ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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全米映画興行収入(3月第1週目)

1位となったのは新作の「ランゴ」。
事前には週末3日間で46.2百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想を下回る38.0百万ドルのオープニングを飾った。
製作費135百万ドルの回収が目標となる。
先週『アニメ作品は強いはずだが、本作がヒットするかどうかは分からない』と書いたとおり、やや微妙な結果となっている。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのゴア・ヴァービンスキー監督のアニメ作品であり、ジョニー・デップが声優を務めている。
アニメ経験がない監督という不安があるのではないか。
パラマウントが製作したアニメ作品。

パラマウント(ドリームワークス)系のアニメ作品の興行収入は以下のとおり(「シュレック」シリーズを除く)。
☆10年「ヒックとドラゴン」トータル218百万ドル
OP44→092→133→158→178→192→201→208
☆08年「カンフー・パンダ」トータル215百万ドル
OP60→117→156→179→193→202→207→209
☆09年「モンスターVSエイリアン」トータル198百万ドル
OP59→105→140→163→175→182→187→191
☆05年「マダガスカル」トータル194百万ドル
OP47→100→128→147→160→171→179→184
☆08年「マダガスカル2」トータル180百万ドル
OP63→117→137→159→166→170→172→175
☆04年「シャーク・テイル」トータル161百万ドル
OP48→087→119→137→147→154→158→158
☆06年「森のリトルギャング」トータル155百万ドル
OP38→076→112→130→139→145→148→150
☆10年「メガマインド」トータル148百万ドル
OP46→089→109→130→137→140→142→143
☆07年「ビー・ムービー」トータル127百万ドル
OP38→072→094→112→118→121→122→123
☆11年「ランゴ」
OP38百万ドル→
「森のリトルギャング」「ビー・ムービー」と同じような出足となっている。
1億6千万ドル以下、1億2千万ドル以上というところか。
評価は高いので、ある程度の伸びはありそうだ。
「ランゴ」の興行収入は、「メガマインド」と同程度の1億4~5千万ドルと考えたい。
とりあえずは、やはり製作費135百万ドルの回収が目標となる。


2位となったのは新作の「アジャスメント」。
事前には週末3日間で20.2百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想をやや上回る20.9百万ドルのオープニングを飾った。
先週『「The Adjustment Bureau」はフィリップ・K・ディック原作作品であり、悪くはない成績となるだろう』と書いたとおりとなっている。
マット・デイモン主演のSFサスペンス作品。
監督はあまりキャリアのないジョージ・ノルフィ。
「オーシャンズ12」や「ボーン・アルティメイタム」の脚本や共同脚本を手掛けている。

フィリップ・K・ディック作品の興行収入は以下のとおり。
☆02年「マイノリティ・リポート」132百万ドル
OP36→73→97→110→118
☆90年「トータル・リコール」トータル119百万ドル
☆03年「ペイチェック」トータル54百万ドル
先19→39→46→50→53
☆82年「ブレード・ランナー」トータル28百万ドル
☆11年「アジャスメント」
OP21百万ドル→
盟友のベン・アフレックが主演した「ペイチェック」は超えたいところだ。
「アジャスメント」の興行収入は5~6千万ドルとなりそうだ。
稼ぎにくいサスペンス作品であり、この程度でも十分といえるだろう。
内容は全く違うが、お仲間のジョージ・クルーニー主演の、07年「フィクサー」トータル49百万ドル、10年「The American」トータル36百万ドルを超えれば十分。
マット・デイモン自身も、「インフォーマント」トータル33百万ドル、「インビクタス」トータル37百万ドル、「グリーン・ゾーン」トータル35百万ドル、「ヒアアフター」トータル33百万ドルと4連続で3千万ドルの興行収入だったので、これらを超えればよい。
評価は高くなっているので、ある程度の伸びはあるだろう。


