝含38.1
☆08年「WALL・E/ウォーリー」トータル40.0億円見込み<正月>
金5.1(2日4.5)→11.5→16.0?→不明→30.3→祝35.5→37.1
☆09年「カールじいさんの空飛ぶ家」
OP6.3億円→
報道によれば、ピクサー作品の中では「ファインディング・ニモ」に次ぐオープニングとのこと。
同じく正月映画として公開された「WALL・E/ウォーリー」との対比で考えると、「カールじいさんの空飛ぶ家」の興行収入は56.0億円となる。
当面は50億円突破が目標となりそうだ。
このラインは恐らく突破できるだろう。
正月映画として公開された「Mr.インクレディブル」トータル52.6億円がライバルとなりそうだ。
とりあえず公開前の予想通り54億円辺りが落ち着きどころとなるのではないか。
さすがに配給会社の期待値の80億円というラインは難しいように思われる。

80億円ならば、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」程度稼げないといけない。
☆09年「謎のプリンス」トータル80億円見込み
6日22.1(2日9.9)→35.0→47.5→55.9→66.7→71.6
なお、これとの対比で考えると、「カールじいさんの空飛ぶ家」の興行収入は50.9億円となる。
年末に稼げるとはいえ、やはり50億円台というところではないか。

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『カールじいさんの空飛ぶ家』レビュー

◆評  価   6.5点
◆おススメ度  B(過度な期待はしない方がよい)

3D字幕版を鑑賞。
“傑作だ”と褒めちぎれるレベルではないが、それなりに楽しむことはできる作品には仕上がっている。
妻を亡くし孤独になったカールじいさんが風船をくくりつけた家で旅に出るという少々センチメンタルで感傷的なストーリーになると思っていたのに、いつのまにか“奇妙な鳥を巡る爺さん達の戦い”になってしまったのははっきりいって物足りないが、子ども向き作品なのでこの辺りは諦めるしかない。
ただ、それなりには楽しめたが、果たしてそれで良かったかどうかは疑問が残るところ。
ピクサー作品は神格化されて失敗が許されなくなってしまったためか、それともディズニーに完全買収されて歯車が狂ったのか、近年の作品は心に響く作品でもなく、ドタバタ感だけが残るという印象が強い。
自分が好きなピクサー作品の「Mr.インクレディブル」や「カーズ」ももちろんドタバタしているが、「メッセージ性」「ストーリー」「アクション・映像」が三位一体となっており非常にバランスが優れていた。
しかし、本作は「アクション・映像」の比重が多く、ややバランスが悪いような気がする。
小さなお子さまは喜ぶことはできるかもしれないが、これでは見終わった瞬間「面白かったね」だけで終わる作品となってしまう。
ピクサー初の3D作品だから、「アクション・映像」の比重が多いのかと思ったものの、それほど3Dを活かした作品でもなかった気がする。
「カールじいさんがアルバムを眺めるシーン」など、もちろん素晴らしいシーンもあるが、“夢の実現”“冒険への憧れ”“過去の思い出に囚われて生きる希望を見出せない”“孤独か友情か”といったメッセージ性が深く感じ取れないところがある。

深く感じ取れないのは、マンツに思い出の詰まった家に火を付けられて、ケヴィンよりも家を守ろうとするシーンと、家を放り出してラッセルやケヴィンを助けようとシーンの対比が上手く働いていないといったところにもあるような気がする。
「たかが家だ」というカールじいさんのセリフはカッコいいが、カールじいさんの心境の変化が分かるように、もっと分かりやすく演出した方がよかったのではないか。
また、“滝の近くに辿り着いて夢を実現したものの、孤独のままで何も変わらない”というシーンももっと感傷的に描いて欲しかったところ。
過去の楽しい思い出ももちろん重要だが、我々は“現在”を生きているわけであり、現在の奇妙な仲間たちと過ごす時間もまた重要で楽しいものというメッセージに繋げたい。
ケヴィンとラッセルを助けたいというカールじいさんの“情熱”を肌で感じられるレベルまでに仕上げることができたら、もうちょっと高い評価をしたかもしれない。

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国内映画興行収入ランキング(12月1週目新作予想)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

