ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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『モールス』レビュー

◆評  価   6.0点
◆おススメ度  B(オリジナルを薦める)

オリジナルを見ていなければ、ストーリーが独特のため楽しめたかもしれない。
しかし、ストーリーを認識した上で、オリジナルと比較してしまうと、やや物足りなく映る。
基本的なストーリーはオリジナルどおりであり、オリジナルの枠を超えてくるようなものではなかった。

オリジナルはスウェーデン映画ということもあるのか、直線的ではっきりと描いているので、分かりやすく感じやすい。
一方、オリジナル版はハリウッドらしく洗練された、上品でややふわったした仕上りで製作されており、はっきりとしたストレートな印象はなく感じにくくなってしまった。
また、オリジナルの枠から抜け出そうとした努力がかえって阻害しているような気もする。
主人公の少年の両親をしっかりと描かなかったり、復讐を果たそうとする男を登場させずに刑事役を登場させたりしたが、これらの改変が効果を生むような改良ではなくて、改悪になってしまった。

刑事役を登場させるならば、もっと刑事と少年のやり取りを描くなどして、キャラクターを確立させた方がよかったかもしれない。
父親代わり的に描くとより効果的だっただろう。
その父親代わりを裏切ってまで、初めての罪を犯すほど、少女のために身を捧げようとすると、より切なさが伝わる気がする。
この少年も数十年間、罪を犯しつつ、愛してしまった少女のために働くことになるのだろうという運命に観客は共感できるのではないか。
したがって、家族を描かないこともあまり意味がない。
むしろ、しっかりと母親の愛情を描いた方が、家族を裏切ってまで、愛に生きるようなものを感じられるのではないか。
誰かの手助けなくしては生きられない十字架を背負った少女にも少年を虜にするようなズルさのようなものも欲しいものだ。
この辺りがオリジナルでは感じられて、リメイク版では感じられない部分ともいえる。

逆に、そのようなズルさや切なさといった感情よりも、少年と少女の淡い恋を描こうとしたようにも思われたが、あまり上手くハマったような印象は受けなかった。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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