ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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国内映画興行収入ランキング(2月3週目その3)

2位:「オーシャンズ」(GAGA)<5週目>
【公開前個人予想】 12.5億円
【現時点での興行収入予想】 23~24億円
【配給会社期待値】 「EARTH」トータル24.0億円超え
【公開規模】 302スクリーン
1.0億円を週末に稼ぎ、トータルでは19.6億円半ばとなっている。
1週間の伸びは1.9億円弱程度だろうか。
子ども料金が500円にも関わらず、興行収入の伸びが高い。
自分も観ているので、こんなことを言うのは変だが、ただのドキュメンタリーがこれほどの人気が出るのが分からない。
ECOブームや温暖化対策ということもあるので、そういう趣旨からも注目されているのだろうか。

自然・生物・宇宙を扱ったドキュメンタリー作品の興行収入は以下のとおり。
☆04年公開「ディープ・ブルー」トータル11.0億円
☆06年公開「皇帝ペンギン」トータル10.0億円
☆08年公開「EARTH」トータル24.0億円
祝込3日5.5(2日3.6)→祝10.2→13.6→16.5→祝19.6→21.0
☆09年公開「宇宙(そら)へ。」トータル1億円程度か
☆10年公開「オーシャンズ」
OP2日3.4→9.8→13.9→17.8→19.7億円→
「EARTH」との対比で考えると、「オーシャンズ」の興行収入は24.1億円となる。
「EARTH」超えがそろそろ視野に入ってきた。
ドキュメンタリー作品には老若男女、カップル、家族連れを問わないという強みはあるのが大きいようだ。

「オーシャンズ」19.7億円と同程度の5週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「劔岳 点の記」祝込20.3億円(トータル25.8億円)
☆「カイジ 人生逆転ゲーム」19.7億円(トータル22.5億円)
☆「ベンジャミン・バトン」20.8億円(トータル24.0億円)
☆「トランスフォーマー/リベンジ」20.8億円(トータル23.2億円)
<2008>
☆「パコと魔法の絵本」祝込19.5億円(トータル23.6億円)
☆「デトロイト・メタル・シティ」20.1億円(トータル23.6億円)
☆「EARTH」祝込19.6億円(トータル24.0億円)
☆「スウィーニー・トッド」18.4億円(トータル20.5億円)
これらとの対比では「オーシャンズ」の興行収入は21.9~25.0億円となる。
当初は大きく伸びないと思っていたが、ドキュメンタリー作品らしく堅調な伸びが続いている。
「オーシャンズ」の興行収入は先々週の23~24億円という予想のままにしたい。
大物のドキュメンタリー作品はコケることはなく、この辺りまで稼ぐと考えておいた方がよさそうだ。


7位:「コララインと魔法のボタン」(GAGA)<1週目>
【現時点での興行収入予想】 3億円後半
【公開規模】 127スクリーン
6.4千万円弱というオープニングを飾った。
動員ランキングでは9位となるが、3D単価の恩恵もあり、興行収入は高くなり、7位となっている。
規模などを踏まえれば、かなり高いオープニングとなっている。

最近のハリウッドアニメの興行収入は以下の通り(ピクサー作品、シュレックを除く)。
☆05年公開「マダガスカル」トータル22.5億円
OP3.0→11.2→16.1→19.2(※お盆時の公開)
☆05年公開「シャーク・テイル」トータル18.8億円
OP2.2→5.4→9.0→11.5→15.7→17.7
☆06年公開「森のリトルギャング」トータル11.0億円
OP1.1→4.2→7.6
☆06年公開「アイス・エイジ2」トータル9億円見込み
OP1.5→3.3→7.6→8.1→8.9
☆06年公開「ライアンを探せ!」トータル8.5億円
OP1.2→2.4→4.4→7.3
☆07年公開「モンスター・ハウス」トータル5.6億円
OP1.4→3.0→4.1→4.4
☆07年公開「ハッピーフィート」トータル14.5億円
先行込2.4→5.8→9.6→12.7→13.5
☆07年公開「ルイスと未来泥棒」トータル9.4億円
OP1.1→不明→6.9→8.0→8.8
☆08年公開「カンフー・パンダ」トータル20.0億円
OP2.2→6.8→10.2→14.5→16.7→18.2
☆09年公開「ボルト」トータル16.5億円
OP2.5→7.0→11.7→14.2→15.8
☆09年公開「クリスマス・キャロル」トータル16.0億円
OP2.9→7.0→10.9→13.1→14.4
☆09年公開「マダガスカル2」トータル10.2億円
OP1.6→4.1→6.5→9.3→9.9
☆09年公開「モンスターVSエイリアン」不明
OP1.2→2.4→4.2
☆09年公開「アイス・エイジ3」不明
OP0.4→1.2
☆10年公開「コララインと魔法のボタン」
OP0.6億円→
09年公開作品との対比で考えると、「コララインと魔法のボタン」の興行収入は3.3~4.0億円となる。
「カールじいさん」を破り、アカデミー賞アニメーション賞でも受賞すれば興行収入は大きく伸びるかもしれないが、3億円後半辺りが落ち着きどころか。
評価は高いが、作風的にはファミリー向けというわけではないので、大きくは伸びまい。


8位:「インビクタス/負けざる者たち」(ワーナー)<3週目>
【公開前個人予想】 10.5億円
【現時点での興行収入予想】 9億円
【公開規模】 319スクリーン
6.1千万円を週末に稼ぎ、トータルでは5.8億円となっている。
1週間の伸びは1.5億円程度だろうか。
イーストウッド作品らしく評価は高いが、馴染みにくいスポーツモノ・実話モノということもあり、やや低い伸びとなっている。

クリント・イーストウッド監督作品の興行収入は以下の通り。
☆04年「ミスティック・リバー」10.0億円
OP1.4→3.8→5.2→6.8→7.9
☆05年「ミリオンダラー・ベイビー」13.4億円
OP1.8→5.4→8.0→10.0→不明→12.2
☆06年「父親たちの星条旗」トータル17.0億円
OP1.9→5.9→8.3→10.4→12.7→14.0
☆06年「硫黄島からの手紙」トータル51.0億円
OP5.0→13.9→20.8→26.1→祝込36.7→39.8
☆09年「チェンジリング」トータル12.8億円
金3日2.3→6.5→9.1→11.0→12.1→12.4
☆09年「グラン・トリノ」トータル11.0億円
OP1.3→04.6→07.7→09.0→09.8
☆10年「インビクタス/負けざる者たち」
金3日1.6→4.3→5.8億円→
「硫黄島からの手紙」以外との対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は8.2~11.9億円となる。
マックスでは11億円台、ミニマムでは8億円台となる。
伸びは堅調と思われるので、9億円台には乗るのではないか。
かなり厳しそうだが、10億円を突破できるかが注目となりそうだ。
俳優は豪華だが、さすがにスポーツ・実話モノということもあり、やや低い結果になりそうだ。
主演・助演でのノミネートはあったが、「ミリオンダラー・ベイビー」とは異なり、アカデミー賞作品賞に絡めなかったのも痛い。

モーガン・フリーマンは「ウォンテッド」(トータル25.0億円)、「ダークナイト」(トータル16.0億円)といった作品に出演している。
☆08年公開「最高の人生の見つけ方」トータル13.5億円
OP1.9→5.2→7.9→10.0→11.4→12.1
☆10年「インビクタス/負けざる者たち」
金3日1.6→4.3→5.8億円→
これとの対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は9.9億円となる。
かなり伸びても10億円前後というところか。

マット・デイモンは「オーシャンズ」シリーズ、「ボーン」シリーズに出演しているが、参考になるのは以下の作品か。
☆07年「ディパーテッド」トータル15.6億円
OP2.9→7.1→9.9→11.7→13.0→13.8
☆07年「グッド・シェパード」トータル4.5億円
OP1.0→2.7→3.8
☆05年「ブラザーズ・グリム」トータル11.5億円
OP3.3→6.3→8.2→10.1→11.6
☆10年「インビクタス/負けざる者たち」
金3日1.6→4.3→5.8億円→
「ディパーテッド」「ブラザーズ・グリム」との対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は8.1~9.1億円となるが、イーストウッド作品であり、ある程度の伸びは計算に入れるべき。

上述以外のヒューマンドラマ・スポーツ系などの作品は以下の通り。
☆07年公開「幸せのちから」トータル27.1億円
OP3.5→10.6→15.9→20.4→23.2→25.1
☆05年公開「シンデレラマン」トータル12.6億円
祝込3日2.8→6.2→8.7→10.6→11.6
☆05年公開「ネバーランド」トータル11.0億円
OP1.4→4.1→6.1→7.6
☆09年公開「7つの贈り物」トータル7.9億円
OP1.6→4.6→6.4→7.4→7.7→7.9
☆07年公開「ロッキー・ザ・ファイナル」トータル7.9億円
OP2.0→4.1→6.4→7.1→7.7
☆10年「インビクタス/負けざる者たち」
金3日1.6→4.3→5.8億円→
「幸せのちから」「シンデレラマン」「ネバーランド」との対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は8.4~10.5億円となる。
伸びは低くもなく高くもないと考えると、9億円程度が落ち着きどころだろう。

「インビクタス/負けざる者たち」5.8億円と同程度の3週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「チェ 28歳の革命」5.8億円(トータル9.0億円)
☆「私の中のあなた」5.6億円(トータル8.0億円)
☆「サブウェイ123激突」5.6億円(トータル7.7億円)
☆「ココ・アヴァン・シャネル」5.4億円(トータル7.5億円)
<2008>
☆「バンテージ・ポイント」5.8億円(トータル8.5億円)
☆「奇跡のシンフォニー」5.3億円(トータル7.5億円)
☆「スパイダーウィックの謎」5.7億円(トータル6.5億円)
「スパイダーウィックの謎」以外との対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は8.0~9.0億円となる。
伸びが持続できるのかやや不安はあるが、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は先々週のオープニング時の予想のままの9億円と予想したい。


10位:「バレンタインデー」(ワーナー)<2週目>
【公開前個人予想】 5.5億円
【現時点での興行収入予想】 4億円後半
【公開規模】 288スクリーン
4.3千万円を週末に稼ぎ、トータルでは2.7億円半ばとなっている。
1週間の伸びは1.4億円程度だろうか。
平日の伸びは悪くないが、週末には全く稼げなくなった。

先週の興行収入ランキングでは3位だったが、今週は10位となっている。
先週の動員ランキングでは4位だったが、今週は圏外となっている。
賞味期限が過ぎた作品とはいえ、酷すぎる結果だ。
公開前予想時に『こういう作品は時期を過ぎたときの需要が気になる』と書いていたので、当然過ぎる結果だろうか。

アメリカでも先週比7割減という週末を迎えようだが、それでも大ヒットとなっており、アメリカ国内に限れば、ビジネスとしては成功したといえるだろう。
しかし、カップルのバレンタインデーを盛り上げるためにもバレンタインデーよりも2~3週間前に公開した方がよかったかもしれない。

ラブストーリーや女性をターゲットにした作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「セックス・アンド・ザ・シティ」18.0億円
先2.9→7.1→10.3→12.5→14.3
☆07年「ホリデイ」トータル13.3億円
OP1.8→5.5→8.2→10.3→11.8
☆08年「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円
OP1.5→4.4→6.7→8.2→9.2
☆06年「イルマーレ」トータル11.0億円
OP1.8→5.3→7.3→9.1→9.9
☆07年「幸せのレシピ」トータル7.0億円
OP1.2→3.5→5.3→6.4
☆08年「ベガスの恋に勝つルール」トータル6.1億円
先1.8→3.8→5.0→5.6→不明→6.0
☆09年「オーストラリア」トータル5.8億円
OP1.4→3.4→4.8→5.6
☆08年「マイ・ブルーベリー・ナイツ」トータル5億円見込み
OP0.8→2.5→3.6→4.3
☆07年「ラブソングができるまで」トータル4.9億円
OP0.7→2.1→3.6→4.2→4.6
☆09年「そんな彼なら捨てちゃえば?」トータル4.6億円
OP0.7→2.0→3.0→
☆08年「最後の初恋」トータル4.5億円
OP0.7→2.4→3.4→4.0
☆09年「あなたは私の婿になる」トータル3~4億円見込み
金0.8→1.9→2.6
☆09年「お買いもの中毒な私!」トータル3億円見込み
OP0.6→1.7→2.4→2.8
☆08年「幸せになるための27のドレス」トータル3.7億円
先0.9→2.0→2.7→3.2
☆10年「バレンタインデー」
金1.4→2.8億円→
「オーストラリア」トータル5.8億円以下、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」トータル5億円見込み以上となっている。
主要作品との対比で考えると、「バレンタインデー」の興行収入は4.5~7.1億円となる。
週末の伸びは悪いものの、平日のレディースデイの伸びがありそうなので、4億円台後半程度が落ち着きどころか。
「ラブソングができるまで」トータル4.9億円、「そんな彼なら捨てちゃえば?」トータル4.6億円と同程度となりそうだ。
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テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

国内映画興行収入ランキング(2月4週目新作予想その2)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

×:「猿ロック THE MOVIE」(ショウゲート・読売テレビ)
<225館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 前田哲
「陽気なギャングが地球を回す」、「ブタがいた教室」などを手掛けている。
「陽気なギャングが地球を回す」を見る限りでは才能が全くなさそうだが、こういった派手さが求められる映画には一応向いているか。
若い観客には面白いと受け取られるかもしれない。

【キャスティング】 市原隼人、比嘉愛未、小西真奈美、高岡蒼甫
市原隼人主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」トータル1億円未満か
OP0.2→0.3→0.4→0.5
☆08年「神様のパズル」トータル1億円未満か
OP0.2→0.4→0.6→0.7
☆08年「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」トータル1.8億円
不明→0.8→不明→不明→1.6→1.7
市原隼人の人気の高さは認めたいが、映画に関しては苦戦している。
ただ、観たことないが、「神様のパズル」など映画化してどうするのという無理な企画が目立つ。
本作も無理な企画であり、彼のチャレンジャーぶりは評価したい。

【題材】 「ドラマの映画化」「漫画の映画化」
09年7月クールにおいて深夜に放送されていた。
平均視聴率は4.7%となっている。
初回視聴率は7.4%と深夜にしては高い視聴率だったが、最終回が3.5%と全ての回において一番低い視聴率で幕を閉じた。
支持はあまり高くないと考えられるのではないか。

以下のような作品が参考になるか。
☆08年「特命係長 只野仁 最後の劇場版」トータル4.6億円(09年版・視聴率10.3%)
0.8→02.2→03.0→不明→04.1→04.3
☆08年「スシ王子!」トータル3.7億円(視聴率7.5%)
0.8→01.7→02.6→03.2→03.4→03.5
「スシ王子」との視聴率対比で考えると、「猿ロック THE MOVIE」の興行収入は2.3億円となる。
「スシ王子!」以下が落ち着きどころか

【予告編・TVCM】 見たことがない。

【支持基盤・ターゲット】 「ドラマ鑑賞者」「市原ファン」「原作ファン」
市原ファンがいるので、1億円は最低でも稼げるだろう。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「20世紀少年第2章」トータル30.1億円(オープニング6.2億円)
☆「旭山動物園物語」トータル8.6億円(オープニング1.1億円)
☆「少年メリケンサック」トータル10.2億円(オープニング2.0億円)
☆「ヤッターマン」トータル31.4億円(オープニング4.6億円)
☆「ジェネラル・ルージュの凱旋」トータル9.0億円(オープニング1.5億円)
<2008>
☆「L change the WorLd」トータル31.0億円(オープニング5.7億円)
☆「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円(オープニング3日3.9億円)
☆「明日への遺言」トータル6.0億円(オープニング0.8億円)
☆「ガチ☆ボーイ」トータル3~4億円程度か(オープニング0.7億円)
3月の春休みに向けて大作映画が出始める頃でもある。
「ガチ☆ボーイ」辺りがライバルか。

【評価・予想】 3億円(オープニング8千万円)
前売りが一番売れた場所に舞台挨拶を行うという面白い企画を行ったようである。
その結果は、愛知県の安城コロナシネマワールドという場所だったらしい。
無理な映画化企画でもそれなりに盛り上げようとしているようだが、無理なものは無理ではないか。
「猿ロック THE MOVIE」の興行収入は「スシ王子!」トータル3.7億円(オープニング0.8億円)、「ガチ☆ボーイ」トータル3~4億円程度か(オープニング0.7億円)を下回る3.0億円と予想したい。
オープニングはある程度は高くて8千万円程度だろうか。

テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

国内映画興行収入ランキング(2月4週目新作予想その1)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

△:「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」(20世紀フォックス)
<341館程度にて順次公開予定(もっと多いかも)>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 クリス・コロンバス
01年「ハリー・ポッターと賢者の石」(トータル203.0億円)、02年「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(トータル180.0億円)といったファンタジー作品を手掛けているが、これらの成績はあまり参考にはなるまい。

【キャスティング】 ローラン・ラーマン、ピアース・ブロスナン、ユマ・サーマン
ローラン・ラーマンは子役時代からのキャリアが豊富な期待の若手俳優らしいが、あまりハナがあるタイプとは思えない。
ピアース・ブロスナン、ユマ・サーマンも知名度は高いが、彼らを目当てに見に行く者も多くはないだろう。
ビッグヒットになれるキャスティングとは思えない。

【題材】 「ファンタジー」「アドベンチャー」
参考になりそうなファンタジー作品は以下のとおり。
☆08年公開「ライラの冒険 黄金の羅針盤」トータル37.5億円
先8.2→15.4→20.2→24.7→28.2→31.1→32.5
☆08年公開「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」トータル30.0億円
水8.1→15.8→20.6→23.8→26.1→27.6→28.5
☆08年公開「ハムナプトラ3」トータル22.0億円
先7.7(OP5.8)→14.2→18.2→20.1→21.1→21.7
☆05年公開「エラゴン/遺志を継ぐ者」トータル18.7億円
OP2.5→6.4→9.7→15.1→17.0→17.9
☆08年公開「スパイダーウィックの謎」トータル6.5億円
OP1.0→2.6→5.7→6.2→6.4
本作の知名度や期待度はそれほど高くはなさそうなので、「ライラの冒険」「ナルニア国物語」といったようなヒットにはならないだろう。
「エラゴン/遺志を継ぐ者」は正月映画であり、あまり参考にしにくい。
「エラゴン/遺志を継ぐ者」トータル18.7億円を下回り、「スパイダーウィックの謎」トータル6.5億円は上回りそうだ。
頑張っても10億円前半、それほど頑張らないと思われるので、二桁前後というところか。

その他に以下のような作品もあるが、ここまで低迷しまい。
☆「アーサーとミニモイの不思議な国」トータル5.1億円
☆「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」トータル4億円見込み
☆「スターダスト」トータル3億円見込み
☆「ウォーター・ホース」トータル2億円見込み
☆「テラビシアにかける橋」トータル2億円見込み
キャスティングが悪くなかった「スターダスト」がコケているので、コケる可能性は十分ある。

ファンタジーではないが、「アメコミ」「コミック」作品も参考になりそうだ。
☆08年「ダークナイト」トータル16.0億円
先3.3→9.4→12.1→13.7→14.8→15.3→15.6
☆07年「300<スリーハンドレッド>」トータル15.6億円
先4.1→8.8→11.6→13.3→14.4
☆06年「スーパーマン リターンズ」トータル15.0億円
先3.7→7.9→10.9→12.3→13.2
☆05年「バットマン ビギンズ」トータル14.1億円
☆03年「リーグ・オブ・レジェンド時空を超えた戦い」トータル12.1億円
☆09年「G.I.ジョー」トータル10.5億円
金2.3→6.6→8.5
☆05年「ファンタスティック・フォー/超能力ユニット」トータル10.1億円
☆06年「Vフォー・ヴェンデッタ」トータル10.0億円
OP1.5→4.6→7.7→8.6
☆05年「シン・シティ」トータル10.0億円
OP1.6→4.5→5.8→6.8
☆08年「アイアンマン」トータル9.4億円
OP2.1→5.2→7.0→8.2→8.8→9.1→9.1
☆07年「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」トータル9.2億円
金2.5→5.9→7.6→8.8
☆09年「DRAGONBALL EVOLUTION」トータル8.7億円
先3.1→6.0→7.4→8.3
本作はファミリー向きという強みがあるかもしれないが、これらを踏まえると9億円程度が落ち着きどころか。

【予告編・TVCM】 量・多/デキ・やや悪
ターゲットに合わせているので、仕方がないのかもしれないが、子ども騙しという仕上がり。
“デミゴット”という設定など、「いい大人が見るものではないな」という印象を受ける。
ユマ・サーマンの最後の一言も余計というか、酷いので、見る気を一層無くした。

【支持基盤・ターゲット】 「ファミリー」
アメリカではかなりのベストセラーらしいが、日本での知名度は微妙。
コケる可能性もありそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「マンマ・ミーア!」トータル26.0億円(オープニング3日4.4億円)
☆「ベンジャミン・バトン」トータル24.0億円(オープニング3.2億円)
☆「チェンジリング」トータル12.8億円(オープニング3日2.3億円)
☆「オーストラリア」トータル5.8億円(オープニング1.4億円)
<2008>
☆「スウィーニー・トッド」トータル20.5億円(オープニング4.0億円)
☆「アメリカン・ギャングスター」トータル10.5億円(オープニング3日2.4億円)
☆「エリザベス/ゴールデン・エイジ」トータル6.5億円(オープニング1.2億円)
☆「ライラの冒険」トータル37.5億円(先行込み8.2億円)
「ライラの冒険」と同時期公開だが、近づくのは無理だろう。

【評価・予想】 9.5億円(オープニング3日2.5億円)
製作費95百万ドルとなっている。
アメリカでは現在2週目で59百万ドルを稼いでいる。
トータルでは1億ドル程度となりそうだ。

有名どころではないファンタジー作品は苦戦する可能性が高い。
また、大人向きではなく、子どもも楽しめそうな作品でもなさそうだ。
キャスティングもイマイチなので、日本でヒットするタイプの映画ではなさそうだ。
二桁を超えないのではないか。
気楽に見られる要素を踏まえて、大コケは避けられると考えて、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の興行収入は9.5億円と予想したい。

以下のような作品がライバルとなるのではないか。
☆08年「アイアンマン」トータル9.4億円
OP2.1→5.2→7.0→8.2→8.8→9.1→9.1
☆07年「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」トータル9.2億円
金2.5→5.9→7.6→8.8
オープニングはこれらと同程度と考えて、金曜日からの3日間で2.5億円と予想したい。


×:「超劇場版 ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!」(角川映画・テレビ東京)
<162館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 山口晋
06年~09年までの本シリーズの映画版を担当している。
方向性やテイストなどに変更はないということか。