◎:「カールじいさんの空飛ぶ家」(ディズニー)
<353館程度にて順次公開予定(※もっと多いはず)>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 ピート・ドクターとボブ・ピーターソンの共同監督
ピート・ドクターは「モンスターズ・インク」の監督・原作を務めている。
その他にも「トイ・ストーリー」「ウォーリー」といった作品の原作・脚本にも関わっている。
ボブ・ピーターソンは初監督となるが、「ファインディング・ニモ」「レミーのおいしいレストラン」といった作品の原作・脚本にも関わっている。
ピクサーのDNAを完全に継承しているコンビ。
本作の面白さは保証されているといっていいだろう。

【キャスティング】 吹き替えは特別なゲストはいない。

【題材】 「ピクサー作品」「3Dアニメ」
ピクサー作品の興行収入は以下の通り。
☆00年「トイ・ストーリー2」トータル34.5億円
☆02年「モンスターズ・インク」トータル93.7億円
☆03年「ファインディング・ニモ」トータル110.0億円
☆04年「Mr.インクレディブル」トータル52.6億円 <正月>
先7.5→15.3→不明→不明→35.1→47.1→48.0→50.0
☆06年「カーズ」トータル22.3億円
OP3.8→07.8→10.5→14.1
☆07年「レミーのおいしいレストラン」トータル39.0億円
水5.0→12.8→19.5→28.5→32.0→35.8→37.1→祝含38.1
☆08年「WALL・E/ウォーリー」トータル40.0億円見込み<正月>
金5.1→11.5→16.0?→不明→30.3→祝35.5→37.1→38.0→38.8
ピクサー作品では初の3D映画であり、単価の上昇も期待できる。
「WALL・E/ウォーリー」トータル40.0億円を超えるのは確実ではないか。
恐らく「Mr.インクレディブル」トータル52.6億円がライバルとなりそうだ。
「WALL・E/ウォーリー」トータル40.0億円×1.25(面白みによる上昇度)×1.2(単価の上昇度)=60億円という計算が成り立つ。
このラインがマックスラインだろうか。

【予告編・TVCM】 量・普/デキ・良
どことなく切ないけど、どことなく希望も感じられるような作りとなっている。
こういった作風は恐らく日本人好みといえる。
少々漠然としているところもあるが、“ピクサー”という看板があれば、手の内を明かす必要は全くない。
大ヒットは当然ながら確実といえる。

【支持基盤・ターゲット】 「ファミリー」「全般」
メインはファミリー層となるが、老若男女誰が見ても楽しめるだろう。
ハリウッドアニメは敬遠されがちだが、本作はコケる心配をする者はいない。

【評価・予想】 54.0億円(オープニング6.0億円)
3Dによる単価の上昇もあり、「WALL・E/ウォーリー」トータル40.0億円を超えるのは確実。
上述のマックスライン60億円という予想にしたいところだが、全部の劇場が3Dというわけでもないので、マックス60億円から1割ほど抜いて54億円という予想にしたい。
面白みには欠ける予想だが、ひねる必要はないだろう。
「Mr.インクレディブル」トータル52.6億円を少々超える程度となるのではないかと考えている。
オープニングは「WALL・E/ウォーリー」の4.5億円の3割増の6.0億円程度だろうか。
ロングセールス系なので、極端に爆発はせず、この程度ではないか。

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国内映画興行収入ランキング(11月5週目その2)

1位:「2012」(ソニー)<2週目>
【公開前個人予想】 40.0億円
【現時点での興行収入予想】  40億円
【公開規模】 先週613スクリーン
トータルでは16.3億円となっている。
祝日を除いた6日間の伸びは7.6億円程度だろうか。
日本人が大好きなパニック・ディザスター系ムービーはやはり予想通り強い。

ローランド・エメリッヒ監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆96年「インデペンデンス・デイ」配給収入66.5億円
☆98年「GODZILLA」配給収入30億円
☆04年「デイ・アフター・トゥモロー」トータル52.0億円
先9.1→21.7→30.9→38億→43.4→46.3→48.6→50.2→50.7
☆08年「紀元前1万年」トータル10.1億円
OP1.6→5.6→8.3→9.3→9.7→9.9
☆09年「2012」
先祝込8.8(2日5.7)→16.3億円→
これらとの対比で考えると、「2012」の興行収入は29.4~39.1億円となる。
30億円台後半がミニマムラインだろうか。
年末という時期もあり伸びはあると思われるので、40億円ラインは突破しそうだ。

