ばったすいみんぐすくーる

公開中の映画作品を中心にネタバレ全開で独断レビュー。 映画興行収入などの映画情報も紹介。

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『渇き。』レビュー

◆評  価   8.0点
◆おススメ度  A(ダメな人にはダメだと思うが)

観る人によってはグロいだけの残酷な映画だと思う。
確かに感じ方は難しく評価しにくところはあるが、個人的には狂気に満ちた美しいバイオレンス作品に仕上がっていると思う。
「狂気」「暴力」「愛情」「他者との関わり」といった人間の本質的な部分・本能のようなものを描き出そうとしているような気がする。
さすがは中島哲也監督といったところだろう。
ただグロイだけの映画ではなく、映画内のパッション、センス、道徳観、テーマ性が他の映画とは異なる。

ラストの父親の叫びは、殺したいほど愛しているということだろうか。
親子の、愛と憎しみという相反する感情を独特な方法で描いている。
普通の親子とは異なる、言葉ではなく本能で繋がっている親子の壮絶な関係、血で繋がっている異常な狂気性を感じ取れる。

人の心を利用することによって誤魔化している娘の孤独、暴力的な衝動に駆られて娘の亡霊を追うことによって誤魔化している父親の孤独、癒されることのない孤独に対する渇きがヒリヒリする。
その他の登場人物も、癒されない孤独に渇いた奴らばかりだ。
孤独だから人と繋がりたい、繋がりたいのに繋がる方法が分からない、繋がる方法が分からないから人を傷つけてしまう、傷つけることでしか人と繋がれないという循環に陥ってしまうことが現在の社会なのかもしれない。
渇きに対する答えも救いも見つからない。
中島監督は、高校生に見せて、人生はずっと渇いているとでも言いたいのだろうか。
それとも、こうならなように渇きを潤す方法を見つけて欲しいと言っているのだろうか。
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