【キャスティング】(主題歌)平原綾香(オープニングテーマ)高田純次ともう一人
何を狙っているのか、さっぱり分からない。

【題材】 「アニメ」「シリーズモノ」
「ケロロ軍曹」シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆06年「超劇場版 ケロロ軍曹」トータル6億円見込み
1.0→1.9→3.1→4.6
☆07年「超劇場版 ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!」トータル4.8億円
0.9→不明→不明→不明→4.7
☆08年「超劇場版 ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ 天空大決戦であります!」トータル5.7億円
1.1→2.0→2.6→3.4→4.4
☆09年「超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!」トータル4.7億円
1.0→1.7→2.5→3.3
本作で5周年記念ということのようだ。
過去の実績を踏まえれば、5億円前後と考えて間違いないだろう。
同時上映は「超電影版SDガンダム三国伝~Brave Battle Warriors~」。
こっちの需要を注意した方がいいかもしれない。

【予告編・TVCM】 いずれも見たことがない

【支持基盤・ターゲット】 「アニメ鑑賞者」
支持基盤はしっかりとしているので、コケることはない。

来場プレゼントは以下のとおりとなっているようだ。
◆プレゼントその1
吉崎観音先生描き下ろしスケッチ収録
豪華ミニブック「ミニケロランド」
◆プレゼントその2
「超劇場版 究極ケロロ」ケロカ
◆プレゼントその3
「超電影版 劉備ガンダムカード」
「ONE PIECE」等とは異なり、特別な注意は不要だろうか。

【評価・予想】 5.0億円(オープニング1.0億円)
過去の実績から5億円前後以外の答えを見出しにくい。
5周年記念なので、5億円という予想でよいだろう。
「超電影版SDガンダム三国伝~Brave Battle Warriors~」の人気は分からないが、大きな変動はないと予想したい。
オープニングも当然1.0億円と予想するほかない。

テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

国内映画興行収入ランキング(2月3週目その2)

1位:「アバター」(20世紀フォックス)<9週目>
【公開前個人予想】 60.0億円
【現時点での興行収入予想】 150億円
【公開規模】 617スクリーン(先週比-22スクリーン)
4.0億円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは118.7億円となっている。
1週間の伸びは9.1億円弱程度だろうか。
ようやく1週間の伸びが10億円を割った。

週毎の伸びは以下のとおり。
OP5日14.1→2週目18.3→3週目14.3→4週目12.7→5週目10.7→6週目12.9→7週目13.4→8週目13.2→9週目9.1億円となる。
ようやく息切れしてきたが、ほとんど下落がみられないという優秀すぎる伸びとなっている。
全世界及び全米での興行収入が歴代トップになったというニュースが話題になっている効果だろうか。
アカデミー賞を獲得すれば、勢いは持続するかもしれない。

ジェームズ・キャメロン監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆86年公開「エイリアン2」配給収入12億円
☆91年公開「ターミネーター2」配給収入57.5億円
☆94年公開「トゥルーライズ」配給収入35億円
☆97年公開「タイタニック」トータル262億円
配給収入は興行収入の半分程度となる。
公開前には『恐らく「タイタニック」「ターミネーター2」ほどのムーブメントは起きないだろう』と予想したが、キャメロンをなめすぎていたようだ。
さすがに「タイタニック」までは超えないとは思うが、どうなるかは分からない。

興行収入100億円前後の作品は以下のとおり。
☆05年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」トータル110.0億円
先16.9→36.2→49.8→59.1→69.5→不明→95.5
☆07年「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」トータル109.0億円
金19.4→44.0→61.4→74.5→83.7→90.9→96.2
☆06年「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」トータル100.2億円
先19.2→37.5→52.2→63.7→78.8→86.5→90.6
☆07年「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」トータル94.0億円
先22.8→39.1→52.3→63.1→79.2→82.4→87.0
☆05年「スター・ウォーズEPⅢ」トータル91.7億円
先21.2→40.7→49.8→58.7→65.8→73.3→80.5
☆06年「ダ・ヴィンチ・コード」トータル90.5億円
OP12.8→36.0→51.8→62.6→70.3→76.1→80.7
☆09年「ハリー・ポッターと謎のプリンス」トータル80.0億円
6日22.1→35.0→47.5→55.9→66.7→71.6
☆09年「アバター」
5日14.1→32.4→46.7→59.3→70.0→82.9→96.4→109.6→118.7→
これらとの対比を考えるのは無駄だろう。

これらではなくて、以下の作品を参考にした方がよさそうだ。
☆03年「ラストサムライ」トータル137.0億円
7週目091.6→099.3→104.7→111.6→118.2→124.4→130.0
☆04年「ハウルの動く城」トータル196.0億円
7週目128.8→152.4→157.6→164.2→168.5→172.3→177.0
☆08年「崖の上のポニョ」トータル155.0億円
7週目127.3→134.4→祝140.5→143.1→145.8→147.6→祝149.2
☆09年「アバター」
7週目96.4→109.6→118.7億円→
「ラストサムライ」「ハウルの動く城」の数値は推定値であり、実際値とはズレがあると思われる。
「崖の上のポニョ」との対比で考えると、「アバター」の興行収入は131.0億円となる。
「ハウルの動く城」との対比で考えると、「アバター」の興行収入は147.6億円となる。
「ラストサムライ」との対比で考えると、「アバター」の興行収入は155.3億円となる。
ここまま下落が続けば、この程度となるが、どのようになるのかはまだ読めない。
当面は150億円まで到達するのをしばらく静観するしかないようだ。

もちろんアカデミー賞を受賞すればその影響もあるはずだ。
また、2月に「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」、3月に「シャーロック・ホームズ」が公開されるが、これらの洋画作品はそれほどのビッグヒットにはならないはずであり、しばらくはライバルが不在ということも恵まれている。
4月からの「アリス・イン・ワンダーランド」が公開されるまで勢いは持続するだろう。
どれほど伸びるのか全く予想できないが、現時点では、「アバター」の興行収入は先週の150億円程度のままとしたい。
10億円単位で稼ぎ続けているので、150億円は突破するとは思うが、どこまで伸びるかの予測は不能だ。
当面のライバルは03年「ラストサムライ」トータル137.0億円、04年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」トータル135.0億円となるが、楽に突破するだろう。
さすがに、01年「賢者の石」トータル203.0億円、02年「秘密の部屋」トータル180.0億円のラインまでは伸びないと思うが、どうなるだろうか。


5位:「おとうと」(松竹・テレビ朝日)<4週目>
【公開前個人予想】 24~25億円
【現時点での興行収入予想】 22~23億円
【公開規模】 303スクリーン
動員ベースでは3位となっているようだが、興行収入ベースでは5位となるようだ。
7.4千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは13.6億円半ばとなっている。
1週間の伸びは2.5億円程度だろうか。
やはり、平日の伸びが高いことが分かる。
山田洋次と吉永小百合のコンビであり、良い意味でも悪い意味でもサプライズもなく、安定している。

山田洋次監督作品の興行収入は以下の通り。
☆00年「十五才 学校Ⅳ」トータル10.5億円
☆02年「たそがれ清兵衛」トータル12億円(※02年分)
☆04年「隠し剣 鬼の爪」トータル9億円程度か
☆06年「武士の一分」トータル41.1億円
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆10年「おとうと」
OP2.4→7.2→11.1→13.7億円→
同じく吉永小百合主演の「母べえ」が参考になるだろう。
「母べえ」との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は21.7億円となる。
この辺りが落ち着きどころだろうか。
「母べえ」のオープニングは低すぎたが、だいたい近い数値になってきた。

吉永小百合主演の映画は以下の通り。
☆00年「長崎ぶらぶら節」トータル11.6億円
☆01年「千年の恋 ひかる源氏物語」トータル20.8億円
☆05年「北の零年」トータル27.0億円
OP2.5→7.8→12.0→15.1→18.2→20.3→22.2
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆08年「まぼろしの邪馬台国」トータル9.5億円
OP1.6→3.5→04.8→05.8→不明→07.2→07.7→
☆10年「おとうと」
OP2.4→7.2→11.1→13.7億円→
「まぼろしの邪馬台国」はやや低い結果に終わったが、20億円は堅そうだ。
主要作品との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は21.7~24.5億円となる。
「北の零年」以下、「母べえ」と同程度が落ち着きどころか。

テーマは異なるが、以下のような作品がライバルとなるのではないか。
☆08年「私は貝になりたい」トータル24.5億円
祝込3日4.1(2日2.6)→8.8→13.0→15.9→17.8→不明→21.0
☆09年「劔岳 点の記」トータル25.8億円
先2.9(2日2.6)→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6→23.1
☆09年「沈まぬ太陽」トータル28.0億円
OP2.5→09.1→14.5→18.3→祝21.4→22.9→24.3→
☆10年「おとうと」
OP2.4→7.2→11.1→13.7億円→
これらとの対比で考えると、「おとうと」の興行収入は20.1~21.1億円となる。
20億円が落ち着きどころとなりそうなところだが、これらよりも堅調に伸びるはずである。
「母べえ」は超えたいところなので、21~22億円程度が落ち着きどころか。

「おとうと」13.7億円と同程度の4週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「僕の初恋をキミに捧ぐ」16.0億円(トータル21.5億円)
☆「ドロップ」14.5億円(トータル19.5億円)
☆「感染列島」14.3億円(トータル19.1億円)
<2008>
☆「母べえ」13.4億円(トータル21.2億円)
☆「陰日向に咲く」14.2億円(トータル19.5億円)
☆「クロサギ」13.3億円(トータル17.2億円)
これらとの対比で考えると、「おとうと」の興行収入は17.7~21.7億円となる。
これらの対比を上回ることは期待したいところ。
「母べえ」を超えるかやや微妙なところもあるが、伸びは堅調に続くと考えて、「おとうと」の興行収入は先週に引き続き22~23億円と予想したい。
当初は『25億円前後まで稼ぐと予想したい』と書いていたが、そこまではどうやら伸びそうもない。
笑福亭鶴瓶などとの絡みで新規の観客を開拓できるかと思ったが、そうでもなかったようだ。


6位:「交渉人 THE MOVIE」(東映・テレビ朝日)<2週目>
【公開前個人予想】 7.0億円
【現時点での興行収入予想】 6億円(先週5億円以上、6億円以下)
【配給会社期待値】 動員300万人(目標か?ギャグか?)
6.8千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは3.7億円半ばとなっている。
1週間の伸びは1.8億円弱程度だろうか。
こちらも意外と平日の伸びが高いようだ。
ヒットしないのは分かるが、大コケということもないはずであり、平凡な結果になると予想したが、中コケという結果となった。
さすがに歴史的な大コケにはなっていないので、そういう意味では関係者は安心してよいか。

テレビ朝日系ドラマの映画化は以下のとおり。
☆08年「相棒」トータル44.4億円(視聴率08年18.1%)
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7
☆06年「TRICK劇場版2」トータル21.0億円(03年版・視聴率15.6%)
4.3→10.0→13.9→16.9→18.8
☆09年「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」トータル7.7億円
1.4→04.1→05.3→06.4→06.9
☆08年「特命係長 只野仁 最後の劇場版」トータル4.6億円(09年版・視聴率10.3%)
0.8→02.2→03.0→不明→04.1→04.3
☆08年「スシ王子!」トータル3.7億円(視聴率7.5%)
0.8→01.7→02.6→03.2→03.4→03.5
☆10年「交渉人 THE MOVIE」
木4日2.0(1.0)→3.8億円→
オープニング2日で稼いだ1億円を除外して、「相棒」「特命係長 只野仁」以外との対比で考えると、「交渉人 THE MOVIE」の興行収入は5.3~6.1億円となる。
これに貯金の1億円を加えると、6.3~7.1億円となる。
5億円はさすがに突破しそうであり、6億円程度が落ち着きどころか。
さすがに「特命係長 只野仁 最後の劇場版」「スシ王子!」は超えた。

近年公開されたサスペンス系ドラマ映画の興行収入と視聴率は以下のとおり。
☆07年「HERO」トータル81.5億円(視聴率34.2%)
10.1→祝込34.0→祝込48.4→57.4→祝込66.6→70.5→73.8
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(視聴率21.9%)
05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円(視聴率15.4%)
3.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7
☆08年「クロサギ」トータル17.2億円(視聴率15.7%)
2.9→07.3→10.7→13.3→15.2→16.0→16.4
☆09年「ハゲタカ」トータル8.3億円(視聴率7.2%)
1.5→04.1→05.6→06.6→07.3→07.7
木4日2.0(1.0)→3.8億円→
オープニング2日で稼いだ1億円を除外して、これらとの対比で考えると、「交渉人 THE MOVIE」の興行収入は5.7~7.6億円となる。
これに貯金の1億円を加えると、6.7~8.6億円となる。
伸びを期待できる作品ではないので、6億円半ばがマックスラインとなりそうだ。

「交渉人 THE MOVIE」2.8億円と同程度の2週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「真夏のオリオン」3.0億円(トータル5.7億円)
☆「さまよう刃」2.8億円(トータル5.5億円)
☆「しんぼる」2.5億円(トータル4.7億円)
<2008>
☆「明日への遺言」2.4億円(トータル6.0億円)
☆「Sweet Rain 死神の精度」2.5億円(トータル5.0億円)
☆「ICHI」2.6億円(トータル4.5億円)
「明日への遺言」以外との対比で考えると、「交渉人 THE MOVIE」の興行収入は4.8~5.6億円となる。
これに貯金の1億円を加えると、5.8~6.6億円となる。
問題は貯金と称している1億円の取扱となりそうだ。
これが有効に機能すれば、6億円程度が落ち着きどころとなる。
ある程度は“貯金”と考えられるので、「交渉人 THE MOVIE」の興行収入は6億円程度と予想したい。
オープニング時は6億円を超えないと予想したが、6億円は超えてくるかもしれない。


9位:「ゴールデンスランバー」(東宝)<4週目>
【公開前個人予想】 17億円
【現時点での興行収入予想】 11億円
【公開規模】 307スクリーン
6.0千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは9.0億円となっている。
1週間の伸びは1.4億円程度だろうか。
ある程度は伸びており、極端な初動タイプではなさそうだ。
ただ、そろそろ伊坂幸太郎原作作品がブレイクするかと予想したが、ブレイクまでは至らず。
個人的にはかなり期待していた作品であったが、期待が高すぎたようだ。
よくよく考えると、キャスティングが全体的に地味すぎたか。
若い層を狙うのならば、もう少し若い俳優を揃えた方がよかったかもしれない。

本作は中村義洋監督が手掛けている。
本作以外にも「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」を手掛けており、伊坂作品には最適な人物。
以下のような作品も手掛けており、サスペンス作品は得意か。
☆08年「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円
祝込3日3.9(2日2.6)→7.5→10.4→12.8→13.9→14.5→14.9
☆09年「ジェネラル・ルージュの凱旋」トータル9.0億円
OP1.5→4.3→06.3→07.4→08.1→08.5
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0→5.0→07.5→09.0億円→
これらとの対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.9~11.0億円となる。
あまり強気にはなれないが、多少の伸びがあると考えれば、この辺りを少々上回る程度か。

売れっ子小説家の伊坂幸太郎作品は多く映画化されているが、ヒット作には恵まれていない。
☆06年「陽気なギャングが地球を回す」データなし
OP0.4→1.0
☆07年「アヒルと鴨のコインロッカー」データなし
☆08年「Sweet Rain 死神の精度」トータル5.0億円
OP0.8→2.5→3.7→4.4
☆08年「フィッシュストーリー」データなし
☆09年「重力ピエロ」
先1.0→2.1→2.9→3.4
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0→5.0→7.5→9.0億円→
「Sweet Rain 死神の精度」が最高の興行収入なのだろうか。
「Sweet Rain」との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.2億円となる。
平凡な伸びだとすると、10億円程度となるようだ。

事件モノ・サスペンス系の興行収入は以下のとおり。
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円
OP03.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7→不明→26.3→26.5
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1→祝込45.7→46.9
☆08年「相棒」トータル44.4億円
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7→42.2
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆08年「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円
祝込3日3.9(2日2.6)→7.5→10.4→12.8→13.9→14.5→14.9
☆09年「アマルフィ 女神の報酬」トータル36.5億円
祝込3日5.7(2日3.8)→11.9→18.5→23.1→28.2→31.1→33.0→34.2
☆09年「ジェネラル・ルージュの凱旋」トータル9.0億円
OP01.5→4.3→06.3→07.4→08.1→08.5
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0→5.0→07.5→09.0億円→
「相棒」「容疑者Xの献身」「アマルフィ」以外との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は11.0~11.6億円となる。
「相棒」「容疑者Xの献身」「アマルフィ」との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は12.5~14.5億円となる。
もちろん、「容疑者Xの献身」「アマルフィ」のような伸びは期待できない。
平凡な伸びだと10億円程度となるが、ある程度の伸びを期待したいので、11億円程度が落ち着きどころとなりそうだ。

「ゴールデンスランバー」9.0億円と同程度の4週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「カムイ外伝」祝込9.6億円(トータル11.2億円)
☆「少年メリケンサック」8.6億円(トータル10.2億円)
☆「ゼロの焦点」8.6億円(トータル10.1億円)
<2008>
☆「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」9.5億円(トータル14.5億円)
☆「クライマーズ・ハイ」9.3億円(トータル11.9億円)
☆「銀色のシーズン」8.5億円(トータル10.4億円)
「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」以外との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.5~11.5億円となる。
「ゴールデンスランバー」の興行収入は初動タイプだと10億円程度となりそうだが、伊坂幸太郎の知名度やストーリーの面白みなど、多少の粘りを期待して、先週の11億円のままと予想したい。
公開前には期待をしたが、キャスティング等を踏まえれば、こんなものだろうか。
二桁を突破することを評価すべきなのかもしれない。

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国内映画興行収入ランキング(2月3週目その1)

4位:「恋するベーカリー」(東宝東和)<1週目>
【公開前個人予想】 6.0億円
【現時点での興行収入予想】 5億円前後
金曜日からの3日間で1.1億円弱(108,457,900円)のオープニングを飾った。
土日2日間では0.8億円(82,278,700円)となっている。
先週『金曜日からのオープニングは1.2億円程度だろうか』と書いたので、ほぼ予想どおりといえる。
ヒットとはいえないオープニングだが、日本人受けするキャスティングではないので、仕方のない結果といえる。

ヒット作を量産している女性監督のナンシー・マイヤーズ監督作品。
アメリカだけではなくて、以下のように日本でもヒットさせているのは評価できる。
☆04年公開「恋愛適齢期」トータル10.0億円
OP1.2→4.3→6.4→08.3
☆07年公開「ホリデイ」トータル13.3億円
OP1.8→5.5→8.2→10.3→11.8
☆10年公開「恋するベーカリー」
金3日1.1(2日0.8)億円→
これらとの対比で考えると、「恋するベーカリー」の興行収入は5.9~6.7億円となる。
伸びを期待できる作品ではないので、6億円を超えない程度となろうか。
頑張っても5億円台、伸びがないとそれ以下となりそうだ。

メリル・ストリープ主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆06年公開「プラダを着た悪魔」トータル17.0億円
OP1.9→6.5→9.6→12.8
☆09年公開「マンマ・ミーア!」トータル26.0億円
金4.4→10.1→15.3→19.1→22.0
☆10年公開「恋するベーカリー」
金3日1.1(2日0.8)億円→
これらとの対比で考えると、「恋するベーカリー」の興行収入は6.5~7.2億円となる。
これらのような伸びは期待できないので、ここまでは伸びないだろう。

ラブストーリーや女性をターゲットにした作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「セックス・アンド・ザ・シティ」18.0億円
先2.9→7.1→10.3→12.5→14.3
☆07年「ホリデイ」トータル13.3億円
OP1.8→5.5→8.2→10.3→11.8
☆08年「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円
OP1.5→4.4→6.7→8.2→9.2
☆06年「イルマーレ」トータル11.0億円
OP1.8→5.3→7.3→9.1→9.9
☆07年「幸せのレシピ」トータル7.0億円
OP1.2→3.5→5.3→6.4
☆08年「ベガスの恋に勝つルール」トータル6.1億円
先1.8→3.8→5.0→5.6→不明→6.0
☆09年「オーストラリア」トータル5.8億円
OP1.4→3.4→4.8→5.6
☆08年「マイ・ブルーベリー・ナイツ」トータル5億円見込み
OP0.8→2.5→3.6→4.3
☆07年「ラブソングができるまで」トータル4.9億円
OP0.7→2.1→3.6→4.2→4.6
☆09年「そんな彼なら捨てちゃえば?」トータル4.6億円
OP0.7→2.0→3.0→
☆08年「最後の初恋」トータル4.5億円
OP0.7→2.4→3.4→4.0
☆09年「あなたは私の婿になる」トータル3~4億円見込み
金0.8→1.9→2.6
☆09年「お買いもの中毒な私!」トータル3億円見込み
OP0.6→1.7→2.4→2.8
☆08年「幸せになるための27のドレス」トータル3.7億円
先0.9→2.0→2.7→3.2
☆10年公開「恋するベーカリー」
金3日1.1(2日0.8)億円→
これらとの対比で考えると、「恋するベーカリー」の興行収入は3.3~5.9億円となる。
平日の動員も期待できそうなので、極端な初動ではなさそうだ。
5億円前後が落ち着きどころとなるのではないか。
「ベガスの恋に勝つルール」(トータル6.1億円)、「オーストラリア」(トータル5.8億円)を下回り、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(トータル5億円見込み)、「ラブソングができるまで」(トータル4.9億円)を超える程度か。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「マンマ・ミーア!」トータル26.0億円(オープニング3日4.4億円)
☆「ベンジャミン・バトン」トータル24.0億円(オープニング3.2億円)
☆「チェンジリング」トータル12.8億円(オープニング3日2.3億円)
<2008>
☆「スウィーニー・トッド」トータル20.5億円(オープニング4.0億円)
☆「アメリカン・ギャングスター」トータル10.5億円(オープニング3日2.4億円)
☆「エリザベス/ゴールデン・エイジ」トータル6.5億円(オープニング1.2億円)
これらとの対比で考えると、「恋するベーカリー」の興行収入は4.1~6.5億円となる。

「恋するベーカリー」金3日1.1億円と同程度のオープニングは以下のとおり。
<2009>
☆「ココ・アヴァン・シャネル」金1.1億円(トータル7.5億円)
☆「愛を読むひと」金1.1億円(トータル5億円超)
☆「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」0.8億円(トータル3.8億円)
<2008>
☆「マイ・ブルーベリー・ナイツ」0.8億円(トータル5億円見込み)
☆「幸せの1ページ」0.9億円(トータル4.6億円)
これらとの対比で考えると、「恋するベーカリー」の興行収入は3.8~7.5億円となる。
ヒットは期待できないが、コメディ作品であり、気楽に見られるという強みがあるので、高い伸びもなく、極端な初動でもないと考えたい。
5億円を超えるかどうかは微妙だが、限りなく5億円に近い数字になると考えて、「恋するベーカリー」の興行収入は5億円前後と予想したい。


5位:「人間失格」(角川)<1週目>
【公開前個人予想】 4億円
【現時点での興行収入予想】 4億円
8,166万円のオープニングを飾った。
先週『オープニングは6~7千万円程度か』と書いたので、だいたい予想どおりとなっている。
正直コケる可能性がかなり高いと思っていたので、よく頑張ったという印象。

