ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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『世界にひとつのプレイブック』レビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  B(意外と人を選ぶ映画)

鑑賞前は、病んだ男がダンスなどを通して再生していく、誰もが感動できるようなヒューマンラブストーリーというイメージをもっていたが、イメージとは異なり、単純な感動作品というわけではなかった。
鑑賞中はアカデミー賞にノミネートされるような作品なのかとも思ったが、自分の心の中に思うものがあれば観終った後にじわじわとクル作品に仕上がっている。

本作に登場する人々はどこか病んだ部分を持っている。
それは映画の中に限らず、我々にもそのような部分はあるだろう。
大好きな人に振られて、痛い行動をしたり、都合よい解釈をしたり、誰かをなかなか忘れられない経験は誰でもあるはずだ。
それでも、友人や新しい出会いや、打ち込めるものによって、人は乗り越えていく。
過去の自分の姿を重ねてみると、本作に感情移入しやすいように思える。

どのような形であれ、困難を乗り越えていくさまはやはり美しいものだ。
恋人の存在だけではなく、父親、母親、兄、親友、友人、医師も彼を支えている点も素晴らしい。
それぞれがストレートに気持ちを伝えるのではなく、それぞれが不器用ながらに接して愛情を伝えている。
アメフトをダシに息子と接したい父と優しく見守る母はさすがに深い愛情だ。
また、メインのダンスについても、それほど上手いわけではなく、プロとは完全にかけ離れているが、彼らは一生懸命に演じ楽しんでいる点も素晴らしい。
ダンスが上手くなくても完全でなくてもいいではないか、人間も生き方が上手くなくても完全でなくても、楽しめればいいと教えてくれているような気がする。
難しいことではあるが、人に対して優しくなれる映画だ。

ひとつ挙げるとすれば、“手紙”の扱いをもうちょっと丁寧にしてもいいかもしれない。
返事の手紙はティファニーの思いが込められたものなので、もっと重く感情的でもよかった。
また、手紙の書き手の存在に気付くところもあれほどダイレクトに描くとラストの面白味がやや欠けるので、もうちょっとボヤかしてもよかったのではないか。
アカデミー賞などの賞レースで評価されているが、ダンスレッスン、アメフト、賭け等、描き方に少々物足りない部分もあるとは思う。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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