ばったすいみんぐすくーる

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『インビクタス/負けざる者たち』レビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  B(誰が見ても良い作品ではあるが・・・)

良い映画であるとは思う、それについては否定しにくい映画だ。
しかし、好みの問題もあるが、ややあっさりとしすぎているという印象も拭えないところはある。
自分がラグビー、南アフリカ、マンデラにほとんど関心がないという理由もあるだろうが、心に熱いものをそれほど感じなかったということも言えなくはない。
ただ、実話モノでもあり、あまり感情を込めて描くとやや支障や批判を受ける可能性もあるので、ある程度は客観的な視点に立たざるを得なかったのかという気もする。
また、あまり押し付けがましいものはイーストウッドが好まないのだろう。
鑑賞する者に様々な判断を委ねているのはイーストウッドならではの余裕か。

一本の道を境にしてラグビーをプレイする“白人”とサッカーをプレイする“黒人”を二つに分けて、その間をマンデラの車が走り抜けるという冒頭のシーンが非常に印象的だ。
このシーンだけでほとんどのことを語り尽くしている。
イーストウッドはさらに分かりやすくするために、SPに関しても白人チームと黒人チームを分けていき、対抗軸を構築している。
徐々に白人と黒人が混ざり合っていく仮定を“マンデラ”を象徴的に描きながら、最後には共に“勝利”という気持ちを共有し、一つの国家としてまとまるほどに盛り上げていっている。
熟練された演出は磐石と言わざるを得ない計算されたものとなっている。

また、“赦す”というキーワードは現在にも通じることだ。
昨今のアメリカを巡る紛争や解決の見通しの立たない民族対立などのワールドワイドのことから、我々が属する小さなサークル・社会にまで当てはまる。
人間の集まりである以上、“対立”が生じることは防ぎようがないが、“憎しみ”からは新たな“対立”しか産まない。
“赦す”というシンプルだが、難しいことを一つの解決策として提示している。
何十年も牢獄に入れられたマンデラが出来たことなのだから、我々にも出来るはずだというメッセージだろうか。
マンデラ同様にイーストウッド自身も“過去”ではなくて“未来”を見続けているような気がしてならない。

さらに冬季オリンピック及びサッカーワールドカップイヤーという時期にふさわしい映画となっている。
本作やオリンピックを見ていると、やはりスポーツは多くの人をまとめるチカラを持っているものだと改めて感じさせる。
ややドライな感情をもつ日本人にとっては、こういった感情こそ必要なのかもしれない。
マンデラが行ったように、我が国の指導者にもスポーツにもっと関心をもってもらいたいものだ。
石原都知事のようにオリンピック誘致に暴走気味に突っ走ったケースもあるので、難しいところはあるが。
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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

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