以下の作品がとりあえず参考にはなりそうだ。
☆09年「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」
祝込3日0.8(2日0.5)→2.0→2.9→3.5
☆10年「BANDAGE バンデイジ」
OP1.3→3.0→4.2→
☆10年「人間失格」
OP0.8億円→
「BANDAGE バンデイジ」以下、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」以上となると4億円台が落ち着きどころか。

「人間失格」0.8億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「おっぱいバレー」0.8億円(トータル5.3億円)
☆「TAJOMARU」0.7億円(トータル4.8億円)
☆「風が強く吹いている」0.9億円(トータル4.5億円)
<2008>
☆「明日への遺言」0.8億円(トータル6.0億円)
☆「アフタースクール」0.7億円(トータル5.5億円)
☆「Sweet Rain 死神の精度」0.8億円(トータル5.0億円)
☆「特命係長 只野仁 最後の劇場版」0.8億円(トータル4.6億円)
☆「銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~」0.8億円(トータル3.7億円)
これらとの対比で考えると、「人間失格」の興行収入は3.7~6.3億円となる。
伸びがあるとは思えないので、5億円は超えないのではないか。
極端な初動でもないので、「人間失格」の興行収入は4億円台が落ち着きどころと考えたい。

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ゴールデン・ラズベリー賞予想

2月の上旬には発表されていたが、ゴールデン・ラズベリー賞のノミネートは以下のとおりとなっている。
結果発表は、アカデミー賞授賞式の前日の3月6日とのこと。
話題を優先させたためか、やや違和感の残るノミネートとなっているのが特徴か。

受賞の有力情報などをネットで一切仕入れずに、適当に予想してみたい。
完全な個人イメージによる予想なので、ご了承を。


【最低映画賞】
◎「マーシャル博士の恐竜ランド」
○「オールド・ドッグス」
☆「オール・アバウト・スティーブ」
☆「トランスフォーマー/リベンジ」
☆「G.I.ジョー」
「トランスフォーマー/リベンジ」「G.I.ジョー」のみ鑑賞。
見る人によっては最低と感じるかもしれないが、「トランスフォーマー/リベンジ」「G.I.ジョー」はそれほど酷いデキではないと思う。
中身はない作品かもしれないが、アクション、コメディ、ホラーなどに中身を求める方が間違っている。
アクション映画としては、この2本のデキは悪いどころか、素晴らしいものだ。
興行的にも大成功しており、やや違和感の残るノミネート。
他にノミネート作品がなかったのだろうか。
それともビッグネームを入れないと注目を集めないと思ったのだろうか。
とりあえず、「トランスフォーマー/リベンジ」「G.I.ジョー」の受賞はないだろう。

残りの3本は見ていないが、「マーシャル博士の恐竜ランド」を本命と考えてみたい。
過去10年間で最も大コケした作品のトップテンに加わっており、さらにユニバーサルの関係者が責任を取ったとのことなので、話題性もある。

対抗は「オールド・ドッグス」。
「団塊ボーイズ」の大成功(興行収入168百万ドル)を受けて、関係者が再集結したが、48百万ドルしか稼げなかったというのは酷い。
二番煎じが完全に失敗した例としては受賞の資格がある。

サンドラ・ブロック主演の「オール・アバウト・スティーブ」もコメディ作品としては、それなりに面白そうと感じたが、それほど酷いのだろうか。
エキセントリックでストーカー気味の女性を熱演していたようなイメージ。
去年再ブレークしたサンドラ・ブロック作品のうち、唯一ヒットしなかった作品(興行収入34百万ドル)であり、そういう意味では酷いとはいえる。


【最低監督賞】
◎ブラッド・シルバーリング「マーシャル博士の恐竜ランド」
○ウォルト・ベッカー「オールド・ドッグス」
☆フィル・トレイル「オール・アバウト・スティーブ」
☆マイケル・ベイ「トランスフォーマー/リベンジ」
☆スティーブン・ソマーズ「G.I.ジョー」
こちらも上述同様に「マーシャル博士の恐竜ランド」のブラッド・シルバーリング監督が本命。
「マーシャル博士の恐竜ランド」は見ていないが、彼が監督をした「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」を見る限りでは、あまり才能は感じられない。
アクションやコメディ向きではないので、「ムーンライト・マイル」のようなヒューマンドラマを監督した方がいいだろう。
マイケル・ベイやスティーブン・ソマーズの受賞はないと思うが、どうなるだろうか。


【最低主演男優賞】
◎ウィル・フェレル「マーシャル博士の恐竜ランド」
○スティーブ・マーティン「ピンクパンサー2」
☆ジョナス・ブラザーズ全員「ジョナス・ブラザーズ/ザ・コンサート3D」
☆エディ・マーフィ「エディ・マーフィの劇的1週間」
☆ジョン・トラボルタ「オールド・ドッグス」
5本のうち1本も見ていない。
作品賞・監督賞に続き、「マーシャル博士の恐竜ランド」関係の受賞なるかが期待される。
「ピンクパンサー2」は予告編から明らかにスベりまくっており、この受賞の可能性も高いので、対抗としたい。
「ジョナス・ブラザーズ/ザ・コンサート3D」のジョナス・ブラザーズ全員も捨てがたいが、これはファン向けなので、ファン以外が見る方がおかしいともいえる。
この賞を与えるほどではないと思われる。
エディ・マーフィはこの賞の常連なので、お約束のようなものか。
07年に「マッド・ファット・ワイフ」で既に受賞しているので、彼の受賞はないだろう。


【最低主演女優賞】
◎サンドラ・ブロック「オール・アバウト・スティーブ」
○ビヨンセ「オブセスト」
☆マイリー・サイラス「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」
☆ミーガン・フォックス「トランスフォーマー/リベンジ」「ジェニファーズ・ボディ」
☆サラ・ジェシカ・パーカー「噂のモーガン夫妻」
「トランスフォーマー/リベンジ」以外は見ていない。
アカデミー賞とのダブル受賞が期待されているので、サンドラ・ブロックが本命となりそうだ。
他のいずれの女優も受賞の可能性は高そうだが、この中ではビヨンセ、マイリー・サイラスのシンガー女優がクサそうだ。
ジョナス・ブラザーズはコンサートムービーだったが、「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」は一応ストーリームービーなので、こちらはしっかりとした演技を求められる映画。
ビヨンセの「オブセスト」は意外な大ヒット(興行収入68百万ドル)をしたが、こちらの作品のレベルも低そうだ。
マイリー・サイラスも捨てがたいが、キャリアの違いでビヨンセを上位に取りたい。


【最低スクリーンカップル賞】
◎ジョナス・ブラザーズのうちの2人(または3人)どんな組み合わせでも「ジョナス・ブラザーズ/ザ・コンサート3D」
○ウィル・フェレル&すべての共演者とクリーチャー「マーシャル博士の恐竜ランド」
☆サンドラ・ブロック&ブラッドリー・クーパー「オール・アバウト・スティーブ」
☆クリステン・スチュワート&ロバート・パティンソンまたはテイラー・ロートナー「ニュームーン/トワイライト・サーガ」
☆シャイア・ラブーフ&ミーガン・フォックスまたはトランスフォーマー「トランスフォーマー/リベンジ」
このメンバーならば、とりあえず「トランスフォーマー/リベンジ」の受賞はなさそうだ。
興行収入的に大成功している「トワイライト・サーガ」の受賞もないのではないか。
最低主演女優賞でサンドラ・ブロックが受賞すれば、こちらの賞を受賞させる必要もない。
「マーシャル博士の恐竜ランド」の可能性が高そうだが、他の賞での受賞が濃厚であり、こちらの賞はジョナス・ブラザーズ辺りが受賞すると予想したい。
ファン以外が文句をつける映画ではないが、彼らにも何らかの賞を与える必要はあるだろう。


【過去10年の最低映画賞】
◎「バトルフィールド・アース」
○「ジーリ」
☆「アイ・ノウ・フー・キルド・ミー」
☆「フレディのワイセツな関係」
☆「スウェプト・アウェイ」
5本とも見たことはない。
破壊力がそれほど高いとは思えない「フレディのワイセツな関係」「スウェプト・アウェイ」の受賞はなさそうか。
「シャーロック・ホームズ」が大ヒットしたので、ガイ・リッチー監督の「スウェプト・アウェイ」の受賞はないだろう。

俳優生命に大ダメージを与えた「アイ・ノウ・フー・キルド・ミー」(主演:リンジー・ローハン)、「ジーリ」(主演:ベン・アフレック、ジェニファー・ロペス)辺りも捨てがたいが(「スウェプト・アウェイ」のマドンナも同様だが)、「バトルフィールド・アース」が一番破壊力がありそうだ。
過去10年間で最も大コケした作品のトップテンに加わっているので、受賞の資格は十分と考えて本命。
大きな話題となり、一組のカップルを破局に追い込まれた「ジーリ」が対抗。
こちらも過去10年間で最も大コケした作品のトップテンに加わっている。


【過去10年の最低俳優賞】
◎エディ・マーフィ
○ベン・アフレック
☆マイク・マイヤーズ
☆ジョン・トラボルタ
☆ロブ・シュナイダー
知名度が低いロブ・シュナイダーの受賞はなさそうだ。
ジョン・トラボルタ、マイク・マイヤーズも成功作に恵まれており、こちらの受賞もなさそうだ。
そうなると、エディ・マーフィとベン・アフレックの一騎打ちではないか。
監督業にも進出したり、それなりに盛り返し気味のベン・アフレックよりも、「ドリームガールズ」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート後、散々な結果のエディ・マーフィの分が悪いと思われるので、エディ・マーフィを本命にしたい。
「マッド・ファット・ワイフ」「デイブは宇宙船」「エディ・マーフィの劇的1週間」による3年連続のノミネートに加えて、「ブルート・ナッシュ」の大失敗は異常すぎる。
製作費1億ドルに対して、440万ドルしか稼げないというのはあり得ない。
もちろん過去10年間で最も大コケした作品のトップ1となっている。


【過去10年の最低女優賞】
◎パリス・ヒルトン
○リンジー・ローハン
☆ジェニファー・ロペス
☆マライア・キャリー
☆マドンナ
シンガー系の4名がノミネートされているが、パリス・ヒルトンが本命か。
演技はそれほど下手ではなさそうなイメージはあるが、それ以上に悪いイメージもあるので、その勢いで受賞しそうだ。

リンジー・ローハンはそれほど演技が下手ではなく、期待の若手女優だったのに、どこで人生が狂ってしまったのか。
2005年までは順風満帆、2007年「幸せのルールはママが教えてくれた」では演技の幅も広がっていたのに、2007年ではコカイン、アルコール依存、自動車事故で問題を起こしている。
マライア・キャリーは、アカデミー賞で高い評価を受けている「プレシャス」に出演しているので、受賞はないだろう。

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『パラノーマル・アクティビティ』レビュー

◆評  価   6.0点
◆おススメ度  B+(見るのならば、映画館で見ておいた方がよい)

殺人鬼やモンスター・ゾンビを登場させて、派手な流血を好むと一般的に思われているアメリカ人としてはなかなかユニークな作品を作ったという印象。
恐怖を与える存在が具象化されることはなく、“音”や“影”や“足跡”などを利用して得体の知れない“存在”で驚かせる発想やアイディアはそれなりに評価したいところ。
また、(実際には大して起こらないが)何かが起こるかもしれないという人間の感じる恐怖感を上手く煽り、恐怖感を効果的に利用することができているのではないか(個人的にはそれほどの恐怖は感じなかったが)。
製作者の計算なのか、予算の関係なのかは分からないが、観客の“恐怖”が発散されずに最後まで“維持”されていくので、ラストに上手く繋がっていく。
さらに、素人のような俳優、ブレまくるカメラの映像、いい位置にセットしてある寝室のカメラなどのマイナス的な要素も逆手にとって効果的に利用している。

しかし、全体的に作り込みの甘さ、粗さ、稚拙さも目立つ作品(意見は分かれるかもしれないが、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の方が作り込み度は高かったと思われる)。
低予算による試験版のようなものなので、この程度でも仕方がないかもしれないが、もうちょっとだけでも丁寧に作成し、もう少し様々なアイディアを盛り込むことができていれば、評価はもっと高まっただろう。
夜間に突っ立っているだけ、突然ベランダに行くといったネタもあるが、ラスト付近で突然おかしなことを言い始めるといった“不気味さ”などをもっと前面的に押し出してもよかったか(ラスト後の余韻は評価)。
序盤は楽観的な雰囲気を出していてもよいが、楽観が悲観に上手く変わるような演出も求めたいところ。

ところで、やむを得ず、渋谷で鑑賞することとなったが、観客層が非常に若かった。
驚いた声を出す・隣の連れと常にしゃべり続ける・前の席の後ろに足裏をくっ付けるような体勢で見るといったように鑑賞態度は非常に悪かったが、リアルに感情を表してくれるので、本作のような作品を鑑賞するにあたっては、悪くはない環境だった。
予告編や紹介VTRなどを見ていると、ラストではだいたい“アレ”が来ることが分かるので、自分は構えることができたが、不意を付かれると相当にビビルようだ。
後ろの席から、どれほどビックリすれば、そのような衝撃を与えることができるのかと思えるほどの衝撃が自分の席を直撃した。
映画よりも、それが一番ビビった。

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国内映画興行収入ランキング(2月3週目新作予想)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

○:「恋するベーカリー」(東宝東和)
<283館程度にて順次公開予定(もっと多いはず)>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 ナンシー・マイヤーズ
ヒット作を量産している女性監督。
アメリカだけではなくて、以下のように日本でもヒットさせているのは評価できる。
☆04年公開「恋愛適齢期」トータル10.0億円
OP1.2→4.3→6.4→08.3
☆07年公開「ホリデイ」トータル13.3億円
OP1.8→5.5→8.2→10.3→11.8
その他にもメル・ギブソン主演の「ハート・オブ・ウーマン」を監督している。
なかなかユニークな作品を作ることで個人的にも評価している。
ただ、「恋愛適齢期」も本作同様に大人向けラブストーリーであったが、ジャック・ニコルソンやキアヌ・リーヴスが出演していたのでヒットしたと思われる。
本作はキャストがあまりにも大人向けすぎるので、「恋愛適齢期」のようなヒットにはならないのではないか。
アメリカではヒットしたが、さすがに日本でヒットするキャスティングではない。

【キャスティング】 メリル・ストリープ、アレック・ボールドウィン、スティーヴ・マーティン
メリル・ストリープ主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆06年公開「プラダを着た悪魔」トータル17.0億円
OP1.9→6.5→9.6→12.8
☆09年公開「マンマ・ミーア!」トータル26.0億円
金4.4→10.1→15.3→19.1→22.0
その他に、03年「めぐりあう時間たち」トータル10.0億円、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」トータル9億円程度といった実績がある。
これらのようなヒットにはならないと思うが、彼女の実績は評価しなければならない。
題材的にはかなり微妙だが、大コケということはないのではないか。
ラブコメの標準程度には稼ぎそうだ。

スティーヴ・マーティンは「ピンクパンサー」シリーズ、「12人のパパ」シリーズに出演しているが、興行収入的には期待しにくい。
アレック・ボールドウィンは古くは「レッド・オクトーバーを追え!」、最近では「ディパーテッド」に出演しているが、こちらも興行収入的には期待しにくい。
アメリカではもちろん大スターだが、両助演男優が日本ではちょっと弱いところが気になる。

【題材】 「ラブコメ」「大人向け」
ラブストーリーや女性をターゲットにした作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「セックス・アンド・ザ・シティ」18.0億円
先2.9→7.1→10.3→12.5→14.3
☆07年「ホリデイ」トータル13.3億円
OP1.8→5.5→8.2→10.3→11.8
☆08年「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円
OP1.5→4.4→6.7→8.2→9.2
☆06年「イルマーレ」トータル11.0億円
OP1.8→5.3→7.3→9.1→9.9
☆07年「幸せのレシピ」トータル7.0億円
OP1.2→3.5→5.3→6.4
☆08年「ベガスの恋に勝つルール」トータル6.1億円
先1.8→3.8→5.0→5.6→不明→6.0
☆09年「オーストラリア」トータル5.8億円
OP1.4→3.4→4.8→5.6
☆08年「マイ・ブルーベリー・ナイツ」トータル5億円見込み
OP0.8→2.5→3.6→4.3
☆07年「ラブソングができるまで」トータル4.9億円
OP0.7→2.1→3.6→4.2→4.6
☆09年「そんな彼なら捨てちゃえば?」トータル4.6億円
OP0.7→2.0→3.0→
☆08年「最後の初恋」トータル4.5億円
OP0.7→2.4→3.4→4.0
☆09年「あなたは私の婿になる」トータル3~4億円見込み
金0.8→1.9→2.6
☆09年「お買いもの中毒な私!」トータル3億円見込み
OP0.6→1.7→2.4→2.8
☆08年「幸せになるための27のドレス」トータル3.7億円
先0.9→2.0→2.7→3.2
これらを見ると3~4億円程度で終わる可能性もありそうだ。
しかし、監督及びメリルの実績を評価すれば、「ベガスの恋に勝つルール」(トータル6.1億円)、「幸せのレシピ」(トータル7.0億円)程度となるだろうか。
評価が良ければ、口コミで伸びる可能性もあるが、さすがに二桁には乗らないと思われる。

【予告編・TVCM】 量・普/デキ・悪
短いヴァージョンだったためか、内容が全く分からないCMだった。
メリルがたそがれるだけで、観客が足を運ぶと思っているのだろうか。
ただ、R15指定なので、中身には触れて引かれることを避けたかもしれない。

【支持基盤・ターゲット】 「女性全般」
年配層がメリル・ストリープ主演ということで足を運んでくれればよいが。
若年層がキャストで足を運ばず、年配層もコメディを嫌って足を運ばないとコケることとなる。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「マンマ・ミーア!」トータル26.0億円(オープニング3日4.4億円)
☆「ベンジャミン・バトン」トータル24.0億円(オープニング3.2億円)
☆「チェンジリング」トータル12.8億円(オープニング3日2.3億円)
<2008>
☆「スウィーニー・トッド」トータル20.5億円(オープニング4.0億円)
☆「アメリカン・ギャングスター」トータル10.5億円(オープニング3日2.4億円)
☆「エリザベス/ゴールデン・エイジ」トータル6.5億円(オープニング1.2億円)
「マンマ・ミーア!」と時期的には同じだが、このようなヒットにはならないだろう。

【評価・予想】 6.0億円(オープニング3日1.2億円)
製作費は8千5百万ドルという大作映画。
アメリカでは現時点で1億1千万ドル程度を稼いでいる。
アメリカ受けするラブコメ作品とはいえ、去年の映画では「ノウイング」(トータル80百万ドル)、「Michael Jackson's This Is It」(トータル72百万ドル)といった日本でヒットした作品の興行収入を優に超えている。

しかし、アメリカの成功は、日本ではそのまま通用しないものだ。
以下のような作品がライバルになるのではないか。
☆07年「幸せのレシピ」トータル7.0億円
OP1.2→3.5→5.3→6.4
☆08年「ベガスの恋に勝つルール」トータル6.1億円
先1.8→3.8→5.0→5.6→不明→6.0
コケそうな雰囲気もあるが、「恋するベーカリー」の興行収入は「ベガスの恋に勝つルール」と同程度の6.0億円と予想したい。
金曜日からのオープニングは1.2億円程度だろうか。


「人間失格」もランクインしそうだ。
ただ、「人間失格」は生田斗真主演ということで年配層は敬遠しそうであり、若年層は太宰治原作ということで敬遠しそうだ。
作品の良し悪しとは別として、この手の作品はヒットしにくいはずだ。
詳しい分析はしないが、ファーストインプレッションでは「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」(トータル4億円程度か)と同程度、「BANDAGE」(トータル5億円程度か)を下回るだろうか。
オープニングは6~7千万円程度か。

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国内映画興行収入ランキング(2月2週目その2)

1位:「アバター」(20世紀フォックス)<8週目>
【公開前個人予想】 60.0億円
【現時点での興行収入予想】 150億円
【公開規模】 先週650スクリーン(先々週比-28スクリーン)
トータルでは109.6億円となっている。
1週間の伸びは13.2億円程度だろうか。
楽に100億円を突破した。

週毎の伸びは以下のとおり。
OP5日14.1→2週目18.3→3週目14.3→4週目12.7→5週目10.7→6週目12.9→7週目13.4→13.2億円となる。
ほとんど下落がみられないという優秀すぎる伸びとなっている。
全世界及び全米での興行収入が歴代トップになったというニュースが話題になっている効果だろうか。
アカデミー賞を獲得すれば、勢いは持続するかもしれない。

ジェームズ・キャメロン監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆86年公開「エイリアン2」配給収入12億円
☆91年公開「ターミネーター2」配給収入57.5億円
☆94年公開「トゥルーライズ」配給収入35億円
☆97年公開「タイタニック」トータル262億円
配給収入は興行収入の半分程度となる。
公開前には『恐らく「タイタニック」「ターミネーター2」ほどのムーブメントは起きないだろう』と予想したが、キャメロンをなめすぎていたようだ。
さすがに「タイタニック」までは超えないとは思うが、どうなるかは分からない。

興行収入100億円前後の作品は以下のとおり。
☆05年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」トータル110.0億円
先16.9→36.2→49.8→59.1→69.5→不明→95.5
☆07年「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」トータル109.0億円
金19.4→44.0→61.4→74.5→83.7→90.9→96.2
☆06年「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」トータル100.2億円
先19.2→37.5→52.2→63.7→78.8→86.5→90.6
☆07年「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」トータル94.0億円
先22.8→39.1→52.3→63.1→79.2→82.4→87.0
☆05年「スター・ウォーズEPⅢ」トータル91.7億円
先21.2→40.7→49.8→58.7→65.8→73.3→80.5
☆06年「ダ・ヴィンチ・コード」トータル90.5億円
OP12.8→36.0→51.8→62.6→70.3→76.1→80.7
☆09年「ハリー・ポッターと謎のプリンス」トータル80.0億円
6日22.1→35.0→47.5→55.9→66.7→71.6
☆09年「アバター」
5日14.1→32.4→46.7→59.3→70.0→82.9→96.4→109.6億円→
これらとの対比を考えるのは無駄だろう。

これらではなくて、以下の作品を参考にした方がよさそうだ。
☆03年「ラストサムライ」トータル137.0億円
7週目091.6→099.3→104.7→111.6→118.2→124.4→130.0
☆04年「ハウルの動く城」トータル196.0億円
7週目128.8→152.4→157.6→164.2→168.5→172.3→177.0
☆08年「崖の上のポニョ」トータル155.0億円
7週目127.3→134.4→祝140.5→143.1→145.8→147.6→祝149.2
☆09年「アバター」
7週目96.4→109.6億円→
「ラストサムライ」「ハウルの動く城」の数値は推定値であり、実際値とはズレがあると思われる。
「崖の上のポニョ」との対比で考えると、「アバター」の興行収入は126.4億円となる。
「ハウルの動く城」との対比で考えると、「アバター」の興行収入は141.0億円となる。
「ラストサムライ」との対比で考えると、「アバター」の興行収入は151.2億円となる。
「ハウルの動く城」以外は8週目の伸びは10億円を切っており、これらも参考にはならなくなってきている。
当面は150億円まで到達するのをしばらく静観するしかないようだ。

