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ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

国内映画興行収入ランキング(4月3週目その3)

1位:「名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)」(東宝・日本テレビ)<1週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 35億円台
【公開規模】 344スクリーン
6.7億円(671,548,700円)のオープニングを飾った。
「ドラゴンボール」のオープニング6.8億円、「ドラえもん」のオープニング6.7億円に匹敵するオープニングを飾った。
予想はできなかったが、だいたいの例年通りだろうと思っていた。

過去の「名探偵コナン」シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆97年「時計じかけの摩天楼」トータル11.0億円
☆98年「14番目の標的(ターゲット)」トータル18.5億円
☆99年「世紀末の魔術師」トータル26億円
☆00年「瞳の中の暗殺者」トータル25.0億円
☆01年「天国へのカウントダウン」トータル29.0億円
☆02年「ベイカー街の亡霊」トータル33.8億円
☆03年「迷宮の十字路」トータル32.0億円
☆04年「銀翼の奇術師」トータル28.0億円
☆05年「水平線上の陰謀(ストラテジー)」トータル21.5億円
2.8→06.1→08.3→12.6→18.3→19.3
☆06年「探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」トータル30.3億円<10周年記念>
5.4→10.3→14.9→25.4→27.2→28.5→29.3
☆07年「紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」トータル25.3億円
4.5→09.5→20.2→21.9→23.2→24.0→24.5
☆08年「戦慄の楽譜(フルスコア)」トータル24.2億円
4.2→08.5→祝込19.0→20.6→21.8→22.7→23.3
☆09年「漆黒の追跡者(チェイサー)」トータル35.0億円
5.9→12.5→20.1→29.5→31.6→32.9→33.8→34.3→34.5
☆10年「天空の難破船(ロスト・シップ)」トータル32.0億円
5.6→11.4→18.7→26.8→28.6→30.0→30.8
☆11年「沈黙の15分(クォーター)」トータル31.5億円<15周年記念>
5.5→11.5→18.2→26.3→28.1→29.4→30.3→30.8
☆12年「11人目のストライカー」トータル32.9億円
6.3→12.6→17.3→28.1→29.8→30.9→31.6→32.1→32.3
☆13年「絶海の探偵(プライベート・アイ)」
6.7億円→
過去最高のオープニングだろう。
主要作品との対比で考えると、今年の興行収入は35.0~39.7億円となる。
09年「漆黒の追跡者(チェイサー)」トータル35.0億円が目標となりそうだ。
今年の興行収入は35億円台と予想したい。
過去最高の興行収入となるかが注目となる。
今年の「ドラえもん」は既に37億円を超えているので、これを超えることは難しいだろう。


2位:「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」(東宝・テレビ朝日)<1週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 11億円台
【公開規模】 324スクリーン
2.2億円半ば(225,337,650円)のオープニングを飾った。
ピークは過ぎているが、それほど悪くはないオープニングとなっている。
「コナン」と同じ週ではさすがに厳しいだろう。

過去の「クレヨンしんちゃん」シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆93年「アクション仮面VSハイグレ魔王」トータル22.2億円
☆94年「ブリブリ王国の秘宝」トータル21億円
☆95年「雲黒斎の野望」トータル14億円
☆96年「ヘンダーランドの大冒険」トータル12億円
☆97年「暗黒タマタマ大追跡」トータル11億円
☆98年「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」トータル11億円
☆99年「爆発!温泉わくわく大決戦」トータル9億円
☆00年「嵐を呼ぶジャングル」トータル11.0億円
☆01年「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」トータル14.5億円
☆02年「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」トータル13.0億円
☆03年「嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード」トータル13.5億円
☆04年「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」トータル12.8億円
☆05年「伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃」トータル13.0億円
2.2→4.1→07.3→11.6→11.9
☆06年「伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!」トータル13.8億円
3.3→5.7→07.8→13.3→13.8
☆07年「嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」トータル15.5億円<15周年記念>
3.0→6.0→13.2→14.2→14.8→14.9
☆08年「ちょー嵐を呼ぶ 金矛(キンポコ)の勇者」トータル12.3億円
2.5→4.5→祝込10.2→10.9→11.4→11.6
☆09年「オタケべ!カスカベ野生王国」トータル10.0億円
1.7→3.5→05.9→09.2→09.6→09.7
☆10年「超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」トータル12.5億円
2.7→4.9→07.7→11.1→11.7→12.0→
☆11年「嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦」トータル12.0億円
1.9→4.0→06.7→10.3→10.9→11.3→11.6
☆12年「嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス」トータル9.8億円<20周年記念>
2.0→3.5→04.8→08.5→09.0→09.3→09.4
☆13年「バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」
2.3億円→
20周年記念が二桁を割り、過去最低レベルという散々なこととなっていた。
主要作品との対比で考えると、今年の興行収入は10.6~14.5億円となっている。
最低でも二桁は稼ぎたいところだ。
今年はなんとか盛り返すのではないか。
今年の興行収入は11億円台と予想したい。
二桁前後は稼げるシリーズなので打ち切りはないとは思うが、盛り返さないと他の作品とさらに水をあけられそうだ。


3位:「リンカーン」(20世紀フォックス)<1週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 億円台
【公開規模】 331スクリーン
金曜日から公開されており、2.1億円弱のオープニングを飾った。
今年公開された「フライト」金2.3億円以下のオープニングだ。
予想はしなかったが、アカデミー賞等で評価されており、当然大ヒットするものと思っていた。
重そうな作品なので、敬遠されたか。

スピルバーグ監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆06年公開「ミュンヘン」不明
OP1.5→4.1→5.8→7.1→8.2
☆12年公開「戦火の馬」トータル7.3億円
金1.5→3.9→5.3→6.2
☆13年公開「リンカーン」
金2.1億円→
「戦火の馬」との対比で考えると、「リンカーン」の興行収入は10.2億円となる。
この対比は超えるだろう。

実在の人物を描いた作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年公開「マリー・アントワネット」トータル21.0億円
OP2.8→8.3→12.6→15.6→17.8→19.1
☆09年公開「チェ 28歳の革命」トータル9.0億円
OP1.4→4.0→5.8→7.2→7.7
☆11年公開「英国王のスピーチ」トータル18.2億円
OP1.0→4.4→6.2→7.4→8.9→10.3→11.3
☆12年公開「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」トータル9.5億円
金1.6→4.6→6.7→7.8→8.5
☆13年公開「リンカーン」
金2.1億円→
「サッチャー」との対比で考えると、「リンカーン」の興行収入は12.5億円となる。
この対比程度となるか。
GW効果を込めて、「リンカーン」の興行収入は13億円台と予想したい。
去年公開された「ドラゴン・タトゥーの女」トータル12.5億円辺りが当面のライバルか。
「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」トータル10.8億円となっており、スピルバーグ監督作品が日本では当たっていない。


6位:「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」(角川)<1週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 億円台
【公開規模】 18スクリーン
8.7千万円弱(86,822,800円)のオープニングを飾った。
ファンが多そうであり、怪しそうとは思ったが、このスクリーン数ならばランクインするはずがないと余裕でスルーしていた。
これほどの爆発力を秘めているとは思わなかった。
「とある魔術の禁書目録」ならばタイトル程度は知っていたが、本作は存在すら知らなかった。

スクリーンが少なく、ファンが多い作品の興行収入は以下のとおり。
☆09年「劇場版マクロスF 虚空歌姫」トータル6.5億円(30スクリーン)
OP0.9→2.3→3.2→3.8→04.2
☆10年「涼宮ハルヒの消失」トータル8.3億円(24スクリーン)
OP0.9→2.5→3.5→4.5→05.4→05.9→06.3→06.7
☆11年「映画「けいおん!」」トータル19.0億円(137スクリーン)
OP3.2→6.9→9.4→11.4→13.2→14.4→15.1
☆12年「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ前編」トータル5.9億円(43スクリーン)
OP1.4→3.1→4.0
☆12年「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ後編」トータル5.6億円(43スクリーン)
OP1.7→3.2→3.9
☆13年「劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟」(30スクリーン)
OP1.0→2.2→3.1→3.6→不明→不明→4.4
☆13年「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」(18スクリーン)
OP0.9億円→
18スクリーンで他の作品と遜色がない。
「マクロス」や「ハルヒ」よりも人気があるのか。
これらの作品との対比で考えると、「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」の興行収入は3.0~8.3億円となる。
勢いは最初だけだと思うので、「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」の興行収入は4億円台と予想したい。
アニメ作品の人気は根強い。


9位:「ライジング・ドラゴン」(角川)<2週目>
【公開前個人予想】 1億円前後
【現時点での興行収入予想】 3億円台
【公開規模】 先週154スクリーン
5.8千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは2.2億円となっている。
1週間の伸びは1.3億円程度だろうか。
大コケsると思ったが、それなりに稼いでいる。
ジャッキー・チェン主演作品。
彼に人気があるのは分かるが、本作がなぜヒットするのか分からない。

ジャッキー・チェンが出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年公開「ラッシュアワー3」トータル9.5億円
金2.2→5.4→7.2→8.2→9.0
☆08年公開「ドラゴン・キングダム」トータル7.1億円
OP1.5→3.8→5.1→6.4→6.8
☆10年公開「ベスト・キッド」トータル15.2億円
先2.9→7.3→10.0→12.2→13.3
☆13年公開「ライジング・ドラゴン」
OP0.9→2.2億円→
これらのハリウッド作品はヒットして当然だが、本作は香港映画である。
これらとの対比で考えると、「ライジング・ドラゴン」の興行収入は3.9~4.6億円となる。
この下限がマックス値か。

「ライジング・ドラゴン」2.2億円と同程度の2週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「人生の特等席」2.4億円(トータル3.8億円)
☆「ペントハウス」2.4億円(トータル3.6億円)
☆「白雪姫と鏡の女王」2.4億円(トータル4.5億円)
これらとの対比で考えると、「ライジング・ドラゴン」の興行収入は3.3~4.1億円となる。
マックス4億円、ミニマム3億円か。
GWでも伸びるとは思えず、「ライジング・ドラゴン」の興行収入は先週に引き続き3億円台と予想したい。
公開前個人予想は1億円前後だったのでハズれとなりそうだ。
3億円台でもヒットと言えるだろう。
本作が3億円も稼ぐという発想がなかった。


10位:「映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)」(東宝・テレビ朝日)<7週目>
【公開前個人予想】 34億円台
【現時点での興行収入予想】 40億円台(5週目45億円台、3~4週目40億円台、OP~2週目38億円台)
【公開規模】 332スクリーン(先週比-21スクリーン)
4.9千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは37.8億円半ばとなっている。
1週間の伸びは6.3千万円半ば程度だろうか。
35億円を楽に突破しているが、アニメ作品の公開もあり、完全に勢いを失った。
OP6.7→2週目5.6→3週目7.7→4週目9.0→5週目6.9→6週目1.3→7週目0.6億円となっている。
それにしても、今年のヒットの理由がよく分からない。
未来への冒険、ひみつ道具の謎というストーリーがそれほど受けたのか。

「映画ドラえもん」シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆00年「のび太の太陽王伝説」 トータル30.5億円
☆01年「のび太と翼の勇者たち」トータル30.0億円
☆02年「のび太とロボット王国」トータル23.1億円
☆03年「のび太とふしぎ風使い」トータル25.4億円
☆04年「のび太のワンニャン時空伝」トータル30.5億円
☆05年 なし
☆06年「のび太の恐竜2006」トータル32.8億円
4.3→09.0→12.7→18.0→25.9→30.3→31.5
☆07年「のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い」トータル35.4億円
5.6→10.5→17.3→26.1→32.1→33.3→33.8
☆08年「のび太と緑の巨人伝」トータル33.7億円
5.2→09.5→15.3→22.8→30.1→31.7→32.2→32.3
☆09年「新・のび太の宇宙開拓史」トータル24.5億円
3.7→07.0→11.1→15.9→21.7→23.0→23.3→23.5
☆10年「のび太の人魚大海戦」トータル31.6億円
5.5→09.7→13.7→20.2→27.7→29.9→30.3→30.5
☆11年「新・のび太と鉄人兵団」トータル24.6億円
4.5→06.9→09.3→13.6→19.6→22.3→22.8→23.1
☆12年「のび太と奇跡の島」トータル36.2億円
5.5→10.7→14.5→20.4→28.8→33.8→34.6→34.8
☆13年「のび太のひみつ道具博物館」
6.7→12.3→20.0→29.0→35.9→37.2→37.8億円→
09年、11年のリメイク版の成績は悪いが、オリジナルの成績は良い。
ついに、去年の興行収入を抜き、過去最高を記録している。
公開前に『今回はオリジナルのようであり、前年並みを期待できるのではないか』と書いたが、ここまで高い動きとは思わなかった。
主要作品との対比で考えると、今年の興行収入は39.4~40.8億円となる。
40億円突破も夢ではないと思ったが、微妙となりそうだ。
2週目まで38億円台、4週目まで40億円台、5週目に45億円台と予想していたが、今年の興行収入は先週に引き続き40億円台と予想したい。
公開前個人予想は34億円台だったので低すぎた。
ベテラン選手が突然ここまで人気が上がるとは予想だにしなかった。
今年も「コナン」(昨年32.9億円)、「ポケモン」(昨年36.1億円)に勝てるかどうかが注目となるが、この分ならば楽勝ではないか。
去年の「おおかみこどもの雨と雪」トータル42.2億円を超えるのは無理そうだ。


11位:「相棒シリーズ Ⅹ DAY」(東映)<5週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 13億円台(OP~2週目12億円台)
【配給会社期待値等】 興収10億円超えが見込める
【公開規模】 203スクリーン(先週比±0スクリーン)
4.3千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは11.7億円半ばとなっている。
1週間の伸びは9.6千万円程度だろうか。
予想はできなかったが、もうちょっと低めと予想していたと思う。
想定を超えるレベルではないが、このシリーズの人気の高さが窺われる。

シリーズ作品は以下のとおり。
☆08年「相棒」トータル44.4億円
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7
☆09年「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」トータル7.7億円
OP1.4→4.1→5.3→6.4→6.9
☆10年「相棒-劇場版Ⅱ-」トータル31.8億円
4日5.8→12.4→祝20.7→23.7→26.4→28.3→29.6
☆13年「相棒シリーズ Ⅹ DAY」
OP2.1→6.1→9.0→10.8→11.8億円→
「米沢守」は楽に超えている。
「米沢守」との対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は13.2億円となる。
この対比を超えるか。

渋めの事件モノドラマの映画化の興行収入は以下のとおり。
☆11年「アンダルシア 女神の報復」トータル18.8億円
OP2.6→07.5→10.8→13.5→15.3→16.4→17.1
☆12年「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」トータル16.8億円
OP2.8→07.3→10.5→12.8→14.6→15.5→16.0
☆12年「臨場 劇場版」トータル7.4億円
OP1.5→03.9→05.4→06.5→06.9
☆13年「相棒シリーズ Ⅹ DAY」
OP2.1→06.1→09.0→10.8→11.8億円→
これらとの対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は12.7~14.5億円となる。
マックスは14億円程度か。

「相棒シリーズ Ⅹ DAY」11.8億円と同程度の5週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「貞子3D」12.0億円(トータル13.5億円)
☆「北のカナリアたち」11.5億円(トータル14.0億円)
これらとの対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は13.3~14.4億円となる。
マックス14億円、ミニマム12億円程度だろうか。
『人気シリーズであり、ある程度は伸びるだろう。しかし、興味がない人は見ない作品であり、伸びが止まる可能性もある』と書いたが、やはりある程度は伸びそうだ。
「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は2週目まで12億円台と予想したが、先週に引き続き13億円台と予想したい。
スピンオフ作品で10億円を超えれば、御の字ではないか。


12位:「HK 変態仮面」(ティ・ジョイ)<2週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 1億円台
【公開規模】 22スクリーン(先週比+10スクリーン)
2.2千万円を週末に稼ぎ、トータルでは6.0千万円となっている。
1週間の伸びは3.8千万円程度だろうか。
一部で先行公開されていたようだ。
公開前はヒットするはずないと思ったが、完全にノーマークだった。
「HK 変態仮面」の興行収入は先週に引き続き1億円台と予想したい。
大したことはない数字ではあるが、この題材でこのスクリーンでは大ヒットといえるだろう。


13位:「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」(東映・テレビ朝日)<6週目>
【公開前個人予想】 10億円台
【現時点での興行収入予想】 10億円台
【公開規模】 167スクリーン(先週比-7スクリーン)
2.4千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは9.8億円半ばとなっている。
1週間の伸びは2.9千万円弱程度だろうか。
ウィークデイは全く稼げていないが、いつも通りの安定した伸びをみせている。

関連作品の興行収入は以下の通り。
☆07年「Yes!プリキュア5」トータル8.0億円
OP1.7→3.7→5.6→6.5→7.1
☆08年「Yes!プリキュア5 GoGo!」トータル7.9億円
OP1.6→3.4→4.8→6.2→6.8→7.2
☆09年「オールスターズDX」トータル10.1億円
3日2.4→5.1→7.6→8.6→9.0
☆09年「フレッシュプリキュア!」トータル8.0億円
OP1.7→3.8→5.1→5.9→6.9→7.2
☆10年「オールスターズDX2」トータル11.5億円
3日3.2→6.0→9.0→10.3→10.8→10.9
☆10年「ハートキャッチプリキュア!」トータル9.3億円
OP2.4→4.8→6.2→7.2→8.2→8.6→8.8
☆11年「オールスターズDX3」トータル10.2億円
OP1.4→4.1→6.8→8.2→8.8→9.1
☆11年「スイートプリキュア♪」トータル8.9億円
OP2.0→4.8→6.1→7.1→8.0→8.3→8.4
☆12年「オールスターズNew Stage」トータル10.3億円
OP2.0→5.0→7.5→9.0→9.5→9.7
☆12年「スマイルプリキュア」トータル9.0億円
OP1.9→4.2→5.6→6.7→7.8→8.3→8.5
☆13年「オールスターズ New Stage2」
OP2.0→4.9→7.2→8.9→9.6→9.8億円→
DXシリーズ、前年のNew Stageとの対比で考えると、今年の興行収入は10.3~11.0億円となる。
伸びる作品ではないので、何も考えずにトータル10億円台でいいのではないか。
「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」の興行収入は先週に引き続き10億円台と予想したい。
これは誰でも分かる結果だろう。


14位:「映画はなかっぱ 花さけ!パッカ~ん♪蝶の国の大冒険」(東宝)<2週目>
【公開前個人予想】 1億円台
【現時点での興行収入予想】 1億円台
【公開規模】 146スクリーン(先週比±0スクリーン)
1.8千万円を週末に稼ぎ、トータルでは4.7千万円となっている。
1週間の伸びは2.4千万円弱程度だろうか。
幼児向けの作品だろうか。
訳の分からない作品でも、公開前に『幼児向けの作品は需要があるはずだ』と書いたとおりであろう。
トータルでは公開前の予想通り1億円台だろうか。
GWがあるので、ある程度は伸びるはずだ。


15位:「オズ はじまりの戦い」(ディズニー)<7週目>
【公開前個人予想】 25億円台
【現時点での興行収入予想】 17億円台(OP~2週目18億円台)
【公開規模】 267スクリーン(先週比-247スクリーン)
1.6千万円を週末に稼ぎ、トータルでは17.5億円となっている。
1週間の伸びは4.4千万円程度だろうか。
15億円は既になんとか突破している。
ディズニーのヒット確実の作品だが、思ったよりも伸びていない。

サム・ライミ監督、ジェームズ・フランコ主演のアドベンチャー大作。
この手のファミリー作品は監督・主演に関わらず、ヒットしやすいはずだった。
☆10年公開「アリス・イン・ワンダーランド」トータル118.0億円
OP13.2→35.4→59.0→83.8→93.4→101.0→107.1→111.5
☆11年公開「三銃士 王妃の首飾りと~」トータル19.5億円
金3.7→10.1→13.4→15.8→17.8→18.7→19.0
☆11年公開「ガリバー旅行記」トータル15.6億円
金2.8→05.9→09.3→14.1→15.0→15.4
☆12年公開「スノーホワイト」トータル17.1億円
金3.7→08.5→12.3→14.4→15.9→16.8
☆13年公開「オズ はじまりの戦い」
金3.4→08.0→11.9→14.4→16.3→17.1→17.5億円→
「スノーホワイト」と伸びが似ていたが、「スノーホワイト」よりは伸びた。
「三銃士 王妃の首飾りと~」「スノーホワイト」並のヒットになると思ったが、微妙となりそうだ。
「三銃士」との対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は18.0億円となる。
春休み時期に稼ぎそうと期待したが、期待ほどではなかった。
GWでは既にスクリーンがなくなっているだろう。
「オズ はじまりの戦い」の興行収入は2週目まで18億円台と予想したが、先週に引き続き17億円台と予想したい。
公開前個人予想は25億円台だったので、高すぎたか。
「スノーホワイト」よりは余裕で稼ぐと思ったが、案外な結果となった。


順位不明:「ジャンゴ 繋がれざる者」(ソニー)<8週目>
【公開前個人予想】 6億円台
【現時点での興行収入予想】 4億円台
【公開規模】 64スクリーン(先週比-22スクリーン)
4.9百万円を週末に稼ぎ、トータルでは4.5億円となっている。
1週間の伸びは1.5千万円半ば程度か。
公開時のスクリーン数は少ないことは分かっていたものの、ファンが多い監督であり、アカデミー賞でも評価されており、それなりの成績を残すと考えたが、意外な結果となった。

クエンティン・タランティーノ監督の西部劇。
ジェイミー・フォックス主演作品。
クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオが出演している。
アカデミー賞において、作品賞、助演男優賞、脚本賞などにノミネートされ、助演男優賞、脚本賞を受賞しており、良作と思われる。
アメリカでは現在163百万ドルを稼いでおり、クエンティン・タランティーノのキャリアハイとなっている。

クエンティン・タランティーノ監督作品の興行収入は以下の通り。
☆03年「キル・ビル」トータル25.0億円
☆04年「キル・ビルvol.2」トータル11.0億円(※GW公開)
OP1.9→5.2→8.6→9.7
☆09年「イングロリアス・バスターズ」トータル6.5億円
金1.6→3.7→5.0→5.7
☆13年「ジャンゴ 繋がれざる者」
金0.9→2.1→2.9→3.4→3.7→4.0→4.3→4.5億円→
公開前に『日本で人気のあるブラッド・ピット主演作品の「イングロリアス・バスターズ」がイマイチなため、強気には予想できない。ファンが多い監督ではあるが、女性受けしないのだろう』と書いたとおりだろうか。
西部劇という題材も日本では当たりにくい。
「ジャンゴ 繋がれざる者」の興行収入は先週に引き続き4億円台と予想したい。
公開前個人予想は6億円台だったので、高すぎたか。
少なくとも「イングロリアス・バスターズ」以下という予想にすべきだったか。
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気になる映画ニュース(4月第4週目)

☆「ルパン三世VS名探偵コナンTHE MOVIE」の製作が決定
2013年12月に東宝系にて公開される。
正月映画として目玉となりそうだ。
ルパンの人気も相当あり、ヒットしそうだ。
「コナン」単体の興行収入を超えるかどうかも注目となる。
ひょっとするとシリーズ化ということもあり得そうだ。


☆「魔女の宅急便」が実写化
来春公開予定。
主人公には新人の小芝風花が起用されることになっている。
CGも多用することとなりそうであり、よほどしっかりと制作しないとコケることとなりそうだ。
あまり良い企画ではないと思う。


☆マーティン・スコセッシ監督がとうとう「沈黙」を制作か
遠藤周作原作の「沈黙」の映画化企画は90年代から温められていたが、制作には至っていなかった。
制作が開始されないために制作会社から訴えられたりもしたが、2014年7月の台湾でのクランクインを目指して動き出しているようだ。
キャストも未定であり、まだまだ紆余曲折がありそうな企画。
話半分で待った方がよさそうだ。


☆「エクスペンダブルズ3」の監督が決定
パトリック・ヒューズという若手監督に決まったようだ。
10年「レッド・ヒル」(全米トータル2万ドル)という作品を監督している。
この作品をスタローンが気に入ったようだ。
メル・ギブソンが監督をするという噂もあったが、現実的な選択をしたようだ。
なお、「3」にはジャッキー・チェンが参加することとなっている。
メル・ギブソンやウェズリー・スナイプス辺りの参加が期待されているところだが、誰が加わるかが注目となる。

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国内映画興行収入ランキング(4月3週目その2)

5位:「シュガー・ラッシュ」(ディズニー)<5週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 30億円台(3週目36億円台、2週目30億円台、OP時23億円台)
【配給会社期待値等】 30億円突破が見込まれる
【公開規模】 405スクリーン(先週比-17スクリーン)
1.2億円弱を週末に稼ぎ、トータルでは26.5億円となっている。
1週間の伸びは1.9億円弱程度だろうか。
週毎の動きは以下のとおり。
OP3.4→2週目9.5→3週目8.9→4週目2.9→5週目1.9億円となっている。
25億円は突破したが、春休みも終わり、伸びが止まった。
多忙のため予想はできなかったが、ここまで高い興行収入になるとは思わなかった。
恐らく高くても10億円台前半辺りの予想だったと思う。
アメリカでは評価が高く、ディズニーアニメとしてはかなり高いトータル189百万ドルを稼いだものの、あまり日本で当たりそうなタイプではないと思ったが、なぜヒットしたのだろうか。

10億円以上30億円以下の近年のハリウッドアニメ(ファミリー系)の興行収入は以下のとおり。
☆09年「カールじいさんの空飛ぶ家」トータル50.0億円
OP6.3→15.5→22.3→31.1→37.0→42.9→46.0
☆10年「トイ・ストーリー3」トータル108.0億円
OP9.8→23.7→38.8→54.1→66.6→82.8→93.2
☆11年公開「カーズ2」トータル30.1億円
OP4.6→11.7→18.2→24.3→27.1→28.8→29.3
☆11年公開「塔の上のラプンツェル」トータル25.6億円
OP1.4→4.5→9.3→15.7→19.6→21.2
☆12年公開「マダガスカル3」トータル20.5億円
水3.8→8.5→14.4→17.5→19.7→20.1
☆13年公開「シュガー・ラッシュ」
OP3.4→12.9→21.8→24.6→26.5億円→
主要作品との対比で考えると、「シュガー・ラッシュ」の興行収入は27.6~29.4億円となる。
30億円突破は余裕かと思ったが、微妙な結果となりそうだ。
GWまで勢いを持続できればよいが、どうなるだろうか。
「シュガー・ラッシュ」の興行収入はOP時23億円台、2週目に30億円台、3週目に36億円台と予想したが、先週に引き続き30億円台と予想したい。
勢いは止まってしまったが、大ヒットといえるだろう。
「ドラゴンボール」「ドラえもん」といい、今年のアニメ映画は好調すぎる。
去年公開の「メリダとおそろしの森」(トータル9.5億円)の低調を考えると、ファミリー受けしやすいアニメらしい作品及びかわいいキャラクターは当たりやすいようだ。


