ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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全米映画興行収入(8月第4週目)

1位となったのは新作の「The Last Exorcismk」。
事前には3日間で16.2百万ドルのオープニングと予想されているが、予想を上回る21.3百万ドルのオープニングを飾った。
制作費は極安の1.8百万ドルとなっている。
「パラノーマル・アクティビティ」(トータル108百万ドル)の1万5千ドルにはさすがに敵わないが、ホラー作品の低予算には驚くばかり。
①スターを登場させる必要がないこと、②舞台が限定的であり、セット一つ・ロケ地一箇所で撮影できること、③スケジュールを上手く組めば、撮影に時間が掛からず、スタッフも少人数で済むことなどが理由だろう。
ローリスクの上に、アメリカ人はホラーを好むのでハイリターンとなる。

本作はイーライ・ロスがプロデュースした作品。
彼が監督した作品の興行収入は以下のとおり。
☆02年「キャビン・フィーバー」トータル21百万ドル
OP09→15→18→20→21
☆06年「ホステル」トータル47百万ドル
OP20→35→43→46→47
☆07年「ホステル2」トータル18百万ドル
OP08→14→17→18
☆10年「The Last Exorcismk」
OP21百万ドル→
自身が監督した作品よりもヒットしている。
「ホステル」トータル47百万ドルがライバルとなるだろうか。
「The Last Exorcismk」の興行収入は4千万ドル台となりそうだ。
評価はそれほど悪くはないが、高くもないので、ロングセールスにはならないだろう。

ホラー作品としては以下のような作品がライバルか。
☆09年「スペル」トータル42百万ドル
OP16→28→35→39
☆04年「エクソシスト ビギニング」トータル42百万ドル
OP18→31→37→40
製作費1億ドルを掛けてもこの程度しか稼げない場合もあるのに、製作費1.8百万ドルでもこの程度稼ぐこともできるので、映画というビジネスは面白い。


2位となったのは新作の「Takers」。
事前には3日間で11.1百万ドルのオープニングと予想されているが、予想を大きく超える21.0百万ドルのオープニングを飾った。
製作費2千万ドルを余裕で回収している。
評価は普通程度であり、このオープニングの高さの理由がよく分からない。
ヘイデン・クリステンセン、マット・デュロン、クリス・ブラウン、ポール・ウォーカー、ゾーイ・サルダナなどが出演したクライムアクション。
「オーシャンズ」シリーズ、スタローン監督の「エクスペンダブルズ」同様に、多数の俳優が登場する作品は受けがよいのだろうか。

多数の俳優がチームを組む、今年公開された作品の興行収入は以下のとおり。
☆10年「エクスペンダブルズ」
OP35→65→82百万ドル→
☆10年「特攻野郎Aチーム THE MOVIE 」トータル77百万ドル
OP26→50→63→69→74
☆10年「Takers」
OP21百万ドル→
「Takers」の興行収入は6千万ドル程度だろうか。

ヘイデン・クリステンセン主演作としては08年「ジャンパー」トータル80百万ドル、マット・デュロン主演作としては09年「アーマード 武装地帯」トータル16百万ドルとなっており、ヘイデン・クリステンセンの人気も多少あったのかもしれない。


3位は3週目の「エクスペンダブルズ」。
トータルでは82百万ドルとなっている。
製作費8千万ドルをようやく回収した。
これがコケたら、スタローンの監督・俳優生命が終わると思われただけに一安心というところか。
シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ローク、ブルース・ウィルス、アーノルド・シュワルツェネッガーととにかくキャスティングが豪華。

シルベスター・スタローン監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆06年「ロッキー・ザ・ファイナル」トータル70百万ドル
先22→48→61→65→68
☆08年「ランボー最後の戦場」トータル43百万ドル
OP18→30→37→40→42
☆10年「エクスペンダブルズ」
OP35→65→82百万ドル→
「ロッキー・ザ・ファイナル」を超えている。
現時点では1億ドルが落ち着きどころか。
『監督が監督だけに初動タイプの疑いが強いが、評価は高くなっており、評判に釣られて鑑賞する客も増えるだろう』と思っていたが、やはりやや初動傾向にあったようだ。
「ランボー」の続編の企画が飛んだようだが、このヒットを受けて、企画が再燃するようなこともあるかもしれない。
それよりも、本作の続編の方が早いだろうか。


4位は3週目の「食べて、祈って、恋をして」。
トータルでは61百万ドルとなっている。
製作費6千万ドルをようやく回収した。
不安のあったジュリア・ロバーツ作品ではあるが、無難な結果を残しそうだ。
原作はかなり有名のようであり、その影響もあったか。
共演は、ハビエル・バルデム、ジェームズ・フランコ。