もちろんアカデミー賞を受賞すればその影響もあるはずだ。
また、2月に「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」、3月に「シャーロック・ホームズ」が公開されるが、これらの洋画作品はそれほどのビッグヒットにはならないはずであり、しばらくはライバルが不在ということも恵まれている。
4月からの「アリス・イン・ワンダーランド」が公開されるまで勢いは持続するだろう。
どれほど伸びるのか全く予想できないが、現時点では、「アバター」の興行収入は先週の150億円程度のままとしたい。
10億円単位で稼ぎ続けているので、150億円は楽に突破するとは思うが、どこまで伸びるかの予測は不能だ。
当面のライバルは03年「ラストサムライ」トータル137.0億円、04年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」トータル135.0億円となるが、楽に突破するだろう。
さすがに、01年「賢者の石」トータル203.0億円、02年「秘密の部屋」トータル180.0億円のラインまでは伸びないと思うが、どうなるだろうか。


3位:「おとうと」(松竹・テレビ朝日)<3週目>
【公開前個人予想】 24~25億円
【現時点での興行収入予想】 22~23億円(先週25億円前後)
【公開規模】 先週304スクリーン
トータルでは11.1億円となっているようだ。
1週間の伸びは3.9億円程度だろうか。
山田洋次と吉永小百合のコンビであり、良い意味でも悪い意味でもサプライズもなく、安定している。

山田洋次監督作品の興行収入は以下の通り。
☆00年「十五才 学校Ⅳ」トータル10.5億円
☆02年「たそがれ清兵衛」トータル12億円(※02年分)
☆04年「隠し剣 鬼の爪」トータル9億円程度か
☆06年「武士の一分」トータル41.1億円
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆10年「おとうと」
OP2.4→7.2→11.1億円→
同じく吉永小百合主演の「母べえ」が参考になるだろう。
「母べえ」との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は21.6億円となる。
この辺りがミニマムラインだろうか。
「母べえ」のオープニングは低すぎたが、だいたい近い数値になってきた。

吉永小百合主演の映画は以下の通り。
☆00年「長崎ぶらぶら節」トータル11.6億円
☆01年「千年の恋 ひかる源氏物語」トータル20.8億円
☆05年「北の零年」トータル27.0億円
OP2.5→7.8→12.0→15.1→18.2→20.3→22.2
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆08年「まぼろしの邪馬台国」トータル9.5億円
OP1.6→3.5→04.8→05.8→不明→07.2→07.7→
☆10年「おとうと」
OP2.4→7.2→11.1億円→
「まぼろしの邪馬台国」はやや低い結果に終わったが、20億円は堅そうだ。
主要作品との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は21.6~25.0億円となる。
「北の零年」は下回りそうだ。
「母べえ」以上、「北の零年」以下が落ち着きどころか。

テーマは異なるが、以下のような作品がライバルとなるのではないか。
☆08年「私は貝になりたい」トータル24.5億円
祝込3日4.1(2日2.6)→8.8→13.0→15.9→17.8→不明→21.0
☆09年「劔岳 点の記」トータル25.8億円
先2.9(2日2.6)→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6→23.1
☆09年「沈まぬ太陽」トータル28.0億円
OP2.5→09.1→14.5→18.3→祝21.4→22.9→24.3→
☆10年「おとうと」
OP2.4→7.2→11.1億円→
これらとの対比で考えると、「おとうと」の興行収入は20.5~21.4億円となる。
20億円前半が落ち着きどころとなりそうなところだが、堅調に伸びるはずである。
ただ先週予想していた25億円前後の興行収入まで伸びるかは微妙となってきた。
「母べえ」は超えそうなので、22~23億円程度が落ち着きどころか。

「おとうと」11.1億円と同程度の3週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「僕の初恋をキミに捧ぐ」13.0億円(トータル21.5億円)
☆「ドロップ」11.6億円(トータル19.5億円)
☆「感染列島」11.7億円(トータル19.1億円)
<2008>
☆「母べえ」祝込10.9億円(トータル21.2億円)
☆「陰日向に咲く」祝込11.8億円(トータル19.5億円)
☆「クロサギ」11.2億円(トータル17.2億円)
これらとの対比で考えると、「おとうと」の興行収入は17.0~21.6億円となる。
これらの対比を上回ることは期待したいところ。
伸びは堅調に続くと考えて、「おとうと」の興行収入は22~23億円と予想したい。
先週は『25億円前後まで稼ぐと予想したい』と書いたが、そこまでは伸びそうもない。


7位:「ゴールデンスランバー」(東宝)<3週目>
【公開前個人予想】 17億円
【現時点での興行収入予想】 11億円
【公開規模】 先週307スクリーン
トータルでは7.5億円となっているようだ。
1週間の伸びは2.5億円程度だろうか。
ある程度は伸びており、極端な初動タイプではなさそうだ。
ただ、そろそろ伊坂幸太郎原作作品がブレイクするかと予想したが、ブレイクまでは至らず。
個人的にはかなり期待していた作品であり、期待が高すぎたようだ。
よくよく考えると、キャスティングが全体的に地味すぎたか。
若い層を狙うのならば、もう少し若い俳優を揃えた方がよかったかもしれない。

本作は中村義洋監督が手掛けている。
本作以外にも「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」を手掛けており、伊坂作品には最適な人物。
以下のような作品も手掛けており、サスペンス作品は得意か。
☆08年「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円
祝込3日3.9(2日2.6)→7.5→10.4→12.8→13.9→14.5→14.9
☆09年「ジェネラル・ルージュの凱旋」トータル9.0億円
OP1.5→4.3→06.3→07.4→08.1→08.5
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0→5.0→07.5億円→
これらとの対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.7~11.3億円となる。
あまり強気にはなれないが、多少の伸びがあると考えれば、この辺りを少々上回る程度か。

売れっ子小説家の伊坂幸太郎作品は多く映画化されているが、ヒット作には恵まれていない。
☆06年「陽気なギャングが地球を回す」データなし
OP0.4→1.0
☆07年「アヒルと鴨のコインロッカー」データなし
☆08年「Sweet Rain 死神の精度」トータル5.0億円
OP0.8→2.5→3.7→4.4
☆08年「フィッシュストーリー」データなし
☆09年「重力ピエロ」
先1.0→2.1→2.9→3.4
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0→5.0→07.5億円→
「Sweet Rain 死神の精度」が最高の興行収入なのだろうか。
「Sweet Rain」との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.1億円となる。
平凡な伸びだとすると、10億円程度となるようだ。

事件モノ・サスペンス系の興行収入は以下のとおり。
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円
OP03.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7→不明→26.3→26.5
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1→祝込45.7→46.9
☆08年「相棒」トータル44.4億円
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7→42.2
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆08年「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円
祝込3日3.9(2日2.6)→7.5→10.4→12.8→13.9→14.5→14.9
☆09年「アマルフィ 女神の報酬」トータル36.5億円
祝込3日5.7(2日3.8)→11.9→18.5→23.1→28.2→31.1→33.0→34.2
☆09年「ジェネラル・ルージュの凱旋」トータル9.0億円
OP01.5→4.3→06.3→07.4→08.1→08.5
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0→5.0→07.5億円→
「容疑者Xの献身」「アマルフィ」以外との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.7~12.3億円となる。
「容疑者Xの献身」「アマルフィ」との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は14.8~15.1億円となる。
もちろん、「容疑者Xの献身」「アマルフィ」のような伸びは期待できない。
平凡な伸びだと10億円程度となるが、ある程度の伸びを期待したいので、11億円程度が落ち着きどころとなりそうだ。

「ゴールデンスランバー」7.5億円と同程度の3週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「カムイ外伝」8.1億円(トータル11.2億円)
☆「少年メリケンサック」7.3億円(トータル10.2億円)
☆「ゼロの焦点」6.9億円(トータル10.1億円)
<2008>
☆「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」7.7億円(トータル14.5億円)
☆「クライマーズ・ハイ」7.4億円(トータル11.9億円)
☆「銀色のシーズン」7.1億円(トータル10.4億円)
「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」以外との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.4~12.1億円となる。
「ゴールデンスランバー」の興行収入は初動タイプだと10億円程度となりそうだが、伊坂幸太郎の知名度やストーリーの面白みなど、多少の粘りを期待して、先週の11億円のままと予想したい。
公開前には期待をしたが、キャスティング等を踏まえれば、こんなものだろうか。


10位:「サヨナライツカ」(アスミック)<4週目>
【公開前個人予想】 3億円前後
【配給会社期待値】 10億円を視野
【現時点での興行収入予想】 11億円(OP時7.0億円)
【公開規模】 先週180スクリーン
トータルでは8.5億円となっているようだ。
1週間の伸びは1.8億円程度だろうか。
10億円突破も現実味を帯びており、正直いって信じられないヒットだ。
女性向け作品はこういう不可思議なヒットをするので、男性としては予想が難しい。
女性受けすると思われた「食堂かたつむり」もオープニングはイマイチだったが、こちらもそれなりに頑張っているようだ。

「サヨナライツカ」8.5億円と同程度の4週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「少年メリケンサック」8.6億円(トータル10.2億円)
☆「ゼロの焦点」8.6億円(トータル10.1億円)
<2008>
☆「赤い糸」祝込8.8億円(トータル11.5億円)
☆「銀色のシーズン」8.5億円(トータル10.4億円)
☆「砂時計」8.3億円(トータル10.0億円)
これらとの対比で考えると、「サヨナライツカ」の興行収入は10.0~11.1億円となる。
オープニング時には『「サヨナライツカ」の興行収入は当面は7億円程度が落ち着きどころと考えたい』と思ったが、この対比を超える11億円程度が落ち着きどころとなりそうだ。
同性に支えられる女優や女性の支持が高そうな作品をもっと見極めたいところだ。

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国内映画興行収入ランキング(2月2週目その1)

5位:「交渉人 THE MOVIE」(東映・テレビ朝日)<1週目>
【公開前個人予想】 7.0億円
【現時点での興行収入予想】 5億円以上、6億円以下
【配給会社期待値】 動員300万人(目標か?ギャグか?)
祝日の木曜日から4日間で2.0億円弱(196,950,350円)のオープニングを飾った。
土日の2日間では1.0億円(100,849,200円)のオープニングらしい。
先週『「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」のオープニングは1.4億円、「ハゲタカ」(トータル8.3億円)のオープニングは1.5億円となっているので、本作も1.5億円程度か。木曜日から4日間では2.8億円程度になろうか』と書いたが、予想よりも低い結果となっている。
ヒットしないのは分かるが、大コケということもないはずであり、平凡な結果になると予想したが、中コケという結果となった。
致死レベルの大コケはないというヨミは悪くなかったが、期待値がやや高すぎたかもしれない。

テレビ朝日系ドラマの映画化は以下のとおり。
☆08年「相棒」トータル44.4億円(視聴率08年18.1%)
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7
☆06年「TRICK劇場版2」トータル21.0億円(03年版・視聴率15.6%)
4.3→10.0→13.9→16.9→18.8
☆09年「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」トータル7.7億円
1.4→04.1→05.3→06.4→06.9
☆08年「特命係長 只野仁 最後の劇場版」トータル4.6億円(09年版・視聴率10.3%)
0.8→02.2→03.0→不明→04.1→04.3
☆08年「スシ王子!」トータル3.7億円(視聴率7.5%)
0.8→01.7→02.6→03.2→03.4→03.5
☆10年「交渉人 THE MOVIE」
木4日2.0(1.0)億円→
「相棒」以外との対比で考えると、「交渉人 THE MOVIE」の興行収入は4.6~5.8億円となる。
これに貯金の1億円を加えると、5.6~6.8億円となる。
5億円はさすがに突破しそうであり、6億円前後が落ち着きどころか。
さすがに「特命係長 只野仁 最後の劇場版」「スシ王子!」は超えるのではないか。

近年公開されたサスペンス系ドラマ映画の興行収入と視聴率は以下のとおり。
☆07年「HERO」トータル81.5億円(視聴率34.2%)
10.1→祝込34.0→祝込48.4→57.4→祝込66.6→70.5→73.8
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(視聴率21.9%)
05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円(視聴率15.4%)
3.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7
☆08年「クロサギ」トータル17.2億円(視聴率15.7%)
2.9→07.3→10.7→13.3→15.2→16.0→16.4
☆09年「ハゲタカ」(視聴率7.2%)トータル8.3億円
1.5→04.1→05.6→06.6→07.3→07.7
☆10年「交渉人 THE MOVIE」
木4日2.0(1.0)億円→
これらとの対比で考えると、「交渉人 THE MOVIE」の興行収入は5.5~9.1億円となる。
これに貯金の1億円を加えると、6.5~10.1億円となる。
伸びを期待できる作品ではないので、6.5億円辺りがマックスラインとなりそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「感染列島」トータル19.1億円(オープニング3.0億円)
☆「誰も守ってくれない」トータル6.4億円(オープニング1.1億円)
☆「20世紀少年第2章」トータル30.1億円(オープニング6.2億円)
☆「旭山動物園物語」トータル8.6億円(オープニング1.1億円)
☆「少年メリケンサック」トータル10.2億円(オープニング2.0億円)
<2008>
☆「陰日向に咲く」トータル19.5億円(オープニング2.4億円)
☆「母べえ」トータル21.2億円(オープニング1.6億円)
☆「L change the WorLd」トータル31.0億円(オープニング5.7億円)
☆「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円(オープニング3日3.9億円)
これらとの対比で考えると、「交渉人 THE MOVIE」の興行収入は4.9~13.3億円となる。
これに貯金の1億円を加えると、5.9~14.3億円となる。
初動タイプということに関しては疑いがないので、5億円突破が当面の目標となり、6億円を超えない程度が落ち着きどころだろう。

「交渉人 THE MOVIE」木4日2.0億円(土日2.0億円)と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「真夏のオリオン」1.1億円(トータル5.7億円)
☆「さまよう刃」1.0億円(トータル5.5億円)
☆「しんぼる」1.0億円(トータル4.7億円)
<2008>
☆「Sweet Rain 死神の精度」0.8億円(トータル5.0億円)
☆「特命係長 只野仁 最後の劇場版」0.8億円(トータル4.6億円)
☆「ICHI」1.0億円(トータル4.5億円)
これらとの対比で考えると、「交渉人 THE MOVIE」の興行収入は4.5~6.3億円となる。
これに貯金の1億円を加えると、5.5~7.3億円となる。
問題は貯金と称している1億円の取扱となりそうだ。
これが有効に機能すれば、6億円を超えない程度が落ち着きどころとなり、これが有効に機能しなければ、5億円程度となる。
ある程度は“貯金”と考えられるので、「交渉人 THE MOVIE」の興行収入は6億円を超えない程度と予想したい。

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気になる映画の最新情報

自分が気になった作品の情報を、未確定・未確認のものも含めて、ご紹介。

☆「踊る大捜査線 THE MOVIE3」
日本公開日:2010年7月3日
監督:本広克行
脚本:君塚良一
主演:織田裕二
新規キャラクターに伊藤淳史、内田有紀が起用されることとなったが、正直物足りない起用。
これだけで終わらないことを祈るばかり。
番外編に登場している関係者とはいえ、いまさら内田有紀を起用してもメリットがないのではないか。
和久さんの甥っ子役として伊藤淳史の起用には説得力がないことはないが、もの凄いイケメンを起用してもそれはいい意味での裏切りになったはず。
これらの起用だけではなくて、監督・脚本家も続投されるのも不満。
この二人はそれほど期待できないので、もうちょっと才能ある者を起用しないとシリーズが続かない可能性もある。
織田裕二のチカラだけでは集客には限界があり、ストーリーをもっと練ってもらわないと困る。
CMだけはド派手にぶちまけて、本編は中身のないものにならないでもらいたい。


2011年の公開映画は以下のとおり。
☆「パイレーツ4」
全米公開日:2011年5月20日予定
監督:ロブ・マーシャル(「シカゴ」「NINE」)
主演:ジョニー・デップ
オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイの降板が既に決まっているが、ジョニー・デップが出演すれば、全く問題ないだろう。
ペネロペ・クルスが出演するという噂があるようだ。
ジョニー・デップとは共演経験もあり、作風的にも合っていそうなイメージ。
個性も発揮しそうであり、悪くはない起用といえそうだ。


☆「ミッション:インポッシブル4」
全米公開日:2011年5月27日
監督:未定
脚本:「エイリアス」の脚本家コンビ
主演・プロデューサー:トム・クルーズ
共同プロデューサー:J・J・エイブラムス
舞台が東京になるという噂もある。
J・J・エイブラムスが監督しないことはややマイナス。
監督、敵役に大物を起用しないといけないと興行収入は期待しにくい。
前作の全米での興行収入が1.3億ドルなので、これを下回るようでは、このシリーズはおしまいか。
ヒロインのミシェル・モナハンを続投させるのかも一応気になるところ。

2011年の夏には「トランスフォーマー3」「ハリー・ポッター」の最終作の後編も公開される予定。


2012年の公開映画は以下のとおり。
☆「スター・トレック」
全米公開日:2012年6月29日
監督:未定
監督は未定とのこと。
個人的にはJ・J・エイブラムスが再登板するのではないかと思っている。
キャストについては前作のキャストがほぼ続投されることとなっている。
「アイアンマン」同様に日本では全くヒットしなかったが、アメリカでは根強い人気のシリーズ。


☆「スパイダーマン」
全米公開日:2012年7月3日
監督:マーク・ウェブ
脚本:「ゾディアック」の脚本家
主演は未定だが、やはりロバート・パティンソンといった大物の起用はない予定。
3Dになる見込みとなっており、この部分に製作費が投入されるのではないか。
アトラクションになっているように、3Dとの相性はよさそうだ。
リセットはされてしまい、予算も削られるが、日米でヒットするのは間違いないだろう。


その他の作品の動向は以下のとおり。
☆「スーパーマン」
プロジェクトが暗礁に乗り上げたが、クリストファー・ノーランがアドバイザーに付いた模様。
方向性がまとまれば、プロジェクトが再起動されると思われる。
恐らく、「リターンズ」はなかったこととなる見込み。


☆「ターミネーター」
権利を所有していた会社が経営破たんしたため、権利関係について入札を行い、製作経験のない訳の分からない会社が権利を取得した模様。
ソニー辺りが勝てば、すんなりと続編製作できそうだったが、訳の分からない会社だと難航する可能性もありそうだ。
ただ、脚本は順調に検討されているようであり、脚本の内容次第では他の製作会社に委託してでも製作が開始されるだろう。
ヘッジファンドという株の売買を専門に扱う企業(利益追求型)と思われるので、景気が回復すれば、とてつもない規模の作品ができるという可能性もあるが・・・。
こちらも「4」はなかったことにしてもよさそうだが、そのまま「4」を踏襲してカイル・リースが過去にタイムスリップする経緯といった核心へと進む模様。


映画とはあまり関係ないが、ファッションデザイナーのアレキサンダー・マックイーンが亡くなった。
さすがに定価で買えるほどの財源はないが、セールではよくお世話になっているブランド。
最近もMcQというセカンドラインのパンツを何本か購入したばかりだった。
才能ある者の突然の死は残念でしかならない。

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国内映画興行収入ランキング(2月2週目新作予想その2)

△:「バレンタインデー」(ワーナー)
<288館程度にて順次公開予定(もっと多いかも)>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 ゲイリー・マーシャル
「プリティ・ウーマン」「プリティ・ブライド」「プリティ・プリンセス」といった作品で知られており、知名度は高い。
しかし、近年は「プリティ・ヘレン」「幸せのルールはママが教えてくれた」といった作品を監督しているが、日本では劇場公開されたのかどうかも微妙な作品。
ベテランらしい安定感はありそうだが、新しいものは期待しにくい。
作品的には悪くはないという仕上りになるのだろうか。

【キャスティング】 ジェシカ・アルバ、アシュトン・カッチャー、キャシー・ベイツ、ジェシカ・ビール、ジュリア・ロバーツ
群像モノは意外と稼げないというイメージがある。
昨年公開された「そんな彼なら捨てちゃえば?」(トータル4.6億円)はベン・アフレック、ジェニファー・アニストン、ドリュー・バリモア、ジェニファー・コネリー、スカーレット・ヨハンソンといったそうそうたるメンバーだが、ヒットしなかった。
キャスティングはかなり豪華だが、日本人からするとその豪華さが分からないかもしれない。
同じく群像モノのラブストーリーである、04年「ラブ・アクチュアリー」はトータル15.5億円のヒットとなったが、これは例外ではないか。

【題材】 「ラブストーリー」「群像」
ラブストーリーや女性をターゲットにした作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「セックス・アンド・ザ・シティ」18.0億円
先2.9→7.1→10.3→12.5→14.3
☆07年「ホリデイ」トータル13.3億円
OP1.8→5.5→8.2→10.3→11.8
☆08年「P.S.アイラヴユー」トータル11.0億円
OP1.5→4.4→6.7→8.2→9.2
☆06年「イルマーレ」トータル11.0億円
OP1.8→5.3→7.3→9.1→9.9
☆07年「幸せのレシピ」トータル7.0億円
OP1.2→3.5→5.3→6.4
☆08年「ベガスの恋に勝つルール」トータル6.1億円
先1.8→3.8→5.0→5.6→不明→6.0
☆09年「オーストラリア」トータル5.8億円
OP1.4→3.4→4.8→5.6
☆08年「マイ・ブルーベリー・ナイツ」トータル5億円見込み
OP0.8→2.5→3.6→4.3
☆07年「ラブソングができるまで」トータル4.9億円
OP0.7→2.1→3.6→4.2→4.6
☆09年「そんな彼なら捨てちゃえば?」トータル4.6億円
OP0.7→2.0→3.0→
☆08年「最後の初恋」トータル4.5億円
OP0.7→2.4→3.4→4.0
☆09年「あなたは私の婿になる」トータル3~4億円見込み
金0.8→1.9→2.6
☆09年「お買いもの中毒な私!」トータル3億円見込み
OP0.6→1.7→2.4→2.8
☆08年「幸せになるための27のドレス」トータル3.7億円
先0.9→2.0→2.7→3.2
話題作や切ない系の作品の興行収入は高いが、本作はそういった作品ではない。
バレンタインデーという時期をなんとか利して、「そんな彼なら捨てちゃえば?」トータル4.6億円を超えたいところ。
二桁は超えることはないだろう。

【予告編・TVCM】 不明
TVCMは見たような見ないようなという記憶。
予告編に関しては、ストーリーは悪くはなさそうなラブストーリーで、キャスティングはかなり豪華というイメージ。