関連しそうな作品は以下のとおり。
☆96年「ツイスター」配給収入23億円
☆96年「インデペンデンス・デイ」配給収入66.5億円
☆98年「ディープ・インパクト」配給収入47.2億円
☆99年「アルマゲドン」配給収入83.5億円
☆00年「パーフェクト・ストーム」トータル37.0億円
☆04年「デイ・アフター・トゥモロー」トータル52.0億円
☆05年「宇宙戦争」トータル60.0億円
☆07年「アイ・アム・レジェンド」トータル43.1億円(※年末公開)
金7.2(2日5.8)→16.4→不明→33.8→37.7→40.6→42.0
☆08年「ハプニング」トータル12.3億円
☆09年「ノウイング」トータル10億円見込み
この手の「パニックムービー」「地球滅亡」作品は驚くほどヒットしやすい。
動きも似ており、当面は「アイ・アム・レジェンド」がライバルとなりそうだ。
「アイ・アム・レジェンド」との対比で考えると、「2012」の興行収入は42.8億円となる。
この辺りが落ち着きどころだろうか。

近年の洋画作品のうち、50億円前後の興行収入の映画は以下の通り。
☆08年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」トータル57.1億円
先14.0→26.1→34.4→40.3→祝込46.7→49.5→52.0→53.7
☆09年「レッドクリフ PartⅡ」トータル55.5億円
金3日8.7(2日6.7)→21.5→30.3→39.0→47.7→50.7→52.5
☆08年「レッドクリフ Part I」トータル50.5億円
祝3日9.6(2日6.7)→17.7→25.2→31.6→37.4→41.1→43.9
☆07年「アイ・アム・レジェンド」トータル43.1億円
金3日7.2(2日5.8)→16.4→不明→33.8→37.7→40.6→42.0→42.8
☆07年「トランスフォーマー」トータル40.1億円
OP06.3→16.0→28.5→32.1→35.4→37.2→38.4→39.4
☆07年「ダイハード4.0」トータル39.1億円
先08.9→18.0→26.0→30.0→33.4→35.5→36.7→37.8
☆08年「ライラの冒険」トータル37.5億円
先08.2→15.4→20.2→24.7→28.2→31.1→32.5→33.4
☆07年「ナイトミュージアム」トータル35.7億円
先06.0→14.7→23.4→29.6→32.2→33.8→35.2→34.4
☆09年「2012」
先祝込8.8(2日5.7)→16.3億円→
これら以外の30億円クラス「ターミネーター4」「天使と悪魔」「ハンコック」(トータル31.0億円)は超えたいところだ。
「レッドクリフ Part I」「アイ・アム・レジェンド」「トランスフォーマー」との対比で考えると、「2012」の興行収入は40.9~46.5億円となる。
当面は40億円突破が目標となりそうだ。
「2012」の興行収入は先週に引き続き40億円前後という予想にしておきたい。
評価が良くはないので大きな伸びがないものの、年末の公開時期によって救われるという見方をしたい。


3位:「なくもんか」(東宝・日本テレビ)<3週目>
【公開前個人予想】 13.0億円
【現時点での興行収入予想】 13~14億円
【公開規模】 先週303スクリーン
トータルでは9.0億円半ばとなっている。
祝日を除いた6日間の伸びは2.4億円程度だろうか。
想定以上の高い伸びではないが、着々と伸ばしつつある。

水田伸生監督作品の興行収入は以下の通り。
☆06年「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」トータル7億円程度か
☆07年「舞妓Haaaan!!!」トータル20.8億円
OP2.3→7.4→11.5→14.5→祝17.1→18.5→19.3→19.9
☆08年「252 生存者あり」トータル17億円見込み<年末公開>
OP2.0→5.7→8.2→不明→13.2→祝15.2→16.0
☆09年「なくもんか」
OP2.0→祝6.6→9.0億円→
ジャンルがバラバラにも関わらず、ある程度の実績を残している。
本作はクドカン・サダヲとの再タッグなので、当然「舞妓Haaaan!!!」トータル20.8億円が参考になりそうだ。
これらとの対比で考えると、「なくもんか」の興行収入は16.3~18.7億円となる。
10億円台後半を期待できるところだが、「舞妓Haaaan!!!」は相当に粘り込み、「252 生存者あり」は年末公開であり、本作がそこまで粘り込むとも思えない。

