ばったすいみんぐすくーる

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『グリーン・ゾーン』レビュー

◆評  価   4.0点
◆おススメ度  C(「ボーン」シリーズの延長戦ではない)

好きな人にはたまらない作品かもしれないが、個人的には全く合わなかったと正直に白状したい。
あまりに合わなすぎて、完全に飽きてしまった。
ブレるカメラ、早すぎてよく分からない映像、ムダに多いセリフに辟易して、「もう好きにやってよ」と集中力を切れた状態で鑑賞していたので、評価は低くせざるを得ない。

一方では、臨場感があり、迫力があり、リアルな世界が繰り広げられており、興奮できる映像ともジャッジできるが、他方では、暗い画面の中で人影がうごめいているだけの訳の分からない映像ともいえる。
自分には完全に後者でしかなく、見る者を選ぶ映画といえるか。
「ブラックホーク・ダウン」「ハート・ロッカー」「キングダム/見えざる敵」「ワールド・オブ・ライズ」といった映画を高く評価しているので、ここまで合わないとは思わなかったのだが、エンターテイメント性の有無がポイントなのだろうか。
本作は非常に政治的なメッセージが強い作品でもある。

「大量破壊兵器はどこにあるのか」ということは、当時にはかなり話題となり、問題となったテーマであることを記憶している。
製作当時にはまだ良かったのかもしれないが、2010年の今となってそれを論じても大した意味はないのではないか。
「大量破壊兵器は実は存在しなかった」という事実を明らかにしたくらいでは、いまさら誰も驚かないだろう。
たとえ、大量破壊兵器が見つかったからといって、イラク戦争が完全に正当化されるわけでもない。
もっとも、本作においても「大量破壊兵器はどこにあるのか」ということ自体は大きな論点にはなっていないような気がした。

本作においては、捏造された資料に基づいて戦争に踏み切り、その戦争によって多くの者が苦しめられたという事実、本来役割を果たさなくてはならないマスコミによって、情報操作されたという事実をポイントにしていると思う。
また、「戦争後の統治の在り方」についても一石を投じている。
アメリカ人ではなくて、イラク人によってイラクのことを決定しなくてはいけなかったということは素晴らしいまとめ方だとは思う。
イラク問題がここまでコジれている要因の一端を教えてくれている。
ジャーナリスト出身であるポール・グリーングラス監督が、今なお問題になっていることについて、非常にマジメかつ真剣に取り組んでいる姿勢は評価したいが、スター俳優によるアクション・サスペンスを堪能したいという欲求にはマッチしていないと言わざるを得ない。
政治的な作品とエンターテイメント性ある作品との両立は難しく、「大いなる陰謀」のようなマジメな映画になっても困るが、スタンスをはっきりとどちらかに寄せても良かったのではないか。
自分にはどっちつかずで、意義を見出せない映画としか思えなかった。
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