7位:「舟を編む」(松竹・テレビ東京)<2週目>
【公開前個人予想】 18億円
【現時点での興行収入予想】 8~9億円台
【公開規模】 238スクリーン(先週比+1スクリーン)
8.2千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは3.3億円弱となっている。
1週間の伸びは2.1億円半ば程度だろうか。
ひょっとするとかなり話題になるのではないかと期待したが、微妙となりそうだ。
今後の伸びに注目したいが、地味な良作どまりとなりそうだ。

本屋大賞を受賞した原作作品。
松田龍平、宮崎あおい主演作品。
公開前に『微妙な気もするが、かなりの良作の雰囲気もあり、ロングセールスになる予感がある。老若男女が見られる作品であり、ハマればサプライズヒットになりそうだ』と期待したが、無理そうだ。

本屋大賞の映画化の興行収入は以下のとおり。
☆06年「博士の愛した数式」トータル12.0億円
OP1.2→3.7→5.9→7.6→8.7→9.7
☆07年「東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン」トータル18.8億円
OP1.9→6.2→9.4→13.3→15.0
☆10年「ゴールデンスランバー」トータル11.5億円
OP2.0→05.0→07.6→09.0→10.0→10.6
☆10年「告白」トータル38.5億円
OP2.7→8.9→15.5→21.6→27.1→30.8→祝込33.7→35.1
☆12年「天地明察」トータル9.1億円
祝3日2.1→4.4→6.1→7.3
☆13年「舟を編む」
OP1.1→3.3億円→
ハマらなければ、9~12億円辺りとなるようだ。
「告白」以外の作品との対比で考えると、「舟を編む」の興行収入は6.8~10.7億円となる。
この下限辺りになるかもしれない。

宮崎あおいが出演した主な作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「陰日向に咲く」トータル19.5億円
OP2.4→7.2→祝11.8→14.2→16.3→17.8
☆09年「少年メリケンサック」トータル10.2億円
OP2.0→5.0→7.3→8.6
☆09年「劔岳 点の記」トータル25.8億円
先2.9→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6
☆11年「神様のカルテ」トータル18.9億円
OP3.0→8.4→11.8→14.4→16.5→17.5
☆12年「天地明察」トータル9.1億円
祝3日2.1→4.4→6.1→7.3
☆12年「わが母の記」トータル13.3億円
OP1.2→5.8→8.1→9.8→10.9
☆12年「北のカナリアたち」トータル14.0億円
OP1.8→5.6→8.3→10.2→11.5→12.3
☆13年「舟を編む」
OP1.1→3.3億円→
主要作品との対比で考えると、「舟を編む」の興行収入は6.7~9.5億円となる。
マックスでも9億円程度か。

「舟を編む」3.3億円と同程度の2週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「ガール」3.9億円(トータル8.4億円)
☆「はやぶさ遥かなる帰還」3.3億円(トータル7.3億円)
☆「臨場 劇場版」3.9億円(トータル7.4億円)
☆「任侠ヘルパー」3.6億円(トータル7.0億円)
これらとの対比で考えると、「舟を編む」の興行収入は6.3~7.3億円となる。
現状では6~7億円辺りの興行収入だが、GWもあるので、上乗せははあるだろう。
「舟を編む」の興行収入は先週に引き続き8~9億円と予想したい。
公開前個人予想は18億円だったので、ハズれとなりそうだ。
本屋大賞という看板もあり、期待したが、無理だったか。
ゴールデンウィークに伸びればよいがどうなるだろうか。


8位:「プラチナデータ」(東宝)<6週目>
【公開前個人予想】 22億円台
【現時点での興行収入予想】 27億円台(2週目25億円台、OP時24億円台)
【公開規模】 310スクリーン(先週比±0スクリーン)
6.0千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは24.1億円半ばとなっている。
1週間の伸びは1.4億円弱程度だろうか。
既に20億円を突破している。
公開前は『それほど盛り上がっている感じはしない』と書いたが、少々盛り上がってはいるか。

東野圭吾原作作品、二宮和也主演作。
二宮和也主演作の興行収入は以下のとおり。
☆10年「大奥」トータル23.2億円
3日4.7→祝11.7→15.1→18.1→20.0→21.6→22.3
☆11年「GANTZ」トータル34.5億円
OP05.9→14.6→21.2→25.3→28.4→30.5→31.6→32.2
☆11年「GANTZ:PERFECT ANSWER」トータル28.0億円
OP05.5→13.7→20.9→23.5→25.2→26.3→27.0
☆13年「プラチナデータ」
OP04.0→11.2→16.8→20.7→22.8→24.2億円→
これらとの対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は25.8~27.4億円となる。
この上限程度は稼ぐかもしれないが、「GANTZ:PERFECT ANSWER」には達しないだろう。

東野圭吾原作作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP5.4→祝18.1→24.4→30.5→祝37.4→40.7→43.1
☆12年「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」トータル16.8億円
OP2.8→07.3→10.5→12.8→14.6→15.5
☆13年「プラチナデータ」
OP4.0→11.2→16.8→20.7→22.8→24.2億円→
「麒麟の翼」との対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は26.2億円となる。
この程度となるだろうか。

以下の作品も参考となるか。
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円
3.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7
☆12年「劇場版 SPEC~天~」トータル23.9億円
4.7→10.8→14.6→17.1→20.5→22.3→22.9→23.2
☆11年「アンフェア the answer」トータル23.4億円
3.1→10.6→15.6→祝19.1→20.7→21.9→22.5→22.9
☆10年「ライアーゲーム」トータル23.6億円
3.9→09.7→祝14.8→17.7→21.0→22.3→22.8
☆09年「カイジ 人生逆転ゲーム」トータル22.5億円
祝3日5.3→10.0→14.1→17.2→19.7→20.9→祝21.6→21.9
☆12年「ライアーゲーム -再生-」トータル21.0億円
3.1→08.7→12.6→16.0→18.8→20.2
☆11年「アンダルシア 女神の報復」トータル18.9億円
2.6→07.5→10.8→13.5→15.3→16.4→17.1
☆11年「カイジ2~人生奪回ゲーム~」トータル16.1億円
3.5→08.0→11.1→13.4→14.6→15.2→15.5
☆13年「プラチナデータ」
4.0→11.2→16.8→20.7→22.8→24.2億円→
主要作品との対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は25.2~27.9億円となる。
マックス27億円台、ミニマム25億円台となるか。
あのデキならば、春休みがあっても、大きくは伸びないと考えたが、さすがに伸びている。
「プラチナデータ」の興行収入はオープニング24億円台、2週目に25億円台と予想したが、先週に引き続き27億円台と予想したい。
GWがあるので、もう一伸びするだろう。
公開前個人予想は22億円台だったので、若干低かった。
やはり、嵐の人気は侮ってはいけない。

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国内映画興行収入ランキング(4月4週目新作予想)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

◎「藁の楯 わらのたて」(ワーナー)
三池崇史監督のアクションサスペンス作品。
大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也が出演している。
三池崇史監督作品のうちヒットした作品の興行収入は以下の通り。
☆04年「着信アリ」トータル15.0億円
OP2.2→05.9→09.4→11.3→13.1→13.7→14.5
☆07年「クローズZERO」トータル25.0億円
OP4.0→10.5→15.1→18.5→21.2→22.7→23.6
☆09年「クローズZERO Ⅱ」トータル30.2億円
OP5.7→13.3→18.2→22.4→26.5→27.9
☆10年「十三人の刺客」トータル16.0億円
OP2.3→07.3→祝11.2→12.7→13.9
☆12年「悪の教典」トータル23.4億円
OP3.0→08.8→14.4→17.8→19.9→21.2
派手さがあり、ストーリー的にも面白そうだ。
老若男女が見そうな作品であり、恐らくヒットするだろう。
「悪の教典」「クローズZERO」辺りが参考となりそうだが、ここまでは稼がないか。
25億円辺りがマックスだろう。
「十三人の刺客」辺りの16億円がミニマムだろうか。
16億円以上、25億円以下と思われる。
話題になるという期待込みで、「藁の楯 わらのたて」の興行収入は22億円台と予想したい。
「ライアーゲーム 再生」トータル21.0億円、「劇場版SPEC~天~」トータル23.9億円がライバルか。
金曜日からのオープニング3日は4.8億円程度か。


◎「アイアンマン3」(ディズニー)
アメコミ原作のシリーズモノのアクション作品。
関連作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「アイアンマン」トータル9.4億円
OP2.1→5.2→7.0→8.2→8.8→9.1
☆10年「アイアンマン2」トータル12.0億円
金3.4→6.9→9.1→10.5→11.2
☆12年「アベンジャーズ」トータル36.1億円
先13.9→22.2→28.4→31.5→33.5→34.9
当然「アイアンマン2」以上、「アベンジャーズ」以下だろう。
日本での知名度もかなり上がり、大ヒットすると思われる。
「アイアンマン2」の倍増、「アベンジャーズ」の5~6割程度となるのではないか。
18~24億円程度となるか。
評価も高そうであり、期待できる。
「アイアンマン3」の興行収入は、去年公開「ダークナイト・ライジング」トータル19.7億円の並の20億円台と予想したい。
金曜日からのオープニング3日は4.6億円程度だろうか。


◎「図書館戦争」(東宝)
岡田准一、榮倉奈々主演のSFアクション。
今週末に公開されることを忘れていたくらい、盛り上がっていない気がする。
話題作のはずだが、爆発的なヒットはしないだろう。
若年層向けであり、年代的な幅もない。
監督は「GANTZ」の佐藤信介。
☆11年「GANTZ」トータル34.5億円
OP05.9→14.6→21.2→25.3→28.4→30.5→31.6→32.2
☆11年「GANTZ:PERFECT ANSWER」トータル28.0億円
OP05.5→13.7→20.9→23.5→25.2→26.3→27.0
岡田准一主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆10年「SP 野望篇」トータル36.3億円
5.3→15.3→21.1→25.3→29.3→31.3→32.6
☆11年「SP革命篇」トータル33.3億円
2.9→08.7→15.1→20.6→24.3→26.7→28.5
☆12年「天地明察」トータル9.1億円
祝3日2.1→4.4→6.1→7.3
当然、「SP」「GANTZ」以下だろう。
「天地明察」は超えるか。
10億円以上、28億円以下となる。
現在公開中の「プラチナデータ」を超えることもないだろう。
この6割程度か。
「図書館戦争」の興行収入は16億円台と予想したい。
「宇宙兄弟」トータル15.7億円、「ツナグ」トータル16.6億円がライバルか。
オープニング2日は2.9億円程度か。


◎「仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z」(東映・テレビ朝日)
過去のシリーズの興行収入は以下のとおり。
☆09年「ディケイド オールライダー対大ショッカー」トータル19.0億円
OP4.8→11.9→15.2→17.1→18.0
☆09年「W&ディケイド」トータル15.4億円(年末公開)
OP4.5→7.6→10.5→12.4→祝込14.5→14.9
☆10年「W FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ」トータル14.7億円
OP3.3→8.6→11.5→13.2→14.1
☆10年「オーズ&ダブル」トータル13.8億円(年末公開)
OP3.7→7.0→09.8→祝12.5→13.1→13.5→13.6
☆11年「オーズ・電王・オールライダー」トータル13.3億円(GW)
金4.0(OP3.0)→7.6→09.2→10.2→11.4→12.8→13.0
☆11年「オーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」トータル17.6億円
OP3.5→8.8→13.5→15.6→16.8→17.2
☆11年「フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGA MAX」トータル15.1億円(年末公開)
OP3.8→6.8→09.1→11.5→13.7→14.6
☆12年「仮面ライダー×スーパー戦隊」トータル15.6億円(GW)
OP4.1→7.3→13.2→14.2→14.8→15.2
☆12年「フォーゼ みんなで宇宙キターッ!」トータル12.7億円
OP2.5→5.9→09.7→11.2→12.2
☆12年「ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」
OP2.8→5.3→06.8→08.7→10.8→11.3
GWはここ2年で13~15億円を稼いでいるが、去年の年末公開映画が不調だった点が気になるところ。
しかし、今回は総集合モノであり、コケることはなく、きちんと稼ぐだろう。
去年ベースの15億円台と予想したい。
オープニング2日は3.5億円程度か。


◎「ラストスタンド」(松竹)
アーノルド・シュワルツェネガー主演復帰作のアクション作品。
アメリカではトータル12百万ドルと大惨敗を喫した作品。
しかし、日本では人気のあるスターであり、大コケはせずにそこそこは稼ぐのではないか。
☆10年公開「エクスペンダブルズ」トータル9.2億円
OP1.8→4.9→6.8→8.1→8.7
☆12年公開「エクスペンダブルズ2」トータル7.6億円
OP1.6→4.4→6.0→6.8→7.3
これらの半分以上は稼ぐのではないか。
何も考えずに楽しめられそうなアクション作品であり、GW向きともいえる。
「ラストスタンド」の興行収入は5億円台と予想したい。
オープニング2日は1.0億円程度か。


◎「ジャッキー・コーガン」(プレシディオ)
ブラッド・ピット主演作のクライムドラマ。
評価は高かったが、アメリカではトータル15百万ドルと大コケしてしまった作品。
日本でも当たりにくいだろう。
そもそもゴールデンウィーク向きの作品なのだろうか。
同監督・ブラッド・ピット主演の08年公開「ジェシー・ジェームズの暗殺」が1億円台なので、この2倍程度だろう。
「ジャッキー・コーガン」の興行収入は2億円台と予想したい。
オープニング2日は3千万円程度か。

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国内映画興行収入ランキング(4月3週目その1)

動員4位:「DRAGON BALL Z 神と神」(東映・20世紀フォックス・フジテレビ)<4週目>
【公開前個人予想】 25億円台
【現時点での興行収入予想】 36億円台(2~3週目50億円台、OP時30億円台)
【配給会社期待値等】 最終興収30億円超えが見込まれる
【公開規模】 先週312スクリーン
トータルでは24.7億円弱となっている。
1週間の伸びは2.7億円弱程度だろうか。
週毎の動きは以下のとおり。
OP6.8→2週目10.8→3週目4.3→4週目2.7億円となっている。
やや勢いが止まってきているが、ライバルのアニメ作品の公開の影響だろう。
公開前に『それほど盛り上がっている感じはないが、ポテンシャルの高さが伊達ではないはずだ』と書いたが、懐かしさによる集客は予想以上だったようだ。

参考となる作品は以下のとおりか。
☆12年「ONE PIECE FILM Z」トータル68.5億円
OP13.7→祝31.8→42.3→54.5→祝60.6
☆12年「ドラえもん」トータル36.2億円
OP5.5→10.7→14.5→20.4→28.8→33.8
☆12年「劇場版ポケットモンスター」トータル36.1億円
祝3日7.5→10.9→16.3→21.2→25.6
☆12年「名探偵コナン」トータル32.9億円
OP6.3→12.6→17.3→28.1→29.8
☆13年「DRAGON BALL Z 神と神」
OP6.5→17.7→22.0→24.7億円→
「コナン」以外の作品との対比で考えると、「DRAGON BALL Z 神と神」の興行収入は31.0~43.8億円となる。
老若男女が楽しめるはずであり、懐かしさによる集客もあるだろう。
ブランクは厳しいとは思ったが、かなりの伸びがありそうだ。
『春休みがもうすぐ終わりなので、そこまで高い伸びはないはずだ』と考えたが、恐らくGWまで稼ぐだろう。
しかし、GWに稼げても、爆発的な勢いはなさそうだ。
「DRAGON BALL Z 神と神」の興行収入はOP時に30億円台、先週まで50億円台と予想したが、調子に乗って上方修正しすぎたようだ。
36億円台に下方修正したい。
公開前の個人予想は25億円台だったので、完全にハズれそうだ。
ヒットするとは思うが、微妙な点もあるので、予想しにくい作品だった。
ドラゴンボール世代はもちろん、その世代が親となり、子どもとみているのだろうか。

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全米映画興行収入(4月第3週目)

1位となったのは新作の「オブリビオン」。
事前には週末3日間で36.9百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想を上回る38.2百万ドルのオープニングを飾った。
製作費1億2千万ドルの回収が当面の目標となる。
公開前に『大ヒットは微妙だが、ヒットはするだろう』と書いたとおりとなりそうだが、思ったよりも高いオープニングだ。
トム・クルーズ主演のSFアドベンチャー。
モーガン・フリーマンも出演している。
監督は「トロン・レガシー」のジョセフ・コシンスキー。
☆10年「トロン:レガシー」トータル172百万ドル
OP44→087→131→148→157→163→167
☆13年「オブリビオン」
OP38百万ドル→
これとの対比で考えると、「オブリビオン」の興行収入は149百万ドルとなる。
「トロン:レガシー」を超えることはなさそうだ。
この対比程度か。

過去のシリーズ作品の興行収入は以下のとおり。
☆06年「M:i:Ⅲ」トータル134百万ドル
OP48→85→104→114→123→127
☆01年「バニラ・スカイ」トータル101百万ドル
OP25→45→67→81→88→93
☆02年「マイノリティ・リポート」トータル132百万ドル
OP36→73→97→110→118→123
☆03年「ラストサムライ」トータル111百万ドル
OP24→47→59→74→90→97
☆04年「コラテラル」トータル101百万ドル
OP25→53→70→80→87→93
☆05年「宇宙戦争」トータル234百万ドル
先101(OP65)→165→192→208→218→225
☆08年「ワルキューレ」トータル83百万ドル
先47→65→74→79→81→82
☆10年「ナイト&デイ」トータル76百万ドル
先27→46→62→69→73→74
☆11年「ミッション:インポッシブルⅣ」トータル209百万ドル
限13→込77→込141→170→187→19
☆12年「アウトロー」トータル80百万ドル
OP15→44→65→73→76→78
☆13年「オブリビオン」
OP38百万ドル→
「マイノリティ・リポート」に近いオープニングを飾った。
主要作品との対比で考えると、「オブリビオン」の興行収入は139~203百万ドルとなる。
評価は高いので、ある程度は伸びるだろう。
「オブリビオン」の興行収入は1億4千万ドル台と予想したい。
製作費をアメリカで回収できれば合格だろう。


2位は2週目の「42」。
トータルでは54百万ドルとなっている。
製作費4千万ドルは楽に回収している。
黒人野球選手ジャッキー・ロビンソンを描いたスポーツドラマ。
監督は01年「ROCK YOU!」(トータル57百万ドル)のブライアン・ヘルゲランド。
主演はあまりキャリアのないチャドウィック・ボーズマン。
ハリソン・フォードも出演している。

実話系野球ドラマが参考となりそうだ。
☆02年「オールド・ルーキー」トータル76百万ドル
OP16→35→45→54→61→65
☆11年「マネーボール」トータル76百万ドル
OP20→38→49→58→64→67→70
☆13年「42」
OP27→54百万ドル→
これらとの対比で考えると、「42」の興行収入は108~117百万ドルとなる。
評価もかなり高いので、伸びそうだ。
「42」の興行収入は先週に引き続き1億2千万ドル台と予想したい。
スポーツドラマの中では、03年「シービスケット」トータル120百万ドル、04年「ミリオン・ダラー・ベイビー」トータル100百万ドルがライバルとなる。
スポーツドラマとしては大ヒットといえるだろう。


3位は5週目の「The Croods」。
トータルでは155百万ドルとなっている。
既に製作費135百万ドルの回収が完了している。
ドリームワークスの3Dアニメ作品。
監督は「ヒックとドラゴン」のクリス・サンダース、カーク・デミッコ。
公開前に『爆発的なヒット』と書いたが、ドリームワークス作品としては普通のオープニングとなっていた。

2億ドル以下のドリームワークス系のアニメ作品の興行収入は以下のとおり。
☆09年「モンスターVSエイリアン」トータル198百万ドル
OP59→105→140→163→175→182→187→191
☆05年「マダガスカル」トータル194百万ドル
OP47→100→128→147→160→171→179→184
☆08年「マダガスカル2」トータル180百万ドル
OP63→117→137→159→166→170→172→175
☆11年「カンフー・パンダ2」トータル165百万ドル
先53→100→127→144→153→157→159→160
☆04年「シャーク・テイル」トータル161百万ドル
OP48→087→119→137→147→154→158→158
☆06年「森のリトルギャング」トータル155百万ドル
OP38→076→112→130→139→145→148→150
☆11年「長靴をはいたネコ」トータル149百万ドル
OP34→076→108→122→135→140→142→143
☆10年「メガマインド」トータル148百万ドル
OP46→089→109→130→137→140→142→143
☆07年「ビー・ムービー」トータル127百万ドル
OP38→072→094→112→118→121→122→123
☆12年「不思議の国のガーディアンズ」トータル103百万ドル
先32→49→062→071→080→090→097→099
☆13年「The Croods」
OP44→089→125→142→155百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「The Croods」の興行収入は167~188百万ドルとなる。
『評価はかなり高いので伸びてくるのではないか』と書き続けているように、伸びが良い。
「The Croods」の興行収入は先週に引き続き1億8千万ドル台と予想したい。
爆発力はなかったが、成功といえるだろう。
今回コンビを組んだ20世紀フォックスは安心しているのではないか。


4位は2週目の「Scary Movie 5」。
トータルでは23百万ドルとなっている。
製作費2千万ドルの回収は終了したが、イマイチな結果となりそうだ。
シリーズのパロディコメディ作品。
公開前に『そこそこ稼ぐか』と書いたが、思ったよりも低い出足となった。
監督は08年「ミート・ザ・ジェンキンズ」(トータル42百万ドル)のマルコム・D・リー。
リンジー・ローハン、チャーリー・シーンも出演している。

シリーズ作品の興行収入は以下のとおり。
☆00年「最終絶叫計画」トータル157百万ドル
OP42→89→116→132→140→145
☆01年「最新絶叫計画」トータル71百万ドル
先34→53→062→067→070→071
☆03年「最狂絶叫計画」トータル110百万ドル
OP48→78→093→102→106→108
☆06年「最終絶叫計画4」トータル91百万ドル
OP40→67→078→084→086→088
☆13年「Scary Movie 5」
OP14→23百万ドル→
これらとの対比で考えると、「Scary Movie 5」の興行収入は31~41百万ドルとなる。
評価も良くないので伸びないだろう。
「Scary Movie 5」の興行収入は先週に引き続き3千万ドル台と予想したい。
20世紀フォックスのシリーズの、07年「鉄板英雄伝説」トータル40百万ドル、08年「ほぼ300」トータル38百万ドルがライバルとなりそうだ。
製作費は安いので問題はないが、コケたといえそうだ。
このシリーズも終わってしまうのだろうか。


5位は4週目の「G.I.ジョー バック2リベンジ」。
トータルでは111百万ドルとなっている。
製作費130百万ドルの回収が目標となる。
2012年6月公開予定だったが、公開日の延期が吉と出そうだ。
公開前に『それなりのヒットとなるだろう』と書いたとおりとなりそうだ。
シリーズモノのアクション作品。
監督は、「ステップ・アップ」シリーズのジョン・チュウ。
前作のチャニング・テイタム、イ・ビョンホンに加えて、ドウェイン・ジョンソン、ブルース・ウィリスが参戦している。

前作の興行収入は以下のとおり。
☆09年「G.I.ジョー」トータル150百万ドル
OP55→99→120→132→139
☆13年「G.I.ジョー バック2リベンジ」
先51→86→103→111百万ドル→
これとの対比で考えると、「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は126百万ドルとなる。

以下の動きも参考になるか。
☆11年「マイティ・ソー」トータル181百万ドル
OP66→119→145→160→169→174→176
☆11年「キャプテン・アメリカ」トータル177百万ドル
OP65→117→143→157→165→169→172
☆11年「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」トータル146百万ドル
OP55→098→120→133→139→142→143
☆13年「G.I.ジョー バック2リベンジ」
先51→86→103→111百万ドル→
これとの対比で考えると、「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は122~126百万ドルとなる。
評価はそれほど悪くはない程度だが、少しは伸びるだろう。
「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は2週目まで1億3千万ドル台と予想してたが、先週に引き続き1憶2千万ドル台と予想したい。
とりあえず製作費を回収できれば良いが、成功といえるかどうかは微妙となりそうだ。


6位は4週目の「The Place Beyond the Pines」。
トータルでは11百万ドルとなっている。
製作費15百万ドルは回収できそうだ。
監督は、10年「ブルーバレンタイン」(トータル10百万ドル)のデレク・シアンフランス。
主演は、ライアン・ゴズリング。
ブラッドリー・クーパー、エヴァ・メンデスも出演している。
とりあえずは「The Place Beyond the Pines」の興行収入は3千万ドル台予想したい。
評価はかなり高いので伸びるだろう。
ライアン・ゴズリング主演の11年「ドライヴ」トータル35百万ドル、11年「スーパー・チューズデー」トータル41百万ドルがライバルとなるか。


7位は5週目の「エンド・オブ・ホワイトハウス」。
トータルでは89百万ドルとなっている。
既に製作費7千万ドルの回収が終了している。
公開前に『コケるか』と書いたので、驚きのヒットだ。
能力は高いがヒットに恵まれないアントワン・フークア監督の実績を知っていれば、ヒットするとは思えない。
アントワン・フークア監督のサスペンスアクション作品。
主演はジェラルド・バトラー、アーロン、エッカート、モーガン・フリーマン。

アントワン・フークア監督の興行収入は以下のとおり。
☆01年「トレーニングデイ」トータル77百万ドル
OP23→43→57→65→70→73
☆03年「ティアーズ・オブ・ザ・サン」トータル44百万ドル(製作費75百万ドル)
OP17→31→38→41→43→43
☆04年「キング・アーサー」トータル52百万ドル(製作費120百万ドル)
先24→38→45→49→50→51
☆07年「ザ・シューター/極大射程」トータル47百万ドル(製作費61百万ドル)
OP15→28→37→42→45→46
☆13年「エンド・オブ・ホワイトハウス」
OP30→55→71→82→89百万ドル→
アントワン・フークア監督作品のデキは良いが、あまりにも本格的・重厚すぎるところがある。
これらとの対比で考えると、「エンド・オブ・ホワイトハウス」の興行収入は91~98百万ドルとなる。
評価は高いので、伸びはあるだろう。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」の興行収入は先週に引き続き9千万ドル台と予想したい。
アントワン・フークア監督のキャリアハイとなりそうだ。
1億ドル突破できるかが注目となる。
成功と言えるのではないか。


8位は3週目の「死霊のはらわた」。
トータルでは48百万ドルとなっている。
製作費17百万ドルを楽に回収できたが、ホラーらしく急降下している。
サム・ライミが手掛けた作品のリメイクホラー。
サム・ライミはプロデューサーに回っている。
公開前に『「死霊のはらわた」はそれなりには稼ぐだろう』と書いた通りとなりそうだ。
監督は新鋭のフェデ・アルバレス。
出演は、ジェーン・レヴィ、シャイロー・フェルナンデス、ルー・テイラー・プッチ。