宮藤官九郎が脚本を努めた作品の興行収入は以下の通り。
☆02年「ピンポン」トータル14.0億円
☆03年「木更津キャッツアイ/日本シリーズ」トータル15.0億円
☆06年「木更津キャッツアイ/ワールドシリーズ」トータル18.0億円
03.0→08.2→11.0→13.0→15.0→16.1
☆07年「舞妓Haaaan!!!!!」トータル20.8億円
OP2.3→07.4→11.5→14.5→祝含17.1→18.5
☆09年「少年メリケンサック」トータル10億円見込み
OP2.0→05.0→07.3→08.6
☆09年「カムイ外伝」トータル11億円見込み
水4.3(2日1.6)→5.9→8.1→祝込9.6→10.2
☆09年「なくもんか」
OP2.0→祝6.6→9.0億円→
「少年メリケンサック」「カムイ外伝」との対比で考えると、「なくもんか」の興行収入は12.2~12.3億円となる。
伸びがなければ、この程度となってしまう。
初動でもなく、粘り込むわけでもなさそうだ。
本作は「舞妓Haaaan!!!」等との対比とこれらとの対比の中間的なところに落ち着くのではないか。
13億円以上、16億円以下というところか。

「なくもんか」9.0億円と同程度の3週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「ドロップ」11.3億円(トータル19.2億円)
☆「BALLAD 名もなき恋のうた」9.3億円(トータル18億円見込み)
<2008>
☆「クロサギ」10.7億円(トータル17.2億円)
☆「チーム・バススタの栄光」10.4億円(トータル15.6億円)
☆「ハッピーフライト」8.6億円(トータル13.3億円)
<2007>
☆「東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン」9.4億円(トータル18.8億円)
☆「Life 天国で君に逢えたら」9.9億円(トータル17.0億円)
☆「愛の流刑地」8.3億円(トータル13.9億円)
☆「蒼き狼 地果て海尽きるまで」8.2億円(トータル13.9億円)
主要作品との対比で考えると、「なくもんか」の興行収入は13.5~15.5億円となる。
初動でも粘り込むタイプでもないと思われるので、先週に引き続き「なくもんか」の興行収入は13~14億円程度と予想したい。
公開前に指名したとおり、「ハッピーフライト」がライバルとなりそうだ。
「舞妓Haaaan!!!!!」トータル20.8億円がデキスギであり、この程度でも本作は合格といえるのではないか。


5位:「沈まぬ太陽」(東宝・角川映画)<6週目>
【公開前個人予想】 13.0億円
【現時点での興行収入予想】 27~28億円(2週間前の予想25億円)
【公開規模】 公開時:403スクリーン
トータルでは22.9億円弱となっている。
祝日を除いた6日間の伸びは1.5億円弱程度だろうか。
3時間22分という上映時間にも関わらず、20億円をあっさりと突破した。
ロングセールス系になるのは間違いなく、まだまだ粘るだろう。

渡辺謙が出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆03年「ラストサムライ」トータル137.0億円
☆05年「北の零年」トータル27.0億円
OP2.5→7.8→12.0→15.1→18.2→20.3→22.2
☆05年「バットマン ビギンズ」トータル14.1億円
OP2.9→不明→9.8→11.6→13.0→13.5
☆05年「SAYURI」トータル15.5億円
OP1.9→5.3→08.1
☆06年「明日の記憶」トータル22.0億円
OP2.1→06.9→11.0→14.6→17.3→18.9
☆06年「硫黄島からの手紙」トータル51.0億円
OP5.0→13.9→20.8→26.1→祝込36.7→39.8→43.2
☆09年「沈まぬ太陽」
OP2.5→09.1→14.5→18.3→祝21.4→22.9億円→
「バットマン ビギンズ」以外の作品との対比で考えると、「沈まぬ太陽」の興行収入は29.1~34.0億円となる。
「明日の記憶」トータル22.0億円突破しており、「北の零年」トータル27.0億円が当面のライバルとなりそうだ。
公開前に『普通の上映時間ならば、「北の零年」トータル27.0億円、「明日の記憶」トータル22.0億円程度は余裕で稼ぐことはできただろう』と書いていたの、あまり上映時間を考慮しなくてもよかったのかもしれない。

