ばったすいみんぐすくーる

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「重力ピエロ」DVDレビュー

◆評  価   6.5点
◆おススメ度  B(悪くはないが、強いて薦められる作品でもない)

伊坂幸太郎原作作品。
原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。
雰囲気や仕上りは悪くはないので、評価は低くはない。
しかし、「どこが良かったか」と問われると、なかなか答えが見当たらないという困った作品。
家族の絆に対して、大いに感動できるものでもなく、不可思議なストーリーやサスペンスに関しては文句を付けるレベルではないが、回りくどさにやや疑問点も生じてしまう(放火の動機自体は分からなかったが、犯人はだいたい分かる)。

“たかだか・・・”という事柄がいかに関係者を苦しめるかが痛いほどに伝わってくるが、一歩間違えれば「改心しない犯罪者は殺してもよい」という極端な結論が導かれてもおかしくはない。
どんなに苦しいことがあっても、笑って明るくしていればよいというメッセージは心に響くので、ありきたりで単なるキレイごとのオチになるかもしれないが、“復讐”を果たすことなく、犯罪者にある程度のダメージを与える程度に済ませてもよかったかもしれない。
復讐を果たすことである程度スッキリとするかもしれないが、別の苦しみにさいなまれることになるだろう。
しっかりとしていないかもしれないが、兄なのだから、やはり弟を止めないといけない。
兄だからこそ、弟を止めないといけないというべきだろうか。
逆に、兄が犯罪を企てているとすれば、弟だからこそ、兄を止めるということもあるだろう。
「グレープ」のやり取りのように一緒になって、笑って明るくすれば、弟の心の傷を癒してやることができるのではないか。
“血”よりも家族の“絆”は濃いのであり、“最強の家族”というのはそういうことではないだろうか。
(統計学的なデータは分からないが)暴力的な性質は先天的にひょっとして遺伝するかもしれないが、性格は後天的にも形成されるものであり、犯罪に対して犯罪で仕返しをするというのはいかがなものか。
自己の遺伝子を否定したいにも関わらず、自らそれを認めることにはならないか。
せっかく産んで育ててくれた父母の恩に報いることにもならないだろう。
どんなに苦しいことがあっても、“復讐”をしなくても最強の家族の“絆”はそれを乗り越えることができるはずだ。

もし、“復讐”を肯定ないし是認できるレベルにもっていきたいならば、もう少し深く兄弟の内面に切り込まないといけない。
“法律”“倫理”といったものを超越できる作品レベルに達しないと、「殺人はやっぱりダメだよ」という意見が多くなっても仕方がないだろう。
原作を読んでいないので、こういうことしか言えない。
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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

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