ばったすいみんぐすくーる

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『デビル』レビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  B+(シャマラン監督作品が好きな人には向いている)

シャマラン監督が原案・プロデューサーを務めた作品。
「エアベンダー」のような普通のファンタジーを撮るくらいならば、こちらを自ら監督した方がよかったのではないかと思えるほど、悪くない映画に仕上がっている。
ただ、シャマランが監督をすると、どんでん返し的なオチのようなものを観客から期待されるので、他の監督に任せて、監督業から離れるのは悪くはない選択だったようだ。

本作において、どんでん返し的なオチを期待したり、誰がデビルであるか、結末はどうなるかなどは、あまり考えない方がよい。
そもそも80分という超短尺のため、ほとんど間延びしておらず、あまり余計なことを考える暇もなかった。
本作の設定ならば、いくらでも膨らませることはできたとは思うが、必要最小限を描くという思い切った戦略は悪くないと思う。
膨らませるタイプの映画とそうではない映画があり、本作は後者といえるだろう。
重くなりすぎず、軽くもなりすぎず、良いバランスの作品となっている。

必要最小限しか描かれていない作品ではあるが、サスペンス・ホラー・ヒューマンドラマなどがきちんと描かれており、満足のいく仕上りとなっている。
ホラー・サスペンスをベースにして、“赦し”“因果応報”“自業自得”“誠実性”“偶然ではなくて必然”“神と悪魔”などの、シャマランらしい説教臭いテーマを盛り込むのも自分の好みである。
エレベーターに乗り合わせた5人(+婚約者)、居合わせた刑事、狂言回しのような存在、なぜか災難にあってしまうビルの警備員・整備員など、キャラクターに関してもこの程度で十分だ。

真っ暗闇になった後に一人ずつ天罰が下るような古典的な演出も本作に限ってはそれほど悪くはないと思われる。
時代に逆行して、描かないくらいの思い切った演出の方が盛り上がる。
カメラに映り込んだ顔のようなものもあるが、下手にCGを多用すると恐らく興ざめするだろう。
タイトルがストレートの割には、突然の音や画像で観客を驚かすような、こけおどし的な演出を用いず、閉鎖的で舞台における疑心暗鬼などの心理的な圧迫を上手く利用されていた。
エレベーター内での謎が徐々に明らかになり、ラストももう一盛り上がりあると思わせておきながら、さらっと一言で片付ける辺りのセンスもよい。
あのシーンにおいては、あまり多くを語る必要がなく、短いセリフの方が心により響く効果があっただろう。
彼の心には当然わだかまりはあるだろうが、それぞれが前に向けて歩めるような明るさを描いている。
ホラーサスペンスであるにも関わらず、このような感じにさせてくれるというのは珍しいのではないか。

シャマランが企画した作品の映画化が今後も予定されているようであり、今後も期待できるスタートとなった。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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