ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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『ローン・レンジャー』レビュー

◆評  価   7.0点
◆おススメ度  B+(パイレーツより良い)

あまり期待をしていなかったせいもあってか、予想外に楽しめた。
ストーリー的に深みのある作品ではないが、比較的分かりやすい痛快なアクション作品に仕上がっている。
「パイレーツ」シリーズのようなゴチャゴチャして分かりにくい世界観を反省してか、単純な娯楽作品として楽しめられる。
「パイレーツ」シリーズに嫌気がさした人におススメの映画だ。
ただ、悪い意味でかなりマジメに丁寧に真剣に取り組んでしまっており、“遊び”の部分が上手く演出されていない点がマイナス面だろうか。
また、ユニークなキャラクターが登場する割には、あまり活かされていない点ももったいないところではある。
それにしても予算をふんだんに掛けているためか、迫力ある映像を堪能できる。
列車を用いた映画としては、かなり上位に入るアクション作品に仕上がっているのではないか。
カメラワークも意外と凝っており、その面でも楽しめられる。
1930年代との少年と老人トントの会話も良い息抜きになっている。
おかげで長尺になってしまっているが、19世紀の世界をぶっ通しでやれれるとそれはそれで疲れてしまうだろう。
効果の高い息抜きではないが、そういう演出も悪くはない。

本作においては、法の秩序と復讐というテーマが感じられる。
兄を殺されたローン・レンジャー、夫を殺された妻と子、白人を導き白人に裏切られて追放同然のトント、土地を奪われたコマンチ族、家族を襲われたと勘違いしている白人たち、復讐の連鎖というような構図が多く描かれている。
暴力による復讐が正義ともいえる世界において、ローン・レンジャーだけが法に基づく解決を図ろうとしている。
しかし、最終的には法の番人が機能していないので暴力による復讐しても構わないという落としどころとなっている点は残念な点でもある。
ローン・レンジャーが法の秩序という“未来”を目指しているからには、最後の最後までこだわってもよいところではないか。
最後までこだわらないと、途中までの経緯が無駄になってしまう。
そうすれば、最後にはトントも過去のわだかまりを捨てて、心の傷も癒されるのではないかと思う。
娯楽作品なので、あまりこだわるところでもないが、現代にも通じるテーマでもあり、この大事な“核”は活かして欲しいところだ。

本作においては、ローン・レンジャーとトントのコンビもまだまだしっくりといっていないところがある。
興行収入面では惨敗を喫して、続編が制作されることはないだろうが、もうちょっとこのコンビがどうなっていくのか、どのような活躍をするのかを見てみたかったところだ。
本作が序曲であり、これからというところでもあり、勿体ない結果となりそうだ。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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