リメイクホラーの興行収入は以下のとおり。
☆03年「テキサス・チェーンソー」トータル81百万ドル
OP29→51→66→73→78→79
☆05年「悪魔の棲む家」トータル65百万ドル
OP24→43→55→60→63→64
☆09年「13日の金曜日」トータル65百万ドル
OP41→55→61→63→64→65
☆10年「エルム街の悪魔」トータル63百万ドル
OP33→48→56→60→62→62
☆04年「ドーン・オブ・ザ・デッド」トータル59百万ドル
OP27→44→52→55→57→58
☆07年「ハロウィン」トータル58百万ドル
OP26→44→51→55→56→57
☆06年「オーメン」トータル55百万ドル
先36(OP16)→47→52→53→54→54
☆13年「死霊のはらわた」
OP26→42→48百万ドル→
これらとの対比で考えると、「死霊のはらわた」の興行収入は51~59百万ドルとなる。
オープニング時に『この手の作品はすぐに勢いを無くすものだが、評価がかなり高いので、伸びるだろう』と書いたが、やはりあっさりと勢いを無くしてしまった。
オープニング時の評価はかなり高いというレベルだったが、現在は高いというレベルともなっている。
「死霊のはらわた」の興行収入はオープニング時に7千万ドル台と予想したが、先週に引き続き5千万ドル台と予想したい。
ただ、ヒットには変わりはない。
このヒットを受けて、続編の可能性もありそうだ。


9位は3週目の「ジュラシック・パーク3D」。
トータルでは38百万ドルとなっている。
既に製作費1千万ドルを回収している。
3Dに変換された作品。
公開前に『あまり稼げないとは思うが、「ジュラシック・パーク」がコケたら、もう3Dビジネスは終わるだろう』と書いたが、さすがに悪くはない成績となっている。

過去の作品を3D化した作品の興行収入は以下のとおり。
☆11年「ライオン・キング3D」トータル94百万ドル
OP30→61→79→86→90
☆12年「美女と野獣」トータル48百万ドル
OP18→34→41→45
☆12年「スター・ウォーズ Episode I」トータル43百万ドル
OP22→34→40→42
☆12年「タイタニック 3D」トータル58百万ドル
先26(OP17)→45→53→56
☆12年「ファインディング・ニモ3D」トータル41百万ドル
OP17→30→36→39
☆12年「モンスターズ・インク3D」トータル34百万ドル
先6(OP05)→19→28→31
☆13年「ジュラシック・パーク3D」
OP19→32→38百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「ジュラシック・パーク3D」の興行収入は41~46百万ドルとなる。
「ジュラシック・パーク3D」の興行収入は先週に引き続き4千万ドル台と予想したい。
3D化ビジネスは、3~5千万ドルは稼げるビジネスとなりそうだ。
既にDVD化されている作品であり、DVD収入は期待できないため、やはり美味しいとはいえない。


10位は7週目の「オズ はじまりの戦い」。
トータルでは224百万ドルとなっている。
製作費215百万ドルの回収は終了している。
公開前に『ビッグヒットとなるだろう』と書いたとおりとなりそうだ。
サム・ライミ監督のアドベンチャー作品。
主演は、ジェームス・フランコ。
ミラ・クニス、レイチェル・ワイズ、ミシェル・ウィリアムズが出演している。

ライバル作品の興行収入は以下のとおり。
☆10年「アリス・イン・ワンダーランド」トータル334百万ドル
OP116→209→265→294→310→319→324
☆12年「スノーホワイト」トータル155百万ドル
OP56→099→122→137→146→150→152
☆13年「オズ はじまりの戦い」
OP79→144→177→198→213→219→224百万ドル→
これらとの対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は228~231百万ドルとなる。
評価はそれほど悪くはない程度だが、多少の伸びはあるだろう。
「オズ はじまりの戦い」の興行収入は先週に引き続き2億2千万ドル台と予想したい。
当然、続編という話になるだろう。
著名原作のファンタジー作品は今後も制作されていきそうだ。


次週のランキングには以下の作品が登場予定。
☆豪華キャストのラブコメ「The Big Wedding」
☆マイケル・ベイ監督のアクション「Pain and Gain」
どちらもまあまあヒットするのではないか。

テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

国内映画興行収入ランキング(4月2週目その3)

4位:「プラチナデータ」(東宝)<5週目>
【公開前個人予想】 22億円台
【現時点での興行収入予想】 27億円台(2週目25億円台、OP時24億円台)
【公開規模】 310スクリーン(先週比-8スクリーン)
9.3千万円を週末に稼ぎ、トータルでは22.8億円弱となっている。
1週間の伸びは2.0億円半ば程度だろうか。
既に20億円を突破している。
公開前は『それほど盛り上がっている感じはしない』と書いたが、少々盛り上がってはいるか。

東野圭吾原作作品、二宮和也主演作。
二宮和也主演作の興行収入は以下のとおり。
☆10年「大奥」トータル23.2億円
3日4.7→祝11.7→15.1→18.1→20.0→21.6→22.3
☆11年「GANTZ」トータル34.5億円
OP05.9→14.6→21.2→25.3→28.4→30.5→31.6→32.2
☆11年「GANTZ:PERFECT ANSWER」トータル28.0億円
OP05.5→13.7→20.9→23.5→25.2→26.3→27.0
☆13年「プラチナデータ」
OP04.0→11.2→16.8→20.7→22.8億円→
これらとの対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は25.3~27.7億円となる。
この上限程度は稼ぐかもしれないが、「GANTZ」ほどは稼がないだろう。

東野圭吾原作作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP5.4→祝18.1→24.4→30.5→祝37.4→40.7→43.1
☆12年「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」トータル16.8億円
OP2.8→07.3→10.5→12.8→14.6→15.5
☆13年「プラチナデータ」
OP4.0→11.2→16.8→20.7→22.8億円→
「麒麟の翼」との対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は26.2億円となる。
この程度となるだろうか。

以下の作品も参考となるか。
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円
3.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7
☆12年「劇場版 SPEC~天~」トータル23.9億円
4.7→10.8→14.6→17.1→20.5→22.3→22.9→23.2
☆11年「アンフェア the answer」トータル23.4億円
3.1→10.6→15.6→祝19.1→20.7→21.9→22.5→22.9
☆10年「ライアーゲーム」トータル23.6億円
3.9→09.7→祝14.8→17.7→21.0→22.3→22.8
☆09年「カイジ 人生逆転ゲーム」トータル22.5億円
祝3日5.3→10.0→14.1→17.2→19.7→20.9→祝21.6→21.9
☆12年「ライアーゲーム -再生-」トータル21.0億円
3.1→08.7→12.6→16.0→18.8→20.2
☆11年「アンダルシア 女神の報復」トータル18.9億円
2.6→07.5→10.8→13.5→15.3→16.4→17.1
☆11年「カイジ2~人生奪回ゲーム~」トータル16.1億円
3.5→08.0→11.1→13.4→14.6→15.2→15.5
☆13年「プラチナデータ」
4.0→11.2→16.8→20.7→22.8億円→
主要作品との対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は25.5~28.2億円となる。
マックス28億円台、ミニマム25億円台となるか。
あのデキならば、春休みがあっても、大きくは伸びないと考えたが、さすがに伸びている。
「プラチナデータ」の興行収入はオープニング24億円台、2週目に25億円台と予想したが、先週に引き続き27億円台と予想したい。
公開前個人予想は22億円台だったので、若干低かった。
やはり、嵐の人気は侮ってはいけない。


8位:「オズ はじまりの戦い」(ディズニー)<6週目>
【公開前個人予想】 25億円台
【現時点での興行収入予想】 17億円台(OP~2週目18億円台)
【公開規模】 514スクリーン(先週比-46スクリーン)
3.6千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは17.1億円弱となっている。
1週間の伸びは8.0千万円程度だろうか。
15億円は既になんとか突破している。
ディズニーのヒット確実の作品だが、思ったよりも伸びていない。

サム・ライミ監督、ジェームズ・フランコ主演のアドベンチャー大作。
この手のファミリー作品は監督・主演に関わらず、ヒットしやすいはずだった。
☆10年公開「アリス・イン・ワンダーランド」トータル118.0億円
OP13.2→35.4→59.0→83.8→93.4→101.0→107.1→111.5
☆11年公開「三銃士 王妃の首飾りと~」トータル19.5億円
金3.7→10.1→13.4→15.8→17.8→18.7→19.0
☆11年公開「ガリバー旅行記」トータル15.6億円
金2.8→05.9→09.3→14.1→15.0→15.4
☆12年公開「スノーホワイト」トータル17.1億円
金3.7→08.5→12.3→14.4→15.9→16.8
☆13年公開「オズ はじまりの戦い」
金3.4→08.0→11.9→14.4→16.3→17.1億円→
「スノーホワイト」と伸びが似ていたが、「スノーホワイト」よりは伸びた。
「アリス・イン・ワンダーランド」以外の作品との対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は17.3~17.8億円となる。
「三銃士 王妃の首飾りと~」「スノーホワイト」並のヒットになると思ったが、微妙となりそうだ。

「オズ はじまりの戦い」17.1億円と同程度の6週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「シャーロック・ホームズ」18.7億円(トータル19.5億円)
☆「TIME」17.5億円(トータル18.2億円)
これらとの対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は17.8~17.8億円となる。
春休み時期に稼ぎそうと期待したが、期待ほどではなかった。
「オズ はじまりの戦い」の興行収入は2週目まで18億円台と予想したが、先週に引き続き17億円台と予想したい。
公開前個人予想は25億円台だったので、高すぎたか。
「スノーホワイト」よりは余裕で稼ぐと思ったが、案外な結果となった。


10位:「ジャックと天空の巨人」(ワーナー)<4週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 5億円台(OP~2週目4億円台)
【公開規模】 540スクリーン(先週比-28スクリーン)
2.4千万円を週末に稼ぎ、トータルでは5.0億円半ばとなっている。
1週間の伸びは5.6千万円半ば程度だろうか。
予想はできなかったが、ビッグヒットにはならないと思っていたものの、ここまで酷いとは思いもよらなかった。
しかし、「オズ はじまりの戦い」でさえ、やや苦戦しているので、当然の結果か。
関連作品の興行収入は以下のとおり。
☆12年公開「スノーホワイト」トータル17.1億円
金3.7→08.5→12.3→14.4→15.9→16.8
☆13年公開「ジャックと天空の巨人」
金1.2→3.1→4.5→5.0億円→
これとの対比で考えると、「ジャックと天空の巨人」の興行収入は5.9億円となる。
ここまでは伸びないだろう。
「ジャックと天空の巨人」の興行収入は2週目まで4億円台と予想したが、先週に引き続き5億円台と予想したい。
巨人の造形が本格的過ぎてファミリー受けしそうもなく、キャストも地味すぎた。
同時期に上映されているファミリー向け作品の相手も強すぎたため、太刀打ちできなかった。


11位:「映画はなかっぱ 花さけ!パッカ~ん♪蝶の国の大冒険」(東宝)<1週目>
【公開前個人予想】 1億円台
【現時点での興行収入予想】 1億円台
【公開規模】 146スクリーン
金曜日から公開されており、2.3千万円半ばのオープニングを飾った。
先週『オープニングは2千万円程度か』と書いたので、予想とおりとなっている。
幼児向けの作品だろうか。
訳の分からない作品でも、公開前に『幼児向けの作品は需要があるはずだ』と書いたとおりであろう。
トータルでは公開前の予想通り1億円台だろうか。


12位:「HK 変態仮面」(ティ・ジョイ)<1週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 1億円台
【公開規模】 12スクリーン
先週から一部で公開されており、先行分を含めると2.2千万円のオープニングを飾った。
土日では1.6千万円となっている。
12スクリーンであり、驚異的な数字だ。
ヒットするはずないと思ったが、完全にノーマークだった。
トータルでは1億円台だろうか。
大したことはない数字ではあるが、この題材でこのスクリーンでは大ヒットといえるだろう。


14位:「ボクたちの交換日記」(松竹)<4週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 3億円台
【公開規模】 164スクリーン(先週比-16スクリーン)
1.2千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは2.4億円弱となっている。
1週間の伸びは3.0千万円弱程度だろうか。
予想はできなかったが、ヒットしないだろうと思っていた。
内村光良監督作品。
お笑い系の監督進出が目立つが、ヒットには結びつかなかった。
感動作であり評価はかなり高いが、キャスティングがやや地味すぎた。

関連作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年「大日本人」トータル11.6億円
先込2.3→6.2→8.4→9.8→10.6→11.2
☆09年「しんぼる」トータル4.7億円
OP1.0→2.5→3.9→4.5
☆11年「さや侍」トータル6.3億円
OP1.2→3.4→4.7→5.5
☆09年「ドロップ」トータル19.5億円
祝3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1
☆11年「漫才ギャング」トータル8.4億円
OP0.9→3.2→5.3→6.7→7.4
☆13年「ボクたちの交換日記」
OP0.5→1.3→2.1→2.4億円→
これらとの対比で考えると、「ボクたちの交換日記」の興行収入は2.5~3.2億円となる。
評価は良く、多少は伸びることを期待して、「ボクたちの交換日記」の興行収入は先週に引き続き3億円台と予想したい。
評価は良いが、興行収入的には成功とはいえない結果となりそうだ。


15位:「ひまわりと子犬の7日間」(松竹)<5週目>
【公開前個人予想】 6億円台
【現時点での興行収入予想】 5億円台(OP~4週目6億円台)
【公開規模】 231スクリーン(先週比-1スクリーン)
1.1千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは5.0億円半ばとなっている。
1週間の伸びは3.4千万円半ば程度だろうか。
春休みを迎えて、伸びていくかが注目だったが、やはり極端な伸びではなかった。

「動物モノ」は鉄板的に稼げる題材であったが、近年は飽きられてきているのか不調となっている。
「動物モノ」の興行収入は以下の通り。
☆04年「クイール」(松竹)トータル22.2億円
OP2.4→6.8→10.9→15.6→17.9
☆06年「子ぎづねヘレン」(松竹)トータル17.8億円
OP1.7→5.6→10.5→13.9→15.4
☆07年「マリと子犬の物語」(東宝)トータル31.8億円
OP2.8→7.4→祝12.0→不明→23.1
☆08年「犬と私の10の約束」(松竹)トータル15.2億円
OP1.8→5.2→8.5→11.5→12.9
☆09年公開「HACHI 約束の犬」トータル19.7億円(※参考)
OP2.2→8.8→13.2→16.0→17.7→18.6
☆09年「ウルルの森の物語」(東宝)トータル5.6億円
OP0.6→不明→3.1→祝込4.7→5.1
☆10年「きな子~見習い警察犬の物語~」(松竹)トータル7.1億円
先1.3→3.8→5.3→6.1→6.6
☆11年「星守る犬」(東宝)トータル9.2億円
OP1.4→4.4→6.3→7.5→8.3
☆11年「ロック~わんこの島~」(東宝)トータル8.6億円
OP0.8→2.9→4.4→5.8→7.4
☆12年「LOVE まさお君が行く!」(松竹)トータル2.9億円
OP0.6→1.5→2.0→2.2
☆13年「ひまわりと子犬の7日間」
OP0.8→2.7→3.9→4.7→5.1億円→
主要作品との対比で考えると、「ひまわりと子犬の7日間」の興行収入は5.6~6.0億円となる。
地味ではあるが、少々伸びそうな感動作品ではあり、「ひまわりと子犬の7日間」の興行収入は先週に引き続き、公開前の予想通り6億円台と予想したいと書いていたが、春休みも終わり5億円台に下方修正したい。
公開前の予想は6億円だったので、悪くはなかったようだ。
動物モノらしく伸びてくれることを期待したが、やはり厳しかったか。


16位:「ジャンゴ 繋がれざる者」(ソニー)<7週目>
【公開前個人予想】 6億円台
【現時点での興行収入予想】 4億円台
【公開規模】 86スクリーン(先週比-61スクリーン)
1.0千万円を週末に稼ぎ、トータルでは4.3億円半ばとなっている。
1週間の伸びは3.2千万円程度か。
公開時のスクリーン数は少ないことは分かっていたものの、ファンが多い監督であり、アカデミー賞でも評価されており、それなりの成績を残すと考えたが、意外な結果となった。

クエンティン・タランティーノ監督の西部劇。
ジェイミー・フォックス主演作品。
クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオが出演している。
アカデミー賞において、作品賞、助演男優賞、脚本賞などにノミネートされ、助演男優賞、脚本賞を受賞しており、良作と思われる。
アメリカでは現在163百万ドルを稼いでおり、クエンティン・タランティーノのキャリアハイとなっている。

クエンティン・タランティーノ監督作品の興行収入は以下の通り。
☆03年「キル・ビル」トータル25.0億円
☆04年「キル・ビルvol.2」トータル11.0億円(※GW公開)
OP1.9→5.2→8.6→9.7
☆09年「イングロリアス・バスターズ」トータル6.5億円
金1.6→3.7→5.0→5.7
☆13年「ジャンゴ 繋がれざる者」
金0.9→2.1→2.9→3.4→3.7→4.0→4.3億円→
公開前に『日本で人気のあるブラッド・ピット主演作品の「イングロリアス・バスターズ」がイマイチなため、強気には予想できない。ファンが多い監督ではあるが、女性受けしないのだろう』と書いたとおりだろうか。
西部劇という題材も日本では当たりにくい。
「ジャンゴ 繋がれざる者」の興行収入は先週に引き続き4億円台と予想したい。
公開前個人予想は6億円台だったので、高すぎたか。
少なくとも「イングロリアス・バスターズ」以下という予想にすべきだったか。

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気になる映画ニュース(4月第3週目)

☆「スター・ウォーズ」シリーズの日程が発表
新シリーズは、2015年、2017年、2019年に公開し、スピンオフを2016年、2018年に公開することを決定したようだ。
2015年公開作品の監督には、J・J・エイブラムスが決定しているが、SF大作は2年では制作には余裕がない。
間に合うかどうかが注目となる。


☆「戦闘妖精・雪風」のハリウッド制作が決定
神林長平のSF小説が、ワーナー・ブラザースにより、トム・クルーズを主演に迎えて制作されるようだ。
内容はよく分からないが、宇宙人との戦いを描くようだ。
トム・クルーズはいったい何本企画を抱えているのだろうか。
「オブリビオン」の公開が迫り、ダグ・リーマン監督の「All You Need Is Kill」が2014年3月に全米公開される。
その他に「ヴァン・ヘルシング」、「ミッション・インポッシブル5」の企画があり、ガイ・リッチー監督の「The Man from U.N.C.L.E.」の主演作品が予定されている。
これら以外にも「荒野の七人」のリメイク、「トップガン」の続編企画、「アウトロー」の続編企画、SF作品「Our Name Is Adam」もあるが、「トップガン」はさすがに企画が流れたか。
アメリカでの人気はややイマイチなところもある気はするが、相変わらずチャレンジをし続けている。


☆「ターザン」制作延期か
ワーナーが企画していた「ターザン」が制作延期したようだ。
「フットルース」のリメイクや「ハッスル&フロウ」を手掛けたクレイグ・ブリュワー監督により、三部作により描かれる予定だったが、降板してしまい、「ハリー・ポッター」シリーズのデイヴィッド・イェーツが監督を務めることとなっていた。
主演に「バトルシップ」のアレクサンダー・スカルスガルド、ヒロインに「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チェステインをキャストしていたようだが、高額な製作費、ジェイミー・フォックスとの出演交渉失敗、キャストの都合等のため、2014年まで延期するようだ。
『大ヒットするとも思えず、失敗に終わる可能性も高そうな企画だ』と過去に書いたことがあるように、高額な製作費が掛かる割には微妙な企画でもある。
ワーナーの念願の企画ではあるが、制作中止もあり得そうだ。
同じくエドガー・ライス・バローズ原作のディズニー映画「ジョン・カーター」(製作費2億5千万ドル)が全米トータル73百万ドルに終わったことも痛かった。
中規模な映画を2~3本作った方がリスク軽減はできると思う。

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国内映画興行収入ランキング(4月2週目その3)

7位:「相棒シリーズ Ⅹ DAY」(東映)<4週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 13億円台(OP~2週目12億円台)
【配給会社期待値等】 興収10億円超えが見込める
【公開規模】 203スクリーン(先週比±0スクリーン)
8.1千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは10.8億円となっている。
1週間の伸びは1.8億円程度だろうか。
予想はできなかったが、もうちょっと低めと予想していたと思う。
想定を超えるレベルではないが、このシリーズの人気の高さが窺われる。

シリーズ作品は以下のとおり。
☆08年「相棒」トータル44.4億円
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7
☆09年「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」トータル7.7億円
OP1.4→4.1→5.3→6.4→6.9
☆10年「相棒-劇場版Ⅱ-」トータル31.8億円
4日5.8→12.4→祝20.7→23.7→26.4→28.3→29.6
☆13年「相棒シリーズ Ⅹ DAY」
OP2.1→6.1→9.0→10.8億円→
「米沢守」との対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は13.0億円となる。
「米沢守」は楽に超えている。

渋めの事件モノドラマの映画化の興行収入は以下のとおり。
☆11年「アンダルシア 女神の報復」トータル18.8億円
OP2.6→07.5→10.8→13.5→15.3→16.4→17.1
☆12年「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」トータル16.8億円
OP2.8→07.3→10.5→12.8→14.6→15.5→16.0
☆12年「臨場 劇場版」トータル7.4億円
OP1.5→03.9→05.4→06.5→06.9
☆13年「相棒シリーズ Ⅹ DAY」
OP2.1→06.1→09.0→10.8億円→
これらとの対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は12.3~15.0億円となる。
マックスは15億円程度か。

「相棒シリーズ Ⅹ DAY」10.8億円と同程度の4週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「アウトレイジ ビヨンド」11.9億円(トータル14.5億円)
☆「貞子3D」10.7億円(トータル13.5億円)
☆「北のカナリアたち」10.2億円(トータル14.0億円)
これらとの対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は13.2~14.8億円となる。
マックス15億円、ミニマム12億円程度だろうか。
『人気シリーズであり、ある程度は伸びるだろう。しかし、興味がない人は見ない作品であり、伸びが止まる可能性もある』と書いていたが、やはりある程度は伸びそうだ。
「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は2週目まで12億円台と予想したが、先週に引き続き13億円台と予想したい。
スピンオフ作品で10億円を超えれば、御の字ではないか。


9位:「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」(東映・テレビ朝日)<5週目>
【公開前個人予想】 10億円台
【現時点での興行収入予想】 10億円台
【公開規模】 174スクリーン(先週比±0スクリーン)
3.6千万円を週末に稼ぎ、トータルでは9.5億円半ばとなっている。
1週間の伸びは6.2千万円程度だろうか。
いつも通りの安定した伸びをみせている。

関連作品の興行収入は以下の通り。
☆07年「Yes!プリキュア5」トータル8.0億円
OP1.7→3.7→5.6→6.5→7.1
☆08年「Yes!プリキュア5 GoGo!」トータル7.9億円
OP1.6→3.4→4.8→6.2→6.8→7.2
☆09年「オールスターズDX」トータル10.1億円
3日2.4→5.1→7.6→8.6→9.0
☆09年「フレッシュプリキュア!」トータル8.0億円
OP1.7→3.8→5.1→5.9→6.9→7.2
☆10年「オールスターズDX2」トータル11.5億円
3日3.2→6.0→9.0→10.3→10.8→10.9
☆10年「ハートキャッチプリキュア!」トータル9.3億円
OP2.4→4.8→6.2→7.2→8.2→8.6→8.8
☆11年「オールスターズDX3」トータル10.2億円
OP1.4→4.1→6.8→8.2→8.8→9.1
☆11年「スイートプリキュア♪」トータル8.9億円
OP2.0→4.8→6.1→7.1→8.0→8.3→8.4
☆12年「オールスターズNew Stage」トータル10.3億円
OP2.0→5.0→7.5→9.0→9.5→9.7
☆12年「スマイルプリキュア」トータル9.0億円
OP1.9→4.2→5.6→6.7→7.8→8.3→8.5
☆13年「オールスターズ New Stage2」
OP2.0→4.9→7.2→8.9→9.6億円→
DXシリーズ、前年のNew Stageとの対比で考えると、今年の興行収入は10.2~11.1億円となる。
伸びる作品ではないので、何も考えずにトータル10億円台でいいのではないか。
「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」の興行収入は先週に引き続き10億円台と予想したい。
これは誰でも分かる結果だろう。

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国内映画興行収入ランキング(4月2週目その2)

1位:「DRAGON BALL Z 神と神」(東映・20世紀フォックス・フジテレビ)<3週目>
【公開前個人予想】 25億円台
【現時点での興行収入予想】 50億円台(OP時30億円台)
【配給会社期待値等】 最終興収30億円超えが見込まれる
【公開規模】 312スクリーン(先週比±0スクリーン)
2.3億円弱を週末に稼ぎ、トータルでは22.0億円となっている。
1週間の伸びは4.3億円弱程度だろうか。
公開前に『それほど盛り上がっている感じはないが、ポテンシャルの高さが伊達ではないはずだ』と書いたが、懐かしさによる集客は予想以上だったようだ。

参考となる作品は以下のとおりか。
☆12年「ONE PIECE FILM Z」トータル68.5億円
OP13.7→祝31.8→42.3→54.5→祝60.6
☆12年「ドラえもん」トータル36.2億円
OP5.5→10.7→14.5→20.4→28.8→33.8
☆12年「劇場版ポケットモンスター」トータル36.1億円
祝3日7.5→10.9→16.3→21.2→25.6
☆12年「名探偵コナン」トータル32.9億円
OP6.3→12.6→17.3→28.1→29.8
☆13年「DRAGON BALL Z 神と神」
OP6.5→17.7→22.0億円→
主要作品との対比で考えると、「DRAGON BALL Z 神と神」の興行収入は35.6~54.9億円となる。
老若男女が楽しめるはずであり、懐かしさによる集客もあるだろう。
ブランクは厳しいとは思ったが、かなりの伸びがありそうだ。
『春休みがもうすぐ終わりなので、そこまで高い伸びはないはずだ』と考えたが、恐らくGWまで稼ぐだろう。
「DRAGON BALL Z 神と神」の興行収入はOP時に30億円台と予想したが、先週に引き続き思い切って50億円台と予想したい。
公開前の個人予想は25億円台だったので、完全にハズれそうだ。
ヒットするとは思うが、微妙な点もあるので、予想しにくい作品だった。
ドラゴンボール世代はもちろん、その世代が親となり、子どもとみているのだろうか。


