ばったすいみんぐすくーる

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『インモータルズ/神々の戦い』レビュー

◆評  価   8.5点
◆おススメ度  A(ハマる人にはハマる作品)

妥協もなく、ヌルさもなく、おふざけもなく、完全なガチなストーリー展開には一定の高い緊張感を堪能でき、神話の世界をも表現した完成度の高さ、映像美には驚嘆させられる。

鑑賞前は難解で取っ付き難いストーリーというイメージもあったが、難解さはほとんどなく、テセウスVSハイペリオン、ゼウス率いる神々VSタイタン族の戦いと、他の映画よりもシンプルで分かりやすいストーリー構成がなされており、ストーリーよりも世界観や映像美を楽しむことが出来る。
神話についてはそれほど詳しくはないが、一般知識があれば十分だろう。
深い知識がなくても楽についていけることができる。

ラストにおいて、最強の神々が次々と殺されるのがショッキングだが、神々がタイタン族との戦いで苦戦しなくてはいけない理由はきちんと描かれている。
軍神アレスをゼウスが自らの手で葬ったからであろう。
全知全能の神ゼウスのことだから、未来を見通すチカラは当然あるはずであり、タイタン族との戦いには、アレスが必要であることも分かっていたはずだ。
それにも関わらず、ゼウス自らが宣言した人間界に関するルールを自己都合で曲げずにアレスを葬ったことには深いものを感じさせる。
娘のアテネを含めて神々が危機に陥ることを承知でも、自分を曲げないゼウスの意志の強さ、人間界に対する不可侵というゼウスの決意の強さが込められている。
ゼウスといえば人間界にも子どもを作って、自分の子どもがピンチになったら、自己中心的に助けるというイメージがあったので、本作のゼウス像は非常に神々しい。

ハイペリオンがタイタン族を解放することで世界征服に結びつくとは思わず、自力でも世界征服は可能とは思うが、自分の妻と子どもを見殺しにされたことに対する神々への復讐と捉えれば、合点がつく。
ギリシャ軍の指揮者同様に、神の存在を認識していたとは思えないが、結果的にはそのようになっている。
ハイペリオンの行為は、神々に対してどのように祈っても、神々に対してどのように呪っても、ゼウスの人間界に対する不可侵という考え方による結果が招いたともいえる。
この点においてもゼウスの決意が見て取れる。

ミッキー・ロークは「アイアンマン2」の悪役の際にはやや消化不良だったが、今回は完全に悪役を全うできたのではないか。
カニのハサミのような兜の不気味さどおり、人間を超越したタダモノではない存在感、残酷さ、残虐さを発揮していた。

テセウス役のヘンリー・カヴィルには期待も何もしておらず、ただのデクノボウだろうと思っていたが、鍛え抜かれた肉体、内面から醸し出される正義感溢れる若者役を熱演していた。
単に武力に優れているだけではなくて、母親に対する愛情の深さ、仲間を鼓舞する力強さ、決して諦めることのない不屈さを兼ね備えているキャラクターを演じ切った。
新スーパーマンにも決定しているが、こちらについても期待してもいいかもしれない。

ターセム・シン監督については、「ザ・セル」を大昔に鑑賞した程度であり、映像美が凄いというイメージしかなく、深い思い入れはなかったが、他の監督作品「落下の王国」などについても見てみたいと思わされた。
エンドロールを見て、アカデミー衣装デザイン賞を獲得している石岡瑛子の存在を確認したが、衣装や美術についてもかなり凝っているようだ。

個人的にはかなりハマった作品であり、絶賛したい作品ではあるが、神話を扱ったファンタジーエンターテイメント作品を期待すると、面食らうかもしれない。向かない人には向かないようだ。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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