ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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『ゴーストライター』レビュー

◆評  価   8.0点
◆おススメ度  A(サスペンスがかなり好きな人向け、素人には重いかも)

良質なサスペンス作品。
サスペンス色だけではなくて、政治色も強く、濃厚な時間を堪能できる。
時勢を取り入れており、完全なフィクションの中にリアルさが加わっている点も評価したい。
先が見えそうで見えない展開、深いのか浅いのかよく分からない謎など、ロマン・ポランスキーの見せ方は流石だ。
外相やネット検索によって、ある程度の謎を明らかにしておいて、さらにもう一転させているところも面白い。
それぞれがこだわる原稿の冒頭部分というキーワードもラストに活きている。
これだけではなくて、各種の伏線が上手く活かされている。

ラストのマクレガーの行動はやや腑に落ちないところはあるが、あのような落としどころは映画としては悪くはない。
全ての行動に理がかなっている必要はなく、映画としてネタを明かすことが必要である。
また、あのような形であっさりと退場させることで、不気味さや闇の深さなども観客に味あわせることができる。
何もかも曖昧なままで終わらせる効果があり、映画のラストとしては悪くないと思う。

本作を鑑賞した、それぞれの者がこの陰謀の真相を考えることができる作品でもある。
息子が死んだと主張していた軍人も自らの信念による行動と思われるが、CIAによってラングのせいだと情報操作したと考えれば面白いだろう。
CIAにとって不都合になったラングを自分の手を汚すことなく始末したとも読める。
この世界には、真実も情報も信念も立場(首相や妻など)も何もかも確実なものではなくて、何もかも“ゴースト”のようなものと言いたいのだろうか。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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