ばったすいみんぐすくーる

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『トータル・リコール』レビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  B(面白いのだが、何かが足りない)

ケイト・ベッキンセールが通称“鬼嫁”を熱演しており、チェイスアクションとしては悪くはない仕上がりとなっている。
『ダイ・ハード4.0』の監督らしく、息つく暇を与えない怒涛の展開なので、時間分はそれなりに楽しめることはできるだろう。
重力クルマやエレベーターなどのアイディアも見所があった。
鑑賞中は興奮して楽しむことができるが、鑑賞後には何故かあまり残らない。
“トータル・リコール”というフィリップ・K・ディック原作作品としては不満足な仕上がりだからだろう。
自分が何者なのかが分からない、善人なのか、悪人なのか、そもそも現実なのか、それともリコール社による虚構なのかも分からないという視点からはあまり上手くは描けていない。
“友人”の説得のようなシーンはあるが、あれはおまけのようなものだ。
ストーリーにひねりがなく、あまり納得のいかない説明どおりに進み、説明どおりに終わってしまう。
“自分が何者か分からない”というフィリップ・K・ディックの原作を貫く根本的な精神がメインではないので、“トータル・リコール”の良さが損なわれている。
ただのアクション作品であるのであれば、“トータル・リコール”である必要はない。

レン・ワイズマンはアクション監督としては優秀かもしれないが、ストーリーテラーとしてはあまり優れているとは思えない。
SFのような体裁は取っているが、結局は『ダイ・ハード4.0』とほぼ同じような作風であり、レン・ワイズマンの底が見えてしまうような作品だ(『アンダーワールド』シリーズは全部未見)。
『ブレードランナー』や『スター・ウォーズ』へのオマージュなのかもしれないが、どこかで見たようなアイディアを借用したようにも見える点もマイナスに映ってしまった。

コリン・ファレルも、本作とやや似ているところがある『ボーン』シリーズのマット・デイモンのような良さをキャラクターに付与することはできず、ぼんやりとした主人公となっている。
鑑賞中は楽しめたので、点数は高めに付けたが、欠点を抱えている作品だ。
レン・ワイズマン監督には向かない企画だったのかもしれない。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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