ジュリア・ロバーツ主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆90年「プリティ・ウーマン」トータル178百万ドル
☆99年「ノッティングヒルの恋人」トータル116百万ドル
☆00年「エリン・ブロコビッチ」トータル126百万ドル
☆01年「ザ・メキシカン」トータル67百万ドル
OP20→38→51→58→62
☆01年「アメリカン・スウィートハート」トータル93百万ドル
OP30→59→75→83→88
☆03年「モナリザ・スマイル」トータル64百万ドル
OP12→31→50→57→60
☆04年「クローサー」トータル34百万ドル
☆09年「デュプリシティ」トータル41百万ドル
OP14→26→32→39→40
☆10年「食べて、祈って、恋をして」
OP23→47→61百万ドル→
「ザ・メキシカン」「モナリザ・スマイル」が6千万ドル台なので、この程度を稼げれば合格ラインとなるか。
現時点では7~8千万ドル程度が落ち着きどころではないか。
ここ数年活躍が目立たなかった割には、コケてはいないので問題はないだろう。
評判はそれほど良くはないようなので、あまり粘りはなさそうだ。


5位は4週目の「The Other Guys」。
トータルでは99百万ドルとなっている。
製作費は1億ドルとなっており、製作費をほぼ回収している。

監督はウィル・フェレルの盟友のアダム・マッケイ。
過去に「俺たちニュースキャスター」「タラデガ・ナイト」「俺たちステップ・ブラザース-義兄弟-」でコンビを組んでいる。

ウィル・フェレル主演作の興行収入は以下の通り。
☆04年「俺たちニュースキャスター」トータル85百万ドル
OP28→57→071→078→082→083
☆05年「奥様は魔女」トータル63百万ドル(※主演はニコール・キッドマン)
OP20→39→051→057→060→061
☆06年「タラデガ・ナイト」トータル148百万ドル
OP47→90→114→128→137→142
☆06年「主人公は僕だった」トータル41百万ドル
OP13→23→033→037→039→040
☆07年「俺たちフィギュアスケーター」トータル119百万ドル
OP33→68→090→101→108→112
☆08年「俺たちダンクシューター」トータル33百万ドル
OP15→25→030→032→033→033
☆08年「俺たちステップ・ブラザース-義兄弟-」トータル100百万ドル
OP31→63→081→091→096→098
☆09年「マーシャル博士の恐竜ランド」トータル49百万ドル
OP19→35→044→047→048→048
☆10年「The Other Guys」
OP36→70→088→099百万ドル→
成功と失敗を交互に繰り返すコメディ俳優。
アダム・マッケイ監督作品ということもあり、今回は成功のようだ。
1億1~2千万ドル程度が落ち着きどころか。
「俺たちフィギュアスケーター」トータル119百万ドルを超えたいところだ。
コメディ系も増えてきているが、マーク・ウォルバーグとの目新しいコンビも注目されたか。
ドウェイン・ジョンソン、サミュエル・L・ジャクソンなど、キャスティングも豪華だ。
評価も思ったよりも高くなっており、恐ろしいほどの初動タイプではなさそうだ。


6位は2週目の「Vampires Suck」。
トータルでは28百万ドルとなっている。
製作費は2千万ドルであり、余裕で制作費を回収した。
本作は、「トワイライト」サーガシリーズの大ヒットに乗じた、ヴァンパイア映画のパロディ作品。
最終絶叫計画シリーズなどの原作を手掛けたジェイソン・フリードバーグ、アーロン・セルツァー監督作品。

彼らの監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆07年「鉄板英雄伝説」トータル40百万ドル
OP19→30→36→38→39
☆08年「ほぼ300<スリーハンドレッド>」トータル38百万ドル
OP19→29→34→36→37
☆08年「ディザスター・ムービー!」トータル14百万ドル
OP06→11→13→14→14→14
☆10年「Vampires Suck」
先19→28百万ドル→
「Vampires Suck」の興行収入は3千万ドル台が落ち着きどころか。
「鉄板英雄伝説」「ほぼ300<スリーハンドレッド>」と同程度となりそうだ。
この手のパロディモノは近年すたれつつあったが、人気のヴァンパイア映画に目をつけたことが幸いしたのか、コケずに済んだ。
制作費も格安であり、パロディモノはローリスクともいえる。
評価はいつも通り良くはなく、当然初動タイプとなっている。


7位は7週目の「インセプション」。
トータルでは271百万ドルとなっており、製作費160百万ドルを余裕で回収している。
先週9位だったのに、7位に復活している。

監督は「メメント」のクリストファー・ノーラン。
監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆02年「インソムニア」トータル67百万ドル
☆05年「バットマン ビギンズ」トータル205百万ドル
先73→123→151→172→183→191
☆06年「プレステージ」トータル53百万ドル
☆08年「ダークナイト」トータル533百万ドル
OP158→214→394→442→471→489→502
☆10年「インセプション」
OP63→143→193→228→248→262→271百万ドル→
「バットマン ビギンズ」を余裕で突破した。