“社会派映画”又は“渋い”映画の高い興行収入作品は以下の通り。
☆09年「劔岳 点の記」トータル24~25億円見込み
先2.9→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6→23.1
☆08年「私は貝になりたい」トータル24.5億円見込み
祝込3日4.1(2日2.6)→8.8→13.0→15.9→17.8→不明→21.0
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆07年「眉山/びざん」トータル12.1億円
OP1.3→4.6→7.1→9.0→10.2→10.9→11.3
☆08年「クライマーズ・ハイ」トータル11.9億円
OP1.7→4.9→7.4→9.3→10.5
☆09年「沈まぬ太陽」
OP2.5→09.1→14.5→18.3→祝21.4→22.9億円→
これらとの対比で考えると、「沈まぬ太陽」の興行収入は25.4~26.5億円程度となる。
上映時間の長さ及び評価が特別高いとは思えないので、さすがに30億円超の爆発的なヒットにはならないだろうか。
現時点では、20億円台後半というところだろうか。

「沈まぬ太陽」22.9億円と同程度の6週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「劔岳 点の記」21.6億円(トータル24~25億円見込み)
☆「カイジ人生逆転ゲーム」祝込21.6億円
<2008>
☆「おくりびと」24.5億円(前年分30.5億円)
☆「パコと魔法の絵本」21.8億円(トータル23.6億円)
☆「デトロイト・メタル・シティ」22.4億円(トータル23.4億円)
<2007>
☆「クローズZERO」22.7億円(トータル25.0億円)
☆「ゲゲゲの鬼太郎」22.1億円(トータル23.4億円)
「おくりびと」以外との対比で考えると、「沈まぬ太陽」の興行収入は23.9~26.5億円となる。
オープニング時には25億円程度が落ち着きどころとなるだろうかと予想していたが、27~28億円程度まで伸びてきそうだ。
年末まで粘りそうなので、高めに予想しておきたい。


7位:「ゼロの焦点」(東宝・テレビ朝日)<3週目>
【公開前個人予想】 22.0億円
【現時点での興行収入予想】 10~11億円(先週12億円)
【公開規模】 先週322スクリーン
トータルでは6.9億円となっている。
祝日を除いた6日間の伸びは1.6億円程度だろうか。
大コケという事態は避けられそうだが、伸びが鈍くなってきている。
ただ、松本清張好きの年配層や、豪華三女優の共演によるレディースデイなどの動員が期待できるので、想定どおり粘ってくれるものと期待したい。

本作を手掛けた犬童一心監督は05年「タッチ」(トータル12.0億円)、07年「眉山」(トータル12.1億円)といった10億円オーバー作品や、「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」「黄色い涙」「グーグーだって猫である」といった個性的な作品を手掛けている。
☆05年「タッチ」トータル12.0億円
不明→4.7→7.9→9.4→10.3
☆07年「眉山」トータル12.1億円
OP1.3→4.6→7.1→9.0→10.2
☆09年「ゼロの焦点」
OP1.6→祝5.3→6.9億円→
「眉山」との対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は11.8億円となる。
この辺りがマックスラインだろうか。

広末涼子が出演した作品の主な興行収入は以下のとおり。
☆07年「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式 」トータル9.3億円
祝込3日2.2(2日1.4)→4.3→6.3→7.8
☆08年「おくりびと」トータル62億円半ば見込み
☆09年「GOEMON」トータル14億円見込み(※GW公開)
水曜7.1(2日2.0)→9.0→11.3→12.6億円→
☆09年「ゼロの焦点」
OP1.6→祝5.3→6.9億円→
「バブルへGO!!」との対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は10.2億円となる。
「バブルへGO!!」以上の伸びが期待できるので、二桁は突破できそうだ。

中谷美紀主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆06年「嫌われ松子の一生」トータル13.1億円
OP1.6→5.0→7.4→9.3→10.5
☆09年「ゼロの焦点」
OP1.6→祝5.3→6.9億円→
「嫌われ松子の一生」とほぼ同じ動きになっていたが、やや引き離された。
これがライバルになる可能性があったが、本作の評価が微妙であり、やはり下回りそうだ。

