ばったすいみんぐすくーる

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『アウトロー』レビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  B(悪くはないが、特徴もない映画)

クリストファー・マッカリー監督作品『誘拐犯』同様に、渋く硬質な作品に仕上がっており、個人的には悪くはなかった。
しかし、一般受けはしないだろう。
派手さはあるものの、一般受けするような派手さではなく、全体的に落ち着いてしまっている。
事件のカラクリも陰謀も特に面白味はなく、黒幕の存在も内通者の存在も特に驚きもなく、あまり苦労も追いつめられることもなく、無敵の強さと楽な推理力でひたすら突っ走るだけでは面白味は感じにくい。

ミッション・インポッシブル、007シリーズ、ボーンシリーズ等ではないのだから、他の映画にありがちな超人的な強さは抑えてもよかったのではないか。
超人的なアクションよりもサスペンス、謎解き、リアリティー性を重視すれば、ミッション・インポッシブル等とは異なる方向性にもっていけられるが、恐らくスタジオ側の意向という大人の事情もあり、本作のようなやや中途半端な映画になってしまったのだろう。

クリストファー・マッカリー監督はあまり雄弁にキャラクターを語るタイプではないので、本作のようなキャラクター映画にはあまり向かないかもしれない。
ジャック・リーチャーというキャラクターをシリーズ化するには、あまり良い仕上がりとはいえなかった。
「アウトロー」というような残念なタイトルを付けられて、そのような間違ったイメージを植えさせられてしまったこともあるが、ジャック・リーチャーというキャラクターが魅力的に光らなかったように思える。
アンチヒーローというような特異な存在にしたかったのかもしれないが、既存の枠を超えてこない普通のヒーローそのものの姿にしか映らなかった。
また、基本的には紳士的な態度で臨み、法律も熟知し、女性には甘いが手は出さない、格闘も銃撃も推理も超人的、金には執着せず、正義と自由を愛するという完璧な人間は“人間”ではない。
“強さ”はあるが“弱さ”もある、正しいこともするが間違いも犯す、人間が惹かれるのはそのような人間ではないか。

それほど悪くはないが、絶賛することもない中途半端な作品になってことは残念だ。
シリーズ化は望みたいところだが、ミッション・インポッシブルと大差のないキャラクターならば、あえて制作する必要はないだろう。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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