2位:「シュガー・ラッシュ」(ディズニー)<4週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 30億円台(3週目36億円台、2週目30億円台、OP時23億円台)
【配給会社期待値等】 30億円突破が見込まれる
【公開規模】 422スクリーン(先週比+1スクリーン)
1.7億円弱を週末に稼ぎ、トータルでは24.6億円半ばとなっている。
1週間の伸びは2.9億円弱程度だろうか。
25億円にリーチはかかったが、春休みも終わり、伸びが止まった。
しかし、多忙のため予想はできなかったが、ここまで高いとは思わなかった。
恐らく高くても10億円台前半辺りの予想だったと思う。
アメリカでは評価が高く、ディズニーアニメとしてはかなり高いトータル189百万ドルを稼いだものの、あまり日本で当たりそうなタイプではないと思ったが、なぜヒットしたのだろうか。

10億円以上30億円以下の近年のハリウッドアニメ(ファミリー系)の興行収入は以下のとおり。
☆09年「カールじいさんの空飛ぶ家」トータル50.0億円
OP6.3→15.5→22.3→31.1→37.0→42.9→46.0
☆10年「トイ・ストーリー3」トータル108.0億円
OP9.8→23.7→38.8→54.1→66.6→82.8→93.2
☆11年公開「カーズ2」トータル30.1億円
OP4.6→11.7→18.2→24.3→27.1→28.8→29.3
☆11年公開「塔の上のラプンツェル」トータル25.6億円
OP1.4→4.5→9.3→15.7→19.6→21.2
☆12年公開「マダガスカル3」トータル20.5億円
水3.8→8.5→14.4→17.5→19.7→20.1
☆13年公開「シュガー・ラッシュ」
OP3.4→12.9→21.8→24.6億円→
主要作品との対比で考えると、「シュガー・ラッシュ」の興行収入は28.8~30.5億円となる。
30億円突破は余裕かと思ったが、微妙な結果となりそうだ。
GWまで勢いを持続できればよいが、どうなるだろうか。
「シュガー・ラッシュ」の興行収入はOP時23億円台、2週目に30億円台、3週目に36億円台と予想したが、2週目同様に30億円台に下方修正したい。
3週目に8.9億円近く稼いだのに、4週目に2.9億円しか稼げないとは思わなかった。
しかしながら、大ヒットといえるだろう。
「ドラゴンボール」「ドラえもん」といい、今年のアニメ映画は好調すぎる。
去年公開の「メリダとおそろしの森」(トータル9.5億円)の低調を考えると、ファミリー受けしやすいアニメらしい作品及びかわいいキャラクターは当たりやすいようだ。


6位:「映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)」(東宝・テレビ朝日)<6週目>
【公開前個人予想】 34億円台
【現時点での興行収入予想】 40億円台(5週目45億円台、3~4週目40億円台、OP~2週目38億円台)
【公開規模】 353スクリーン(先週比±0スクリーン)
8.7千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは37.2億円となっている。
1週間の伸びは1.3億円程度だろうか。
35億円を楽に突破している。
OP6.7→2週目5.6→3週目7.7→4週目9.0→5週目6.9→6週目1.3億円となっている。
春休みが終了し、勢いは止まった。
それにしても、今年のヒットの理由がよく分からない。
未来への冒険、ひみつ道具の謎というストーリーがそれほど受けたのか。

「映画ドラえもん」シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆00年「のび太の太陽王伝説」 トータル30.5億円
☆01年「のび太と翼の勇者たち」トータル30.0億円
☆02年「のび太とロボット王国」トータル23.1億円
☆03年「のび太とふしぎ風使い」トータル25.4億円
☆04年「のび太のワンニャン時空伝」トータル30.5億円
☆05年 なし
☆06年「のび太の恐竜2006」トータル32.8億円
4.3→09.0→12.7→18.0→25.9→30.3→31.5
☆07年「のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い」トータル35.4億円
5.6→10.5→17.3→26.1→32.1→33.3→33.8
☆08年「のび太と緑の巨人伝」トータル33.7億円
5.2→09.5→15.3→22.8→30.1→31.7→32.2→32.3
☆09年「新・のび太の宇宙開拓史」トータル24.5億円
3.7→07.0→11.1→15.9→21.7→23.0→23.3→23.5
☆10年「のび太の人魚大海戦」トータル31.6億円
5.5→09.7→13.7→20.2→27.7→29.9→30.3→30.5
☆11年「新・のび太と鉄人兵団」トータル24.6億円
4.5→06.9→09.3→13.6→19.6→22.3→22.8→23.1
☆12年「のび太と奇跡の島」トータル36.2億円
5.5→10.7→14.5→20.4→28.8→33.8→34.6→34.8
☆13年「のび太のひみつ道具博物館」
6.7→12.3→20.0→29.0→35.9→37.2億円→
09年、11年のリメイク版の成績は悪いが、オリジナルの成績は良い。
ついに、去年の興行収入を抜き、過去最高を記録している。
公開前に『今回はオリジナルのようであり、前年並みを期待できるのではないか』と書いたが、ここまで高い動きとは思わなかった。
主要作品との対比で考えると、今年の興行収入は39.3~41.0億円となる。
40億円突破も夢ではないと思ったが、微妙となりそうだ。
2週目まで38億円台、4週目まで40億円台、5週目に45億円台と予想していたが、今年の興行収入は4週目同様に40億円台に下方修正したい。
公開前個人予想は34億円台だったので低すぎた。
ベテラン選手が突然ここまで人気が上がるとは予想だにしなかった。
今年も「コナン」(昨年32.9億円)、「ポケモン」(昨年36.1億円)に勝てるかどうかが注目となるが、この分ならば楽勝ではないか。
去年の「おおかみこどもの雨と雪」トータル42.2億円を超えるだろうか。

国内映画興行収入ランキング(4月2週目その1)

動員3位:「舟を編む」(松竹・テレビ東京)<1週目>
【公開前個人予想】 18億円
【現時点での興行収入予想】 8~9億円台
【公開規模】 237スクリーン
1.1億円のオープニングを飾った。
先週『ロングセールスと考えて、オープニングは1.8億円程度か』と書いたが、おとなしいものとなった。
ひょっとするとハマるのではないかと思ったが、微妙となりそうだ。
今後の伸びに注目したい。

本屋大賞を受賞した原作作品。
松田龍平、宮崎あおい主演作品。
公開前に『微妙な気もするが、かなりの良作の雰囲気もあり、ロングセールスになる予感がある。老若男女が見られる作品であり、ハマればサプライズヒットになりそうだ』と書いたとおりとなるだろうか。

本屋大賞の映画化の興行収入は以下のとおり。
☆06年「博士の愛した数式」トータル12.0億円
OP1.2→3.7→5.9→7.6→8.7→9.7
☆07年「東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン」トータル18.8億円
OP1.9→6.2→9.4→13.3→15.0
☆10年「ゴールデンスランバー」トータル11.5億円
OP2.0→05.0→07.6→09.0→10.0→10.6
☆10年「告白」トータル38.5億円
OP2.7→8.9→15.5→21.6→27.1→30.8→祝込33.7→35.1
☆12年「天地明察」トータル9.1億円
祝3日2.1→4.4→6.1→7.3
☆13年「舟を編む」
OP1.1億円→
ハマらなければ、9~12億円辺りとなるようだ。
主要作品との対比で考えると、「舟を編む」の興行収入は6.3~11.0億円となる。
やはり、その程度だろうか。

宮崎あおいが出演した主な作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「陰日向に咲く」トータル19.5億円
OP2.4→7.2→祝11.8→14.2→16.3→17.8
☆09年「少年メリケンサック」トータル10.2億円
OP2.0→5.0→7.3→8.6
☆09年「劔岳 点の記」トータル25.8億円
先2.9→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6
☆11年「神様のカルテ」トータル18.9億円
OP3.0→8.4→11.8→14.4→16.5→17.5
☆12年「天地明察」トータル9.1億円
祝3日2.1→4.4→6.1→7.3
☆12年「わが母の記」トータル13.3億円
OP1.2→5.8→8.1→9.8→10.9
☆12年「北のカナリアたち」トータル14.0億円
OP1.8→5.6→8.3→10.2→11.5→12.3
☆13年「舟を編む」
OP1.1億円→
主要作品との対比で考えると、「舟を編む」の興行収入は6.9~12.2億円となる。
これらを下回るか。

「舟を編む」1.1億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2012>
☆「ガール」1.2億円(トータル8.4億円)
☆「任侠ヘルパー」1.2億円(トータル7.0億円)
☆「逆転裁判」1.2億円(トータル5.4億円)
「逆転裁判」以外との対比で考えると、「舟を編む」の興行収入は6.4~7.7億円となる。
現状では「舟を編む」の興行収入は8~9億円というところになりそうだ。
公開前個人予想は18億円だったので、現時点ではハズれとなるが、伸びる可能性はあきらめていない。
ゴールデンウィークに伸びればよいがどうなるだろうか。


動員4位:「ライジング・ドラゴン」(角川)<1週目>
【公開前個人予想】 1億円前後
【現時点での興行収入予想】 3億円台
【公開規模】 154スクリーン
9.0千万円弱のオープニングを飾った。
先週『オープニングは3千万円程度か』と書いたので、大きくズレた。
ジャッキー・チェン主演作品。
彼に人気があるのは、本作がなぜヒットするのか分からない。

ジャッキー・チェンが出演した作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年公開「ラッシュアワー3」トータル9.5億円
金2.2→5.4→7.2→8.2→9.0
☆08年公開「ドラゴン・キングダム」トータル7.1億円
OP1.5→3.8→5.1→6.4→6.8
☆10年公開「ベスト・キッド」トータル15.2億円
先2.9→7.3→10.0→12.2→13.3
☆13年公開「ライジング・ドラゴン」
OP0.9億円→
これらのハリウッド作品はヒットして当然だが、本作は香港映画である。
「ドラゴン・キングダム」との対比で考えると、「ライジング・ドラゴン」の興行収入は4.3億円となる。
この程度がマックス値か。

「ライジング・ドラゴン」0.9億円と同程度のオープニング作品は以下のとおり。
<2012>
☆「ものすごくうるさくと、ありえないほど近い」0.9億円(トータル5.9億円)
☆「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン」0.8億円(トータル3.6億円)
☆「J・エドガー」0.8億円(トータル3.6億円)
これらとの対比で考えると、「ライジング・ドラゴン」の興行収入は4.1~5.9億円となる。
マックス4億円、ミニマム3億円か。
伸びるとは思えず、「ライジング・ドラゴン」の興行収入は3億円台と予想したい。
公開前個人予想は1億円前後だったのでハズれとなりそうだ。
3億円台でもヒットと言えるだろう。
ヒットするという発想がなかった。

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全米映画興行収入(4月第2週目)

1位となったのは新作の「42」。
事前には週末3日間で21.1百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想を上回る27.3百万ドルのオープニングを飾った。
製作費4千万ドルは楽に回収できそうだ。
黒人野球選手ジャッキー・ロビンソンを描いたスポーツドラマ。
監督は01年「ROCK YOU!」(トータル57百万ドル)のブライアン・ヘルゲランド。
主演はあまりキャリアのないチャドウィック・ボーズマン。
ハリソン・フォードも出演している。

実話系野球ドラマが参考となりそうだ。
☆02年「オールド・ルーキー」トータル76百万ドル
OP16→35→45→54→61→65
☆11年「マネーボール」トータル76百万ドル
OP20→38→49→58→64→67→70
☆13年「42」
OP27百万ドル→
これらとの対比で考えると、「42」の興行収入は103~128百万ドルとなる。
評価もかなり高いので、伸びそうだ。
「42」の興行収入は1億2千万ドル台と予想したい。
03年「シービスケット」トータル120百万ドル、04年「ミリオン・ダラー・ベイビー」トータル100百万ドルがライバルとなる。


2位となったのは新作の「Scary Movie 5」。
事前には週末3日間で17.6百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想を下回る15.1百万ドルのオープニングを飾った。
製作費2千万ドルは回収できるだろう。
シリーズのパロディコメディ作品。
公開前に『そこそこ稼ぐか』と書いたが、思ったよりも低い出足となった。
監督は08年「ミート・ザ・ジェンキンズ」(トータル42百万ドル)のマルコム・D・リー。
リンジー・ローハン、チャーリー・シーンも出演している。

シリーズ作品の興行収入は以下のとおり。
☆00年「最終絶叫計画」トータル157百万ドル
OP42→89→116→132→140→145
☆01年「最新絶叫計画」トータル71百万ドル
先34→53→062→067→070→071
☆03年「最狂絶叫計画」トータル110百万ドル
OP48→78→093→102→106→108
☆06年「最終絶叫計画4」トータル91百万ドル
OP40→67→078→084→086→088
☆13年「Scary Movie 5」
OP15百万ドル→
これらとの対比で考えると、「Scary Movie 5」の興行収入は34~56百万ドルとなる。
評価も良くないので伸びないだろう。
「Scary Movie 5」の興行収入は3千万ドル台となりそうだ。
20世紀フォックスのシリーズの、07年「鉄板英雄伝説」トータル40百万ドル、08年「ほぼ300」トータル38百万ドルがライバルとなりそうだ。
このシリーズも終わってしまうのだろうか。


3位は4週目の「The Croods」。
トータルでは143百万ドルとなっている。
製作費135百万ドルの回収が完了している。
ドリームワークスの3Dアニメ作品。
監督は「ヒックとドラゴン」のクリス・サンダース、カーク・デミッコ。
公開前に『爆発的なヒット』と書いたが、ドリームワークス作品としては普通のオープニングとなっていた。

2億ドル以下のドリームワークス系のアニメ作品の興行収入は以下のとおり。
☆09年「モンスターVSエイリアン」トータル198百万ドル
OP59→105→140→163→175→182→187→191
☆05年「マダガスカル」トータル194百万ドル
OP47→100→128→147→160→171→179→184
☆08年「マダガスカル2」トータル180百万ドル
OP63→117→137→159→166→170→172→175
☆11年「カンフー・パンダ2」トータル165百万ドル
先53→100→127→144→153→157→159→160
☆04年「シャーク・テイル」トータル161百万ドル
OP48→087→119→137→147→154→158→158
☆06年「森のリトルギャング」トータル155百万ドル
OP38→076→112→130→139→145→148→150
☆11年「長靴をはいたネコ」トータル149百万ドル
OP34→076→108→122→135→140→142→143
☆10年「メガマインド」トータル148百万ドル
OP46→089→109→130→137→140→142→143
☆07年「ビー・ムービー」トータル127百万ドル
OP38→072→094→112→118→121→122→123
☆12年「不思議の国のガーディアンズ」トータル103百万ドル
先32→49→062→071→080→090→097→099
☆13年「The Croods」
OP44→089→125→143百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「The Croods」の興行収入は162~175百万ドルとなる。
『評価はかなり高いので伸びてくるのではないか』と書き続けているように、伸びが良い。
「The Croods」の興行収入は先週に引き続き1億8千万ドル台と予想したい。
今回コンビを組んだ20世紀フォックスは安心しているのではないか。


4位は3週目の「G.I.ジョー バック2リベンジ」。
トータルでは102百万ドルとなっている。
製作費130百万ドルの回収が目標となる。
2012年6月公開予定だったが、公開日の延期が吉と出そうだ。
公開前に『それなりのヒットとなるだろう』と書いたとおりとなりそうだ。
シリーズモノのアクション作品。
監督は、「ステップ・アップ」シリーズのジョン・チュウ。
前作のチャニング・テイタム、イ・ビョンホンに加えて、ドウェイン・ジョンソン、ブルース・ウィリスが参戦している。

前作の興行収入は以下のとおり。
☆09年「G.I.ジョー」トータル150百万ドル
OP55→99→120→132→139
☆13年「G.I.ジョー バック2リベンジ」
先51→86→102百万ドル→
これとの対比で考えると、「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は128百万ドルとなる。

以下の動きも参考になるか。
☆11年「マイティ・ソー」トータル181百万ドル
OP66→119→145→160→169→174→176
☆11年「キャプテン・アメリカ」トータル177百万ドル
OP65→117→143→157→165→169→172
☆11年「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」トータル146百万ドル
OP55→098→120→133→139→142→143
☆13年「G.I.ジョー バック2リベンジ」
先51→86→102百万ドル→
これとの対比で考えると、「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は124~127百万ドルとなる。
評価はそれほど悪くはない程度だが、少しは伸びるだろう。
「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は先週に引き続き1億3千万ドル台と予想したいところだが、1憶2千万ドル台に下方修正したい。
とりあえず製作費を回収できれば良いが、微妙となりそうだ。


5位は2週目の「死霊のはらわた」。
トータルでは42百万ドルとなっている。
製作費17百万ドルを楽に回収できたが、先週1位からホラーらしく急降下している。
サム・ライミが手掛けた作品のリメイクホラー。
サム・ライミはプロデューサーに回っている。
公開前に『「死霊のはらわた」はそれなりには稼ぐだろう』と書いた通りとなりそうだ。
監督は新鋭のフェデ・アルバレス。
出演は、ジェーン・レヴィ、シャイロー・フェルナンデス、ルー・テイラー・プッチ。

リメイクホラーの興行収入は以下のとおり。
☆03年「テキサス・チェーンソー」トータル81百万ドル
OP29→51→66→73→78→79
☆05年「悪魔の棲む家」トータル65百万ドル
OP24→43→55→60→63→64
☆09年「13日の金曜日」トータル65百万ドル
OP41→55→61→63→64→65
☆10年「エルム街の悪魔」トータル63百万ドル
OP33→48→56→60→62→62
☆04年「ドーン・オブ・ザ・デッド」トータル59百万ドル
OP27→44→52→55→57→58
☆07年「ハロウィン」トータル58百万ドル
OP26→44→51→55→56→57
☆06年「オーメン」トータル55百万ドル
先36(OP16)→47→52→53→54→54
☆13年「死霊のはらわた」
OP26→42百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「死霊のはらわた」の興行収入は49~67百万ドルとなる。
先週『この手の作品はすぐに勢いを無くすものだが、評価がかなり高いので、伸びるだろう』と書いたが、あっさりと勢いを無くした。
評価もかなり高いというレベルから、高いというレベルとなっている。
「死霊のはらわた」の興行収入は先週7千万ドル台と予想したが、5千万ドル台となりそうだ。
ただ、ヒットには変わりはない。
このヒットを受けて、続編の可能性もありそうだ。


6位は2週目の「ジュラシック・パーク3D」。
トータルでは32百万ドルとなっている。
製作費1千万ドルを回収している。
3Dに変換された作品。
公開前に『あまり稼げないとは思うが、「ジュラシック・パーク」がコケたら、もう3Dビジネスは終わるだろう』と書いたが、さすがに悪くはない成績となっている。

過去の作品を3D化した作品の興行収入は以下のとおり。
☆11年「ライオン・キング3D」トータル94百万ドル
OP30→61→79→86→90
☆12年「美女と野獣」トータル48百万ドル
OP18→34→41→45
☆12年「スター・ウォーズ Episode I」トータル43百万ドル
OP22→34→40→42
☆12年「タイタニック 3D」トータル58百万ドル
先26(OP17)→45→53→56
☆12年「ファインディング・ニモ3D」トータル41百万ドル
OP17→30→36→39
☆12年「モンスターズ・インク3D」トータル34百万ドル
先6(OP05)→19→28→31
☆13年「ジュラシック・パーク3D」
OP19→32百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「ジュラシック・パーク3D」の興行収入は40~57百万ドルとなる。
「ジュラシック・パーク3D」の興行収入は先週に引き続き4千万ドル台と予想したい。
3D化ビジネスは、3~5千万ドルは稼げるビジネスとなりそうだ。
既にDVD化されている作品であり、DVD収入は期待できないため、やはり美味しいとはいえない。


7位は4週目の「エンド・オブ・ホワイトハウス」。
トータルでは82百万ドルとなっている。
既に製作費7千万ドルの回収が終了している。
公開前に『コケるか』と書いたので、驚きのヒットだ。
能力は高いがヒットに恵まれないアントワン・フークア監督の実績を知っていれば、ヒットするとは思えない。
アントワン・フークア監督のサスペンスアクション作品。
主演はジェラルド・バトラー、アーロン、エッカート、モーガン・フリーマン。

アントワン・フークア監督の興行収入は以下のとおり。
☆01年「トレーニングデイ」トータル77百万ドル
OP23→43→57→65→70→73
☆03年「ティアーズ・オブ・ザ・サン」トータル44百万ドル(製作費75百万ドル)
OP17→31→38→41→43→43
☆04年「キング・アーサー」トータル52百万ドル(製作費120百万ドル)
先24→38→45→49→50→51
☆07年「ザ・シューター/極大射程」トータル47百万ドル(製作費61百万ドル)
OP15→28→37→42→45→46
☆13年「エンド・オブ・ホワイトハウス」
OP30→55→71→82百万ドル→
アントワン・フークア監督作品のデキは良いが、あまりにも本格的・重厚すぎるところがある。
これらとの対比で考えると、「エンド・オブ・ホワイトハウス」の興行収入は87~97百万ドルとなる。
評価は高いので、伸びはあるだろう。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」の興行収入は先週に引き続き9千万ドル台と予想したい。
アントワン・フークア監督のキャリアハイとなりそうだ。
1億ドル突破できるかが注目となる。


8位は6週目の「オズ はじまりの戦い」。
トータルでは219百万ドルとなっている。
製作費215百万ドルの回収は終了した。
公開前に『ビッグヒットとなるだろう』と書いたとおりとなりそうだ。
サム・ライミ監督のアドベンチャー作品。
主演は、ジェームス・フランコ。
ミラ・クニス、レイチェル・ワイズ、ミシェル・ウィリアムズが出演している。

ライバル作品の興行収入は以下のとおり。
☆10年「アリス・イン・ワンダーランド」トータル334百万ドル
OP116→209→265→294→310→319→324
☆12年「スノーホワイト」トータル155百万ドル
OP56→099→122→137→146→150→152
☆13年「オズ はじまりの戦い」
OP79→144→177→198→213→219百万ドル→
これらとの対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は226~229百万ドルとなる。
評価はそれほど悪くはない程度だが、多少の伸びはあるだろう。
「オズ はじまりの戦い」の興行収入は先週に引き続き2億2千万ドル台と予想したい。
当然、続編という話になるだろう。
著名原作のファンタジー作品は今後も制作されていきそうだ。


9位は3週目の「Tyler Perry's Temptation: Confessions of a Marriage Counselor」。
トータルでは45百万ドルとなっている。
公開前に『ブラック層から人気のあるタイラー・ペリーだが、そろそろハズしそうだ』と書いたが、ハズさなかった。
監督・脚本タイラー・ペリーによるヒューマンドラマ。

タイラー・ペリーのシリーズは以下のとおり。
☆05年「Diary of a Mad Black Woman」トータル51百万ドル
OP22→37→44→48→50(※監督はしていない)
☆06年「Madea's Family Reunion」トータル63百万ドル
OP30→48→56→60→62
☆07年「Daddy's Little Girls」トータル31百万ドル
先16→25→28→30→31
☆07年「WHY DID I GET MARRIED」トータル55百万ドル
OP21→39→47→51→53
☆08年「Meet the Browns」トータル42百万ドル
OP20→33→38→40→41
☆08年「The Family That Preys」トータル37百万ドル
OP17→28→33→35→36
☆09年「Madea Goes to Jail」トータル91百万ドル
OP41→65→76→83→87
☆09年「I Can Do Bad All By Myself」トータル52百万ドル
OP23→38→45→48→50
☆10年「Why Did I Get Married Too?」トータル60百万ドル
OP30→49→55→57→59
☆10年「For Colored Girls」トータル38百万ドル
OP19→31→34→37→37
☆11年「Madea's Big Happy Family」トータル53百万ドル
OP25→41→47→50→52
☆12年「Good Deeds」トータル35百万ドル
OP16→26→30→33→34
☆12年「Madea's Witness Protection」トータル66百万ドル
OP25→46→56→60→63
☆13年「Temptation」
OP22→38→45百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「Temptation」の興行収入は49~54百万ドルとなる。
評価はいつも通り悪いので、伸びはないとは思ったが、少々伸びた。
「Temptation」の興行収入は先週まで4千万ドル台と予想したが、5千万ドル台に上方修正したい。
それにしても安定して手堅く稼いでいる。


次週のランキングには以下の作品が登場予定。
☆トム・クルーズ主演のSFアドベンチャー「オブリビオン」
大ヒットは微妙だが、ヒットはするだろう。

テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

国内映画興行収入ランキング(4月1週目その3)

12位:「ジャンゴ 繋がれざる者」(ソニー)<6週目>
【公開前個人予想】 6億円台
【現時点での興行収入予想】 4億円台
【公開規模】 147スクリーン(先週比+2スクリーン)
1.9千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは4.0億円となっている。
1週間の伸びは3.1千万円程度か。
先週の週末が1.0千万円半ばだったのに、急に上昇している。
都市部での公開が終わる一方で、地方での公開が始まっているのか。
しかし、スクリーン数は少ないことは分かっていたものの、ファンが多い監督であり、アカデミー賞でも評価されており、それなりの成績を残すと考えたが、意外な結果となった。

クエンティン・タランティーノ監督の西部劇。
ジェイミー・フォックス主演作品。
クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオが出演している。
アカデミー賞において、作品賞、助演男優賞、脚本賞などにノミネートされ、助演男優賞、脚本賞を受賞しており、良作と思われる。
アメリカでは現在162百万ドルを稼いでおり、クエンティン・タランティーノのキャリアハイとなっている。

クエンティン・タランティーノ監督作品の興行収入は以下の通り。
☆03年「キル・ビル」トータル25.0億円
☆04年「キル・ビルvol.2」トータル11.0億円(※GW公開)
OP1.9→5.2→8.6→9.7
☆09年「イングロリアス・バスターズ」トータル6.5億円
金1.6→3.7→5.0→5.7
☆13年「ジャンゴ 繋がれざる者」
金0.9→2.1→2.9→3.4→3.7→4.0億円→
公開前に『日本で人気のあるブラッド・ピット主演作品の「イングロリアス・バスターズ」がイマイチなため、強気には予想できない。ファンが多い監督ではあるが、女性受けしないのだろう』と書いたとおりだろうか。
西部劇という題材も日本では当たりにくい。
「ジャンゴ 繋がれざる者」の興行収入は先週に引き続き4億円台と予想したい。
公開前個人予想は6億円台だったので、高すぎたか。
少なくとも「イングロリアス・バスターズ」以下という予想にすべきだったか。


13位:「劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟」(ワーナー)<7週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 4億円台(OP時5億円台)
【公開規模】 82スクリーン
1.7千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは4.4億円弱となっている。
公開前に『ランクインするだろう』とは思っていたが、ここまで高いとは想像していなかった。
しかし、以下をみれば納得はできる。