【支持基盤・ターゲット】 「カップル」
こういう作品は時期を過ぎたときの需要が気になる。
また、年配層は見ない、単独では男性客も見ない、女性客も単独では厳しいだろう。
カップルのみでは、休日は稼げるが、平日は稼ぎにくいところがある。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「007/慰めの報酬」トータル20億円見込み(オープニング先行除く3.1億円)
☆「マンマ・ミーア!」トータル26.0億円(オープニング3日4.4億円)
☆「ベンジャミン・バトン」トータル24.0億円(オープニング3.2億円)
<2008>
☆「EARTH」トータル24.0億円(オープニング3日5.5億円)
☆「スウィーニー・トッド」トータル20.5億円(オープニング4.0億円)
☆「アメリカン・ギャングスター」トータル10.5億円(オープニング3日2.4億円)
この手のラブストーリーはビッグヒットにはならないだろう。

【評価・予想】 5.5億円(オープニング3日1.8億円)
豪華キャスティングによる群像モノラブストーリーではあるが、作風的に二桁を超えることはないと思われる。
カップル以外には見に行きにくい作品なので、不安はあるが、「そんな彼なら捨てちゃえば?」トータル4.6億円をなんとか超えるのではないかと予想。
一応、ゲイリー・マーシャル監督やジュリア・ロバーツの知名度を評価。
「そんな彼なら捨てちゃえば?」の2割増加と考えて、「バレンタインデー」の興行収入はトータル5.5億円程度と予想したい。
金曜日からのオープニングは初動タイプと考えて、1.8億円程度だろうか。

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国内映画興行収入ランキング(2月1週目その2)

1位:「アバター」(20世紀フォックス)<7週目>
【公開前個人予想】 60.0億円
【現時点での興行収入予想】 150億円(先週125.0億円)
【公開規模】 先週678スクリーン
トータルでは96.3億円となっている。
1週間の伸びは13.4億円程度だろうか。
もうそろそろ100億円は突破しているころだろうか。

週毎の伸びは以下のとおり。
OP5日14.1→2週目18.3→3週目14.3→4週目12.7→5週目10.7→6週目12.9→7週目13.4億円となる。
7週目の伸びが前3週よりも高いという驚きの結果。
全世界及び全米での興行収入が歴代トップになったというニュースが話題になっている効果だろうか。
アカデミー賞を獲得すれば、勢いは持続するかもしれない。

ジェームズ・キャメロン監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆86年公開「エイリアン2」配給収入12億円
☆91年公開「ターミネーター2」配給収入57.5億円
☆94年公開「トゥルーライズ」配給収入35億円
☆97年公開「タイタニック」トータル262億円
配給収入は興行収入の半分程度となる。
公開前には『恐らく「タイタニック」「ターミネーター2」ほどのムーブメントは起きないだろう』と予想したが、キャメロンをなめすぎていたようだ。
さすがに「タイタニック」までは超えないとは思うが、どうなるかは分からない。

興行収入100億円前後の作品は以下のとおり。
☆05年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」トータル110.0億円
先16.9→36.2→49.8→59.1→69.5→不明→95.5
☆07年「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」トータル109.0億円
金19.4→44.0→61.4→74.5→83.7→90.9→96.2
☆06年「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」トータル100.2億円
先19.2→37.5→52.2→63.7→78.8→86.5→90.6
☆07年「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」トータル94.0億円
先22.8→39.1→52.3→63.1→79.2→82.4→87.0
☆05年「スター・ウォーズEPⅢ」トータル91.7億円
先21.2→40.7→49.8→58.7→65.8→73.3→80.5
☆06年「ダ・ヴィンチ・コード」トータル90.5億円
OP12.8→36.0→51.8→62.6→70.3→76.1→80.7
☆09年「ハリー・ポッターと謎のプリンス」トータル80.0億円
6日22.1→35.0→47.5→55.9→66.7→71.6
☆09年「アバター」
5日14.1→32.4→46.7→59.3→70.0→82.9→96.3億円→
これらとの対比を考えるのは無駄だろう。

これらではなくて、以下の作品を参考にした方がよさそうだ。
☆03年「ラストサムライ」トータル137.0億円
7週目091.6→099.3→104.7→111.6→118.2→124.4→130.0
☆04年「ハウルの動く城」トータル196.0億円
7週目128.8→152.4→157.6→164.2→168.5→172.3→177.0
☆08年「崖の上のポニョ」トータル155.0億円
祝3日15.8→32.3→52.6→72.1→99.4→114.7→127.3→134.4
☆09年「アバター」
5日14.1→32.4→46.7→59.3→70.0→82.9→96.3億円→
「ラストサムライ」「ハウルの動く城」の数値は推定値であり、実際値とはズレがあると思われる。
「崖の上のポニョ」との対比で考えると、「アバター」の興行収入は117.3億円となる。
「ラストサムライ」との対比で考えると、「アバター」の興行収入は137.3億円となる。
「ハウルの動く城」との対比で考えると、「アバター」の興行収入は146.5億円となる。
当面は120億円突破を見守りつつ、150億円まで到達するのをしばらく静観するしかないようだ。

もちろんアカデミー賞を受賞すればその影響もあるはずだ。
また、2月に「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」、3月に「シャーロック・ホームズ」が公開されるが、これらの洋画作品はそれほどのビッグヒットにはならないはずであり、しばらくはライバルが不在ということも恵まれている。
4月からの「アリス・イン・ワンダーランド」が公開されるまで勢いは持続するだろう。
どれほど伸びるのか全く予想できないが、現時点では、「アバター」の興行収入は先週の125億円から大きく変更して、150億円程度と予想したい。
先週比の下落率が生じないという事態では予想を上げていくしかない。
当面は03年「ラストサムライ」トータル137.0億円、04年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」トータル135.0億円が目標となりそうだ。
さすがに、01年「賢者の石」トータル203.0億円、02年「秘密の部屋」トータル180.0億円のラインまでは伸びないと思うが、どうなるだろうか。


2位:「オーシャンズ」(GAGA)<3週目>
【公開前個人予想】 12.5億円
【現時点での興行収入予想】 23~24億円(OP時19~20億円)
【配給会社期待値】 「EARTH」トータル24.0億円超え
トータルでは13.8億円となっているようだ。
子ども料金が500円にも関わらず、興行収入の伸びが高い。
自分も観ているので、こんなことを言うのは変だが、ただのドキュメンタリーがこれほどの人気が出るのが分からない。
ECOブームや温暖化対策ということもあるので、そういう趣旨からも注目されているのだろうか。

自然・生物・宇宙を扱ったドキュメンタリー作品の興行収入は以下のとおり。
☆04年公開「ディープ・ブルー」トータル11.0億円
☆06年公開「皇帝ペンギン」トータル10.0億円
☆08年公開「EARTH」トータル24.0億円
祝込3日5.5(2日3.6)→祝10.2→13.6→16.5→祝19.6→21.0
☆09年公開「宇宙(そら)へ。」トータル1億円程度か
☆10年公開「オーシャンズ」
OP2日3.4→不明→13.8億円→
「EARTH」との対比で考えると、「オーシャンズ」の興行収入は24.4億円となる。
当面は20億円超えが目標となるが、「EARTH」超えが視野に入ってきた。
ドキュメンタリー作品には老若男女、カップル、家族連れを問わないという強みはあるのが大きいようだ。

「オーシャンズ」13.8億円と同程度の3週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「劔岳 点の記」14.0億円(トータル25.8億円)
☆「カイジ 人生逆転ゲーム」14.1億円(トータル22.5億円)
☆「007/慰めの報酬」14.3億円(トータル19.8億円)
☆「HACHI 約束の犬」13.2億円(トータル19.7億円)
<2008>
☆「パコと魔法の絵本」13.7億円(トータル23.6億円)
☆「EARTH」13.6億円(トータル24.0億円)
☆「スウィーニー・トッド」14.0億円(トータル20.5億円)
これらとの対比では「オーシャンズ」の興行収入は19.1~25.4億円となる。
「オーシャンズ」のオープニングは20億円突破が可能なラインとなっている。
ただ、それ以上は大きくは伸びないと踏んで、「オーシャンズ」の興行収入は先々週の19~20億円から23~24億円という予想に変更したい。


3位:「おとうと」(松竹・テレビ朝日)<2週目>
【公開前個人予想】 24~25億円
【現時点での興行収入予想】 25億円前後
【公開規模】 先週303スクリーン
トータルでは7.2億円となっているようだ。
1週間の伸びは4.9億円程度だろうか。
山田洋次と吉永小百合のコンビであり、良い意味でも悪い意味でもサプライズもなく、安定している。

山田洋次監督作品の興行収入は以下の通り。
☆00年「十五才 学校Ⅳ」トータル10.5億円
☆02年「たそがれ清兵衛」トータル12億円(※02年分)
☆04年「隠し剣 鬼の爪」トータル9億円程度か
☆06年「武士の一分」トータル41.1億円
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆10年「おとうと」
OP2.4→7.2億円→
同じく吉永小百合主演の「母べえ」が参考になるだろう。
「母べえ」との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は23.9億円となる。
この辺りが落ち着きどころだろうか。
「母べえ」のオープニングは低すぎたが、だいたい近い数値になってきた。

吉永小百合主演の映画は以下の通り。
☆00年「長崎ぶらぶら節」トータル11.6億円
☆01年「千年の恋 ひかる源氏物語」トータル20.8億円
☆05年「北の零年」トータル27.0億円
OP2.5→7.8→12.0→15.1→18.2→20.3→22.2
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆08年「まぼろしの邪馬台国」トータル9.5億円
OP1.6→3.5→04.8→05.8→不明→07.2→07.7→
☆10年「おとうと」
OP2.4→7.2億円→
「まぼろしの邪馬台国」はやや低い結果に終わったが、20億円は堅そうだ。
主要作品との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は19.5~24.9億円となる。
「北の零年」をやや下回りそうだ。
「母べえ」以上、「北の零年」以下が落ち着きどころか。

テーマは異なるが、以下のような作品がライバルとなるのではないか。
☆08年「私は貝になりたい」トータル24.5億円
祝込3日4.1(2日2.6)→8.8→13.0→15.9→17.8→不明→21.0
☆09年「劔岳 点の記」トータル25.8億円
先2.9(2日2.6)→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6→23.1
☆09年「沈まぬ太陽」トータル28.0億円
OP2.5→09.1→14.5→18.3→祝21.4→22.9→24.3→
☆10年「おとうと」
OP2.4→7.2億円→
これらとの対比で考えると、「おとうと」の興行収入は20.0~22.2億円となる。
20億円前半が落ち着きどころとなりそうなところだが、堅調に伸びるはずであり、25億円前後の興行収入となりそうだ。

「おとうと」7.2億円と同程度の2週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「僕の初恋をキミに捧ぐ」7.8億円(トータル21.5億円)
☆「ドロップ」7.0億円(トータル19.5億円)
☆「感染列島」7.8億円(トータル19.1億円)
<2008>
☆「陰日向に咲く」7.2億円(トータル19.5億円)
☆「クロサギ」7.3億円(トータル17.2億円)
これらとの対比で考えると、「おとうと」の興行収入は17.0~20.1億円となる。
これらの対比を上回るのは確実。
伸びは堅調に続くと考えて、「おとうと」の興行収入は先週に引き続き25億円前後まで稼ぐと予想したい。


5位:「ゴールデンスランバー」(東宝)<2週目>
【公開前個人予想】 17億円
【現時点での興行収入予想】 11億円(先週12~13億円)
【公開規模】 先週307スクリーン
トータルでは5.0億円となっているようだ。
1週間の伸びは3.1億円程度だろうか。
ある程度は伸びており、極端な初動タイプではなさそうだ。
ただ、そろそろ伊坂幸太郎原作作品がブレイクするかと予想したが、ブレイクまでは至らず。
個人的にはかなり期待していた作品であり、期待が高すぎたようだ。
よくよく考えると、キャスティングが全体的に地味すぎたか。
若い層を狙うのならば、もう少し若い俳優を揃えた方がよかったかもしれない。

本作は中村義洋監督が手掛けている。
本作以外にも「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」を手掛けており、伊坂作品には最適な人物。
以下のような作品も手掛けており、サスペンス作品は得意か。
☆08年「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円
祝込3日3.9(2日2.6)→7.5→10.4→12.8→13.9→14.5→14.9
☆09年「ジェネラル・ルージュの凱旋」トータル9.0億円
OP1.5→4.3→06.3→07.4→08.1→08.5
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0→5.0億円→
これらとの対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.4~10.5億円となる。
あまり強気にはなれないが、多少の伸びがあると考えれば、この辺りを少々上回る程度か。

売れっ子小説家の伊坂幸太郎作品は多く映画化されているが、ヒット作には恵まれていない。
☆06年「陽気なギャングが地球を回す」データなし
OP0.4→1.0
☆07年「アヒルと鴨のコインロッカー」データなし
☆08年「Sweet Rain 死神の精度」トータル5.0億円
OP0.8→2.5→3.7→4.4
☆08年「フィッシュストーリー」データなし
☆09年「重力ピエロ」
先1.0→2.1→2.9→3.4
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0→5.0億円→
「Sweet Rain 死神の精度」が最高の興行収入なのだろうか。
「Sweet Rain」との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.0億円となる。
平凡な伸びだとすると、10億円程度となるようだ。

事件モノ・サスペンス系の興行収入は以下のとおり。
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円
OP03.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7→不明→26.3→26.5
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1→祝込45.7→46.9
☆08年「相棒」トータル44.4億円
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7→42.2
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆08年「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円
祝込3日3.9(2日2.6)→7.5→10.4→12.8→13.9→14.5→14.9
☆09年「アマルフィ 女神の報酬」トータル36.5億円
祝込3日5.7(2日3.8)→11.9→18.5→23.1→28.2→31.1→33.0→34.2
☆09年「ジェネラル・ルージュの凱旋」トータル9.0億円
OP01.5→4.3→06.3→07.4→08.1→08.5
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0→5.0億円→
「容疑者Xの献身」「アマルフィ」以外との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.4~12.1億円となる。
「容疑者Xの献身」「アマルフィ」との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は13.6~15.3億円となる。
もちろん、「容疑者Xの献身」のような伸びは期待できない。
平凡な伸びだと10億円程度となるが、ある程度の伸びを期待したいので、11億円程度が落ち着きどころとなりそうだ。

「ゴールデンスランバー」5.0億円と同程度の2週目興行収入作品は以下のとおり。
<2009>
☆「なくもんか」祝除く5.9億円(トータル13.5億円)
☆「少年メリケンサック」5.0億円(トータル10.2億円)
<2008>
☆「252生存者あり」5.7億円(トータル17.0億円)
☆「犬と私の10の約束」5.2億円(トータル15.2億円)
☆「ハッピーフライト」祝除く5.6億円(トータル13.3億円)
☆「銀色のシーズン」5.2億円(トータル10.4億円)
正月映画の「252生存者あり」、動物モノの「犬と私の10の約束」以外との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.0~11.9億円となる。
「ゴールデンスランバー」の興行収入は初動タイプだと10億円程度となりそうだが、伊坂幸太郎の知名度やストーリーの面白みなど、多少の粘りを期待して、先週の12~13億円からやや下方修正して11億円と予想したい。
キャスティング等を踏まえれば、こんなものだろうか。

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『シャネル&ストラヴィンスキー』レビュー

◆評  価   8.0点
◆おススメ度  B+(個人的には惹かれた作品だが)

「ココ・シャネル」「ココ・アヴァン・シャネル」が微妙なデキだったので、全く期待していなかったが、いい意味での裏切りを味わうことができる。
この3本の中では文句なしに自分の好みであり、かなり気に入った。
シャネル及びストラヴィンスキーを描くのにふさわしいセンスの良い作品に仕上がっている。
ファッションセンスは抜群であり、構図はまるで絵画を切り取ったようだ。
カメラワークもかなり凝っており、その動きを追って、撮影方法を想像するだけでも満足できる。

「ココ・シャネル」「ココ・アヴァン・シャネル」とは異なり、伝記的な要素はかなり省かれている。
伝記的なものを期待していると肩透かしを食らうが、そういった視点から描かないことで、シャネル及びストラヴィンスキーという存在をほとんど知らなくても楽しめる作品となっている(自分はストラヴィンスキーについては彼の名前と代表作の名前しか知らなかった)。
シャネル及びストラヴィンスキーという過去の偉人というよりも、一組の男女という捉え方を外していない。
彼らは紛れもない芸術家であるが、そういった捉え方をすることで、現代に生きる我々も近くに感じやすく、共感しやすくなっている。
自分の気持ちに真っ直ぐで正直でありながら、正直にもなれないところもあるシャネル、人間としての弱さもあり、強さもあるシャネルをより身近に感じられるのではないか。
「ココ・シャネル」「ココ・アヴァン・シャネル」を見ていると、ボーイ・カペルに対するシャネルの喪失感を感じ取れるので、彼女の内面も理解しやすかった。
伝記的な要素は少ないながらも、エルネスト・ボーによる「CHANEL N°5」の完成、「春の祭典」の初演時の喧騒など要所はきちんと押さえられているところも好印象。

シャネル及びストラヴィンスキーの罵り合い一つとってもセンスが良い。
映画らしく激しく罵り合うのではなくて、分別のある大人の男女らしく静かにかつ心にグサリと刺さるように罵り合っているところをとっても、この作品の素晴らしさを感じることができる。
芸術家としてダメになりそうなストラヴィンスキーをあえて突き放すことで創作意欲に向かわせるというシャネルならではのやり取りも彼女らしく面白いところだ。

ストーリーらしいストーリーがなく、説明もカットされており、ハリウッド映画のように人物の内面には単純には切り込めないので、鑑賞するには難しいところもあるが、見る人によってはかなり評価を高くできる作品に仕上がっていると思う。
“黒い服から白い服を着る”“音楽が情熱的なものへと変わる”それだけでも彼らの心情が雄弁に説明されている。
終盤間際に一瞬方向性を失ったかのようなところもあるが、その辺りには触れないでおこう。

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国内映画興行収入ランキング(2月1週目その1)

4位:「インビクタス/負けざる者たち」(ワーナー)<1週目>
【公開前個人予想】 10.5億円
【現時点での興行収入予想】 9億円
【公開規模】 319スクリーン
金曜日からの3日間で1.6億円弱(158,652,300円)のオープニングを飾った。
先週『金曜日からのオープニング3日は1.8億円程度か』と書いたので、大きくはズレていない。
ただ、馴染みにくいスポーツモノ・実話モノということもあり、やはりやや出足が鈍いところはあったようだ。

クリント・イーストウッド監督作品の興行収入は以下の通り。
☆04年「ミスティック・リバー」10.0億円
OP1.4→3.8→5.2→6.8→7.9
☆05年「ミリオンダラー・ベイビー」13.4億円
OP1.8→5.4→8.0→10.0→不明→12.2
☆06年「父親たちの星条旗」トータル17.0億円
OP1.9→5.9→8.3→10.4→12.7→14.0
☆06年「硫黄島からの手紙」トータル51.0億円
OP5.0→13.9→20.8→26.1→祝込36.7→39.8
☆09年「チェンジリング」トータル12.8億円
金3日2.3→6.5→9.1→11.0→12.1→12.4
☆09年「グラン・トリノ」トータル11.0億円
OP1.3→04.6→07.7→09.0→09.8
☆10年「インビクタス/負けざる者たち」
金3日1.6億円→
土日の数字は不明だが、1.2億円程度と想定してみたい。
「硫黄島からの手紙」以外との対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は8.6~10.7億円となる。
マックスでは10億円台、ミニマムでは8億円台となる。
伸びは堅調と思われるので、9億円台には乗るのではないか。
かなり厳しそうだが、10億円を突破できるかが注目となりそうだ。
俳優は豪華だが、スポーツ・実話モノということもあり、やや低い結果になりそうだ。
主演・助演でのノミネートはあったが、「ミリオンダラー・ベイビー」とは異なり、アカデミー賞作品賞に絡めなかったのも痛い。

モーガン・フリーマンは「ウォンテッド」(トータル25.0億円)、「ダークナイト」(トータル16.0億円)といった作品に出演している。
☆08年公開「最高の人生の見つけ方」トータル13.5億円
OP1.9→5.2→7.9→10.0→11.4→12.1
☆10年「インビクタス/負けざる者たち」
金3日1.6億円→
土日の数字は不明だが、1.2億円程度と想定してみたい。
これとの対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は8.5億円となる。
良好な伸びでも8億円、かなり伸びても9億円台というところか。

マット・デイモンは「オーシャンズ」シリーズ、「ボーン」シリーズに出演しているが、参考になるのは以下の作品か。
☆07年「ディパーテッド」トータル15.6億円
OP2.9→7.1→9.9→11.7→13.0→13.8
☆07年「グッド・シェパード」トータル4.5億円
OP1.0→2.7→3.8
☆05年「ブラザーズ・グリム」トータル11.5億円
OP3.3→6.3→8.2→10.1→11.6
☆10年「インビクタス/負けざる者たち」
金3日1.6億円→
これとの対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は4.2~6.5億円となるが、イーストウッド作品であり、ある程度の伸びは計算に入れるべき。

上述以外のヒューマンドラマ・スポーツ系などの作品は以下の通り。
☆07年公開「幸せのちから」トータル27.1億円
OP3.5→10.6→15.9→20.4→23.2→25.1
☆05年公開「シンデレラマン」トータル12.6億円
祝込3日2.8→6.2→8.7→10.6→11.6
☆05年公開「ネバーランド」トータル11.0億円
OP1.4→4.1→6.1→7.6
☆09年公開「7つの贈り物」トータル7.9億円
OP1.6→4.6→6.4→7.4→7.7→7.9
☆07年公開「ロッキー・ザ・ファイナル」トータル7.9億円
OP2.0→4.1→6.4→7.1→7.7
☆10年「インビクタス/負けざる者たち」
金3日1.6億円→
「幸せのちから」「ネバーランド」との対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は9.3~9.4億円となる。
この辺りが落ち着きどころだろう。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「007/慰めの報酬」トータル19.8億円(オープニング先行除く3.1億円)
☆「マンマ・ミーア!」トータル26.0億円(オープニング3日4.4億円)
☆「ベンジャミン・バトン」トータル24.0億円(オープニング3.2億円)
<2008>
☆「EARTH」トータル24.0億円(オープニング3日5.5億円)
☆「スウィーニー・トッド」トータル20.5億円(オープニング4.0億円)
☆「アメリカン・ギャングスター」トータル10.5億円(オープニング3日2.4億円)
これらとの対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は6.2~9.5億円となる。

「インビクタス/負けざる者たち」金1.6億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「サブウェイ123激突」金1.6億円(トータル7.7億円)
☆「イングロリアス・バスターズ」金1.6億円(トータル6.5億円)
☆「スター・トレック」金1.9億円(トータル6.0億円)
<2008>
☆「アメリカン・ギャングスター」金2.4億円(トータル10.5億円)
☆「大いなる陰謀」金1.5億円(トータル6.2億円)
これらとの対比で考えると、「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は5.1~7.7億円となる。
普通の作品では6~7億円程度がフィニッシュラインのオープニングだが、これらの対比を上回るのは確実。
「インビクタス/負けざる者たち」の興行収入は9億円と予想したい。