レオナルド・ディカプリオ主演作の興行収入は以下の通り。
☆02年「ギャング・オブ・ニューヨーク」トータル78百万ドル
OP09→30→047→055→060
☆02年「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」トータル165百万ドル
先49(OP30)→97→119→134→145
☆04年「アビエイター」トータル103百万ドル(2週目より拡大)
拡10→32→043→050→058
☆06年「ディパーテッド」トータル132百万ドル
OP27→57→077→091→102
☆06年「ブラッド・ダイヤモンド」トータル57百万ドル
OP09→19→025→036→044
☆08年「ワールド・オブ・ライズ」トータル39百万ドル
OP13→24→031→035→037
☆08年「レボリューショナリー・ロード」トータル23百万ドル
☆10年「シャッター・アイランド」トータル128百万ドル
OP41→076→096→108→116→121
☆10年「インセプション」
OP63→143→193→228→248→262→271百万ドル→
2010年に1億ドル突破作品が2本もある俳優となる。
彼にとっては「タイタニック」に次ぐ、自身2番目に高い興行収入となりそうだ。
2億ドル突破後も伸ばしていくだろう。

ジャンルは異なりそうだが、「マトリックス」シリーズ辺りがライバルか。
☆99年「マトリックス」トータル171百万ドル
☆03年「リローデッド」トータル282百万ドル
☆03年「レボリューションズ」トータル139百万ドル
「リローデッド」トータル282百万ドル辺りまで伸びるのではないか。

今年公開された以下のような作品もライバルとなる。
☆10年「アイアンマン2」現時点で312百万ドル
OP128→211→251→275→291→299→305
☆10年「エクリプス/トワイライト・サーガ」現時点で298百万ドル
先158→235→265→280→288→293→296
☆10年「インセプション」
OP063→143→193→228→248→262→271百万ドル→
「ダークナイト」同様に、評価は恐ろしく高く、相当に粘りそうだ。
まだまだ先が長いが、いずれは近いところまで伸ばしていくだろう。
2億8千万~2億9千万ドル程度が落ち着きどころか。


8位は2週目の「Nanny McPhee Returns」。
トータルでは17百万ドルとなっている。
製作費35百万ドルの回収は苦しいだろう。
監督は初監督となるスザンナ・ホワイト。
主演は前作に引き続きエマ・トンプソン、共演はマギー・ギレンホール。
アメリカでは05年に公開された「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」の続編となるファミリー向きファンタジー作品。

前作の興行収入は以下のとおり。
☆05年「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」トータル47百万ドル
OP15→27→33→37→43
☆10年「Nanny McPhee Returns」
OP08→17百万ドル→
本作の興行収入は2千万ドル後半程度だろうか。
前作の半分程度になってしまうとは思わなかった。
ファンタジーモノは視覚効果に製作費がかさむ上に、結構無視されることも多いので、意外と高いリスクがあると思われる。
原作があるので映画化しやすいが、あまり割りに合わないところがある。
本作の評価はそれほど悪くはないのに、評価に関わらずコケてしまうことがよくある。


9位は2週目の「The Switch」。
トータルでは16百万ドルとなっている。
監督はウィル・スペック、ジョシュ・ゴードン。
このコンビは過去に「俺たちフィギュアスケーター」を手掛けている。
主演はジェイソン・ベイトマン、ジェニファー・アニストンのコメディの作品である。

人工授精モノのようなので、最近公開されたジェニファー・ロペスの作品と被ったことがコケた要因だろうか。
☆10年「The Back-Up Plan」トータル37百万ドル
OP12→23→30→34→36
☆10年「The Switch」
OP08→16百万ドル→
「The Switch」の興行収入は2千万ドル台が落ち着きどころか。
ジェニファー・アニストン主演作品としては、ジェラルド・バトラー共演作の「バウンティー・ハンター」(トータル67百万ドル)が今年公開されたばかりであり、タイミングが悪いような気がする。
評価は普通程度であり、悪くはないようだ。


10位は2週目の「Piranha 3D」。
トータルでは18百万ドルとなっている。
宣伝を工夫したようだが、あまり効果がなかったようだ。

70年代のホラー作品「ピラニア」のリメイク作品。
題材が題材だけに現代においてヒットさせるのは難しい作品だろう。
いくら3Dだからといっても、さすがに厳しい。
仮に「ジョーズ」を3D化したところで、ヒットするかは分からない。
ただ、製作費は24百万ドルとなっており、これでも黒字になる可能性もある。

監督は、アレクサンドル・アジャ。
過去の作品の興行収入は以下のとおり。
☆06年「ヒルズ・ハブ・アイズ」トータル42百万ドル
OP16→29→36→39→40
☆08年「ミラーズ」トータル31百万ドル
OP11→20→25→28→29
☆10年「Piranha 3D」
OP10→18百万ドル→
「Piranha 3D」の興行収入は2千万ドル台が落ち着きどころか。
評価は高いようだが、粘ることは難しいか。
一般向けではなくて、マニア向けなのか。


次週のランキングには以下の作品が登場予定。
☆ジョージ・クルーニー主演のサスペンスドラマ「The American」
☆ドリュー・バリモア、ジャスティン・ロング主演のラブコメ「Going the Distance」
☆ロバート・ロドリゲス監督のアクションアドベンチャー「Machete」
いずれも一長一短があり、微妙な感じとなりそうだ。
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