スクリーンが少なく、ファンが多い作品の興行収入は以下のとおり。
☆09年「劇場版マクロスF 虚空歌姫」トータル6.5億円(30スクリーン)
OP0.9→2.3→3.2→3.8→04.2
☆10年「涼宮ハルヒの消失」トータル8.3億円(24スクリーン)
OP0.9→2.5→3.5→4.5→05.4→05.9→06.3→06.7
☆11年「映画「けいおん!」」トータル19.0億円(137スクリーン)
OP3.2→6.9→9.4→11.4→13.2→14.4→15.1
☆12年「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ前編」トータル5.9億円(43スクリーン)
OP1.4→3.1→4.0
☆12年「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ後編」トータル5.6億円(43スクリーン)
OP1.7→3.2→3.9
☆13年「劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟」
OP1.0→2.2→3.1→3.6→不明→不明→4.4億円→
これらとの対比で考えると、「劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟」の興行収入は5.5~5.8億円となるが、ここまでの極端な伸びはなさそうだ。
オープニング時に「まどか☆マギカ」並の5億円台と思ったが、3週前にに引き続き4億円台と予想したい。
それでも大ヒットだろう。
日本のアニメ映画を結構手掛けているワーナーだが、稼げるアニメが分かったのではないか。


14位:「コドモ警察」(東宝・TBS)<3週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 2億円台
【公開規模】 151スクリーン(先週比±0スクリーン)
1.7千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは2.1億円弱となっている。
1週間の伸びは6.5千万円程度だろうか。
春休みということもあり、平日に稼いだのか。
ドラマの映画化のようだが、さすがにこれはヒットしないだろう。
ここまで稼いでいれば、十分かもしれない。
トータルでは先週に引き続き2億円台と予想したい。


15位:「桜、ふたたびの加奈子」(ショウゲート)<1週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 1億円未満
【公開規模】 109スクリーン
1.6千万円半ばのオープニングを飾った。
広末涼子、稲垣吾郎主演の感動ドラマ。
ヒットはしないと思ったが、予想以上だ。
時代の流れを感じる。
1億円を超えるかどうか微妙となりそうだ。

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国内映画興行収入ランキング(4月1週目その2)

5位:「相棒シリーズ Ⅹ DAY」(東映)<3週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 13億円台(OP~2週目12億円台)
【配給会社期待値等】 興収10億円超えが見込める
【公開規模】 203スクリーン(先週比±0スクリーン)
1.1億円弱を週末に稼ぎ、トータルでは9.0億円弱となっている。
1週間の伸びは2.9億円程度だろうか。
予想はできなかったが、もうちょっと低めと予想していたと思う。
想定を超えるレベルではないが、このシリーズの人気の高さが窺われる。

シリーズ作品は以下のとおり。
☆08年「相棒」トータル44.4億円
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7
☆09年「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」トータル7.7億円
OP1.4→4.1→5.3→6.4→6.9
☆10年「相棒-劇場版Ⅱ-」トータル31.8億円
4日5.8→12.4→祝20.7→23.7→26.4→28.3→29.6
☆13年「相棒シリーズ Ⅹ DAY」
OP2.1→6.1→9.0億円→
「米沢守」との対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は13.1億円となる。
「米沢守」は楽に超えている。

渋めの事件モノドラマの映画化の興行収入は以下のとおり。
☆11年「アンダルシア 女神の報復」トータル18.8億円
OP2.6→07.5→10.8→13.5→15.3→16.4→17.1
☆12年「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」トータル16.8億円
OP2.8→07.3→10.5→12.8→14.6→15.5→16.0
☆12年「臨場 劇場版」トータル7.4億円
OP1.5→03.9→05.4→06.5→06.9
☆13年「相棒シリーズ Ⅹ DAY」
OP2.1→06.1→09.0億円→
これらとの対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は12.3~15.7億円となる。
マックスは15億円程度か。

「相棒シリーズ Ⅹ DAY」9.0億円と同程度の3週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「ツナグ」9.9億円(トータル16.6億円)
☆「貞子3D」8.8億円(トータル13.5億円)
☆「わが母の記」8.1億円(トータル13.3億円)
これらとの対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は13.8~15.1億円となる。
マックス15億円、ミニマム12億円程度だろうか。
『人気シリーズであり、ある程度は伸びるだろう。しかし、興味がない人は見ない作品であり、伸びが止まる可能性もある』と書いていたが、やはりある程度は伸びそうだ。
「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は先週まで12億円台と予想したが、13億円台に上方修正したい。
スピンオフ作品で10億円を超えれば、御の字ではないか。


6位:「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」(東映・テレビ朝日)<4週目>
【公開前個人予想】 10億円台
【現時点での興行収入予想】 10億円台
【公開規模】 174スクリーン(先週比±0スクリーン)
6.8千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは8.9億円弱となっている。
1週間の伸びは1.7億円半ば程度だろうか。
いつも通りの安定した伸びをみせている。

関連作品の興行収入は以下の通り。
☆07年「Yes!プリキュア5」トータル8.0億円
OP1.7→3.7→5.6→6.5→7.1
☆08年「Yes!プリキュア5 GoGo!」トータル7.9億円
OP1.6→3.4→4.8→6.2→6.8→7.2
☆09年「オールスターズDX」トータル10.1億円
3日2.4→5.1→7.6→8.6→9.0
☆09年「フレッシュプリキュア!」トータル8.0億円
OP1.7→3.8→5.1→5.9→6.9→7.2
☆10年「オールスターズDX2」トータル11.5億円
3日3.2→6.0→9.0→10.3→10.8→10.9
☆10年「ハートキャッチプリキュア!」トータル9.3億円
OP2.4→4.8→6.2→7.2→8.2→8.6→8.8
☆11年「オールスターズDX3」トータル10.2億円
OP1.4→4.1→6.8→8.2→8.8→9.1
☆11年「スイートプリキュア♪」トータル8.9億円
OP2.0→4.8→6.1→7.1→8.0→8.3→8.4
☆12年「オールスターズNew Stage」トータル10.3億円
OP2.0→5.0→7.5→9.0→9.5→9.7
☆12年「スマイルプリキュア」トータル9.0億円
OP1.9→4.2→5.6→6.7→7.8→8.3→8.5
☆13年「オールスターズ New Stage2」
OP2.0→4.9→7.2→8.9億円→
DXシリーズ、前年のNew Stageとの対比で考えると、今年の興行収入は9.9~11.1億円となる。
伸びる作品ではないので、何も考えずにトータル10億円台でいいのではないか。
「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」の興行収入は先週に引き続き10億円台と予想したい。
これは誰でも分かる結果だろう。


7位:「オズ はじまりの戦い」(ディズニー)<5週目>
【公開前個人予想】 25億円台
【現時点での興行収入予想】 17億円台(OP~2週目18億円台)
【公開規模】 560スクリーン(先週比-6スクリーン)
6.3千万円を週末に稼ぎ、トータルでは16.3億円弱となっている。
1週間の伸びは1.8億円半ば程度だろうか。
15億円をようやく突破した。
ディズニーのヒット確実の作品だが、思ったよりも伸びていない。

サム・ライミ監督、ジェームズ・フランコ主演のアドベンチャー大作。
この手のファミリー作品は監督・主演に関わらず、ヒットしやすいはずだった。
☆10年公開「アリス・イン・ワンダーランド」トータル118.0億円
OP13.2→35.4→59.0→83.8→93.4→101.0→107.1→111.5
☆11年公開「三銃士 王妃の首飾りと~」トータル19.5億円
金3.7→10.1→13.4→15.8→17.8→18.7→19.0
☆11年公開「ガリバー旅行記」トータル15.6億円
金2.8→05.9→09.3→14.1→15.0→15.4
☆05年公開「ブラザーズ・グリム」トータル11.5億円
OP3.3→06.3→08.2→10.0→10.9
☆12年公開「スノーホワイト」トータル17.1億円
金3.7→08.5→12.3→14.4→15.9→16.8
☆13年公開「オズ はじまりの戦い」
金3.4→08.0→11.9→14.4→16.3億円→
「スノーホワイト」と伸びが似ていたが、「スノーホワイト」より伸びそうだ。
「アリス・イン・ワンダーランド」以外の作品との対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は17.0~17.9億円となる。
「三銃士 王妃の首飾りと~」「スノーホワイト」並のヒットになると思ったが、微妙となりそうだ。

「オズ はじまりの戦い」16.3億円と同程度の5週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「シャーロック・ホームズ」17.7億円(トータル19.5億円)
☆「TIME」16.7億円(トータル18.2億円)
☆「スノーホワイト」15.9億円(トータル17.1億円)
これらとの対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は17.5~18.0億円となる。
春休み時期に稼ぎそうなので、まだ伸びると考えたいが、期待ほどではなさそうだ。
「オズ はじまりの戦い」の興行収入は2週目まで18億円台と予想したが、先週に引き続き17億円台と予想したい。
公開前個人予想は25億円台だったので、高すぎたか。
「スノーホワイト」よりは余裕で稼ぐと思ったが、案外な結果となった。


8位:「ジャックと天空の巨人」(ワーナー)<3週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 5億円台(OP~2週目4億円台)
【公開規模】 568スクリーン(先週比-2スクリーン)
4.6千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは4.5億円弱となっている。
1週間の伸びは1.3億円半ば程度だろうか。
予想はできなかったが、ビッグヒットにはならないと思っていたものの、ここまで酷いとは思いもよらなかった。
しかし、「オズ はじまりの戦い」でさえ、やや苦戦しているので、当然の結果か。
関連作品の興行収入は以下のとおり。
☆12年公開「白雪姫と鏡の女王」トータル4.5億円
金0.9→2.4→3.3
☆13年公開「ジャックと天空の巨人」
金1.2→3.1→4.5億円→
これとの対比で考えると、「ジャックと天空の巨人」の興行収入は6.1億円となる。
ここまで伸びないだろうが、さすがに思ったよりは伸びそうだ。
「ジャックと天空の巨人」の興行収入は先週まで4億円台と予想したが、5億円台と上方修正した。
巨人の造形が本格的過ぎてファミリー受けしそうもなく、キャストも地味すぎた。
同時期に上映されているファミリー向け作品の相手も強すぎたため、太刀打ちできなかった。


9位:「ひまわりと子犬の7日間」(松竹)<4週目>
【公開前個人予想】 6億円台
【現時点での興行収入予想】 6億円台
【公開規模】 232スクリーン(先週比±0スクリーン)
2.3千万円を週末に稼ぎ、トータルでは4.7億円となっている。
1週間の伸びは8.5千万円弱程度だろうか。
春休みを迎えて、伸びていくかが注目となる。

「動物モノ」は鉄板的に稼げる題材であったが、近年は飽きられてきているのか不調となっている。
「動物モノ」の興行収入は以下の通り。
☆04年「クイール」(松竹)トータル22.2億円
OP2.4→6.8→10.9→15.6→17.9
☆06年「子ぎづねヘレン」(松竹)トータル17.8億円
OP1.7→5.6→10.5→13.9→15.4
☆07年「マリと子犬の物語」(東宝)トータル31.8億円
OP2.8→7.4→祝12.0→不明→23.1
☆08年「犬と私の10の約束」(松竹)トータル15.2億円
OP1.8→5.2→8.5→11.5→12.9
☆09年公開「HACHI 約束の犬」トータル19.7億円(※参考)
OP2.2→8.8→13.2→16.0→17.7→18.6
☆09年「ウルルの森の物語」(東宝)トータル5.6億円
OP0.6→不明→3.1→祝込4.7→5.1
☆10年「きな子~見習い警察犬の物語~」(松竹)トータル7.1億円
先1.3→3.8→5.3→6.1→6.6
☆11年「星守る犬」(東宝)トータル9.2億円
OP1.4→4.4→6.3→7.5→8.3
☆11年「ロック~わんこの島~」(東宝)トータル8.6億円
OP0.8→2.9→4.4→5.8→7.4
☆12年「LOVE まさお君が行く!」(松竹)トータル2.9億円
OP0.6→1.5→2.0→2.2
☆13年「ひまわりと子犬の7日間」
OP0.8→2.7→3.9→4.7億円→
主要作品との対比で考えると、「ひまわりと子犬の7日間」の興行収入は5.5~7.0億円となる。
地味ではあるが、少々伸びそうな感動作品ではあり、「ひまわりと子犬の7日間」の興行収入は先週に引き続き、公開前の予想通り6億円台と予想したい。
伸びてくれると良いが、どうなるだろうか。


10位:「ボクたちの交換日記」(松竹)<3週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 3億円台
【公開規模】 180スクリーン(先週比±0スクリーン)
2.2千万円を週末に稼ぎ、トータルでは2.1億円弱となっている。
1週間の伸びは7.3千万円半ば程度だろうか。
予想はできなかったが、ヒットしないだろうと思っていた。
内村光良監督作品。
お笑い系の監督進出が目立つが、ヒットには結びつかなかった。
感動作であり評価はかなり高いが、キャスティングがやや地味すぎた。

関連作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年「大日本人」トータル11.6億円
先込2.3→6.2→8.4→9.8→10.6→11.2
☆09年「しんぼる」トータル4.7億円
OP1.0→2.5→3.9→4.5
☆11年「さや侍」トータル6.3億円
OP1.2→3.4→4.7→5.5
☆09年「ドロップ」トータル19.5億円
祝3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1
☆11年「漫才ギャング」トータル8.4億円
OP0.9→3.2→5.3→6.7→7.4
☆13年「ボクたちの交換日記」
OP0.5→1.3→2.1億円→
これらとの対比で考えると、「ボクたちの交換日記」の興行収入は2.8~3.5億円となる。
評価は良く、多少は伸びることを期待して、「ボクたちの交換日記」の興行収入は先週に引き続き3億円台と予想したい。
評価は良いが、興行収入的には成功とはいえない結果となりそうだ。

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国内映画興行収入ランキング(4月1週目その1)

1位:「DRAGON BALL Z 神と神」(東映・20世紀フォックス・フジテレビ)<2週目>
【公開前個人予想】 25億円台
【現時点での興行収入予想】 50億円台(OP時30億円台)
【配給会社期待値等】 最終興収30億円超えが見込まれる
【公開規模】 312スクリーン(先週比±0スクリーン)
4.2億円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは17.7億円となっている。
1週間の伸びは10.9億円弱程度だろうか。
公開前に『それほど盛り上がっている感じはないが、ポテンシャルの高さが伊達ではないはずだ』と書いたが、懐かしさによる集客は予想以上だったようだ。

参考となる作品は以下のとおりか。
☆12年「ONE PIECE FILM Z」トータル68.5億円
OP13.7→祝31.8→42.3→54.5→祝60.6
☆12年「ドラえもん」トータル36.2億円
OP5.5→10.7→14.5→20.4→28.8→33.8
☆12年「劇場版ポケットモンスター」トータル36.1億円
祝3日7.5→10.9→16.3→21.2→25.6
☆12年「名探偵コナン」トータル32.9億円
OP6.3→12.6→17.3→28.1→29.8
☆13年「DRAGON BALL Z 神と神」
OP6.5→17.7億円→
主要作品との対比で考えると、「DRAGON BALL Z 神と神」の興行収入は38.1~59.9億円となる。
老若男女が楽しめるはずであり、懐かしさによる集客もあるだろう。
ブランクは厳しいとは思ったが、かなりの伸びがありそうだ。
『春休みがもうすぐ終わりなので、そこまで高い伸びはないはずだ』と考えたが、恐らくGWまで稼ぐだろう。
「DRAGON BALL Z 神と神」の興行収入は先週なんとか30億円を突破すると考えて、30億円台と予想したいと書いたが、大幅に50億円台に上方修正したい。
公開前の個人予想は25億円台だったので、完全にハズれそうだ。
ヒットするとは思うが、微妙な点もあるので、予想しにくい作品だった。
ドラゴンボール世代はもちろん、その世代が親となり、子どもとみているのだろうか。


2位:「シュガー・ラッシュ」(ディズニー)<3週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 36億円台(2週目30億円台、OP時23億円台)
【配給会社期待値等】 30億円突破が見込まれる
【公開規模】 421スクリーン(先週比±0スクリーン)
2.8億円弱を週末に稼ぎ、トータルでは21.7億円半ばとなっている。
1週間の伸びは8.8億円半ば程度だろうか。
あっさりと20億円を超えた。
多忙のため予想はできなかったが、ここまで高いとは思わなかった。
恐らく高くても10億円台前半辺りの予想だったと思う。
アメリカでは評価が高く、ディズニーアニメとしてはかなり高いトータル189百万ドルを稼いだ。
しかし、あまり日本で当たりそうなタイプではないと思ったが、なぜヒットしたのだろうか。

10億円以上30億円以下の近年のハリウッドアニメ(ファミリー系)の興行収入は以下のとおり。
☆09年「カールじいさんの空飛ぶ家」トータル50.0億円
OP6.3→15.5→22.3→31.1→37.0→42.9→46.0
☆10年「トイ・ストーリー3」トータル108.0億円
OP9.8→23.7→38.8→54.1→66.6→82.8→93.2
☆11年公開「カーズ2」トータル30.1億円
OP4.6→11.7→18.2→24.3→27.1→28.8→29.3
☆11年公開「塔の上のラプンツェル」トータル25.6億円
OP1.4→4.5→9.3→15.7→19.6→21.2
☆12年公開「マダガスカル3」トータル20.5億円
水3.8→8.5→14.4→17.5→19.7→20.1
☆13年公開「シュガー・ラッシュ」
OP3.4→12.9→21.8億円→
主要作品との対比で考えると、「シュガー・ラッシュ」の興行収入は31.0~48.9億円となる。
この勢いならば、30億円は突破しそうだ。
GWまで勢いを持続できれば、この対比の上限まで伸びても不思議ではない。
「シュガー・ラッシュ」の興行収入はOP時23億円台、2週目に30億円台と予想したが、36億円台に上方修正したい。
勢いはもって3週間程度と思っていたので、まさか13億円も上方修正するとは思わなかった。
「ドラゴンボール」「ドラえもん」といい、今年のアニメ映画は好調すぎる。
去年公開の「メリダとおそろしの森」(トータル9.5億円)の低調を考えると、ファミリー受けしやすいアニメらしい作品及びかわいいキャラクターは当たりやすいようだ。


3位:「映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)」(東宝・テレビ朝日)<5週目>
【公開前個人予想】 34億円台
【現時点での興行収入予想】 45億円台(3週目40億円台、OP~2週目38億円台)
【公開規模】 353スクリーン(先週比±0スクリーン)
1.9億円弱を週末に稼ぎ、トータルでは35.9億円弱となっている。
1週間の伸びは6.9億円弱程度だろうか。
30億円を楽に突破した。
OP6.7→2週目5.6→3週目7.7→4週目9.0→5週目6.9億円となっている。
春休みに突入し、加速している。
今年のヒットの理由がよく分からない。
未来への冒険、ひみつ道具の謎というストーリーがそれほど受けたのか。

「映画ドラえもん」シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆00年「のび太の太陽王伝説」 トータル30.5億円
☆01年「のび太と翼の勇者たち」トータル30.0億円
☆02年「のび太とロボット王国」トータル23.1億円
☆03年「のび太とふしぎ風使い」トータル25.4億円
☆04年「のび太のワンニャン時空伝」トータル30.5億円
☆05年 なし
☆06年「のび太の恐竜2006」トータル32.8億円
4.3→09.0→12.7→18.0→25.9→30.3→31.5
☆07年「のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い」トータル35.4億円
5.6→10.5→17.3→26.1→32.1→33.3→33.8
☆08年「のび太と緑の巨人伝」トータル33.7億円
5.2→09.5→15.3→22.8→30.1→31.7→32.2→32.3
☆09年「新・のび太の宇宙開拓史」トータル24.5億円
3.7→07.0→11.1→15.9→21.7→23.0→23.3→23.5
☆10年「のび太の人魚大海戦」トータル31.6億円
5.5→09.7→13.7→20.2→27.7→29.9→30.3→30.5
☆11年「新・のび太と鉄人兵団」トータル24.6億円
4.5→06.9→09.3→13.6→19.6→22.3→22.8→23.1
☆12年「のび太と奇跡の島」トータル36.2億円
5.5→10.7→14.5→20.4→28.8→33.8→34.6→34.8
☆13年「のび太のひみつ道具博物館」
6.7→12.3→20.0→29.0→35.9億円→
驚くことに2年前の倍近い動きとなっている。
09年、11年のリメイク版の成績は悪いが、オリジナルの成績は良い。
昨年は過去最高の興行収入を記録したが、昨年を大きく超える動きだ。
公開前に『今回はオリジナルのようであり、前年並みを期待できるのではないか』と書いたが、ここまで高い動きとは思わなかった。
主要作品との対比で考えると、今年の興行収入は39.6~45.5億円となる。
公開前は前作の5%減と予想したが、前作を上回るのは確実であり、40億円突破も夢ではない。
2週目まで38億円台、先週まで40億円台と予想していたが、そのレベルでは済まなかった。
今年の興行収入は先週に引き続き45億円台と予想したい。
公開前個人予想は34億円台だったので低すぎた。
ベテラン選手が突然ここまで人気が上がるとは予想だにしなかった。
今年も「コナン」(昨年32.9億円)、「ポケモン」(昨年36.1億円)に勝てるかどうかが注目となるが、この分ならば楽勝ではないか。
去年の「おおかみこどもの雨と雪」トータル42.2億円を超えるだろうか。


4位:「プラチナデータ」(東宝)<4週目>
【公開前個人予想】 22億円台
【現時点での興行収入予想】 27億円台(2週目25億円台、OP時24億円台)
【公開規模】 318スクリーン(先週比+8スクリーン)
1.3億円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは20.7億円となっている。
1週間の伸びは3.9億円半ば程度だろうか。
ついに20億円を突破した。
公開前は『それほど盛り上がっている感じはしない』と書いたが、少々盛り上がってはいるか。

東野圭吾原作作品、二宮和也主演作。
二宮和也主演作の興行収入は以下のとおり。
☆10年「大奥」トータル23.2億円
3日4.7→祝11.7→15.1→18.1→20.0→21.6→22.3
☆11年「GANTZ」トータル34.5億円
OP05.9→14.6→21.2→25.3→28.4→30.5→31.6→32.2
☆11年「GANTZ:PERFECT ANSWER」トータル28.0億円
OP05.5→13.7→20.9→23.5→25.2→26.3→27.0
☆13年「プラチナデータ」
OP04.0→11.2→16.8→20.7億円→
これらとの対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は24.7~28.2億円となる。
この上限程度は稼ぐかもしれないが、「GANTZ」ほどは稼がないだろう。

東野圭吾原作作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP5.4→祝18.1→24.4→30.5→祝37.4→40.7→43.1
☆12年「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」トータル16.8億円
OP2.8→07.3→10.5→12.8→14.6→15.5
☆13年「プラチナデータ」
OP4.0→11.2→16.8→20.7億円→
「麒麟の翼」との対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は27.2億円となる。
この程度となるだろうか。

以下の作品も参考となるか。
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円
3.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7
☆12年「劇場版 SPEC~天~」トータル23.9億円
4.7→10.8→14.6→17.1→20.5→22.3→22.9→23.2
☆11年「アンフェア the answer」トータル23.4億円
3.1→10.6→15.6→祝19.1→20.7→21.9→22.5→22.9
☆10年「ライアーゲーム」トータル23.6億円
3.9→09.7→祝14.8→17.7→21.0→22.3→22.8
☆09年「カイジ 人生逆転ゲーム」トータル22.5億円
祝3日5.3→10.0→14.1→17.2→19.7→20.9→祝21.6→21.9
☆12年「ライアーゲーム -再生-」トータル21.0億円
3.1→08.7→12.6→16.0→18.8→20.2
☆11年「アンダルシア 女神の報復」トータル18.9億円
2.6→07.5→10.8→13.5→15.3→16.4→17.1
☆11年「カイジ2~人生奪回ゲーム~」トータル16.1億円
3.5→08.0→11.1→13.4→14.6→15.2→15.5
☆13年「プラチナデータ」
4.0→11.2→16.8→20.7億円→
主要作品との対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は25.4~29.0億円となる。
マックス29億円台、ミニマム25億円台となるか。
あのデキならば、春休みがあっても、大きくは伸びないと考えたが、さすがに伸びている。
「プラチナデータ」の興行収入はオープニング24億円台、2週目に25億円台と予想したが、先週に引き続き27億円台と予想したい。
公開前個人予想は22億円台だったので、若干低かった。
やはり、嵐の人気は侮ってはいけない。

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国内映画興行収入ランキング(4月2週目新作予想)

次週ランキング入りが期待できるのは、以下の作品。

◎「舟を編む」(松竹・テレビ東京)
本屋大賞を受賞した原作作品。
松田龍平、宮崎あおい主演作品。
微妙な気もするが、かなりの良作の雰囲気もあり、ロングセールスになる予感がある。
老若男女が見られる作品であり、ハマればサプライズヒットになりそうだ。
ハマるかどうかがポイントとなる。

本屋大賞の映画化の興行収入は以下のとおり。
☆06年「博士の愛した数式」トータル12.0億円
OP1.2→3.7→5.9→7.6→8.7→9.7
☆07年「東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン」トータル18.8億円
OP1.9→6.2→9.4→13.3→15.0
☆10年「ゴールデンスランバー」トータル11.5億円
OP2.0→05.0→07.6→09.0→10.0→10.6
☆10年「告白」トータル38.5億円
OP2.7→8.9→15.5→21.6→27.1→30.8→祝込33.7→35.1
☆12年「天地明察」トータル9.1億円
祝3日2.1→4.4→6.1→7.3
ハマらなければ、9~12億円辺りとなるようだ。
通常だと、この辺りだろう。
同じく松竹系の「東京タワー」辺りが目標となるか。

宮崎あおいが出演した主な作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「陰日向に咲く」トータル19.5億円
OP2.4→7.2→祝11.8→14.2→16.3→17.8
☆09年「少年メリケンサック」トータル10.2億円
OP2.0→5.0→7.3→8.6
☆09年「劔岳 点の記」トータル25.8億円
先2.9→9.0→14.0→17.6→祝込20.3→21.6
☆11年「神様のカルテ」トータル18.9億円
OP3.0→8.4→11.8→14.4→16.5→17.5
☆12年「天地明察」トータル9.1億円
祝3日2.1→4.4→6.1→7.3
☆12年「わが母の記」トータル13.3億円
OP1.2→5.8→8.1→9.8→10.9
☆12年「北のカナリアたち」トータル14.0億円
OP1.8→5.6→8.3→10.2→11.5→12.3
主演もあるが、いろいろな作品に出演している女優。
「天地明察」レベルの可能性もあるが、「陰日向に咲く」「神様のカルテ」レベル、ハマれば「劔岳 点の記」レベルもあり得る。
良作でロングセールスになるという前提で予想すれば、10億円台の後半辺りと考えればよいだろうか。
GWもあり、ヒットするだろう。
「東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン」トータル18.8億円と同程度と考えて、18億円台と予想したい。
ロングセールスと考えて、オープニングは1.8億円程度か。