「食堂かたつむり」は圏外スタート。
オープニングは4千万円(40,543,500円)だった模様。
先週『オープニングは8千万円程度だろうか』と書いたので、半分しか稼いでいない。
柴咲コウの人気・実績、女性受けしそうな作風だけにコケないと予想したが、かなり物足りない結果となった。
3週目の中山美穂主演の「サヨナライツカ」を下回るというのは理解しがたい。

ただ、以下の作品(どちらも150館程度)に比べれば、妥当なラインか。
☆「キラー・ヴァージン・ロード」4.4千万円(トータル2億円以上)
☆「曲がれ!スプーン」祝込3日4.5(2日3.0)千万円(トータル1億円台か)
上野樹里主演「キラー・ヴァージン・ロード」をやや下回り、長澤まさみ主演「曲がれ!スプーン」よりはかなりマシ。
土日向きというよりも平日の仕事帰り向きのような気がするので、これらよりももうちょっと期待したいところだ。
トータル5億円と予想していたので、その半分の2.5億円程度は稼いでもらいたい。

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『ラブリーボーン』レビュー

◆評  価   6.5点
◆おススメ度  C(良い映画だが、正直言ってススめにくい作品)

素晴らしい作品だと思うが、同時につまらない作品でもある。
ジャッジするのはなかなか難しく、かなりやっかいな作品だ。
ただ、ピーター以外には作れないような作品に仕上がっており、独創性は評価したいところ。
初見では上手く感じ取れなかったが、何回か見ることがあれば、評価は変わると思われるところもあった。

「事件の真相はどうだったのか」「殺された少女が幽霊になり、家族にメッセージを送って犯人を暴く」「残された家族が犯人に復讐をする」といった視点からみてしまうと、はっきり言ってつまらない作品としか思えないだろう。
本作はそういった視点をメインには描こうとしていない。
大人の事情からかサスペンスタッチが前面に出ているテイストとなっているが、ピーターはそういった面はもっとカットしたかったのではないかと思えるほどだ。
表面上はサスペンステイストではあるものの、本当に描きたいところは“裏”にあるという仕上りにピーターはしたかったのかもしれないが、スタンリー・トゥッチが必要以上に頑張り過ぎてしまったのも誤算だったか。
おかげでバランス感が悪くなった点は否定しがたい。

本作は「殺された少女が天国に行くまでの過程」及び「残された家族・関係者が再生していく姿」を描いた作品であると思われる。
そういった視点から見てみると、本作の評価はがらりと変わると思う。
ピーター・ジャクソンにとっては、犯人の存在なんて、本当はどうでもよかったのではないかと思われる仕上りだ。
殺された少女の少女らしい想いや、家族の苦しみや悲しみが、ストレートではないものの、時間を掛けてゆっくりと丁寧に描かれている。
父親は刑事以上に事件にのめり込み、事件を正面から捉えようとする。
一方で、母親は事件から逃げ出して、娘の存在そのものを忘れようとする。
祖母は慣れない家事で家族を支えて、妹や弟は戸惑いながらも姉の存在を感じ取ろうとしている。
本来描きたい部分を何故か真正面から十分なヒカリを当てずに描こうとしており、豪華な俳優を起用しているのも逆に計算外だったか。
各キャラクターを活かしきれていないと感じてしまうのは仕方がない。

面白いと感じられる点は、関係者それぞれが“愛”を見出して、スージーの死を受け入れていくところだ。
スージーのボーイフレンドや妹は新たなパートナーを見つけて愛を感じたことで、スージーの死を受け入れることができたのではないか。
また、娘の死という事態に上手く向き合っていくことができなかった父も母も時間の経過とともに悲しみを癒して、それぞれの壊れかけた“愛”を再認識することで娘の死と向き合うことができるというまとめ方はなかなか感動的なところだ。
喪失感・無力感から救われていく“希望”のような光が見えたような感じがした。

しかし、つまらない映画である点は否定しにくく、アプローチが監督の思惑とはズレていったようなところがあるので、賞賛しにくい映画ではある。

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国内映画興行収入ランキング(2月2週目その1)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。
「交渉人 THE MOVIE」は木曜日から公開されるので、早めに予想しておく。

×:「交渉人 THE MOVIE」(東映・テレビ朝日)
<306館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 松田秀知
本作のドラマ版を手掛けており、「アタシんちの男子」「セレブと貧乏太郎」といったドラマ作品も手掛けている。
したがって、作風は変わることがなく、ドラマ版の延長ということになりそうだ。
ただ、ドラマでのキャリアは豊富のようだが、映画の監督は初めてとなる。

【キャスティング】 米倉涼子、筧利夫、陣内孝則、反町隆史、林遣都、成宮寛貴など
その他のキャスティングも意外と豪華。
チカラを入れていることは感じられるものの、米倉涼子主演作では限界がありそうだ。

【題材】 「ドラマの映画化」「刑事モノ」「サスペンス」
ドラマの視聴率は08年1月クールが平均13.4%、09年2月のSPが17.1%、09年10月クールが平均12.5%となっている。
テレビ朝日系ドラマとしては、視聴率自体はそれほど悪くはないが、わざわざ劇場まで足を運び、金を払ってまで見たい作品かといえば、そうではないような気がする。
テレビ朝日は「相棒」の映画化は成功したが、今回は厳しいのではないか。

テレビ朝日系ドラマの映画化は以下のとおり。
☆08年「相棒」トータル44.4億円(視聴率08年18.1%)
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7
☆06年「TRICK劇場版2」トータル21.0億円(03年版・視聴率15.6%)
4.3→10.0→13.9→16.9→18.8
☆09年「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」トータル7.7億円
1.4→04.1→05.3→06.4→06.9
☆08年「特命係長 只野仁 最後の劇場版」トータル4.6億円(09年版・視聴率10.3%)
0.8→02.2→03.0→不明→04.1→04.3
☆08年「スシ王子!」トータル3.7億円(視聴率7.5%)
0.8→01.7→02.6→03.2→03.4→03.5
さすがに「特命係長 只野仁 最後の劇場版」「スシ王子!」は超えるのではないか。
「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」辺りが落ち着きどころか。
ドラマと映画の公開が近いので、極端な大コケも考えにくい。

近年公開されたサスペンス系ドラマ映画の興行収入と視聴率は以下のとおり。
☆07年「HERO」トータル81.5億円(視聴率34.2%)
10.1→祝込34.0→祝込48.4→57.4→祝込66.6→70.5→73.8
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(視聴率21.9%)
05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円(視聴率15.4%)
3.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7
☆08年「クロサギ」トータル17.2億円(視聴率15.7%)
2.9→07.3→10.7→13.3→15.2→16.0→16.4
☆09年「ハゲタカ」(視聴率7.2%)トータル8.3億円
1.5→04.1→05.6→06.6→07.3→07.7
視聴率自体を比べれば、本作は13.7~29.8億円程度稼いでも不思議ではない。
しかし、それは机上の空論でしかない。
「ハゲタカ」を超えない程度となるか。

【予告編・TVCM】 不明
テレビ朝日を見ないためか、TVCMを見たことがない。

【支持基盤・ターゲット】 「ドラマ鑑賞者」「カップル」「30~40歳代の男性」
ドラマ鑑賞者層が不明だが、男性も多そうだ。
本ドラマを見る男性はそれほど映画を見ない層ではないかという気もする。
年配層も、本作程度では足を運ばないだろう。
そのように考えると、さすがにヒットするとは思えない。
バレンタインデーに近いが、その効果もあるとも思えない。
気軽に楽しめそうな作品ではあるが、カップルで何故本作を見なくてはいけないのか。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「感染列島」トータル19億円見込み(オープニング3.0億円)
☆「誰も守ってくれない」トータル6億円見込み(オープニング1.1億円)
☆「20世紀少年第2章」トータル30.1億円(オープニング6.2億円)
☆「旭山動物園物語」トータル8.6億円(オープニング1.1億円)
☆「少年メリケンサック」トータル10.2億円(オープニング2.0億円)
<2008>
☆「陰日向に咲く」トータル19.5億円(オープニング2.4億円)
☆「母べえ」トータル21.2億円(オープニング1.6億円)
☆「L change the WorLd」トータル31.0億円(オープニング5.7億円)
☆「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円(オープニング3日3.9億円)
2月はそこそこのヒット作が生まれているが、本作の二桁突破はさすがに厳しいか。

【評価・予想】 7.0億円(オープニング4日2.8億円)
マックス15億円、ミニマム5億円程度となろうか。
しかし、ヒットすると予想するのはさすがに難しい作品。
二桁突破は心情的に厳しいような気がする。
しかし、致死レベルの大コケになるかと言われれば、それもないような気がする。
ドラマの視聴率が悪くない点やドラマのSP版に近い感覚で気楽に見られる点などを好意的に考慮して、大コケという事態は避けて一桁後半程度まで稼ぐと予想したい。
「交渉人 THE MOVIE」の興行収入は「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」トータル7.7億円をやや下回る程度の7.0億円と予想したい。
「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」のオープニングは1.4億円、「ハゲタカ」(トータル8.3億円)のオープニングは1.5億円となっているので、本作も1.5億円程度か。
木曜日から4日間では2.8億円程度になろうか。

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「重力ピエロ」DVDレビュー

◆評  価   6.5点
◆おススメ度  B(悪くはないが、強いて薦められる作品でもない)

伊坂幸太郎原作作品。
原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。
雰囲気や仕上りは悪くはないので、評価は低くはない。
しかし、「どこが良かったか」と問われると、なかなか答えが見当たらないという困った作品。
家族の絆に対して、大いに感動できるものでもなく、不可思議なストーリーやサスペンスに関しては文句を付けるレベルではないが、回りくどさにやや疑問点も生じてしまう(放火の動機自体は分からなかったが、犯人はだいたい分かる)。

“たかだか・・・”という事柄がいかに関係者を苦しめるかが痛いほどに伝わってくるが、一歩間違えれば「改心しない犯罪者は殺してもよい」という極端な結論が導かれてもおかしくはない。
どんなに苦しいことがあっても、笑って明るくしていればよいというメッセージは心に響くので、ありきたりで単なるキレイごとのオチになるかもしれないが、“復讐”を果たすことなく、犯罪者にある程度のダメージを与える程度に済ませてもよかったかもしれない。
復讐を果たすことである程度スッキリとするかもしれないが、別の苦しみにさいなまれることになるだろう。
しっかりとしていないかもしれないが、兄なのだから、やはり弟を止めないといけない。
兄だからこそ、弟を止めないといけないというべきだろうか。
逆に、兄が犯罪を企てているとすれば、弟だからこそ、兄を止めるということもあるだろう。
「グレープ」のやり取りのように一緒になって、笑って明るくすれば、弟の心の傷を癒してやることができるのではないか。
“血”よりも家族の“絆”は濃いのであり、“最強の家族”というのはそういうことではないだろうか。
(統計学的なデータは分からないが)暴力的な性質は先天的にひょっとして遺伝するかもしれないが、性格は後天的にも形成されるものであり、犯罪に対して犯罪で仕返しをするというのはいかがなものか。
自己の遺伝子を否定したいにも関わらず、自らそれを認めることにはならないか。
せっかく産んで育ててくれた父母の恩に報いることにもならないだろう。
どんなに苦しいことがあっても、“復讐”をしなくても最強の家族の“絆”はそれを乗り越えることができるはずだ。

もし、“復讐”を肯定ないし是認できるレベルにもっていきたいならば、もう少し深く兄弟の内面に切り込まないといけない。
“法律”“倫理”といったものを超越できる作品レベルに達しないと、「殺人はやっぱりダメだよ」という意見が多くなっても仕方がないだろう。
原作を読んでいないので、こういうことしか言えない。

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「フィッシュストーリー」DVDレビュー

◆評  価   6.0点
◆おススメ度  B+(変なストーリーなので一度くらい見てもいいだろう)

伊坂幸太郎原作作品。
原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。
「フィッシュストーリー」という一曲が世界を救うという流れだが、ほとんど直球がなくて、大部分が変化球というところは逆に面白い仕組み。
『それ関係ないやん』という突っ込みを観客に入れさせることを当然に念頭に置かれて製作されているだろうが、狙い通り突っ込みを入れたくなる流れとなっている。
マジメに直球を待っていると、意外な変化球に戸惑わされることになるだろう。
この世の中では何が起きても不思議ではないということをユニークな視点から感じさせる作品となっている。

また、70年代はパンクロックに情熱を燃やす青年たちを描き、80年代はオカルトチックな昭和テイストを感じさせ、00年代はアクション作品を描き、10年代はSFテイストを交えながら、終末をまさに迎えようとする3人の男たちによる独特な世界を描かれており、年代ごとに演出のテイストを変えていることは評価したいところ。
ただ、どういう趣旨かは分からないが、多部未華子が出演している大部分のシーンにはどこか違和感を覚えさせる。
いい意味でのアンバランスなバランス感覚に優れている作品だが、この部分が悪い意味で失敗しているように思われる(別に彼女のことは好きでも嫌いでもない)。
「正義のみかた」というキーワードから、特撮やアクションヒーローのようなテイストに振りすぎてしまったか。
もともとリアリティのある作品ではないが、胡散臭さが倍増したというイメージ。
こういうテイストが好きな人もいるとは思うので、正解・不正解という単純な割り切りはできないが、個人的な感覚では少し合わなかったという印象。
また、「シージャック発生○分前」というテロップを出すことに対しても違和感がある。
そんな種明かしをすることによって、どういう効果を期待しているのだろうか。
こういうことは、むしろ突然やった方が観客にインパクトを与えられるのではないか。

逆鱗による居酒屋での“フィッシュストーリー”の種明かしも、彗星の爆発のあとのオーラスに持ってきた方がいいかなという印象。
“フィッシュストーリー=ほら話”というオチをもってくると、今までのこと全て現実なのか虚構なのか、観客に対して“混乱”させる効果を生じさせることができるだろう。

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「ラッシュライフ」DVDレビュー

◆評  価   4.5点
◆おススメ度  C(よく分からない作品なので見なくていいだろう)

伊坂幸太郎原作作品。
原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。
原作未読のためか、終始疎外感を覚えてしまった。
学生が製作に関わっているようであり、自分の世界を構築することにこだわりすぎて、観客の目を意識するまでには至らなかったようだ。
しかし、それほど嫌いではないテイストにはなっている。
原作を読んでいないので何ともいえないが、調理するのは難しい題材だったのだろうか。
もう少し練り込めばもうちょっと良い作品に仕上がった気がする。
また、個別エピソード自体理解できないものがないが、あまりにも漠然かつふんわりとしすぎてしまったか。
全体を通して、何を伝えたいのか完全にボヤけてしまった。
4人の監督がそれぞれを受け持っているようなので、バランスも少々悪くなっている。
黒澤編のような分かりやすい作品にするのも何か違和感を覚えてしまう。
そのアンバランスさが本作の“味”のようなものにもなっているが、一般受けするのは難しいだろう。

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国内映画興行収入ランキング(1月5週目その3)

1位:「アバター」(20世紀フォックス)<6週目>
【公開前個人予想】 60.0億円
【現時点での興行収入予想】 125.0億円(先週100.0億円)
【公開規模】 678スクリーン(-83スクリーン)
トータルでは82.9億円(8,293,795,130円)となっている。
1週間の伸びは12.9億円程度だろうか。
週毎の伸びは以下のとおり。
OP5日14.1→2週目18.3→3週目14.3→4週目12.7→5週目10.7→6週目12.9億円となる。
6週目の伸びが前2週よりも高いという驚きの結果。
全世界での興行収入が歴代トップになったというニュースが話題になった効果だろうか。
100億円突破は確実とみていいだろう。
アカデミー賞を獲得すれば、勢いは持続するかもしれない。

ジェームズ・キャメロン監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆86年公開「エイリアン2」配給収入12億円
☆91年公開「ターミネーター2」配給収入57.5億円
☆94年公開「トゥルーライズ」配給収入35億円
☆97年公開「タイタニック」トータル262億円
配給収入は興行収入の半分程度となる。
公開前には『恐らく「タイタニック」「ターミネーター2」ほどのムーブメントは起きないだろう』と予想したが、キャメロンをなめすぎていたようだ。
さすがに「タイタニック」までは超えないだろう。

興行収入100億円前後の作品は以下のとおり。
☆05年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」トータル110.0億円
先16.9→36.2→49.8→59.1→69.5→不明→95.5
☆07年「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」トータル109.0億円
金19.4→44.0→61.4→74.5→83.7→90.9→96.2
☆06年「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」トータル100.2億円
先19.2→37.5→52.2→63.7→78.8→86.5→90.6
☆07年「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」トータル94.0億円
先22.8→39.1→52.3→63.1→79.2→82.4→87.0
☆05年「スター・ウォーズEPⅢ」トータル91.7億円
先21.2→40.7→49.8→58.7→65.8→73.3→80.5
☆06年「ダ・ヴィンチ・コード」トータル90.5億円
OP12.8→36.0→51.8→62.6→70.3→76.1→80.7
☆09年「ハリー・ポッターと謎のプリンス」トータル80.0億円
6日22.1→35.0→47.5→55.9→66.7→71.6
☆09年「アバター」
5日14.1→32.4→46.7→59.3→70.0→82.9
本作は正月映画ではあるが、他の映画も正月や先行分があるので、そのまま対比してみたい。
これらとの対比で考えると、「アバター」の興行収入は92.6~103.7億円となる。
上述作品は6週目の伸びが10億円を割っているが、「アバター」は余裕で超えている。
これらの対比をもちろん上回るだろう。

これらではなくて、以下の作品を参考にした方がよさそうだ。
☆08年「崖の上のポニョ」トータル155.0億円
祝3日15.8→32.3→52.6→72.1→99.4→114.7
☆09年「アバター」
5日14.1→32.4→46.7→59.3→70.0→82.9
「崖の上のポニョ」との対比で考えると、「アバター」の興行収入は112.0億円となる。
この辺りが当面の落ち着きどころか。
仮に、今後3割程度の減少と計算しても9億円→6億円→4億円→3億円→2億円→1億円となり、110億円に近いラインに落ち着く。

ただ、アカデミー賞を受賞すればその影響もあるはずだ。
また、2月に「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」、3月に「シャーロック・ホームズ」が公開されるが、これらの洋画作品はそれほどのビッグヒットにはならないはずであり、しばらくはライバルが不在ということも恵まれている。
4月からの「アリス・イン・ワンダーランド」が公開されるまで勢いは持続するだろう。
最低でも110億円は稼ぎ、120億円程度まで稼ぎそうだ。
伸びが持続すれば、130億円まで届く可能性もある。
どれほど伸びるのか全く予想できないが、現時点では、「アバター」の興行収入は125億円程度と予想したい。
当面は05年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」トータル110.0億円がライバルとなり、03年「ラストサムライ」トータル137.0億円、04年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」トータル135.0億円が目標となりそうだ。
さすがに、01年「賢者の石」トータル203.0億円、02年「秘密の部屋」トータル180.0億円のラインまでは伸びないと思うが、どうなるだろうか。


7位:「パラノーマル・アクティビティ」(プレシディオ)<1週目>
【公開前個人予想】 3億円台
【現時点での興行収入予想】 5億円台
【公開規模】 160スクリーン
1.0億円(102,919,600円)のオープニングを飾った。
公開規模が大きくないのでさすがに限界があると思い、詳細な予想はしなかったが、意外と高いオープニングという印象。
先週『オープニングは4~5千万円程度か』と適当に書いていたが、予想を大きく超えている。
アメリカで相当に話題となり、新味のあるホラー作品ではあるものの、日本でもヒットするのはやや驚きだ。

サスペンス・ホラー系作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「ハプニング」トータル12.3億円
金3日2.8→7.0→9.4→11.4→12.1
☆08年「クローバーフィールド」12.0億円
OP2.6→6.2→8.3→9.9→11.5
☆08年「ミスト」トータル3.6億円
OP0.8→2.0→2.7→3.2→3.4
☆09年「THE 4TH KIND フォース・カインド」トータル5~6億円
金3日1.1(0.8)→2.9→3.9→4.7→5.2
☆10年「パラノーマル・アクティビティ」
OP1.0億円→
これらとの対比で考えると、「パラノーマル・アクティビティ」の興行収入は4.4~7.5億円となる。
ある程度の伸びは期待できるものの5億円程度ではないだろうか。

「パラノーマル・アクティビティ」1.0億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「トランスポーター3」1.1億円(トータル6.7億円)
☆「ウォッチメン」1.1億円(トータル4.1億円)
<2008>
☆「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」1.1億円(トータル4.6億円)
☆「Mr.ビーン」1.1億円(トータル4.5億円)
☆「ラスベガスをぶっつぶせ」1.1億円(トータル4.5億円)
☆「スピード・レーサー」1.1億円(トータル4.0億円)
これらとの対比で考えると、「パラノーマル・アクティビティ」の興行収入は3.6~6.1億円となる。
過剰といえるほどの話題にはなっていないので、伸びが持続するとも思えない。
多少粘っても「パラノーマル・アクティビティ」の興行収入は5億円台というところか。


10位:「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」(東宝・フジテレビ)<7週目>
【公開前個人予想】 80.0億円
【配給会社期待値】 40.0億円
【現時点での興行収入予想】 39億円(OP時の予想37~38億円)
【公開規模】 336スクリーン(-73スクリーン)
トータルでは、36.8億円弱(3,678,364,600円)となっている。
1週間の伸びは1.7億円程度だろうか。
40億円突破はやや厳しそうであり、オープニング時の予想37~38億円近いところが落ち着きどころとなりそうだ。
40億円近く稼いでコケたというのは可哀相だが、「ROOKIES-卒業-」「花より男子F」といった作品と同様のものを期待していたので失望感は生じてしまう。
ドラマから約3年の時を経ており、タイミングが遅かったのだろうか。
逆に飢餓感や期待感が熟成されるということもあると思っていたのだが。
このままでは4月に公開される“後編”に対しても影響が出そうだ。

近年公開されたドラマ映画の興行収入と視聴率は以下のとおり。
☆09年「ROOKIES-卒業-」トータル84.2億円(視聴率14.8%)
12.3→33.3→48.6→60.2→67.8→73.0→76.5→78.6
☆07年「HERO」トータル81.5億円(視聴率34.2%)
10.1→祝込34.0→祝込48.4→57.4→祝込66.6→70.5→73.8→76.3
☆08年「花より男子F」トータル77.5億円(視聴率05年19.7%、07年21.7%)
10.1→26.2→37.9→祝込48.5→54.5→60.3→64.6→69.9
☆06年「LIMIT OF LOVE/海猿」トータル71.0億円(視聴率13.1%)
09.7→23.5→35.5→45.1→52.8→58.3→62.5→65.3
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円(視聴率21.9%)
05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1→祝込45.7
☆08年「相棒」トータル44.4億円(視聴率08年18.1%)
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7→42.2
☆07年「西遊記」トータル43.7億円(視聴率22.8%)
祝3日7.9(5.2)→13.1→19.3→25.1→30.0→36.3→39.3→41.8
☆09年「ごくせん THE MOVIE」トータル34.8億円(視聴率22.6%)
04.9→祝込13.1→17.5→22.5→26.0→30.2→32.4→33.6
☆09年「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」
03.9→不明→22.1→祝29.9→32.7→35.1→36.8億円→
「ごくせん THE MOVIE」はなんとか超えている。
正月があったので、これらの8週目との対比で考えると、「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」の興行収入は38.1~40.8億円となる。
勢いは失いつつあるので、38~39億円が落ち着きどころか。

