ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『ダークナイト・ライジング』レビュー

◆評  価   8.0点
◆おススメ度  A(難解さもなく、比較的楽しめられる作品)

「ダークナイト」のような完璧な作品ではないが、思ったよりも楽しめるアクション作品には仕上がっている。
それほど期待していなかったが、3時間近い長尺にもほとんど飽きることもなく、良い緊張感が保たれており、ダレることが全くなかった。

個人的にはラストが良かったと思う。
核爆弾を抱えて英雄として死ぬよりも、面白い効果が生まれている。
「死ぬことを恐れない強さ」という弱さを面白い形でブルース・ウェインは克服したのではないか。
アルフレッドからの忠告を聞き入れて、彼の忠誠心に対してきちんと応えており、彼らの関係性が間接的に上手く描かれている。
バットマン=ブルース・ウェインは死ぬことで英雄となったが、死ぬことよりも名前を捨てて新たな人生を歩むことの方が“強さ”であることを伝えているようだ。
バットマンでいる以上、バットマンとして活躍することを夢見て悪役の復活を望んでしまうかもしれない。
そのようなブルース・ウェインという生き様を本作で見事に完結させている。

ブルース・ウェインが過去に向き合ったように、過去を捨てることということが本作のテーマなのかもしれない。
ミランダは過去を捨てることができず、父親の亡霊から逃げることができなかったことが本作の悲劇ともいえる。
セリーナ・カイル(キャットウーマン)は過去を捨てることに執着しているが、過去に付きまとわれて、新たな人生を歩めないでいる。
ブレークも警察を辞めて、過去に捨て去ったロビンという名前で一歩を踏み出そうとしている。
一方、ゴードンは面白い方法で過去を捨てている。
過去を捨てるのならば、本来ならば、警察を辞めるはずだが、警察を辞めるのではなくて、警察を続けることにより、ハービー・デントを利用した“過去”と向き合うことで“過去”を捨てている。
過去を捨てて、新たな人生を進むという手段は多種多様ということだろうか。

ブルース・ウェインが自分を捨てる強さを持てたことは、穴蔵からの脱出もあったかもしれないが、レイチェルからの別れに向き合い、ミランダやキャットウーマンに騙されても、なお、キャットウーマンを信じて、彼女に救われたということも影響しているのではないか。
バットマンとキャットウーマンとの関係は最低限のレベルでは描けているので問題ないが、ラストの展開を考えると、ミランダとウェインの関係をもうちょっと膨らませてもよかったかもしれない。

驚くような展開ではないにせよ、シリーズとしてはそれなりの決着をつけている。
本作に関しては、もっと上手くストーリーを回せたような気もするが、あまり重くしても観客が耐えられなくなるので、いくぶんライトな仕上りを目指したのではないか。
スポンサーサイト

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。