ばったすいみんぐすくーる

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「ゴーン・ベイビー・ゴーン」DVDレビュー 【映画】

◆評  価   8.0点
◆おススメ度  A(見ても損はない作品)

ベン・アフレックの初監督作品。
アメリカ公開時にアメリカで評価されていた通りの良作に仕上がっている。
題材の良さがなによりのポイントだが、監督・脚本家としてはなかなかの才能の高さを示したといえよう。
事件モノ、ミステリー、ヒューマンドラマ、社会派映画といった複雑な顔を持ち、見ている者に色々と考えさせられる深い映画に仕上がっている点は評価できる。

「何が正しくて、何が間違っているのか」が見えてこない難しいテーマに対して、スムーズな問題提起がなされていると思われる。
主人公が果たして正しいことをしたのかどうかを考えざるを得ないだろう。
主人公が行った「7歳の男の子を殺した犯人のアタマをぶち抜いたこと」と彼らが行った「少女の将来のために誘拐すること」は果たしてどちらが正義でどちらが悪なのかが分からない。

ラストの選択については、人の親でもなく、女性でもない主人公だからこそ、あのような行動を取ることができたのではないか。
娘が大切にしているアナベルという人形をミラベルと間違えるような、たとえあんな母親でもアマンダにとっては幸せなのかもしれないと考えたくなる気持ちも分かる。
へリーンがアマンダのために生まれ変わってくれるのではないかという気持ちも分かる。

一方、「実の娘を亡くした者」「不妊症に悩む妻を持つ者」「子どもが犠牲者になる姿を見たくないパートナー」、どのキャラクターも子どもに対して深い思い入れを抱える者である。
子どもの明るい将来のため、子どもが確実に不幸せにならないために、法律を超えた行動を取ろうとする気持ちがよく伝わってくる。
どちらの考えもよく分かり、この問いに対する明確な“答え”は存在しないだろう。

エンディングシーンも心に響くような仕上がりとなっている。
娘が実の母親の元に戻ったのだから、形式上はハッピーエンドであるのは間違いない。
しかし、これほど素直に喜べないハッピーエンドで締めくくったアフレックは凄い。
ハッピーエンドなんてとんでもなく、これをバッドエンドと考える者もいるだろう。

映画の冒頭にも触れられていたが、「街」というキーワードも大事にされていたと思う。
車の運転中に飛び出してきた子どもに注意したところ、子どもから暴言を吐かれるような「街」の姿が描かれている。
子ども達が悪いのではなくて、そういう「街」で育ったことが起因となっているだろう。
「街」に暴力や銃やドラッグが溢れていれば、大人たちがおかしくなり、子どもも徐々に汚染されていく。
そういう子どもが大人になり、親となれば、彼らの子どももまた不幸になる。
そういった連鎖を断ち切らなくてはいけないということを「街」というキーワードを用いて、アフレックは一応の「答え」としているのではないか。
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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

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