「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」36.8億円と同程度の8週目興行収入作品は以下のとおり(正月映画のため1週上乗せ)。
<2009>
☆「アマルフィ 女神の報酬」34.3億円(トータル36.4億円)
☆「ごくせん THE MOVIE」33.6億円(トータル34.8億円)
<2008>
☆「20世紀少年」37.4億円(トータル39.5億円)
☆「ザ・マジックアワー」36.5億円(トータル39.2億円)
これらとの対比で考えると、「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」の興行収入は38.1~39.5億円となる。
オープニングの予想は37~38億円だったが、「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」の興行収入は39億円という予想にしたい。
“後編”の公開前に“前編”を再上映すれば、40億円は突破するかもしれないが、そういったことはとりあえず考慮に入れないこととする。

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「Sweet Rain 死神の精度」DVDレビュー

◆評  価   5.0点
◆おススメ度  B-(設定は面白いが、活かしきれていない作品)

伊坂幸太郎原作作品。
原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。
原作未読のためか、終始ズレを感じてしまった。
47年近い時間のズレを製作者は懸命に表現しようとしたのかもしれないが、それが上手くマッチしてないという印象。
難しいところだが、時間のズレなどは思い切って無視して演出してもよかったのではないか。
詰まらないことに監督はコダワリを持ったようであり、観客からするともっと他の事をきちんとして欲しいと言いたくなる。
また、ステレオタイプ型の表現が多く、それが違和感を与えているばかりか、全体的に表面の部分をすくったようにしか思えないために深みを感じられない。

さらに“死”を問い切れていないように思えたので、高く評価することはしにくい。
死神の立ち位置も曖昧のような気がした。
死神よりも、ある意味で藤木さんの方が達観しているのには違和感を覚える。
ラストでは成長しているようには感じられるものの、死神としての成長を描くということも重要なことではないか。
死神は全てのことは知っているが、人間の感情を理解していないということといった設定を付加するとよかったかもしれない。
そういう意図は込められていたようだったが、雨が止まないのは、死神としての途中の状態であり、人間の感情を理解して初めて一人前の死神になれるというようなことでもよかったか。
一人の女性を描くのならば、『なぜあの時に殺さなかったのか』ということをもう少し問うてもよかっただろう。
生き続けることによって、不幸で苦しい思いをしたことは間違いないが、生き続けることによって、素晴らしい経験もできたということを藤木さんに伝えてもよい。
映画内では、藤木さんの方で自己解決してしまっており、死神をただの使い走りにしているのはちょっと違うのではないかという印象。

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国内映画興行収入ランキング(2月1週目その1)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

○:「インビクタス/負けざる者たち」(ワーナー)
<317館程度にて順次公開予定(実際にはもっと多いはず)>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 クリント・イーストウッド
クリント・イーストウッド監督作品の興行収入は以下の通り。
☆04年「ミスティック・リバー」10.0億円
OP1.4→3.8→5.2→6.8→7.9
☆05年「ミリオンダラー・ベイビー」13.4億円
OP1.8→5.4→8.0→10.0→不明→12.2
☆06年「父親たちの星条旗」トータル17.0億円
OP1.9→5.9→8.3→10.4→12.7→14.0
☆06年「硫黄島からの手紙」トータル51.0億円
OP5.0→13.9→20.8→26.1→祝込36.7→39.8
☆09年「チェンジリング」トータル12.8億円
金3日2.3→6.5→9.1→11.0→12.1→12.4
☆09年「グラン・トリノ」トータル11.0億円
OP1.3→04.6→07.7→09.0→09.8
スポーツモノは好まれないのではないかという懸念があるが、「ミリオンダラー・ベイビー」もスポーツモノであり、過度な不安は不要か。
ただ、「ミリオンダラー・ベイビー」はアカデミー賞作品である点を考慮する必要があり、「ミリオンダラー・ベイビー」を下回りそうだ。
「チェンジリング」をも下回るのではないか。
「グラン・トリノ」と同程度というところか。

【キャスティング】 モーガン・フリーマン、マット・デイモン
モーガン・フリーマンは「ウォンテッド」(トータル25.0億円)、「ダークナイト」(トータル16.0億円)といった作品に出演しているが、参考になるのは以下の作品か。
☆08年公開「最高の人生の見つけ方」トータル13.5億円
OP1.9→5.2→7.9→10.0→11.4→12.1
この辺りがマックスラインか。

マット・デイモンは「オーシャンズ」シリーズ、「ボーン」シリーズに出演しているが、参考になるのは以下の作品か。
☆07年「ディパーテッド」トータル15.6億円
OP2.9→7.1→9.9→11.7→13.0→13.8
☆07年「グッド・シェパード」トータル4.5億円
OP1.0→2.7→3.8
☆05年「ブラザーズ・グリム」トータル11.5億円
OP3.3→6.3→8.2→10.1→11.6
「ディパーテッド」は単独主演作ではないので、あまり参考にはなりそうもないが、参考までに載せておく。
「グッド・シェパード」がミニマムラインとなりそうだが、ここまでの低迷はないだろう。

【題材】 「ヒューマンドラマ」「スポーツ」「実話」
上述以外のヒューマンドラマ・スポーツ系などの作品は以下の通り。
☆07年公開「幸せのちから」トータル27.1億円
OP3.5→10.6→15.9→20.4→23.2→25.1
☆05年公開「シンデレラマン」トータル12.6億円
祝込3日2.8→6.2→8.7→10.6→11.6
☆05年公開「ネバーランド」トータル11.0億円
OP1.4→4.1→6.1→7.6
☆09年公開「7つの贈り物」トータル8億円見込み
OP1.6→4.6→6.4→7.4→7.7→7.9
☆07年公開「ロッキー・ザ・ファイナル」トータル7.9億円
OP2.0→4.1→6.4→7.1→7.7
「シンデレラマン」辺りまで稼いでもおかしくはないが、ボクシングモノよりもラグビーモノは稼ぎにくそうだ。

【予告編・TVCM】 量・多/デキ・普
CMの量は多いが、中身が伝わってこない。
ストーリーの設定を伝えるのは仕方がないかもしれないが、もう一工夫が必要。
感動をもう少し前面に押したいところ。

【支持基盤・ターゲット】 「全般、やや年配向け」
スポーツモノという不安定な要素はあるが、イーストウッド作品なので老若男女を問わないはず。
マット・デイモンの存在も多少は評価できるので、若者層の動員も期待できる。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「007/慰めの報酬」トータル20億円見込み(オープニング先行除く3.1億円)
☆「マンマ・ミーア!」トータル26.0億円(オープニング3日4.4億円)
☆「ベンジャミン・バトン」トータル24.0億円(オープニング3.2億円)
<2008>
☆「EARTH」トータル24.0億円(オープニング3日5.5億円)
☆「スウィーニー・トッド」トータル20.5億円(オープニング4.0億円)
☆「アメリカン・ギャングスター」トータル10.5億円(オープニング3日2.4億円)
「アメリカン・ギャングスター」程度だろうか。

【評価・予想】 10.5億円(オープニング3日1.8億円)
肝心のアカデミー賞では主演男優賞及び助演男優賞のみのノミネートであり、作品賞にはノミネートされなかったのは痛い。
アメリカでは製作費6千万ドルに対して、今週時点で36百万ドルしか稼いでいない。
比較的馴染みにくいスポーツモノ・実話モノということもあり、日本でも爆発的なヒットは期待しにくいが、クリント・イーストウッド監督作品の安定度は評価。
上述からも10~11億円程度の興行収入になるだろう。
10億円を割る可能性も高そうだが、ギリギリ乗る程度と考えて10.5億円と予想したい。
金曜日からのオープニング3日は1.8億円程度か。
コケるリスクもありそうだが、クリント・イーストウッド監督作品であり、あえて冒険はしないでよいだろう。


×:「食堂かたつむり」(東宝)
<157館程度にて順次公開予定>
※正確な数字ではなく、あくまでも公式ホームページ等に記載されている劇場数。

【監督】 富永まい
多少のキャリアはある模様だが、評価できるものはなさそうだ。

【キャスティング】 柴咲コウ、余貴美子
柴咲コウ主演作の興行収入は以下の通り。
☆06年「県庁の星」トータル20.8億円
☆06年「日本沈没」トータル53.4億円
☆07年「どろろ」トータル34.5億円
☆07年「舞妓 Haaaan!!!」トータル20.8億円
☆08年「少林少女」トータル15.1億円
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
共演者や題材に恵まれ過ぎているが、実績はかなり高い。
今年は「大奥」もスタンバイ中。
本作はさすがに10億円を超えるような作品ではないが、コケることもないのではないか。
イベントで料理を披露したことがニュースになるくらいの存在感・話題性もある。
男性受けはイマイチのような気がするが、女性受けは良さそうであり、その辺りの評価も必要だ。

【題材】 「ヒューマンドラマ」「母と娘」「料理」
やや地味目なヒューマンドラマは以下のとおり。
☆07年「眉山/びざん」トータル12.1億円
OP1.3→4.6→7.1→9.0→10.2→10.9→11.3
☆06年「博士の愛した数式」トータル12.0億円
OP1.2→3.7→5.9→7.6→8.7→9.7
☆09年「60歳のラブレター」トータル8億円見込み
OP1.0→2.9→4.6→5.9→6.9
☆07年「象の背中」トータル5.7億円
OP0.9→2.9→4.1→4.9→5.4
☆07年「めがね」トータル5.0億円
祝込3日0.8(2日0.6)→1.7→2.6→3.3
☆08年「西の魔女が死んだ」トータル4.5億円
OP0.5→1.6→2.4→3.1→3.6
コケなければ、「めがね」程度は稼ぎそうだ。
上映館数も多くはないので、さすがに二桁は超えないとは思われる。

公開時200館未満の公開規模における高額興行収入作品は以下のとおり。
☆09年「ドロップ」トータル19億円見込み(公開時:140館)
祝込3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1→18.0
☆09年「60歳のラブレター」トータル8億円見込み(公開時:189館)
OP1.0→2.9→4.6→5.9→6.9
☆08年「明日への遺言」トータル6.0億円(公開時:196館)
OP0.8→2.4→不明→4.4→4.9
☆08年「アフタースクール」トータル5.5億円(公開時:72館)
OP0.7→2.0→3.0→3.6→4.1
☆07年「めがね」トータル5.0億円(公開時:72館)
祝込3日0.8→1.7→2.6→3.3
☆07年「僕は妹に恋をする」トータル5.0億円(公開時:76館)
OP0.8→2.1→3.0→祝込3.7
☆08年「西の魔女が死んだ」トータル4.5億円(公開時:159館)
OP0.5→1.6→2.4→3.1→3.6
☆09年「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」トータル4~5億円見込み(公開時:159館)
祝込3日0.8(2日0.5)→2.0→2.9→3.5
「めがね」トータル5.0億円だけではなくて、06年「かもめ食堂」トータル5.8億円も超えられるだろうか。
「60歳のラブレター」辺りがマックスラインか。

【予告編・TVCM】 量・少/デキ・良
TVCMはほとんど見かけないが、予告編のデキは悪くはなかった。
女性受けしそうな作品である。

【支持基盤・ターゲット】 「女性」
女性受けしそうな作品であり、意外なヒットをする可能性もある。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「感染列島」トータル19億円見込み(オープニング3.0億円)
☆「誰も守ってくれない」トータル6億円見込み(オープニング1.1億円)
☆「20世紀少年第2章」トータル30.1億円(オープニング6.2億円)
☆「旭山動物園物語」トータル8.6億円(オープニング1.1億円)
☆「少年メリケンサック」トータル10.2億円(オープニング2.0億円)
<2008>
☆「陰日向に咲く」トータル19.5億円(オープニング2.4億円)
☆「母べえ」トータル21.2億円(オープニング1.6億円)
☆「L change the WorLd」トータル31.0億円(オープニング5.7億円)
☆「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円(オープニング3日3.9億円)
「誰も守ってくれない」まで届くかどうか。

【評価・予想】 5.0億円(オープニング0.8億円)
去年公開された「ホノカアボーイ」(トータル1億円)が信じられないほどの大コケを喫したが、こういったホノボノとした作品は意外なヒットをする可能性が高い。
男性からは見る気があまりしない作品だが、女性受けしそうな作品であり、女性向け作品はヒットすると考えた方が無難だろう。
上映館数が多くないので、さすがに一桁後半は厳しいと考えて、「食堂かたつむり」の興行収入は5.0億円程度と予想したい。
柴咲コウの実績も高く評価した方がいいだろう。
オープニングは8千万円程度だろうか。
レディースデイなどの平日の動員も高いだろう。


24館程度で公開される「涼宮ハルヒの消失」のランクインもあるだろうか。
見たことがないので、どの程度の人気かよく分からないが、人気は相当と推測され得る。
今年公開され「涼宮ハルヒの消失」よりも上映館数が少ない「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」のオープニングが6.1千万円、「劇場版 Fate / stay night」のオープニングが3.7千万円なので、ランクインは不可能ではないはず。
去年公開された「劇場版 マクロスF虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~」と同程度稼ぐと考えれば、4~5億円は稼いでもおかしくない。
オープニングは「劇場版 マクロスF」と同程度の8千万円程度だろうか。

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『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』レビュー

◆評  価   7.5点
◆おススメ度  B+(ハリウッド映画のようなエンターテイメント感はないところがよい)

原作は当然未読。
2時間30分を超える長尺だが、全く飽きることがなくストーリーに集中でき、鑑賞後は素直に面白かったと感じたので評価は高めにしたい。
宗教ネタや重いネタも絡んではいるが、事件のネタ自体はそれほど驚かされるものではなく、比較的ありふれた猟奇的殺人事件がベースとなっているものの、事件の捜査の推移を見守っていれば、それなりに楽しむことができるだろう。
事件の謎や人間関係は一見複雑にみえるが、比較的シンプルで丁寧な作りとなっているので、付いていきやすいと思われる。
観客を置き去りにして、製作者の都合でストーリーをガンガン進めるというようなハリウッド映画のような作りではなくて、捜査を依頼された雑誌記者と同じような目線で観客はゆっくりと丹念に事件を見つめることができるのも好印象だ。
シンプルで丁寧な作りとはいっても、訳の分からない伏線を張って自滅したり、登場した瞬間に「オマエ犯人だろう」というような単純な作りではなっておらず、犯人や事件の真相は最後まで分かりにくいので、ハリウッド映画とは異なる“新鮮味”を感じられる。
スウェーデンの最近の映画はあまり見たことがなかったので、この機会に見られてよかった。
また、ハリウッド映画とは異なり、派手さがない一方で、エログロ度が高いというのも特徴。
殺そうとする直前に、水を飲ませてやるといったやり取りなどは、なかなか興味深い視点からも描かれている。

リスベットとミカエルの微妙な関係も物足りないながらも、興味深く描かれている。
この二者の関係がより深まるのは“続編”を待つしかないようだ。
ただ、自己の感情は押し殺し、暴力的な感情に満ちているように見えるリスベットだったが、ミカエルにメールを送付した時点で、心のどこかで何かを求めているのではないかと推測もできる。
リスベットは消えない“過去”をもっているからこそ、ノーマルとはいえないアプローチを図り、一緒に寝ようとするミカエルに対してストレートな対応ができないところも何かを雄弁に語っている。
抱いてはいけない感情が溢れてきたから、あの時に姿を消したのだろうか。
忘れることができないから、刑務所に逢いに来たのだろうか。
サスペンスの面白みだけではなくて、こういった複雑な感情が入り混じっている点も面白みの一つとなっている。
ハリウッド映画のような単純化された相対する性格のコンビとはやや異なるタイプのコンビであり、二者の微妙で単純ではない関係も本作を豊かなものにしている。

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国内映画興行収入ランキング(1月5週目その2)

5位:「スーパー戦隊祭 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」(東映・テレビ朝日)<1週目>
【公開前個人予想】 3億円台
【現時点での興行収入予想】 6億円
【公開規模】 140スクリーン程度
1.5億円弱(149,624,750円)のオープニングを飾った。
面倒くさかったので、細かい分析をしなかったが、先週『去年のこの時期に公開された「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」がトータル3億円、オープニング8.6千万円なので、本作も3億円台、オープニングは8千万円前後か』と書いたので、予想よりもかなり大きなものとなっている。
カードのプレゼントも行われているようであり、それが要因か。
東映は特撮とプリキュアとONE PIECEさえ公開していれば、かなり儲かりそうだ。

去年のシリーズ作品の興行収入は以下のとおり。
☆09年「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」トータル3.1億円
OP0.9→1.8億円→
☆10年「スーパー戦隊祭 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」
OP1.5億円→
これとの対比で考えると、今年の興行収入は5.2億円となる。
急激に伸びる理由がプレゼント以外にあるのかどうか分からないが、5億円程度が落ち着きどころとなりそうだ。

春や秋などに公開された電王シリーズの興行収入は以下の通り。
☆08年春「電王&キバ クライマックス刑事」トータル7.4億円
OP1.9→3.7→4.7→05.9→06.7
☆08年秋「さらば電王 ファイナル・カウントダウン」トータル7.2億円
OP1.8→3.4→5.0→05.8
☆09年GW「超・電王&ディケイド NEOジェネレーションズ」トータル7.0億円
水6日4.7(OP1.7)→5.5→6.4→6.8
☆10年「スーパー戦隊祭 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」
OP1.5億円→
いずれも200館未満で公開されているが、この手の作品のオープニングは結構高いようだ。
これらとの対比で考えると、「スーパー戦隊祭」の興行収入は5.8~6.2億円となる。
伸びがあると6億円程度が落ち着きどころとなりそうだ。

参考までに夏に公開される本家ライダーシリーズと比較してみたい。
☆06年「仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE」トータル9.5億円
OP1.7→4.1→7.1→8.4
☆07年「仮面ライダー電王 俺、誕生!」トータル13.8億円
OP2.4→5.7→9.6→11.4→12.6
☆08年「仮面ライダーキバ 魔界城の王」トータル9.0億円
OP1.9→5.3→6.9→8.2→8.6
☆09年「仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」トータル19.0億円
OP4.8→11.9→15.2→17.1→18.0
☆09年「仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイドMOVIE大戦2010」
OP4.5→7.6億円→
☆10年「スーパー戦隊祭 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」
OP1.5億円→
09年のライダーは爆発しているが、06年・08年のライダーのオープニングと遜色はないというのが不思議だ。
これらとの対比で考えると、「スーパー戦隊祭」の興行収入は5.9~8.6億円となる。
初動タイプだとは思われるので、「スーパー戦隊祭 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」の興行収入は6億円と予想したい。
この手の作品はよく分からないが、人気や支持が高いということだけは分かる。
軽視は禁物ということのようだ。


6位:「ラブリーボーン」(パラマウント)<1週目>
【公開前個人予想】 9.5億円
【現時点での興行収入予想】 7~8億円
金曜日からの3日で1.8億円弱(177,546,900円)のオープニングを飾った。
先週『金曜日からのオープニング3日間は2.3億円程度か』と書いたので、予想を下回った。
ピーター・ジャクソンの凄さを知っているだけに、あまり低い予想にはしにくかったが、作品的にはこの程度でも仕方はない。
宣伝材料となりそうなアカデミー賞でのノミネートは助演男優賞のみという結果。
ますます苦戦を強いられそうだ。
ベストセラー小説の映画化というが、原作の知名度が高いとは思えず、大きな影響はなかったようだ。

参考になりそうな作品は見当たらないが、強いていえば以下のような作品か。
ジャンルは無視して、不可思議なストーリーや新味のある題材を主にピックアップしてみた。
☆08年「ハプニング」トータル12.3億円
金3日2.8→7.0→9.4→11.4→12.1
☆08年「イーグル・アイ」トータル12.2億円
OP2.5→06.4→10.0→11.6
☆09年「ノウイング」トータル10.2億円
金3日2.9→6.1→8.2→9.3
☆08年「バンテージ・ポイント」トータル8.5億円
OP1.5→4.1→5.8→6.9→7.6
☆09年「7つの贈り物」トータル8億円見込み
OP1.6→4.6→6.4→7.4→7.7
☆10年「ラブリーボーン」
金3日1.8億円→
土日の興行収入は不明だが、1.4億円程度と考えたい。
これらとの対比で考えると、「ラブリーボーン」の興行収入は6.3~7.9億円となる。
初動タイプとは思えず、ある程度の伸びは期待できるので、7~8億円程度が落ち着きどころとなりそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「チェ/28歳の革命」トータル8億円見込み(オープニング1.4億円)
☆「007/慰めの報酬」トータル19.8億円(オープニング先行除く3.1億円)
☆「レボリューショナリー・ロード」トータル3億円後半見込み(オープニング0.8億円)
<2008>
☆「EARTH」トータル24.0億円(オープニング3日5.5億円)
☆「スウィーニー・トッド」トータル20.5億円(オープニング4.0億円)
☆「Mr.ビーン」トータル4.5億円(オープニング1.1億円)
「Mr.ビーン」以外との対比で考えると、「ラブリーボーン」の興行収入は7.2~9.3億円となる。
異常に高い伸びは期待できないので、9億円までは伸びないだろう。
やはり、7~8億円程度となりそうだ。

「ラブリーボーン」金曜日3日1.8億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「チェ/28歳の革命」1.4億円(トータル8億円見込み)
☆「スター・トレック」金1.9億円(トータル6億円見込み)
☆「パブリック・エネミーズ」1.5億円
<2008>
☆「バンテージ・ポイント」1.5億円(トータル8.5億円)
☆「ドラゴン・キングダム」1.5億円(トータル7.1億円)
主要作品との対比で考えると、「ラブリーボーン」の興行収入は5.7~8.0億円となる。
これらを踏まえた上で、初動でも高い伸びもなく、普通の伸びで推移すると思われるので、「ラブリーボーン」の興行収入は7~8億円と予想したい。
ピーター・ジャクソンの知名度を警戒したが、過度に警戒する必要はなかった。
やや、公開前予想が高すぎたようだ。
女性受けする可能性もあるので、平日の伸びにも一応注意が必要か。

テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

「陽気なギャングが地球を回す」DVDレビュー

◆評  価   1.0点
◆おススメ度  ×(原作者の感想を聞きたい)

伊坂幸太郎原作作品。
原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。
原作は読んだことがないが、原作者が本作を見たら何と言うのだろう。
設備が整った厨房で最高の食材を“素人”が調理したら・・・こうなるのかなという作品。
おでんの中からステーキが出てきたというようなぶち壊し感で溢れている。
おふざけが酷すぎるだけではなくて、ストーリーの繋がりも悪く、個人的には全く合わなかった。
苛立ちしか覚えなかったのでこのような評価となった。
「そろそろ勘弁してくれ、さすがにもうすぐ終わるだろう」とDVDプレイヤーの表示をみたら、たった60分しか過ぎていなかったときには絶望を味わった。

