ばったすいみんぐすくーる

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『パブリック・エネミーズ』レビュー

◆評  価   6.0点
◆おススメ度  B-(ストーリー的には面白みはない)

評価しようと思えば、いくらでも評価はできる作品には仕上がっている。
映像面においては、素晴らしいシーンや素晴らしいアングルなど、見所で溢れている。
例えば、森の中でデリンジャーが銃を乱射するシーンを映しながら、相手の動きまでをも同時に捉える場面などには唸らされる。
また、個人的に気に入ったのは、“静”から一気に“動”へと展開していく演出だ。
冒頭の脱獄シーン、銀行強盗シーン、アパートやクルマの中にいる捜査官を襲う各シーンなど、少なくとも4~5ヶ所はそういった演出を試みている。
このような演出により、作り物らしくはないリアリティさは生まれている。
ただ、マイケル・マンらしい臨場感のある演出は冴えているが、映画としては面白みに欠けるような気がする。

特に、人間ドラマが希薄のように感じられた。
ジョン・デリンジャーという人物がはっきり言って見えてこない。
人質に取った女性にコートを貸してやるところを含めて、もちろん断片的にはどのような人物かは分かるが、デリンジャーに共感したり、彼の生き様に感動したりはできにくい。
ジョニー・デップの圧倒的な存在感により、彼の姿は確かにカッコよくは描かれているが、彼の内面を深く描けば、もっともっとデリンジャーは輝きを増したのではないか。
本作のメインになると思われたデリンジャーと恋人のビリーの肝心な関係も深くは描かれていない。
深まりそうになったところで、逮捕されてしまうので仕方がないところはあるものの、彼らの関係には物足りなさを覚える(ラブシーンは綺麗に撮られていたが)。
デリンジャーとFBI捜査官のパーヴィスの関係も何も伝わってくることはなく、パーヴィスの執念といったものは感じられない(仲間を殺された悔しさは感じられるが)。
出番の少なかったフーヴァーの方が存在感を発揮するようではダメだろう。
緊迫感を伴って追われる者を描くためには、追う者の存在感が強くなければ、面白みがなくなる。
そして、デリンジャーとその仲間たちの関係もイマイチなので、初見では誰かが死んでも、訳の分からない奴が死んだとしか感じられない。
FBIサイドとしても増強したメンバーを含めて、彼らの存在感が強くはないので、この部分においても面白さが感じにくい(デリンジャーが見に行く映画を当てるというシーンなどはあるが)。
人間ドラマをメインにしたタイプの映画ではないということもできるが、ストーリー上の面白さを感じにくいタイプの映画になってしまった。

マイケル・マン監督作品の「コラテラル」に近い感想を抱いた。
あれが好き者には受け入られる作品であろう。
しかし、「ヒート」や「インサイダー」辺りには、人間ドラマがきちんと描かれていたような気がしたが、自分の記憶違いだろうか。
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