◎「ライジング・ドラゴン」(角川)
ジャッキー・チェン主演作品。
ヒットするとは思えないが、ジャッキー・チェンの不動の人気もあり、少しは稼ぐだろう。
オープニングは3千万円程度か。
トータルは1億円前後ではないか。


◎「映画はなかっぱ 花さけ!パッカ~ん♪蝶の国の大冒険」(東宝)
幼児向けの作品だろうか。
幼児向けの作品は需要があるはずだ。
オープニングは2千万円程度か。
トータルでは1億円台だろうか。

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全米映画興行収入(4月第1週目)

1位となったのは新作の「死霊のはらわた」。
事前には週末3日間で25.2百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想を上回る26.0百万ドルのオープニングを飾った。
製作費17百万ドルを楽に回収している。
サム・ライミが手掛けた作品のリメイクホラー。
サム・ライミはプロデューサーに回っている。
「死霊のはらわた」はそれなりには稼ぐだろう。
監督は新鋭のフェデ・アルバレス。
出演は、ジェーン・レヴィ、シャイロー・フェルナンデス、ルー・テイラー・プッチ。

リメイクホラーの興行収入は以下のとおり。
☆03年「テキサス・チェーンソー」トータル81百万ドル
OP29→51→66→73→78→79
☆05年「悪魔の棲む家」トータル65百万ドル
OP24→43→55→60→63→64
☆09年「13日の金曜日」トータル65百万ドル
OP41→55→61→63→64→65
☆10年「エルム街の悪魔」トータル63百万ドル
OP33→48→56→60→62→62
☆04年「ドーン・オブ・ザ・デッド」トータル59百万ドル
OP27→44→52→55→57→58
☆07年「ハロウィン」トータル58百万ドル
OP26→44→51→55→56→57
☆06年「オーメン」トータル55百万ドル
先36(OP16)→47→52→53→54→54
☆13年「死霊のはらわた」
OP26百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「死霊のはらわた」の興行収入は50~73百万ドルとなる。
この手の作品はすぐに勢いを無くすものだが、評価がかなり高いので、伸びるだろう。
「死霊のはらわた」の興行収入は7千万ドル台と予想したい。
ヒットを受けて、続編の可能性もありそうだ。


2位は2週目の「G.I.ジョー バック2リベンジ」。
トータルでは87百万ドルとなっている。
製作費130百万ドルの回収が目標となる。
2012年6月公開予定だったが、公開日の延期が吉と出そうだ。
公開前に『それなりのヒットとなるだろう』と書いたとおりとなりそうだ。
シリーズモノのアクション作品。
監督は、「ステップ・アップ」シリーズのジョン・チュウ。
前作のチャニング・テイタム、イ・ビョンホンに加えて、ドウェイン・ジョンソン、ブルース・ウィリスが参戦している。

前作の興行収入は以下のとおり。
☆09年「G.I.ジョー」トータル150百万ドル
OP55→99→120→132→139
☆13年「G.I.ジョー バック2リベンジ」
先52→87百万ドル→
これとの対比で考えると、「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は132百万ドルとなる。

以下の動きも参考になるか。
☆11年「マイティ・ソー」トータル181百万ドル
OP66→119→145→160→169→174→176
☆11年「キャプテン・アメリカ」トータル177百万ドル
OP65→117→143→157→165→169→172
☆11年「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」トータル146百万ドル
OP55→098→120→133→139→142→143
☆13年「G.I.ジョー バック2リベンジ」
先52→87百万ドル→
これとの対比で考えると、「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は130~132百万ドルとなる。
評価はそれほど悪くはない程度だが、少しは伸びるだろう。
「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は先週に引き続き1億3千万ドル台と予想したい。
とりあえず製作費を回収できれば良いだろう。


3位は3週目の「The Croods」。
トータルでは126百万ドルとなっている。
製作費135百万ドルの回収ができそうだ。
ドリームワークスの3Dアニメ作品。
監督は「ヒックとドラゴン」のクリス・サンダース、カーク・デミッコ。
公開前に『爆発的なヒット』と書いたが、ドリームワークス作品としては普通のオープニングとなっていた。

2億ドル以下のドリームワークス系のアニメ作品の興行収入は以下のとおり。
☆09年「モンスターVSエイリアン」トータル198百万ドル
OP59→105→140→163→175→182→187→191
☆05年「マダガスカル」トータル194百万ドル
OP47→100→128→147→160→171→179→184
☆08年「マダガスカル2」トータル180百万ドル
OP63→117→137→159→166→170→172→175
☆11年「カンフー・パンダ2」トータル165百万ドル
先53→100→127→144→153→157→159→160
☆04年「シャーク・テイル」トータル161百万ドル
OP48→087→119→137→147→154→158→158
☆06年「森のリトルギャング」トータル155百万ドル
OP38→076→112→130→139→145→148→150
☆11年「長靴をはいたネコ」トータル149百万ドル
OP34→076→108→122→135→140→142→143
☆10年「メガマインド」トータル148百万ドル
OP46→089→109→130→137→140→142→143
☆07年「ビー・ムービー」トータル127百万ドル
OP38→072→094→112→118→121→122→123
☆12年「不思議の国のガーディアンズ」トータル103百万ドル
先32→49→062→071→080→090→097→099
☆13年「The Croods」
OP44→089→126百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「The Croods」の興行収入は164~178百万ドルとなる。
評価はかなり高いので伸びてくるのではないか。
「The Croods」の興行収入は先週に引き続き1億8千万ドル台と予想したい。
今回コンビを組んだ20世紀フォックスは安心しているのではないか。


4位となったのは新作の「ジュラシック・パーク3D」。
事前には週末3日間で16.3百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想を上回る18.2百万ドルのオープニングを飾った。
製作費1千万ドルを回収している。
3Dに変換された作品。
先週『あまり稼げないとは思うが、「ジュラシック・パーク」がコケたら、もう3Dビジネスは終わるだろう』と書いたが、さすがに悪くはない成績となっている。

過去の作品を3D化した作品の興行収入は以下のとおり。
☆11年「ライオン・キング3D」トータル94百万ドル
OP30→61→79→86→90
☆12年「美女と野獣」トータル48百万ドル
OP18→34→41→45
☆12年「スター・ウォーズ Episode I」トータル43百万ドル
OP22→34→40→42
☆12年「タイタニック 3D」トータル58百万ドル
先26(OP17)→45→53→56
☆12年「ファインディング・ニモ3D」トータル41百万ドル
OP17→30→36→39
☆12年「モンスターズ・インク3D」トータル34百万ドル
先6(OP05)→19→28→31
☆13年「ジュラシック・パーク3D」
OP18百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「ジュラシック・パーク3D」の興行収入は35~48百万ドルとなる。
「ジュラシック・パーク3D」の興行収入は4千万ドル台と予想したい。
3D化ビジネスは、3~5千万ドルは稼げるビジネスとなりそうだ。
既にDVD化されている作品であり、DVD収入は期待できないため、やはり美味しいとはいえない。


5位は3週目の「エンド・オブ・ホワイトハウス」。
トータルでは71百万ドルとなっている。
製作費7千万ドルの回収が終了した。
公開前に『コケるか』と書いたので、驚きのヒットだ。
能力は高いがヒットに恵まれないアントワン・フークア監督の実績を知っていれば、ヒットするとは思えない。
アントワン・フークア監督のサスペンスアクション作品。
主演はジェラルド・バトラー、アーロン、エッカート、モーガン・フリーマン。

アントワン・フークア監督の興行収入は以下のとおり。
☆01年「トレーニングデイ」トータル77百万ドル
OP23→43→57→65→70→73
☆03年「ティアーズ・オブ・ザ・サン」トータル44百万ドル(製作費75百万ドル)
OP17→31→38→41→43→43
☆04年「キング・アーサー」トータル52百万ドル(製作費120百万ドル)
先24→38→45→49→50→51
☆07年「ザ・シューター/極大射程」トータル47百万ドル(製作費61百万ドル)
OP15→28→37→42→45→46
☆13年「エンド・オブ・ホワイトハウス」
OP30→55→71百万ドル→
アントワン・フークア監督作品のデキは良いが、あまりにも本格的・重厚すぎるところがある。
これらとの対比で考えると、「エンド・オブ・ホワイトハウス」の興行収入は82~97百万ドルとなる。
評価は高いので、伸びはあるだろう。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」の興行収入は先週に引き続き9千万ドル台と予想したい。
アントワン・フークア監督のキャリアハイとなりそうだ。
1億ドル突破できるかが注目となる。


6位は2週目の「Tyler Perry's Temptation: Confessions of a Marriage Counselor」。
トータルでは38百万ドルとなっている。
公開前に『ブラック層から人気のあるタイラー・ペリーだが、そろそろハズしそうだ』と書いたが、ハズさなかった。
監督・脚本タイラー・ペリーによるヒューマンドラマ。

タイラー・ペリーのシリーズは以下のとおり。
☆05年「Diary of a Mad Black Woman」トータル51百万ドル
OP22→37→44→48→50(※監督はしていない)
☆06年「Madea's Family Reunion」トータル63百万ドル
OP30→48→56→60→62
☆07年「Daddy's Little Girls」トータル31百万ドル
先16→25→28→30→31
☆07年「WHY DID I GET MARRIED」トータル55百万ドル
OP21→39→47→51→53
☆08年「Meet the Browns」トータル42百万ドル
OP20→33→38→40→41
☆08年「The Family That Preys」トータル37百万ドル
OP17→28→33→35→36
☆09年「Madea Goes to Jail」トータル91百万ドル
OP41→65→76→83→87
☆09年「I Can Do Bad All By Myself」トータル52百万ドル
OP23→38→45→48→50
☆10年「Why Did I Get Married Too?」トータル60百万ドル
OP30→49→55→57→59
☆10年「For Colored Girls」トータル38百万ドル
OP19→31→34→37→37
☆11年「Madea's Big Happy Family」トータル53百万ドル
OP25→41→47→50→52
☆12年「Good Deeds」トータル35百万ドル
OP16→26→30→33→34
☆12年「Madea's Witness Protection」トータル66百万ドル
OP25→46→56→60→63
☆13年「Temptation」
OP22→38百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「Temptation」の興行収入は47~55百万ドルとなる。
評価はいつも通り悪いので、伸びはないだろう。
「Temptation」の興行収入は先週に引き続き4千万ドル台と予想したい。
それにしても安定して手堅く稼いでいる。


7位は5週目の「オズ はじまりの戦い」。
トータルでは213百万ドルとなっている。
製作費215百万ドルの回収はほぼ完了した。
公開前に『ビッグヒットとなるだろう』と書いたとおりとなりそうだ。
サム・ライミ監督のアドベンチャー作品。
主演は、ジェームス・フランコ。
ミラ・クニス、レイチェル・ワイズ、ミシェル・ウィリアムズが出演している。

ライバル作品の興行収入は以下のとおり。
☆10年「アリス・イン・ワンダーランド」トータル334百万ドル
OP116→209→265→294→310→319→324
☆12年「スノーホワイト」トータル155百万ドル
OP56→099→122→137→146→150→152
☆13年「オズ はじまりの戦い」
OP79→144→177→198→213百万ドル→
これらとの対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は226~229百万ドルとなる。
評価はそれほど悪くはない程度だが、多少の伸びはあるだろう。
「オズ はじまりの戦い」の興行収入は先週に引き続き2億2千万ドル台と予想したい。
当然、続編という話になるだろう。
著名原作のファンタジー作品は今後も制作されていきそうだ。


8位は2週目の「The Host」。
トータルでは20百万ドルとなっている。
製作費4千万ドルの回収が目標となる。
「トワイライト」シリーズの原作者・ステファニー・メイヤーがプロデュースするSFサスペンス。公開前に『「トワイライト」シリーズは無理だとしても、それほど悪くはない成績となりそうだ』と書いたが、イマイチなオープニングとなった。
監督は「TIME」のアンドリュー・ニコル。
主演は「ハンナ」のシアーシャ・ローナン。

関連作品の興行収入は以下のとおり。
☆11年「TIME/タイム」トータル38百万ドル
OP12→24→31→33
☆11年「ハンナ」トータル40百万ドル
OP12→23→32→36
☆13年「The Host」
OP11→20百万ドル→
これらとの対比で考えると、「The Host」の興行収入は32~35百万ドルとなる。
評価は普通なので伸びはないだろう。
「The Host」の興行収入は先週に引き続き3千万ドル台と予想したい。
シリーズ化は厳しいか。


9位は4週目の「The Call」。
トータルでは45百万ドルとなっている。
製作費13百万ドルの3倍以上を稼いでいる。
監督は、04年「マシニスト」(トータル1百万ドル)のブラッド・アンダーソン。
ハル・ベリー主演のサスペンス作品。
子役のアビゲイル・ブレスリンも出演している。
公開前に『コケるだろう』と書いたが、予想に反して高い動きとなっている。
最近公開されたノオミ・ラパスのサスペンス『Dead Man Down』がコケて、これがヒットするとは思わなかった。
アビゲイル・ブレスリンの人気だろうか。

ハル・ベリー主演のサスペンス作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年「パーフェクト・ストレンジャー」トータル24百万ドル
OP11→18→22→23
☆13年「The Call」
OP17→31→40→45百万ドル→
公開前は「パーフェクト・ストレンジャー」以下になると思っていた。
これとの対比で考えると、「The Call」の興行収入は47百万ドルとなる。
この対比は超えるだろう。

アビゲイル・ブレスリンが出演した作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「ラブ・ダイアリーズ」トータル32百万ドル
先13→22→27→29→31
☆08年「幸せの1ページ」トータル48百万ドル
OP13→25→33→39→42
☆09年「私の中のあなた」トータル49百万ドル
OP12→27→36→42→45
☆13年「The Call」
OP17→31→40→45百万ドル→
これらとの対比で考えると、「The Call」の興行収入は50~55百万ドルとなる。
なかなか数字をもっている子役。
評価はそれほど悪くはない程度なので、大した伸びはないとは思ったが、多少の伸びはありそうだ。
「The Call」の興行収入はOP時に4千万ドル台と予想したが、先週に引き続き5千万ドル台と予想したい。
地味そうなサスペンスであり、製作費も安いので、十分なヒットといえる。


10位は3週目の「Admission」。
トータルでは15百万ドルとなっている。
製作費13百万ドルなので、回収はできた。
公開前に『それなりに稼ぐ』と書いたが、イマイチな成績となっている。
主演のティナ・フェイはかなり人気があると思っていたのだが。
監督は02年「アバウト・ア・ボーイ」(トータル41百万ドル)、10年「ミート・ザ・ペアレンツ3」(トータル148百万ドル)ポール・ワイツ。
ティナ・フェイ、ポール・ラッド主演のコメディドラマ。
ティナ・フェイ主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「Baby Mama」トータル60百万ドル
OP17→32→41→47→52
☆10年「デート&ナイト」トータル99百万ドル
OP25→49→63→74→81
ポール・ラッド主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「ぼくたちの奉仕活動」トータル67百万ドル
OP19→38→48→58→62
☆09年「40男のバージンロード」トータル71百万ドル
OP18→37→49→59→65
☆10年「奇人たちの晩餐会USA」トータル73百万ドル
OP24→47→59→66→69
☆13年「Admission」
OP06→12→15百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「Admission」の興行収入は19~24百万ドルとなる。
評価が普通なので、伸びはないだろう。
「Admission」の興行収入は先週に引き続き1千万ドル台と予想したい。
人気の2人が組んでも、当たらないというのはこの世界らしい結果。
ポスターがコメディっぽく見えない点が問題だったか。


次週のランキングには以下の作品が登場予定。
☆シリーズのコメディ「Scary Movie 5」
☆野球選手ジャッキー・ロビンソンを描いたスポーツドラマ「42」
「Scary Movie 5」も「42」はそこそこ稼ぐか。

テーマ:興行収入ランキング - ジャンル:映画

国内映画興行収入ランキング(3月5週目その4)

11位:「だいじょうぶ3組」(東宝)<2週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 2億円台
【公開規模】 197スクリーン(先週比±0スクリーン)
2.6千万円を週末に稼ぎ、トータルでは1.2億円となっている。
1週間の伸びは8.8千万円半ば程度だろうか。
予想はできなかったが、当然ヒットするはずはないと思っていた。
感動作品だとは思うが、この結果は仕方がない。
もう少しスクリーンを絞っても良かったのではないか。
トータルは2億円台だろうか。


12位:「コドモ警察」(東宝・TBS)<2週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 2億円台
【公開規模】 151スクリーン
2.5千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは1.4億円半ばとなっている。
ドラマの映画化のようだが、さすがにこれはヒットしないだろう。
ここまで稼いでいれば、十分かもしれない。
トータルでは2億円台となりそうだ。


13位:「アンナ・カレーニナ」(GAGA)<1週目>
【公開前個人予想】 2~3億円
【現時点での興行収入予想】 1億円台
【公開規模】 63スクリーン
金曜日から公開されており、2.9千万円弱のオープニングを飾った。
先週『金曜日からのオープニングは4~5千万円程度か』と書いたので、予想よりも低い。
公開前に『この手の作品は年配層や女性からの支持がありそうだ。衣装の華やかさも集客に寄与するだろう』と書いたが、ハズした。
トルストイ原作作品であり、重厚すぎたか。
ジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ主演作品。
トータルでは1億円台となりそうだ。
公開前個人予想は2~3億円程度だったので、高すぎたか。
原作が古いので、敷居が高すぎるのか。


14位:「フライト」(パラマウント)<5週目>
【公開前個人予想】 8億円台
【現時点での興行収入予想】 9億円台(OP時10億円台)
【公開規模】 321スクリーン(先週比±0スクリーン)
2.0千万円を週末に稼ぎ、トータルでは8.6億円半ばとなっている。
1週間の伸びは5.3千万円半ば程度だろうか。
公開前に『飛行機事故を扱った作品ではあるが、日本人が好みしそうな題材であり、コケることはないだろう』と書いたように伸びていきそうだ。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」のロバート・ゼメキス監督によるヒューマンドラマ。
主演はデンゼル・ワシントン。
アカデミー賞では主演男優賞にノミネートされた。
アメリカではトータル94百万ドルを稼いでいる。

デンゼル・ワシントン主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆04年公開「マイ・ボディガード」トータル10.1億円(※年末公開)
☆06年公開「デジャヴ」トータル8.9億円
OP1.6→4.6→6.5→7.6→8.4
☆06年公開「インサイド・マン」トータル不明(5~6億円程度か)
OP0.9→2.7
☆08年公開「アメリカン・ギャングスター」トータル10.5億円
金2.4→5.4→7.7→8.9→不明→10.1
☆09年公開「サブウェイ123激突」トータル7.7億円
金1.6→4.3→5.6→6.8→7.1
☆10年公開「ザ・ウォーカー」トータル不明(4~5億円程度か)
OP0.9→2.6→3.6→4.0→4.2
☆11年公開「アンストッパブル」トータル10.8億円
金2.8→6.6→8.7→9.8→10.4→10.5
☆12年公開「デンジャラス・ラン」トータル3.7億円
金1.2→2.6→3.3
☆13年公開「フライト」
金2.3→5.1→7.0→8.1→8.6億円→
主要作品との対比で考えると、「フライト」の興行収入は8.9~9.3億円となる。
これらの中では悪くない成績となる。
「アメリカン・ギャングスター」「アンストッパブル」は超えそうもない。

「フライト」8.6億円と同程度の5週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「ヒューゴの不思議な発明」9.5億円(トータル10.2億円)
☆「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」8.5億円(トータル9.5億円)
これらとの対比で考えると、「フライト」の興行収入は9.2~9.6億円となる。
年配層も鑑賞しそうな作品であり、多少は伸びるとは思うが、それほどでもなかった。
「フライト」の興行収入はオープニングに10億円台と予想したが、先週に引き続き9億円台と予想したい。
公開前個人予想は8億円台だったので、悪くはない予想となる。
本作は稼いでいるが、題材の手助けがあったことが要因だろう。
「デンジャラス・ラン」がイマイチだったこともあり、デンゼル・ワシントンの人気も微妙な感じだ。


15位:「ジャンゴ 繋がれざる者」(ソニー)<5週目>
【公開前個人予想】 6億円台
【現時点での興行収入予想】 4億円台
【公開規模】 145スクリーン(先週比-3スクリーン)
1.0千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは3.7億円となっている。
1週間の伸びは2.8千万円弱程度か。
スクリーン数は少ないことは分かっていたものの、ファンが多い監督であり、アカデミー賞でも評価されており、それなりの成績を残すと考えたが、意外な結果となった。

クエンティン・タランティーノ監督の西部劇。
ジェイミー・フォックス主演作品。
クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオが出演している。
アカデミー賞において、作品賞、助演男優賞、脚本賞などにノミネートされ、助演男優賞、脚本賞を受賞しており、良作と思われる。
アメリカでは現在162百万ドルを稼いでおり、クエンティン・タランティーノのキャリアハイとなっている。

クエンティン・タランティーノ監督作品の興行収入は以下の通り。
☆03年「キル・ビル」トータル25.0億円
☆04年「キル・ビルvol.2」トータル11.0億円(※GW公開)
OP1.9→5.2→8.6→9.7
☆09年「イングロリアス・バスターズ」トータル6.5億円
金1.6→3.7→5.0→5.7
☆13年「ジャンゴ 繋がれざる者」
金0.9→2.1→2.9→3.4→3.7億円→
公開前に『日本で人気のあるブラッド・ピット主演作品の「イングロリアス・バスターズ」がイマイチなため、強気には予想できない。ファンが多い監督ではあるが、女性受けしないのだろう』と書いたとおりだろうか。
西部劇という題材も日本では当たりにくい。
多少は伸びることを期待して、「ジャンゴ 繋がれざる者」の興行収入は先週に引き続き4億円台と予想したい。
公開前個人予想は6億円台だったので、高すぎたか。
少なくとも「イングロリアス・バスターズ」以下という予想にすべきだったか。

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国内映画興行収入ランキング(3月5週目その3)

4位:「プラチナデータ」(東宝)<3週目>
【公開前個人予想】 22億円台
【現時点での興行収入予想】 27億円台(2週目25億円台、OP時24億円台)
【公開規模】 310スクリーン(先週比±0スクリーン)
2.0億円を週末に稼ぎ、トータルでは16.7億円半ばとなっている。
1週間の伸びは5.5億円程度だろうか。
15億円を楽に突破している。
公開前は『それほど盛り上がっている感じはしない』と書いたが、少々盛り上がってはいるか。

東野圭吾原作作品、二宮和也主演作。
二宮和也主演作の興行収入は以下のとおり。
☆10年「大奥」トータル23.2億円
3日4.7→祝11.7→15.1→18.1→20.0→21.6→22.3
☆11年「GANTZ」トータル34.5億円
OP05.9→14.6→21.2→25.3→28.4→30.5→31.6→32.2
☆11年「GANTZ:PERFECT ANSWER」トータル28.0億円
OP05.5→13.7→20.9→23.5→25.2→26.3→27.0
☆13年「プラチナデータ」
OP04.0→11.2→16.8億円→
これらとの対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は22.5~27.3億円となる。
この上限程度は稼ぐかもしれないが、「GANTZ」ほどは稼がないだろう。

東野圭吾原作作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「容疑者Xの献身」トータル49.2億円
OP5.4→祝18.1→24.4→30.5→祝37.4→40.7→43.1
☆12年「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」トータル16.8億円
OP2.8→07.3→10.5→12.8→14.6→15.5
☆13年「プラチナデータ」
OP4.0→11.2→16.8億円→
「麒麟の翼」との対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は26.9億円となる。
この程度となるだろうか。

以下の作品も参考となるか。
☆07年「アンフェア the movie」トータル27.2億円
3.7→11.2→17.3→21.1→23.2→24.7
☆12年「劇場版 SPEC~天~」トータル23.9億円
4.7→10.8→14.6→17.1→20.5→22.3→22.9→23.2
☆11年「アンフェア the answer」トータル23.4億円
3.1→10.6→15.6→祝19.1→20.7→21.9→22.5→22.9
☆10年「ライアーゲーム」トータル23.6億円
3.9→09.7→祝14.8→17.7→21.0→22.3→22.8
☆09年「カイジ 人生逆転ゲーム」トータル22.5億円
祝3日5.3→10.0→14.1→17.2→19.7→20.9→祝21.6→21.9
☆12年「ライアーゲーム -再生-」トータル21.0億円
3.1→08.7→12.6→16.0→18.8→20.2
☆11年「アンダルシア 女神の報復」トータル18.9億円
2.6→07.5→10.8→13.5→15.3→16.4→17.1
☆11年「カイジ2~人生奪回ゲーム~」トータル16.1億円
3.5→08.0→11.1→13.4→14.6→15.2→15.5
☆13年「プラチナデータ」
4.0→11.2→16.8億円→
主要作品との対比で考えると、「プラチナデータ」の興行収入は25.2~29.4億円となる。
マックス29億円台、ミニマム25億円台となるか。
あのデキならば、春休みがあっても、大きくは伸びないと考えたが、さすがに伸びている。
「プラチナデータ」の興行収入はオープニング24億円台、2週目に25億円台と予想したが、27億円台に上方修正したい。
公開前個人予想は22億円台だったので、若干低かった。
やはり、嵐の人気は侮ってはいけない。


5位:「相棒シリーズ Ⅹ DAY」(東映)<2週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 12億円台
【配給会社期待値等】 興収10億円超えが見込める
【公開規模】 203スクリーン(先週比+5スクリーン)
1.6億円を週末に稼ぎ、トータルでは6.1億円弱となっている。
1週間の伸びは4.0億円弱程度だろうか。
予想はできなかったが、もうちょっと低めと予想していたと思う。
想定を超えるレベルではないが、このシリーズの人気の高さが窺われる。

シリーズ作品は以下のとおり。
☆08年「相棒」トータル44.4億円
GW6日15.2→21.1→27.0→32.0→36.2→38.9→40.7
☆09年「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」トータル7.7億円
OP1.4→4.1→5.3→6.4→6.9
☆10年「相棒-劇場版Ⅱ-」トータル31.8億円
4日5.8→12.4→祝20.7→23.7→26.4→28.3→29.6
☆13年「相棒シリーズ Ⅹ DAY」
OP2.1→6.1億円→
「米沢守」との対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は11.5億円となる。
この対比を超えるだろう。

渋めの事件モノドラマの映画化の興行収入は以下のとおり。
☆11年「アンダルシア 女神の報復」トータル18.8億円
OP2.6→07.5→10.8→13.5→15.3→16.4→17.1
☆12年「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」トータル16.8億円
OP2.8→07.3→10.5→12.8→14.6→15.5→16.0
☆12年「臨場 劇場版」トータル7.4億円
OP1.5→03.9→05.4→06.5→06.9
☆13年「相棒シリーズ Ⅹ DAY」
OP2.1→06.1億円→
これらとの対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は11.6~15.3億円となる。
マックスは15億円程度か。