3位となったのは新作の「Beastly」。
事前には週末3日間で7.4百万ドルを稼ぐと予想されていたが、予想を上回る10.1百万ドルのオープニングを飾った。
製作費17百万ドルの回収はできそうだ。
先週『「Beastly」はコケそうだ』と書いたが、「美女と野獣」をベースにした作品とのことであり、その辺りの知名度が影響したか。

アレックス・ペティファー主演のファンタジー作品。
アレックス・ペティファーは「アイ・アム・ナンバー4」にも出演している。
☆11年「アイ・アム・ナンバー4」
OP19→38→46百万ドル→
☆11年「Beastly」
OP10百万ドル→
「アイ・アム・ナンバー4」の半分程度の興行収入となりそうだ。
トータル2~3千万ドルとなりそうだ。
評価は普通程度であり、高い伸びはないだろう。


4位となったのは新作の「Hall Pass」。
トータルでは27百万ドルとなっている。
製作費36百万ドルの回収が目標となる。

98年「メリーに首ったけ」で有名なファレリー兄弟監督作品。
主演は、オーウェン・ウィルソンなど。
ファレリー兄弟監督がヒットを飛ばしたのは90年代の頃であり、最近はそれほど高い成績にはなっていない。

ファレリー兄弟監督作品の興行収入は以下のとおり。
☆03年「ふたりにクギづけ」トータル34百万ドル(マット・デイモン主演)
OP09→17→24→31
☆05年「2番目のキス」トータル42百万ドル(ドリュー・バリモア主演)
OP12→24→32→36
☆07年「ライラにお手あげ」トータル37百万ドル(ベン・スティラー主演)
OP14→26→32→35
☆11年「Hall Pass」
OP14→27百万ドル→
スターを主演に迎えても3~4千万ドルとなっている。
「ライラにお手あげ」と同様のペースであり、「Hall Pass」の興行収入は3千万ドル台となりそうだ。
製作費を回収できるかどうかがポイントなる。
クセがある監督なので、一般受けはしないのだろうか。
コケずに標準通りに稼げれば問題はないかもしれない。
評価は普通程度であり、伸びはないだろう。


5位は4週目の「Gnomeo and Juliet」。
トータルでは84百万ドルとなっている。
先週『3週目で首位に立つという珍しい結果となった』と書いたが、確定値では逆転されて2位だったようだ。
ディズニー系の3Dアニメ。
「ロミオとジュリエット」が題材となっている。
公開前は、それほど高い興行収入にならないと思われていたようだが、『アニメ作品であり、「Gnomeo and Juliet」はハズさないだろう』と公開前に書いたとおりとなっており、アニメ作品の需要はやはり高い。
監督は、「シュレック2」の共同監督のケリー・アズベリー。

参考となりそうなディズニー系が手掛けたアニメ作品は以下のとおり。
☆05年「チキン・リトル」トータル135百万ドル
OP40→80→99→118→124→127
☆08年「ボルト」トータル114百万ドル
OP26→67→79→89→95→102
☆09年「プリンセスと魔法のキス」トータル104百万ドル
3週目拡大27→45→64→86→93→96
☆07年「ルイスと未来泥棒」トータル98百万ドル
OP25→52→72→82→88
☆11年「Gnomeo and Juliet」
OP25→50→74→84百万ドル→
2週目までは『さすがにこれらを下回りそうだ』と書いたが、「ルイスと未来泥棒」は見えてきた。
2週目まで『8~9千万ドル程度と考えたい』と予想したが、やはりアニメ作品の伸びは高い。
「Gnomeo and Juliet」の興行収入は9千万~1億ドルとなりそうだ。
アニメ作品の安定度は堅く、そのうちディズニー系は根強いといえる。
評価は普通程度であり、高い伸びはないと思ったのだが、評価はあまり関係ないようだ。


6位は3週目の「身元不明」。
トータルでは53百万ドルとなっている。
製作費3千万ドルの回収は余裕だった。
リーアム・ニーソン主演のサスペンス・ドラマ。
かなりの年配だが、リーアム・ニーソンは稼げる俳優となってしまったようだ。