参考になりそうなサスペンス作品は以下のとおり。
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP5.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1
☆09年「アマルフィ 女神の報酬」トータル36億円見込み
祝込3日5.7(2日3.8)→11.9→18.5→23.1→28.2→31.1
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP5.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円
03.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7→不明→26.3→26.5
☆08年「K-20 怪人二十面相・伝」トータル20億円見込み(※年末公開)
OP1.7→不明→11.2→祝込14.9→16.5→17.8
☆08年「クロサギ」トータル17.2億円
OP2.9→07.3→10.7→13.3→15.2→16.0→16.4
☆08年「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円
祝込3.9(2日2.6)→7.5→10.4→12.8→13.9→14.5→14.9
☆06年「犬神家の一族」トータル9.5億円(※年末公開)
OP1.3→3.6→5.1→祝込7.7→8.5
☆09年「ゼロの焦点」
OP1.6→祝5.3→6.9億円→
「犬神家の一族」もコケたように名作サスペンスリメイクは当たらないのかもしれない。
「犬神家の一族」はネタが分かっているのに対して、本作はネタが知られていないので大丈夫だと踏んだのだが。
「アマルフィ 女神の報酬」「容疑者Xの献身」以外との対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は10.4~12.9億円となる。
「アマルフィ 女神の報酬」「容疑者Xの献身」の対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は13.4~13.9億円となる。
粘りはあるものの伸びはそれほど高くないと思われるので、10~11億円程度が落ち着きどころか。

「ゼロの焦点」6.9億円と同程度の3週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「少年メリケンサック」7.3億円(トータル10億円見込み)
☆「ジェネラル・ルージュの凱旋」6.3億円(トータル9億円見込み)
<2008>
☆「クライマーズ・ハイ」7.4億円(トータル11.9億円)
☆「銀色のシーズン」7.1億円(トータル10.4億円)
☆「砂時計」7.2億円(トータル10.0億円)
<2007>
☆「俺は、君のためにこそ死ににいく」6.8億円(トータル10.8億円)
☆「クローズド・ノート」6.7億円(トータル9.5億円)
主要作品との対比で考えると、「ゼロの焦点」の興行収入は9.5~11.1億円となる。
先週『二桁ラインは完全に見えている』と書いたが、やや微妙となってきた。
しかし、松本清張に対する年配層の人気及びレディースデイのため、平日の動員も期待できるはずだ。
ただ、先週『12億円程度が現時点の落ち着きどころだろうか』というほどの伸びは期待しにくい、先週引き上げたばかりだが、どうやら下方修正をせざるを得ない。
「ゼロの焦点」の興行収入は10~11億円という予想にしたい。
さすがに二桁は突破してくれると思うが。
この手の古臭いサスペンスはそれほど高めに予想しなくてよいようだと分かった。

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国内映画興行収入ランキング(11月5週目その1)

6位:「ニュームーン/トワイライト・サーガ」(アスミック)<1週目>
【公開前個人予想】 4.0億円
【現時点での興行収入予想】 4億円
【公開規模】 197スクリーン
7千万円弱(68,788,100円)のオープニングを飾った。
先週『オープニング9千万円程度と予想したい。ファンが殺到するので、オープニングは多少は高くなるだろう』と書いたが、予想よりも低い結果となった。
日本では厳しいことになるのは分かっていたにも関わらず、アメリカでは爆発的なヒットとなっているので多少高めに予想してしまったようだ。

前作の興行収入の動きは以下のとおり。
☆09年公開「トワイライト~初恋~」
OP0.7→1.8→2.5
☆09年公開「ニュームーン/トワイライト・サーガ」
OP0.7億円→
前作「トワイライト~初恋~」の興行収入は不明だが、この動きからすると、4~5億円程度ではないか。
今回も同様となりそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2008>
☆「レッドクリフPartⅠ」トータル50.5億円(祝込3日9.6億円(2日6.7億円))
☆「X-ファイル」不明(オープニング金3日0.8億円)
☆「トロピック・サンダー」トータル2.3億円(オープニング0.6億円)
<2007>
☆「バイオハザードⅢ」トータル28.5億円(オープニング6.0億円)
☆「ボーン・アルティメイタム」トータル16.5億円(オープニング3.3億円)
☆「SAW Ⅳ」トータル4.0億円(オープニング0.95億円)
「レッドクリフ」以外との対比で考えると、「ニュームーン/トワイライト・サーガ」の興行収入は2.7~3.5億円となる。
3億円程度になるオープニングだが、多少粘ると思うので4億円程度だろうか。
公開前の予想通りとなりそうだ。
やはり、前作見ている、原作を読んでいる、出演者のファンなど、見る者が限定されている映画であった。