監督の努力は認めたいが、努力だけでは評価に繋がらない。
『俺ってセンスいいだろう』と声を大に自慢げに言われると、うっとうしく感じるのは仕方がないのではないか。
本当にセンスが良ければ賞賛を与えたいが、センスがなければ痛々しさが加重的に増加していく。
本当にセンスが良い者は『俺ってセンスいいだろう』というようなことを言わないようなセンスを持ち合わせている。
また、本作のセンスは監督のオリジナルのセンスではなくて、他の映画やドラマからの引用やマネのような気がする。
自分が本当に身に付けたセンスではないので、しっくりとこないのではないか。

「ラストはラブストーリーあり、裏切りあり、大どんでん返しありの誰も見たことのない凄いものにするぜ」という声が聞こえてくるが、バランスが悪く、美しさもロマンも何もないただのごった煮という仕上り。

本作にこれほどの俳優が揃ったことが不思議だ。
“伊坂原作”という点に惹かれたのだろうか。
それとも脚本は読まずに原作を読んだのか。
ただ、出演者たちが楽しそうに、きちんと演技をしていただけが救いだった。
薄っぺらなキャラクターになんとか深みを出そうと懸命に努力をしているだけに監督の罪は重いかもしれない。
ファッションについてはそれなりに楽しめるので、この点だけは評価したい。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

国内映画興行収入ランキング(1月5週目その1)

3位:「おとうと」(松竹・テレビ朝日)<1週目>
【公開前個人予想】 24~25億円
【現時点での興行収入予想】 25億円前後
【公開規模】 303スクリーン
2.3億円半ば(235,929,100円)のオープニングを飾った。
先週『「母べえ」のオープニングは低かったが、本作はやや高めと考えて、2.4億円程度ではないだろうか』と書いたので、ほぼ予想どおりの結果となった。
山田洋次と吉永小百合のコンビであり、良い意味でも悪い意味でもサプライズもなく、安定している。

山田洋次監督作品の興行収入は以下の通り。
☆00年「十五才 学校Ⅳ」トータル10.5億円
☆02年「たそがれ清兵衛」トータル12億円(※02年分)
☆04年「隠し剣 鬼の爪」トータル9億円程度か
☆06年「武士の一分」トータル41.1億円
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆10年「おとうと」
OP2.4億円→
同じく吉永小百合主演の「母べえ」が参考になるだろう。
「母べえ」との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は31.8億円となる。
この辺りがマックスラインとなるが、「母べえ」のオープニングが低すぎる。
20億円台が落ち着きどころだろう。

吉永小百合主演の映画は以下の通り。
☆00年「長崎ぶらぶら節」トータル11.6億円
☆01年「千年の恋 ひかる源氏物語」トータル20.8億円
☆05年「北の零年」トータル27.0億円
OP2.5→7.8→12.0→15.1→18.2→20.3→22.2
☆08年「母べえ」トータル21.2億円
OP1.6→6.4→祝込10.9→13.4→15.7→17.3→18.2
☆08年「まぼろしの邪馬台国」トータル9.5億円
OP1.6→3.5→04.8→05.8→不明→07.2→07.7→
☆10年「おとうと」
OP2.4億円→
「まぼろしの邪馬台国」はやや低い結果に終わったが、20億円は堅そうだ。
主要作品との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は14.3~31.8億円となる。
「北の零年」との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は25.9億円となり、現時点ではこの辺りが落ち着きどころか。

テーマは異なるが、以下のような作品がライバルとなるのではないか。
☆08年「私は貝になりたい」トータル24.5億円
祝込3日4.1(2日2.6)→8.8→13.0→15.9→17.8→不明→21.0
☆09年「劔岳 点の記」トータル25.8億円
先2.9(2日2.6)→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6→23.1
☆09年「沈まぬ太陽」トータル28.0億円
OP2.5→09.1→14.5→18.3→祝21.4→22.9→24.3→
☆10年「おとうと」
OP2.4億円→
これらとの対比で考えると、「おとうと」の興行収入は22.6~26.9億円となる。
堅調に伸びるはずであり、やはり25億円前後の興行収入となりそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「感染列島」トータル19.1億円(オープニング3.0億円)
☆「誰も守ってくれない」トータル6億円見込み(オープニング1.1億円)
<2008>
☆「銀色のシーズン」トータル10.4億円(オープニング3日2.8億円)
☆「陰日向に咲く」トータル19.5億円(オープニング2.4億円)
☆「母べえ」トータル21.2億円(オープニング1.6億円)
「母べえ」以外との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は12.5~19.5億円となる。
初動タイプということは想定しにくいので、やはり20億円台には乗るだろう。

「おとうと」2.4億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「沈まぬ太陽」2.5億円(トータル28.0億円)
☆「BALLAD 名もなき恋のうた」2.3億円(トータル18.1億円)
<2008>
☆「チーム・バチスタの栄光」土日のみ2.6億円(トータル15.6億円)
☆「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」2.3億円(トータル14.5億円)
「沈まぬ太陽」「BALLAD」との対比で考えると、「おとうと」の興行収入は18.9~26.9億円となる。
「おとうと」の興行収入は20億円台に乗るのは確実であり、上述どおり25億円前後まで稼ぐと予想したい。


4位:「ゴールデンスランバー」(東宝)<1週目>
【公開前個人予想】 17億円
【現時点での興行収入予想】 12~13億円
【公開規模】 307スクリーン
1.9億円半ば(195,824,000円)のオープニングを飾った。
先週『「チーム・バチスタの栄光」の2日間のオープニングが2.6億円、「感染列島」のオープニング3.0億円ということを踏まえると、オープニングは2.7億円というところか』と書いたが、予想を下回った。
そろそろ伊坂幸太郎原作作品がブレイクするかと予想したが、ブレイクまでは至らず。
個人的にはかなり期待していた作品であり、期待が高すぎたようだ。
よくよく考えると、キャスティングが全体的に地味すぎたか。
若い層を狙うのならば、もう少し若い俳優を揃えた方がよかったかもしれない。

本作は中村義洋監督が手掛けている。
本作以外にも「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」を手掛けており、伊坂作品には最適な人物。
以下のような作品も手掛けており、サスペンス作品は得意か。
☆08年「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円
祝込3日3.9(2日2.6)→7.5→10.4→12.8→13.9→14.5→14.9
☆09年「ジェネラル・ルージュの凱旋」トータル9億円見込み
OP1.5→4.3→06.3→07.4→08.1→08.5
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0億円→
これらとの対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は12.0~12.0億円となる。
あまり強気にはなれないが、多少の伸びがあると考えれば、この辺りを少々上回る程度か。

売れっ子小説家の伊坂幸太郎作品は多く映画化されているが、ヒット作には恵まれていない。
☆06年「陽気なギャングが地球を回す」データなし
OP0.4→1.0
☆07年「アヒルと鴨のコインロッカー」データなし
☆08年「Sweet Rain 死神の精度」トータル5.0億円
OP0.8→2.5→3.7→4.4
☆08年「フィッシュストーリー」データなし
☆09年「重力ピエロ」
先1.0→2.1→2.9→3.4
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP2.0億円→
「Sweet Rain 死神の精度」が最高の興行収入なのだろうか。
「Sweet Rain」との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は12.5億円となる。
平凡な伸びだとすると、12億円程度となるようだ。

事件モノ・サスペンス系の興行収入は以下のとおり。
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円
OP03.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7→不明→26.3→26.5
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP05.4→祝込18.1→24.4→30.5→祝込37.4→40.7→43.1→祝込45.7→46.9
☆08年「相棒」トータル44.4億円
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7→42.2
☆08年「L change the WorLd」トータル31.0億円
OP05.7→14.6→19.9→24.3→26.8→28.5→29.7
☆08年「チーム・バチスタの栄光」トータル15.6億円
祝込3日3.9(2日2.6)→7.5→10.4→12.8→13.9→14.5→14.9
☆09年「アマルフィ 女神の報酬」トータル36.5億円
祝込3日5.7(2日3.8)→11.9→18.5→23.1→28.2→31.1→33.0→34.2
☆09年「ジェネラル・ルージュの凱旋」トータル9億円見込み
OP01.5→4.3→06.3→07.4→08.1→08.5
☆10年「ゴールデンスランバー」
OP02.0億円→
「容疑者Xの献身」「アマルフィ」以外との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.9~14.7億円となる。
「容疑者Xの献身」「アマルフィ」との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は18.2~19.2億円となる。
もちろん、「容疑者Xの献身」のような伸びは期待できないが、超初動タイプではないので、12~13億円程度が落ち着きどころとなりそうだ。

【同時期に公開された近年の作品】
<2009>
☆「感染列島」トータル19.1億円(オープニング3.0億円)
☆「誰も守ってくれない」トータル6億円見込み(オープニング1.1億円)
<2008>
☆「銀色のシーズン」トータル10.4億円(オープニング3日2.8億円)
☆「陰日向に咲く」トータル19.5億円(オープニング2.4億円)
☆「母べえ」トータル21.2億円(オープニング1.6億円)
「母べえ」以外との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.4~16.3億円となる。
「陰日向に咲く」のような伸びをすれば、16億円までいくが、そこまでは期待しにくい。

「ゴールデンスランバー」2.0億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2009>
☆「なくもんか」2.1億円(トータル13.5億円)
☆「少年メリケンサック」2.0億円(トータル10.2億円)
<2008>
☆「252生存者あり」2.0億円(トータル17.0億円)
☆「少林少女」1.9億円(トータル15.1億円)
☆「ハッピーフライト」2.2億円(トータル13.3億円)
☆「銀色のシーズン」土日2日2.0億円(トータル10.4億円)
「252生存者あり」は正月映画、「少林少女」はGW映画であり、除外。
それら以外との対比で考えると、「ゴールデンスランバー」の興行収入は10.2~12.9億円となる。
「ゴールデンスランバー」の興行収入は初動タイプだと10億円程度となりそうだが、伊坂幸太郎の知名度やストーリーの面白みなど、多少の粘りを期待して、12~13億円と予想したい。
キャスティング等を踏まえれば、こんなものだろうか。

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「チルドレン」DVDレビュー

◆評  価   7.5点
◆おススメ度  A(WOWOWドラマの映画化のようだが、レベルは低くない)

伊坂幸太郎原作作品。
原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。
ストーリーはほとんど理解できるが、全体的に漠然としており、言いたいことが分かるようで分からないメッセージで構成されている。
しかし、駄作なのかと問われれば、そうでもないように思われた。
事情は知らないが、WOWOWのドラマが劇場公開されるだけのことはあるレベルは低くない作品。

完全に頭で理解できるメッセージではないが、心の中に何かが残るように感じられる。
ぼんやりとはぐらかすような描き方であり、核心部分に触れてなさそうに思われるが、実は静かに鋭く核心に迫っているのではないか。
子どもに対する接し方については、明確な答えは存在しないのであり、本作のようなぼやっとした描き方は実は正解に近いのではないかと思う。
真似することは難しいが、大森の役柄のように子ども目線で接するのも一つの方法だろう。
坂口の役柄のようにストレートにマジメに向き合うのもまた一つの方法だろう。
國村の役柄のような方法で子どもと心を通わせるような“奇跡”もあり得る。
「ダメな奴はいつまでもダメだ」と諦めて突き放すことは簡単かもしれないが、それでは子どもの心に傷が残り、大人になってもその傷は癒えない。
難しいかもしれないが、手を差し伸べないと何も始まらない。
本屋のオヤジのアプローチも好ましいものだ。
万引きしたからといって「謝りなさい」と言って謝らせることには意味がなく、少年の存在を認めてやることであの少年も変わることができたのではないか。

小西の役柄については結局スルーするのかと思ったが、ラストであれほどコンパクトにまとめるのはなかなか上手いことをすると思われた。
印象深くまとめられており、冗長に説明するよりも多くの想いを語っている。

坂口の役柄についても子ども時代については何も語られていない。
もちろん非行をするような子ども時代ではなかったと想像できるが、悪いことをしていないにも関わらずすぐに謝る姿勢、日焼けサロンに篭り外界との遮断を試みている姿、料理にこだわる姿、週末に一人で過ごす姿をみると、彼も心に何かを抱えているものがあるのかと想像できる。
もちろん大森の役柄についても同様なことを感じさせる。
原作に何かが書かれているのか、それとも何も書かれていないのは分からないが、そのように感じさせることが演出家・脚本家としては必要なことだろう。
映像に描かれていることだけではなくて、それだけではない+α的な要素が加味されていることは評価したい。

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2009年映画興行収入結果発表

2009年公開作品の興行収入の結果は以下のとおりとなった。
結果と公開前の予想との比較を行いたい。
なお、公開前予想については予想する際にデータに入力して管理しているが、アップ直前に気の迷いで変更しているケースもあるので多少のズレがあるかもしれない。
面倒なので再チェックはしていない。

[邦画]
順位 興収結果(公開前予想) 作品名
1位:85.5億円(45.0)「ROOKIES-卒業-」
2位:46.7億円(48.5)「劇場版 ポケットモンスター」
3位:44.1億円(40.0)「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」
4位:40.0億円(18.0)「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」
5位:36.5億円(35.0)「アマルフィ 女神の報酬」
6位:35.0億円(25.5)「名探偵コナン 漆黒の追跡者〈チェイサー〉」
7位:34.8億円(55.0)「ごくせん THE MOVIE」
8位:31.5億円(08.0)「余命一ヶ月の花嫁」
9位:31.4億円(27.5)「ヤッターマン」
10位:30.2億円(21.3)「クローズZEROⅡ」
11位:30.1億円(32.0)「20世紀少年<第二章>最後の希望」
12位:28.0億円(13.0)「沈まぬ太陽」
13位:25.8億円(14.0)「劔岳 点の記」
14位:24.5億円(25.0)「私は貝になりたい」
14位:24.5億円(32.0)「映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」
16位:22.5億円(19.0)「カイジ 人生逆転ゲーム」
17位:21.5億円(19.5)「僕の初恋をキミに捧ぐ」
18位:20.0億円(25.0)「K-20 怪人二十面相・伝」
19位:19.5億円(コケ)「ドロップ」
20位:19.1億円(18.0)「感染列島」
21位:19.0億円(14.0)「劇場版 仮面ライダーディケイド」
22位:18.1億円(なし)「BALLAD 名もなき恋のうた」
23位:17.0億円(14.0)「252-生存者あり-」
24位:16.5億円(04.5)「サマーウォーズ」
25位:14.3億円(14.0)「GOEMON」
26位:13.5億円(13.0)「なくもんか」
27位:11.5億円(コケ)「赤い糸」
28位:11.2億円(なし)「カムイ外伝」
29位:10.5億円(07.0)「劇場版MAJOR 友情の一球」
30位:10.2億円(12.5)「少年メリケンサック」
30位:10.2億円(11.0)「劇場版 NARUTO」
32位:10.1億円(08.0)「映画プリキュアオールスターズDX」
32位:10.1億円(22.0)「ゼロの焦点」
34位:10.0億円(13.0)「映画クレヨンしんちゃん」
番外:「おくりびと」64.6億円

<まとめ>
○お世辞にも当たっていない。
○「ヱヴァ」「サマーウォーズ」等のアニメ作品の予想が酷すぎる。
ヒットすると思われるアニメ作品はかなり思い切って高めに予想にした方がよいかもしれない。
○シリーズモノのアニメ・特撮作品は過去の結果を頼りすぎのため、「コナン」「ドラ」「ライダー」が大きく外れている。表にはないが「ONE PIECE」も同様。
アニメ・特撮作品には興味が全くないが、もう少し動向や情報に目を向けた方がよい。
○「赤い糸」「余命一ヶ月の花嫁」といった女性向けの作品の評価が低すぎるため、「僕の初恋をキミに捧ぐ」からは高い予想に変更。
「余命一ヶ月の花嫁」は勝負の低予想だったが、逆らうのは無駄だと分かった。
○「クローズZEROⅡ」「ドロップ」といった若者向けの作品の評価が低すぎであり、「ROOKIES-卒業-」のムーブメントも読めなかった。
若者向けヤンキー系作品の評価は高めにした方がよい。
○「ごくせん THE MOVIE」、表にはないが「のだめ」の評価が高すぎた。逆に「ROOKIES-卒業-」の爆発もあり、ドラマの映画化は意外と読みにくい。
視聴率だけに頼らずに、勢いを評価すべき。
○「沈まぬ太陽」「劔岳 点の記」が低すぎて、「ゼロの焦点」が高すぎる。「沈まぬ太陽」はあまりの長尺ゆえに低評価したために仕方がないところはある。「劔岳 点の記」といった年配層向け映画は高くすべきで、「ゼロの焦点」といった若者向けなのか、年配向けなのか不明なものは高くすべきではない。
○表にはもちろんないが、「ジェネラル・ルージュの凱旋」「MW-ムウ-」「ハゲタカ」「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」「誰も守ってくれない」といった予想が高すぎた。
暗めで地味な作品はやはり地味目に予想すべき。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」はシリーズの興行収入を過大評価しすぎた。


[洋画]
順位 興収結果(公開前予想) 作品名
1位:80.0億円(100.0)「ハリー・ポッターと謎のプリンス」
2位:55.5億円(47.0)「レッドクリフ PartⅡ」
3位:52.0億円(32.0)「マイケル・ジャクソンTHIS IS IT」
4位:40.0億円(50.0)「WALL・E ウォーリー」
5位:38.0億円(40.0)「2012」
6位:33.5億円(36.0)「天使と悪魔」
7位:33.2億円(42.5)「ターミネーター4」
8位:26.0億円(18.0)「マンマ・ミーア!」
9位:24.1億円(35.0)「地球が静止する日」
10位:24.0億円(32.5)「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
11位:23.2億円(36.0)「トランスフォーマー:リベンジ」
12位:20.5億円(20.0)「ナイトミュージアム2」
13位:19.8億円(23.0)「007/慰めの報酬」
14位:19.7億円(27.5)「HACHI 約束の犬」
15位:16.5億円(10.0)「ボルト」
16位:16.0億円(11.0)「Disney'sクリスマス・キャロル」
17位:13.0億円(10.0)「スラムドッグ$ミリオネア」
18位:12.8億円(10.0)「チェンジリング」
19位:12.5億円(18.0)「ワルキューレ」
20位:11.0億円(10.0)「グラン・トリノ」
21位:10.5億円(08.0)「G.I.ジョー」
22位:10.2億円(13.0)「マダカスカル2」
22位:10.2億円(13.0)「ノウイング」

<まとめ>
○トンでもない予想もあるが、こんなものではないか。
○「ハリー・ポッターと謎のプリンス」は終盤に差し掛かったので、そろそろ元の水準に戻るというヨミだが、ヨミが外れただけ。
○「レッドクリフ PartⅡ」「マンマ・ミーア!」といったムーブメントが読み切れていない。逆に少々話題になると思われた「HACHI 約束の犬」は標準の結果に終わった。
○「マイケル・ジャクソンTHIS IS IT」の大爆発は読めない。というよりも2週間限定の予想なので前提が崩れている。
○「ワルキューレ」のトム・クルーズ、「地球が静止する日」のキアヌ・リーヴスといったスター俳優の予想が高すぎる。
○「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」も同様。ブラッド・ピット主演に加えて、賞レースの先頭を走っていたこともあり、予想を高めに設定したが、裏目に出た。
スター俳優は名前だけではもう稼げないようだ。過去の興行収入よりも低い予想にすべき。
○「ターミネーター4」「トランスフォーマー:リベンジ」といったシリーズモノ、かつ夏休み公開映画の予想が高すぎる。
ハリウッド大作映画の予想は少々抑え目にした方がよいか。
ただ、「トランスフォーマー」の前作が40億円、「ターミネーター3」の前作が82.0億円であり、ここまで低くなるのは読めない。
○「WALL・E ウォーリー」の予想が高すぎて、「ボルト」「Disney'sクリスマス・キャロル」といった予想が低すぎる。
子ども向け作品は高すぎず、低すぎずという予想がベターか。
ただ、「マダガスカル2」「モンスターVSエイリアン」「アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの」といった作品が芳しくなく、一概には当てはまらないところはある。
○表にはないが、「ウルヴァリンX-MEN ZERO」「DRAGONBALL EVOLUTION」「7つの贈り物」「バーン・アフター・リーディング」「愛を読むひと」「私の中のあなた」「そんな彼なら捨てちゃえば?」「アイ・カム・ウィズ・レイン」といった予想が高すぎた。
「7つの贈り物」「バーン・アフター・リーディング」「アイ・カム・ウィズ・レイン」はスター俳優の実績を評価しすぎ。
「ウルヴァリンX-MEN ZERO」はシリーズの興行収入を評価しすぎ。
「DRAGONBALL EVOLUTION」はネタ映画としての需要を評価したが、それほど人々は暇ではなかったか。
「愛を読むひと」「私の中のあなた」といった良作系ラブストーリー・ヒューマンドラマは地味すぎであり、高い興行収入は望みにくかった。
「そんな彼なら捨てちゃえば?」は豪華俳優に騙されたようだ。

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「アヒルと鴨のコインロッカー」DVDレビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  A(他にあまり似た作品がないので観て損はない)

原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。
前知識が何もなかったせいか、不思議な感覚にさせてもらえた。
感動というわけでもなく、友情に心を熱くさせるわけでもなく、不可思議なストーリーに驚かされるわけでもない(瑛太がドルジということくらい見ていけば分かるはず、自分はお弁当屋のお握りのシーンでだいたいの謎が解けた)。
しかし、ふわっとはしているが、心に何かを響かせるものを感じさせる作品だ。
切ないようでどこか暖かいような感覚。
がっちりとした絆ではないけど、人間と人間が深い部分で繋がりあったような感じだろうか。
このような独特な感覚を与えている点を評価したいところだ。
日本人同士ではなくて、国籍が違う二人という点もユニークなところ。
それをアヒルと鴨で表現している点もなかなかセンスが良い。
ただ、あえて触れないが、全てを完全にまとめきれていない部分もありそうなので、その辺りが減点材料となるだろうか。

また、河崎が神と崇めていたディランの曲を琴美が聴き、琴美が歌っていたディランの曲をドルジが聴き、椎名が歌っていたディランの曲をドルジが聴き、出会うはずのない椎名とドルジを音楽が引き合わせるという展開も面白い。
「フィッシュストーリー」等の伊坂作品にも表れるが、“音楽によって人を結び付ける”ということが、彼の作品らしいと感じさせるところ。

瑛太も濱田も松田も個人的に嫌いではないもののそれほど好きではない役者だったが、変な色を付けずにナチュラルに演じていたように思われる(濱田は色を付けていたかもしれないが)。
序盤、瑛太はなぜ変にはっきりとした喋り方をしているのかと思ったが、彼なりに役柄を検討した結果なのだろう。

ラストもややボカしている点も悪くはない。
犬を助けようとする男が轢かれるわけがないと思うのか、そうでないかは観客に委ねられている。
いずれの結果にせよ、あの二人は一歩成長して前に進めたということが伝わってくるラストとなっている。

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