ばったすいみんぐすくーる

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『プラチナデータ』レビュー

◆評  価   3.5点
◆おススメ度  C(見る必要なし)

原作未読。
東野圭吾原作は読まないが、彼の原作作品の映画は基本的には見たいので、鑑賞することとした。
嵐については、好意も嫌悪もないのでニュートラルに見たつもり(主題歌は悪くはない)。

一言でいうと面白くない映画。
大友啓史という監督のことは全く知らないが、演者というよりも監督が悪いと思う。
やる気を失ったのか、能力がないのか分からないが、彼は適任ではなかったのではないか。
アクションをやりたかったようだが、警察と神楽との不毛な鬼ごっことカクレンボが長々と繰り広げられるだけで飽きてくる。
追う物と追われる物の緊迫感のあるやり取りもなく、彼らの深まりも全くない。
捕まってしまうのではないかという緊張感を出したかったのかもしれないが、あれほどの大多数で囲んでおいて、何度もトラックやバイクに乗って逃走を許すということはふざけているとしか思えない。
天才科学者という設定なのだから、普通に逃げるのではなくて、その片鱗を見せてほしい。一応、組織の人間なのだから、いくらでも裏を掛けるはず。
また、二重人格という設定も分かりやすく定番なものを避けたようだが、監督がきちんとビジョンを固めていれば、より効果的になったものの、二重人格のビジョンを感じられず、効果的な演出ではなかった。
あれならば定番な二重人格の選択の方がよい。
二宮はそれなりに努力はしているが、努力が活かされなかった。
無精ひげも短絡的すぎる、逃亡するということはそのような外見という問題だけではないはずだ。
二重人格を分かりにくくする一方で、外見にこだわるのは本末転倒。
トヨエツも鈴木も魅力を発揮する場が全くなく、可哀そうなほどの存在感だ。

驚くことに鑑賞中、何一つプラスの感情を動かされることがなかった。
緊迫感もスリルもサプライズもなく、不可思議なストーリーがただ淡々と流れるだけだ。
真犯人は誰かということも特に気にならず、真相が明らかになっても、特段の感情はなかった。
真のプラチナデータやモーグルの真相にも驚きも何もない。
あるのは拍子抜けだけだ。

東野圭吾原作作品に顕著な殺人事件の裏に隠された登場人物の想いというものが本作では弱く、黒幕を含めて、どの登場人物の内面の描き方が圧倒的に弱い。
人間は“DNA”という遺伝子の集合体ではなく、感情のある“人間”というものが伝えられていないので、“懺悔”というキーワードも全く響かない。
本作のテーマは哀しくかつ前向きになれるものだと思うが、そのようなものを微塵と感じさせない点は酷すぎた。

そもそも、本作の描き方では、警察の捜査はDNAデータがなければ、事件を解決が出来ないということになってしまう(冒頭の児童殺人事件、未解決の事件、5件の連続肋骨抜取事件)。
警察の捜査とは、そういうものではないだろう。
むしろ、そのような方向性に警鐘を鳴らすものではないのか。

東野圭吾の作品なので、原作はこれほどつまらなくはないはずだ。
期待していた作品だけに残念な映画化と言える。
同じキャストでドラマ化して作り直して欲しいくらいだ。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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