監督は、05年「蝋人形の館」(トータル32百万ドル)、09年「エスター」(トータル42百万ドル)のジャウム・コレット=セラ。

リーアム・ニーソン主演作品の興行収入は以下のとおり。
☆09年「96時間」トータル145百万ドル
OP25→54→78→95→108→118→127→133→137
☆10年「特攻野郎Aチーム THE MOVIE 」トータル77百万ドル
OP26→50→63→69→74→75
☆11年「身元不明」
OP22→43→53百万ドル→
「96時間」が大ヒットしたことは知っているが、まさか連続してビッグヒットするとは思わなかった。
この手の暗めのサスペンス作品はヒットしないはずだが、評価がかなり高い。
意識を無くした主人公が、意識を戻したときには妻が自分を知らないふりをしているというような話だったと思う。
ストーリーの面白さも評価されたかもしれない。
先週まで『「特攻野郎Aチーム THE MOVIE 」を超えると思うので、「身元不明」の興行収入は先週に引き続き9千~1億ドルと考えたい』と書いたが、「特攻野郎Aチーム THE MOVIE 」を超えるのは微妙となってきた。
「身元不明」の興行収入は7千万ドル台と考えたい。
評価が高いので、「96時間」の再現もあるかもしれないと思ったが、それはさすがにないようだ。


7位は15週目の「英国王のスピーチ」。
トータルでは124百万ドルとなっている。
製作費15百万ドルをあっさりと回収し、1億ドルを楽に突破している。
監督は、トム・フーパー。
出演は、コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ。
コリン・ファースの演技を中心として、賞レースを賑わしており、かなりの伸びがありそうだ。
ゴールデングローブ賞のドラマ部門の主演男優賞を獲得し、アカデミー賞作品賞、主演男優賞も獲得したため、まだまだ粘りそうだ。
「英国王のスピーチ」の興行収入は先週に引き続き1億5千万ドル程度まで伸びると考えたい。

以下のような作品と似たようなこととなりそうだ。
☆07年「Juno」トータル143百万ドル
04週目より拡大26→52→71→85→100→110→118→124
☆08年「スラムドッグ$ミリオネア」トータル141百万ドル
11週目より拡大56→67→77→87→098→115→125→133
☆10年「英国王のスピーチ」
10週目72→84→94→103→114→124
これらと同様にサプライズヒットとなりそうだ。
「スラムドッグ$ミリオネア」が目標となる。


8位は4週目の「Just Go With It」。
トータルでは88百万ドルとなっている。
製作費8千万ドルの回収は可能だった。
アダム・サンドラー、ジェニファー・アニストン共演のラブコメ。
監督は、アダム・サンドラー作品を多く手掛けているデニス・デューガン。
この手の作品は飽きられており、当初はコケるかなと思ったが、映画紹介VTRを見て、意外と新しいタイプのラブコメと思い、ヒットすると感じた。

アダム・サンドラー主演のコメディ作品の興行収入は以下の通り。
☆02年「Mr.ディーズ」トータル126百万ドル
OP37→74→094→108→116→121
☆03年「NY式ハッピーセラピー」トータル136百万ドル
OP42→80→104→115→123→128
☆04年「50回目のファースト・キス」トータル121百万ドル
OP40→72→089→099→107→113
☆05年「ロンゲスト・ヤード」トータル158百万ドル
OP48→96→118→132→142→148
☆06年「もしも昨日が選べたら」トータル137百万ドル
OP40→78→106→120→128→132
☆07年「チャックとラリー おかしな偽装結婚」トータル120百万ドル
OP34→72→092→104→110→114
☆08年「エージェント・ゾーハン」トータル100百万ドル
OP39→69→084→091→095→097
☆08年「ベッドタイム・ストーリー」トータル110百万ドル
先38(OP27)→86→97→104→108→109
☆09年「Funny People」トータル52百万ドル
OP23→41→48→51→51
☆10年「Grown Ups」トータル162百万ドル
OP41→78→111→129→142→151
☆11年「Just Go With It」
OP31→61→079→088百万ドル→
デニス・デューガン監督が手掛けた作品は、「チャックとラリー おかしな偽装結婚」「エージェント・ゾーハン」「Grown Ups」となっている。
過去の作品より低い動きとなっているが、この程度ならば問題ないだろう。
先週に引き続き、当面は1億ドル突破が目標となると考えたい。
アダム・サンドラーもジェニファー・アニストンもまだまだ安泰のようだ。
評価はそれほど悪くはない程度であり、高い伸びはないだろう。


