ばったすいみんぐすくーる

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『スラムドッグ$ミリオネア』レビュー 【映画】

◆評  価   9.0点
◆おススメ度  A(エンターテイメント度の高い良作)

最近には見られなかった直球の映画。
クイズという形を借りて、彼の生き様を描き、彼の生き様を通して“夢”や“愛”を手に入れるという単純なハッピーエンドムービーを単純に楽しめことができた。
スラムの負け犬でも、諦めなければなんとかなる、思い続ければなんとかなるという“甘い”ストーリーは非常に好みだ。
本作は、社会派の映画でもなければ、リアルなインドの実態を描いた映画でもないだろう。
ましてや、教養のない人間が、難問のクイズに答えられるはずもない。
リアルティのある作品ではないが、そういうことはでうでもよくなるほどの出来栄えだ。

インドが舞台であることが、本作の勝因ともいえる。
この舞台がアメリカや日本だったら、全く面白くはないだろう。
出来すぎたストーリーに嘘っぽさを感じてしまうはずだ。
アメリカにはもはや「アメリカンドリーム」はないかもしれないが、発展を続けているインドには「アメリカンドリーム」があると感じさせるパワーやパッションの溢れる街であるというように魅力的に描かれている。
インド人の作家が原作なので当然だが、舞台をインドにしているアイディアが非常に面白い。

また、クイズを絡めて、一人の男の生き様を語るというのは素晴らしいアイディアだ。
普通に描けば、大して面白くないストーリーでも、この手法によりダイナミックさが加わった。
ストーリーに飽きることがなく、画面に集中させる効果も非常に高いといえる。

個人的には、最後の問題をジャマールは回答できなくてもよかったのではないかと思う。
ジャマールにとっては、“愛”さえ手に入れれば、“金”などどうでもいいもののはずだ。
「三銃士」はちょうど学校で読まなかった本でもあり、兄も分からなかった名前である。
「三銃士」の三番目と命名したラティカ自身が分からない「三銃士」の問題を間違えるというのも面白い運命とも思ったが。
もともとゼロからのスタートなのだから、ゼロの状態からジャマールとラティカがスタートする方がもっとイマジネーションは膨らむと思う。
あの二人にはむしろ“大金”は不要ではないか。
さらにレベルの高い演出をするのならば、司会者が正解かどうか答える瞬間に画面が切り替わり、駅のシーンへ移行してもよかったかもしれない。
彼が正解できたかどうかを、観客の心に委ねてもよいだろう。

ただ、最後のエンドクレジット中のダンスはややマイナスといわざるを得ない。
せっかく気持ちよくさせてもらったのに、あれで“夢”から一気に冷めてしまった。
ダニー・ボイルはインド的なものを取り入れようとしたのかもしれないが、あれを見て満点を付ける気はなくしてしまった。
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テーマ:スラムドッグ$ミリオネア - ジャンル:映画

コメント

原作おすすめです!

とにかく原作が素晴らしいです。映画版はちょっとストーリーが違うのかもしれませんが、是非読んでみてください。

  • 2009/05/11(月) 13:43:39 |
  • URL |
  • ちまこ #-
  • [ 編集 ]

読んでみようかな・・・

原作面白そうですね。
映画を観たので、かなりイメージが膨らみながら読めそうです。
時間が出来たら、読んでみたいです。
ちまこさんは、よく小説を読まれるのですか?

  • 2009/05/12(火) 00:59:20 |
  • URL |
  • ばったもんど #-
  • [ 編集 ]

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