「相棒シリーズ Ⅹ DAY」6.1億円と同程度の2週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「ツナグ」6.5億円(トータル16.6億円)
☆「貞子3D」6.2億円(トータル13.5億円)
☆「わが母の記」5.8億円(トータル13.3億円)
これらとの対比で考えると、「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は13.3~15.6億円となる。
マックス15億円、ミニマム11億円程度だろうか。
人気シリーズであり、ある程度は伸びるだろう。
しかし、興味がない人は見ない作品であり、伸びが止まる可能性もある。
「相棒シリーズ Ⅹ DAY」の興行収入は先週に引き続き12億円台と予想したい。
スピンオフ作品で10億円を超えれば、御の字ではないか。


8位:「ジャックと天空の巨人」(ワーナー)<2週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 4億円台
【公開規模】 570スクリーン(先週比±0スクリーン)
7.2千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは3.1億円となっている。
1週間の伸びは1.9億円半ば程度だろうか。
予想はできなかったが、ビッグヒットにはならないと思っていたものの、ここまで酷いとは思いもよらなかった。
しかし、「オズ はじまりの戦い」でさえ、やや苦戦しているので、当然の結果か。
関連作品の興行収入は以下のとおり。
☆12年公開「白雪姫と鏡の女王」トータル4.5億円
金0.9→2.4→3.3
☆13年公開「ジャックと天空の巨人」
金1.2→3.1億円→
これとの対比で考えると、「ジャックと天空の巨人」の興行収入は5.8億円となる。
ここまで伸びないだろう。
「ジャックと天空の巨人」の興行収入は先週に引き続き4億円台と予想したい。
巨人の造形が本格的過ぎてファミリー受けしそうもなく、キャストも地味すぎた。
同時期に上映されているファミリー向け作品の相手も強すぎたため、太刀打ちできなかった。


10位:「ボクたちの交換日記」(松竹)<2週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 3億円台
【公開規模】 180スクリーン(先週比±0スクリーン)
2.8千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは1.3億円半ばとなっている。
1週間の伸びは8.9千万円程度だろうか。
予想はできなかったが、ヒットしないだろうと思っていた。
内村光良監督作品。
お笑い系の監督進出が目立つが、ヒットには結びつかなかった。
感動作であり評価はかなり高いが、キャスティングがやや地味すぎた。

関連作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年「大日本人」トータル11.6億円
先込2.3→6.2→8.4→9.8→10.6→11.2
☆09年「しんぼる」トータル4.7億円
OP1.0→2.5→3.9→4.5
☆11年「さや侍」トータル6.3億円
OP1.2→3.4→4.7→5.5
☆09年「ドロップ」トータル19.5億円
祝3日2.5→7.0→11.6→14.5→16.1→17.1
☆11年「漫才ギャング」トータル8.4億円
OP0.9→3.2→5.3→6.7→7.4
☆13年「ボクたちの交換日記」
OP0.5→1.3億円→
これらとの対比で考えると、「ボクたちの交換日記」の興行収入は2.4~3.6億円となる。
評価は良く、多少は伸びることを期待して、「ボクたちの交換日記」の興行収入は先週に引き続き3億円台と予想したい。

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気になる映画ニュース(4月第1週目)

☆「ファインディング・ニモ」続編決定
2015年11月25日に「ファインディング・ドリー」が公開されることに決定した。
監督は、前作に引き続きアンドリュー・スタントン。
「トイ・ストーリー」「カーズ」の続編が製作され、「モンスターズ・インク」の続編が今年の6月に全米公開される。
ピクサーもネタが尽きたのか、続編に走り始めている。


☆「トゥームレイダー」がリブート
アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化されていたが、リブートされることとなった。
公開時期・監督・主演は未定。
新しい主演女優にとってはプレッシャーになるだろう。
「スパイダーマン」が既にリブート化され、「ファンタスティック・フォー」がリブート予定となっており、ネタが尽きたハリウッドにはリブート化の波が押し寄せそうだ。


☆「G.I.ジョー」続編の制作決定
アメリカの興行収入は普通だが、全世界で稼げるネタであることが評価されているのか。
ライバル作品を避けるための公開日の延長も当たったようだ。

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国内映画興行収入ランキング(3月5週目その2)

6位:「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」(東映・テレビ朝日)<3週目>
【公開前個人予想】 10億円台
【現時点での興行収入予想】 10億円台
【公開規模】 174スクリーン(先週比±0スクリーン)
1.0億円を週末に稼ぎ、トータルでは7.2億円弱となっている。
1週間の伸びは2.3億円程度だろうか。
いつも通りの安定した伸びをみせている。

関連作品の興行収入は以下の通り。
☆07年「Yes!プリキュア5」トータル8.0億円
OP1.7→3.7→5.6→6.5→7.1
☆08年「Yes!プリキュア5 GoGo!」トータル7.9億円
OP1.6→3.4→4.8→6.2→6.8→7.2
☆09年「オールスターズDX」トータル10.1億円
3日2.4→5.1→7.6→8.6→9.0
☆09年「フレッシュプリキュア!」トータル8.0億円
OP1.7→3.8→5.1→5.9→6.9→7.2
☆10年「オールスターズDX2」トータル11.5億円
3日3.2→6.0→9.0→10.3→10.8→10.9
☆10年「ハートキャッチプリキュア!」トータル9.3億円
OP2.4→4.8→6.2→7.2→8.2→8.6→8.8
☆11年「オールスターズDX3」トータル10.2億円
OP1.4→4.1→6.8→8.2→8.8→9.1
☆11年「スイートプリキュア♪」トータル8.9億円
OP2.0→4.8→6.1→7.1→8.0→8.3→8.4
☆12年「オールスターズNew Stage」トータル10.3億円
OP2.0→5.0→7.5→9.0→9.5→9.7
☆12年「スマイルプリキュア」トータル9.0億円
OP1.9→4.2→5.6→6.7→7.8→8.3→8.5
☆13年「オールスターズ New Stage2」
OP2.0→4.9→7.2億円→
DXシリーズ、前年のNew Stageとの対比で考えると、今年の興行収入は9.2~10.8億円となる。
伸びる作品ではないので、何も考えずにトータル10億円台でいいのではないか。
「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」の興行収入は先週に引き続き10億円台と予想したい。
これは誰でも分かる結果だろう。


7位:「オズ はじまりの戦い」(ディズニー)<4週目>
【公開前個人予想】 25億円台
【現時点での興行収入予想】 17億円台(OP~2週目18億円台)
【公開規模】 566スクリーン(先週比-20スクリーン)
9.2千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは14.4億円半ばとなっている。
1週間の伸びは2.5億円半ば程度だろうか。
既に10億円を突破している。
ディズニーのヒット確実の作品だが、思ったよりも伸びていない。

サム・ライミ監督、ジェームズ・フランコ主演のアドベンチャー大作。
この手のファミリー作品は監督・主演に関わらず、ヒットしやすいはずだった。
☆10年公開「アリス・イン・ワンダーランド」トータル118.0億円
OP13.2→35.4→59.0→83.8→93.4→101.0→107.1→111.5
☆11年公開「三銃士 王妃の首飾りと~」トータル19.5億円
金3.7→10.1→13.4→15.8→17.8→18.7→19.0
☆11年公開「ガリバー旅行記」トータル15.6億円
金2.8→05.9→09.3→14.1→15.0→15.4
☆05年公開「ブラザーズ・グリム」トータル11.5億円
OP3.3→06.3→08.2→10.0→10.9
☆12年公開「スノーホワイト」トータル17.1億円
金3.7→08.5→12.3→14.4→15.9→16.8
☆13年公開「オズ はじまりの戦い」
金3.4→08.0→11.9→14.4億円→
「スノーホワイト」と伸びが似ている。
「アリス・イン・ワンダーランド」以外の作品との対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は15.9~17.1億円となる。
「三銃士 王妃の首飾りと~」「スノーホワイト」並のヒットになると思ったが、微妙となりそうだ。

「オズ はじまりの戦い」14.4億円と同程度の4週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「シャーロック・ホームズ」16.0億円(トータル19.5億円)
☆「TIME」15.1億円(トータル18.2億円)
☆「スノーホワイト」14.4億円(トータル17.1億円)
これらとの対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は17.1~17.6億円となる。
春休み時期に稼ぎそうなので、まだ伸びると考えたいが、期待ほどではなさそうだ。
「オズ はじまりの戦い」の興行収入は2週目まで18億円台と予想したが、先週に引き続き17億円台と予想したい。
公開前個人予想は25億円台だったので、高すぎたか。
「スノーホワイト」よりは余裕で稼ぐと思ったが、案外な結果となった。


9位:「ひまわりと子犬の7日間」(松竹)<3週目>
【公開前個人予想】 6億円台
【現時点での興行収入予想】 6億円台
【公開規模】 232スクリーン(先週比±0スクリーン)
3.8千万円を週末に稼ぎ、トータルでは3.9億円弱となっている。
1週間の伸びは1.2億円程度だろうか。
春休みを迎えて、伸びていくかが注目となる。

「動物モノ」は鉄板的に稼げる題材であったが、近年は飽きられてきているのか不調となっている。
「動物モノ」の興行収入は以下の通り。
☆04年「クイール」(松竹)トータル22.2億円
OP2.4→6.8→10.9→15.6→17.9
☆06年「子ぎづねヘレン」(松竹)トータル17.8億円
OP1.7→5.6→10.5→13.9→15.4
☆07年「マリと子犬の物語」(東宝)トータル31.8億円
OP2.8→7.4→祝12.0→不明→23.1
☆08年「犬と私の10の約束」(松竹)トータル15.2億円
OP1.8→5.2→8.5→11.5→12.9
☆09年公開「HACHI 約束の犬」トータル19.7億円(※参考)
OP2.2→8.8→13.2→16.0→17.7→18.6
☆09年「ウルルの森の物語」(東宝)トータル5.6億円
OP0.6→不明→3.1→祝込4.7→5.1
☆10年「きな子~見習い警察犬の物語~」(松竹)トータル7.1億円
先1.3→3.8→5.3→6.1→6.6
☆11年「星守る犬」(東宝)トータル9.2億円
OP1.4→4.4→6.3→7.5→8.3
☆11年「ロック~わんこの島~」(東宝)トータル8.6億円
OP0.8→2.9→4.4→5.8→7.4
☆12年「LOVE まさお君が行く!」(松竹)トータル2.9億円
OP0.6→1.5→2.0→2.2
☆13年「ひまわりと子犬の7日間」
OP0.8→2.7→3.9億円→
主要作品との対比で考えると、「ひまわりと子犬の7日間」の興行収入は5.2~7.0億円となる。
地味ではあるが、少々伸びそうな感動作品ではあり、「ひまわりと子犬の7日間」の興行収入は先週に引き続き、公開前の予想通り6億円台と予想したい。
伸びてくれると良いが、どうなるだろうか。

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国内映画興行収入ランキング(3月5週目その1)

1位:「DRAGON BALL Z 神と神」(東映・20世紀フォックス・フジテレビ)<1週目>
【公開前個人予想】 25億円台
【現時点での興行収入予想】 30億円台
【配給会社期待値等】 最終興収30億円超えが見込まれる
【公開規模】 312スクリーン
6.8億円(683,924,950円)のオープニングを飾った。
先週『オープニングは4.5億円程度か』と書いたので、予想よりも高かった。
公開前に『それほど盛り上がっている感じはないが、ポテンシャルの高さが伊達ではないはずだ』とさすがに書いたとおりだったか。

☆12年「ONE PIECE FILM Z」トータル68.5億円
OP13.7→祝31.8→42.3→54.5→祝60.6
☆12年「ドラえもん」トータル36.2億円
OP5.5→10.7→14.5→20.4→28.8→33.8
☆12年「劇場版ポケットモンスター」トータル36.1億円
祝3日7.5→10.9→16.3→21.2→25.6
☆12年「名探偵コナン」トータル32.9億円
OP6.3→12.6→17.3→28.1→29.8
☆12年「NARUTO THE MOVIE」トータル14.8億円
OP3.0→6.9→9.6→12.5→13.6
☆13年「DRAGON BALL Z 神と神」
OP6.5億円→
主要作品との対比で考えると、「DRAGON BALL Z 神と神」の興行収入は32.1~33.9億円となる。
老若男女が楽しめるはずであり、懐かしさによる集客もあるだろう。
ブランクは厳しいとは思ったが、多少の伸びがありそうだ。
ただ、春休みがもうすぐ終わりなので、そこまで高い伸びはないはずだ。
「DRAGON BALL Z 神と神」の興行収入はなんとか30億円を突破すると考えて、30億円台と予想したい。
公開前の個人予想は25億円台だったので、やや低すぎたか。
ヒットするとは思うが、微妙な点もあるので、予想しにくい作品だった。


2位:「シュガー・ラッシュ」(ディズニー)<2週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 30億円台(OP時23億円台)
【配給会社期待値等】 30億円突破が見込まれる
【公開規模】 421スクリーン(先週比±0スクリーン)
3.5億円を週末に稼ぎ、トータルでは12.9億円弱となっている。
1週間の伸びは9.5億円程度だろうか。
あっさりと10億円を超えた。
多忙のため予想はできなかったが、ここまで高いとは思わなかった。
恐らく高くても10億円台前半辺りの予想だったと思う。
アメリカでは評価が高く、ディズニーアニメとしてはかなり高いトータル189百万ドルを稼いだ。
しかし、あまり日本で当たりそうなタイプではないと思ったが、なぜヒットしたのだろうか。

10億円以上30億円以下の近年のハリウッドアニメ(ファミリー系)の興行収入は以下のとおり。
☆09年公開「ボルト」トータル16.5億円
OP2.5→7.0→11.7→14.2→15.8
☆09年公開「マダガスカル2」トータル10.2億円
OP1.6→04.1→06.5→09.3→9.9
☆10年公開「怪盗グルーの月泥棒 3D」トータル12.0億円
金2.5→6.3→8.2→9.5→11.3→11.7
☆10年公開「シュレック フォーエバー」トータル10.0億円
OP1.2→3.1→05.8→08.3→09.3→09.6
☆11年公開「塔の上のラプンツェル」トータル25.6億円
OP1.4→4.5→9.3→15.7→19.6→21.2
☆11年公開「カンフー・パンダ2」トータル10.8億円
金2.7→6.6→9.0→9.8→10.2
☆12年公開「マダガスカル3」トータル20.5億円
水3.8→8.5→14.4→17.5→19.7→20.1
☆12年公開「長くつをはいたネコ」トータル11.7億円
OP1.7→4.9→8.6→10.8→11.3
☆13年公開「シュガー・ラッシュ」
OP3.4→12.9億円→
主要作品との対比で考えると、「シュガー・ラッシュ」の興行収入は30.4~32.1億円となる。
この勢いならば、この対比程度まで伸びそうだ。
「塔の上のラプンツェル」のような爆発的な伸びはないとは思うが、可能性はある。
「シュガー・ラッシュ」の興行収入はOP時23億円台と予想したが、30億円台に上方修正したい。
去年公開の「メリダとおそろしの森」(トータル9.5億円)の低調を考えると、ファミリー受けしやすいアニメらしい作品及びかわいいキャラクターは当たりやすいようだ。


3位:「映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)」(東宝・テレビ朝日)<4週目>
【公開前個人予想】 34億円台
【現時点での興行収入予想】 45億円台(3週目40億円台、OP~2週目38億円台)
【公開規模】 353スクリーン(先週比±0スクリーン)
3.1億円弱を週末に稼ぎ、トータルでは29.0億円となっている。
1週間の伸びは9.0億円弱程度だろうか。
30億円突破が間近となっている。
OP6.7→2週目5.6→3週目7.7→4週目9.0億円となっている。
春休みに突入し、加速している。
週末も前週よりもアップしている。
未来への冒険、ひみつ道具の謎というストーリーがそれほど受けたのか。

「映画ドラえもん」シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆00年「のび太の太陽王伝説」 トータル30.5億円
☆01年「のび太と翼の勇者たち」トータル30.0億円
☆02年「のび太とロボット王国」トータル23.1億円
☆03年「のび太とふしぎ風使い」トータル25.4億円
☆04年「のび太のワンニャン時空伝」トータル30.5億円
☆05年 なし
☆06年「のび太の恐竜2006」トータル32.8億円
4.3→09.0→12.7→18.0→25.9→30.3→31.5
☆07年「のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い」トータル35.4億円
5.6→10.5→17.3→26.1→32.1→33.3→33.8
☆08年「のび太と緑の巨人伝」トータル33.7億円
5.2→09.5→15.3→22.8→30.1→31.7→32.2→32.3
☆09年「新・のび太の宇宙開拓史」トータル24.5億円
3.7→07.0→11.1→15.9→21.7→23.0→23.3→23.5
☆10年「のび太の人魚大海戦」トータル31.6億円
5.5→09.7→13.7→20.2→27.7→29.9→30.3→30.5
☆11年「新・のび太と鉄人兵団」トータル24.6億円
4.5→06.9→09.3→13.6→19.6→22.3→22.8→23.1
☆12年「のび太と奇跡の島」トータル36.2億円
5.5→10.7→14.5→20.4→28.8→33.8→34.6→34.8
☆13年「のび太のひみつ道具博物館」
6.7→12.3→20.0→29.0億円→
驚くことに2年前の倍以上の動きとなっている。
09年、11年のリメイク版の成績は悪いが、オリジナルの成績は良い。
昨年は過去最高の興行収入を記録したが、昨年を大きく超える動きだ。
公開前に『今回はオリジナルのようであり、前年並みを期待できるのではないか』と書いたが、ここまで高い動きとは思わなかった。
主要作品との対比で考えると、今年の興行収入は42.9~51.5億円となる。
公開前は前作の5%減と予想したが、前作を上回るのは確実であり、40億円突破も夢ではない。
とりあえずは5%増と予想して今年の興行収入は2週目まで38億円台、先週まで40億円台と予想していたが、そのレベルでは済まない気がしてきた。
今年の興行収入は思い切って45億円台に上方修正したい。
公開前個人予想は34億円台だったので低すぎた。
ベテラン選手が突然ここまで人気が上がるとは予想だにしなかった。
今年も「コナン」(昨年32.9億円)、「ポケモン」(昨年36.1億円)に勝てるかどうかが注目となるが、この分ならば楽勝ではないか。

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『DRAGON BALL Z 神と神』レビュー

◆評  価   4.5点
◆おススメ度  B-(期待はしない方がよい)

オールキャストによる懐かしさを堪能する作品といったところだろうか。
まさかピラフたちまで出てくるとは思わなかった。
懐かしさは確かに堪能できるものの、つまらないというほどではないが、期待はしない方がよいというレベルだった。

久々の作品であり、あまりに殺伐したバトルモード全開の世界観よりも、ギャグを中心としたヌルい世界観を選んだようだ。
ベジータや悟飯(グレートサイヤマン)が良い味を発揮している。
強敵を相手にした激しいバトルを期待すると、期待ハズレになるだろう。
懐かしいキャラを堪能すればよい。

強い奴は宇宙にいっぱい居る、バトルを通しての交流といったテーマは健在ともいえるが、あまりにも破壊神のレベルが違い過ぎてバトルは盛り上がりには欠ける。
また、破壊神だから地球でも何でも破壊するという流れでは、バトルの理由付けとしては盛り上がらない。
何でもアリでも構わないが、「超サイヤ人ゴッド」ともなると驚きというよりもちょっとついていけない世界にもなっている。

破壊神ビルスの造形もイマイチ、エジプト神話とヒンドゥー神話からアイディアを拝借したようなキャラだが、バトル向きではなかった。
付き人ウイスについても想定の範囲内にオチを持ってきている。
本当に鳥山明ががっつりと絡んでいるとは思えないような内容だが、ブランクがあり過ぎることもあり、あまり期待してはいけないようだ。

深夜帯に鑑賞したため、子どもはほとんどいなかったが、外人さんやあまり映画館で映画を見ないようなちょっとマナーのよろしくない若者などと鑑賞できることも楽しさでもある。
レベルがそれほど高いとは思えないベジータのギャグに大笑いしているのを見ると、嬉しい気持ちにはなれる。

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全米映画興行収入(3月第5週目)

1位となったのは新作の「G.I.ジョー バック2リベンジ」。
事前には週末4日間で48.4百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想を上回る51.7百万ドルのオープニングを飾った。
製作費130百万ドルの回収が目標となる。
2012年6月公開予定だったが、公開日の延期が吉と出そうだ。
公開前に『それなりのヒットとなるだろう』と書いたとおりとなりそうだ。
シリーズモノのアクション作品。
監督は、「ステップ・アップ」シリーズのジョン・チュウ。
前作のチャニング・テイタム、イ・ビョンホンに加えて、ドウェイン・ジョンソン、ブルース・ウィリスが参戦している。

前作の興行収入は以下のとおり。
☆09年「G.I.ジョー」トータル150百万ドル
OP55→99→120→132→139
☆13年「G.I.ジョー バック2リベンジ」
先52(OP41)百万ドル→
これとの対比で考えると、「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は123百万ドルとなる。

以下の動きも参考になるか。
☆11年「マイティ・ソー」トータル181百万ドル
OP66→119→145→160→169→174→176
☆11年「キャプテン・アメリカ」トータル177百万ドル
OP65→117→143→157→165→169→172
☆11年「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」トータル146百万ドル
OP55→098→120→133→139→142→143
☆13年「G.I.ジョー バック2リベンジ」
先52(OP41)百万ドル→
これとの対比で考えると、「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は120~124百万ドルとなる。
評価はそれほど悪くはない程度だが、少しは伸びるだろう。
「G.I.ジョー バック2リベンジ」の興行収入は1億3千万ドル台と予想したい。
とりあえず製作費を回収できれば良いだろう。


2位は2週目の「The Croods」。
トータルでは89百万ドルとなっている。
製作費135百万ドルの回収が目標となる。
ドリームワークスの3Dアニメ作品。
監督は「ヒックとドラゴン」のクリス・サンダース、カーク・デミッコ。
公開前に『爆発的なヒット』と書いたが、ドリームワークス作品としては普通のオープニングとなっている。

2億ドル以下のドリームワークス系のアニメ作品の興行収入は以下のとおり。
☆09年「モンスターVSエイリアン」トータル198百万ドル
OP59→105→140→163→175→182→187→191
☆05年「マダガスカル」トータル194百万ドル
OP47→100→128→147→160→171→179→184
☆08年「マダガスカル2」トータル180百万ドル
OP63→117→137→159→166→170→172→175
☆11年「カンフー・パンダ2」トータル165百万ドル
先53→100→127→144→153→157→159→160
☆04年「シャーク・テイル」トータル161百万ドル
OP48→087→119→137→147→154→158→158
☆06年「森のリトルギャング」トータル155百万ドル
OP38→076→112→130→139→145→148→150
☆11年「長靴をはいたネコ」トータル149百万ドル
OP34→076→108→122→135→140→142→143
☆10年「メガマインド」トータル148百万ドル
OP46→089→109→130→137→140→142→143
☆07年「ビー・ムービー」トータル127百万ドル
OP38→072→094→112→118→121→122→123
☆12年「不思議の国のガーディアンズ」トータル103百万ドル
先32→49→062→071→080→090→097→099
☆13年「The Croods」
OP45→089百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「The Croods」の興行収入は157~182百万ドルとなる。
評価はかなり高いので伸びてくるのではないか。
「The Croods」の興行収入は先週に引き続き1億8千万ドル台と予想したい。
今回コンビを組んだ20世紀フォックスは安心しているのではないか。


3位となったのは新作の「Tyler Perry's Temptation: Confessions of a Marriage Counselor」。
事前には週末3日間で18.1百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想を上回る22.3百万ドルのオープニングを飾った。
公開前に『ブラック層から人気のあるタイラー・ペリーだが、そろそろハズしそうだ』と書いたが、ハズさなかった。
監督・脚本タイラー・ペリーによるヒューマンドラマ。

タイラー・ペリーのシリーズは以下のとおり。
☆05年「Diary of a Mad Black Woman」トータル51百万ドル
OP22→37→44→48→50(※監督はしていない)
☆06年「Madea's Family Reunion」トータル63百万ドル
OP30→48→56→60→62
☆07年「Daddy's Little Girls」トータル31百万ドル
先16→25→28→30→31
☆07年「WHY DID I GET MARRIED」トータル55百万ドル
OP21→39→47→51→53
☆08年「Meet the Browns」トータル42百万ドル
OP20→33→38→40→41
☆08年「The Family That Preys」トータル37百万ドル
OP17→28→33→35→36
☆09年「Madea Goes to Jail」トータル91百万ドル
OP41→65→76→83→87
☆09年「I Can Do Bad All By Myself」トータル52百万ドル
OP23→38→45→48→50
☆10年「Why Did I Get Married Too?」トータル60百万ドル
OP30→49→55→57→59
☆10年「For Colored Girls」トータル38百万ドル
OP19→31→34→37→37
☆11年「Madea's Big Happy Family」トータル53百万ドル
OP25→41→47→50→52
☆12年「Good Deeds」トータル35百万ドル
OP16→26→30→33→34
☆12年「Madea's Witness Protection」トータル66百万ドル
OP25→46→56→60→63
☆13年「Temptation」
OP22百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「Temptation」の興行収入は44~58百万ドルとなる。
評価はいつも通り悪いので、伸びはないだろう。
「Temptation」の興行収入は4千万ドル台と予想したい。
それにしても安定して手堅く稼いでいる。


4位は2週目の「エンド・オブ・ホワイトハウス」。
トータルでは55百万ドルとなっている。
製作費7千万ドルは余裕で回収できそうだ。
公開前に『コケるか』と書いたので、驚きのヒットだ。
能力は高いがヒットに恵まれないアントワン・フークア監督の実績を知っていれば、ヒットするとは思えない。
アントワン・フークア監督のサスペンスアクション作品。
主演はジェラルド・バトラー、アーロン、エッカート、モーガン・フリーマン。

アントワン・フークア監督の興行収入は以下のとおり。
☆01年「トレーニングデイ」トータル77百万ドル
OP23→43→57→65→70→73
☆03年「ティアーズ・オブ・ザ・サン」トータル44百万ドル(製作費75百万ドル)
OP17→31→38→41→43→43
☆04年「キング・アーサー」トータル52百万ドル(製作費120百万ドル)
先24→38→45→49→50→51
☆07年「ザ・シューター/極大射程」トータル47百万ドル(製作費61百万ドル)
OP15→28→37→42→45→46
☆13年「エンド・オブ・ホワイトハウス」
OP30→55百万ドル→
アントワン・フークア監督作品のデキは良いが、あまりにも本格的・重厚すぎるところがある。
これらとの対比で考えると、「エンド・オブ・ホワイトハウス」の興行収入は75~98百万ドルとなる。
評価は高いので、伸びはあるだろう。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」の興行収入は先週に引き続き9千万ドル台と予想したい。
アントワン・フークア監督のキャリアハイとなりそうだ。
1億ドル突破できるかが注目となる。


