ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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『オブリビオン』レビュー

◆評  価   7.5点
◆おススメ度  B+(一般受けはしないかもしれない)

ストーリー自体はそれほど驚くものではない。
本作で描かれている世界の違和感については途中から気づくだろう。
敵もほとんど登場しない、エイリアンの実態も明らかではない、アクション作品としてはそれほど派手さはなく、やや哲学的な内容ともなっているので、一般受けはしないかもしれないが、個人的には好みの作品であった。

自分に与えられている立派な仕事があり、それには満足はしながらも空虚な日常を過ごしながらも、自分の存在意義、生きる目的を求めてもがくようなテーマが好みだ。
愛する者のため、愛する自然のため、愛する星のために自分が何をなすべきかを学び、その目的のためには自己が犠牲になってもいとわないという精神が美しい。
最後にクローンが登場するシーンには賛否があるだろうが、“肉体”を超越した“精神”や“魂”のような繋がりを感じられるので、それほど悪くはない。
ある意味で、SFという世界観を上手く活かしているのではないか。
女性と子供を置き去りにするというわけにもいかないので、ハッピーエンド症候群のハリウッドらしい落としどころでもある。

誰であるかは分からないが夢の中の女性がどうしても忘れられないという点もロマンティックである。
失った記憶、失った人、失ったモノ、失った故郷、失った星を求めることで、望郷的な念や現在の我々に対して警鐘を与えていると思う。
当然だと思っている今の幸せを決して失くしてはいけないということが伝わってくる。

また、「トロン:レガシー」のジョセフ・コシンスキー監督らしく、迫力のある映像力、荒廃した地球の姿を堪能できる。

既存の有名なSF作品の良いところをごちゃ混ぜにした感もある作品ではある。
あまり内容を覚えていないので合っているかは分からないが、どことなく「ソラリス」に近いような雰囲気を感じた(絵画を利用したシーンも含めて)。
しかし、映像の迫力とトム・クルーズの存在感と哲学性を兼ね備えた結果、なんとか独自の作品に仕上がったのではないだろうか。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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