ばったすいみんぐすくーる

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『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』レビュー

◆評  価   6.0点
◆おススメ度  B(ストーリーよりも、ジャック・スパロウを楽しむ映画)

監督がゴア・ヴァービンスキーから、ロブ・マーシャルに代わったことによる効果を期待したが、その期待は裏切られた。
監督が代わろうとも、ジェリー・ブラッカイマー印の作品であることに代わりがなかったようだ。
昔の自分ならば満足しなかったかもしれないが、過去のシリーズを踏まえると、もはや「こんなものかな」という諦めの気持ちが強い。
アドベンチャー作品ながらワクワクするような感覚に全く襲われないことは残念であるが、ストーリー云々というよりも、ジョニー・デップ扮するジャック・スパロウが活躍する姿を見られれば、もはや十分という気さえする。
ジャック・スパロウをスクリーンで見るという目的さえ達成できればよいという作品ともいえる。
どんな状況に置かれても、シュークリームを食べることを決して諦めることなく、王様のところから逃げ出すシーンなどのジャックらしさを感じ取れればよいのではないか。

過去のシリーズはゴチャゴチャしており、収拾が付かないような状態であったが、本作はシンプルに構成されていることは改善されている。
しかし、シンプルにし過ぎており、黒ヒゲ軍、イギリス軍、スペイン軍という三者の関係すら上手く三角関係にすらなっていない。
スペイン軍の描き方を手抜きすぎており、観客はラストで拍子抜けするのではないか。
また、黒ヒゲ軍においても、ジャック、アンジェリカ、黒ヒゲという三者の関係が上手く三角関係になっていない。
アンジェリカは黒ヒゲを父親として慕っており、父親が死ぬという予言に逆らうためにジャックを利用したいのか。
黒ヒゲはアンジェリカを娘として大切に思っているのか、それとも自分が死なないように娘を利用したいのか。
父と娘の微妙なバランス関係に、父にとっては敵であり、娘にとっては忘れられない恋人であるジャックが絡むことによる“反応”をもっと楽しみたかった。
そもそも、ラストの展開を踏まえると、もっと父と娘の分かりやすくアピールした方がいいのではないか。
銃で撃つくだりなど、ラストの展開を踏まえると不要ともいえる。
父親が娘を大事にしていると観客に思わせておかないと、最後に活きてこない。
「俺はいいからオマエは生きろ」と娘に言って、娘の感情を揺さぶっておいて、最後に本性を表すといったような仕掛けにしてもよかっただろう。

さらに、本作のメインともなるような人魚と宣教師の関係もやや中途半端。
この二者の関係にもジャックがあまり絡んでいないので、最後に活きてこない。
多少は描かれているかもしれないが、人魚がジャックを助けたくなるようなエピソードを盛り込んだ方がよいだろう。

相変わらずジョニー・デップは自己の役割を全うしていたが、今回もいかんせん脚本が悪すぎたか。
あまりにも大作すぎて、ロブ・マーシャルも自己の存在感をあまり発揮できていないような仕上りであった。
しかし、本作をもう一度みたいとは思わないが、またジャック・スパロウを見たいという気持ちにはなれる作品。
アクションに金を掛けるよりも、脚本にもうちょっと金を掛けて欲しい。
次回こそそろそろ中身のあるものに期待したいところだ。
肝心の3D効果はあまり高くはないが、恐らく盗撮防止目的であろう。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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