9位は3週目の「アイ・アム・ナンバー4」。
トータルでは46百万ドルとなっている。
製作費6千万ドルの回収が目標となる。
マイケル・ベイがプロデュース、D・J・カルーソーが監督した作品。
アレックス・ペティファー主演の超能力モノのアクション。

D・J・カルーソー監督は以下の作品でヒットを飛ばしている。
☆07年「ディスタービア」トータル80百万ドル
☆08年「イーグル・アイ」トータル101百万ドル
期待は大きかったとは思うが、この手の超能力モノはあまりヒットしないと思う。

自分がイメージしていたのは以下のとおり。
☆08年「ジャンパー」トータル80百万ドル
先34(OP27)→56→67→72→76
☆09年「PUSH 光と闇の能力者」トータル32百万ドル
OP10→19→25→28→30
☆11年「アイ・アム・ナンバー4」
OP19→38→46百万ドル→
先週まで『「アイ・アム・ナンバー4」の興行収入は先週に引き続き「PUSH 光と闇の能力者」の倍程度の6~7千万ドル程度と考えたい』と書いたが、そこまで伸びそうもない。
「アイ・アム・ナンバー4」の興行収入は5千万ドル台となりそうだ。
製作費の回収は厳しそうだ。
評価はそれほど悪くはない程度なので、高い伸びはないだろう。


10位は4週目の「Justin Bieber: Never Say Never」。
トータルでは69百万ドルとなっている。
製作費13百万ドルをあっさりと回収した。
人気の若手歌手を描いたドキュメンタリー作品。
公開前に『「Justin Bieber: Never Say Never」(の興行収入)は分からない』と書いたとおり、この手の作品は予想外にヒットすることがある。

若手歌手を扱った作品は以下のとおり。
☆08年「ハンナ・モンタナ/ザ・コンサート 3-D」トータル65百万ドル
OP31→53→58→62→63
☆09年「Hannah Montana The Movie」トータル80百万ドル
OP32→57→66→71→74
☆09年「ジョナス・ブラズーズ/ザ・コンサート 3-D」トータル19百万ドル
OP13→17→18→19→19
☆11年「Justin Bieber: Never Say Never」
OP30→48→63→69百万ドル→
2週目に『「Justin Bieber: Never Say Never」の興行収入は6千万ドル前後となりそうだ』と書いたが、意外と伸びが続いている。
「Justin Bieber: Never Say Never」の興行収入は先週に引き続き7千万ドル台と予想したい。
「Hannah Montana The Movie」(トータル80百万ドル)は下回るだろう。
OP時に『6~7千万ドルとなりそうだ』と書いたが、そのままの予想にしておけばよかったかもしれない。
評価は見たこともない最悪なものとなっており、全米映画史上最低かもしれないが、ジョナス・ブラズーズのようなコケ方をしなければとりあえず問題はないだろう。


なお、学園モノコメディ「Take Me Home Tonight」は3.5百万ドルという大コケスタートとなっている。
学園モノなのでヒットすると思ったが、それほど甘くはないようだ。


次週のランキングには以下の作品が登場予定。
☆SFアクション「世界侵略:ロサンゼルス決戦」
☆ロバート・ゼメキスがプロデュースしたアニメ作品「少年マイロの火星冒険記」
☆アマンダ・セイフライドなどが出演するサスペンスドラマ「Red Riding Hood」
「世界侵略:ロサンゼルス決戦」「少年マイロの火星冒険記」は大ヒットしそうだ。
赤ずきんを題材とした「Red Riding Hood」もボチボチのヒットだろうか。
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