ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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『ブルージャスミン』レビュー

◆評  価   7.5点
◆おススメ度  B+(ハッピーエンド的な単純な面白さはないある意味残酷な作品)

面白いというよりも、心に突き刺さる映画に仕上がっている。
一筋縄ではいかない物を作る辺りは、さすがは老獪なウディ・アレン監督と言わざるを得ない。

本作においては、ウディ・アレン的負け犬女性を描いている。
一見負け犬とも思える妹との対比において、それを上手く描き出している。
血の繋がらない妹には、学がなく、職業はスーパーのレジ打ち、付き合う男も最低レベルの男ばかりであり、しまいには男に騙される。
一方、ケイト・ブランシェット演じる姉は、品があり、人を惹きつける魅力があり、元夫ともにセレブ生活を満喫していた。
夫の犯罪、破産、自殺により、無一文になり、妹の住居に転がり込んだ後も、自意識の高さから、セレブとしての自分を落とすことも、現実を直視することもできず、自分のために周囲を欺き、自分のために家族を売り、自分の望む世界と現実とのギャップに苛立ちだけが募り、自己中心的で自分のことしか考えられない。
男に簡単に騙された妹は負け犬のようにみえるが、真の負け犬とはどういうものかということを教えてくれる。
自分のことを自分で負け犬だと認めない者こそ真の負け犬だろう。
濡れた髪で独り言を言いながら、ベンチに座るラストが強烈なインパクトを与えている。
学がなく、暴力的でもあるが、嘘を付かずに自分の想いを正直に伝える、妹の彼氏の方が負け犬でもなんともないということを伝えている。

冒頭の飛行機の中から、自分だけのことを一方的に喋りまくり、ジャネットという本名があるのに、平凡だとジャスミンと名乗り、シャネルを着こなし、エルメスのバッグを持つ、人の心よりも宝石を優先させる辺りは、さすがはウディ・アレン監督だけのことはあり、上手く女性の核心を突いている。
ケイト・ブランシェットもそれを理解し、上手く演じている。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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