「ニュームーン/トワイライト・サーガ」0.7億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「そんな彼なら捨てちゃえば?」0.7億円
☆「アイ・カム・ウィズ・レイン」0.6億円
☆「消されたヘッドライン」金3日0.8億円
<2008>
☆「最後の初恋」0.7億円(トータル4.5億円)
☆「ミスト」0.8億円(トータル3.6億円)
<2007>
☆「ラブソングができるまで」0.7億円(トータル4.9億円)
☆「ゾディアック」0.8億円(トータル4.1億円)
「最後の初恋」「ラブソングができるまで」との対比で考えると、「ニュームーン/トワイライト・サーガ」の興行収入は4.5~4.9億円となる。
「ニュームーン/トワイライト・サーガ」の興行収入は4億円という予想でいいだろう。
初動タイプの疑いはあるが、ファンならばリピートしてくれると思うので、それほど極端なことにはならないはずだ。

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『スペル』レビュー

◆評  価   4.0点
◆おススメ度  C(世間の評価は高いが、個人的には薦めにくい)

傑作ホラーといわれている「死霊のはらわた」が個人的に全く合わなかったので、無理を承知で鑑賞してみたが、やっぱり合わなかった。
極端につまらないとは思わないが、どうにもノリ切れない。
ホラーともコメディともいえない独特な路線がサム・ライミ監督の持ち味なのかもしれないが、自分にはどちらにも振り切れていないと感じられて、中途半端にも映った。
それほど怖くもなければ、それほど笑えるわけでもないという生煮え状態が続く。
追いつめられていくような心理的な圧迫もなく、単に“突然さ”と“音”だけで誤魔化しているのではないかと感じられるところもチラホラと見受けられる。
冒頭の車内バトルは楽しめたので、あのようなテンションが続けばもうちょっと楽しめたと思われるが、あとは基本的にはワンパターンにも感じられた。
作り物のグロさには耐性があるので、あの程度ではビクともしない。
冒頭を過ぎれば、肝心のババアとのバトルも盛り上がりはない(死体に髪を引っ張られるだけのシーンは“お約束”と笑えばいいのか)。

ラストの落としどころは誰でも分かるように製作されている。
それはそれで「そのネタをいつ明かしてくれるんだ!」というワクワクするような期待感を抱くことができるものの、ノリ切れない者にとっては「バレバレなんだよ。早くしろよ!」という“萎え”という感想も抱くことにも繋がる。
完全に見る者を選ぶ映画といえそうであり、自分はもちろん選ばれなかったようだ。
こういう作品を心から楽しむことができないのは、自分はちょっと損をしているかもしれない。

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「死霊のはらわた」DVDレビュー

◆評  価   3.0点
◆おススメ度  C(評価はかなり高いようだが)

面白いと感じる気持ちはなくはないが、自分には合わないタイプの作品。
『(意味などはもともとないだろうが)意味が分からん』『いったい何と戦っているんだ』という感想しか出てこなかった。
作品の良し悪しというよりも、合うか合わないかという世界だろうか。
ホラー映画の傑作という評判だが、この手のホラーよりも猟奇的な殺人タイプのホラーの方がまだ自分の好みのようだ。
ただ、他では見られないタイプのホラー作品なので、ファンが多いのだろう。
怖い(個人的には怖さは感じないが)けれども、ちょっとおかしいというバランス感覚を理解できれば、ハマれたかもしれない。

怖さを感じるのは死霊が具象化されるまでで、いざモノが出てきてしまうと後はそれほど怖いとは思えなかった。
グロさなどにも自分には多少の耐性があるので、特に問題はなかった。
見る人によって異なるとは思うが、“追い込まれ感”や“本当の地獄”というレベルには達していないような気がする。
逆にもっとできるだろうという思いさえ感じたが、“時代”や“技術の水準”を考えると、この程度が最高レベルだったのだろう。

冒頭の池のようなところから、「どうやってカメラを動かしているのか」「どういう仕掛けをしているのか」という技術的なことが気になる作品でもある。
映画監督志望の者が見るには良い教材となりそうだ。
最近は全てCGで処理できるようになってしまったため、本作を見るとイマジネーション力を駆使してアイディアを捻りだすということが少なくなってしまったようにも感じられる。
技術の進歩は歓迎すべきだが、それによって製作サイドの知恵が足りなくなってしまっては困ってしまう。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

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