5位は4週目の「オズ はじまりの戦い」。
トータルでは198百万ドルとなっている。
製作費215百万ドルの回収が当面の目標となる。
公開前に『ビッグヒットとなるだろう』と書いたとおりとなりそうだ。
サム・ライミ監督のアドベンチャー作品。
主演は、ジェームス・フランコ。
ミラ・クニス、レイチェル・ワイズ、ミシェル・ウィリアムズが出演している。

ライバル作品の興行収入は以下のとおり。
☆10年「アリス・イン・ワンダーランド」トータル334百万ドル
OP116→209→265→294→310→319→324
☆12年「スノーホワイト」トータル155百万ドル
OP56→099→122→137→146→150→152
☆13年「オズ はじまりの戦い」
OP79→144→177→198百万ドル→
これらとの対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は224~225百万ドルとなる。
評価はそれほど悪くはない程度だが、多少の伸びはあるだろう。
「オズ はじまりの戦い」の興行収入は先週に引き続き2億2千万ドル台と予想したい。
当然、続編という話になるだろう。
著名原作のファンタジー作品は今後も制作されていきそうだ。


6位となったのは新作の「The Host」。
事前には週末3日間で14.4百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想を下回る11.0百万ドルのオープニングを飾った。
製作費4千万ドルの回収が目標となる。
「トワイライト」シリーズの原作者・ステファニー・メイヤーがプロデュースするSFサスペンス。公開前に『「トワイライト」シリーズは無理だとしても、それほど悪くはない成績となりそうだ』と書いたが、イマイチなオープニングとなった。
監督は「TIME」のアンドリュー・ニコル。
主演は「ハンナ」のシアーシャ・ローナン。

関連作品の興行収入は以下のとおり。
☆11年「TIME/タイム」トータル38百万ドル
OP12→24→31→33
☆11年「ハンナ」トータル40百万ドル
OP12→23→32→36
☆13年「The Host」
OP11百万ドル→
これらとの対比で考えると、「The Host」の興行収入は35~37百万ドルとなる。
評価は普通なので伸びはないだろう。
「The Host」の興行収入は3千万ドル台と予想したい。
シリーズ化は厳しいか。


7位は3週目の「The Call」。
トータルでは39百万ドルとなっている。
製作費13百万ドルをあっさりと回収している。
監督は、04年「マシニスト」(トータル1百万ドル)のブラッド・アンダーソン。
ハル・ベリー主演のサスペンス作品。
子役のアビゲイル・ブレスリンも出演している。
公開前に『コケるだろう』と書いたが、予想に反して高い動きとなっている。
最近公開されたノオミ・ラパスのサスペンス『Dead Man Down』がコケて、これがヒットするとは思わなかった。
アビゲイル・ブレスリンの人気だろうか。

ハル・ベリー主演のサスペンス作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年「パーフェクト・ストレンジャー」トータル24百万ドル
OP11→18→22→23
☆13年「The Call」
OP17→31→39百万ドル→
公開前は「パーフェクト・ストレンジャー」以下になると思っていた。
これとの対比で考えると、「The Call」の興行収入は43百万ドルとなる。
この対比は超えるだろう。

アビゲイル・ブレスリンが出演した作品の興行収入は以下の通り。
☆08年「ラブ・ダイアリーズ」トータル32百万ドル
先13→22→27→29→31
☆08年「幸せの1ページ」トータル48百万ドル
OP13→25→33→39→42
☆09年「私の中のあなた」トータル49百万ドル
OP12→27→36→42→45
☆13年「The Call」
OP17→31→39百万ドル→
これらとの対比で考えると、「The Call」の興行収入は46~57百万ドルとなる。
なかなか数字をもっている子役。
評価はそれほど悪くはない程度なので、大した伸びはないとは思ったが、多少の伸びはありそうだ。
「The Call」の興行収入はOP時に4千万ドル台と予想したが、先週に引き続き5千万ドル台と予想したい。
地味そうなサスペンスであり、製作費も安いので、十分なヒットといえる。


8位は2週目の「Admission」。
トータルでは12百万ドルとなっている。
製作費13百万ドルなので、回収はできそうだ。
公開前に『それなりに稼ぐ』と書いたが、イマイチな成績となっている。
主演のティナ・フェイはかなり人気があると思っていたのだが。
監督は02年「アバウト・ア・ボーイ」(トータル41百万ドル)、10年「ミート・ザ・ペアレンツ3」(トータル148百万ドル)ポール・ワイツ。
ティナ・フェイ、ポール・ラッド主演のコメディドラマ。
ティナ・フェイ主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「Baby Mama」トータル60百万ドル
OP17→32→41→47→52
☆10年「デート&ナイト」トータル99百万ドル
OP25→49→63→74→81
ポール・ラッド主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆08年「ぼくたちの奉仕活動」トータル67百万ドル
OP19→38→48→58→62
☆09年「40男のバージンロード」トータル71百万ドル
OP18→37→49→59→65
☆10年「奇人たちの晩餐会USA」トータル73百万ドル
OP24→47→59→66→69
☆13年「Admission」
OP06→12百万ドル→
主要作品との対比で考えると、「Admission」の興行収入は19~24百万ドルとなる。
評価が普通なので、伸びはないだろう。
「Admission」の興行収入は先週に引き続き1千万ドル台と予想したい。
人気の2人が組んでも、当たらないというのはこの世界らしい結果。
ポスターがコメディっぽく見えない点が問題だったか。


9位は3週目の「スプリング・ブレイカーズ」。
OPに3スクリーンで公開されており、1104→1379スクリーンに徐々に拡大公開されている。
トータルでは10百万ドルとなっている。
製作費5百万ドルの低予算映画。
ハーモニー・コリン監督のクライムドラマ。
レイチェル・コリン、 セレーナ・ゴメス、アシュレイ・ベンソン、ヴァネッサ・ハジェンズといった女優とジェームズ・フランコが出演している。
評価はそれほど悪くはない程度であり、高い伸びはないだろう。
トータルでは1千万ドル台程度だろうか。


10位は3週目の「The Incredible Burt Wonderstone」。
トータルでは21百万ドルとなっている。
製作費3千万ドルの回収が当面の目標となるが、厳しそうだ。
監督はあまり実績のないドン・スカーディノ。
スティーヴ・カレル、ジム・キャリー主演のコメディ作品。
公開前に『かなりヒットするのではないか』と書いたが、一体どうしたのだろうか。
スティーヴ・カレルは信頼に足ると思っていたが、クセがあり過ぎる作品だったか。

スティーヴ・カレル主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆05年「40歳の童貞男」トータル109百万ドル
OP21→49→69→82→91
☆07年「エバン・オールマイティ」トータル100百万ドル
OP31→61→79→88→94
☆07年「Dan in Real Life」トータル48百万ドル
OP12→23→31→37→42
☆08年「ゲットスマート」トータル130百万ドル
OP39→77→98→112→120
☆10年「デート&ナイト」トータル99百万ドル
OP25→49→63→74→81
☆10年「奇人たちの晩餐会USA」トータル73百万ドル
OP24→47→59→66→69
☆11年「ラブ・アゲイン」トータル84百万ドル
OP19→42→56→64→70
☆12年「エンド・オブ・ザ・ワールド」トータル7百万ドル
☆13年「The Incredible Burt Wonderstone」
OP10→17→21百万ドル→
どんなに悪くても「奇人たちの晩餐会USA」辺りは超えられると思うが。
主要作品との対比を考えると、「The Incredible Burt Wonderstone」の興行収入は26~33百万ドルとなる。
評価はそれほど悪くない程度なので、伸びはないだろう。
「The Incredible Burt Wonderstone」の興行収入はOP時に3千万ドル台と予想したが、先週に引き続き2千万ドル台と予想したい。
製作費が安いので、問題ないが、スティーヴ・カレルは「エンド・オブ・ザ・ワールド」に続いての失敗となる。


次週のランキングには以下の作品が登場予定。
☆リメイクホラー「死霊のはらわた」
☆3D版「ジュラシック・パーク」
「死霊のはらわた」はそれなりには稼ぐだろう。
あまり稼げないとは思うが、「ジュラシック・パーク」がコケたら、もう3D化ビジネスは終わるだろう。

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国内映画興行収入ランキング(3月4週目その4)

5位:「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」(東映・テレビ朝日)<2週目>
【公開前個人予想】 10億円台
【現時点での興行収入予想】 10億円台
【公開規模】 174スクリーン(先週比±0スクリーン)
1.1億円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは4.9億円弱となっている。
1週間の伸びは2.9億円程度だろうか。
いつも通りの伸びをみせている。

関連作品の興行収入は以下の通り。
☆07年「Yes!プリキュア5」トータル8.0億円
OP1.7→3.7→5.6→6.5→7.1
☆08年「Yes!プリキュア5 GoGo!」トータル7.9億円
OP1.6→3.4→4.8→6.2→6.8→7.2
☆09年「オールスターズDX」トータル10.1億円
3日2.4→5.1→7.6→8.6→9.0
☆09年「フレッシュプリキュア!」トータル8.0億円
OP1.7→3.8→5.1→5.9→6.9→7.2
☆10年「オールスターズDX2」トータル11.5億円
3日3.2→6.0→9.0→10.3→10.8→10.9
☆10年「ハートキャッチプリキュア!」トータル9.3億円
OP2.4→4.8→6.2→7.2→8.2→8.6→8.8
☆11年「オールスターズDX3」トータル10.2億円
OP1.4→4.1→6.8→8.2→8.8→9.1
☆11年「スイートプリキュア♪」トータル8.9億円
OP2.0→4.8→6.1→7.1→8.0→8.3→8.4
☆12年「オールスターズNew Stage」トータル10.3億円
OP2.0→5.0→7.5→9.0→9.5→9.7
☆12年「スマイルプリキュア」トータル9.0億円
OP1.9→4.2→5.6→6.7→7.8→8.3→8.5
☆13年「オールスターズ New Stage2」
OP2.0→4.9億円→
DXシリーズ、前年のNew Stageとの対比で考えると、今年の興行収入は9.4~12.2億円となる。
伸びる作品ではないので、何も考えずにトータル10億円台でいいのではないか。
「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」の興行収入は10億円台と予想したい。
誰でも分かる結果だろう。


6位:「オズ はじまりの戦い」(ディズニー)<3週目>
【公開前個人予想】 25億円台
【現時点での興行収入予想】 17億円台(OP~2週目18億円台)
【公開規模】 586スクリーン(先週比+2スクリーン)
1.1億円弱を週末に稼ぎ、トータルでは11.9億円となっている。
1週間の伸びは3.8億円半ば程度だろうか。
10億円をようやく突破した。
ディズニーのヒット確実の作品だが、思ったよりも伸びていない。

サム・ライミ監督、ジェームズ・フランコ主演のアドベンチャー大作。
この手のファミリー作品は監督・主演に関わらず、ヒットしやすい。
☆10年公開「アリス・イン・ワンダーランド」トータル118.0億円
OP13.2→35.4→59.0→83.8→93.4→101.0→107.1→111.5
☆11年公開「三銃士 王妃の首飾りと~」トータル19.5億円
金3.7→10.1→13.4→15.8→17.8→18.7→19.0
☆11年公開「ガリバー旅行記」トータル15.6億円
金2.8→05.9→09.3→14.1→15.0→15.4
☆05年公開「ブラザーズ・グリム」トータル11.5億円
OP3.3→06.3→08.2→10.0→10.9
☆12年公開「スノーホワイト」トータル17.1億円
金3.7→08.5→12.3→14.4→15.9→16.8
☆13年公開「オズ はじまりの戦い」
金3.4→08.0→11.9億円→
「アリス・イン・ワンダーランド」以外の作品との対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は16.5~20.0億円となる。
「三銃士 王妃の首飾りと~」「スノーホワイト」並のヒットになると思ったが、微妙となりそうだ。

「オズ はじまりの戦い」11.9億円と同程度の3週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「シャーロック・ホームズ」12.5億円(トータル19.5億円)
☆「TIME」12.5億円(トータル18.2億円)
☆「スノーホワイト」12.3億円(トータル17.1億円)
これらとの対比で考えると、「オズ はじまりの戦い」の興行収入は16.5~18.6億円となる。
マックス20億円台、ミニマム16億円台というところか。
春休み時期に稼ぎそうなので、まだ伸びると考えたいが、期待ほどではなさそうだ。
「オズ はじまりの戦い」の興行収入は先週まで18億円台と予想したが、17億円台に下方修正したい。
公開前個人予想は25億円台だったので、高すぎたか。
「スノーホワイト」よりは余裕で稼ぐと思ったが、案外な結果となった。


8位:「ひまわりと子犬の7日間」(松竹)<2週目>
【公開前個人予想】 6億円台
【現時点での興行収入予想】 6億円台
【公開規模】 232スクリーン(先週比±0スクリーン)
4.8千万円を週末に稼ぎ、トータルでは2.6億円半ばとなっている。
1週間の伸びは1.8億円程度だろうか。
春休みを迎えて、伸びていくかが注目となる。

「動物モノ」は鉄板的に稼げる題材であったが、近年は飽きられてきているのか不調となっている。
「動物モノ」の興行収入は以下の通り。
☆04年「クイール」(松竹)トータル22.2億円
OP2.4→6.8→10.9→15.6→17.9
☆06年「子ぎづねヘレン」(松竹)トータル17.8億円
OP1.7→5.6→10.5→13.9→15.4
☆07年「マリと子犬の物語」(東宝)トータル31.8億円
OP2.8→7.4→祝12.0→不明→23.1
☆08年「犬と私の10の約束」(松竹)トータル15.2億円
OP1.8→5.2→8.5→11.5→12.9
☆09年公開「HACHI 約束の犬」トータル19.7億円(※参考)
OP2.2→8.8→13.2→16.0→17.7→18.6
☆09年「ウルルの森の物語」(東宝)トータル5.6億円
OP0.6→不明→3.1→祝込4.7→5.1
☆10年「きな子~見習い警察犬の物語~」(松竹)トータル7.1億円
先1.3→3.8→5.3→6.1→6.6
☆11年「星守る犬」(東宝)トータル9.2億円
OP1.4→4.4→6.3→7.5→8.3
☆11年「ロック~わんこの島~」(東宝)トータル8.6億円
OP0.8→2.9→4.4→5.8→7.4
☆12年「LOVE まさお君が行く!」(松竹)トータル2.9億円
OP0.6→1.5→2.0→2.2
☆13年「ひまわりと子犬の7日間」
OP0.8→2.7億円→
主要作品との対比で考えると、「ひまわりと子犬の7日間」の興行収入は5.0~6.0億円となる。
地味ではあるが、少々伸びそうな感動作品ではあり、「ひまわりと子犬の7日間」の興行収入は公開前の予想通り6億円台と予想したい。
伸びてくれると良いが、どうなるだろうか。


11位:「フライト」(パラマウント)<4週目>
【公開前個人予想】 8億円台
【現時点での興行収入予想】 9億円台(OP時10億円台)
【公開規模】 321スクリーン(先週比±0スクリーン)
2.8千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは8.1億円となっている。
1週間の伸びは1.1億円程度だろうか。
公開前に『飛行機事故を扱った作品ではあるが、日本人が好みしそうな題材であり、コケることはないだろう』と書いたように伸びていきそうだ。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」のロバート・ゼメキス監督によるヒューマンドラマ。
主演はデンゼル・ワシントン。
アカデミー賞では主演男優賞にノミネートされた。
アメリカではトータル94百万ドルを稼いでいる。

デンゼル・ワシントン主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆04年公開「マイ・ボディガード」トータル10.1億円(※年末公開)
☆06年公開「デジャヴ」トータル8.9億円
OP1.6→4.6→6.5→7.6→8.4
☆06年公開「インサイド・マン」トータル不明(5~6億円程度か)
OP0.9→2.7
☆08年公開「アメリカン・ギャングスター」トータル10.5億円
金2.4→5.4→7.7→8.9→不明→10.1
☆09年公開「サブウェイ123激突」トータル7.7億円
金1.6→4.3→5.6→6.8→7.1
☆10年公開「ザ・ウォーカー」トータル不明(4~5億円程度か)
OP0.9→2.6→3.6→4.0→4.2
☆11年公開「アンストッパブル」トータル10.8億円
金2.8→6.6→8.7→9.8→10.4→10.5
☆12年公開「デンジャラス・ラン」トータル3.7億円
金1.2→2.6→3.3
☆13年公開「フライト」
金2.3→5.1→7.0→8.1億円→
主要作品との対比で考えると、「フライト」の興行収入は8.9~9.6億円となる。
これらの中では悪くない成績となる。
「アメリカン・ギャングスター」「アンストッパブル」がライバルとなるか。

「フライト」8.1億円と同程度の4週目興行収入作品は以下のとおり。
<2012>
☆「ヒューゴの不思議な発明」8.5億円(トータル10.2億円)
☆「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」7.8億円(トータル9.5億円)
これらとの対比で考えると、「フライト」の興行収入は9.7~9.9億円となる。
年配層も鑑賞しそうな作品であり、多少は伸びるとは思うが、それほどでもなかった。
「フライト」の興行収入はオープニングに10億円台と予想したが、先週に引き続き9億円台と予想したい。
公開前個人予想は8億円台だったので、悪くはない予想となる。
本作は稼いでいるが、題材の手助けがあったことが要因だろう。
「デンジャラス・ラン」がイマイチだったこともあり、デンゼル・ワシントンの人気も微妙な感じだ。


12位:「クラウド アトラス」(ワーナー)<2週目>
【公開前個人予想】 2億円台
【現時点での興行収入予想】 2億円台
【公開規模】 138スクリーン(先週比±0スクリーン)
2.2千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは1.3億円半ばとなっている。
1週間の伸びは7.7千万円半ば程度だろうか。
ヒットするタイプの作品ではないので、仕方がない。

トム・ティクヴァ、ウォシャウスキー姉弟共同監督作品。
トム・ハンクス、ハル・ベリーが主演している。
アメリカではトータル27百万ドルと大惨敗した。
評価は高かったが、複雑なストーリーに加えて、3時間弱の上映時間であり、日本でも予想通り敬遠された。

「マトリックス」を当てたウォシャウスキー姉弟は「スピード・レーサー」に続いて連敗。
☆08年公開「スピード・レーサー」トータル4.0億円
OP1.1→2.3→3.1→3.6→3.9
☆13年公開「クラウド アトラス」
金0.6→1.4億円→
これとの対比で考えると、「クラウド アトラス」の興行収入は2.4億円となる。
公開前の予想通り、トータル2億円台というところではないか。
ウォシャウスキー姉弟にはそろそろ復活してもらいたいものだ。


13位:「テッド」(東宝東和)<10週目>
【公開前個人予想】 なし
【現時点での興行収入予想】 43億円台(5~6週目38億円台、4週目36億円台、3週目28億円台)
【配給会社期待値等】 興収30億円突破も射程圏内(3週目)、40億円突破という奇跡的な数字も射程圏内(4週目)
【公開規模】 184スクリーン(先週比-123スクリーン)
2.1千万円弱を週末に稼ぎ、トータルでは41.2億円弱となっている。
1週間の伸びは9.8千万円弱程度だろうか。
既に40億円を突破している。
週毎の動きは以下のとおり。
OP4.0→2週目6.6→3週目6.4→4週目6.0→5週目5.9→6週目4.0→7週目3.3→8週目2.3→9週目1.6→10週目1.0億円となっている。
祝日の関係もあるが、5週目まで大きな落ち込みがなかった。
7週目までスクリーン数も上昇の一途を辿っていた。
アメリカではトータル219百万ドルと大ヒットしたコメディ作品だが、日本では公開されるとも思っていなかった。
洋画の不振が続いているが、ヒットのネタは意外なところにあるようだ。
公開後の勢いから『ロングセールスとなるのではないか』と悠長に思ったが、そのレベルではないサプライズヒットとなりそうだ。
日本人向きとは思えない下ネタハリウッドコメディであり、そろそろ飽きられる頃かと思ったが、勢いは止まらない。

去年の「テルマエ・ロマエ」と動きが似る気がする。
☆12年「テルマエ・ロマエ」トータル59.8億円
5週目41.9→46.5→49.6→52.4→54.3→56.0
☆13年公開「テッド」
5週目28.9→33.0→36.3→38.6→40.2→41.2億円→
これらとの対比で考えると、「テッド」の興行収入は44.0億円となる。
「テッド」の興行収入は、先週に引き続き43億円台に上方修正したい。
それほどの作品とは思えないので、過小評価していたが、まさに予想不能の伸びであり、3週目28億円台、4週目に36億円台、6週目38億円台と予想していたが、たびたび上方修正を強いられている。
それにしても、去年の「バイオハザード」トータル38.1億円、「アベンジャーズ」トータル36.1億円を超えるヒットということとなる。
予想はできなかったが、ここまでヒットするとは誰が予想できるだろうか。
「テルマエ・ロマエ」など、気軽な奇想天外なコメディは当たりやすいようだ。


14位:「ダイ・ハード/ラスト・デイ」(20世紀フォックス)<6週目>
【公開前個人予想】 31億円台
【現時点での興行収入予想】 22億円台(OP~2週目26億円台)
【配給会社期待値等】 最終的45億円以上・興収50億円突破目標
【公開規模】 362スクリーン(先週比-146スクリーン)
2.0千万円半ばを週末に稼ぎ、トータルでは20.0億円半ばとなっている。
1週間の伸びは8.1千万円程度だろうか。
20億円はようやく突破したが、思ったほどの爆発力はない。
人気にやや陰りが見えているのか。

「ダイハード」シリーズの興行収入は以下のとおり。
☆88年「1」配給11.8億円
☆90年「2」配給32億円
☆95年「3」配給48億円
☆07年「4.0」トータル39.1億円
先8.9→18.0→26.0→30.0→33.4→35.5→36.7
☆13年「ラスト・デイ」
木6.1→12.0→15.9→17.9→19.2→20.1億円→
配給収入の倍程度が興行収入となる。
「4.0」との対比で考えると、本作の興行収入は22.1億円となる。
公開前に『前作を超えることはないだろう』と書いたが、かなり下がりそうだ。

公開前に参考とした作品の興行収入は以下のとおり。
☆12年「アメイジング・スパイダーマン」トータル31.6億円
先9.0→16.4→21.8→26.2→28.4→29.3→30.0
☆12年公開「メン・イン・ブラック3」トータル31.3億円
金7.0→16.1→22.2→26.6→28.6→30.3→30.9
☆13年公開「ダイ・ハード/ラスト・デイ」
木6.1→12.0→15.9→17.9→19.2→20.1億円→
これらとの比較で考えると、「ダイ・ハード/ラスト・デイ」の興行収入は20.8~21.7億円となる。
春休み時期でもあり、もうちょっと伸びるだろう。
「ダイ・ハード/ラスト・デイ」の興行収入は先週に引き続き22億円台と予想したい。
知名度の高いシリーズ作品であり、ある程度は伸びると考えて、2週目まで26億円台と予想していたが、あまり伸びなかった。
公開前個人予想は31億円台だったので、高すぎたか。
前作を踏まえると、ここまで低いとは思わなかったが、あのデキでは仕方がないか。
配給会社は50億円と風呂敷は広げないでほしいものだ。

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『愛、アムール』レビュー

◆評  価   8.0点
◆おススメ度  A(少し眠くはなるが、レベルが違う)

これぞ究極の愛という形が描かれている。
通常の映画とは一線を画した作品であり、カンヌのパルムドールは伊達ではない。
普通の映画監督ならば、制作することは不可能な作品だろう。
ただひたすら介護をするだけの映画なので序盤はそれほど面白いとは思わなかったが、状態が悪化するごとに徐々に引き込まれていく作りとなっている。
ここまで徹底的に仕上げられると、普通のラブストーリーよりも研ぎ澄まされた結晶ともなる。

鳩を用いた暗喩も奥深い。
なかなか捕まえられないシーンは、老いた妻との上手くいかない関係を表しているようだ。

幼いころのキャンプ時のエピソードについても、あの時の自分の苦痛を思い出したから、彼女を苦痛から解放させることを選んだとも理解できる。
単に介護に疲れたからではない、母親に送った星形の合図のようなものを妻からも受け取ったに違いない。

ミヒャエル・ハネケらしくなく、オープニングで“答え”が提示されているので、ミヒャエル・ハネケ作品としては意外と親切で分かりやすい作品ともなっている。

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『キャビン』レビュー

◆評  価   6.5点
◆おススメ度  B+(期待しすぎない方がいい)

面白いとは思うが、期待値が高すぎてしまった。
想像もできない奇想天外な世界が繰り広げられると思ったが、そこまでの異次元のレベルではなかった。
この設定ならば、もうちょっと面白くなるのではないかと思ってしまう。
終盤を考えると、前半はちょっとマジメに作り過ぎているところがある。
制作スタッフルームはもっと能天気でノリが良くてもよかったかもしれない。
落差をもっと堪能したかった。

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『ムーンライズ・キングダム』レビュー

◆評  価   6.0点
◆おススメ度  B(微妙な作品)

良いと言われれば良い、センスがあると言われればセンスがある、訳が分からないと言われれば訳が分からない作品。
本作に限らず、ウェス・アンダーソン監督作品に共通しているものであろう。
彼の作品はハマると面白いが、ハマらなければ訳の分からない作品に映る。
万人受けする監督ではなく、さらに彼にハマっていても作品によって評価が分かれそうだ。

「ダージリン急行」の少年少女版のような作品。
インドではなくて、自分の島を旅する。
「ダージリン急行」同様に、心に傷を持った者が、上手くいかないながらも何かを求めようとする、どうにもならない気持ちが感じられる。
しかし、ウェス・アンダーソン監督作品の「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のようにグッとくるものがなかったように思われる。
彼は、言葉では表現できないような“想い”を表現しようとしているので、感じ取ることはなかなか容易ではないようだ。

少年は、里親からは見捨てられ、他の隊員からは煙たられるが、パートナーもできれば、仲間も現れ、救いの手を差し伸べる者もいる。
少女は、家族・弟たち・クラスメートと上手くいかないが、少年との出会いにより、心の壁がかなり取り除かれたようにも思える。

大人たちからも、難しい子どもたちを何とかしたいと思いながらも何ともできない想いが伝わる。
警察官はビールを勧め、隊長はサムの気持ちに気付けなかったことから日誌を語れない。
父親は木を伐ることで何かをぶつけて、母親はお風呂に入れさせてやる。
上手くいかないながらも、なんとかなるように皆が進もうとする想いが感じられる作品ではある。

良作ではあると思われるが、自分は子ども主演映画があまり好きではないようなので、個人的な評価は低いが、ウェス・アンダーソン監督作品が好きな人は当然見るべき作品だろう。

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