ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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『2012』レビュー

◆評  価   5.0点
◆おススメ度  B-(少々中途半端な作品)

ステーキをがっつり食べようと思ったら、ステーキじゃなくてコンニャクだったというような映画。
エメリッヒに期待するほうが間違いなのかもしれないが、物足りなさを覚える。
壮絶な映像も見慣れてしまっているのか、期待していたほどではなかった。

どこかで見たことのある、ただのパニック・ディザスタームービーを作るのではなくて、人類が滅亡する際にいったいどういう光景ややり取りが見られるのかというリアルさがあるヒューマンドラマを製作したいというような狙いが見られるが、上手く成功したとは思えない。
かえって逆効果を招いて中途半端になったような気もする。

ヒューマンドラマを作りたいのならば、きちっと“核”を設定しないといけない。
本作ならば、“主人公たちが本当の家族になる”ということだろうか。
離れて暮らす息子たちと本当の“絆”を築けた際には、本作は評価される感動作になることができた。
父親のことをあまり好きではない息子がなんとなく父親と打ち解けて、なんとなく父親を助けようとしたのでは“感動”は生まれないのである。
父親に対して激しく反発する中で、父親の良さや父親からの愛情を再認識して、嫌っていたはずの父親を最後は自分の命を捨てようとしてまでも助けようとするところまで彼らの絆が成長しないと面白くない。
本来ならば、家族や息子を助けるために主人公が死ぬということが感動的な落としどころだが、そういうオチに持っていくことが難しくなるほど、本作は煮詰まっていない。
もしあの展開で主人公が死んだとしたら、逆に興ざめすること間違いなしだろう。
本作では多くのキャラクターが死んだが、はっきり言って効果的かつ感動的に描けたものがほとんどなかったような気がする(ギリギリ評価できるのはロシアのオヤジくらいか)。
誰かのために何かをして“死ぬ”という人間の美しさが伝わってこない。

また、エイリアンなどが登場するわけではないので、何かしらの“悪”というスパイスが必要ではないか。
人間の敵は自然ではなくて人間という落としどころにもなる。
金持ちのロシアのオヤジと科学者の上司のような男の二人が“悪”の候補者になり得たが、どちらも存在感を発揮したとは思えない。
彼らを含めて、いったい何のために登場しているのか分からないキャラクターが多すぎる。
人間というものは生き残るためには、誰かを犠牲してもいとわないという考え方もあるので、人間の浅ましさをも描いた方がよい。
その方が、人間の美しさも引き立つだろう。
いずれにせよ、困難にぶち当たった際に一致協力して立ち向かおうという人間の姿を描く濃密なヒューマンドラマか、自分だけが助かりたいという人間の醜さが招く悲劇か、何かしらのものを描かないと本作のような中途半端な作品になってしまう。

さらに、本作のような作品こそ、3D辺りで見たかったという想いもある。
3Dならば、多少の欠点が補われるほどの迫力が出る。
多額の制作費を掛けた割には勿体ない作品になってしまった。
製作が1年ほど早かったのではないだろうか。
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